JPH0744856Y2 - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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JPH0744856Y2
JPH0744856Y2 JP1989059156U JP5915689U JPH0744856Y2 JP H0744856 Y2 JPH0744856 Y2 JP H0744856Y2 JP 1989059156 U JP1989059156 U JP 1989059156U JP 5915689 U JP5915689 U JP 5915689U JP H0744856 Y2 JPH0744856 Y2 JP H0744856Y2
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oil seal
hole
oil
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lip
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和男 筑後
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はオイルシール装置に係り、特にダブルリップ
タイプの通気孔を設けたオイルシールに関する。
(従来の技術) (イ)従来この種のオイルシール装置としては例えば第
2図に示すようなものが用いられている。
すなわち第2図は本出願人がさきに実願昭58−176684号
として提案したもので、aはゴム等のオイルシール本体
で、このオイルシール本体aにはフライホィール側Aの
リップ部bとエンジン側Bのリップ部cとが形成してあ
り、両リップ部b,cの外周部には弾性リングd,eが嵌着さ
れ、オイルシール本体aのフライホィール側Aにはパイ
プfを設け、このパイプfは両リップ部b,c間のフレッ
クス部gを貫通してフレックス部内方の空間部iに貫入
させてある。
そしてこのパイプfの内径は通常φ0.1〜φ0.5の大きさ
のシリコンパイプを使用する。
上記パイプfはシールん両側A,Bのオイルが混合移動す
ることを防止するためにダブルリップになっているシー
ルにおいて、リップ間にオイル排出作用による負圧が発
生するのを防止すると共に、オイルシール本体aに沿っ
て流れたミッションオイル等がパイプを通じて空間iに
流れ込むことがなく、ベント機能が損なわれずきわめて
有効なオイルシール装置としての機能を有するものであ
る。
(ロ)また実願昭62−145681号(実開昭64−49767号)
のマィクロフィルムに示されたように,負圧抜きのベン
トパイプの代わりに発泡性樹脂材料のような通気性材料
で作成した通気用部材を設けたものも公知である。
(考案が解決しようとする課題) しかし乍ら上記(イ)構成のオイルシールを製造するに
あたっては、金具及びゴム生地を所要のシール本体に一
体成型したものを加硫し、しかるのちリップ加工を行な
ってからフレックス部に穴明けをし、一方チューブを切
断して作ったベント用のパイプをフレックス部に設けた
穴に埋込んでこれを接着することによってオイルシール
を製造するものである。
以上の製造工程のなかで特にパイプをフレックス部の穴
に埋め込んでこれを接着する作業は手作業によらなけれ
ばならず、甚だ手間がかかって煩雑であるとともに生産
性が悪いというような不具合を有している。
また(ロ)に示した構成のものも、シール製造時に別部
材(通気部材)を組み込む工数が余計にかかり、また通
気部材の場合劣化したオイルのスラッジで通気孔が閉塞
し易いというような不具合がある。
この考案は上記不具合を解消することをその目的とす
る。
(課題を解決するための手段及び作用) この考案は上記目的を達成するためにゴム等のオイルシ
ール本体と金具の部分と共に突起部をフライホィール側
に位置するように予め一体に成形しておき、該突起部に
穴を穿設することによりオイルシールを形成するもの
で、製造工程に手作業をなくしたことにより生産効率を
上げると共に、リップ間にオイル排出作用による負圧が
発生するのを防止し、かつこの孔から油がリップ間に侵
入することを阻止するものである。
(実施例) つぎにこの考案の実施例について第1図(a)、第1図
(b)に基いて説明する。
第1図(a)は一部省略した縦断面図で、第1図(b)
は第1図(a)のZ視図を示す。
図において1はゴム等のオイルシール本体、2は同じシ
ールの金具の部分を示す、3,4はオイルシール本体1に
設けたリップ部でそれぞれフライホィール側Aとエンジ
ン側Bに形成してあり、これらリップ部3,4の外周部に
弾性リング5,6がそれぞれ嵌着されている。
7は突起部であり、オイルシール成形時にゴム等のオイ
ルシール本体1及び金具の部分2と共に予め一体に成形
されたものである。
8はこの突起部に穿設された孔を示す。
なお9はリップ部3,4の間のフレックス部、10はフレッ
クス部9内の空間、11は軸を示す。
そして上記突起部7はオイルシール本体1のフライホィ
ール側Aの方に位置し、且つオイルシール本体1から離
間された背が高いものとなっている。
従ってこの突起部7に孔8を穿設することによって従来
のベントチューブを設けたものと同じ機能をもたせるこ
とができる。
従ってこの考案の実施例のものを製造するにあたって
は、金具及びゴム生地を所要のシール体に成形する際に
予め突起部をも一体に成形し、これを加硫してリップ加
工を行ない、しかる後に突起部に孔を明けるだけで所要
の製品を得ることができるので、従来のチューブ埋込み
や接着等の手作業による工程を廃止できるので生産性を
大幅に向上させることができる。
(考案の効果) この考案は以上詳述したようにしてなり、シール本体部
と突起部とを予め一体に成形しておいて突起部に孔加工
を行うだけで所要の製品を得ることができるので、従来
のチューブの埋込みや接着等の手作業による工程が省略
できるので、生産性を著しく向上させることができる。
しかもこのようにして作られたこの考案のオイルシール
装置は、上記の穴がベントチューブの働きをしてリップ
間にオイル排出作用による負圧の発生を防止し、しかも
この孔から油がリップ間に侵入することが阻止され、リ
ップの異常摩擦による油洩れ等の生ずることを確実にな
くすることができると共に劣化したオイルのスラッジで
通気孔が閉塞することもない。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はこの考案の一実施例で一部省略した縦断
面図、第1図(b)は第1図(a)のZ視図、第2図は
従来のものを示す。 1…オイルシール本体、2…金具の部分 7…突起部、8…穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム等のオイルシール本体1と金具の部分
    2と共に突起部7をフライホィール側に位置するように
    予め一体に成形し、該突起部7に穴8を穿設してなるオ
    イルシール。
JP1989059156U 1989-05-24 1989-05-24 オイルシール Expired - Fee Related JPH0744856Y2 (ja)

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