JP3661338B2 - ゴムホース、ゴムホースの製造方法及びこれに用いるホース端部縮径治具 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は、ゴムホース、ゴムホースの製造方法及びこれに用いるホース端部縮径治具に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来、ゴムホースとしては、図9(a),(b)に示すように、両端が同一径のストレートタイプ1といわれるものと、片端が異径の口元部拡管タイプ2が用いられており、それぞれ両端部で相手部材に接続して使用される。これら両タイプのゴムホースは、ホースの大部分が小径になっているため、ホース内部を流れる液体の流量が制約を受け、液体中に泡が発生して異音を発するという問題があった。そのため、ゴムホースの内の液体が流れる部分の径を大きくする必要がある。この場合、ゴムホースの一端側は、相手部材との接続の関係で従来の小径を保持する必要があり、すなわち、先端のみが小径で他の大部分が大径のゴムホースとする必要がある。
【0003】
しかし、先端が小径で他の大部分が大径のマンドレルに小径のゴムホース素材を拡径させながら差し込む作業を多大な手間を要し、特に補強層を有するゴムホース素材の場合、差込み作業が非常に困難になる。これに対し、上記マンドレルに大径のゴムホース素材を差し込むことは、容易であるが、小径部分でゴムホース素材を縮径させる方法は知られていない。
【0004】
また、ゴムホース素材が挿嵌されるマンドレルの取付部側の根元には、ゴムホース素材の端部の変形を防止して端部の切除による無駄を無くするために差し込まれる端部成形治具がマンドレルに一体で設けられており、従来、端部成形治具としては、鉄製あるいはアルミ等の軽合金製のものが用いられている。しかし、鉄製の端部成形治具の場合は、錆び易く短期間にマンドレルごと交換する必要があり高価かつ無駄が大きく、また、軽合金製治具は、材質が高価であった。
【0005】
本発明は、上記した問題を解決しようとするもので、一端側が小径であるゴムホースとその製造方法及びそれに用いる縮径治具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するために、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、均一径の未加硫または半加硫のゴムホース素材を加硫することにより得られるゴムホースであって、ゴムホース素材の一端側に、筒状で一端開口側から他端開口側に貫通して一端側から同軸位置にゴムホース素材の外径より小さい内径で一端開口側に向けてわずかに傾斜して拡径されたホース挿嵌部と、ホース挿嵌部より内径の小さいマンドレル挿嵌部とを順次配設したホース端部縮径治具をホース挿嵌部側から外嵌して固定することによりゴムホース素材の一端側を縮径させ、ゴムホース素材より長い丸棒体の一端側の所定範囲をその外径がゴムホース素材の内径より小さい小径部とし、丸棒体の他の部分の外径をゴムホース素材の内径と略同一としたマンドレルに、一端側にホース端部縮径治具を外嵌したゴムホース素材をその他端側から差込み、マンドレルの小径部にゴムホース素材を介してホース端部縮径治具を外嵌させて固定してゴムホース素材の一端側をマンドレルの小径部に押し付け、この状態でゴムホース素材を加硫することにより得られ、一端側の相手部材に外嵌される取付部分の径が均一径より小さいことにある。
上記のように請求項1に係る発明を構成したことにより、ゴムホースの一端側取付部分を除く大部分を大径にすることができる。そのため、ホース内部を流れる液体の流量が制約を受けることがなく、その結果、液体中に泡が発生して異音を発するという問題を解消することができる。
【0007】
また、上記請求項2に係る発明の構成上の特徴は、均一径の未加硫または半加硫のゴムホース素材の一端側に、筒状で一端開口側から他端開口側に貫通して一端側から同軸位置にゴムホース素材の外径より小さい内径で一端開口側に向けてわずかに傾斜して拡径されたホース挿嵌部とさらに内径の小さいマンドレル挿嵌部とを順次配設したホース端部縮径治具をホース挿嵌部側から外嵌して固定してゴムホース素材の一端側を縮径させ、ゴムホース素材より長い丸棒体の一端側の所定範囲をその外径がゴムホース素材の内径より小さい小径部とし、丸棒体の他の部分の外径をゴムホース素材の内径と略同一とし、丸棒体の他端側に取付部を設けてなるマンドレルに、一端側にホース端部縮径治具を外嵌したゴムホース素材をその他端側から差込み、マンドレルの小径部にゴムホース素材を介してホース端部縮径治具を外嵌させて固定してゴムホース素材の一端側をマンドレルの小径部に押し付け、この状態でゴムホース素材を加硫するようにし、加硫成形終了後に一端側が他の部分に比べて小径のゴムホースが得られることにある。
【0008】
上記のように請求項2に係る発明を構成したことにより、ゴムホース素材の一端側にホース端部縮径治具のホース挿嵌部を外嵌して、ゴムホース素材を縮径させ、この状態のゴムホース素材をその他端側からマンドレルの丸棒体に取付部に達するまで差し込む。これにより、ゴムホース素材の一端側では、ゴムホース端部縮径治具が、挿着されたゴムホース素材を介してマンドレルの一端側の小径部に外嵌固定される。そのため、ゴムホース素材の一端側をマンドレルの小径部の外径に合わせて縮径させることができると共に、未加硫のゴムホース端部を縮径治具を介して把持することができるため、ホースをマンドレルに挿入する際押し込み易く、作業性が非常に向上する。この状態でゴムホース素材を加硫することにより、一端側がホースの他の部分に比べて小径のゴムホースを容易に得ることができる。
その結果、請求項2の発明によれば、ゴムホースの一端側を除く大部分を大径にすることができるので、ホース内部を流れる液体の流量が制約を受けることがなく、液体中に泡が発生して異音を発するという問題を解消できるゴムホースが容易に得られる。
【0009】
また、上記請求項3に係る発明の構成上の特徴は、前記請求項2に記載のゴムホースの製造方法において、ホース端部縮径治具に、マンドレルに着脱自在に固定するための係合手段を設けたことにある。
上記のように請求項3に係る発明を構成したことにより、上記請求項2の発明の効果に加えて、ホース端部縮径治具のマンドレルへの取り付けの位置決めが正確に行われ、規定の長さのゴムホースを確実に得ることができる。
【0010】
また、上記請求項4に係る発明の構成上の特徴は、均一径の未加硫または半加硫のゴムホース素材の一端側に外嵌固定される筒状体であって、筒状体の一端開口側から他端開口側に貫通して一端側から同軸位置にゴムホース素材の外径より小さい内径のホース挿嵌部とさらに内径の小さいマンドレル挿嵌部とが順次配設され、ホース挿嵌部が一端側に向けてわずかに傾斜して拡径されてなり、ゴムホース素材より長い丸棒体の一端側の所定範囲をその外径がゴムホース素材の内径より小さい小径部とし、丸棒体の他の部分の外径をゴムホース素材の内径と略同一とし、丸棒体の他端側に取付部を設けてなるマンドレルに、小径部側から差し込まれるゴムホース素材の一端側に外嵌されてゴムホース素材の一端側を縮径させてマンドレルの小径部にゴムホース素材を介して外嵌固定されて、ゴムホース素材の一端側をマンドレルの小径部に押し付けた状態で加硫成形を行うことにより、一端側に他の部分に比べて小径である小径部分を設けたゴムホースを得ることができることにある。
【0011】
上記のように請求項4に係る発明を構成したことにより、ホース端部縮径治具のホース挿嵌部をゴムホース素材の一端側に外嵌すると、ゴムホース素材がホース端部縮径治具のホース挿嵌部の内径に縮径される。このとき、ホース挿嵌部が一端側に向けてわずかに傾斜して拡径されているため、ゴムホース素材への外嵌を円滑に行うことができる。この状態で、ゴムホース素材をマンドレルの丸棒体に差し込み、ホース端部縮径治具をマンドレルの小径の所定範囲に嵌め合わせすることにより、ゴムホース素材の一端側がホース端部縮径治具によりマンドレルの小径部に押し付けられる。
その結果、その後の加硫により、一端側に小径部分を設けたゴムホースを容易に得ることができ、他の部分を大径にすることにより、ホース内部を流れる液体の流量の制約をなくし、液体中に泡が発生して異音を発するという問題を解消できる。
【0012】
また、上記請求項5に係る発明の構成上の特徴は、前記請求項4に記載のホース端部縮径治具において、マンドレルに着脱自在に固定するための係合手段を設けたことにある。
上記のように請求項5に係る発明を構成したことにより、上記請求項4の発明の効果に加えて、ホース端部縮径治具のマンドレルへの取り付けの位置決めが正確に行われ、規定の長さのゴムホースを確実に得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明すると、図1は、同実施形態である曲りゴムホース10を、図2は曲りゴムホース製造用のマンドレル30を、それぞれ正面図により示したものである。また、図3は曲りゴムホースの一端側の縮径に用いられる端部縮径治具である端部縮径キャップ21を、図4は参考例であるマンドレルの取付部側に装着される端部成形治具である端部成形キャップ25を、それぞれ一部断面図により示したものである。
【0014】
この曲りゴムホース10は、一端側を除いて均一な所定太さの外径であり、一端側近傍部分に他の部分より径の小さい、相手部材に外嵌する取付部11を設けている。取付部11は、少なくともゴムホースを挿入する相手側である口金、ニップル等の長さあるいは外径部固定用のバンドクリップ等が取り付けられる長さ部分をいう。このように、曲りゴムホース10の外径を太くすることにより、ホース内部を流れる液体の流量が制約を受けることがなく、そのため、液体中に泡が発生して異音を発するという問題を解消することができるようになっている。このような曲りゴムホース10を得るために、端部縮径キャップ21とマンドレル30と端部成形キャップ25が用いられる。
【0015】
端部縮径キャップ21は、図3に示すように、EPDM等の耐熱ゴム製であり、薄肉の略円筒形で同軸位置に一端開口21a側から他端開口側21bに貫通して順次ホース挿嵌部22と、ホース挿嵌部22より内径の小さいマンドレル挿嵌部23が配置されており、両者の境界が段部21cになっている。ホース挿嵌部22は、径が曲りゴムホース10の取付部11の外径に合わせられており、後述する未加硫のゴムホース素材10aの挿入を容易にするため、内壁面22aが一端開口側21aに向けてにわずかに傾斜して拡径されており、先端部22bが断面円弧形のラッパ形状に広げられている。例えば、この部分の長さが35mmに対して広がりが0.5〜3mm程度設けられる。マンドレル挿嵌部23は、径が後述するマンドレル30の先端の小径部32bの外径に合わせられており、軸方向略中間位置にリング状の係合凸部23aが設けられている。
この端部縮径キャップ21のホース挿嵌部22には後述する未加硫のゴムホース素材10aが挿入され、マンドレル挿嵌部23にはマンドレル30が挿入される。
【0016】
マンドレル30は、図2に示すように、円柱形の基部とその一端に同軸的に設けた円板部とからなるバイス部31と、円板部から軸方向に突出し中間に曲り部を設けた丸棒であるマンドレル本体32とを備えている。マンドレル本体32は、両端を除いて大径部32aになっており、先端側の所定長さの領域が縮径された小径部32bになっており、バイス部31側は拡径された位置決め部32cになっている。小径部32bの軸方向先端側位置には、同軸的にリング状の係合溝32b1 が形成されている。位置決め部32cは、ゴムホース素材の外径と略同一径であり、リング状の係合凹部32c1 を同軸的に設けており、端部成形キャップ25が装着される。
【0017】
端部成形キャップ25は、図4に示すように、EPDM等の耐熱ゴム製であり、薄肉の略円筒形で、内径がゴムホース素材10a及びマンドレル本体32の位置決め部32cの外径と略同一にされている。端部成形キャップ25は、一端開口25a側が、ゴムホース素材10aの挿入を容易にするため、内壁面26aが一端開口側25aに向けて1°程度に傾斜して拡径されており、先端部26bが断面円弧形のラッパ形状に広げられている。端部成形キャップ25は、他端開口25b側近傍位置に、同軸的にリング状に突出し、上記位置決め部32cの係合凹部32c1 に係合する係合凸部27を設けている。
【0018】
つぎに、曲りゴムホースの製造方法の一例について説明する。
切断工程にて所定長さに切断され離型剤の塗布された未加硫または半加硫状態のゴムホース素材10aの一端側の外周面に、端部縮径キャップ21のホース挿嵌部22を挿嵌することにより、ゴムホース素材10aを縮径させる。ここで、ホース挿嵌部22の内壁面22aが一端側に向けてわずかに傾斜して拡径されているため、ゴムホース素材10aへのホース挿嵌部22の挿入を円滑に行うことができる。
【0019】
一方、離型剤が塗布されたマンドレル本体32の位置決め部32cには、図7に示すように、端部成形キャップ25が、バイス部31に接触する位置まで差込まれ、係合凸部27が位置決め部32cの係合凹部32c1 に係合してマンドレル本体32に固定されたままの状態にされている。そして、端部縮径キャップ21が取り付けられた状態のゴムホース素材10aをその反対端側からマンドレル30に差し込む。ゴムホース素材10aの先端は、端部成形キャップ25内に、先端部26bの内壁面の傾斜に沿って円滑に挿入され、位置決め部32cの端面に当接するまで差し込まれる。
【0020】
このとき、端部縮径キャップ21が取り付けられた側をマンドレル本体32の小径部32bに外嵌させることにより、図6に示すように、端部縮径キャップ21のマンドレル挿嵌部23の係合凸部23aがマンドレル本体32の小径部32bの係合溝32b1に係合し、小径部32bに固定される。そのため、マンドレル30に位置決めされ、かつ小径部32bに縮径された状態で、ゴムホース素材10aがマンドレル30に挿着される。マンドレル30へのゴムホース素材10aの装着状態を図5に示す。以上のようにマンドレル30に端部成形キャップ25を嵌め合わせた状態で、ゴムホース素材10aの加硫成形を行い、加硫成形終了後に、マンドレル30から抜き取ることにより、図1に示すような一端側が小径の取付部11を設けた曲りゴムホース10が得られる。
【0021】
以上に説明したように、上記実施形態においては、ゴムホース10の一端側の取付部11を除く大部分を大径にすることができるので、ホース内部を流れる液体の流量が制約を受けることがなく、液体中に泡が発生して異音を発するという問題を解消できるゴムホースが容易に得られる。
【0022】
また、端部成形キャップ25により従来通りゴムホース端部の形状を所定範囲に納めることができ、端部を切断除去する手間を省くと共に、ゴム素材の無駄を省くことができる。そして、端部成形キャップ25をゴム製としたことにより、従来の金属製のマンドレルと一体の端部成形治具に比べて安価に提供される。さらに、端部成形キャップ25はマンドレル30に着脱可能に取り付けられているので、ゴミ等の清掃も容易であり、端部成形キャップ25の劣化による交換も容易に行うことができる。
【0023】
つぎに、参考例である端部成形キャップの変形例について説明する。
端部成形キャップ41は、図8に示すように、金属製の筒状体であって、一端開口部41aから他端開口部41bに向けて、同軸的にホース挿入部42とマンドレル挿入部43とが配設されており、両者の境界が段差44になっている。ホース挿入部42は、薄肉で内径がゴムホース素材10aの外径と略同一であり、かつ開口部側が拡径されて、ゴムホース素材10aの挿入を容易にしている。マンドレル挿入部43は、内径がマンドレル本体の大径部32aと略同一であり、壁面を貫通したネジ孔43aが設けられており、ネジ45を螺合することによりマンドレル本体32に固定できるようになっている。また、マンドレル本体32も、図8に示すように、端部成形キャップ41に合わせて、小径部32bを除いて均一径にされている。
【0024】
端部成形キャップ41についても、上記端部成形キャップ25と同様に、ゴムホース端部の形状を所定範囲に納めることができ、端部を切断除去する手間を省くと共に、ゴム素材の無駄を省くことができる。そして、端部成形キャップ41も、取り替えが容易であり、従来のマンドレル本体32と一体形の端部成形治具に比べて安価に提供されると共に、ゴミ等の清掃も容易である。
【0025】
なお、上記実施形態では、端部縮径キャップ21及び端部成形キャップ25にリング状の凸部または凹部を設けて、マンドレル本体32に係合固定させているが、凸部及び凹部についてはリング状に限るものではない。また、端部縮径キャップ21及び端部成形キャップ25のマンドレル本体への固定方法としては、ピン、ボール等によるクイックカップラーを用いることができ、さらに、簡単なネジ式、クランプ式等の係合手段を用いることもできる。
【0026】
また、上記実施形態においては、ゴムホースとして曲りゴムホースを対象としているが、ストレートなゴムホースに対しても同様に適用することができる。また、ゴムホースについては、補強層の有無に限らない。
さらに、上記実施形態では、均一径のゴムホースの一端側を縮径させたものであるが、その他、他端側が拡径されたゴムホースの一端側を縮径させるようにしてもよい。
また、端部縮径キャップ21及びホース端部成形キャップ25の内壁面に、曲りゴムホースの長さ検査用のマークや、組立位置合せマークの形成用の凸部または凹部を設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である曲りゴムホースを概略的に示す正面図である。
【図2】同曲りゴムホースの製造に用いるマンドレルを示す正面図である。
【図3】同曲りゴムホースの製造に用いる端部縮径キャップを示す一部断面図である。
【図4】同曲りゴムホースの製造に用いる参考例である端部成形キャップを示す一部断面図である。
【図5】未加硫または半加硫状態のゴムホース素材をマンドレルに装着した状態を示す一部断面図である。
【図6】端部縮径キャップの使用状態を示す一部破断面図である。
【図7】端部成形キャップの使用状態を示す一部破断面図である。
【図8】参考例である端部成形キャップの変形例の使用状態を示す一部破断面図である。
【図9】従来例である曲りゴムホースを概略的に示す一部断面図である。
【符号の説明】
10…曲りゴムホース、10a…ゴムホース素材、11…取付部、21…端部縮径キャップ、21a…一端開口部、21b…他端開口部、21c…段部、22…ホース挿嵌部、22a…内壁面、22b…先端部、23…マンドレル挿嵌部、23a…係合凸部、25…端部成形キャップ、25a…一端開口、25b…他端開口、25c…段部、26…ホース挿入部、26a…内壁面、26b…先端部、27…係合凸部、30…マンドレル、31…バイス部、32…マンドレル本体、32a…大径部、32b…小径部、32b1 …係合溝、32c…位置決め部、32c1 …係合凹部、41…端部成形キャップ、41a…一端開口、41b…他端開口、42…ホース挿入部、43…マンドレル挿入部、43a…ネジ孔、44…段差、45…ネジ。
Claims (5)
- 均一径の未加硫または半加硫のゴムホース素材を加硫することにより得られるゴムホースであって、同ゴムホース素材の一端側に、筒状で一端開口側から他端開口側に貫通して一端側から同軸位置に前記ゴムホース素材の外径より小さい内径で一端開口側に向けてわずかに傾斜して拡径されたホース挿嵌部と、同ホース挿嵌部より内径の小さいマンドレル挿嵌部とを順次配設したホース端部縮径治具を同ホース挿嵌部側から外嵌して固定することにより同ゴムホース素材の一端側を縮径させ、前記ゴムホース素材より長い丸棒体の一端側の所定範囲をその外径が前記ゴムホース素材の内径より小さい小径部とし、同丸棒体の他の部分の外径を同ゴムホース素材の内径と略同一としたマンドレルに、前記一端側にホース端部縮径治具を外嵌した同ゴムホース素材をその他端側から差込み、前記マンドレルの小径部に同ゴムホース素材を介して前記ホース端部縮径治具を外嵌させて固定して同ゴムホース素材の一端側をマンドレルの小径部に押し付け、この状態で同ゴムホース素材を加硫することにより得られ、一端側の相手部材に外嵌される取付部分の径が前記均一径より小さくされていることを特徴とするゴムホース。
- 均一径の未加硫または半加硫のゴムホース素材の一端側に、筒状で一端開口側から他端開口側に貫通して一端側から同軸位置に前記ゴムホース素材の外径より小さい内径で一端開口側に向けてわずかに傾斜して拡径されたホース挿嵌部とさらに内径の小さいマンドレル挿嵌部とを順次配設したホース端部縮径治具を同ホース挿嵌部側から外嵌して固定して同ゴムホース素材の一端側を縮径させ、前記ゴムホース素材より長い丸棒体の一端側の所定範囲をその外径が前記ゴムホース素材の内径より小さい小径部とし、同丸棒体の他の部分の外径を同ゴムホース素材の内径と略同一とし、同丸棒体の他端側に取付部を設けてなるマンドレルに、前記一端側にホース端部縮径治具を外嵌した同ゴムホース素材をその他端側から差込み、前記マンドレルの小径部に同ゴムホース素材を介して前記ホース端部縮径治具を外嵌させて固定して同ゴムホース素材の一端側を同マンドレルの小径部に押し付け、この状態で同ゴムホース素材を加硫するようにし、加硫成形終了後に一端側が他の部分に比べて小径のゴムホースが得られることを特徴とするゴムホースの製造方法。
- 前記請求項2に記載のゴムホースの製造方法において、前記ホース端部縮径治具に、前記マンドレルに着脱自在に固定するための係合手段を設けたことを特徴とするゴムホースの製造方法。
- 均一径の未加硫または半加硫のゴムホース素材の一端側に外嵌固定される筒状体であって、同筒状体の一端開口側から他端開口側に貫通して一端側から同軸位置に前記ゴムホース素材の外径より小さい内径のホース挿嵌部とさらに内径の小さいマンドレル挿嵌部とが順次配設され、同ホース挿嵌部が前記一端側に向けてわずかに傾斜して拡径されてなり、前記ゴムホース素材より長い丸棒体の一端側の所定範囲をその外径が前記ゴムホース素材の内径より小さい小径部とし、同丸棒体の他の部分の外径を同ゴムホース素材の内径と略同一とし、同丸棒体の他端側に取付部を設けてなるマンドレルに、前記小径部側から差し込まれる前記ゴムホース素材の一端側に外嵌されて同ゴムホース素材の一端側を縮径させて同マンドレルの小径部に同ゴムホース素材を介して外嵌固定されて、同ゴムホース素材の一端側を同マンドレルの小径部に押し付けた状態で加硫成形を行うことにより、一端側に他の部分に比べて小径である小径部分を設けたゴムホースを得ることができることを特徴とするホース端部縮径治具。
- 前記請求項4に記載のホース端部縮径治具において、前記マンドレルに着脱自在に固定するための係合手段を設けたことを特徴とするホース端部縮径治具
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