JP3659640B2 - 回転検出器の巻線方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転検出器の巻線方法に関し、特に、巻き始めコイル及び巻き終りコイルのみを巻線工程時に切断することにより、従来の各端子毎にステータコイルを切断する巻線方法に比べて巻線時間の短縮、切断時のストレスの減少、端子ピンの形状限定をなくすための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種の回転検出器の巻線方法としては、図4に示される方法が採用されていた。
すなわち、図4において符号7は複数の第1〜第6端子ピン6a、6b、6c、6d、6e、6fが設けられた端子ピン保持部であり、各一対の端子ピン6aと6b、6cと6d、6eと6f間には各磁極に巻回された三相の第1〜第3ステータコイル5a、5b、5cの巻き始めコイル10と巻き終りコイル11が各々接続されている。
前述の各巻き始めコイル10と巻き終りコイル11は、各端子ピン6a〜6fに対する巻付けが終了した状態で切断部12から切断していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回転検出器の巻線方法は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、各相毎のステータコイルを磁極に巻付けるたびに、その巻き始めコイルと巻き終りコイルを切断しなければならず、巻線工程における生産効率向上に大きい障害となっていた。
また、この巻き始めコイルと巻き終りコイルを切断する場合、カッターを用いるのではなく、各端子ピン6a〜6eを四角柱等の非円柱とし、からげ動作時の引張りによってコイルを端子ピンの周面角部に当接させて切断していたため、引張り時のストレスがステータコイルに付加され、ステータコイルに対する切断等の発生もあった。
また、前述の引張りにより切断する場合には、端子ピンの周面形状を角部が残るように非円柱状とする必要があり、端子ピンの加工コストの上昇となっていた。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、巻き始めコイル及び巻き終りコイルのみを巻線時に切断することにより、従来の各端子毎にステータコイルを切断する巻線方法に比べて巻線時間の短縮、切断時のストレスの減少、端子ピンの形状限定をなくすようにした回転検出器の巻線方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による回転検出器の巻線方法は、全体形状が輪状をなし内方へ向けて突出する複数の磁極を有するステータ体と、前記各磁極に第1、第2輪状絶縁カバーを介して巻付けられた第1、第2、第3ステータコイルと、前記各輪状絶縁カバーの何れかと一体に形成され前記ステータ体の半径方向に沿って外方へ突出形成されると共に5本の第1〜第5端子ピンを有する端子ピン保持部とを備え、自動巻線機により前記磁極に巻回した前記各ステータコイルを前記各端子ピンに巻付けて接続するようにした回転検出器の巻線方法において、前記各磁極及び前記各端子ピンに巻付けた前記各ステータコイルは連続した1本で構成され、前記第1端子ピンから第2端子ピンに巻付けた前記第1ステータコイルは、前記第2、第3端子ピン間でのみ端子用渡り線を形成して巻付けられた後、前記第3、第4端子ピン間及び第4、第5端子ピン間で前記第2、第3ステータコイルを形成し、前記第4端子ピンには前記第2、第3ステータコイルの各一端が共通して直接巻付けられ、前記各端子ピンのうちの最初の第1端子ピンに対する前記第1ステータコイルの巻き始めコイルと最後の第5端子ピンに対する前記第3ステータコイルの巻き終りコイルのみを切断する巻線工程からなり、前記巻線工程終了後の次工程において、前記渡り線を切断手段にて切断する方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による回転検出器の巻線方法の好適な実施の形態について説明する。尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1において符号1で示されるものは所定角度間隔で内方に向けて突出する複数の磁極2を有する輪状のステータ体であり、このステータ体1の両面には、輪状をなすと共に前記各磁極2を覆うように突出した形状を有する第1、第2輪状絶縁カバー3、4が設けられている。
尚、この各輪状絶縁カバー3、4は、別体で成形された構成、又は、射出成形によって一体状に成形された構成の何れの場合も可である。
【0007】
前記各磁極2には、前記各輪状絶縁カバー3、4を介して第1、第2、第3ステータコイル5a、5b、5cが巻回して設けられており、この各ステータコイル5a、5b、5cは前記各輪状絶縁カバー3、4の何れかに一体に形成されステータ体1の半径方向に沿って外方に突出する端子ピン保持部7の第1〜第5端子ピン6aから6e(5個の端子ピン構成)にからげ(巻付け)て接続される。
また、前記各磁極2に各ステータコイル5a、5b、5cを巻回する場合、各磁極2間を渡る渡り線5Aは第2輪状絶縁カバー4に一体形成された渡り線ガイド突起200の裏側を経て案内されている。
【0008】
前記各ステータコイル5a〜5cは、各相毎に巻回されるが、図2のように3個の磁極2に巻回された各ステータコイル5a、5b、5cは、5本の各端子ピン6a〜6eに各々からげて接続するが、巻き始めコイル10から巻き終りコイル11まで、いわゆる周知の一筆書き巻線方式によって巻かれ1本のステータコイル5が連続して用いられている。
【0009】
図2の端子ピンが5本の場合、巻き始めコイル10が最初の第1端子ピン6aにからげて巻付けられ、磁極2に第1ステータコイル5aが形成され、第2端子ピン6bと第3端子ピン6c間のみに端子用渡り線30が形成され、第3端子ピン6cと第4端子ピン6d間に磁極2に巻回した第2ステータコイル5bが形成され、第4端子ピン6dと第5端子ピン6e間に第3ステータコイル5cが形成され、最後の第5端子ピン6eから巻き終りコイル11が外方へ導出されることにより各磁極2と各端子ピン6a〜6eへの巻付けが一筆書き巻線によって直列接続で1本のステータコイル5a〜5cによって連続して形成されている。尚、前記第4端子ピン6dには、前記第2、第3ステータコイル5b、5cの各一端5bA及び5cAが共通して直接巻付けられて接続されている。
【0010】
前述の巻き始めコイル10から巻き終りコイル11に到る迄の一連の巻線工程においては自動巻線機のニードル(図示せず)の引張り等によって巻き始めコイル10を切断し、さらに巻き終りコイル11を切断している。すなわち、巻線工程においては2ヶ所の切断部12を形成するのみで巻線工程を終了することができる。
【0011】
前述の巻線工程終了後の次の次工程において、各端子用渡り線30を図示しない切断手段によって切断50を行うことにより、各磁極2に巻回された各ステータコイル5a、5b、5cは図6の従来構成と同様に各々独立した構成となる。
【0012】
前述の巻線工程は、実際には、図3で示される拡大斜視図(但し、端子ピンは図2と同じ5本構成)のように、各端子ピン6aから6eに対してステータコイル5a〜5cの巻付けが行われる。
【0013】
前述のように5本の端子ピン6aから6eに対してステータコイル5a〜5cを巻付ける場合、各第1端子ピン6aと第2端子ピン6b、第3端子ピン6cと第4端子ピン6d、第4端子ピン6dと第5端子ピン6e間に第1〜第3ステータコイル5a、5b、5cが形成され、第2端子ピン6bと第3端子ピン6c間にのみ端子用渡り線30が形成されている。
従って、前述の巻線工程終了後、この端子用渡り線30を次工程において切断50を行う。
【0014】
尚、前述の図1及び図3の形態では、端子ピン保持部7にコネクタが直接接続された構成としているが、コネクタを用いずに、各端子ピン6a〜6eに図示しないリード線を接続するように構成することもできる。
【0015】
【発明の効果】
本発明による回転検出器の巻線方法は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、従来のように各端子ピンにステータコイルを巻付ける毎に切断をするのではなく、巻線工程においては1ヶ所のみの切断で済むため、巻線時間の大幅短縮を達成できる。
また、 ステータコイルの切断の数が少なくなることにより、切断によるステータコイルのストレスの頻度が減少し、信頼性の向上が得られる。
また、引張りによる切断のために端子ピンの形状が従来限定されていたが、その端子ピンの形状の限定をなくしても巻線が可能となり、端子ピン加工のコストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による回転検出器の巻線方法を示すステータの構成図である。
【図2】 本発明による5本構成の端子ピンに対する巻線方法を示す構成図である。
【図3】 本発明による5本構成の端子ピンを用いた巻線状態を示すための要部の拡大斜視図である。
【図4】 従来の6本端子ピン構成における巻線方法を示す構成図である。
【符号の説明】
1 ステータ体
2 磁極
3、4 第1、第2輪状絶縁カバー
5a〜5c 第1〜第3ステータコイル
5bA,5cA 一端
6a〜6e 第1〜第5端子ピン
10 巻き始めコイル
11 巻き終りコイル
30 端子用渡り線
Claims (1)
- 全体形状が輪状をなし内方へ向けて突出する複数の磁極(2)を有するステータ体(1)と、前記各磁極(2)に第1、第2輪状絶縁カバー(3,4)を介して巻付けられた第1、第2、第3ステータコイル(5,5a〜5c)と、前記各輪状絶縁カバー(3,4)の何れかと一体に形成され前記ステータ体(1)の半径方向に沿って外方へ突出形成されると共に5本の第1〜第5端子ピン(6a〜6e)を有する端子ピン保持部(7)とを備え、自動巻線機により前記磁極(2)に巻回した前記各ステータコイル(5a〜5c)を前記各端子ピン(6a〜6e)に巻付けて接続するようにした回転検出器の巻線方法において、前記各磁極(2)及び前記各端子ピン(6a〜6e)に巻付けた前記各ステータコイル(5a〜5c)は連続した1本で構成され、前記第1端子ピン (6a) から第2端子ピン (6b) に巻付けた前記第1ステータコイル (5a) は、前記第2、第3端子ピン (6b,6c) 間でのみ端子用渡り線 (30) を形成して巻付けられた後、前記第3、第4端子ピン (6c,6d) 間及び第4、第5端子ピン (6c,6d) 間で前記第2、第3ステータコイル (5b,5c) を形成し、前記第4端子ピン (6d) には前記第2、第3ステータコイル (5b,5c) の各一端 (5bA,5cA) が共通して直接巻付けられ、前記各端子ピン(6a〜6e)のうちの最初の第1端子ピン(6a)に対する前記第1ステータコイル(5a)の巻き始めコイル(10)と最後の第5端子ピン(6f)に対する前記第3ステータコイル(5c)の巻き終りコイル(11)のみを切断する巻線工程からなり、前記巻線工程終了後の次工程において、前記渡り線 (30) を切断手段にて切断することを特徴とする回転検出器の巻線方法。
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