JP3657461B2 - 放電バルブ - Google Patents

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    • H01J61/82Lamps with high-pressure unconstricted discharge having a cold pressure > 400 Torr

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、車両用前照灯等に用いられる放電バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
放電バルブは高輝度照射が可能なことから、近年では車両用前照灯等にも多く用いられるようになってきている。
【0003】
車両用前照灯等に用いられる放電バルブとしては、図7に示すように、前後方向に延びるアークチューブ102と、このアークチューブ102の後端部を固定支持する絶縁プラグ104とを備えたものが知られている。この放電バルブにおいては、アークチューブ102におけるアークチューブ本体106の後方側ピンチシール部106aからリード線108が後方へ延出している。また、この放電バルブにおける絶縁プラグ104の前端部にはアークチューブ本体106を(シュラウドチューブ110を介して)固定支持する固定支持部104aが設けられており、絶縁プラグ104の後端部にはリード線108を挿通させるリード線挿通孔104bが形成されている。さらに、この放電バルブにおける絶縁プラグ104の後端部には、リード線108の先端部と連結固定されるようにして端子金具112が取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成された放電バルブにおいては、その点灯および消灯によりリード線108の温度が大きく変化するので、両端部が固定された該リード線108には大きな熱歪みが生じることとなる。
【0005】
しかしながら、上記従来の放電バルブにおいては、同図に示すようにリード線108が単に直線状に延びているに過ぎないので、その熱歪みによる伸縮の余地はほとんどない。このためリード線108に大きな熱応力が生じてしまい、場合によってはリード線108が破損して不灯となるおそれがある。
【0006】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、リード線が熱応力により破損して不灯となるおそれをなくすことができる放電バルブを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、リード線の構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0008】
すなわち、本願発明に係る放電バルブは、
前後方向に延びるアークチューブ本体および該アークチューブ本体の後方側ピンチシール部から後方へ延出するリード線を有してなるアークチューブと、
前端部に上記アークチューブ本体を固定支持する固定支持部が設けられるとともに、後端中央部に上記リード線を挿通させるリード線挿通孔が形成された絶縁プラグと、
この絶縁プラグの後端中央部に、上記リード線の先端部と連結固定されるようにして取り付けられた端子金具とを備え、
上記リード線が、熱処理が施されたモリブデン線で構成されるとともに、該リード線における上記後方側ピンチシール部および上記先端部間に、点対称形状を有する屈曲部が形成されてなる、ことを特徴とするものである。
【0009】
上記「屈曲部」は、熱歪みによるリード線の伸縮を許容し得る程度の変形シロが後方側ピンチシール部および先端部間に確保されるものであれば、その具体的形状は特に限定されるものではなく、例えば、ジグザク状あるいはコイル状に形成されたもの等が採用可能である。
【0010】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る放電バルブは、そのアークチューブ本体の後方側ピンチシール部から後方へ延出するリード線における後方側ピンチシール部および先端部間に屈曲部が形成されているので、該放電バルブの点灯および消灯によりリード線に熱歪みが生じても、これに伴うリード線の伸縮を屈曲部の変形により吸収することができ、これによりリード線に大きな熱応力が生じるのを未然に防止することができる。
【0011】
したがって本願発明によれば、放電バルブにおいてそのリード線が熱応力により破損して不灯となるおそれをなくすことができる。
【0012】
しかも本願発明に係る放電バルブは、そのアークチューブのリード線における屈曲部が点対称形状に形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0013】
すなわち、上記屈曲部はリード線に曲げ加工を施すことにより形成されることとなるが、曲げ加工後スプリングバックにより屈曲部の形状は所期の形状から変形する。このような変形が生じると、リード線の基端部と先端部とでその軸線の向きが変わってしまうので、リード線の先端部を絶縁プラグのリード線挿通孔に挿通させる作業を行いにくくなる。その点、屈曲部を点対称形状に形成すれば、スプリングバックにより屈曲部の形状が所期の形状から変形しても、その変形は略点対称の変形となるので、変形後においてもリード線の基端部と先端部とでその軸線の向きが変わってしまうのを効果的に抑制することができる。そしてこれにより、リード線の先端部を絶縁プラグのリード線挿通孔に挿通させる作業を容易に行うことが可能となる。
【0014】
また、このようにリード線の軸線の向きがその基端部と先端部とでほとんど変わらないので、このリード線を含む電極アッシーをアークチューブ本体の後方側ピンチシール部にピンチシールする工程において、該電極アッシーをアークチューブ本体となるべき石英ガラス管内に容易に挿入することが可能となる。
【0015】
本願発明に係る放電バルブは、そのアークチューブのリード線が、熱処理が施されたモリブデン線で構成されているが、その際、この熱処理により伸び特性が5〜25%になるように構成されたモリブデン線を用いることが好ましい。すなわち、伸び特性が5%未満では、曲げ加工により発生するスプリングバックを小さく抑えることができず、一方、伸び特性が25%を超えると、熱処理の際に再結晶が生じて脆化するので曲げ加工により破断しやすくなってしまう。したがって、これらの不都合が生じない上記範囲内の伸び特性に設定することが好ましい。ここで「伸び特性」とは、モリブデン線に引張荷重を作用させた場合において該モリブデン線が破断に至るまでの間に該モリブデン線に生じる縦歪みを意味するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0017】
図1は、本願発明の一実施形態に係る放電バルブ10を示す側断面図であり、図2は、そのII部拡大図である。
【0018】
これらの図に示すように、本実施形態に係る放電バルブ10は、前後方向に延びるアークチューブユニット12と、このアークチューブユニット12の後端部を固定支持する絶縁プラグユニット14とを備えてなっている。
【0019】
アークチューブユニット12は、アークチューブ16と、このアークチューブ16を囲むシュラウドチューブ18とが、一体的に形成されてなっている。
【0020】
アークチューブ16は、細長円筒形の石英ガラス管を加工してなるアークチューブ本体20と、このアークチューブ本体20内に埋設された前後1対の電極アッシー22A、22Bとからなっている。
【0021】
アークチューブ本体20は、中央に略楕円球状の発光管部20aが形成されるとともにその前後両側にピンチシール部20b1、20b2が形成されてなり、これらピンチシール部20b1、20b2の前後両側は円筒部20c1、20c2のまま残されている。このアークチューブ本体20の発光管部20a内には、キセノンガスおよび薬品類が封入された放電空間24が形成されている。
【0022】
シュラウドチューブ18は、円筒状の石英ガラス管からなり、その前後両端部がアークチューブ本体20の円筒部20c1、20c2に溶着されている。
【0023】
各電極アッシー22A、22Bは、電極棒26A、26Bとリード線28A、28Bとがモリブデン箔30A、30Bを介して連結固定されてなり、各ピンチシール部20b1、20b2においてアークチューブ本体20にピンチシールされている。その際、モリブデン箔30A、30Bはすべてピンチシール部20b1、20b2内に埋設されているが、各電極棒26A、26Bは、その先端部が前後両側から互いに対向するようにして放電空間24内に突出しており、また、各リード線28A、28Bは、各々円筒部20c1、20c2内を通ってアークチューブ本体20の前方および後方まで延出している。これらリード線28A、28Bは、いずれもモリブデン線で構成されている。そして、後方側のリード線28Bについては、伸び特性5〜25%になるように熱処理(アニーリング)が施されたものが用いられている。
【0024】
前方側のリード線28Aは、直線状に形成されており、その前端部近傍においてL字形リード線32にスポット溶接されている。このL字形リード線32は、スリーブ34に囲まれるようにしてアークチューブユニット12と平行に後方へ延びている。
【0025】
一方、後方側のリード線28Bは、その基端部(前端部)28Baおよび先端部(後端部)28Bbは直線状に形成されているが、その中間のアークチューブ本体20の円筒部20c2内に位置する部分はジクザグ状の屈曲部28Bcとして形成されている。この屈曲部28Bcは、図2に示す点Pを中心にして点対称形状に形成されている。また、この屈曲部28Bcの幅寸法は、該屈曲部28Bcが円筒部20c2の内周面に接触しないよう該円筒部20c2の内径寸法よりも小さい値に設定されている。
【0026】
シュラウドチューブ18の後端外周面には金属バンド36が固定されており、この金属バンド36にはスライダ金具38がレーザ溶接により連結固定されている。このスライダ金具38は、該スライダ金具38に金属バンド36を係合させた状態で、該スライダ金具38の後端面を基準面にしてアークチューブユニット12の第1次アライニングを行った後に、金属バンド36との連結固定が行われるようになっている。
【0027】
絶縁プラグユニット14は、絶縁プラグ40と、ターミナルキャップ42と、コンタクトリング44と、ベースプレート46とからなっている。
【0028】
絶縁プラグ40は、内筒部40aと、この内筒部40aと後端部において接続するように形成された外筒部40bと、内筒部40aの後端部を閉塞する隔壁部40cと、この隔壁部40cの周縁部から後方へ延びる円筒フランジ部40dと、隔壁部40cの中央部から後方へ突出するボス部40eと、外筒部40bの外周面に形成されたリング部40fとからなっている。
【0029】
ボス部40eの中心部には、前後方向に延びるリード線挿通孔40gが形成されている。このリード線挿通孔40gはリード線28Bの線径よりもやや大きい径で形成されているが、その後端部はリード線28Bの線径と略同一径に形成されている。隔壁部40cの前面は、リード線挿通孔40gへ向けてテーパ状に形成されている。
【0030】
絶縁プラグ40の下端部における内筒部40aと外筒部40bとの間には、L字形リード線32およびスリーブ34の後端部が挿入される挿入穴40hが形成されており、この挿入穴40hの後端部にはL字形リード線32の後端部を挿通させる挿通孔40iが形成されている。
【0031】
ターミナルキャップ42は、放電バルブ10のプラス側端子を構成する端子金具であって、絶縁プラグ40のボス部40eに後方から圧入固定されている。このターミナルキャップ42の先端部には、リード線28Bの先端部28Bbを挿通させるリード線挿通孔42aがリード線28Bの線径と略同一径で形成されている。そして、このリード線挿通孔42aの周囲においてリード線28Bとターミナルキャップ42とがレーザ溶接により連結固定されている。
【0032】
コンタクトリング44は、放電バルブ10のマイナス側端子を構成する端子金具であって、絶縁プラグ40の隔壁部40cの外周面に固定されている。そして、このコンタクトリング44には、L字形リード線32の後端部がレーザ溶接により連結固定されている。
【0033】
ベースプレート46は、絶縁プラグ40の内筒部40aの前端部に固定されている。このベースプレート46には、アークチューブユニット12側のスライダ金具38がレーザ溶接により連結固定されている。その際、ベースプレート46はスライダ金具38と面接触で当接するようになっており、これによりアークチューブユニット12の第2次アライニングを行った上での連結固定を行い得るようになっている。
【0034】
図3は、アークチューブユニット12を絶縁プラグユニット14に組み付ける際の様子を示す工程図である。
【0035】
まず、同図(a)に示すように、アークチューブユニット12を絶縁プラグユニット14に前方側(実際の放電バルブ製造工程においては「上方側」であるが、完成した放電バルブ10の通常の使用状態においては「前方側」であるので「前方側」に統一して説明する。)から近づけ、そのリード線28Bの先端部28Bbを絶縁プラグ40のリード線挿通孔40gに挿入させた後、そのスライダ金具38をベースプレート46に当接させる。
【0036】
この当接が行われる時点では、同図(b)に示すように、リード線28Bの先端部28Bbは、絶縁プラグ40のリード線挿通孔40gおよびターミナルキャップ42のリード線挿通孔42aを貫通して後方へ突出する。この状態で、YAGレーザ2によりレーザビームをスライダ金具38に照射して該スライダ金具38をベースプレート46にレーザ溶接する。
【0037】
次に、リード線28Bの先端部28Bbの後方突出部分を切除し、その後、同図(c)に示すように、YAGレーザ2によりレーザビームをターミナルキャップ42のリード線挿通孔42aの部分に照射してリード線28Bの先端部28Bbをターミナルキャップ42にレーザ溶接する。
【0038】
上記工程において、アークチューブユニット12の絶縁プラグユニット14に対する組付けをスムーズに行うためには、同図(a)の工程において、リード線28Bの先端部28Bbが絶縁プラグ40のリード線挿通孔40gに確実に挿入されるようにすることが肝要である。
【0039】
この点に関し、本実施形態においては、リード線28Bを構成するモリブデン線として伸び特性が5〜25%になるように熱処理が施されたものが用いられており、しかも、リード線28Bに形成された屈曲部28Bcが点対称形状に形成されているので、リード線28Bの先端部28Bbを絶縁プラグ40のリード線挿通孔40gに確実に挿入することができる。
【0040】
以下その理由について説明する。
【0041】
リード線28Bの屈曲部28Bcは、図4に(a)、(b)、(c)の順で示すように、所定長のモリブデン線Mを1対の金型4、6で両側から挟んで曲げ加工を施すことにより形成されるようになっている。こうして形成されたリード線28Bは、スプリングバックにより屈曲部28Bcの形状が所期の形状(金型形状)から変形する。
【0042】
図5(a)は、スプリングバックによるリード線28Bの変形の様子を示す図であって、2点鎖線が所期の形状を示し、実線がスプリングバックにより変形した形状を示している。
【0043】
図示のように、スプリングバックの量自体が少ないが、これは、本実施形態ではモリブデン線Mとして伸び特性が5〜25%になるように熱処理が施されたものを用いているので、このような熱処理が施されていないものを用いた場合に比してスプリングバックを小さく抑えることができることによるものである。このスプリングバックの抑制自体は伸び特性を5%以上とすることにより達成されるが、伸び特性を25%以下とすることにより熱処理の際の再結晶による脆化を防止することができるので、その後の曲げ加工によるモリブデン線Mの破断を未然に防止することができる。
【0044】
また、図示のように、本実施形態においては、屈曲部28Bcが点Pを中心にして点対称形状に形成されているので、スプリングバックにより屈曲部28Bcの形状が変形しても、その変形は略点対称の変形となる。このため、リード線28Bの両端部の変形はほとんど相殺されてしまい、その基端部28Baの軸線を基準したときの先端部28Bbのズレは図5(b)に示すように極めて小さいものとなる。
【0045】
これに対し、仮に図5(c)に示すリード線128Bのように屈曲部128Bcが点対称形状に形成されていない場合には、スプリングバックによるリード線28Bの両端部の変形が相殺されないので、その基端部128Baの軸線を基準したときの先端部128Bbのズレは図5(d)に示すようにかなり大きいものとなる。なお、図5(c)において、スプリングバックの量自体も大きいのは、本実施形態のような熱処理が施されたモリブデン線を用いていない場合の例を示したことによるものである。
【0046】
本実施形態においては、図5(b)に示すように基端部28Baに対する先端部28Bbのズレが極めて小さいので、図3(a)において、リード線28Bの先端部28Bbが絶縁プラグ40のリード線挿通孔40gから外れてしまうおそれがなく、したがってリード線28Bの先端部28Bbを絶縁プラグ40のリード線挿通孔40gに確実に挿入することができる。
【0047】
さらに、このように基端部28Baに対する先端部28Bbのズレを極めて小さくすることができるため、電極アッシー22Bをアークチューブ本体20のピンチシール部20b2にピンチシールする際、該電極アッシー22Bをアークチューブ本体20となるべき石英ガラス管内に容易に挿入することが可能となる。
【0048】
以上詳述したように、本実施形態に係る放電バルブ10は、そのアークチューブ本体20の後方側ピンチシール部20b2から後方へ延出するリード線28Bにおける後方側ピンチシール部20b2および先端部28Bb間に屈曲部28Bcが形成されているので、該放電バルブ10の点灯および消灯によりリード線28Bに熱歪みが生じても、これに伴うリード線28Bの伸縮を屈曲部28Bcの変形により吸収することができ、これによりリード線28Bに大きな熱応力が生じるのを未然に防止することができる。したがってリード線28Bが熱応力により破損して不灯となるおそれをなくすことができる。
【0049】
その際、本実施形態においては、伸び特性が5〜25%になるように熱処理が施されたモリブデン線の曲げ加工により上記屈曲部28Bcが形成されており、かつ、この屈曲部28Bcは点対称形状に形成されているので、そのスプリングバックによりリード線28Bの基端部28Baと先端部28Bbとでその軸線の向きが変わってしまうのを効果的に抑制することができる。そしてこれにより、リード線28Bの先端部28Bbを絶縁プラグ40のリード線挿通孔40gに挿通させる作業を容易に行うことができる。
【0050】
また、このようにリード線28Bの軸線の向きがその基端部28Baと先端部28Bbとでほとんど変わらないので、電極アッシー22Bをアークチューブ本体20のピンチシール部20b2にピンチシールする際、該電極アッシー22Bをアークチューブ本体20となるべき石英ガラス管内に容易に挿入することが可能となる。
【0051】
ところで、本実施形態では、放電バルブ10の製造工程においてリード線28Bの屈曲部28Bcは曲げ加工によりジグザグ状に形成されたままの形状に維持されているが、屈曲部28Bcの形状を製造工程において変形させるようにしてもよい。
【0052】
例えば、図6に示すような変形を加えるようにしてもよい。
【0053】
すなわち、同図(a)に示すように、リード線28Bの屈曲部28Bcを、アークチューブユニット12が絶縁プラグユニット14に組み付けられる前の段階では、アークチューブ本体20の円筒部20c2の内周面に接触するような形状に形成しておく。そして、同図(b)に示すように、アークチューブユニット12側のスライダ金具38を絶縁プラグユニット14のベースプレート46にレーザ溶接した後に、リード線28Bの先端部28Bbに後方への引張荷重を作用させて屈曲部28Bcをある程度引き伸ばし、これにより屈曲部28Bcを円筒部20c2の内周面から少し離すようにする。その後、リード線28Bの先端部28Bbの後方突出部分を切除して、リード線28Bの先端部28Bbをターミナルキャップ42にレーザ溶接する。
【0054】
このように屈曲部28Bcの形状を製造工程において変形させることにより、アークチューブユニット12と絶縁プラグユニット14との組付け前の段階ではリード線28Bの屈曲部28Bcを円筒部20c2の内周面に接触した状態に維持することができるので、後方側の電極アッシー22Bをアークチューブ本体20にピンチシールする際、屈曲部28Bcを利用して電極アッシー22Bをアークチューブ本体20に対して位置決めした状態で仮固定することが可能となる。一方、完成した放電バルブ10においては、屈曲部28Bcが円筒部20c2の内周面から離れた状態にあるので、リード線28Bに熱歪みが生じたときのリード線28Bの伸縮を吸収するために必要な屈曲部28Bcの変形シロを確保することができる。
【0055】
なお、本実施形態においては、アークチューブ本体20の絶縁プラグ40への固定支持がシュラウドチューブ18を介して行われているが、アークチューブ本体20を絶縁プラグ40に直接的に固定支持するようにしてもよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る放電バルブを示す側断面図
【図2】図1のII部拡大図
【図3】上記放電バルブを構成するアークチューブユニットを絶縁プラグユニットに組み付ける際の様子を示す工程図
【図4】上記放電バルブの後方側のリード線の屈曲部を曲げ加工により形成する工程を示す図
【図5】上記リード線のスプリングバックによる変形の様子を比較例と共に示す図
【図6】上記実施形態の変形例を示す、図3と同様の図
【図7】従来例を示す、図1と同様の図
【符号の説明】
2 YAGレーザ
4、6 金型
10 放電バルブ
12 アークチューブユニット
14 絶縁プラグユニット
16 アークチューブ
18 シュラウドチューブ
20 アークチューブ本体
20a 発光管部
20b1 ピンチシール部
20b2 ピンチシール部(後方側ピンチシール部)
20c1、20c2 円筒部
22A、22B 電極アッシー
24 放電空間
26A、26B 電極棒
28A、28B リード線
28Ba 基端部
28Bb 先端部
28Bc 屈曲部
30A、30B モリブデン箔
32 L字形リード線
34 スリーブ
36 金属バンド
38 スライダ金具
40 絶縁プラグ
40a 内筒部
40b 外筒部
40c 隔壁部
40d 円筒フランジ部
40e ボス部
40f リング部
40g リード線挿通孔
40h 挿入穴
40i 挿通孔
42 ターミナルキャップ
44 コンタクトリング
46 ベースプレート

Claims (2)

  1. 前後方向に延びるアークチューブ本体および該アークチューブ本体の後方側ピンチシール部から後方へ延出するリード線を有してなるアークチューブと、
    前端部に上記アークチューブ本体を固定支持する固定支持部が設けられるとともに、後端中央部に上記リード線を挿通させるリード線挿通孔が形成された絶縁プラグと、
    この絶縁プラグの後端中央部に、上記リード線の先端部と連結固定されるようにして取り付けられた端子金具とを備え、
    上記リード線が、熱処理が施されたモリブデン線で構成されるとともに、該リード線における上記後方側ピンチシール部および上記先端部間に、点対称形状を有する屈曲部が形成されてなる、ことを特徴とする放電バルブ。
  2. 上記リード線が、上記熱処理により伸び特性が5〜25%になるように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の放電バルブ。
JP16901499A 1999-06-15 1999-06-15 放電バルブ Expired - Fee Related JP3657461B2 (ja)

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