JP2003159777A - 版胴及びこの版胴の刷版装着装置 - Google Patents

版胴及びこの版胴の刷版装着装置

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JP2003159777A
JP2003159777A JP2001360491A JP2001360491A JP2003159777A JP 2003159777 A JP2003159777 A JP 2003159777A JP 2001360491 A JP2001360491 A JP 2001360491A JP 2001360491 A JP2001360491 A JP 2001360491A JP 2003159777 A JP2003159777 A JP 2003159777A
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plate cylinder
cylinder
mounting
circumferential direction
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English (en)
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Takanobu Kawabata
隆信 川端
Shinsuke Taira
新輔 平
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Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
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Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F27/00Devices for attaching printing elements or formes to supports
    • B41F27/12Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes
    • B41F27/1218Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices
    • B41F27/125Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes comprising printing plate tensioning devices moving in the printing plate end on a curvilinear path, e.g. by winding on a roll
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41PINDEXING SCHEME RELATING TO PRINTING, LINING MACHINES, TYPEWRITERS, AND TO STAMPS
    • B41P2227/00Mounting or handling printing plates; Forming printing surfaces in situ
    • B41P2227/10Attaching several printing plates on one cylinder
    • B41P2227/12Attaching several printing plates on one cylinder in circumferential direction

Abstract

(57)【要約】 【課題】版胴の複数の刷版装着装置の相対位置を調整し
て固定できるようにし、重ね刷りをしても各刷版装着装
置に装着された刷版の画像にずれが生じない版胴及びこ
の版胴の刷版装着装置を提供することである。 【解決手段】外周面に少なくとも二以上の刷版Pが巻き
付けられて装着されている版胴2において、前記刷版P
ごとに刷版Pを版胴の外周面に装着させる刷版装着装置
6、7が設けられ、前記刷版装着装置のうち一の刷版装
着装置6は、不動な状態で固定されて設けられ、前記刷
版装着装置のうち他の刷版装着装置7は、版胴2の周方
向に移動調節可能で、かつ版胴に対して固定可能に設け
られていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機の版胴
及びそれに装着される刷版の刷版装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、外周面に刷版が巻き付けられ
て装着されている版胴があり、刷版は、刷版装着装置に
よって版胴に装着固定されている。この種の版胴として
は、例えば特許第2775850号公報に記載されてい
るものがある。
【0003】特許第2775850号公報に記載されて
いる版胴の外周面には、版胴の軸方向と平行な取付溝
が、軸方向と周方向の双方に並列して複数設けられてお
り、これら各取付溝内には、刷版を版胴の外周面に巻き
付けて装着するための刷版装着装置が刷版ごとに設けら
れている。
【0004】刷版装着装置は、前記取付溝内に嵌め合わ
されて固定して取付けられ、刷版の一の側縁を折り曲げ
た折り曲げ部を引っ掛けるための刷版装着溝を有するブ
ロック体と、このブロック体内に設けられ、版胴の外周
に巻き付けられた刷版の他の側縁を常に刷版装着溝内に
引き込むように付勢する刷版繋止手段と、を備えてい
る。ブロック体は、略直方体状に形成されており、その
頂部表面は、版胴の外周面と同径のふくらみを有する。
また、前記刷版装着溝は、このブロック体の頂部表面の
長手方向に沿って開口するよう形成され、この開口部の
長手方向のエッジの版胴回転方向の後側に刷版の折り曲
げ部が引っ掛かるよう構成されている。刷版繋止手段
は、版胴の外周に巻き付けられた刷版の他の側縁を繋止
する突起部を有するとともに、ブロック体の長手方向に
設けられた軸状体を有し、この軸状体に加えられた付勢
力によって刷版の他の側縁を常に刷版装着溝内に引き込
むよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特許第2775850
号公報において、版胴の外周面の軸方向と周方向の双方
に並列に設けられている刷版装着装置の位置関係、つま
り、一の刷版装着装置の位置に対する他の刷版装着装置
の位置をほとんど誤差なく加工・組み立てることは極め
て難しく、前記2つの刷版装着装置の位置が一致する版
胴を量産するのは、ほとんど不可能であり、また、特許
第2775850号公報に記載された版胴の外周面に
は、版胴とは別体の刷版装着装置が取り付けられる取付
溝が形成されているが、複数の刷版装着装置の相対的な
位置関係を補正できるものではない。したがって、この
ような版胴を備えた印刷手段を複数用いて多色印刷のよ
うな重ね刷りを行った場合、それぞれの印刷手段の版胴
の一の刷版装着装置に装着した刷版について位置を合わ
せて重ね刷りのずれを修正しても、他の刷版装着装置の
位置にばらつきが生じ、その結果、他の刷版装着装置に
装着した刷版については前記ばらつきの分だけ重ね刷り
にずれが生じ、印刷不良紙面となってしまうという問題
がある。
【0006】他方、このような不都合をなくすための技
術として、例えば特公昭59−31467号公報に記載
されている分割版胴装置がある。この装置は、版胴外周
を軸方向に2分割された一方の版胴本体に、外周径が一
致するように他方の円筒部材が版胴本体に対して周方向
に回転可能に、かつ軸方向に移動可能に嵌め込まれてい
るものである。この分割版胴装置は、版胴本体及び円筒
部材のそれぞれに設けられた位置調整手段によって、周
方向及び軸方向に位置調整を行うことにより、重ね刷り
のずれを取り除くことができるものであるが、この従来
の分割版胴装置においては、各分割部ごとに、周方向及
び軸方向の位置調整を個別に行うように構成されてお
り、さらに各分割部ごとに回転駆動する必要があるた
め、その機構が複雑で部品点数が多くなり、製造コスト
が高くなり、またメインテナンス作業も効率的でないと
いう問題がある。
【0007】また、特公昭59−31467号公報に記
載された分割版胴装置では、版胴の周方向に複数の刷版
装着装置が設けられた場合、刷版装着装置のそれぞれを
版胴の周方向に位置調整ができないので、刷版装着装置
の加工、組立上の相対位置のばらつきを補正することが
できず、刷版装着の位置関係を一致された版胴を量産す
るのがほとんど不可能である。したがって、この版胴を
備えた印刷手段を用いて多色印刷のような重ね刷りを行
った場合、それぞれの印刷手段の版胴の一の刷版装着装
置に装着した刷版について位置を合せて重ね刷りのずれ
をなくしても、他の刷版装着の位置にばらつきが生じ、
その結果、他の刷版装着装置に装着した刷版については
前記ばらつきの分だけ重ね刷りにずれが生じ、印刷不良
となってしまうという問題がある。
【0008】本発明は、上述の従来の技術がかかえてい
た課題を一挙に解決しようとするもので、版胴の複数の
刷版装着装置の相対位置を調整して固定できるように
し、重ね刷りをしても各刷版装着装置に装着された刷版
の画像にずれが生じない版胴及びこの版胴の刷版装着装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、外周面に少なくとも二以上の刷版が巻き
付けられて装着されている版胴において、前記刷版ごと
に刷版を版胴の外周面に装着させる刷版装着装置が設け
られ、前記刷版装着装置のうち一の刷版装着装置は、版
胴に対して不動な状態で固定されて設けられ、前記刷版
装着装置のうち他の刷版装着装置は、版胴の周方向に移
動調節可能で、かつ版胴に対して固定可能に設けられて
いることを特徴とするものである。
【0010】以上のように本発明によれば、一の刷版装
着装置を版胴に対して不動な状態で固定して設けるとと
もに、他の刷版装着装置を版胴の周方向に移動調整可能
に設けることにより、それぞれに設けた刷版装着装置に
より装着される刷版の版胴の周方向の相対位置を精度よ
く補正することができる。
【0011】本発明に係る版胴において、前記刷版装着
装置は、版胴の軸方向に二以上設けられていてよく、ま
た版胴の周方向に二以上設けられていてよく、さらに版
胴の軸方向に二以上及び版胴の周方向に二以上設けられ
ていてもよい。
【0012】また、本発明に係る版胴において、前記他
の刷版装着装置が版胴に対して固定された状態で、版胴
を軸方向及び周方向に移動調節可能な調節手段がさらに
設けられていることが好ましく、このように調整手段を
設けることにより、重ね刷りした印刷画像のずれを一斉
に取り除いてずれのない印刷をすることができる。
【0013】さらに、本発明に係る版胴において、版胴
の外周面には、軸方向と平行な方向に延びる、前記刷版
装着装置が装着可能な取付溝が形成されており、前記他
の刷版装着装置は、版胴の半径方向を軸として外部から
の操作によって回転する第1の歯車と、版胴の接線と平
行な方向を軸として、前記第1の歯車に噛み合ってその
回転によって回転する第2の歯車と、該第2の歯車の両
側の回転軸と一体に設けられ、端部に雄ねじが形成され
たねじ軸と、該ねじ軸とねじ結合可能な雌ねじが形成さ
れ、刷版装着装置本体に対して版胴の接線と平行な方向
に移動して前記取付溝の版胴の周方向の両内壁面のいず
れかを押圧可能な一対の押し部材と、を備え、前記他の
刷版装着装置の版胴の周方向の両側面と前記取付溝の版
胴の周方向の内壁面の間には、隙間が形成されており、
前記両側のねじ軸は、双方とも同一雄ねじが形成されて
いてよく、このようにねじ軸のねじ切りが同一方向に施
されているので、第1の歯車の回転が第2の歯車に伝え
られ、ねじ軸が回転すると、一対の押し部材は、同一の
方向に移動して、一方の押し部材が取付溝の内壁面を押
圧し、その反力により刷版装着装置が、押し部材と反対
方向に移動し、これにより刷版装着装置の周方向の位置
補正を行うことができる。第1の歯車と第2の歯車の組
合わせとしては、ウォームとウォームホイールの組合わ
せ、一対のかさ歯車の組合わせ、ピニオンとラックの組
合わせなどがある。
【0014】また、本発明は、刷版を版胴の外周面に巻
き付けて装着する刷版装着装置において、刷版の一の側
縁を引っ掛けるエッジを備え、版胴の外周面に形成され
軸方向と平行な方向に延びる取付溝に取り付け可能なブ
ロック体と、該ブロック体内に刷版の他の側縁を引き込
む刷版繋止手段と、ブロック体の版胴に対する周方向の
位置を補正可能な補正手段と、ブロック体を前記取付溝
に固定する固定手段と、を備えていることを特徴とする
ものである。
【0015】本発明に係る刷版装着装置において、前記
補正手段は、版胴の半径方向を軸として外部からの操作
によって回転する第1の歯車と、版胴の接線と平行な方
向を軸として、前記第1の歯車に噛み合ってその回転に
よって回転する第2の歯車と、該第2の歯車の両側の回
転軸と一体に設けられ、端部に雄ねじが形成されたねじ
軸と、該ねじ軸とねじ結合可能な雌ねじが形成され、刷
版装着装置本体に対して版胴の接線と平行な方向に移動
して前記取付溝の版胴の周方向の両内壁面のいずれかを
押圧可能な一対の押し部材と、を備え、前記ブロック体
の版胴の周方向の両側面と前記取付溝の版胴の周方向の
内壁面の間には、隙間が形成され、前記両側のねじ軸
は、双方とも同一雄ねじが形成されていてよい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る版胴及びこの
版胴の刷版装着装置の第1の実施の形態について説明す
る。図7は、第1の実施の形態に係る版胴及びこの版胴
の刷版装着装置が設けられた多色刷り印刷機の複数の印
刷手段を示す概念図である。図7において、符号1は、
連続紙Wの走行方向に複数設けられた両面印刷(B−
B)型の印刷部であり、各印刷部1は、互いに平行に設
けられるとともに対向する外周面が接しながら同期して
回転する版胴2とブランケット胴3とを有する印刷手段
4を備えており、この印刷手段4は、それぞれのブラン
ケット胴3、3が隣接された状態で対になって設けられ
ている。印刷手段4に設けられているブランケット胴3
は、版胴2に装着されている刷版Pより転移されたイン
キを対向する一対の印刷手段4、4のブランケット胴
3、3の間を通る連続紙Wに印刷するよう構成されてい
る。
【0017】印刷手段4に設けられている版胴2は、図
1及び2に示されるように胴基体5と、不動の第1刷版
装着装置6と、版胴の周方向に移動し位置を補正可能な
第2刷版装着装置7と、を備え、フレームF、F’に支
持されるとともに、調整手段8及び第1はすば歯車9が
取り付けられている。また、版胴2の外周面には、刷版
Pが巻き付けられて装着されており、巻き付けられる刷
版Pの両縁には、版胴2の内側に向かって折り曲げられ
た折り曲げ部18、25が形成されている。
【0018】胴基体5は、図1及び2に示すように、外
周面が軸方向に2つの領域に分割され、それぞれの領域
の外周面には、胴基体5の軸方向のそれぞれの両端部の
間に亘って、軸線と平行な取付溝14、14’が形成さ
れている。これら取付溝14、14’は、予め定められ
た角度だけ胴基体5の周方向に位相をずらして形成され
ている。また、一方の取付溝14’には、第1刷版装着
装置6が設けられ、他方の取付溝14には、第2刷版装
着装置7が設けられるよう構成されており、これら第1
刷版装着装置6及び第2刷版装着装置7によって、それ
ぞれの領域の外周面に刷版P、Pが巻き付けられて装着
される。さらに、他方の取付溝14の底面は、胴基体5
の軸線を中心とする凸曲面状に形成されている。
【0019】胴基体5の一方の端軸5aは、軸受け15
を介して一方のフレームFに回転可能かつ軸方向に移動
可能に支持されている。この端軸5aには、図示しない
駆動源より回転駆動が伝達される第1はすば歯車9が取
り付けられており、さらに軸端5aの先端側には、後述
する版胴2を軸方向及び周方向に位置調整するための調
整手段8が設けられている。また、胴基体5の他方の端
軸5bは、軸受け15’を介してフレームF’に回転可
能かつ軸方向に移動可能に支持されている。
【0020】第1刷版装着装置6は、胴基体5の2つの
領域の一方側に設けられた取付溝14’内に版胴の周方
向に隙間なく不動な状態で取り付けられるブロック体5
5と、刷版繋止手段19’と、ブロック体55を胴基体
5の取付溝14’に固定する固定手段12’と、を備え
ている。
【0021】ブロック体55は、刷版Pの折り曲げ部2
5側の一側縁の長さと少なくとも同じ長さを有し、図2
に示すように取付溝14’に密に嵌り合うように、取付
溝14’の高さ及び幅を同一とする高さ及び幅を有する
略直方体状に形成されている。ブロック体55の頂部表
面は、胴基体5の軸線を中心とする凸曲面状に形成され
ており、この曲面状の頂部表面には、長手方向に開口し
て延びる、刷版Pを装着させるための開口部16’A及
び刷版装着溝16’が形成されており、この開口部1
6’Aの長手方向のエッジの少なくとも一方が、版胴P
の折り曲げ部25を引っ掛けるための刷版装着エッジ1
7’として機能する。そして、ブロック体55は、版胴
2が印刷稼動するときに、刷版装着エッジ17’が回転
方向の後側に位置するよう、胴基体5の取付溝14’に
不動な状態で嵌め合わされ、後述する 固定手段12’
によって胴基体5に固定される。
【0022】刷版繋止手段19’は、ブロック体55の
刷版装着溝16’内に設けられ、胴基体5に巻き付けら
れた刷版Pの他側縁の折り曲げ部18が引っ掛けられる
突起部19’Aを有するとともに、ブロック体55の長
手方向と平行に形成された軸状体19’Bと、刷版Pの
他側縁を常に刷版装着溝16’内に引き込むように軸状
体19’Bに力を付与する手段(図示省略)と、を備え
ている。軸状体19’Bには、固定手段12’のボルト
22’が貫通可能な貫通孔23’が胴基体5の軸方向に
適宜数形成されており、この貫通孔23’は、軸状体1
9’Bの軸線に対して垂直方向に形成され、ボルト2
2’の頭部の外径よりも大きな径を有する。
【0023】固定手段12’は、胴基体5の取付溝1
4’の底面に胴基体5の軸方向に適宜数設けられている
雌ねじ20’・・・と、ブロック体55の刷版装着溝1
6’と底面を貫通する貫通孔21’・・・と、刷版繋止
手段19’の軸状体19’Bに形成された貫通孔23’
と、貫通孔23’を通過して貫通孔21’に挿入され、
雌ねじ20’とねじ結合して、ブロック体55を胴基体
5に固定するボルト22’と、を備えている。これら雌
ねじ20’、貫通孔21’及び貫通孔23’は、それぞ
れ整合可能に胴基体5の軸方向に適宜数設けられてい
る。ボルト22’の締付は、工具24を貫通孔23’に
挿入して操作することにより行われる。
【0024】第2刷版装着装置7は、胴基体5の2つの
領域の他方側に設けられた取付溝14内に版胴の周方向
に若干隙間を有した状態で取り付けられるブロック体5
6と、刷版繋止手段19と、ブロック体56の胴基体5
に対する周方向の位置を補正可能な補正手段11と、ブ
ロック体56を胴基体5の取付溝14に固定する固定手
段12と、を備えている。
【0025】ブロック体56は、刷版Pの折り曲げ部2
5側の一側縁の長さと少なくとも同じ長さを有し、取付
溝14と高さが同一で幅が短い略直方体状に形成されて
いる。ブロック体56の頂部表面は、胴基体5と軸線を
中心とする凸曲面状に形成されており、この曲面状の頂
部表面には、長手方向に開口して延びる、刷版Pを装着
させるための開口部16A及び刷版装着溝16が形成さ
れており、この開口部16Aの長手方向のエッジの少な
くとも一方が、版胴Pの折り曲げ部25を引っ掛けるた
めの刷版装着エッジ17として機能する。また、ブロッ
ク体56の底部27の表面は、胴基体5と軸線を中心と
する凹曲面状に形成されている。そして、ブロック体5
6は、版胴2が印刷稼動するときに、刷版装着エッジ1
7が回転方向の後側に位置するよう、胴基体5の取付溝
14に装着され、補正手段11で取付位置が補正され、
後述する固定手段12によって胴基体5に固定される。
ブロック体56を胴基体5に固定した後、取付溝14の
内面とブロック体56の外面との間の隙間には、乾燥固
化する充填剤(例えば、基材となる主剤と硬化剤を混ぜ
合わせ、パテ状にして使用する商品名「ボンドオール」
日本純薬株式会社製)が充填される。
【0026】刷版繋止手段19は、ブロック体56の刷
版装着溝16内に設けられ、胴基体5に巻き付けられた
刷版Pの他側縁の折り曲げ部18が引っ掛けられる突起
部19Aを有するとともに、ブロック体56の長手方向
と平行に形成された軸状体19Bと、刷版Pの他側縁を
常に刷版装着溝16内に引き込むように軸状体19Bに
力を付与する手段(図示省略)と、を備えている。軸状
体19Bには、固定手段12のボルト22が貫通可能な
貫通孔23が胴基体5の軸方向に適宜数形成されてお
り、この貫通孔23は、軸状体19Bの軸線に対して垂
直方向に形成され、ボルト22の頭部の外径よりも大き
な径を有する。
【0027】補正手段11は、図3及び図4に示すよう
に、ブロック体56の長手方向の両端近傍に形成され
た、ブロック体56の刷版装着溝16から底面27の間
を貫通する貫通孔28、28と、貫通孔28に回転可能
に設けられたウォーム30と、貫通孔28に一部が重複
し、貫通孔28の中心軸に対して垂直で、かつブロック
体の幅方向にブロック体56を貫通する貫通孔53と、
貫通孔53内に設けられ、ウォーム30と直角に噛み合
ってウォーム30の回転が伝達されるウォームホイール
46と、ウォームホイール46の両側の回転軸と一体に
設けられ、端部に雄ねじ49、49が形成された軸4
8、48と、貫通孔53内のウォームホイール46の両
側に配置され、各雄ねじ49、49とねじ結合可能な雌
ねじ50、50が形成された押し部材51、51と、を
備えている。
【0028】ウォーム30は、貫通孔28内に設けられ
た軸受け29、29によって回転可能に支持されてお
り、先端が多角形状に形成された工具44を挿入してウ
ォーム30を回転できるように、ウォーム30の上部に
は多角形断面を有する穴部45が形成されている。ま
た、軸状体19Bには、貫通孔23と平行に設けられ、
貫通孔28と整合可能な貫通孔26が形成されており、
この貫通孔26は、工具44が貫通可能に構成されてい
る。
【0029】ウォームホイール46は、貫通孔53内に
設けられた軸受け47、47によって回転可能に支持さ
れており、ウォームホイール46の両側に設けられた軸
48、48の雄ねじ49、49は、双方とも同一雄ねじ
が形成されている。
【0030】押し部材51の胴基体5の半径方向外側に
は、ブロック体56の貫通孔53に沿って設けられた溝
54に挿入可能な回転止め52が突出して設けられてお
り、回転止め52は、押し部材51が雄ねじ49の回転
につられて回転するのを防止するよう機能する。
【0031】開口部16Aから軸状体19Bの貫通孔2
6を通ってウォーム30の上部の穴部45に挿入された
工具44によって、ウォーム30を回転させると、ウォ
ーム30の回転がウォームホイール46に減速されなが
ら伝達されてウォームホイール46が回転する。そし
て、ウォームホイール46が回転すると、その両側の軸
48、48が回転する。この際、軸48、48の先端の
雄ねじ49、49がねじ結合している雌ねじ50、50
が形成された押し部材51、51は、図4の左右いずれ
かの同一方向に溝54に沿って移動する。押し部材5
1、51が移動すると、押し部材51、51のいずれか
が取付溝14のいずれかの内壁面を押し、その反力によ
って、胴基体5の取付溝14内に隙間をあけて設けられ
ているブロック体56は反対方向に移動する。この際、
取付溝14の底面及びブロック体56の底面27は、胴
基体5の軸線を中心とする凸曲面状又は凹曲面状に形成
されているので、ブロック体56は、取付溝14の底面
に沿って胴基体5の周方向に移動する。また、ウォーム
30の回転をウォームホイール46に減速して伝達して
いるので、ブロック体56の胴基体5の周方向の僅かな
移動も可能であり、微調整を行うことができる。ブロッ
ク体56の移動方向は、工具44を正逆回転させること
によって変更することができる。この操作をブロック体
56の長手方向の両側に設けた補正手段11、11によ
って行い、これによりブロック体56の胴基体5に対す
る周方向の位置を補正することができる。
【0032】固定手段12は、図5に示すように、胴基
体5の取付溝14の底面に胴基体5の軸方向に適宜数設
けられている雌ねじ20・・・と、ブロック体56の刷
版装着溝16と底面を貫通する貫通孔21・・・と、刷
版繋止手段19の軸状体19Bに形成された貫通孔23
と、貫通孔23を通過して貫通孔21に挿入され、雌ね
じ20とねじ結合して、ブロック体56を胴基体5に固
定するボルト22と、を備えている。これら雌ねじ2
0、貫通孔21及び貫通孔23は、それぞれ整合可能に
胴基体5の軸方向に適宜数設けられている。ボルト22
の締付は、工具24を開口部16Aから軸状体19Bの
貫通孔23に挿入して操作することにより行われる。そ
して、貫通孔21は、雌ねじ20と整合するとともにボ
ルト22のねじ径より大きく形成されており、また、貫
通孔23は、前述のようにボルト22の頭部の外径より
大きく形成されているので、ボルト22の締付けを緩め
ることにより、ブロック体56は、胴基体5の周方向に
位置補正する際に若干移動可能となる。
【0033】調整手段8は、印刷手段4の回転駆動装置
に連結して設けられている。この回転駆動装置は、胴基
体5の端部5aに取付けられた第1はすば歯車9と、ブ
ランケット胴3の軸に取り付けられ、第1はすば歯車9
に噛み合う第2はすば歯車31と、これら第1及び第2
はすば歯車9、31のいずれか一方に噛み合う図示しな
い伝動歯車とから構成されている。第1はすば歯車9
は、端軸5aに対して軸方向に移動可能に、かつ回転方
向に規制されており、この第1はすば歯車9と胴基体5
の端軸5aに調整手段8が連結されている。
【0034】調整手段8は、図6に示すように、端軸5
aの先端に軸受け33を介して回転可能に、かつ軸方向
に延びて連結され、雄ねじが形成されたねじ軸32と、
サブフレーム34に固定され、ねじ軸32とねじ結合さ
れた固定雌ねじ部材35と、ねじ軸32の先端部に固定
された従動歯車36と、サブフレーム34に支持された
第1のモーター37によって駆動され、従動歯車36に
噛み合っている駆動歯車38と、ねじ軸32にねじ結合
され第1はすば歯車9に軸受け40を介して回転可能に
連結されている回転雌ねじ部材39と、この回転雌ねじ
部材39に固定された従動歯車41と、サブフレーム3
4に支持された第2のモーター42によって駆動され、
従動歯車41に噛み合っている駆動歯車43と、を備え
ている。
【0035】この調整手段8は、第1のモーター37を
正回転あるいは逆回転させると、ねじ軸32が正回転あ
るいは逆回転して、版胴2を軸方向に往動あるいは復動
して軸方向に変位させるよう構成されている。
【0036】また、第2のモーター42を正回転あるい
は逆回転させると、回転雌ねじ部材39がねじ軸32に
対して回転して軸方向に移動し、これにより第1はすば
歯車9が軸方向に往動あるいは復動されて第2はすば歯
車31と噛み合い位相がずれて、胴基体5とブランケッ
ト胴3の回転位相をずらすことができる。
【0037】次に、第1の実施の形態に係る装置の作用
について説明する。第1刷版装着装置6の刷版装着エッ
ジ17’に対する第2刷版装着装置7の刷版装着エッジ
17の胴基体5の周方向の位置を補正する場合、最初に
版胴2における第1刷版装着装置6の刷版装着エッジ1
7’の位置に対する第2刷版装着装置7の刷版装着エッ
ジ17の位置を計測する。次に、この計測値と予め定め
た基準値が一致するように補正を行う。例えば図2に示
される予め定めた基準となる位相差が90度の場合、第
1刷版装着装置6の刷版装着エッジ17’の先端から第
2刷版装着装置7の刷版装着エッジ17の先端までの計
測された外周面上の距離の値と、第1刷版装着装置6の
刷版装着エッジ17’の先端から第2刷版装着装置7の
刷版装着エッジ17の先端までの位相差が90度のとき
の外周面上の距離の基準値と、を比較し、計測値と基準
値が一致するように補正を行う。
【0038】この補正は次のように行われる。先ず、図
3、4及び5に示すように、工具24を開口部16Aか
ら軸状体19Bの貫通孔23を貫通させ、第2刷版装着
装置7のブロック体56を固定しているボルト22の頭
部に装着して、ボルト22を適宜方向に回して弛めるこ
とによって、第2刷版装着装置7を取付溝14内で胴基
体5の周方向に移動可能な状態にする。次に、第2刷版
装着装置7を胴基体5の周方向、例えば図4の右方向に
移動させたい場合は、工具44を軸状体19Bの貫通孔
26を貫通させ、ウォーム30の上部の穴部45に装着
して、適宜方向に回動させることにより、ウォーム30
の回転をウォームホイール46に伝達させてウォームホ
イール46を回転させる。このウォームホイール46が
回転すると、両側の軸48、48が回転し、それにより
軸48、48の先端の雄ねじ49、49とねじ結合して
いる雌ねじ50、50を有する押し部材51、51が左
方向に移動し、図4の左側に位置する押し部材51が取
付溝14の左側の内壁面を押す。この押し部材51が取
付溝14の左側の内壁面を押すことにより、その反力で
第2刷版装着装置7のブロック体56は、右方向に移動
する。第2刷版装着装置7の長手方向の反対側の補正手
段11についても、同様に胴基体5に対する周方向の位
置補正を行う。そして、計測置が基準値と一致した位置
において、工具44の回転を停止させ、工具24によっ
て固定手段12のボルト22・・・を全て締め付けて、
第2刷版装着装置7のブロック体56を胴基体5に固定
する。最後に取付溝14の内壁面とブロック体56の外
面との間の隙間に乾燥固化する充填剤を、隙間が胴基体
5の外周面と同じ外径になるまで充填する。以上の補正
を全ての版胴2について行う。
【0039】印刷部1を通る連続紙Wの両側の印刷手段
4において、それぞれの版胴2、2の回転方向が逆向き
になるので、第1刷版装着装置6の刷版装着エッジ1
7’に対する第2刷版装着装置7の刷版装着エッジ17
の胴基体5の周方向の位置のずれる方向は反対となる。
以上のような第1刷版装着装置6の刷版装着エッジ1
7’に対する第2刷版装着装置7の刷版装着エッジ17
の各胴版2の周方向の位置補正は、印刷部1の組立て時
に行われ、第2刷版装着装置7は、その位置関係の状態
で胴基体5に一体に固定され、以後、組立時に設置され
た第1刷版装着装置6の刷版装着エッジ17’に対する
第2刷版装着装置7の刷版装着エッジ17の各胴版2の
周方向の位置の補正は、行われない。
【0040】全ての版胴2について以上のような補正が
された印刷手段4を備えた印刷機、例えば図7に示す多
色刷り印刷機は、連続紙Wの同一面側の印刷手段4の版
胴2、2・・・の第1刷版装着装置6の刷版装着エッジ
17’に対する第2刷版装着装置7の刷版装着エッジ1
7の周方向の位置が、全て略同じとなる。
【0041】そして、この版胴2の胴基体5の軸方向の
2つの領域の外周に刷版P・・・が巻き付けられ、第1
刷版装着装置6の刷版繋止手段19’及び第2刷版装着
装置7の刷版繋止手段19により装着される。
【0042】なお、装着される刷版Pは、版面の焼き付
け位置、先行側、後側の版折り曲げ形状は、精度よく作
成されている。また、刷版Pを版胴2の軸方向2つの領
域に装着する際の軸方向の取付位置を他の手段によって
精度よく位置決め可能となっていることはもちろんであ
るが、この他の手段は、本発明とは直接関係しないので
説明を省略する。
【0043】このように刷版Pを装着した後に、印刷を
開始する。例えば、図7の印刷装置で連続紙Wに多色印
刷するときは、重ね刷りされる各色の印刷画像間で若干
ずれることがあるが、この印刷画像のずれは、版胴2の
軸方向の2つ領域において、ずれの方向及びずれの大き
さが等しくなる。したがって、重ね刷りする複数の印刷
画像のいずれか一つに対する他の印刷画像のずれをなく
すべく、他の印刷画像の刷版Pが装着された版胴2につ
いて、それぞれに設けられた調整手段8によって、ずれ
がなくなるように軸方向と周方向の双方又はいずれか一
方に移動させ調整する。この調整により版胴2、すなわ
ち胴基体5の軸方向の2つの領域に設けられている第1
刷版装着装置6と第2刷版装着装置7が胴基体5と一体
で移動し、この版胴2の軸方向の2つの領域の刷版P、
Pによる刷版画像のずれを一斉に取り除くことができ
る。
【0044】このように、連続紙Wの同じ面に印刷する
印刷手段4の版胴2の胴基体5の第1刷版装着装置6の
刷版装着エッジ17’に対する第2刷版装着装置7の刷
版装着エッジ17の相対的な胴基体5の周方向の位置
を、全ての印刷手段4・・・において同じに設定し、そ
の状態で固定して胴基体5と、第1刷版装着装置6及び
同基体5の周方向に位置補正された第2刷版装着装置7
と、を一体とし、それぞれの版胴2・・・の調整手段8
・・・によって、軸方向、周方向の位相をそれぞれ一体
で調整することにより、胴基体5の軸方向に2つに分け
た印刷領域ともに、重ね刷りされる画像をずれないよう
に印刷することができる。
【0045】次に、本発明に係る版胴の第2の実施の形
態について図8及び9に基づいて説明する。なお、第1
の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を使
用して説明する。第2の実施の形態に係る版胴の胴基体
5’は、第1の実施の形態に係る版胴と同様に、外周面
を軸方向に2つの領域に分割されているが、一方の領域
に不動な第1刷版装着装置6が取付けられる取付溝1
4’と周方向に位置補正可能な第2刷版装着装置7が取
付けられる取付溝14が予め定めた角度、例えば180
度位相をずらして設けられており、他方の領域に周方向
に位置補正可能な第2刷版装着装置7が取付けられる取
付溝14が予め定めた角度、例えば180度位相をずら
して設けられている点で第1の実施の形態と異なる。す
なわち、第2の実施の形態に係る版胴においては、一つ
の領域に2つの刷版が装着され、全体として4つの刷版
が装着されるよう構成されている。また、一方の領域に
設けられた取付溝14、14’と他方の領域に設けられ
た取付溝14、14は、互いに予め定めた角度、例えば
90度位相をずらして設けられている。
【0046】次に、本発明に係る版胴の第3の実施の形
態について図10及び11に基づいて説明する。なお、
第1の実施の形態と同一の構成については、同一の符号
を使用して説明する。第3の実施の形態に係る版胴の胴
基体5”は、外周面を軸方向に2つの領域に分割されて
おらず、外周面の一つの領域に不動な第1刷版装着装置
6が取付けられる取付溝14’と周方向に位置補正可能
な第2刷版装着装置7が取付けられる取付溝14が予め
定めた角度、例えば180度位相をずらして設けられて
いる点で第1の実施の形態と異なる。すなわち、第3の
実施の形態に係る版胴においては、外周面に形成された
一つの領域に2つの刷版が装着されるよう構成されてい
る。
【0047】また別に、第1の実施の形態、第2の実施
の形態及び第3の実施の形態において、ブロック体56
の長手方向の両端近傍部のそれぞれに取付溝14の一方
の内壁面のみを押すようにした一方の補正手段(図示せ
ず)と取付溝14の他方の内壁面のみを押すようにした
他方の補正手段(図示せず)とを平行に設け、例えば、
一方の補正手段は、図4の取付溝14の左側の内壁面を
押し部材(図示せず)により押すことにより、その反力
でブロック体56を右方向に移動させ、他方の補正手段
は、取付溝14の右側の内壁面を押し部材(図示せず)
により押すことにより、その反力でブロック体56を左
方向に移動させるよう構成しても良い。そして、これら
一方の補正手段と他方の補正手段の構成として、上述し
た補正手段11の構成を利用しても良い。いずれの場合
も、一方の補正手段によりブロック体56を胴基体5の
周方向に移動させるときは、他方の補正手段の押し部材
51と対向する取付溝14の内壁面との間に隙間を設け
る必要がある。
【0048】また、第1の実施の形態、第2の実施の形
態及び第3の実施の形態において、ウォーム30とウォ
ームホイール46の組合わせの代わりに、一対のかさ歯
車の組合わせ又はピニオンとラックの組合わせを利用
し、一対のかさ歯車の組合わせの場合には、ウォーム3
0、ウォームホイール46の代わりにかさ歯車を使用
し、略直角に回転が伝達されるウォームホイール46の
代わりのかさ歯車の両側に設けた軸先端の雄ねじの回転
により、雄ねじとねじ結合している押し部材を直線移動
させ、押し部材の端部で取付溝の内壁面を押すように
し、ブロック体を胴基体の周方向に移動し位置を補正す
るようにしても良い(図示省略)。また、ピニオンとラ
ックの組合わせの場合には、ウォーム30の代わりに取
付けたピニオンに略垂直方向にラックを噛み合わせ、ピ
ニオンを回転させることによりラックを直線移動させ、
ラックの端部で取付溝の内壁面を押すようにし、ブロッ
ク体を胴基体5の周方向に移動し位置を補正するように
しても良い(図示省略)。
【0049】さらに、第1の実施の形態、第2の実施の
形態及び第3の実施の形態において、第1刷版装着装置
6を胴基体5、5’、5”の周方向に固定し、第2刷版
装着装置7を胴基体5、5’、5”の周方向に位置補正
可能に構成したが、胴基体5、5’、5”の全てに、周
方向に移動可能な第2刷版装着装置7を設け、位置補正
をする際に一つの第2刷版装着装置7を基準として固定
し、他の第2刷版装着装置7・・・を胴基体5、5’、
5”の周方向に位置補正するようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、刷版が装
着可能な刷版装着装置が、版胴の外周面の軸方向と周方
向の双方又はいずれか一方のそれぞれに複数設けられ、
これら刷版装着装置のうち一つを不動な状態で固定して
設けるとともに、他の刷版装着装置を版胴の周方向に移
動調整可能に設けることにより、それぞれに設けた刷版
装着装置により装着される刷版の版胴の周方向の相対位
置を精度よく補正することが可能となる。
【0051】また、精度よく補正された版胴に固定され
る刷版装着装置と版胴の周方向に位置補正された刷版装
着装置を版胴と一体に固定して印刷することができるの
で、軸方向、周方向に調整する調整手段を一組だけ設け
ることにより重ね刷りした印刷画像のずれを一斉に取り
除いてずれのない印刷をすることができる。そして、前
記調整手段が一組だけでよいので、印刷手段の部品点数
を少なく安価となり、メインテナンスが容易となる。
【0052】さらに、版胴の周方向に刷版を複数装着し
て印刷画像にずれがない印刷をすることができるので、
刷版の版胴の周方向の長さを短くすることができ、刷版
の搬送及び版胴への装着する操作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る版胴の第1の実施の形態を備えた
印刷部の概略図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図2のB―B線に沿った断面図である。
【図4】図3のC―C線に沿った断面図である。
【図5】図3のD―D線に沿った断面図である。
【図6】第1の実施の形態に係る版胴に装着された調整
手段の断面図である。
【図7】第1の実施の形態に係る版胴を備えた多色刷り
印刷機の複数の印刷手段を示す概念図である。
【図8】本発明に係る版胴の第2の実施の形態の概略斜
視図である。
【図9】図8のE―E線に沿った断面図である。
【図10】本発明に係る版胴の第3の実施の形態の概略
斜視図である。
【図11】図10のF−F線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 印刷部 2、2’、2” 版胴 3 ブラケット胴 4 印刷手段 5、5’、5” 胴基体 5a、5b 端軸 6 第1刷版装着装置 7 第2刷版装着装置 8 調整手段 9 第1はすば歯車 11 補正手段 12、12’ 固定手段 14、14’ 取付溝 15、15’ 軸受け 16、16’ 刷版装着溝 16A、16’A 開口部 17、17’ 刷版装着エッジ 18 折り曲げ部 19、19’ 刷版繋止手段 19A、19’A 突起部 19B、19’B 軸状体 20、20’ 雌ねじ 21、21’ 貫通孔 22、22’ ボルト 23、23’ 貫通孔 24 工具 25 折り曲げ部 26 貫通孔 27 底部 28 貫通孔 29 軸受け 30 ウォーム 31 第2はすば歯車 32 ねじ軸 33 軸受け 34 サブフレーム 35 固定雌ねじ部材 36 従動歯車 37 第1のモーター 38 駆動歯車 39 回転雌ねじ部材 40 軸受け 41 従動歯車 42 第2のモーター 43 駆動歯車 44 工具 45 穴部 46 ウォームホイール 47 軸受け 48 軸 49 雄ねじ 50 雌ねじ 51 押し部材 52 回転止め 53 貫通孔 54 溝 55 ブロック体 56 ブロック体 W 連続紙 P 刷版 F、F’ フレーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に少なくとも二以上の刷版が巻き
    付けられて装着されている版胴において、 前記刷版ごとに刷版を版胴の外周面に装着させる刷版装
    着装置が設けられ、 前記刷版装着装置のうち一の刷版装着装置は、版胴に対
    して不動な状態で固定されて設けられ、 前記刷版装着装置のうち他の刷版装着装置は、版胴の周
    方向に移動調節可能で、かつ版胴に対して固定可能に設
    けられていることを特徴とする版胴。
  2. 【請求項2】 前記刷版装着装置は、版胴の軸方向に二
    以上設けられていることを特徴とする請求項1記載の版
    胴。
  3. 【請求項3】 前記刷版装着装置は、版胴の周方向に二
    以上設けられていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の版胴。
  4. 【請求項4】 前記他の刷版装着装置が版胴に対して固
    定された状態で、版胴を軸方向及び周方向に移動調節可
    能な調節手段がさらに設けられていることを特徴とする
    請求項1乃至3いずれか記載の版胴。
  5. 【請求項5】 版胴の外周面には、軸方向と平行な方向
    に延びる、前記刷版装着装置が装着可能な取付溝が形成
    されており、 前記他の刷版装着装置は、版胴の半径方向を軸として外
    部からの操作によって回転する第1の歯車と、版胴の接
    線と平行な方向を軸として、前記第1の歯車に噛み合っ
    てその回転によって回転する第2の歯車と、該第2の歯
    車の両側の回転軸と一体に設けられ、端部に雄ねじが形
    成されたねじ軸と、該ねじ軸とねじ結合可能な雌ねじが
    形成され、刷版装着装置本体に対して版胴の接線と平行
    な方向に移動して前記取付溝の版胴の周方向の両内壁面
    のいずれかを押圧可能な一対の押し部材と、を備え、 前記他の刷版装着装置の版胴の周方向の両側面と前記取
    付溝の版胴の周方向の内壁面の間には、隙間が形成され
    ており、 前記両側ねじ軸は、双方とも同一雄ねじが形成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の版
    胴。
  6. 【請求項6】 刷版を版胴の外周面に巻き付けて装着す
    る刷版装着装置において、刷版の一の側縁を引っ掛ける
    エッジを備え、版胴の外周面に形成され軸方向と平行な
    方向に延びる取付溝に取り付け可能なブロック体と、該
    ブロック体内に刷版の他の側縁を引き込む刷版繋止手段
    と、ブロック体の版胴に対する周方向の位置を補正可能
    な補正手段と、ブロック体を前記取付溝に固定する固定
    手段と、を備えていることを特徴とする刷版装着装置。
  7. 【請求項7】前記補正手段は、版胴の半径方向を軸とし
    て外部からの操作によって回転する第1の歯車と、版胴
    の接線と平行な方向を軸として、前記第1の歯車に噛み
    合ってその回転によって回転する第2の歯車と、該第2
    の歯車の両側の回転軸と一体に設けられ、端部に雄ねじ
    が形成されたねじ軸と、該ねじ軸とねじ結合可能な雌ね
    じが形成され、刷版装着装置本体に対して版胴の接線と
    平行な方向に移動して前記取付溝の版胴の周方向の両内
    壁面のいずれかを押圧可能な一対の押し部材と、を備
    え、 前記ブロック体の版胴の周方向の両側面と前記取付溝の
    版胴の周方向の内壁面の間には、隙間が形成され、 前記両側のねじ軸は、双方とも同一雄ねじが形成されて
    いることを特徴とする請求項6記載の刷版装着装置。
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