JP3658021B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP3658021B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ジャム処理後に機内に残っている用紙を自動排紙する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図29は従来例のこの種の画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。
【0003】
図において、1は静電潜像担持体である感光体ドラム、2は光源となる半導体レーザ、3はレーザビーム、4は前記レーザビーム3を感光体ドラム1上で走査させるためのポリゴンミラー、5は反射ミラー、6は感光体ドラム1を一様に帯電させるための一次帯電器、7は前記レーザビーム3により形成された静電潜像をトナーにて現像するための現像器、8は前記感光体ドラム1上に現像されたトナー像を所定の用紙に転写するための転写ローラ、9は用紙に転写されたトナーを融着させるための定着ローラ、10は印字紙を積載する用紙カセット、11は印字要求に基づき所定のタイミングで用紙を用紙カセット10からピックアップする給紙ローラ、12は用紙先端を停止状態にて突き当て、用紙の斜行を補正するとともに、感光体ドラム1への画像書き込みと用紙搬送との同期(垂直同期)をとるためのレジストローラ、13はピックアップ後、用紙がレジストローラ12まで到達したかどうかを認識するためのレジストセンサ、14は定着ローラ9から用紙が出力されたこと、および用紙の排出が終了したことを確認する排紙センサ、15は印字終了した用紙を機外に排出するための排紙ローラである。
【0004】
図30は、図29に示した画像形成装置の制御構成を説明するブロック図である。
【0005】
図において、100はホストコンピュータ等から画像コードデータを受け、そのコードをレーザのON/OFF信号に相当するビットマップデータに展開するとともに後述するエンジン制御部との間でコマンド(CMD)送信,ステータス(STS)受信による通信を行い、プリンタのモード変更および状態の認識を行っているプリンタコントローラである。
【0006】
101は前記プリンタコントローラ100とコマンド/ステータスの通信を行い、プリンタコントローラ100からの信号に基づき印字動作等を後述する各種制御部を処理するエンジン制御部、102は前記エンジン制御部101の指示に基づき用紙の搬送/停止、あるいは各ローラのON/OFFのタイミング制御を実行する用紙搬送制御部である。
【0007】
103は帯電,現像,転写の各高圧出力のタイミングおよび出力値の制御を行う高圧制御部、104はスキャナモータのON/OFFおよびレーザ光量調整を行う光学系制御部、105は前記レジストセンサ13および排紙センサ14の紙有無情報をエンジン制御部101に伝えるセンサ入力部、106はON/OFF制御により定着ローラ9の温度を所定の温度に保つ定着器温度制御部である。
【0008】
また、エンジン制御部101の内部には、用紙の搬送異常を検出するジャム検出部が存在する。
【0009】
以下、図31に示すフローチャートを参照しながら、図30に示したエンジン制御部101によるジャム処理について説明する。
【0010】
図31は、図30に示したエンジン制御部101によるジャム処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(13)は各ステップを示す。
【0011】
先ず、エンジン制御部101はエンジン内部の初期化が終了すると(1)、プリンタコントローラ100からのプリント要求信号(/PRNT信号)待ちの状態となる(2)。該/PRNT信号を受けると、搬送系および高圧系の立ち上げを行ってから給紙動作を行う(3)、その時に、給紙遅延ジャム検出部の起動を行う(4)。
【0012】
給紙遅延ジャムは、給紙動作を開始してから所定時間後にレジストセンサ13の紙有無を読み取り(5)、紙有りならOK、紙無しならばジャムと判断する。
【0013】
該判断がOKならばレジストローラ12を停止して(6)、用紙を突き当て斜行補正した後、プリンタコントローラ100に対して垂直同期要求信号(/VSREQ信号)を出力する(7)。
【0014】
その後、プリントコントローラ100から垂直同期信号(/VSYNC信号)を受け取ると(8)、レジストローラ12を再駆動して(9)、排紙遅延ジャム検出処理を起動するとともに(10)、印字動作を開始する(11)。
【0015】
エンジン制御部101のジャム検出部は、レジストローラ12を再駆動してから所定時間後に排紙センサ14の紙有無を読み取り、排紙センサ紙有りならOK、排紙センサ紙無しならジャムと判断し(12)、OKならば引き続き排紙滞留ジャム検出部を起動する(13)。
【0016】
なお、ジャム検出部は、排紙センサ紙有りとなってから、所定時間後に排紙センサ紙無しならOK、排紙センサ紙有りならジャムと判断するものである。
【0017】
また、従来ではこのようなジャム発生後の自動排紙時はある一定時間搬送系を駆動した後のセンサの状態を読み取り、いずれかのセンサ(センサ13,14)が紙有りであればジャムと判断していた。
【0018】
図32は従来の他の画像形成装置の概略構成を説明する断面図であり、図29と同一のものには同一の符号を付してある。
【0019】
図32において、23は紙サイズを識別可能なカセットから用紙を搬送路へ送り込むカセット給紙ローラ、24は紙サイズを識別できない手差し給紙口から用紙を搬送路に送り込む手差し給紙ローラである。
【0020】
21は給紙された用紙の先端が突き当てられ斜行を補正するとともに感光ドラム1への画像書き込みと紙搬送との同期をとるレジストローラである。22は用紙の先端を検出するとともに、給紙された用紙の搬送方向の長さを測定する為のレジストセンサ、15は定着後の用紙を排出する排出ローラ、14は定着後の有無を検出する排紙センサである。25はドアの開閉を検出するドアスイッチ、26は排出ローラである。
【0021】
以下、図33に示すタイミングチャート及び図30に示すブロック図を参照しながら図32に示す画像形成装置のジャム処理動作について説明する。
【0022】
図33は、図32に示す画像形成装置のジャム処理動作を説明するタイミングチャートである。
【0023】
通常プリンタがプリント要求(PRNT=”Low”)を受けると、感光体ドラム1を含む紙搬送系を駆動すると供に帯電,現像,転写の各高圧の立ち上げを行い、スキャナモータを規定回転数まで立ち上げる。
【0024】
これらの処理が終了すると指定給紙口より、給紙動作を開始し所定時間後にレジストセンサ22に紙先端が突き当たりレジストセンサ紙有りになる。しかし、所定時間T1(図33)経過してもレジストセンサ紙無しならば給紙遅延ジャムになる。
【0025】
一方、レジストセンサ紙有り状態になった後、給紙動作を一旦停止し、プリンタコントローラ100に垂直同期要求信号(/VSREQ信号)を出力し、それに対する垂直同期信号(/VSYNC信号)を受けると、レジストローラ21を再起動し、感光体ドラム1で用紙にトナーがのり、定着ローラ9でトナーが融着され排紙センサ14を通過し機外に排紙される。
【0026】
また、垂直同期信号(/VSYNC信号)を受けた後レジストローラ21再起動後、各記録用紙の紙搬送にかかる所定時間T3(図33)経過後も、排紙センサ14が紙無し状態ならば、排紙遅延ジャム、所定時間T4(図33)経過後も排紙センサ14が紙有り状態ならば排紙滞留ジャムとなる。
【0027】
さらに垂直同期信号(/VSYNC信号)受信後、レジストローラ21再起動後、所定時間T2(図33)経過後もレジストセンサ22が紙有り状態ならば給紙滞留ジャムとなる。
【0028】
このようなセンサ出力監視により、一度ジャム状態に遷移すると、所定のジャム処理を施し、ドアオープン/クローズをドアスイッチ25により検出してジャムリカバリーをしなければならない。
【0029】
このように、従来の画像形成装置ではドア開閉等による紙づまり解除処理後、紙搬送路に設けた複数の紙有無センサにより機内に残留している紙を検知し、自動排紙するように構成されている。
【0030】
図34は従来の画像形成装置におけるジャムリカバリ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0031】
先ず、エンジン制御部101がドアスイッチ25の状態を監視して、ドアがオープンし(1)、その後ドアクローズとなったら(2)、排紙センサ14が紙有りを検知しているかどうかを判定して(3)、YESならばステップ(1)に戻り、NOならばレジストセンサ22が紙有りを検知しているかどうかを判定して(4)、NOならばスタンバイ状態に遷移し、YESならば自動排紙処理を実行して(5)、スタンバイ状態に遷移するように制御ししている。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、紙づまり解除処理後、紙有無センサで残留紙を検知し、自動排紙するように作動するために自動排紙では紙サイズや位置による適正な紙づまり検知が行えず、自動排紙中に紙づまりが発生した場合は、紙づまりを検知するまでの時間が長くなってしまう問題点があった。
【0033】
また、ジャムリカバリーの自動排紙処理中に、再びジャムが発生した場合に、その検出が遅くなり、状態によってはプリンタに損傷を与えるという問題点があった。
【0034】
さらに、ジャムが発生した場合、図34に示したジャムリカバリーシーケンスに従ってジャム状態によらず排紙センサ紙無しの場合のみドアの開閉により、自動排紙モードに遷移するが、例えば連続プリントの場合等、前の紙が排紙センサ通過中(排紙センサ紙有り状態中)に次の紙が給紙遅延ジャムになると排紙センサ紙有り状態である為、自動排紙モードに遷移せず、所定のジャム処理を施さなければならないため、却ってユーザによる操作負担を増大させるとともに、必要以上の解除処理時間を要する等の問題点があった。
【0035】
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたもので、本発明の目的は、記録媒体を搬送する搬送路上の第1の位置で記録媒体の有無を検知する第1の記録媒体検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での記録媒体の滞留を検知し、また、前記搬送路上の前記第1の位置よりも記録媒体搬送方向下流側の第2の位置で記録媒体の有無を検知する第2の記録媒体検知手段による記録媒体の有無の検知結果に基づいて、前記第2の位置での記録媒体の滞留を検知する搬送不良検知手段により検知される搬送不良検知結果を、記憶保持手段に記憶保持しておき、画像形成装置においてドアクローズされた時又は電源が再投入された時に、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での滞留を示す場合、決定手段が、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体無しを検知し、且つ、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に搬送路上に残留する記録媒体を排紙する自動排紙動作を実行する決定を行い、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が前記第2の位置での記録媒体の滞留を示す場合、前記決定手段が、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体無しを検知し、且つ、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行する決定を行うことにより、自動排紙により機内損傷を発生する恐れのない位置にある記録媒体を確実に排紙することができ、さらに、搬送路の機器を損傷させる恐れのある記録媒体の自動排紙を確実に制限することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0043】
本発明に係る第1の発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置において、記録媒体を搬送する搬送路上の第1の位置で前記記録媒体の有無を検知する第1の記録媒体検知手段と、前記搬送路上の、前記第1の位置よりも記録媒体搬送方向下流側の第2の位置で記録媒体の有無を検知する第2の記録媒体検知手段と、前記第1の記録媒体検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での記録媒体の滞留を検知し、前記第2の記録媒体検知手段による記録媒体の有無の検知結果に基づいて、前記第2の位置での記録媒体の滞留を検知する搬送不良検知手段と、前記搬送不良検知手段により検知される搬送不良検知結果を記憶し、前記画像形成装置においてドアオープンされた場合又は電源が落とされた場合も前記搬送不良検知結果を保持する記憶保持手段と、前記画像形成装置においてドアクローズされた時又は電源が再投入された時に、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果及び前記第1,第2の記録媒体検知手段の記録媒体の有無検知結果に基づいて、前記搬送路上に残留する記録媒体を排紙する自動排紙動作を実行するか否かを決定する決定手段とを有し、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での滞留を示す場合、前記決定手段は、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体無しを検知し、且つ、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行する決定を行い、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が前記第2の位置での記録媒体の滞留を示す場合、前記決定手段は、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体無しを検知し、且つ、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行する決定を行うものである。
本発明に係る第2の発明は、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での滞留を示す場合、前記決定手段は、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行しない決定を行い、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が前記第2の位置での記録媒体の滞留を示す場合、前記決定手段は、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行しない決定を行うものである。
【0052】
【実施例】
〔第1実施例〕
図1は本発明の一実施例を示す画像形成装置の構成を説明する実施例であるプリンタの断面図である。
【0053】
図において、51は感光体ドラムである。感光体ドラム51の表面は上方に配された帯電器52によって一様に帯電されたレーザ発光素子53やポリゴンミラー54及びスキャナモータ55等を備えた光学ユニット56から照射されるレーザビーム57によって露光が行われ、感光体ドラム51上に静電潜像を形成する。静電潜像は感光体ドラム51に対応して配設された現像器58によって現像され、トナー像が形成される。トナー像は給紙カセット59とピックアップローラ60ならびに給紙ローラ61を備えた給紙口より搬送された紙に転写帯電器62によって転写される。トナー像を転写された紙は定着器63に搬送され加熱ローラ64と加圧ローラ65によって定着が行われ、排紙ローラ66によって排紙トレイ67に排出される。68は給紙センサ、69は排紙センサである。CONTはコントローラ部で、MPU,RAM,ROMを備えて、ROMに記憶された各種の制御プログラムに基づいて各部を総括的に制御する。
【0054】
本実施例では、紙づまり検知として5種類のタイミング検知を行っている。
【0055】
以下に図2に示すタイミングチャートおよび図3を参照しながら紙づまり検知のタイミングを説明する。
【0056】
図2は、図1に示した画像形成装置におけるジャム検知状態を説明するタイミングチャートであり、図3は、図1に示した要部拡大断面図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0057】
図2において、ピックアップローラ信号は、ピックアップローラ60の駆動を制御する信号でHレベルで駆動状態を、Lレベルで停止状態を現す。給紙センサ信号は、給紙ローラ61の下流に配置された給紙センサ68の出力信号で、Hレベルで紙有状態を、Lレベルで紙無状態を現す。排紙センサ信号は、定着器63の下流に配置された排紙センサ69の出力信号で、Hレベルで紙有状態を、Lレベルで紙無状態を現す。
【0058】
T1は1頁目の紙を給紙するため、ピックアップローラ60の駆動を開始したタイミングを示し、T2は1頁目の紙の先端が給紙センサ68に達したタイミングを示し、T3は1頁目の紙の後端が給紙センサ68から抜けたタイミングを示し、T4は1頁目の紙の先端が排紙センサ69に達したタイミングを示し、T5は1頁目の紙の後端が排紙センサ69から抜けたタイミングを示し、T6は2頁目の紙を給紙するためピックアップローラ60の駆動を開始したタイミングを示し、T7は2頁目の紙の先端が給紙センサ68に達したタイミングを示し、T8は2頁目の紙の後端が給紙センサ68から抜けたタイミングを示し、T9は2頁目の紙の先端が排紙センサ69に達したタイミングを示し、T10は2頁目の紙の後端が排紙センサ69から抜けたタイミングを示す。このタイミングに対し本実施例では以下の紙づまり検知を行っている。
(1)給紙不良検知
ピックアップローラ60を駆動(タイミングT1,T6)してから所定時間t1秒以内に給紙センサ68に紙の先端が達していないとき紙づまりと判断する。
(2)給紙滞留検知
給紙センサ68で紙の先端を検知(タイミングT2,T7)してから所定時間t2秒以内に給紙センサ68から紙の後端が抜けていないとき紙づまりと判断する。
(3)排紙遅延検知
給紙センサ68で紙の先端を検知(タイミングT2,T7)してから所定時間t3秒以内に排紙センサ69に紙の先端が達していないとき紙づまりと判断している。
(4)排紙滞留検知
給紙センサ68で紙の後端を検知(タイミングT3,T8)してから所定時間t4秒以内に排紙センサ69から紙の後端が抜けていないとき紙づまりと判断する。
(5)定着ローラ巻付検知
排紙センサ69で紙の先端を検知(タイミングT4,T9)してから所定時間t5秒以内に排紙センサ69から紙が抜けているとき紙づまりと判断する。
【0059】
ここで、定着器63の加熱ローラ64に紙が巻き付く場合を上記図3の(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0060】
図3の(a)に示すように加熱ローラ64と加圧ローラ65の圧接部を通過した紙Pが排紙センサレバー70の前端を図3の(b)に示すように押しあげると、排紙センサレバー70は軸71を中心に回動し、後端が排紙センサ69の非遮光位置へ移動する。排紙センサ69は、排紙センサレバー70の後端を遮光板として、遮光板が非遮光位置にあるとき紙有りと認識し、排紙センサ信号をHレベルにする。
【0061】
しかしながら、図3の(c)のように紙がトナーにより加熱ローラ64に巻き付く場合は、排紙センサレバー70の前端から紙の先端が下流に戻るため、排紙センサレバー70の後端の遮光板が排紙センサ69の遮光位置に戻り紙無しと認識される。この巻き付きは、紙の先端が排紙センサ69に達してから、排紙ローラ66に達するまでの時間(前記所定時間t5)に発生するもので、排紙ローラ66に紙の先端が達してからは、排紙ローラ66の搬送力により巻き付くことはなくなる。
【0062】
以上説明した紙づまり検知を図1に示したコントローラ部CONTのMPUがピックアップローラ信号,給紙センサ信号,排紙センサ信号を監視して判断している。
【0063】
コントローラ部CONTでは、プログラムが書き込まれているROM、読み書き可能な記憶手段であるRAM、マイクロプロセシングユニット(MPU)等から構成され、例えば、給紙不良検知の場合は、MPUがピックアップローラ60を駆動すると共に、所定時間t1に対応する各タイマカウンタを起動し、給紙センサ68が紙有り(給紙センサ信号がHレベル)になれば、タイマカウンタを停止する。そして、タイマカウンタがカウントアップした場合は、所定時間t1が経過しても給紙センサ68に紙が達していないと判断し、給紙不良紙づまりをする。
【0064】
同様の処理をほかの紙づまり検知でも行い、紙づまりが検知されると、図4に示す構成でRAMにデータを記憶する。
【0065】
図4は、図1に示したコントローラ部CONTのRAMに確保される紙づまりデータの構造を説明する図である。
【0066】
この図に示すように、MSBと6thbitの2ビットで、紙づまりを検知したときの搬送路にある紙の枚数(以降搬送枚数と称する)をRAM上にMPUが記憶する。搬送枚数は、ピックアップローラ60を駆動すると1枚増加し、排紙センサ69から紙の後端が抜けると1枚減少する。
【0067】
5thbitから1stbitまでは、それぞれ給紙不良,給紙滞留,排紙遅延,排紙滞留,定着ローラ巻付の各紙づまり検知に対応し、紙づまりが発生したとき、その紙づまりに対応するbitに「1」を記憶する。
【0068】
次に紙づまり解除処理について図5,図6を参照しながら説明する。
【0069】
図5は、図1に示したコントローラ部CONTに確保される紙づまり判定テーブルの一例を示す図である。
【0070】
この図に示すように、データと現在の給紙センサ68,排紙センサ69の状態により、搬送路にある紙を排紙可能かどうかを示し、図中の「−」は給紙センサ68,排紙センサ69共に紙無しのときで、自動排紙を行う必要がないことを表し、「×」は、紙づまりデータに対し、現在の給紙センサ,排紙センサの状態が変わっていないため、自動排紙を行うことが出来ないことを表し、「○」は、紙づまりデータに対し、実際に紙づまりを起こした紙は取りのぞかれ、搬送可能な状態の紙が搬送路にあることを表し、「△」は、紙づまりデータに対し、通常ではあり得ない状態を表し、本実施例では自動排紙を行わないようにしている。
【0071】
図6は本発明に係る画像形成装置における第1の紙づまり解除処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0072】
ステップ(1)では紙づまりを解除するため、図示していないドアが開閉されたかを判断し、ドアが開閉されたらステップ(2)へ移る。
【0073】
ステップ(2)では、給紙センサ68に紙があるかを判断し、紙があればステップ(3)へ紙が無ければステップ(5)へ移る。
【0074】
ステップ(3)では、紙づまりデータの搬送枚数が2枚かどうかを判断し、2枚ならばステップ(4)へ、1枚ならばステップ(1)へ移る。
【0075】
ステップ(4)では、RAMに記憶される図4に示した紙づまりデータの2ndbitを確認し、2ndBitが「1」のとき、すなわち排紙滞留のときはステップ(9)へ、2ndBitが「0」のとき、すなわち排紙滞留ではないときはステップ(1)へ移る。
【0076】
一方、ステップ(2)の判定でNOの場合は、ステップ(5)で、排紙センサ69に紙があるかを判断し、紙があればステップ(6)へ、紙がなければステップ(10)へ移る。
【0077】
ステップ(6)では、紙づまりデータの搬送枚数が2枚かどうかを判断し、2枚ならばステップ(7)へ、1枚ならばステップ(1)へ移る。
【0078】
ステップ(7)では、紙づまりデータの5thBitを確認し、5thBitが「1」のとき、すなわち給紙不良のときはステップ(9)へ,5thBitが「0」のとき、すなわち給紙不良でないときはステップ(8)へ移る。
【0079】
ステップ(8)では、紙づまりデータの4thBitを確認し、4thBitが「1」のとき、すなわち給紙滞留のときはステップ9へ、4thBitが「0」のとき、すなわち給紙滞留でないときはステップ(1)へ移る。
【0080】
ステップ(9)では、図5に示した搬送可能な状態(内容「○」)なので、紙の搬送を開始し、排紙を行う。
【0081】
次いで、ステップ(10)では、紙づまり状態から回復し、印字可能な状態になる。
【0086】
以上説明したように、紙づまりデータと現在の給紙センサ,排紙センサの状態により、紙づまりを解除しようとしたとき、自動排紙が可能かどうかを判断することで無理な自動排紙により機器にダメージを与えない。
【0087】
図7は本発明の他の実施例を示す画像形成装置における紙詰まりデータの構造を説明する図であり、上記紙づまりデータと同様にRAMに記憶するデータである。
【0088】
図において、MPUの給紙センサ紙有カウンタ部は、RAM上に確保される上位,下位2Byteのカウント値記憶領域に、給紙された紙が給紙センサ68に達すると「0」から「10」msecおきにカウントをインクリメントし、給紙センサ68の紙が通過している時間を計っている。
【0089】
同様にMPUの排紙センサ紙有カウンタ部は、RAM上に確保される上位,下位2Byteのカウント値記憶領域に、搬送された紙が排紙センサ69に達すると「0」から「10」mSecおきにカウンをインクリメントし、排紙センサ69の紙が通過している時間を計っている。
【0090】
このように複数のカウンタ部を設け、上述した紙づまりが発生すると、紙づまりデータと共に給紙センサ紙有カウンタと排紙センサ紙有カウンタの値をRAM上に記憶する。
【0091】
次に、紙づまり状態を解除するため、ドアの開閉を行い上述したように紙づまりデータによる自動排紙を行うか否かの判断をし、自動排紙を行う場合に、以下に示すような紙づまり検知を行う。
【0092】
すなわち、排紙センサ69に紙が有る状態で自動排紙をする場合は、排紙センサ紙有カウントに記憶されたデータに応じた時間txを用いて排紙滞留紙づまり検知として排紙のため駆動を開始してからt4−tx時間以内に排紙センサ69から紙の後端が抜けないとき紙づまりと判断する。
【0093】
一方、給紙センサ68に紙が有る状態で自動排紙をする場合は、給紙センサ紙有カウンタ部にカウントされRAMに記憶されたデータに応じた時間tyを用いて、給紙滞留紙づまり検知として、排紙のため駆動を開始してからt4−Ty時間以内に給紙センサ68から紙の後端が抜けないとき紙づまりと判断する。
【0094】
また排紙遅延紙づまり検知として排紙のため駆動を開始してからt3−ty時間以内に排紙センサ69に紙の先端が達しないとき紙づまりと判断する。排紙滞留紙づまり検知については通常と同じものを行う。
【0095】
以上説明したように、紙づまりを検知したときに、給紙センサと排紙センサに通過している紙の通過時間を記憶し、自動排紙を行うときの紙づまり検知の検知時間を記憶した時間で補正することで自動排紙のときに無理な駆動を少なくし、機器にダメージを与えずに済む。
【0096】
また、実施例では、記憶手段としてRAMを用いているが、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性の記憶素子を用いることで、紙づまり中に電源を落とされても、電源再投入のときに自動排紙を行うこともできる。
〔第2実施例〕
図8は本発明の第2実施例を示す画像形成装置の制御構成を説明するブロック図であり、図30と同一のものには同一の符号を付してある。
【0097】
図において、101Aは通常時におけるジャム検出,自動排紙時におけるジャム検出および通常印字時の機内紙位置検出部を有するエンジン制御部である。107はジャムリカバリーの自動排紙紙処理をエンジン制御部101Aの指示に基づき行う自動排紙制御部である。
【0101】
以下、図9に示すフローチャートを参照しながら本発明に係る画像形成装置における自動排紙処理動作について説明する。
【0102】
図9は本発明に係る画像形成装置における第1の自動排紙処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0103】
ジャムのリカバリーは、ジャム発生後ユーザがジャム発生部のドアを開け、用紙を取り除いてからドアを閉めた場合などに行われる。また、排紙部におけるジャムが発生し、プリンタが停止してからユーザがプリンタドアを開け、排紙部の用紙を取り除き再度プリントドアが閉められた場合を示す。また、機内残留紙は先端が排紙センサ69とレジストセンサ68の間にあり、後端はレジストセンサ68より搬送方向に対して上流側に存在しているとしている。
【0104】
先ず、自動排紙モードに入ると、排紙センサ69の状態をチェックする(1)。排紙センサ69に用紙が存在する場合には即座にジャム処理を行う。
【0105】
一方、ステップ(1)で排紙センサ69に用紙がないと判定された場合には、自動排紙モードとなり搬送系を駆動する(2)。次いで、自動排紙時間として機内紙が十分に排出できる時間T0をセットする(3)。
【0106】
次いで、レジストセンサ68の紙有無をチェックする(4)。つまり、この場合レジストローラ部の用紙もユーザにより取り除かれたことを考慮している。
【0107】
ステップ(4)の判定で、レジストセンサ紙無しの場合にはジャム検出は実行せず、タイマが時間T0が経過するまで搬送系を駆動する(5),(6)を実行して、ステップ(4)に戻る。
【0108】
一方、ステップ(4)の判定でYESの場合は、用紙位置情報を読み取り(7)、その情報に基づいた排紙遅延ジャム検出タイマに時間T2をセットする(8)。
【0109】
次いで、ジャムタイマ(エンジン制御部101Aに設けられる)が時間T2の計時を終了するのを待機し(9)、タイマ計時を終了したら、排紙センサ69が紙有りを検出しているかどうかを判定し(10)、YESならば滞留ジャム検出処理を実行し、NOならばジャム処理を実行する。
【0110】
以下、上記ステップ(7)で読み取る位置情報から排紙遅延ジャム検出タイマのセット値算出方法を以下に示す。この場合の位置情報とは、プリンタコントローラ100から/VSYNC信号を受け、レジストローラ61を再起動してからの時間情報と搬送スピードとから算出される。その算出アルゴリズムを図10に示す。
【0111】
図10は、図8に示したエンジン制御部101Aによる用紙位置検出処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(6)は各ステップを示す。
【0112】
プリンタコントローラ100から/VSYNC信号を受信したかどうかチェックした結果(1)、/VSYNC信号を受信したと判断した場合には、位置検出のためのカウントアップタイマ(エンジン制御部101Aに設けられる)をセットする(2)。このカウントアップタイマはその後、排紙センサ紙有りとなると(3)、このカウントアップタイマはクリアされる(4)。
【0113】
従って、自動排紙の排紙遅延ジャム検出時によりこのカウントアップタイマの値がクリアされていれば、用紙先端位置はレジストセンサ68と排紙センサ69の間にはないことを示している。
【0114】
また、/VSYNC信号を受信した後(1)、排紙センサ69に用紙が到達する以前に、他の要因で通常ジャム検出がジャムを検出した場合には(5)、カウントアップタイマを停止し(6)、そのタイマ値をRAMに記憶する。
【0115】
従って、排紙センサ69とレジストセンサ68の間のどの位置に用紙先端が存在しているかを知るには、レジストセンサ68から排紙センサ69までの距離(L1(mm)),搬送スピード(Vp(mm/sec)),タイマ値(T1(sec))とすると排紙センサ69から用紙先端までの距離L2は、下記第(1)式より算出される。
【0116】
L2=L1−Vp*T1 ……(1)
この情報から、図9に示したフローチャートでの自動排紙時の排紙遅延ジャムタイマ値T2は、下記第(2)式より決定される。
【0117】
T2=(L2/Vp)+Tm=(L1/Vp)−T1+Tm……(2)
なお、第(2)式中のTmはジャム検出時のマージンであり、例えば搬送時の20mmや30mmに相当する時間を設定する。
【0118】
図11は本発明に係る画像形成装置における第2の自動排紙処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0119】
なお、本実施例では、通常印字中に排紙部ジャムが発生した時、他の用紙先端がレジストセンサ68の手前に存在していた場合の処理を示している。この場合、自動排紙に入る前の排紙センサ69のチェックは前述従来例と同様であるが、その後の処理が異なる。
【0120】
すなわち、自動排紙モードに入ると、排紙センサ69の状態をチェックする(1)。排紙センサ69に用紙が存在する場合には即座にジャム処理を行う。
【0121】
一方、ステップ(1)で排紙センサ69に用紙がないと判定された場合には、自動排紙モードとなり搬送系を駆動する(2)。次いで、自動排紙時間として機内残留紙が十分に排出できる時間T0をセットする(3)。
【0122】
次いで、レジストセンサ68の紙有無をチェックする(4)。この場合、用紙先端はレジストセンサ68の手前にあるので、レジストセンサ68チェックの時点で、レジストセンサ紙無しの場合には自動排紙タイマ(T0)が終了するのを待ちつつ再度レジストセンサ68のチェックを行っている(7),(8)。
【0123】
レジストセンサ68の手前にあった用紙が自動排紙による搬送系の駆動により、レジストセンサ位置まで搬送されてからは、自動排紙時間T0をタイマに再度セットする(6)。つまり、時間T0は用紙がレジストセンサ部から搬送して、十分排出できる時間に設定されている。また、ここでは前述実施例のように、用紙先端位置を算出する必要はないため時間T2の値は、
T2=(L1/Vp)+Tm ……(3)
という固定値にセットされる。
【0124】
このような処理によりレジスト前に用紙が存在する場合においても前述実施例と同様の処理が可能である。
【0125】
また、その後の排紙滞留ジャムの検出は、レジストセンサ紙無しとなってから(L1/Lp)+Tm経過後の排紙センサの紙有無情報により、紙有りでジャムとすれば実施できる。
【0126】
上記第1,2の自動排紙処理では、自動排紙開始直前に排紙センサ69の紙有無をチェックし、排紙センサ紙有りの時は即ジャムとしているが、プリンタの特性によっては、以下の用紙位置検出処理を実行することにより排紙センサ紙有無状態でも自動排紙可能な場合がある。
【0127】
図12は本発明に係る画像形成装置における他の用紙位置検出処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(11)は各ステップを示す。
【0128】
先ず、/VSYNC信号を受信した後(1)、排紙センサ紙有無をチェックし(2)、紙有りとなる以前にジャムが発生した場合は(3)、前述の通りの処理を行うが、説明は省略する。
【0129】
一方、ステップ(2)で排紙センサ紙有りとなった場合には、カウントアップタイマT3をセットする(4)。その後、レジストセンサ68が後端を検出したかどうかをチェックし(5)、レジストセンサ紙無し(つまり後端を検出)となる以前にジャムが発生した場合には(6)、通紙中の紙サイズ(Lp(mm)とする)が分かっているので、カウントアップタイマT3を停止して(7)、検出処理を終了する。なお、用紙後端位置はレジストセンサ68の手前L3(mm)を下記第(4)式に基づいて算出される。
【0130】
L3=Lp−(L1+Vp*T3) ……(4)
また、レジストセンサ紙無し検出後は、カウントアップタイマを時間T4の間起動する(8)。その後、排紙センサ紙無しとなれば(9),(10)、機内紙はすべて排出されたと判断し、カウントアップタイマT4をクリアする(11)。
【0131】
一方、排紙センサ紙無しとなる以前にジャムが発生した場合には、用紙後端位置は下記第(5)式に基づいて排紙センサ69の手前L4(mm)と算出される。
【0132】
L4=Lp−Vp*T4 ……(5)
以上の結果から、自動排紙時にT4=0でT4≠0の場合には、(L3/Vp)+Tmの時間でレジストセンサ紙無しを、また、T4≠0,T3≠0の場合には(L4/Vp)+Tmの時間で排紙センサ紙無しを検出することで、機内残留紙の滞留ジャムを検出すればよいことになる。
〔第3実施例〕
以下、図32に示した画像形成装置を利用したジャム判定処理について図13〜図17に示すフローチャート(プリント要求(/PRNT=”Low”)からプリント終了までのシーケンス)および図1を参照しながら説明する。
【0133】
なお、紙搬送経路に設けたレジストセンサ68,排紙センサ69によって紙搬送不良(ジャム)が検出可能な図1に示した画像形成装置を例とする。
【0138】
図13は本発明の第3実施例を示す画像形成装置におけるジャム検知メイン処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(8)は各ステップを示す。
【0139】
先ず、/PRNT信号が「Low」になるとPickUp動作を開始し(1)、給紙動作が開始される。ここで、詳細は後述するジャム検知1タスクが起動する。
【0140】
ここでは、レジストセンサ22に紙が到達するまでの時間を検出している。レジストセンサ紙有りになると垂直同期要求信号(/VSREQ)がエンジン側からプリンタコントローラ側に出力され(3)、垂直同期信号(/VSYNC信号)受信待ちとなる(4)。
【0141】
この様にして、/VSYNC信号を受信すると、レジストローラが再起動し(5)、順次ジャム検知2タスク(6),ジャム検知3タスク(7),ジャム検知4タスク(8)が起動する。
【0142】
それぞれジャム検知2タスクでは排紙センサに紙が到達する時間、ジャム検知3タスクではレジストセンサが紙無し状態になる時間、ジャム検知4タスクでは排紙センサが紙無し状態になる時間を検出している。
【0143】
図14は、図13に示したジャム検知1タスクの詳細手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0144】
先ず、図示しないタイマにレジストセンサ22に紙が到達するまでの時間をセットし(1)、レジストセンサ22が紙有りを検出したかどうかを判定し(2)、NOならばタイマがタイムオーバーとなったかどうかを判定し(3)、NOならばステップ(2)に戻り、YESならば給紙遅延ジャムが発生していると判定し(4)、給紙遅延ジャムを検出して処理を終了する。
【0145】
一方、ステップ(2)の判定でYESの場合はタイマをリセットして(5)、リターンする。
【0146】
図15は、図13に示したジャム検知2タスクの詳細手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0147】
先ず、図示しないタイマに排紙センサ14に紙が到達する時間をセットし(1)、排紙センサ14が紙有りを検出したかどうかを判定し(2)、NOならばタイマがタイムオーバーとなったかどうかを判定し(3)、NOならばステップ(2)に戻り、YESならば紙遅延ジャムが発生していると判定し(4)、排紙遅延ジャムを検出して処理を終了する。
【0148】
一方、ステップ(2)の判定でYESの場合はタイマをリセットして(5)、リターンする。
【0149】
図16は、図13に示したジャム検知3タスクの詳細手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0150】
先ず、図示しないタイマにレジストセンサ22が紙無し状態になる時間をセットし(1)、レジストセンサ22が紙有りを検出したかどうかを判定し(2)、NOならばタイマがタイムオーバーとなったかどうかを判定し(3)、NOならばステップ(2)に戻り、YESならば給紙滞留ジャムが発生していると判定し(4)、給紙滞留ジャムを検出して処理を終了する。
【0151】
一方、ステップ(2)の判定でYESの場合はタイマをリセットして(5)、リターンする。
【0152】
図17は、図13に示したジャム検知4タスクの詳細手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0153】
先ず、図示しないタイマに排紙センサ14が紙無し状態になる時間をセットし(1)、レジストセンサ22が紙有りを検出したかどうかを判定し(2)、NOならばタイマがタイムオーバーとなったかどうかを判定し(3)、NOならばステップ(2)に戻り、YESならば給紙排紙滞留ジャムが発生していると判定し(4)、排紙滞留ジャムを検出して処理を終了する。
【0154】
一方、ステップ(2)の判定でYESの場合はタイマをリセットして(5)、リターンする。
【0155】
各ジャム検知タスクでは、設定された時間を越えても規定された紙有無状態に遷移しないと、ジャム状態となる。
【0156】
図18は、図13に示した各ジャム検知タスクによるジャム状態からのリカバリー処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(8)は各ステップを示す。
【0157】
ジャムリカバリーはドアオープン/クローズによって行うが(1),(2)、ドアクローズ時にレジストセンサ22あるいは排紙センサ14が紙有り状態であると(3)、ドアオープン以前のジャム状態を検知し(4)〜(6)、排紙遅延ジャム、排紙滞留ジャムならば、再びジャム状態となるため、ステップ(1)に戻る。
【0158】
一方、給紙遅延ジャム、給紙滞留ジャムなら(7)、機内残留紙は自動排紙し(8)、スタンバイ状態(プリント要求待ち状態)となる。
【0159】
このようなジャムリカバリー方法によりプリンタ使用上の操作性が向上する。〔第4実施例〕
図19は本発明の第4実施例を示す画像形成装置の構成を説明する概略断面図であり、図32と同一のものには同一の符号を付してあり、特に、本実施例の画像形成装置は両面印字可能な例に対応する。
【0160】
図において、24は手差し給紙口から用紙を搬送路に送り込む手差し給紙ローラである。21は給紙された用紙の先端が突き当てられ、斜行を補正すると共に感光体ドラム1への画像書き込みと紙搬送の同期をとるレジストローラである。22は用紙の先端を検出すると共に給紙された用紙の搬送方向の長さを測定する為のレジストセンサ、15は定着後の用紙を排出する排紙ローラ、14は定着後の用紙の有無を検出する排紙センサである。32は紙搬送方向を切り替えるスイッチ(フラッパー)、30は紙搬送の再給紙の同期をとる紙搬送ローラ、31は再給紙の為の紙有無を検出する両面センサである。25はドアの開閉を検出するドアスイッチである。
【0161】
図20は本発明の第4実施例を示す画像形成装置におけるジャム検知メイン処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(11)は各ステップを示す。
【0162】
先ず、/PRNT信号が”Low”になると、PickUp動作を開始し(1)、給紙動作が開始される。ここで、給紙遅延ジャム検知タスク(ジャム検知1タスク)を起動し(2)、レジストセンサ22に紙が到達するまでの時間を検出している。レジストセンサ紙有りになると、垂直同期要求信号(/VSREQ)がエンジン側からコントローラ側に出力され(3)、垂直同期信号(/VSYNC)受信待ち状態となる(4)。/VSYNC信号を受信すると、レジストローラ21が再起動し(5)、順次、排紙遅延ジャム検知タスク(ジャム検知2タスク)、給紙滞留ジャム検知タスク(ジャム検知3タスク),排紙滞留ジャム検知タスク(ジャム検知4タスク)が起動する(6)〜(8)。
【0163】
次いで、両面印字の場合フラッパー32により用紙は両面用の紙搬送経路を使用する為、両面プリント2回目かどうかを判定し(9)、YESならばプリン処理を終了し、NOならば両面センサ31により遅延ジャム検知タスク,滞留ジャム検知タスクが順次起動して(10),(11)、ステップ(1)に戻る。
【0164】
なお、各ジャム検知タスクで設定された時間を越えても規定された紙有無状態に遷移しないと後述するようにジャム状態となる。
【0165】
図21は、図20に示したジャム検知1タスクの詳細手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0166】
先ず、図示しないタイマにレジストセンサ22に紙が到達するまでの時間をセットし(1)、レジストセンサ22が紙有りを検出したかどうかを判定し(2)、NOならばタイマがタイムオーバーとなったかどうかを判定し(3)、NOならばステップ(2)に戻り、YESならば遅延ジャムが発生していると判定し(4)、遅延ジャムを検出して処理を終了する。
【0167】
一方、ステップ(2)の判定でYESの場合はタイマをリセットして(5)、リターンする。
【0168】
図22は、図20に示したジャム検知2タスクの詳細手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0169】
先ず、図示しないタイマに排紙センサ14に紙が到達する時間をセットし(1)、排紙センサ14が紙有りを検出したかどうかを判定し(2)、YESならばタイマがタイムオーバーとなったかどうかを判定し(3)、NOならばステップ(2)に戻り、YESならば滞留ジャムが発生していると判定し(4)、滞留ジャムを検出して処理を終了する。
【0170】
一方、ステップ(2)の判定でNOの場合はタイマをリセットして(5)、リターンする。
【0171】
図23は、図20に示した各ジャム検知タスクによるジャム状態からのリカバリー処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0172】
先ず、ジャムリカバリーはドアオープン/クローズによって行うが(1),(2)、ドアクローズされるとレジストセンサ22,排紙センサ14あるいは両面センサ31のいずれかが紙有り状態であると(3)、ドアオープン以前のジャム状態を検知し(4)〜(8)、排紙遅延ジャム,排紙滞留ジャム,両面遅延ジャム(4)〜(6)ならば再びジャム状態となるため、ステップ(1)に戻る。
【0173】
一方、上記以外のジャム状態なら(7),(8)、給紙滞留ジャムとして(9)、機内紙は自動排紙し(10)、スタンバイ状態(プリント要求待ち状態)に遷移する。
【0174】
以下、レジストセンサ22と排紙センサ14の距離が長い画像形成装置、つまり紙搬送経路が長い画像形成装置におけるジャム処理について説明する。
〔第5実施例〕
図24は本発明の第5実施例を示す画像形成装置におけるジャム検知メイン処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(8)は各ステップを示す。
【0175】
先ず、/PRNT信号が「Low」になるとPickUp動作を開始し(1)、給紙動作が開始される。ここで、詳細は後述するジャム検知1タスクが起動する(2)。
【0176】
ここでは、レジストセンサ22に紙が到達するまでの時間を検出している。レジストセンサ紙有りになると垂直同期要求信号(/VSREQ)がエンジン側からプリンタコントローラ側に出力され(3)、垂直同期信号(/VSYNC信号)受信待ちとなる(4)。
【0177】
この様にして、/VSYNC信号を受信すると、レジストローラが再起動し(5)、順次ジャム検知21タスク(6),ジャム検知31タスク(7),ジャム検知4タスク(8)が起動する。
【0178】
図25は、図24に示したジャム検知21タスクの詳細手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0179】
先ず、図示しないタイマに排紙センサ14に紙が到達する時間をセットし(1)、レジストセンサ22が紙有りを検出したかどうかを判定し(2)、NOならばタイマがタイムオーバーとなったかどうかを判定し(3)、NOならばステップ(2)に戻り、YESならば給紙滞留ジャムが発生していると判定し(4)、給紙滞留ジャム状態を検出して処理を終了する。
【0180】
一方、ステップ(2)の判定でYESの場合はタイマをリセットして(5)、リターンする。
【0181】
図26は、図24に示したジャム検知31タスクの詳細手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示す。
【0182】
先ず、図示しないタイマにレジストセンサ22が紙無し状態になる時間をセットし(1)、レジストセンサ22が紙有りを検出したかどうかを判定し(2)、YESならばタイマがタイムオーバーとなったかどうかを判定し(3)、NOならばステップ(2)に戻り、YESならば排紙遅延ジャムが発生していると判定し(4)、排紙遅延ジャムを検出して処理を終了する。
【0183】
一方、ステップ(2)の判定でNOの場合はタイマをリセットして(5)、リターンする。
【0184】
図27は、図24に示した各ジャム検知タスクによるジャム状態からのリカバリー処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(8)は各ステップを示す。
【0185】
先ず、ジャムリカバリーはドアオープン/クローズによって行うが(1),(2)、ドアクローズするとレジストセンサ22あるいは排紙センサ14が紙有り状態であると(3)、ドアオープン以前のジャム状態を検知し(4)〜(6)、給紙遅延ジャムならば(7)、機内残留紙は自動排紙し(8)、スタンバイ状態に遷移するが、それ以外のジャム状態ならばステップ(1)に戻り、再びジャム状態となる。
〔第6実施例〕
プリント動作中にドアオープン状態になると、定着器温調,高圧光学および用紙搬送系モータがすべて停止する。この時、通過中の用紙はジャム状態と同等の状態である。
【0186】
このようなドアオープンジャムはドアクローズによって、各センサのいずれかが紙有り状態であれば、自動排紙し、スタンバイ状態に遷移する。このジャムリカバリーシーケンスを図28に示す。
【0187】
図28は本発明の第6実施例を示す画像形成装置におけるジャムリカバリー処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(4)は各ステップを示す。
【0188】
プリント中に図示しない本体のドアがオープンされると(1)、定着器温調,高圧光学および用紙搬送系モータがすべて停止する。次いで、ドアクローズをドアスイッチ25等で検知すると(2)、レジストセンサ22あるいは排紙センサ14が紙有り状態かどうかを判定し(3)、NOならばスタンバイ状態に復帰し、YESならば自動排紙処理を実行した後(4)、スタンバイ状態に復帰する。
〔第7実施例〕
なお、上記各実施例において、ジャムリカバリー時の自動排紙中にジャムが発生する場合もある。なぜなら自動排紙モードはプリンタに通紙可能な最大紙サイズのプリントタイミングで排紙するためである。そこで、自動排紙モード中に発生したジャムのリカバリーシーケンスを実行するように構成してもよい。
【0196】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る第1の発明によれば、記録媒体を搬送する搬送路上の第1の位置で記録媒体の有無を検知する第1の記録媒体検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での記録媒体の滞留を検知し、また、前記搬送路上の前記第1の位置よりも記録媒体搬送方向下流側の第2の位置で記録媒体の有無を検知する第2の記録媒体検知手段による記録媒体の有無の検知結果に基づいて、前記第2の位置での記録媒体の滞留を検知する搬送不良検知手段により検知される搬送不良検知結果を、記憶保持手段に記憶保持しておき、画像形成装置においてドアクローズされた時又は電源が再投入された時に、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での滞留を示す場合、決定手段が、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体無しを検知し、且つ、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に搬送路上に残留する記録媒体を排紙する自動排紙動作を実行する決定を行い、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が前記第2の位置での記録媒体の滞留を示す場合、前記決定手段が、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体無しを検知し、且つ、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行する決定を行うので、自動排紙により機内損傷を発生する恐れのない位置にある記録媒体を確実に排紙することができる。
第2の発明によれば、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での滞留を示す場合、前記決定手段は、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行しない決定を行い、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が前記第2の位置での記録媒体の滞留を示す場合、前記決定手段は、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行しない決定を行うので、搬送路の機器を損傷させる恐れのある記録媒体の自動排紙を確実に制限することができる。
【0197】
従って、自動排紙時における記録媒体の搬送に伴う機器への損傷を防止できるとともに、自動排紙中における排紙ジャムをも確実に検出することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像形成装置の構成を説明する実施例であるプリンタの断面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置におけるジャム検知状態を説明するタイミングチャートである。
【図3】図1に示した要部拡大断面図である。
【図4】図1に示したコントローラ部のRAMに確保される紙づまりデータの構造を説明する図である。
【図5】図1に示したコントローラ部に確保される紙づまり判定テーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置における第1の紙づまり解除処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施例を示す画像形成装置における紙詰まりデータの構造を説明する図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す画像形成装置の制御構成を説明するブロック図である。
【図9】本発明に係る画像形成装置における第1の自動排紙処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】図8に示したエンジン制御部による用紙位置検出処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る画像形成装置における第2の自動排紙処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る画像形成装置における他の用紙位置検出処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3実施例を示す画像形成装置におけるジャム検知メイン処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】図13に示したジャム検知1タスクの詳細手順を示すフローチャートである。
【図15】図13に示したジャム検知2タスクの詳細手順を示すフローチャートである。
【図16】図13に示したジャム検知3タスクの詳細手順を示すフローチャートである。
【図17】図13に示したジャム検知4タスクの詳細手順を示すフローチャートである。
【図18】図13に示した各ジャム検知タスクによるジャム状態からのリカバリー処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第4実施例を示す画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。
【図20】本発明の第4実施例を示す画像形成装置におけるジャム検知メイン処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】図20に示したジャム検知1タスクの詳細手順を示すフローチャートである。
【図22】図20に示したジャム検知2タスクの詳細手順を示すフローチャートである。
【図23】図20に示した各ジャム検知タスクによるジャム状態からのリカバリー処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第5実施例を示す画像形成装置におけるジャム検知メイン処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図25】図24に示したジャム検知タスクの詳細手順を示すフローチャートである。
【図26】図24に示したジャム検知タスクの詳細手順を示すフローチャートである。
【図27】図24に示した各ジャム検知タスクによるジャム状態からのリカバリー処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図28】本発明の第6実施例を示す画像形成装置におけるジャムリカバリー処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図29】従来例のこの種の画像形成装置の構成を説明する概略断面図である。
【図30】図29に示した画像形成装置の制御構成を説明するブロック図である。
【図31】図30に示したエンジン制御部によるジャム処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図32】従来の他の画像形成装置の概略構成を説明する断面図である。
【図33】図32に示す画像形成装置のジャム処理動作を説明するタイミングチャートである。
【図34】従来の画像形成装置におけるジャムリカバリ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
CONT コントローラ部
61 給紙ローラ
68 給紙センサ
69 排紙センサ

Claims (2)

  1. 記録媒体に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置において、
    記録媒体を搬送する搬送路上の第1の位置で前記記録媒体の有無を検知する第1の記録媒体検知手段と、
    前記搬送路上の、前記第1の位置よりも記録媒体搬送方向下流側の第2の位置で記録媒体の有無を検知する第2の記録媒体検知手段と、
    前記第1の記録媒体検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での記録媒体の滞留を検知し、前記第2の記録媒体検知手段による記録媒体の有無の検知結果に基づいて、前記第2の位置での記録媒体の滞留を検知する搬送不良検知手段と、
    前記搬送不良検知手段により検知される搬送不良検知結果を記憶し、前記画像形成装置においてドアオープンされた場合又は電源が落とされた場合も前記搬送不良検知結果を保持する記憶保持手段と、
    前記画像形成装置においてドアクローズされた時又は電源が再投入された時に、前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果及び前記第1,第2の記録媒体検知手段の記録媒体の有無検知結果に基づいて、前記搬送路上に残留する記録媒体を排紙する自動排紙動作を実行するか否かを決定する決定手段とを有し、
    前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での滞留を示す場合、前記決定手段は、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体無しを検知し、且つ、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行する決定を行い、
    前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が前記第2の位置での記録媒体の滞留を示す場合、前記決定手段は、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体無しを検知し、且つ、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行する決定を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が、前記第1の位置への記録媒体の搬送遅延又は前記第1の位置での滞留を示す場合、前記決定手段は、前記第1の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行しない決定を行い、
    前記記憶保持手段に記憶された前記搬送不良検知結果が前記第2の位置での記録媒体の滞留を示す場合、前記決定手段は、前記第2の記録媒体検知手段が記録媒体有りを検知していることを条件に前記自動排紙動作を実行しない決定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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