JP3910410B2 - 放電バルブおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、車両用前照灯等に用いられる放電バルブおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
放電バルブは高輝度照射が可能なことから、近年では車両用前照灯等にも多く用いられるようになってきている。
【0003】
車両用前照灯等に用いられる放電バルブとしては、例えば特開平11−176319号公報に記載されているように、また図6に示すように、アークチューブ104およびこれを筒状に囲むシュラウドチューブ106からなるアークチューブユニット102と、このアークチューブユニット102の基端部102aを固定支持するプラグ部材108とを備えたものが知られている。
【0004】
このような放電バルブにおいては、アークチューブ104の放電発光部104aを、プラグ部材108の光学的基準面Poに対して所定の位置関係で配置することが光学的に重要である。このため、プラグ部材108に対するアークチューブユニット102の固定支持は、次のようにして行われるようになっている。
【0005】
すなわち、アークチューブユニット102の基端部102aにおいて、そのシュラウドチューブ106に金属バンド110を締付固定するとともに、この金属バンド110にスライダ金具112を溶接しておく。この溶接は、スライダ金具112を所定の治具(図示せず)にセットした状態で、このスライダ金具112に対して金属バンド110を摺動させて必要な位置調整を行うことにより、アークチューブ104の放電発光部104aとプラグ部材108の光学的基準面Poとが所定の位置関係になるようにした状態で行うようになっている。その後、プラグ部材108に予め固定された金属製のベースプレート114に対してスライダ金具112を当接させて両者を溶接することにより、プラグ部材108に対するアークチューブユニット102の固定支持が行われるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の放電バルブにおいては、プラグ部材108に対してアークチューブユニット102を固定支持するための構造が複雑であり、また、その製造工程も複雑なものとなっている、という問題がある。
【0007】
しかも、金属バンド110は、簡単に緩まないようシュラウドチューブ106に対してしっかりと締付固定しておく必要があるので、その締付け力によりシュラウドチューブ106にワレ等の破損が生じてしまうことも少なくない、という問題がある。
【0008】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、簡単な構成および工程で、かつ、シュラウドチューブにワレ等の破損を生じさせてしまうことなく、プラグ部材に対してアークチューブユニットを固定支持することができる放電バルブおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、プラグ部材に対するアークチューブユニットの固定支持を、所定のガラス管を介して行う構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0010】
すなわち、本願発明に係る放電バルブは、
アークチューブおよび該アークチューブを筒状に囲むシュラウドチューブからなるアークチューブユニットと、このアークチューブユニットの基端部を固定支持するプラグ部材と、を備えてなる放電バルブにおいて、
上記プラグ部材にガラス管が固定されており、このガラス管に上記アークチューブユニットの基端部が挿入されており、このアークチューブユニットのシュラウドチューブと上記ガラス管とが接着固定されている、ことを特徴とするものである。
【0011】
また、本願発明に係る放電バルブの製造方法は、
アークチューブおよび該アークチューブを筒状に囲むシュラウドチューブを有するアークチューブユニットと、このアークチューブユニットの基端部を固定支持するプラグ部材と、を備えてなる放電バルブを製造する方法において、
上記プラグ部材に予め固定されたガラス管に、上記アークチューブユニットの基端部を挿入した後、
上記プラグ部材の光学的基準面と上記アークチューブの放電発光部の所定位置との間の寸法が所定の設定寸法となるよう、上記アークチューブユニットの挿入量を調整した状態で、上記シュラウドチューブと上記ガラス管とを接着固定する、ことを特徴とするものである。
【0012】
上記「ガラス管」は、アークチューブユニットの基端部が挿入可能で、かつ、シュラウドチューブとの接着固定が可能なものであれば、その長さ、断面形状、材質等の具体的構成は特に限定されるものではない。また、この「ガラス管」のプラグ部材に対する固定方法についても、特に限定されるものではない。
【0013】
上記アークチューブの「放電発光部の所定位置」は、位置特定が可能なものであれば、その具体的位置は特に限定されるものではなく、例えば、アークチューブを構成する1対の電極のうちのいずれか一方の先端位置、あるいは1対の電極の間の中心位置、等が採用可能である。
【0014】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る放電バルブは、プラグ部材にガラス管が固定されており、このガラス管にアークチューブユニットの基端部が挿入されており、このアークチューブユニットのシュラウドチューブとガラス管とが接着固定されているので、プラグ部材に対するアークチューブユニットの固定支持を簡単な構成で行うことができ、かつ、従来のように金属バンドの締付け力によりシュラウドチューブにワレ等の破損が生じてしまうおそれをなくすことができる。
【0015】
また、本願発明に係る放電バルブの製造方法は、プラグ部材に予め固定されたガラス管にアークチューブユニットの基端部を挿入した後、プラグ部材の光学的基準面とアークチューブの放電発光部の所定位置との間の寸法が所定の設定寸法となるようアークチューブユニットの挿入量を調整した状態で、シュラウドチューブと上記ガラス管とを接着固定するようになっているので、プラグ部材に対するアークチューブユニットの固定支持を簡単な工程で行うことができ、かつ、従来のように金属バンドの締付け力によりシュラウドチューブにワレ等の破損が生じてしまうおそれをなくすことができる。
【0016】
しかも本願発明のように、シュラウドチューブとガラス管とを接着固定することにより、アークチューブユニットを比較的広い筒状面で支持することができるので、放電バルブに振動荷重や衝撃荷重が作用した場合においても、シュラウドチューブが破損してしまうのを効果的に抑制することができる。
【0017】
本願発明において、ガラス管の材質が特に限定されないことは上述したとおりであるが、紫外線吸収材料を用いるようにすれば、次のような作用効果を得ることができる。
【0018】
すなわち、アークチューブユニットにおいては、外部に紫外線が照射されないようにするため、そのシュラウドチューブの材質として紫外線吸収材料が用いらるのが一般的であるが、この場合においても、シュラウドチューブで囲まれていないアークチューブの基端部からは多少紫外線が漏れてしまう。そして、この漏れ紫外線がプラグ部材に照射されるとプラグ部材が劣化しやすくなる、という問題がある。そこで、ガラス管の材質として紫外線吸収材料を用いるようにすれば、アークチューブの基端部からの漏れ紫外線がプラグ部材に照射されてプラグ部材が劣化してしまうのを効果的に抑制することができる。
【0019】
上記「紫外線吸収材料」の具体的組成は特に限定されるものではないが、例えば、アルミノシリケート等のハードガラスや、紫外線吸収剤がドープされた石英ガラス等が採用可能である。
【0020】
上記「ガラス管」は、無色透明のものであってよいことはもちろんであるが、適当な色(例えば、青、黄、黒等)に着色したものであってもよく、このようにした場合には、放電バルブの発光色に影響を与えることなく、放電バルブの意匠に斬新性を持たせることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0022】
図1および2は、本願発明の一実施形態に係る放電バルブ10を示す側面図および側断面図である。
【0023】
これらの図に示すように、本実施形態に係る放電バルブ10は、その光軸Axに沿って前後方向に延びるアークチューブユニット12と、このアークチューブユニット12の基端部(後端部)12aをガラス管50を介して固定支持する絶縁プラグユニット(プラグ部材)14とを備えてなっている。
【0024】
アークチューブユニット12は、アークチューブ16と、このアークチューブ16を円筒状に囲むシュラウドチューブ18とからなっている。
【0025】
アークチューブ16は、略楕円球状の発光管部20aを有する石英ガラス製のアークチューブ本体20と、発光管部20aの両側においてアークチューブ本体20にピンチシールされた1対の電極アッシー22A、22Bとからなっている。一方、シュラウドチューブ18は、紫外線吸収剤がドープされた石英ガラス管で構成されており、その前後両端部においてアークチューブ本体20に溶着されている。アークチューブ本体20の後端部20bは、シュラウドチューブ18との溶着位置よりも後方まで円筒状に延出している。
【0026】
各電極アッシー22A、22Bは、棒状電極26A、26Bとリード線28A、28Bとがモリブデン製の金属箔30A、30Bを介して連結固定されてなり、各棒状電極26A、26Bの先端部を発光管部20a内に前後両側から突出させるようにして設けられている。そして、両棒状電極26A、26B間に印加される高電圧により、両棒状電極26A、26B間に放電発光部16aが形成されるようになっている。各リード線28A、28Bは、アークチューブ本体20の前方および後方まで延出している。
【0027】
前方側のリード線28Aは、その前端部においてリードワイヤ32の前端部32aにスポット溶接されている。このリードワイヤ32は、アークチューブユニット12の下方近傍において、セラミックス製のスリーブ34に囲まれるようにして前後方向に延びているが、その前端部32aおよび前端部近傍部位32bはスリーブ34から露出している。このリードワイヤ32の前端部32aは、リード線28Aと直交するよう上方に延びているが、その前端部近傍部位32bは、斜め上方に面取り状に延びている。
【0028】
絶縁プラグユニット14は、絶縁材料からなる絶縁プラグ40と、放電バルブ10のプラス側端子を構成するターミナルキャップ42と、放電バルブ10のマイナス側端子を構成するコンタクトリング44とからなっている。
【0029】
絶縁プラグ40は、内筒部40aと、この内筒部40aと後端部において接続するように形成された外筒部40bと、内筒部40aの後端部を閉塞する隔壁部40cと、この隔壁部40cの周縁部から後方へ延びる円筒フランジ部40dと、隔壁部40cの中央部から後方へ突出するボス部40eと、外筒部40bの外周面に形成されたリング部40fとからなっている。
【0030】
ボス部40eの中心部には、前後方向に延びるリード線挿通孔40gが形成されている。隔壁部40cの前面は、リード線挿通孔40gへ向けてテーパ状に形成されている。絶縁プラグ40の下端部における内筒部40aと外筒部40bとの間には、リードワイヤ32およびスリーブ34の後端部が挿入される挿入穴40hが形成されている。外筒部40bの外周面後端部には左右1対の位置決めピン40iが形成されている。リング部40fの前面には、その周方向3箇所に球面状突起部40jが等間隔で形成されており、これら3つの球面状突起部40jに接する平面として絶縁プラグユニット14の光学的基準面Poが構成されるようになっている。
【0031】
ターミナルキャップ42は、絶縁プラグ40のボス部40eに後方から圧入固定されており、その先端部に形成されたリード線挿通孔42aの周囲においてリード線28Bとレーザ溶接されている。一方、コンタクトリング44は、絶縁プラグ40の隔壁部40cの外周面に固定されており、このコンタクトリング44にはリードワイヤ32の後端部がレーザ溶接されている。
【0032】
本実施形態においては、絶縁プラグユニット14に対するアークチューブユニット12の固定支持が、絶縁プラグユニット14に予め固定されたガラス管50にアークチューブユニット12の基端部12aを挿入するとともに、該アークチューブユニット12のシュラウドチューブ18とガラス管50とを接着固定することにより行われている。
【0033】
ガラス管50は、アルミノシリケート製の円筒管であって、絶縁プラグ40の内筒部40aの内径寸法よりも僅かに小さい外径寸法を有するとともに、シュラウドチューブ18の外径寸法よりも僅かに大きい内径寸法を有している。このガラス管50の全長は、絶縁プラグ40の内筒部40aの奥行き(前後長)よりもある程度長い寸法(5〜10mm程度長い寸法)に設定されている。
【0034】
図3は、本実施形態に係る放電バルブ10の組付工程を示す側面図である。
【0035】
まず、同図(a)に示すように、絶縁プラグユニット14にガラス管50を予め接着固定しておく。この接着固定は、絶縁プラグユニット14の絶縁プラグ40における内筒部40aの内周面に接着剤52を塗布した後、この内筒部40aにガラス管50を挿入することにより行う。その際、ガラス管50の後端面を絶縁プラグ40の隔壁部40cに当接させることにより、内筒部40aの前端面からのガラス管50の前方突出量が常に一定値になるようにする。
【0036】
次に、同図(b)に示すように、ガラス管50の内周面に接着剤54を塗布した後、このガラス管50にアークチューブユニット12の基端部12aを挿入することにより、そのシュラウドチューブ18をガラス管50に接着固定する。その際、接着剤54が固化する前に、ガラス管50に対するアークチューブユニット12の挿入量の調整を行う(これについては後述する)。
【0037】
そして、同図(c)に示すように、絶縁プラグ40の挿入穴40hにリードワイヤ32およびスリーブ34の後端部を挿入して、リードワイヤ32の後端部をコンタクトリング44にレーザ溶接するとともに、リードワイヤ32の前端部32aをリード線28Aの前端部にスポット溶接する。また、リード線28Bの、ターミナルキャップ42よりも後方側へ突出している部分を切除し、その後端部をターミナルキャップ42にレーザ溶接する。そしてこれにより放電バルブ10の組付けを完了させる。
【0038】
図4は、上記組付工程において、ガラス管50に対するアークチューブユニット12の挿入量の調整を行う工程を示す側面図である。
【0039】
この挿入量の調整は、図示のような挿入量調整治具2を用いて行うようになっている。
【0040】
この挿入量調整治具2は、その上端面2aが、アークチューブユニット12、ガラス管50および絶縁プラグユニット14の側方投影形状と略同一の側断面形状に設定されている。ただし、この上端面2aにおけるシュラウドチューブ18に対応する部分は、該シュラウドチューブ18の外周面形状と同一形状の半円筒状凹部2a1として形成されており、また、この上端面2aにおける絶縁プラグ40に対応する部分は、該絶縁プラグ40の外筒部40bの外周面形状と同一形状の半円筒状凹部2a2として形成されている。なお、半円筒状凹部2a2の左右両側には、絶縁プラグ40の外筒部40bに形成された左右1対の位置決めピン40iを受けるための位置決めピン受け面2dが形成されている。
【0041】
この挿入量調整治具2の上端面2aにおける半円筒状凹部2a1と半円筒状凹部2a2との間の部分は階段状に形成されており、その最下段に位置する部分の鉛直面2bが、絶縁プラグユニット14の光学的基準面Poの位置を規定するようになっている。また、この挿入量調整治具2の前端面2cは、鉛直面2bから距離Loに位置するように形成されている。この距離Loは、放電バルブ10における光学的基準面Poからアークチューブユニット12の後方側の棒状電極26Bの先端位置(放電発光部16aの所定位置)までの設定寸法である。
【0042】
ガラス管50に対するアークチューブユニット12の挿入量の調整を行うに当たっては、まず、同図(a)に示すように、ガラス管50に対してアークチューブユニット12の基端部12aを挿入した直後の放電バルブ中間工程品10´を、その光軸Axが水平になるようにして挿入量調整治具2にセットする。なお、この段階では、ガラス管50の内周面に塗布された接着剤54は、まだ固まっていない状態にある。
【0043】
次に、同図(b)に示すように、挿入量調整治具2にセットされた放電バルブ中間工程品10´の絶縁プラグユニット14を軽く前方へ押して、その絶縁プラグ40のリング部40fの下端部に位置する球面状突起部40jを挿入量調整治具2の鉛直面2bに当接させる。そして、この状態で、アークチューブユニット12を前後方向に移動させてガラス管50に対するアークチューブユニット12の挿入量の調整を行う。
【0044】
この挿入量の調整は、放電バルブ中間工程品10´における光学的基準面Poと棒状電極26Bの先端位置との間の寸法Lを、上記設定寸法Loと一致させることを目的として行う。具体的には、目視等により、棒状電極26Bの先端位置を挿入量調整治具2の前端面2cに一致させることにより行う。
【0045】
以上詳述したように、本実施形態に係る放電バルブ10は、絶縁プラグユニット14にガラス管50が固定されており、このガラス管50にアークチューブユニット12の基端部12aが挿入されており、このアークチューブユニット12のシュラウドチューブ18とガラス管50とが接着固定されているので、絶縁プラグユニット14に対するアークチューブユニット12の固定支持を簡単な構成で行うことができ、かつ、従来のように金属バンドの締付け力によりシュラウドチューブ18にワレ等の破損が生じてしまうおそれをなくすことができる。
【0046】
また、本実施形態においては、放電バルブ10を製造する際、絶縁プラグユニット14に予め固定されたガラス管50にアークチューブユニット12の基端部aを挿入した後、絶縁プラグユニット14の光学的基準面Poとアークチューブ16の棒状電極26Bの先端位置との間の寸法Lが設定寸法Loとなるよう調整した状態で、シュラウドチューブ18とガラス管50とを接着固定するようになっているので、絶縁プラグユニット14に対するアークチューブユニット12の固定支持を簡単な工程で行うことができ、かつ、従来のように金属バンドの締付け力によりシュラウドチューブ18にワレ等の破損が生じてしまうおそれをなくすことができる。
【0047】
しかも本実施形態のように、シュラウドチューブ18とガラス管50とを接着固定することにより、アークチューブユニット12を比較的広い円筒面で支持することができるので、放電バルブ10に振動荷重や衝撃荷重が作用した場合においても、シュラウドチューブ18が破損してしまうのを効果的に抑制することができる。
【0048】
また本実施形態においては、ガラス管50が、紫外線吸収性を有するアルミノシリケート製であるので、シュラウドチューブ18で囲まれていないアークチューブ本体20の基端部20bから漏れる紫外線を、ガラス管50によって吸収させることができる。そしてこれにより、アークチューブ本体20の基端部20bからの漏れ紫外線の照射により絶縁プラグユニット14が劣化してしまうのを効果的に抑制することができる。
【0049】
なお本実施形態においては、シュラウドチューブ18をガラス管50に接着固定する際、ガラス管50の内周面に接着剤54を塗布してから、このガラス管50にアークチューブユニット12の基端部12aを挿入し、その挿入量の調整を行うようになっているが、このようにする代わりに、ガラス管50にアークチューブユニット12の基端部12aを挿入し、その挿入量の調整を行った後に、ガラス管50の前端面から該ガラス管50とシュラウドチューブ18との間に接着剤54を注入することにより、シュラウドチューブ18をガラス管50に接着固定することも可能である。
【0050】
ところで、本実施形態に係る放電バルブ10において、その光学的基準面Poと棒状電極26Bの先端位置との間の設定寸法Loを、本来の値とは異なる適当な値に設定することにより、この放電バルブ10を、いわゆるHB4タイプのハロゲンバルブが装着されている灯具(車両用前照灯)に、該ハロゲンバルブの代わりに使用することも可能となる。以下、この点について詳述する。
【0051】
図5は、放電バルブ10とHB4タイプのハロゲンバルブ60とを並べて示す側面図である。
【0052】
同図(a)に示すように、放電バルブ10における光学的基準面Poと両棒状電極26A、26B間の中心位置(放電発光部16aの中心位置)との間の寸法L1を、同図(b)に示すハロゲンバルブ60における光学的基準面Poとフィラメント60aの中心位置との間の寸法L2に等しい値(L1=L2)に設定すれば、ハロゲンバルブ60が装着されている灯具に対して、ハロゲンバルブ60の代わりに放電バルブ10を使用しても、略等価な配光パターンを得ることが可能となる。なお、このとき、両棒状電極26A、26B間の中心位置およびフィラメント60aの中心位置を採用するのは、放電バルブ10における両棒状電極26A、26Bの間隔aとフィラメント60aの長さbとが多少異なる(a<b)からである。
【0053】
ハロゲンバルブ60と放電バルブ10との互換性を持たせるためには(すなわちL1=L2とするためには)、放電バルブ10における光学的基準面Poと棒状電極26Bの先端位置との間の設定寸法Loを、Lo=L2−a/2に設定すればよい。
【0054】
同図(b)において、ハロゲンバルブ60のガラス管部62を略試験管形状に囲む領域(2点鎖線で示す領域)Aは、ハロゲンバルブ60を灯具に装着したときにハロゲンバルブ60の専有スペースとして確保される領域であるが、この領域Aの外側にはシェード等の構造物が存在する可能性がある。
【0055】
この点、本実施形態に係る放電バルブ10は、リードワイヤ32の前端部近傍部位32bが斜め上方に面取り状に延びているので、従来の放電バルブに比して占有スペースを小さくすることができる。具体的には、従来の放電バルブでは、同図(a)に破線で示すように、リードワイヤ32およびスリーブ34の一部が2点鎖線で示す上記領域Aからはみ出しているのに対して、放電バルブ10では領域Aからはみ出さないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る放電バルブを示す側面図
【図2】上記放電バルブを示す側断面図
【図3】上記放電バルブの組付工程を示す側面図
【図4】上記組付工程において、ガラス管に対するアークチューブユニットの挿入量の調整を行う工程を示す側面図
【図5】上記放電バルブとHB4タイプのハロゲンバルブとの互換性について説明するために両者を並べて示す側面図
【図6】従来例を示す、図2と同様の図
【符号の説明】
2 挿入量調整治具
2a 上端面
2a1、2a2 半円筒状凹部
2b 鉛直面
2c 前端面
2d 位置決めピン受け面
10 放電バルブ
10´ 放電バルブ中間工程品
12 アークチューブユニット
12a 基端部
14 絶縁プラグユニット(プラグ部材)
16 アークチューブ
16a 放電発光部
18 シュラウドチューブ
20 アークチューブ本体
20a 発光管部
20b 後端部
22A、22B 電極アッシー
26A、26B 棒状電極
28A、28B リード線
30A、30B モリブデン箔
32 リードワイヤ
32a 前端部
32b 前端部近傍部位
34 スリーブ
40 絶縁プラグ
40a 内筒部
40b 外筒部
40c 隔壁部
40d 円筒フランジ部
40e ボス部
40f リング部
40g リード線挿通孔
40h 挿入穴
40i 位置決めピン
40j 球面状突起部
42 ターミナルキャップ
42a リード線挿通孔
44 コンタクトリング
50 ガラス管
52、54 接着剤
60 HB4タイプのハロゲンバルブ
60a フィラメント
62 ガラス管部
Ax 光軸
Po 光学的基準面

Claims (3)

  1. アークチューブおよび該アークチューブを筒状に囲むシュラウドチューブからなるアークチューブユニットと、このアークチューブユニットの基端部を固定支持するプラグ部材と、を備えてなる放電バルブにおいて、
    上記プラグ部材にガラス管が固定されており、このガラス管に上記アークチューブユニットの基端部が挿入されており、このアークチューブユニットのシュラウドチューブと上記ガラス管とが接着固定されている、ことを特徴とする放電バルブ。
  2. 上記ガラス管の材質として、紫外線吸収材料が用いられている、ことを特徴とする請求項1記載の放電バルブ。
  3. アークチューブおよび該アークチューブを筒状に囲むシュラウドチューブを有するアークチューブユニットと、このアークチューブユニットの基端部を固定支持するプラグ部材と、を備えてなる放電バルブを製造する方法において、
    上記プラグ部材に予め固定されたガラス管に、上記アークチューブユニットの基端部を挿入した後、
    上記プラグ部材の光学的基準面と上記アークチューブの放電発光部の所定位置との間の寸法が所定の設定寸法となるよう、上記アークチューブユニットの挿入量を調整した状態で、上記シュラウドチューブと上記ガラス管とを接着固定する、ことを特徴とする放電バルブの製造方法。
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