JP3655257B2 - 配管継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管継手、特に、ガスメータのガス出口管に接続される配管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、図7に示すように、地中の本管から延長接続されている引き込み管(4)と各家庭内へガスを送り込むための送り管(5)との間に、前記家庭でのガスの使用量を計測するためのガスメータ(M)が設けられており、これらは屋外に設置されている。
【0003】
この種ガスメータ(M)は、計測器等が内蔵されているメータ本体の上端部にガス入口管(40)とガス出口管(50)とが並設されており、前記ガス入口管(40)には、直管(42)の両端に連通接続されている一対の屈曲管(41a)(41b)を介して引き込み管(4)が接続されている。他方、ガス出口管(50)には、直管(52)の両端に連通接続されている一対の屈曲管(51a)(51b)を介して送り管(5)が接続されている。これにより、引き込み管(4)と送り管(5)とは、ガスメータ(M)を介して接続されることとなる。
尚、引き込み管(4)には、流路を開閉させるためのガス栓(43)が設けられている。
【0004】
ガスメータ(M)は、所定の周期で交換する必要があり、交換作業時には、ガス栓(43)を閉めて、引き込み管(4)から供給されるガスを遮断させる。これにより、ガスメータ(M)を取り外してしまってもガス入口管(40)からガスが外部に漏れ出る心配がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来においては、ガスメータ(M)を交換する際に、ガス栓(43)を閉塞させてガスを一旦止めてしまわなければならないため、事前に各家人の了解が必要である。又、ガスメータ(M)の交換終了後には、ガスメータ(M)から送り管(5)さらにはそれに続く屋内側配管(53)に至る範囲においての気密試験及びエア抜きを行わなければならず、それには前記屋内側配管(53)に接続されている家内のガス器具(54)を点火させて確認しなければならないから、作業者が各家の中に上がり込まなければならない。
【0006】
上記したように、従来、ガスメータ(M)の交換には、家人に承諾を得なければならず面倒である上に、家人が不在の場合には気密試験及びエア抜きの確認作業ができないという問題があった。
【0007】
ガスメータの交換作業中でもガスが使用できると共にエア抜き確認を不必要としたものとして、特開平6−129630号に開示のものが提案されている。このものでは、バイパスホースを用いることによってガスメータの交換中でもガスが使えると共にエア抜きの点火試験が不要になる方法及び装置を提供しているが、前記バイパスホースは新設する本管に取り付けられるエスチーズに接続させなければならず、大掛かりな取り付け工事が必要であり、既設のガスメータには容易には実施することができない。
【0008】
本発明は、『ガスメータの出口管に接続可能な配管継手』であって、屋内へのガスの供給を止めることなくガスメータの取替え工事ができるようにすると共に、気密試験及びエア抜き作業も屋外の作業だけで完了させることができる配管継手を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
*1項
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、『ガスメータのガス出口管に接続される第1接続口と、屋内にガスを送り込む送り管が接続される第2接続口と、ガス圧検査用具が接続される第3接続口と、補助回路用の第4接続口とがそれぞれ栓収容室に連通するように形成され、
前記栓収容室にはこれら接続口相互間を連通又は遮断させるための栓体が回動自在に収容されており、
前記栓体には、相互に非連通状態にある2つの第1、第2連通孔が形成されていると共に、前記栓体は前記回動に伴って第1の姿勢から第2の姿勢へ切替自在とし、
前記栓体が前記第1の姿勢のとき、前記第1接続口と前記第2接続口とが前記第1連通孔を介して連通されることによりガス主流路が構成され、
前記栓体が第2の姿勢のとき、前記ガス主流路は遮断されると共に、前記第1接続口と前記第3接続口とが前記第1又は第2連通孔のどちらか一方を介して連通されることにより第1補助流路が構成され、これと同時に、前記第2接続口と前記第4接続口とが前記第1又は第2連通孔のどちらか他方を介して連通されることにより第2補助流路が構成されるように設定され、
前記第3、第4接続口は、ガスホースが脱着自在に接続可能な接続筒部とし、前記接続筒部は不使用時には取外し可能である』ことである。
【0010】
上記技術的手段は次のように作用する。
配管継手に設けた第1から第4接続口の各々は、継手内部で栓収容室に開放していると共に、前記栓収容室内に回動自在に収容されたガス栓によって、相互間の流路が遮断又は開放する。前記第1接続口にはガスメータのガス出口管が接続され、第2接続口にはガスを屋内へ送り込む送り管が接続される。通常のガス使用時においては、ガス栓は第1の姿勢に設定されており、引き込み管からガスメータ内に送られたガスは、ガス出口管から第1接続口から前記配管継手内へ送られ、ガス栓の第1連通孔を通過して、第2接続口を介して送り管へ送られ、屋内へ供給されることとなる。
【0011】
ガスメータの交換作業の際には、ガスメータを取り外す前に、第3接続口にガス圧検査具用のガスホースを接続させ、第4接続口には燃料容器のガス供給用のガスホースを接続させ、その後、ガス栓を第2の姿勢となるように回動させる。ガス栓を第2の姿勢とすることにより、第1接続口から第2接続口までのガス主流路は遮断されると共に、第1接続口から第3接続口までの第1補助流路と、第4接続口から第2接続口までの第2補助流路が、ガス栓の前記第1連通孔又は第2連通孔を介して開通する。その後、ガスメータの上流側でガスを遮断する。これにより、ガスメータ内にはガスが流れ込まなくなるが、送り管には、前記第2補助流路を通って燃料容器からのガスが流れ込むこととなる。この状態でガスメータを取外して交換作業を行う。交換後、第1補助流路から所定圧力の空気を送り込み、気密試験を行う。その後、ガスメータの上流側で遮断させていたガス栓を開放する。ガスメータに流れ込むガスは第1補助流路を通って第1接続筒部に接続させたガスホースへ流れていくこととなるから、これを利用してガスメータ内及びそれの上流側配管のエア抜きを行う。この間も、送り管へは燃料容器からのガスが供給され続けている。エア抜き完了後、ガス栓を回動させて第1の姿勢へ戻し、第3接続口及び第4接続口からガスホースを取り外せば、ガスメータの交換作業が完了する。
また、前記第3、第4接続口は、ガスホースが脱着自在に接続可能な接続筒部とし、前記接続筒部は不使用時には取外し可能に設定されているので、通常のガス使用時においては、接続筒部を取り外しておくことができる。
【0012】
*2項
1項において、『前記第1連通孔は前記栓体内を貫通するように構成されていると共に、前記第2連通孔は、前記栓体の外周面を周方向に開削されることにより形成された溝部である』ものでは、第2連通孔は、栓体の外周面に形成された溝部と栓収容室の側壁とで囲まれた部分に相当することとなる。第1連通孔の形状や位置等、又、第2連通孔の溝部の形成位置や開削長さ等は、第1から第4接続口の位置及びガス栓の向き等に応じて適宜設定すればよい。
【0013】
*3項
1項又は2項において、『前記栓収容室には、前記栓体の回動操作を行うための操作口が開口されており、前記操作口は、前記栓体が前記栓収容室内で所定の姿勢に収容された状態にて、取外し可能に設けられた閉塞栓によって気密状態に閉塞される構成とした』ものでは、通常のガス使用時においては前記操作口は閉塞栓によって気密状態に閉塞されているから、操作口からガスが漏れ出ることはない。そして、ガスメータの交換時等、栓体の姿勢を変更させる必要があるときのみ、閉塞栓を取り外す。前記閉塞栓が取り外された栓収容室は操作口が開放し、前記操作口から栓体を回動操作することができる。栓体を所定の方向に回動操作した後、再び、閉塞栓を装着させれば栓収容室は気密状態に保たれることとなる。尚、この閉塞栓は、いたずら等によって不用意に外されることはないように、特別な工具でないと取り外すことができないように設定しておけば良い。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
ガスメータを交換する際に、ガスメータの上流側でガス流路を遮断させても、屋内のガス器具へ続く送り管には、別途接続させた燃料容器からガスを送ることができるから、屋内へのガスの供給を停止させることなく、ガスメータの交換作業を行うことができる。又、ガスメータ交換後のエア抜き作業も、屋外の作業だけで完了させることができるから、各家庭内の器具設置場所まで上がり込んでエア抜きを確認する手間が省けると共に、家人が不在の場合でもガスメータの交換作業を行うことができる。このように、ガスメータ交換が容易となり、交換作業の効率が向上する上に、作業に要する時間が短縮される。さらに、既設のガスメータの下流側の配管の一部を本発明の配管継手に交換するだけで良いから、補助流路を設けるための大掛かりな工事が不要である上に、通常のガス使用時のガス主流路から、ガスメータ交換時における第1、第2補助流路への切替が栓体の回動だけで行うことができるから、流路の切替操作が容易であり、切替ミスを少なくできる。
そして、第3、第4接続口にガスホースを容易に取り付けることができる。又、接続筒部の形状を一般的なガス栓のプラグ部状に構成すると共に、ガスホースの接続端にソケットを具備させておけば、前記各接続筒部にそれぞれワンタッチで脱着可能となり、容易に且つ確実にガスホースの取り付け作業を行うことができる。
また、不使用時(通常のガス使用時)には、接続筒部を取り外しておくことができるので、すっきりした外観に仕上げることができる上に、接続筒部が邪魔になったり、いたずらされたりする不都合がない。
【0017】
上記の効果に加えて、2項においては、小さい栓体内にでも、第1、第2連通孔を、確実に非連通状態に形成することができる上に、栓体の構造を簡略化でき、製造も容易となる。
【0018】
さらに、3項においては、栓収容室に開口させた操作口を閉塞栓で密に閉塞しておくことにより、栓体がいたずら等によって不用意に回動される不都合がない上に、栓収容室内を気密状態に保持することができるという効果がある。又、閉塞栓を取外せば、栓体を容易に回動操作することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、上記した本発明の実施の形態を図面に従って詳述する。
本発明実施の形態に使用されるガスメータは、従来のものと同様な内部構造を有するように設定されていると共に、メータ本体の上面には、図7に示したように、ガス入口管(40)及びガス出口管(50)が突設されており、ガス入口管(40)の上流に接続される引き込み管(4)には流路を開閉させるガス栓(43)が設けられている、従来と同様な構成のものが採用可能である。但し、この実施の形態では、ガス出口管(50)に接続させる継手を、従来の屈曲管(51a)から、本発明の実施の形態の配管継手(1)に差し代えた構成とする。
【0021】
まず、本発明の参考例を説明する。
(参考例)
尚、図1は、ガスメータ(M)を正面から見た状態における配管継手(1)の拡大断面図であり、図2は、ガスメータ(M)を左側から見たときの配管継手(1)の拡大断面図である。
【0022】
配管継手(1)の構造について説明する。
配管継手(1)は、図1に示すように、上下左右に開放する4つの接続口を有する四方継手であり、下方に開放する第1接続口(11)に前記ガス出口管(50)が接続されると共に、一側方に開放する第2接続口(12)には、ガスを屋内に送り込む送り管が、図面において二点鎖線で示した直管(52)を介して接続されているものとする。又、第3接続口(13)は第2接続口(12)と相対する側に開放していると共に、第4接続口(14)は上方開放に設けられており、全体に十字の通過孔が形成された態様となっている。
【0023】
尚、第3、第4接続口(13)(14)は、一般的なガスホース接続用のソケットが接続されるプラグ部を突設させた形状となっており、バネによって常閉方向に付勢されたリフト弁(13a)(14a)が内蔵されている。又、通常のガス使用時、すなわち、第3、第4接続口(13)(14)の不使用状態においては、前記第3、第4接続口(13)(14)はそれぞれ被覆キャップ(17)(18)が被覆される。前記被覆キャップ(17)(18)は、各プラグ部の基端部周壁に螺合可能な金属製のネジ栓であり、前記基端部には、シール用の環状パッキン(19)を外嵌させた構成としている。これにより、これら被覆キャップ(17)(18)を螺合させた第3、第4接続口(13)(14)は気密状態に被覆されることとなる。
【0024】
これら第1から第4接続口(11)(12)(13)(14)は、配管継手(1)の略中央に形成されている栓収容室(10)に連通するように形成されていると共に、前記栓収容室(10)には、栓体(2)が回動自在に収容されているものとする。
【0025】
尚、配管継手(1)には、前記第1から第4接続口(11)(12)(13)(14)のほかに、図2に示すように、ガスメータ(M)の正面側(図面の右側)に向かって開放するように、栓体(2)を栓収容室(20)内に差し込むと共に回動操作するための操作口(15)が形成されている。この操作口(15)の開放端には雌ネジ部が形成されており、栓収容室(20)内に栓体(2)を所定の姿勢で収容させた状態にて、シール用の環状パッキン(15a)を具備させた閉塞ネジ栓(16)が前記操作口(15)に螺合されることにより、前記操作口(15)は、気密状態に閉塞されることとなる。尚、この閉塞ネジ栓(16)は、特殊な工具でのみ前記螺合が緩められて操作口(15)を開放できるように設定されている。
【0026】
前記栓体(2)は、図2に示すように、前記操作口(15)から挿入可能な円柱形に構成されており、収容時において閉塞ネジ栓(16)側に位置する頂面には、扁平な円筒体である回動操作部(20)が一体的に突出形成されており、前記回動操作部(20)の頂面の中心を通るように、工具対応部としての溝部(20a)が、前記第1接続口(11)の流路方向と同じ方向に形成されている。
【0027】
栓体(2)には、図1の姿勢において、下方開放の前記第1接続口(11)と、一側方に開放している第2接続口(12)とを連通させるように、栓体(2)内を略逆L字状に貫通する第1連通孔(21)が形成されていると共に、栓体(2)の外周面を周方向に開削させた溝部(22a)と前記栓収容室(10)の周壁とで囲まれた範囲で第2連通孔(22)が構成される態様となり、前記第2連通孔(22)によって第3接続口(13)と第4接続口(14)とが連通することとなる。
【0028】
図1及び図2に示した栓体(2)の姿勢が、第1の姿勢であり、通常のガス使用時の姿勢である。すなわち、ガスメータ(M)を通過したガスは、図1の矢印で示すように、前記第1接続口(11)が上流端となり、第2接続口(12)が下流端となる略逆L字状のガス主流路(30)を通って、屋内に送り込まれていくこととなる。
以下、ガスメータの取替え工事の施工手順を踏まえながら説明する。
【0029】
まず、ガスメータ(M)を取り外す前に、被覆キャップ(17)(18)を取り外し、前記第3、第4接続口(13)(14)に、図3の二点鎖線に示すように、それぞれガスホース接続用のソケット(23)(24)を接続する。
第3、第4接続口(13)(14)は上記したように、ソケット接続用プラグの形状に構成されているから、外筒の開放端からバネ(図示せず)の付勢力によって突出している進退筒(23a) (24a)と、前記リフト弁(13a)(14a)を内方へ押圧する押圧軸及びロック用ボール(共に図示せず)等が内蔵された、一般的なガスホース用のワンタッチカップリング形式のソケット(23)(24)を着脱自在に装着させることができる。第3、第4接続口(13)(14)のプラグ状部分がソケット(23)(24)内に差し込まれることにより、前記押圧軸が前記リフト弁(13a)(14a) を内方に押し下げて、各プラグを開弁させると共に、ソケット(23)(24)は、第3、第4接続口(13)(14)に抜止め状態に装着されることとなる。
【0030】
尚、一方のソケット(24)は、ガスボンベ(B)に接続されたガスホース(28)の下流端に装着されており、他方のソケット(23)は、ガスホース(37)を介して、ガス圧を測定する圧力計(39)に接続されていると共に、前記ガスホース(37)は分岐されて、第3接続口(13)から配管継手(1)内に空気を送り込むためのゴム製手動ポンプ(49)と、エア抜き用開放端部(48)にも、それぞれ開閉弁(48a)(49a)を介して接続されているものとする。
【0031】
この状態で、ガスメータ(M)の正面側に位置する前記閉塞ネジ栓(16)を工具を用いて配管継手(1)から取り外し、操作口(15)を開放させる。前記操作口(15)の奥には栓体(2)の回動操作部(20)が位置していることから、前記操作口(15)から、コインのような扁平な工具(図示せず)を挿入し、前記溝部(20a)に係合させ、前記工具を所定の方向に回動させることにより、栓収容室(10)内の栓体(2)を所定の方向に回動させることができる。
【0032】
図3に示したものは、図1の状態から、栓体(2)を反時計回りに90度回動させた状態であり、これが栓体(2)の第2の姿勢とする。
この姿勢において、第2接続口(12)と第4接続口(14)とは、前記第1連通孔(21)を介して連通することにより、第1補助流路(31)が構成されることとなる。これにより、前記第1補助流路(31)を通って、前記ガスボンベ(B)からのガスが、同図の矢印に示すように、第4接続口(14)から第2接続口(12)へ送られ、屋内配管へ供給されることとなる。これと同時に、第1接続口(11)と、第3接続口(13)とが、第2連通孔(22)を介して連通することとなり、第2補助流路(32)が形成されることとなる。
【0033】
栓体(2)を上記した第2の姿勢とした後、ガス漏れ防止のために閉塞ネジ栓(16)を操作口(15)に捻じ込んでおき、その後、前記引き込み管(4)のガス栓(43)を閉塞させて、ガスメータ(M)の上流側でガスを遮断させる。そして、既設のガスメータ(M)を取り外す。
【0034】
ガス栓(43)を閉栓させることにより、引き込み管(4)からのガスは遮断されることとなるが、屋内へは、前記ガスボンベ(B)からのガスが前記第1補助流路(31)を通って供給されることとなる。よって、ガスメータの交換作業中も、屋内でガスを使用し続けることができる。
【0035】
ガスメータ(M)の取替え作業完了後、開閉弁(49a)を開にして、ガスホース(37)のうちゴム製手動ポンプ(49)に連通する流路を開通させ、前記ポンプ(49)から、第3接続口(13)を介して、配管継手(1)内に空気を送り込み、圧力計(39)を利用して、ガスメータ(M)及びガスメータ接続部の気密試験を行う。気密試験完了後、前記開閉弁(49a)を閉じる。
その後、開閉弁(48a)を開通させると共に、ガス栓(43)を開放する。
【0036】
引き込み管(4)からのガスは、新設されたガスメータ(M)内の空気を下流側へ押しながら、ガス出口管(50)から第1接続口(11)、第2補助流路(32)、第3接続口(13)を介して、ソケット(23)に接続させたガスホース(37)に流れ込み、開放端部(48)から外方へ排出される。前記開放端部(48)から流出される気体の臭いや着火テスト等により、エア抜きが完了したことを確認することができる。
【0037】
エア抜き完了後、閉塞ネジ栓(16)を再度取り外して操作口(15)を開放させると共に、栓体(2)を時計回りに90度回動させて、図1の状態に戻し、前記ガス主流路(30)を再開させる。その後、ソケット(24)を第4接続口(14)から取り外すと共に、第4接続口(14)に被覆キャップ(17)を被覆させる。屋内へのガス供給流路は、第1補助流路(31)からガス主流路(30)へ切り替わっているから、屋内へのガスの供給は連続して行われることとなる。
【0038】
最後に、第3接続口(13)からソケット(23)を取り外すと共に、第3接続口(13)に被覆キャップ(18)を取り付けて、ガスメータの取替え作業が完了する。このように、ガスメータ(M)の交換作業中でも屋内へのガスの供給を停止させることなく、又、後に必要なエア抜き確認作業も屋外のみで行うことができるから、家人が不在の場合でも、ガスメータ(M)の交換作業を容易に且つ迅速に行うことができる。又、ガス出口管(50)に接続されている継手を上記参考例の配管継手(1)に交換するだけで良いから、大掛かりな工事は必要ではなく、容易に、上記参考例の配管継手(1)を具備させたガスメータに変更することができる。
【0039】
以下、本発明の実施形態を説明する。
(実施形態)
第3、第4接続口(13)(14)としては、図4から図6に示すように、通常はネジ栓で気密状態に閉塞可能なネジ孔としておき、ガスメータ交換作業の際に、前記第3、第4接続口(13)(14)にプラグ部を後付けすることも可能である。
【0040】
図4及び図5は、通常のガス使用時を示しており、図4は、ガスメータ(M)の正面側から見た配管継手(1)の断面図であり、図5はガスメータ(M)を省略した図4のX−X断面図である。又、図6は、ガスメータ交換作業時における配管継手(1)の横断面図である。
【0041】
この実施の態様の配管継手(1)は、図4に示すように、第1接続口(11)をガス出口管(50)に装着させた状態において、操作口(15)が上方に開放するように形成されているもので、栓体(2)は、前記操作口(15)から、回動操作部(20)が上になるように栓収容室(10)内に収容される。尚、操作口(15)は、上記した参考例の場合と同様、閉塞ネジ栓(16)によって密に閉塞されるものとする。
【0042】
栓体(2)に形成される第1連通孔(21)は、栓体(2)の底部と周面とに開放する略逆L字状に形成されており、第2連通孔(22)は、上記した参考例と同様、栓体(2)の周面に周方向に開削された状態に構成されている。
【0043】
又、第3、第4接続口(13)(14)は、図5に示すように、ガスメータ(M)の正面側と背面側にそれぞれ開放するように設けられたネジ孔であり、不使用時(通常のガス使用時)には、それぞれネジ栓(33)(34)がシール用の環状パッキン(35)を押圧する態様で螺合されて、気密状態に閉塞された態様となっている。この状態において、ガスメータ(M)内に送り込まれたガスは、第1連通孔(21)を通って、屋内配管に続く直管(52)に送られていく。
【0044】
そして、ガスメータ(M)を交換する際には、ネジ栓(33)(34)を取り外し、第3、第4接続口(13)(14)のネジ孔に、図6に示すように、ネジ軸部(43a)(44a)を具備させたプラグ部(25)(26)を螺合接続させる。このとき、前記ネジ軸部(43a)(44a)の先端が前記環状パッキン(35)を押圧する態様となるため、前記プラグ部(25)(26)は外周気密状態に取り付けられることとなる。
プラグ部(25)(26)には、ソケット(23)(24)がそれぞれ接続され、上記した実施の形態の場合と同様、プラグ部(43)は、圧力計(39)や手動ポンプ(49)等に連通されることとなり、プラグ部(44)は、ガスボンベ(B)に連通されることとなる。
【0045】
ソケット(23)(24)の接続後、配管継手(1)の頂面に螺合されている閉塞ネジ栓(16)を取り外し、栓体(2)の回動操作部(20)に工具を係合させて時計回りに約90度回動させる。この状態が、図6に示す第2の姿勢であり、ガスボンベ(B)からのガスは、栓体(2)の第2連通孔(22)を通って、第4接続口(14)から第2接続口(12)へ送られ、屋内へ供給されることとなる。又、第1接続口(11)と第3接続口(13)とは、第1連通孔(21)を介して連通することとなる。
【0046】
後は、上記した参考例の場合と同様の手順で作業を行えばよく、ガスメータ(M)の交換後に、圧力計(39)や手動ポンプ(49)さらには、エア抜き用開放端部(48)を利用して、気密検査及びエア抜きを行い、その後、栓体(2)を図5に示した第1の姿勢に戻す。そして、プラグ部(25)(26)を取り外し、ネジ栓(33)(34)を螺合させれば、作業は完了する。もちろん、操作口(15)にも閉塞栓(16)を螺合させて閉塞させておく。
【0047】
この実施の形態のものでは、通常のガス使用時には、第3、第4接続口(13)(14)からプラグ部を突出させない構成としてあるから、通常時における配管継手(1)の外観がすっきりする上に、不用意ないたずらも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例の配管継手をガスメータの出口管に接続させた状態を示す部分拡大断面図であり、ガスメータを正面から見た状態における通常のガス使用時の場合を示している。
【図2】 図1の配管継手を左側面から見た状態における部分拡大断面図。
【図3】 本発明の参考例の配管継手をガスメータの出口管に接続させた状態を示す部分拡大断面図であり、ガスメータを正面から見た状態におけるガスメータ交換作業中の場合を示している。
【図4】 本発明の実施の形態の配管継手をガスメータの出口管に接続させた状態を示す部分拡大断面図であり、ガスメータを正面から見た状態における通常のガス使用時の場合を示している。
【図5】 ガスメータ部分を省略した図4のX−X断面図。
【図6】 ガスメータ交換作業時における本発明の実施の形態の配管継手の横断面図。
【図7】 従来のガスメータの配管構造を示す正面図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・配管継手
(10)・・・・・栓収容室
(11)(12)(13)(14)・・・・第1、2,3,4接続口
(2) ・・・・・栓体
(21)(22)・・・第1、第2連通孔
(30)・・・・・ガス主流路
(31)(32)・・・第1、第2補助流路
(5) ・・・・・送り管
(50)・・・・・ガス出口管
(M) ・・・・・ガスメータ
Claims (3)
- ガスメータのガス出口管に接続される配管継手であって、
ガスメータのガス出口管に接続される第1接続口と、屋内にガスを送り込む送り管が接続される第2接続口と、ガス圧検査用具が接続される第3接続口と、補助回路用の第4接続口とがそれぞれ栓収容室に連通するように形成され、
前記栓収容室にはこれら接続口相互間を連通又は遮断させるための栓体が回動自在に収容されており、
前記栓体には、相互に非連通状態にある2つの第1、第2連通孔が形成されていると共に、前記栓体は前記回動に伴って第1の姿勢から第2の姿勢へ切替自在とし、
前記栓体が前記第1の姿勢のとき、前記第1接続口と前記第2接続口とが前記第1連通孔を介して連通されることによりガス主流路が構成され、
前記栓体が第2の姿勢のとき、前記ガス主流路は遮断されると共に、前記第1接続口と前記第3接続口とが前記第1又は第2連通孔のどちらか一方を介して連通されることにより第1補助流路が構成され、これと同時に、前記第2接続口と前記第4接続口とが前記第1又は第2連通孔のどちらか他方を介して連通されることにより第2補助流路が構成されるように設定され、
前記第3、第4接続口は、ガスホースが脱着自在に接続可能な接続筒部とし、前記接続筒部は不使用時には取外し可能であることを特徴とする配管継手。 - 請求項1に記載の配管継手において、前記第1連通孔は前記栓体内を貫通するように構成されていると共に、前記第2連通孔は、前記栓体の外周面を周方向に開削されることにより形成された溝部である配管継手。
- 請求項1又は2に記載の配管継手において、前記栓収容室には、前記栓体の回動操作を行うための操作口が開口されており、前記操作口は、前記栓体が前記栓収容室内で所定の姿勢に収容された状態にて、取外し可能に設けられた閉塞栓によって気密状態に閉塞される構成とした配管継手。
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