JP2655185B2 - ベローズ - Google Patents

ベローズ

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JP2655185B2
JP2655185B2 JP1042567A JP4256789A JP2655185B2 JP 2655185 B2 JP2655185 B2 JP 2655185B2 JP 1042567 A JP1042567 A JP 1042567A JP 4256789 A JP4256789 A JP 4256789A JP 2655185 B2 JP2655185 B2 JP 2655185B2
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bellows
annular
mounting portion
cylindrical
groove
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正雄 原田
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KYOORAKU KK
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KYOORAKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車の緩衝装置であるサスペンションの
保護ブーツ、ラックアンドピニオン式ステアリング装置
の保護ブーツ、駆動部の等速ジョイントブーツ等のベロ
ーズに関するものである。
[従来の技術] 従来、この種のベローズにおいては、例えば、実開昭
60−167259号公報に記載されているように、筒状蛇腹部
の両端部に短い円筒状開口端部が形成されており、この
短い円筒状開口端部の内周面には、ベローズの装着部に
対して完全な密嵌合状態を保持させるための環状突出部
が形成されていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように構成されていた従来のベローズにあって
は、短い円筒状開口部の内周面に環状の突出部が形成さ
れているので、ベローズの装着時にその内周面の環状突
出部が短い円筒状開口部の挿し込みの妨げとなって、作
業性が非常に悪いのが欠点であった。そこで、作業性を
良好にするには、環状突出部の突出を小さくすればよい
が、それではベローズの取付部のシール性が低下して、
機能性が損なわれてしまう。
本発明は、かかる従来のものにおける問題点に鑑み、
筒状取付部をベローズの装着部に容易に挿し込むことが
できて、装着のための作業性を向上させることができ、
しかも、きわめてシール強度にすぐれたベローズを提供
することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の目的を達成するための技術的手段と
して、次のとおり構成した。
すなわち、その構成に係るベローズは、筒状蛇腹部の
両端部に筒状取付部を有するベローズにおいて、少なく
とも一方の端部の筒状取付部の肉厚を1〜2mmとしその
筒状取付部の外周面に平ベルトを締め付ける凹陥部を形
成するとともに、筒状取付部の内周面には山状の環状突
隆部を突出形成し、筒状取付部の凹陥部内における環状
突隆部の中心位置に対応する部位には、環状突隆部の幅
(B)より小さい溝幅(w)を有する環状凹溝を形成
し、上記環状凹溝は、その深さ(d)が上記溝幅(w)
以上になるように深溝状に形成して凹陥部を割り込むよ
うに形成したものである。
[作用] 本発明に係るベローズにおいては、その筒状取付部の
内周面に環状突隆部が形成されていても、取付部の凹陥
部内に、環状突隆部の中心位置に対応する部位に環状凹
溝が形成されているので、筒状取付部をベローズの装着
部に挿し込む際には、環状凹溝をその外方側から広げる
ことにより、内周面の環状突隆部が環状凹溝側に没入吸
収され、筒状取付部の内周面が平滑面となり、挿し込み
が円滑にできる。そして、挿し込み後に筒状取付部の凹
陥部内に平ベルトを巻き込み、かつ締め付けると、筒状
取付部の略全面が均等に締め付けられるとともに、その
内周面の環状突隆部が内側に突出する方向に押し出さ
れ、筒状取付部のベローズ装着部に対する高いシール性
が保持される。
特に、本発明に係るベローズは、筒状取付部の凹陥部
内に形成された環状凹溝を、環状突隆部の幅(B)より
小さい溝幅(w)を有し、その深さ(d)が上記溝幅
(w)以上になるように深溝状に形成して凹陥部を割り
込むように形成したので、高いシール性を得るため環状
突隆部の突出高さを十分大きくとっても、筒状取付部を
ベローズの装着部に挿し込む過程では環状突隆部が円滑
に環状凹溝内に没入吸収され、その挿し込みが容易にで
きる。そして、挿し込み後において凹陥部を平ベルトで
締め付けると、環状凹溝内に没入していた環状突隆部が
ベローズの装着部方向に押し出される作用を受けて、環
状突隆部がOリング状をなしてベローズの装着部に対し
て強くシーリングされる。
[実 施 例] 本発明の実施例を図面について説明する。
第1図および第2図において、1は等速ジョイントブ
ーツとしてのベローズであって、このベローズ1は、筒
状蛇腹部2の両端部に筒状取付部3が形成されたもので
ある。筒状取付部3には、その外周面に、後述する平ベ
ルトを締め付ける凹陥部4が形成されており、かつ凹陥
部4内には幅が狭く比較的深い環状凹溝5が形成されて
いる。また、筒状取付部3の内周面には、上記環状凹溝
5に対応して環状突隆部6が突出形成されており、この
環状突隆部6は幅Bを有し、筒状取付部3の軸線方向に
なだらかな山状をなしている。なお、筒状蛇腹部2の両
端部の筒状取付部3は、その一方が大径であり、他方が
小径となっている。
以下に、図示の実施例について具体的数値例を示す。
筒状取付部(大径側) 直径48 mm 筒状取付部(小径側) 直径12 mm 凹陥部の幅(A) 9.5mm 凹陥部の深さ(D) 2.5mm 環状凹溝の幅(w) 0.5mm 環状凹溝の深さ(d) 2 mm 環状突隆部の最大高さ(h) 1.5mm 本発明者の実験によれば、環状凹溝5の形状によって
シール性に変化があることが分かった。環状凹溝5の溝
幅wは環状突隆部の幅Bより小さく0.3〜0.75mmの範囲
で、深さdは溝幅(w)以上であればよいが1〜3mmの
ものがベローズが要求するシール強度の装着作業性を満
足するものであった。なお、凹陥部4の幅Aと深さD
は、平ベルトが収まる程度のものであれば特に考慮する
必要はない。ここで、筒状取付部3の肉厚tは、0.5〜
2.5mmであればよく、好ましくは1〜2mmである。
前記ベローズ1は、ポリオレフィン系、ポリエステル
系、ポリウレタン系、ポリアミド系、スチレン系等の各
種エラストマーやゴム弾性に富んだ軟質ポリ塩化ビニル
などの熱可塑性合成樹脂や天然ゴムや合成ゴムの単体材
料からなる単層体やこれらを適度に組み合わせた多層体
あるいはこれらを複数種ブレンドした組成物からなる単
層体あるいは多層体から構成されている。
特に本発明は、圧縮永久歪(JIK S6301)が75%、好
ましくは72%以下のゴム弾性に富んだ構成材料を使用す
ることによりシール強度および装着作業性に飛躍的効果
があることが分かった。
なお、上記実施例では、筒状蛇腹部2の両端の筒状取
付部3に凹陥部4、環状凹溝5および環状突隆部6を形
成したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
被装着部材の形状に応じて少なくとも一方端の筒状取付
部3に形成することにより、効果を発揮するものであ
る。
さらに、凹陥部4内に形成する環状凹溝5と環状突隆
部6は、上記実施例では1箇所としたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、2箇所以上の複数個として
もよい。
第3図および第4図には、上記ベローズ1を製造する
ための金型装置7が例示されている。
この金型装置7は、一対の分割金型8,8からなるもの
であり、一対の分割金型8,8の内面キャビティには、大
径側の筒状取付部3を形成する部位に、筒状取付部3の
外周面に凹陥部4を形成する突状突部9が設けられてお
り、この環状突部9にはさらに環状凹溝5を形成する環
状突条10が設けられている。なお、小径側の筒状取付部
3を形成する部位も同構成であるので、その説明は省略
する。
上記金型装置7によるベローズ1のブロー成形態様
は、第5図に示されている。この図に示すように、ブロ
ー成形されるベローズ1には、筒状取付部3が形成さ
れ、環状突部9によって筒状取付部3の外周面に凹陥部
4が形成され、凹陥部4内には、環状突条10によって環
状凹溝5が形成される。そして、この際に筒状取付部3
の内周面側には、環状突条10に対応する部位が内側に膨
らみ、環状突隆部6がなだらかな山状に形成される。な
お、鎖線aは成形後の切除線を示しており、11は膨出バ
リ部である。
第6図および第7図には、等速ジョイント12に、前記
ベローズ1を装着する態様が示されている。
すなわち、13は等速ジョイント12のブーツ装着部(大
径部)であり、ベローズ1はその筒状取付部3が挿し込
み装着される。この挿し込み時には筒状取付部3の内周
面の環状突隆部6はブーツ装着部13の外周面によって外
周方向に押されるが、環状凹溝5が押し開かれるように
変形することによって環状突隆部6の突出部分が陥没吸
収され、筒状取付部3の内周面は平滑な状態になる。こ
のため、ベローズ1の取付部3の挿し込みが円滑に行わ
れる。次いで、筒状取付部3の凹陥部4に平ベルト14を
巻き付け、かつ締め付ければ、筒状取付部3の全面が均
等に締め付けられるとともに、環状凹溝5が内周方向に
圧縮され、ここに陥没していた環状突隆部6が内周面側
に押し出されるので、平ベルト14による均等な締め付け
作用と、環状突隆部6によるシール作用が両々相俟って
Oリング状の高いシール性が保持される。したがって、
ベローズ1内の密封性が完全である。
[発明の効果] 本発明に係るベローズによれば、筒状取付部の凹陥部
内に形成された環状凹溝を、環状突隆部の幅(B)より
小さい溝幅(w)を有し、その深さ(d)が上記溝幅
(w)以上になるように深溝状に形成して凹陥部を割り
込むように形成したので、高いシール性を得るため環状
突隆部の突出高さを十分大きくとっても、筒状取付部を
ベローズの装着部に挿し込む過程では環状突隆部が円滑
に環状凹溝内に没入吸収され、しかも、挿し込み後に凹
陥部を平ベルトで締め付けると、環状凹溝内に没入して
いた環状突隆部がベローズの装着部方向に押し出され
て、環状突隆部がOリング状をなしてベローズの装着部
に対して強くシーリングするので、筒状取付部をベロー
ズの装着部に容易に挿し込むことができて、装着のため
の作業性を向上させることができるとともに、きわめて
高いシール強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1は本発明の一実施例を示すベローズの全体正面図、
第2図は同上その一部の拡大断面図、第3図はベローズ
を製造するための金型装置を構成する一対の分割金型の
断面図、第4図は同上一部の拡大断面図、第5図はベロ
ーズの成形態様を示す一部の断面図、第6図および第7
図はベローズの装着過程の態様を示す一部の断面図であ
る。 1……ベローズ、2……筒状蛇腹部、3……筒状取付
部、4……凹陥部、5……環状凹溝、6……環状突隆
部、7……金型装置、8,8……一対の分割金型、9……
環状突部、10……環状突条、11……膨出バリ部、12……
等速ジョイント、13……そのブーツ装着部、14……平ベ
ルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状蛇腹部の両端部に筒状取付部を有する
    ベローズにおいて、少なくとも一方の端部の筒状取付部
    の肉厚を1〜2mmとしその筒状取付部の外周面に平ベル
    トを締め付ける凹陥部を形成するとともに、筒状取付部
    の内周面には山状の環状突隆部を突出形成し、筒状取付
    部の凹陥部内における環状突隆部の中心位置に対応する
    部位には、環状突隆部の幅(B)より小さい溝幅(w)
    を有する環状凹溝を形成し、上記環状凹溝は、その深さ
    (d)が上記溝幅(w)以上になるように深溝状に形成
    して凹陥部を割り込むように形成したことを特徴とする
    ベローズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63222834A (ja) * 1987-03-13 1988-09-16 Nippon Plast Co Ltd アクチユエ−タ−の製造法

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