JP4529697B2 - 管状体の製造方法及び当該製造方法に使用される縮径治具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両において、燃料ホース、ラジエータホース等として使用される管状体の製造方法及び当該製造方法に使用される縮径治具に関するものである。
従来、車両で使用される管状体として、例えば燃料タンクに設けられた接続筒と、給油口から延びる給油管との間を接続する合成ゴム製の燃料ホースが挙げられる。ところで、近年の車両には、燃料タンクを合成樹脂製とし、給油管を金属製としたものがある。このような車両の場合、接続筒の周壁の厚み(肉厚)は、強度維持等の観点から、給油管の肉厚に比べて厚くなっている。このため、接続筒の外径は、給油管の外径に比べて大きくなる。そして、互いに外径が異なる接続筒及び給油管を接続する場合には、燃料ホースとして、一端部と他端部とで内径の大きさを異ならせた、いわゆる「異径ホース」が使用される。
さて、上記の異径ホースを製造する方法として、ホースの一端部を拡径加工する方法が挙げられる(例えば、特許文献1及び特許文献2)。しかし、一端部を拡径加工して得られる異径ホースは、その拡径部分にクラックが生じたり、不均一な薄肉化によってシール性が低下したりする等のおそれがある。そこで、一端部を縮径加工することによって得られる異径ホースが提供されている(例えば、特許文献3)。
縮径加工を行う場合、図7に示すように、縮径治具である端部縮径キャップ71と、マンドレル72とが使用される。すなわち、端部縮径キャップ71は円筒形状をなしており、同軸位置に一端開口73側から他端開口74側に貫通してホース挿嵌部75と、ホース挿嵌部75より内径の小さなマンドレル挿嵌部76とが順次、配置されている。ホース挿嵌部75は、管状素材である未加硫のゴムホース素材77の挿入を容易にするため、その内周面が一端開口73側へ向かうにつれ拡径するように、傾斜状に形成されている。マンドレル72は、棒状をなしており、ゴムホース素材77の内部に挿入される。ゴムホース素材77は、マンドレル72が挿入された状態で該マンドレル72とともに端部縮径キャップ71のマンドレル挿嵌部76に挿嵌することにより、一端部が縮径される。そして、このゴムホース素材77を加硫することにより、一端部が縮径された異径ホースが得られる。
特開平5−301286号公報 特開平9−109160号公報 特開平10−238668号公報
ところで、車両用の管状体(ホース)には、例えば燃料ホース、ラジエータホース等のように、狭いエンジンルーム内で他の部品を避けつつ配置するべく、その中間部が屈曲されたもの、いわゆる「曲がりホース」がある。さらに、例えば燃料ホースのように、曲がりホースであり、なおかつ異径ホースでもある、いわゆる「屈曲・異径ホース」もある。そして、このような屈曲・異径ホースとして、縮径部分(小径部)と、一般径部分(普通径部)との境界領域で屈曲させたものが存在する。
しかし、このような小径部と普通径部との境界領域で屈曲させた屈曲・異形ホースを前記端部縮径キャップ71を用いて製造しようとする場合、ゴムホース素材77の外周面に形状不良が生じるおそれがある。すなわち、屈曲部が小径部及び普通径部の境界領域と同位置となる場合、縮径による厚肉化に加え、屈曲による内側部分への肉の集中により、ゴムホース素材77の外周面で屈曲の内側へ肉が偏るため、形状不良として図7に示すような局部的な膨らみ78が形成されてしまう。
このような膨らみ78が形成されてしまった場合、屈曲部の肉厚が不均一となり、肉厚の薄い部分へ応力等が集中しやすくなって、管状体(ホース)の耐久性の低下を招くことになる。また、このような膨らみ78を有する屈曲・異径ホースは、膨らみのないものに比べて外観的な品質が劣る。さらに、燃料ホースであれば燃料、ラジエータホースであれば冷却液等のような流体が膨らみ78を通過するとき、該流体に対する抵抗が増してしまうため、整流性の低下も懸念される。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、屈曲の内側へ肉が偏ることを抑制することができる管状体の製造方法及び当該製造方法に使用される縮径治具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の管状体の製造方法の発明は、車両で使用され、管状をなす普通径部と、該普通径部に比べて外径が小さな管状をなす小径部と、該小径部を前記普通径部に対して曲がった状態で繋げる屈曲部とを有する管状体の製造方法であって、未加硫又は半加硫のゴムを材料に使用した押出成形法によって均一な外径の管状素材を成形する成形工程と、前記管状体とした場合に前記小径部及び前記屈曲部とするべく、前記成形工程で得られた前記管状素材の一方の端部を縮径及び屈曲させる加工工程と、該加工工程で一方の端部が縮径及び屈曲された前記管状素材に加硫処理を施す加硫工程とを備え、前記加工工程では、前記管状素材の一方の端部を縮径及び屈曲させるとき、前記管状素材の内部に挿入されるマンドレルと、前記管状素材の一方の端部に外嵌される縮径治具とを使用し、前記管状体とした場合に前記屈曲部と前記普通径部との境界領域となる部位のうち屈曲の内側となる箇所を、前記縮径治具により前記マンドレルへ向かって押圧し、前記縮径治具は、前記小径部の外径と対応する内径となるように筒状に形成された縮径部と、前記屈曲部のうち屈曲の内側となる外周面の形状と対応するように前記縮径部の内周面に対して傾斜状に形成された第1傾斜面と、前記普通径部のうち屈曲の内側となる外周面の形状と対応するように前記第1傾斜面に対して傾斜状に形成された第2傾斜面とを備え前記第1傾斜面及び第2傾斜面と前記管状素材の外周面との間には隙間が存在することを要旨とする。
上記の構成によれば、管状体とした場合に屈曲部と普通径部との境界領域となる部位のうち屈曲の内側となる箇所を、縮径治具で押圧することにより、該箇所が外側へ向かって膨らむことを抑制することができる。このように屈曲の内側となる箇所で膨らみが抑制されることにより、縮径及び屈曲によって余った肉は、屈曲の外側へ向かって移動し、分散される。その結果、屈曲の内側へ肉が偏ることを抑制することができる。
また、縮径部によって管状素材の一端が縮径されるとともに、第1傾斜面によって屈曲部となる部位の外周面の形状が整えられる。さらに、第2傾斜面によって屈曲部と普通径部との境界領域となる部位を含む普通径部となる部位の外周面の形状が整えられる。その結果、管状体の外周面の形状を好適に整えることができ、屈曲部における肉厚を略均一なものとすることができる。
請求項に記載の管状体の製造方法の発明は、請求項1に記載の発明において、前記縮径部の前記内周面、前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面は、それぞれ連続して設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、縮径部の前記内周面、前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面を連続して設けることにより、管状体において、小径部、屈曲部及び普通径部のそれぞれの外周面を連続面とすることができる。その結果、屈曲部における外周面の膨らみを好適に抑制することができる。
請求項3に記載の縮径治具の発明は、未加硫又は半加硫の合成ゴムからなる管状素材に加硫処理を施して得られ、管状をなす普通径部と、該普通径部に比べて外径が小さな管状をなす小径部と、該小径部を前記普通径部に対して曲がった状態で繋げる屈曲部とを有する車両用の管状体の製造に使用される縮径治具であって、前記縮径治具は、前記管状素材の一端部に外嵌されて使用されるとともに、前記小径部の外径と対応する内径となるように筒状に形成された縮径部と、前記屈曲部のうち屈曲の内側となる外周面の形状と対応するように前記縮径部の内周面に対して傾斜状に形成された第1傾斜面と、前記屈曲部と前記普通径部との境界領域を含む前記普通径部のうち屈曲の内側となる外周面の形状と対応するように前記第1傾斜面に対して傾斜状に形成された第2傾斜面とを備え、前記第1傾斜面及び第2傾斜面と前記管状素材の外周面との間には隙間が存在することを要旨とする。
本発明によれば、屈曲の内側へ肉が偏ることを抑制することができる。
以下、本発明の管状体を車両の給油装置で使用される燃料ホースに具体化した一実施形態について説明する。
図1(a)に示すように、車両の給油装置10は、燃料を貯留するための燃料タンク11と、該燃料タンク11へ燃料を供給するための給油口12とを備えている。燃料タンク11は合成樹脂からなり、その上面には接続筒13が給油口12へ向かうように突設されている。給油口12には、金属製の給油管14が燃料タンク11へ向かうように延設されている。ここで、図1(b),(c)に示すように、接続筒13はその内径(Tin)が、給油管14の内径(Pin)と同値(Tin=Pin)になるように形成されている。一方、接続筒13は、強度保持等の観点から、その肉厚が給油管14の肉厚よりも厚くなるように形成されている。従って、接続筒13は、その外径(Tout)が給油管14の外径(Pout)よりも大きく(Tout>Pout)なるように形成されている。
接続筒13と給油管14との間には、合成ゴム製の燃料ホース15が接続されている(図1(a)を参照)。この燃料ホース15は、接続筒13及び給油管14に対し、それぞれの端部が燃料ホース15の内部へ嵌入されることによって接続されている。また、接続筒13及び給油管14の外周面上には、燃料ホース15を抜け止めするための突起16が設けられている(図1(b),(c)を参照)。なお、特に図示はしないが、燃料ホース15は、クランプを使用することにより、接続筒13及び給油管14のそれぞれに緊結されている。
図2(a)に示すように、燃料ホース15は、L字管状をなす普通径部21と、この普通径部21に比べて外径が小さな直管状をなす小径部22と、この小径部22を普通径部21の一端(先端)へと繋ぐ屈曲部23とを有している。普通径部21及び小径部22は、均一な外径となるようにそれぞれ形成されている。屈曲部23は、普通径部21と小径部22とで外径がそれぞれ異なることから、普通径部21の一端から小径部22へ向かうに連れて縮径するように、その外周面が斜面状に形成されている。また、屈曲部23と小径部22との境界領域である第1領域24と、屈曲部23と普通径部21との境界領域である第2領域25とにおいて、それぞれの外周面の形状は、なだらかな曲面状をなすように形成されている。そして、これら第1領域24及び第2領域25を介して繋がる小径部22、屈曲部23及び普通径部21のそれぞれの外周面は、連続面とされている。
燃料ホース15は、普通径部21が前記接続筒13に接続され、小径部22が前記給油管14に接続されるように構成されている。図2(b)に示すように、小径部22は、その内径(Sin)が前記給油管14の外径(Pout)と同等もしくは若干小さく(Sin≦Pout)なるように形成されている。なお、本実施形態では、SinがPoutよりも1mm小さくなるように形成されている。一方、図2(c)に示すように、普通径部21は、その内径(Nin)が前記接続筒13の外径(Tout)と同等もしくは若干小さく(Nin≦Tout)なるように形成されている。なお、本実施形態では、NinがToutよりも1mm小さくなるように形成されている。
そして、小径部22は、普通径部21との内径差に伴い、その外径(Sout)が普通径部21の外径(Nout)に比べて小さくなる(Sout<Nout)。さらに、この燃料ホース15は、接続筒13及び給油管14の間を好適に接続するため、接続筒13及び給油管14がそれぞれ延びる方向に合わせるように、屈曲部23で屈曲されている。つまり、小径部22は、該屈曲部23を介すことにより、普通径部21に対して図2(a)中で上方へ曲がった(屈曲された)状態で繋がっている。
次に、燃料ホース15の製造に使用する縮径治具及びマンドレルについて説明する。
まず、縮径治具について、図3(a),(b)を用いて説明する。縮径治具であるキャップ31は、前記燃料ホース15の前記小径部22を形成するための縮径部32を有している。この縮径部32は、円筒状に形成されており、その内径(R1)が前記小径部22の外径(Sout)と対応して同値(R1=Sout)とされている。キャップ31の一端側(図3(b)中で右側)において、縮径部32の端面には、第1押圧部33が円環状をなすように突設されている。さらに、キャップ31の一端側において、第1押圧部33の端面には、第2押圧部34が円環状をなすように突設されている。この第2押圧部34は、その開口径(R3)が第1押圧部33の開口径(R2)よりも大きくなる(R2<R3)ように形成されている。なお、縮径部32、第1押圧部33及び第2押圧部34は、互いに同軸位置となるように配置されている。
第1押圧部33の内周面は、縮径部32の内周面32aに対し、一端側へ向かうに連れて拡径するような傾斜状に形成されることにより、第1傾斜面33aを構成している。この第1押圧部33は、前記燃料ホース15の前記屈曲部23を形成するためのものである。従って、第1押圧部33の第1傾斜面33aは、前記屈曲部23において、屈曲の内側(図2(a)中で上側)となる外周面の形状と対応している。そして、縮径部32の内周面32aと第1傾斜面33aとは、前記第1領域24を介して繋がる前記小径部22及び前記屈曲部23の各外周面を連続面とするべく、これら面の境界に、例えば段差、角部等が存在しない一様な面となるように、連続して設けられている。
第2押圧部34の内周面は、第1傾斜面33aに対し、一端側へ向かうに連れて拡径するような傾斜状に形成されることにより、第2傾斜面34aを構成している。この第2押圧部34は、前記燃料ホース15において前記第2領域25となる箇所を押圧するためのものである。すなわち、第2押圧部34は、前記第2領域25となる箇所、具体的には前記第2領域25を含む普通径部21の外周面となる部位を押圧することにより、該第2領域25となる箇所に膨らみ等の形状不良が形成されることを抑制している。従って、第2押圧部34の第2傾斜面34aは、前記第2領域25へと繋がる前記普通径部21の外周面を面一とするべく、前記普通径部21において、屈曲の内側となる外周面の形状と対応している。そして、第1傾斜面33aと、第2傾斜面34aとは、前記第2領域25を介して繋がる前記屈曲部23及び前記普通径部21の各外周面を連続面とするべく、これら面の境界に、例えば段差、角部等が存在しない一様な面となるように、連続して設けられている。
キャップ31の他端側(図3(b)中で左側)において、縮径部32の開口は当接壁35によって閉塞されている。この当接壁35には、四角形状をなす係合孔36が透設されている。また、当接壁35の内面には、係止凹部37が円形状をなすように凹設されている。これら当接壁35、係合孔36及び係止凹部37は、当該キャップ31と、以下に記載のマンドレルとを連結するために設けられたものである。
次いで、マンドレルについて、図4(a),(b)を用いて説明する。マンドレル41は、所望とする前記燃料ホース15の内周面の形状と対応するように、曲げ棒状に形成されている。すなわち、マンドレル41は、前記燃料ホース15の前記普通径部21を形成するための第1成形部42を有している。この第1成形部42は、前記普通径部21の内周面の形状に対応して、L字棒状をなすように形成され、その直径が前記普通径部21の内径(Nin)と同値とされている。
第1成形部42の先端(図4(b)中で左端)には、前記屈曲部23を形成するための第2成形部43が設けられている。この第2成形部43は、前記屈曲部23の内周面の形状に対応して、その先端に向かうに連れて縮径する柱状をなすように形成されている。第2成形部43の先端には、前記小径部22を形成するための第3成形部44が設けられている。この第3成形部44は、その直径が前記小径部22の内径(Sin)と同値となる円柱状に形成されている。
また、第3成形部44の先端には、軸体45を介して係合レバー46が取り付けられている。この係合レバー46は、前記キャップ31の係合孔36と対応するサイズとなるように角柱状に形成されており、軸体45を中心として第3成形部44に対して回転可能に構成されている。そして、係合孔36に係合レバー46が挿通された状態で、該係合レバー46を回転させることにより、係合レバー46が当接壁35の外面に係合され、マンドレル41とキャップ31とが連結されるようになっている。
次に、燃料ホース15の製造方法について説明する。
燃料ホース15は、成形工程と、加工工程と、加硫工程との3工程を経て製造される。
前記成形工程は、燃料ホース15の素材である管状素材としてのホース素材15aを成形する工程である。このホース素材15aは、未加硫又は半加硫の合成ゴムを材料に使用した押出成形法により、均一な外径及び内径となるように成形される。なお、本実施形態では、合成ゴムとしてニトリルゴム(NBR)と塩化ビニル樹脂(PVC)の混合体(ポリマーブレンド)を使用している。また、未加硫又は半加硫の合成ゴムは、弾性を有しておらず、その形状を変更することが可能となっている。
前記加工工程は、前記キャップ31及び前記マンドレル41を使用し、外径及び内径が均一なホース素材15aの一方の端部を縮径及び屈曲させる工程である。すなわち、この加工工程において、ホース素材15aは、最終形状である燃料ホース15の形状(前記普通径部21、前記小径部22及び前記屈曲部23を有する形状)に近似した形状となる。
前記加硫工程は、一方の端部が縮径及び屈曲されたホース素材15aに加硫処理を施し、該ホース素材15aから燃料ホース15を得る工程である。すなわち、未加硫又は半加硫の合成ゴムからなるホース素材15aは、加硫処理が施されることによって弾性を付与され、形状が安定化することによって燃料ホース15とされる。なお、加硫処理を施すための装置としては、プレス装置、加硫缶、加硫機等が挙げられる。
次いで、前記加工工程について、詳細に説明する。
加工工程においては、まず図5に示すように、ホース素材15aの内部にマンドレル41が挿入される。なお、特に図示はしないが、ホース素材15aの基端部は、このマンドレル41の挿入によってL字状に成形され、前記加硫工程で前記普通径部21となる。次いで、ホース素材15aとともにマンドレル41の先端部がキャップ31の内部に挿入される。このキャップ31の内部への挿入に伴い、ホース素材15aの一方の端部は、縮径部32の内周面32aと、第3成形部44の外周面との間に挟まれて変形し、縮径される。その後、マンドレル41の先端がキャップ31の係止凹部37に接触するまで、ホース素材15a及びマンドレル41をキャップ31の内部へ押し込み、マンドレル41とキャップ31とを連結して、ホース素材15aの一方の端部にキャップ31を外嵌させる。すると、図6に示すように、ホース素材15aの一部が第1押圧部33の第1傾斜面33aと、第2成形部43の外周面との間に挟まれて変形し、マンドレル41の形状に沿って屈曲される。そして、ホース素材15aの縮径された部位は、前記加硫工程で小径部22となり、屈曲された部位は、前記加硫工程で屈曲部23となる。
さて、前記の縮径及び屈曲において、ホース素材15aを形成する合成ゴム(肉)は、屈曲の内側となるコーナー内側部15bに集中しようとする。このコーナー内側部15bにおいては、第1傾斜面33aと第2成形部43の外周面との間で肉を収容するようになっており、その収容量には限界がある。このため、第1傾斜面33aと第2成形部43の外周面との間に収容しきれず余った肉は、コーナー内側部15bの近接部15cへ向かって移動し、該近接部15cが膨らもうとする(図7の「膨らみ78」を参照)。
一方、図6に示したように、この近接部15cにおいては、第2傾斜面34aと第1成形部42の外周面との間で肉を収容するようになっている。このため、肉の移動によって膨らもうとする近接部15cは、第2傾斜面34aにより、マンドレル41の表面である第1成形部42の外周面へ向かって押圧されることとなる。そして、余った肉は、第2傾斜面34a、第1成形部42の外周面等に案内され、屈曲の外側となるコーナー外側部15dへ向かって移動する。その結果、コーナー内側部15bに肉が偏ることなく、コーナー内側部15b及びコーナー外側部15dで肉厚が略均一となる。なお、このコーナー外側部15dの周囲においては、ホース素材15aの外周面と、第1傾斜面33a及び第2傾斜面34aとの間に隙間31aが存在する。このため、コーナー外側部15dの周囲には、余った肉を収容するに足る十分な余裕がある。
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ ホース素材15aに外嵌されるキャップ31は、燃料ホース15の第2領域25となる箇所を押圧するための第2押圧部34を有している。そして、燃料ホース15を製造するときの加工工程において、第2押圧部34は、ホース素材15aのコーナー内側部15bを押圧し、形状不良である膨らみが形成されることを防止している。従って、コーナー内側部15bに肉が偏ることを防止することができ、屈曲部23の肉厚が略均一となるため、燃料ホース15の耐久性の向上を図ることができる。また、屈曲部23及びその周縁で肉厚が略均一となるため、外観品質の向上を図ることができる。さらに、屈曲部23及びその周縁の内周面には、膨らみ、段差等の形状不良がないため、流体である燃料に対する整流性の向上を図ることもできる。
・ また、コーナー外側部15dの周囲においては、ホース素材15aの外周面と、第1傾斜面33a及び第2傾斜面34aとの間に隙間31aが存在する。そして、コーナー内側部15bに偏ろうとしていた肉は、第2傾斜面34a、第1成形部42の外周面等に案内され、隙間31aへ収容されるようにコーナー外側部15dへ向かって移動し、分散される。従って、コーナー内側部15b及びコーナー外側部15dで肉厚を略均一とすることができる。
・ また、キャップ31は、第1傾斜面33aが屈曲部23の外周面の形状に対応するように形成され、第2傾斜面34aが普通径部21の外周面の形状に対応するように形成されている。このため、燃料ホース15の外周面の形状を好適に整えることができ、屈曲部23における肉厚を略均一なものとすることができる。
・ また、縮径部32の内周面32a、第1傾斜面33a及び第2傾斜面34aは、これら面の境界に、例えば段差、角部等が存在しない一様な面となるように、連続して設けられている。このため、内周面32a等によって形作られる燃料ホース15の外周面は、第1領域24及び第2領域25に、例えば段差、突部、角部等が存在しない、一様な連続面となる。従って、屈曲部23における外周面の膨らみを好適に防止することができる。
・ なお、実施形態のような形状の燃料ホース15は、射出成形法でも成形することが可能である。また、射出成形法であれば、屈曲部23に膨らみが形成されることもない。しかし、押出成形法に比べ、射出成形法は、単位時間当たりの生産量等といった生産性が劣るとともに、金型が複雑であり、設備費が嵩む。従って、押出成形法、マンドレル及び縮径治具を使用する製造方法の場合、射出成形法に比べ、燃料ホース15を安価かつ大量に生産することができる。
(変更例)
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ キャップ31において、縮径部32、第1押圧部33及び第2押圧部34のうち少なくとも何れか1つを他のものと別体とし、縮径治具を構成してもよい。例えば、キャップ31は、縮径部32及び第1押圧部33を有するものとし、このキャップ31とは別に第2押圧部34を有するリング部材を設け、これらキャップ31及びリング部材によって縮径治具を構成してもよい。
・ 実施形態では合成ゴムとしてNBRとPVCのポリマーブレンドを使用したが、これに限らず、合成ゴムであれば、何れを使用してもよい。なお、他の合成ゴムとしては、例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム等が挙げられる。また、合成ゴムに限らず、天然ゴムを使用してもよい。すなわち、管状体(実施形態では燃料ホース15)の材料には、ゴムであれば合成ゴム、天然ゴムの何れを使用してもよい。
・ 管状体は、燃料ホースに限らず、例えばラジエータホース、ブレーキホース等のホースであってもよい。また、ホースは、その周壁が1層構造のものに限らず、周壁が2層構造のもの、或いは周壁に補強用の糸、ワイヤー等が埋め込まれたものであってもよい。さらに、管状体は、ホースに限らず、例えばハーネスを挿入するためのチューブ等であってもよい。
・ 縮径部32の内周面32a、第1傾斜面33a及び第2傾斜面34aは、必ずしも連続面とすることに限らず、これら面の間に、例えば第1傾斜面33aに対して傾斜する第3傾斜面、第4傾斜面等を設けてもよい。
・ 第2傾斜面34aは、必ずしも、普通径部21において屈曲の内側となる外周面の形状と対応して設ける必要はなく、第2領域25となる箇所の周縁を押圧し、膨らみ等の形状不良が形成されることを抑制可能な傾斜状に形成されていればよい。具体的に、このような傾斜状とする場合、縮径部32の内周面32aを基準として、内周面32aに対する第2傾斜面34aの傾斜角度(α°)を、内周面32aに対する第1傾斜面33aの傾斜角度(θ°)に比べて小さく(α°<θ°)すればよい。つまり、内周面32aを基準とした第2傾斜面34aの傾斜角度(α°)が第1傾斜面33aの傾斜角度(θ°)と同等か大きい場合(α°≧θ°)、第2傾斜面34aで第2領域25となる箇所の周縁を押圧することができなくなる。また一方、内周面32aと第2傾斜面34aとを平行とした場合(α=0)、第2傾斜面34aが第2領域25となる箇所を過剰に押圧し、段差等が形成されるおそれがある。従って、内周面32aを基準とした第2傾斜面34aの傾斜角度(α°)は、0°より大きいことが好ましい。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 請求項1又は請求項に記載の管状体の製造方法によって得られることを特徴とする管状体。
・ 未加硫又は半加硫の合成ゴムからなる管状素材に加硫処理を施して得られ、管状をなす普通径部と、該普通径部に比べて外径が小さな管状をなす小径部と、該小径部を前記普通径部に対して曲がった状態で繋げる屈曲部とを有する車両用の管状体の製造に使用される縮径治具であって、前記管状素材の一端部に外嵌されて使用されるものであり、前記小径部の外径と対応する内径となるように筒状に形成された縮径部と、前記屈曲部のうち屈曲の内側となる外周面の形状と対応するように前記縮径部の内周面に対して傾斜状に形成された第1傾斜面と、前記屈曲部と前記普通径部との境界領域を含む前記普通径部のうち屈曲の内側となる外周面の形状と対応するように前記第1傾斜面に対して傾斜状に形成された第2傾斜面とを備えていることを特徴とする縮径治具。
(a)は車両の燃料供給装置を示す概念図、(b)は給油管を示す断面図、(c)は接続筒を示す断面図。 (a)は実施形態の燃料ホースを示す正面図、(b)は小径部を示す側面図、(c)は普通径部を示す側面図。 (a)は実施形態のキャップを示す側面図、(b)はキャップを示す正断面図。 (a)は実施形態のマンドレルを示す側面図、(b)はマンドレルを示す正面図。 実施形態のキャップにマンドレルを挿入する状態を示す正断面図。 実施形態のキャップにマンドレルを挿入した状態を示す正断面図。 従来のキャップにマンドレルを挿入した状態を示す正断面図。
符号の説明
15…管状体としての燃料ホース、21…普通径部、22…小径部、23…屈曲部、31…縮径治具としてのキャップ、32…縮径部、32a…縮径部の内周面、33a…第1傾斜面、34a…第2傾斜面、41…マンドレル。

Claims (3)

  1. 車両で使用され、管状をなす普通径部と、該普通径部に比べて外径が小さな管状をなす小径部と、該小径部を前記普通径部に対して曲がった状態で繋げる屈曲部とを有する管状体の製造方法であって、
    未加硫又は半加硫のゴムを材料に使用した押出成形法によって均一な外径の管状素材を成形する成形工程と、前記管状体とした場合に前記小径部及び前記屈曲部とするべく、前記成形工程で得られた前記管状素材の一方の端部を縮径及び屈曲させる加工工程と、該加工工程で一方の端部が縮径及び屈曲された前記管状素材に加硫処理を施す加硫工程とを備え、
    前記加工工程では、前記管状素材の一方の端部を縮径及び屈曲させるとき、前記管状素材の内部に挿入されるマンドレルと、前記管状素材の一方の端部に外嵌される縮径治具とを使用し、前記管状体とした場合に前記屈曲部と前記普通径部との境界領域となる部位のうち屈曲の内側となる箇所を、前記縮径治具により前記マンドレルへ向かって押圧し、
    前記縮径治具は、前記小径部の外径と対応する内径となるように筒状に形成された縮径部と、前記屈曲部のうち屈曲の内側となる外周面の形状と対応するように前記縮径部の内周面に対して傾斜状に形成された第1傾斜面と、前記普通径部のうち屈曲の内側となる外周面の形状と対応するように前記第1傾斜面に対して傾斜状に形成された第2傾斜面とを備え
    前記第1傾斜面及び第2傾斜面と前記管状素材の外周面との間には隙間が存在することを特徴とする管状体の製造方法。
  2. 前記縮径部の前記内周面、前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面は、それぞれ連続して設けられていることを特徴とする請求項に記載の管状体の製造方法。
  3. 未加硫又は半加硫の合成ゴムからなる管状素材に加硫処理を施して得られ、管状をなす普通径部と、該普通径部に比べて外径が小さな管状をなす小径部と、該小径部を前記普通径部に対して曲がった状態で繋げる屈曲部とを有する車両用の管状体の製造に使用される縮径治具であって、
    前記縮径治具は、前記管状素材の一端部に外嵌されて使用されるとともに、前記小径部の外径と対応する内径となるように筒状に形成された縮径部と、前記屈曲部のうち屈曲の内側となる外周面の形状と対応するように前記縮径部の内周面に対して傾斜状に形成された第1傾斜面と、前記屈曲部と前記普通径部との境界領域を含む前記普通径部のうち屈曲の内側となる外周面の形状と対応するように前記第1傾斜面に対して傾斜状に形成された第2傾斜面とを備え、
    前記第1傾斜面及び第2傾斜面と前記管状素材の外周面との間には隙間が存在することを特徴とする縮径治具。
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