JPH0768561A - ベローズ製造用金型装置 - Google Patents
ベローズ製造用金型装置Info
- Publication number
- JPH0768561A JPH0768561A JP13259294A JP13259294A JPH0768561A JP H0768561 A JPH0768561 A JP H0768561A JP 13259294 A JP13259294 A JP 13259294A JP 13259294 A JP13259294 A JP 13259294A JP H0768561 A JPH0768561 A JP H0768561A
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- JP
- Japan
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- annular
- bellows
- peripheral surface
- mounting portion
- cylindrical
- Prior art date
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Diaphragms And Bellows (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベローズの筒状取付部の内周面に所要の形状
および高さの環状突隆部を高い精度をもって形成でき
て、シール性にすぐれ、しかも筒状取付部をその装着部
に容易に挿し込むことができるベローズを製造する。 【構成】 筒状蛇腹部の両端部に筒状取付部を有し、筒
状取付部3の外周面に平ベルトを締め付ける凹陥部4
を、筒状取付部3の内周面に環状突隆部6を、筒状取付
部3の凹陥部4内に環状突隆部6に対応する部位に深溝
状の環状凹溝をそれぞれ有するベローズの製造用金型装
置である。金型装置は、一対の分割金型8の内面のキャ
ビティに、筒状取付部の外周面に凹陥部4を形成する環
状突部9を設けたものである。環状突部9には環状凹溝
5を形成する環状突条10を設ける。
および高さの環状突隆部を高い精度をもって形成でき
て、シール性にすぐれ、しかも筒状取付部をその装着部
に容易に挿し込むことができるベローズを製造する。 【構成】 筒状蛇腹部の両端部に筒状取付部を有し、筒
状取付部3の外周面に平ベルトを締め付ける凹陥部4
を、筒状取付部3の内周面に環状突隆部6を、筒状取付
部3の凹陥部4内に環状突隆部6に対応する部位に深溝
状の環状凹溝をそれぞれ有するベローズの製造用金型装
置である。金型装置は、一対の分割金型8の内面のキャ
ビティに、筒状取付部の外周面に凹陥部4を形成する環
状突部9を設けたものである。環状突部9には環状凹溝
5を形成する環状突条10を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の緩衝装置であ
るサスペンションの保護ブーツ、ラックアンドピニオン
式ステアリング装置の保護ブーツ、駆動部の等速ジョイ
ントブーツ等のベローズを製造する金型装置に関するも
のである。
るサスペンションの保護ブーツ、ラックアンドピニオン
式ステアリング装置の保護ブーツ、駆動部の等速ジョイ
ントブーツ等のベローズを製造する金型装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のベローズにおいては、例
えば、実開昭60―167259号公報に記載されてい
るように、筒状蛇腹部の両端部に短い円筒状開口端部が
形成されており、この短い円筒状開口端部の内周面に
は、ベローズの装着部に対して完全な密嵌合状態を保持
させるための環状突出部が形成されていた。
えば、実開昭60―167259号公報に記載されてい
るように、筒状蛇腹部の両端部に短い円筒状開口端部が
形成されており、この短い円筒状開口端部の内周面に
は、ベローズの装着部に対して完全な密嵌合状態を保持
させるための環状突出部が形成されていた。
【0003】また、この種のベローズにおいて円筒状開
口部の内周面に環状に突出するリブを形成するブロー成
形装置は、特開昭56−69127号公報に記載されて
いる。このブロー成形装置においては、円筒状開口部の
内周面を規制するマンドレルアッセンブリの外周面に環
状溝を設けたものをパリスン内に挿入して、円筒状開口
部の内周面を規制するとともに環状のリブを形成してい
る。
口部の内周面に環状に突出するリブを形成するブロー成
形装置は、特開昭56−69127号公報に記載されて
いる。このブロー成形装置においては、円筒状開口部の
内周面を規制するマンドレルアッセンブリの外周面に環
状溝を設けたものをパリスン内に挿入して、円筒状開口
部の内周面を規制するとともに環状のリブを形成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開昭
56−69127号公報に記載されているように、ベロ
ーズの円筒状開口部の内面を規制するマンドレルアッセ
ンブリの外周面に環状溝を設けたものをパリスン内に挿
入して、円筒状開口部の内周面に環状のリブを形成する
ものでは、マンドレルアッセンブリを抜く工程で、その
引き抜き方向にリブを無理に変形させることになるの
で、リブの形状を崩したり欠損させるという欠点があ
る。このため、円筒状開口部の内周面に所要の高さのリ
ブを形成することが困難であり、シール性の高いベロー
ズを製造することができないものであった。
56−69127号公報に記載されているように、ベロ
ーズの円筒状開口部の内面を規制するマンドレルアッセ
ンブリの外周面に環状溝を設けたものをパリスン内に挿
入して、円筒状開口部の内周面に環状のリブを形成する
ものでは、マンドレルアッセンブリを抜く工程で、その
引き抜き方向にリブを無理に変形させることになるの
で、リブの形状を崩したり欠損させるという欠点があ
る。このため、円筒状開口部の内周面に所要の高さのリ
ブを形成することが困難であり、シール性の高いベロー
ズを製造することができないものであった。
【0005】また、マンドレルアッセンブリを成形ごと
にパリスン内に挿入し、ブロー成形後にマンドレルアッ
センブリを抜かなければならず、作業が煩雑で生産性の
低いものであった。
にパリスン内に挿入し、ブロー成形後にマンドレルアッ
センブリを抜かなければならず、作業が煩雑で生産性の
低いものであった。
【0006】本発明は、かかる従来のものにおける問題
点に鑑み、ベローズをブロー成形により製造する金型装
置であっても、従来のようなマンドレルアッセンブリの
ようなコア金型を用いる必要がなく、ベローズの筒状取
付部の内周面に所要の形状および高さの環状突隆部を高
い精度をもって形成できて、シール性にすぐれ、しかも
筒状取付部をその装着部に容易に挿し込むことができて
装着のための作業性にすぐれたベローズを製造するため
の金型装置を提供することを目的とするものである。
点に鑑み、ベローズをブロー成形により製造する金型装
置であっても、従来のようなマンドレルアッセンブリの
ようなコア金型を用いる必要がなく、ベローズの筒状取
付部の内周面に所要の形状および高さの環状突隆部を高
い精度をもって形成できて、シール性にすぐれ、しかも
筒状取付部をその装着部に容易に挿し込むことができて
装着のための作業性にすぐれたベローズを製造するため
の金型装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るベローズ製造用金型装置は、筒状蛇腹
部の両端部に筒状取付部を有しており、筒状取付部の外
周面に平ベルトを締め付ける凹陥部を形成するとともに
筒状取付部の内周面には環状突隆部を形成し、筒状取付
部の凹陥部内には、環状突隆部に対応する部位に深溝状
の環状凹溝を形成してなるベローズを成形するための金
型装置であって、一対の分割金型からなり、一対の分割
金型の内面のキャビティに、筒状取付部の外周面に凹陥
部を形成する環状突部を設け、この環状突部にさらに環
状凹溝を形成する環状突条を設けてなるものである。
め、本発明に係るベローズ製造用金型装置は、筒状蛇腹
部の両端部に筒状取付部を有しており、筒状取付部の外
周面に平ベルトを締め付ける凹陥部を形成するとともに
筒状取付部の内周面には環状突隆部を形成し、筒状取付
部の凹陥部内には、環状突隆部に対応する部位に深溝状
の環状凹溝を形成してなるベローズを成形するための金
型装置であって、一対の分割金型からなり、一対の分割
金型の内面のキャビティに、筒状取付部の外周面に凹陥
部を形成する環状突部を設け、この環状突部にさらに環
状凹溝を形成する環状突条を設けてなるものである。
【0008】
【作用】本発明に係るベローズを製造するための金型装
置においては、一対の分割金型の内面のキャビティに、
筒状取付部の外周面に凹陥部を形成する環状突部が設け
られ、この環状突部にさらに環状凹溝を形成する環状突
条が設けられているので、ベローズの成形時に、その筒
状取付部の外周面には環状突部で凹陥部が、かつ環状突
条で環状凹溝が形成されると共に、筒状取付部の内周面
には、上記環状突条の周囲に樹脂が盛り上がって環状突
隆部が形成される。
置においては、一対の分割金型の内面のキャビティに、
筒状取付部の外周面に凹陥部を形成する環状突部が設け
られ、この環状突部にさらに環状凹溝を形成する環状突
条が設けられているので、ベローズの成形時に、その筒
状取付部の外周面には環状突部で凹陥部が、かつ環状突
条で環状凹溝が形成されると共に、筒状取付部の内周面
には、上記環状突条の周囲に樹脂が盛り上がって環状突
隆部が形成される。
【0009】本発明によれば、上記のように環状突部に
形成した環状突条により、環状突条の周囲に樹脂が盛り
上がって、環状突隆部が内面に形成されるので、ことさ
らコア金型を内部に配置して圧縮により樹脂の移動を起
こすことがなく、キャビティに形成した環状突条により
樹脂が移動して環状突隆部が形成されるものである。し
たがって、従来のように、内部にマンドレルアッセンブ
リのようなコア金型を用いる必要がないので、高さの高
い勘定突隆部をその形状をより正確に形成することがで
きるだけでなく、作業が簡単で生産性の高いものが得ら
れる。
形成した環状突条により、環状突条の周囲に樹脂が盛り
上がって、環状突隆部が内面に形成されるので、ことさ
らコア金型を内部に配置して圧縮により樹脂の移動を起
こすことがなく、キャビティに形成した環状突条により
樹脂が移動して環状突隆部が形成されるものである。し
たがって、従来のように、内部にマンドレルアッセンブ
リのようなコア金型を用いる必要がないので、高さの高
い勘定突隆部をその形状をより正確に形成することがで
きるだけでなく、作業が簡単で生産性の高いものが得ら
れる。
【0010】上記のように成形されたベローズにおいて
は、その筒状取付部の内周面に環状突隆部が形成されて
おり、しかも、取付部の凹陥部内に、環状突隆部に対応
する部位に環状凹溝が形成されているので、筒状取付部
をベローズの装着部に挿し込む際には、環状凹溝をその
外方側から広げることにより、内周面の環状突隆部が環
状凹溝側に没入吸収され、筒状取付部の内周面が平滑面
となり、挿し込みが円滑にできる。そして、挿し込み後
に筒状取付部の凹陥部内に平ベルトを巻き込み、かつ締
め付けると、筒状取付部の略全面が均等に締め付けられ
るとともに、その内周面の環状突隆部が内側に突出する
方向に押し出され、環状突隆部がOリング状をなして筒
状取付部のベローズ装着部に対する高いシール性が保持
される。
は、その筒状取付部の内周面に環状突隆部が形成されて
おり、しかも、取付部の凹陥部内に、環状突隆部に対応
する部位に環状凹溝が形成されているので、筒状取付部
をベローズの装着部に挿し込む際には、環状凹溝をその
外方側から広げることにより、内周面の環状突隆部が環
状凹溝側に没入吸収され、筒状取付部の内周面が平滑面
となり、挿し込みが円滑にできる。そして、挿し込み後
に筒状取付部の凹陥部内に平ベルトを巻き込み、かつ締
め付けると、筒状取付部の略全面が均等に締め付けられ
るとともに、その内周面の環状突隆部が内側に突出する
方向に押し出され、環状突隆部がOリング状をなして筒
状取付部のベローズ装着部に対する高いシール性が保持
される。
【0011】
【実施例】図1および図2には、本発明に係るベローズ
製造用金型装置によって製造されるベローズが例示され
ている。1は等速ジョイントブーツとしてのベローズで
あって、このベローズ1は、筒状蛇腹部2の両端部に筒
状取付部3が形成されたものである。筒状取付部3に
は、その外周面に、後述する平ベルトを締め付ける凹陥
部4が形成されており、かつ凹陥部4内には幅が狭く比
較的深い環状凹溝5が形成されている。また、筒状取付
部3の内周面には、上記環状凹溝5に対応して環状突隆
部6が形成されており、この環状突隆部6は、筒状取付
部3の軸線方向になだらかな山状をなしている。環状凹
溝5は、その断面形状が正方形や長方形である深溝状を
なしている。なお、筒状蛇腹部2の両端部の筒状取付部
3は、その一方が大径であり、他方が小径となってい
る。
製造用金型装置によって製造されるベローズが例示され
ている。1は等速ジョイントブーツとしてのベローズで
あって、このベローズ1は、筒状蛇腹部2の両端部に筒
状取付部3が形成されたものである。筒状取付部3に
は、その外周面に、後述する平ベルトを締め付ける凹陥
部4が形成されており、かつ凹陥部4内には幅が狭く比
較的深い環状凹溝5が形成されている。また、筒状取付
部3の内周面には、上記環状凹溝5に対応して環状突隆
部6が形成されており、この環状突隆部6は、筒状取付
部3の軸線方向になだらかな山状をなしている。環状凹
溝5は、その断面形状が正方形や長方形である深溝状を
なしている。なお、筒状蛇腹部2の両端部の筒状取付部
3は、その一方が大径であり、他方が小径となってい
る。
【0012】図3および図4には、上記ベローズ1を製
造するための金型装置7が例示されている。この金型装
置7は、一対の分割金型8,8からなるものであり、一
対の分割金型8,8の内面キャビティには、大径側の筒
状取付部3を形成する部位に、筒状取付部3の外周面に
凹陥部4を形成する環状突部9が設けられており、この
環状突部9にはさらに環状凹溝5を形成するための断面
形状が正方形あるいは長方形の環状突条10が設けられ
ている。なお、小径側の筒状取付部3を形成する部位も
同構成であるので、その説明は省略する。
造するための金型装置7が例示されている。この金型装
置7は、一対の分割金型8,8からなるものであり、一
対の分割金型8,8の内面キャビティには、大径側の筒
状取付部3を形成する部位に、筒状取付部3の外周面に
凹陥部4を形成する環状突部9が設けられており、この
環状突部9にはさらに環状凹溝5を形成するための断面
形状が正方形あるいは長方形の環状突条10が設けられ
ている。なお、小径側の筒状取付部3を形成する部位も
同構成であるので、その説明は省略する。
【0013】上記金型装置7によるベローズ1のブロー
成形態様は、図5に示されている。図5に示すように、
ブロー成形されるベローズ1には、筒状取付部3が形成
され、環状突部9によって筒状取付部3の外周面に凹陥
部4が形成され、凹陥部4内には、環状突条10によっ
て環状凹溝5が形成される。そして、この際に筒状取付
部3の内周面側には、環状突条10に対応する部位が内
側に膨らみ、環状突隆部6がなだらかな山状に形成され
る。なお、鎖線aは成形後の切除線を示しており、11
は膨出バリ部である。
成形態様は、図5に示されている。図5に示すように、
ブロー成形されるベローズ1には、筒状取付部3が形成
され、環状突部9によって筒状取付部3の外周面に凹陥
部4が形成され、凹陥部4内には、環状突条10によっ
て環状凹溝5が形成される。そして、この際に筒状取付
部3の内周面側には、環状突条10に対応する部位が内
側に膨らみ、環状突隆部6がなだらかな山状に形成され
る。なお、鎖線aは成形後の切除線を示しており、11
は膨出バリ部である。
【0014】図5に示すようにブロー成形されたベロー
ズ1は、一対の分割金型8,8を開くことにより取り出
される。この際、環状突部9および環状突条10は、ベ
ローズ1に形成される凹陥部4および環状凹溝5の開口
方向に移動するので、環状突部9および環状突条10
は、凹陥部4および環状凹溝5から円滑に抜け、それら
を変形させたり欠損させることはない。このため、特に
環状凹溝5は所要の形状深さのものを形成することがで
き、環状凹溝5を深溝状のものとすることができる。
ズ1は、一対の分割金型8,8を開くことにより取り出
される。この際、環状突部9および環状突条10は、ベ
ローズ1に形成される凹陥部4および環状凹溝5の開口
方向に移動するので、環状突部9および環状突条10
は、凹陥部4および環状凹溝5から円滑に抜け、それら
を変形させたり欠損させることはない。このため、特に
環状凹溝5は所要の形状深さのものを形成することがで
き、環状凹溝5を深溝状のものとすることができる。
【0015】図6および図7には、等速ジョイント12
に、前記ベローズ1を装着する態様が示されている。す
なわち、13は等速ジョイント12のブーツ装着部(大
径側)であり、ベローズ1はその筒状取付部3が挿し込
み装着される。この挿し込み時には筒状取付部3の内周
面の環状突隆部6はブーツ装着部13の外周面によって
外周方向に押されるが、環状凹溝5が押し開かれるよう
に変形することによって環状突隆部6の突出部分が陥没
吸収され、筒状取付部3の内周面は平滑な状態になる。
このため、ベローズ1の筒状取付部3の挿し込みが円滑
に行われる。次いで、筒状取付部3の凹陥部4に平ベル
ト14を巻き付け、かつ締め付ければ、筒状取付部3の
全面が均等に締め付けられるとともに、環状凹溝5が内
周方向に圧縮され、ここに陥没していた環状突隆部6が
内周面側に押し出されるので、平ベルト14による均等
な締め付け作用と、環状突隆部6によるシール作用が両
々相俟ってOリング状の高いシール性が保持される。し
たがって、ベローズ1内の密封性が完全である。
に、前記ベローズ1を装着する態様が示されている。す
なわち、13は等速ジョイント12のブーツ装着部(大
径側)であり、ベローズ1はその筒状取付部3が挿し込
み装着される。この挿し込み時には筒状取付部3の内周
面の環状突隆部6はブーツ装着部13の外周面によって
外周方向に押されるが、環状凹溝5が押し開かれるよう
に変形することによって環状突隆部6の突出部分が陥没
吸収され、筒状取付部3の内周面は平滑な状態になる。
このため、ベローズ1の筒状取付部3の挿し込みが円滑
に行われる。次いで、筒状取付部3の凹陥部4に平ベル
ト14を巻き付け、かつ締め付ければ、筒状取付部3の
全面が均等に締め付けられるとともに、環状凹溝5が内
周方向に圧縮され、ここに陥没していた環状突隆部6が
内周面側に押し出されるので、平ベルト14による均等
な締め付け作用と、環状突隆部6によるシール作用が両
々相俟ってOリング状の高いシール性が保持される。し
たがって、ベローズ1内の密封性が完全である。
【0016】なお、本発明に係る金型装置により製造さ
れた図1および図2に示すベローズについて、その具体
的数値例を記せば次のとおりである。
れた図1および図2に示すベローズについて、その具体
的数値例を記せば次のとおりである。
【0017】筒状取付部(大径側) 直径48mm 同 (小径側) 直径12mm 凹陥部の幅(W) 9.5mm 同 深さ(D) 2.5mm 環状凹溝の幅(w) 0.5mm 同深さ(d) 2mm 環状突隆部の最大高さ(h) 1.5mm
【0018】本発明者の実験によれば、環状凹溝5の形
状によってシール性に変化があることがわかった。環状
凹溝5の幅wは0.3〜0.75mmの範囲で、深さd
は1〜3mmのものがベローズが要求するシール強度と
装着作業性を満足するものであった。なお、凹陥部4の
幅Wと深さDは、平ベルトが収まる程度のものであれば
特に考慮する必要はない。ここで、筒状取付部3の肉厚
は、0.5〜2.5mmであればよく、好ましくは1〜
2mmである。
状によってシール性に変化があることがわかった。環状
凹溝5の幅wは0.3〜0.75mmの範囲で、深さd
は1〜3mmのものがベローズが要求するシール強度と
装着作業性を満足するものであった。なお、凹陥部4の
幅Wと深さDは、平ベルトが収まる程度のものであれば
特に考慮する必要はない。ここで、筒状取付部3の肉厚
は、0.5〜2.5mmであればよく、好ましくは1〜
2mmである。
【0019】前記ベローズ1は、ポリオレフィン系、ポ
リエステル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、スチレ
ン系等の各種エラストマーやゴム弾性に富んだ軟質ポリ
塩化ビニルなどの熱可塑性合成樹脂の単体材料からなる
単層体やこれらを適度に組み合わせた多層体あるいはこ
れらを複数種ブレンドした組成物からなる単層体あるい
は多層体から構成されている。特に、本発明に係るベロ
ーズ1は、圧縮永久歪(JIS K6301)が75
%、好ましくは72%以下のゴム弾性に富んだ構成材料
を使用することによりシール強度および装着作業性に飛
躍的効果があることが分かった。
リエステル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、スチレ
ン系等の各種エラストマーやゴム弾性に富んだ軟質ポリ
塩化ビニルなどの熱可塑性合成樹脂の単体材料からなる
単層体やこれらを適度に組み合わせた多層体あるいはこ
れらを複数種ブレンドした組成物からなる単層体あるい
は多層体から構成されている。特に、本発明に係るベロ
ーズ1は、圧縮永久歪(JIS K6301)が75
%、好ましくは72%以下のゴム弾性に富んだ構成材料
を使用することによりシール強度および装着作業性に飛
躍的効果があることが分かった。
【0020】図1および図2に示すベローズでは、筒状
蛇腹部2の両端の筒状取付部3に凹陥部4、環状凹溝5
および環状突隆部6を形成しているが、それらに限定さ
れるものではない。例えば、被装着部材の形状に応じて
少なくとも一方端の筒状取付部3に形成することによ
り、より高い効果を発揮させることができるものであ
る。また、凹陥部4内に形成する環状凹溝5と環状突隆
部6は、図1および図2に示す実施例では1箇所とした
が、これを2箇所以上の複数個としてもよい。
蛇腹部2の両端の筒状取付部3に凹陥部4、環状凹溝5
および環状突隆部6を形成しているが、それらに限定さ
れるものではない。例えば、被装着部材の形状に応じて
少なくとも一方端の筒状取付部3に形成することによ
り、より高い効果を発揮させることができるものであ
る。また、凹陥部4内に形成する環状凹溝5と環状突隆
部6は、図1および図2に示す実施例では1箇所とした
が、これを2箇所以上の複数個としてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ベローズをブロー成形
により製造する金型装置であっても、従来のようなマン
ドレルアッセンブリのようなコア金型を用いる必要がな
く、ベローズの筒状取付部の内周面に所要の形状および
高さの環状突隆部を高い精度をもって形成でき、しか
も、作業が簡単で生産性の高いベローズを製造するため
の金型装置を得ることができる。
により製造する金型装置であっても、従来のようなマン
ドレルアッセンブリのようなコア金型を用いる必要がな
く、ベローズの筒状取付部の内周面に所要の形状および
高さの環状突隆部を高い精度をもって形成でき、しか
も、作業が簡単で生産性の高いベローズを製造するため
の金型装置を得ることができる。
【図1】本発明に係る金型装置により製造されたベロー
ズの一例を示す全体正面図である。
ズの一例を示す全体正面図である。
【図2】図1の一部の拡大断面図である。
【図3】本発明に係るベローズ製造用金型装置を構成す
る一対の分割金型の断面図である。
る一対の分割金型の断面図である。
【図4】図3の一部の拡大断面図である。
【図5】ベローズの成形態様を示す一部の断面図であ
る。
る。
【図6】ベローズの装着過程の態様を示す一部の断面図
である。
である。
【図7】ベローズの装着態様を示す一部の断面図であ
る。
る。
1 ベローズ 2 筒状蛇腹部 3 筒状取付部 4 凹陥部 5 環状凹溝 6 環状突隆部 7 金型装置 8,8 一対の分割金型 9 環状突部 10 環状突条 12 等速ジョイント 13 等速ジョイントのブーツ装着部 14 平ベルト
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00
Claims (1)
- 【請求項1】 筒状蛇腹部の両端部に筒状取付部を有し
ており、筒状取付部の外周面に平ベルトを締め付ける凹
陥部を形成するとともに筒状取付部の内周面には環状突
隆部を形成し、筒状取付部の凹陥部内には、環状突隆部
に対応する部位に深溝状の環状凹溝を形成してなるベロ
ーズを成形するための金型装置であって、一対の分割金
型からなり、一対の分割金型の内面のキャビティに、筒
状取付部の外周面に凹陥部を形成する環状突部を設け、
この環状突部にさらに環状凹溝を形成する環状突条を設
けてなることを特徴とするベローズ製造用金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
US5993732A (en) * | 1997-07-11 | 1999-11-30 | Mitsubishi Materials Corporation | Method for manufacturing a rare earth magnetic powder having high magnetic anisotropy |
US6056830A (en) * | 1996-10-28 | 2000-05-02 | Aichi Steel Works, Ltd. | Anisotropic magnet powders and their production method |
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KR20160121418A (ko) * | 2015-04-10 | 2016-10-19 | 가부시기가이샤 디스코 | 벨로스의 제조 방법 |
JP2018003905A (ja) * | 2016-06-29 | 2018-01-11 | Ntn株式会社 | 等速自在継手用ブーツ、及びこのブーツを備えた動力伝達構造 |
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1994
- 1994-05-23 JP JP13259294A patent/JP2791857B2/ja not_active Expired - Fee Related
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