JP3581698B2 - ガスメータ取替装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管継手、特に、ガスメータのガス出口管に接続される配管継手に装着させるガスメータ取替装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、図5に示すように、地中の本管から延長接続されている引き込み管(4)と各家庭内へガスを送り込むための送り管(5)との間に、家庭でのガスの使用量を計測するためのガスメータ(M)が設けられており、これらは屋外に設置されている。
【0003】
この種ガスメータ(M)は、計測器等が内蔵されているメータ本体の上端部にガス入口管(40)とガス出口管(50)とが並設されており、前記ガス入口管(40)には、直管(42)の両端に連通接続されている一対の屈曲管(41a)(41b)を介して引き込み管(4)が接続されている。他方、ガス出口管(50)には、直管(52)の両端に連通接続されている一対の屈曲管(51a)(51b)を介して送り管(5)が接続されている。これにより、引き込み管(4)と送り管(5)とは、ガスメータ(M)を介して接続されることとなる。
尚、引き込み管(4)には、流路を開閉させるためのガス栓(43)が設けられている。
【0004】
ガスメータ(M)は、所定の周期で交換する必要があり、ガスメータ交換の際には、従来では、ガス栓(43)を閉めて、引き込み管(4)から供給されるガスを遮断させた上で作業をしなければならなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来においては、ガスメータ(M)を交換する際に、ガス栓(43)を閉塞させてガスを一旦止めてしまわなければならないため、事前に各家人の了解が必要である。又、ガスメータ(M)の交換終了後には、ガスメータ(M)から送り管(5)さらにはそれに続く屋内側配管(53)に至る範囲においての気密試験及びエア抜きを行わなければならず、それには前記屋内側配管(53)に接続されている家内のガス器具(54)を点火させて確認しなければならないから、作業者が各家の中に上がり込まなければならない。
【0006】
上記したように、従来、ガスメータ(M)の交換には、家人に承諾を得なければならず面倒である上に、家人が不在の場合には気密試験及びエア抜きの確認作業ができないという問題があった。
【0007】
ガスメータの交換作業中でもガスが使用できると共にエア抜き確認等を室外の作業のみで可能としたものとして、特開2000−275079に開示のものがあり、既設ガスメータと新設ガスメータとを袋内に気密状態に収納し、前記袋内でガスメータの取替え作業及びエア抜き作業等をする方法及び装置が提案されている。このものでは、ガスを停止させずに且つ室外の作業のみでガスメータの取替え工事を完了させることができるが、前記袋内をガスで充満させた状態で作業をおこなうように設定されているため、危険が伴い、又、前記袋を介してガスメータの交換作業等を行わなければならないため、作業がやりにくいといった問題がある。
【0008】
本発明は、屋内へのガスの供給を止めることなく且つ屋外の作業だけで、容易に且つ安全にガスメータの取替え作業を完了させることができるガスメータ取替装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
*1項
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、『ガスメータのガス出口管に接続される第1接続筒部と、屋内にガスを送り込む送り管が接続される第2接続筒部と、前記第2接続筒部と同軸状に設けられた補助用の第3接続筒部とを具備する配管継手に装着させるガスメータ取替装置であって、
前記第3接続筒部の開放端を気密状態に閉塞させる閉塞栓部と、前記閉塞栓部に密に貫通して前記第3接続筒部から前記第2接続筒部に向かって差し込まれる差込筒部とからなり、
前記差込筒部は、両端開放の内筒部と、前記内筒部の外面に螺合可能な外筒部との二重構造となっており、
前記内筒部の先端外周面には、フランジ板が半径方向に張り出していると共に、前記フランジ板と前記外筒部の先端との間にシール用弾性体が外嵌装着されており、
前記外筒部と前記内筒部とを相対回動させて前記外筒部の先端と前記フランジ板とを近接させたとき、前記弾性体は前記外筒部の先端と前記フランジ部とで挟圧されて半径方向に拡大変形すると共に、変形後の前記弾性体によって前記第2接続筒部の流路は遮断されるように設定されており、
前記内筒部の後端は、前記外筒部の後端よりも後方に突出すると共に、ガスホースが着脱自在に接続される構成となっており、
前記外筒部の後端は前記内筒部の外面に対して密に接触する状態で閉塞されていると共に、前記先端近傍の側面には、前記外筒部の内面と内筒部の外面との間の空間部に連通する連通孔が貫通しており、
前記外筒部の前記後端近傍には、ガス圧検査用孔が前記空間部に連通するように形成されている』ことである。
【0010】
上記技術的手段は次のように作用する。
ガスメータのガス出口管に、第2接続筒部と第3接続筒部とが同軸状に形成された三方開放の配管継手の第1接続筒部を接続させる。通常のガス使用時においては、第3接続筒部の開放端は閉塞されており、引き込み管からガスメータ内に送られたガスは、前記ガス出口管から第1接続筒部を通って前記配管継手内へ送られ、第2接続筒部を通って送り管から屋内へ供給される。ガスメータの交換作業の際には、ガスメータを取り外す前に、第3接続筒部を開放させて、差込筒部を密に貫通させた閉塞栓部を挿入する。前記差込筒部を構成する内筒部は両端に開放する筒状に構成されていると共にその先端は前記第2接続筒部にまで達するまで押し込まれ、外筒部よりもさらに後方に突出させた内筒部の後端には、燃料容器からのガス供給用のガスホースが接続される構成とする。又、外筒部は内筒部の外面に螺合するように構成されているから、相対回動させることにより、前記外筒部と前記内筒部とは相対的に進退移動し、前記外筒部の先端と前記フランジ板との距離は接離自在となる。前記外筒部の先端と前記フランジ板とが近接する方向に相対移動させたとき、前記内筒部の先端に外嵌させた弾性体が前記外筒部の先端とフランジ板とで挟圧されて半径方向に拡大する態様に変形する。これにより、前記第2接続筒部側への流路は前記弾性体によって遮断されることとなる。その後、ガスメータの上流側でガスを遮断する。これにより、ガスメータ内には引き込み管からのガスは流れ込まなくなるが、送り管には、前記内筒部を通って燃料容器からのガスが流れ込むこととなる。この状態でガスメータを取り外して交換作業を行う。交換後、外筒部に設けたガス圧検査用孔から所定圧力の空気を送り込む。この空気は前記外筒部に設けた連通孔から配管継手内に送られることとなり、気密試験を行うことができる。その後、ガスメータの上流側で遮断させていたガス栓を開放する。このとき、第2接続筒部はまだ弾性体によって遮断されたままであるため、ガスメータに流れ込むガスは、前記連通孔から、前記外筒部の内面と内筒部の外面との間の空間部に流れ込むこととなり、前記空間部に連通するガス圧検査用孔を利用してガスメータ内及び前記配管継手内のエア抜きを行うことができる。この間も、送り管へは燃料容器からのガスが供給され続けている。エア抜き完了後、外筒部を緩める方向に回動させて前記弾性体を元の形状に弾性復帰させると共に、前記第3接続筒部から差込筒部と共に閉塞栓部を抜き取って、前記第3接続筒部の開放端を閉塞させれば、ガスメータの交換作業が完了する。
【0011】
*2項
1項において、『前記第3接続筒部はプラグ栓によって常時気密状態に閉塞されているものとし、
前記第3接続筒部の開放端には、前記開放端と略同径の孔部が貫通する基板が取外し自在に装着されると共に、前記基板上を長手方向にスライド可能なスライド板が設けられ、
前記スライド板には、一対の第1、第2貫通孔が長手方向に沿って並列状態に形成されると共に、一方の第1貫通孔には前記プラグ栓を取り外すための棒状治具が気密状態に貫通するように収容され、他方の第2貫通孔には前記閉塞栓部が気密状態に収容される構成とした』ものでは、第3接続筒部の開放端に前記孔部が対応するように前記基板を装着し、前記基板の孔部に第1貫通孔が対応するように、スライド板をスライドさせる。そして、前記第1貫通孔に貫通状態に収容してある棒状冶具を第3接続筒部内に差込み、内部のプラグ栓を取り外す。その後、前記基板の孔部に第2貫通孔が対応するように、スライド板をスライドさせ、第2貫通孔に貫通状態に収容させた閉塞栓部及びそれに具備させた差込筒部を前記第3接続筒部内に送り込む。第3接続筒部からプラグ栓を取り外しても、前記第3接続筒部の開放端は、前記棒状冶具、スライド板、又は、閉塞栓部によって閉塞される態様となるので、外部にガスが漏れ出ることはない。差込筒部を利用してのガスメータの取替え作業及び気密検査、さらには空気抜き作業は上記1項に記載したとおりである。
【0012】
*3項
1項又は2項において、『前記内筒部の後端と、前記外筒部の側面に設けた前記ガス圧検査用孔は、ガスホースが脱着自在に接続可能な接続筒部とした』ものでは、前記接続筒部の形状を、先端外周部に環状凹溝が形成されている一般的なプラグ部の外形に一致させておけば、従来のカップリング装置を内蔵させたガスホース接続用のソケットを介してガスホースを接続することができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
本発明のガスメータ取替装置を、ガスメータのガス出口側の配管継手に接続させるだけで、屋内へのガスの供給を停止させることなく、屋外の作業だけでガスメータの交換作業も交換後の気密検査やエア抜き作業等も行うことができるから、ガスメータの交換作業を容易に且つ迅速に行うことができ、作業の効率が向上する。又、大掛かりな装置を必要としないから手軽に実施することができ、さらに、各部品を直接手で操作しながら作業を行うことができるから、ガスメータの交換作業を安全に且つ確実に行うことができる。
【0014】
上記の効果に加えて、2項においては、スライド板をスライドさせるだけで、第3接続筒部からガスを漏らすことなく、ガスメータ取替装置を装着させることができるので、ガスメータ取替装置の装着に手間取ることがなく、一層、容易に且つ安全にガスメータの交換作業を行うことができるといった効果がある。
さらに、3項においては、接続筒部の形状を一般的なガス栓のプラグ部状に構成すると共に、ガスホースの接続端にソケットを具備させておけば、前記各接続筒部にそれぞれワンタッチで脱着可能となり、内筒部及び外筒部に容易に且つ確実にガスホースの取り付け作業を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、上記した本発明の実施の形態を図面に従って詳述する。
本発明実施の形態に使用されるガスメータは、従来のものと同様な内部構造を有するように設定されていると共に、メータ本体の上面には、図5に示したもののように、ガス入口管(40)及びガス出口管(50)が突設されており、ガス入口管(40)の上流に接続される引き込み管(4)には流路を開閉させるガス栓(43)が設けられている。但し、この実施の形態では、ガス出口管(50)に接続させる継手を、図5に示されている屈曲管(51a)から、図1に示すような、本発明の実施の形態の配管継手(1)に差し代えた構成とする。
尚、図1は、ガスメータ(M)を向かって右側から見た状態における配管継手(1)の拡大断面図であり、図面の左側がガスメータ(M)の前方となっている。
【0016】
配管継手(1)の構造について説明する。
配管継手(1)は、図1に示すように、前後方と下方に開放する3つの接続筒部を有する三方継手であり、下方に開放する第1接続筒部(11)に前記ガス出口管(50)が接続されると共に、後方に開放する第2接続筒部(12)には、ガスを屋内に送り込む送り管が、図面において二点鎖線で示した直管(52)を介して接続されている。
【0017】
又、前方に開放する第3接続筒部(13)の開放端は、通常のガス使用時においては、プラグ栓(15)によって気密状態に閉塞されているものとする。これにより、引き込み管(43)から送られてくるガスはガスメータ(M)のガス出口管(50)から配管継手(1)内へ入り込み、同図の矢印に示すとおり、第1接続筒部(11)から第2接続筒部(12)を通って、屋内配管へ送られていくこととなる。
【0018】
そして、ガスメータ取替工事の際には、前記プラグ栓(15)を取り外すと同時に、図2に示すように、本発明実施の形態のガスメータ取替装置(2)が第3接続筒部(13)に差し込まれる。
尚、以下、ガスメータ取替装置(2)において、配管継手(1)に差し込まれる側の端部を先端部といい、配管継手(1)から外方へ突出する端部を後端部という。
【0019】
本発明実施の形態のガスメータ取替装置(2)は、同図に示すように、先端外周面からフランジ板(20)が円板状に張り出していると共に前記先端に続く外周面の所定範囲には雄ネジ部(21a)が形成された両端開放の内筒部(21)と、前記内筒部(21)の外周面との間に所定に空間部(S)が形成されるように前記内筒部(21)を包囲すると共に前記雄ネジ部(21a)に螺合可能な雌ネジ部(22a)を具備させた外筒部(22)と、前記外筒部(22)を密に挿通可能な閉塞栓部(23)とから構成されており、前記外筒部(22)の先端と前記フランジ板(20)との間には、弾性変形自在なゴム球(24)が内筒部(21)に外嵌状態に装着されている。
【0020】
尚、前記内筒部(21)の後端部には、リフト弁を内蔵させたプラグ部(25)が具備されてあり、外筒部(22)の後端部は、内筒部(21)の外周面に密に接触した状態で閉塞されていると共に、前記後端部近傍には、プラグ部(25)と同様にリフト弁を内蔵させたプラグ部(26)が、前記空間部(S)に連通するように設けられている。又、外筒部(22)の側壁には、複数の連通孔(29)が形成されており、前記連通孔(29)を介して、前記空間部(S)と外筒部(22)の外方とは連通する態様となっている。
【0021】
前記雄ネジ部(21a)と雌ネジ部(22a)とを螺合させることにより、前記内筒部(21)と外筒部(22)とは軸線方向に相対移動可能となり、外筒部(22)を動かさずに、内筒部(21)をネジを緩める方向に回動させると、プラグ部(25)は前方へ突出する方向に進出し、フランジ板(20)が外筒部(22)の前記後端部に近接することとなる。これにより、ゴム球(24)がフランジ板(20)と外筒部(22)の後端との間で挟圧され、図3に示すように、半径方向に拡大し、第2接続筒部(12)への流路を遮断する態様に変形することとなる。
尚、前記ガスメータ取替装置(2)は、第3接続筒部(13)の開放端に取外し自在に装着される支持部材(3)に具備させられて使用されるように設定されている。
【0022】
図4は、支持部材(3)を分解した状態を示す平面図であり、配管継手(1)全体を被覆するようにネジ止めされ且つ下方に開放する断面逆U字状の装着部(30)と、装着部(30)の前方に一体的に設けられ且つ長手方向に沿って一対の溝部(32)が形成されていると共に中央には第3接続筒部(13)の外径に略一致する大きさの孔部(33)が貫通する基板(31)と、前記基板(31)の溝部(32)に摺動自在に嵌め込まれる一対の凸条(34)が突設され且つ前記凸条(34)間の所定位置には、第1、第2貫通孔(35)(36)が形成されているスライド板(37)とからなり、前記第1貫通孔(35)には、前記プラグ栓(15)を取り外すための筒状工具(10)が回動自在に貫通されていると共に、第2貫通孔(36)には、前記したガスメータ取替装置(2)が貫通するように収容されている。
尚、筒状工具(10)の断面の内周形状は、前記プラグ栓(15)の工具対応部(14)が密に嵌合する大きさ形状に設定されているものとする。
以下、ガスメータの取替え工事の施工手順を踏まえながら説明する。
【0023】
図1に示したように、第3接続筒部(13)の開放端がプラグ栓(15)によって閉塞されている通常のガス使用状態の配管継手(1)に、図2に示すように、基板(31)を具備させた装着部(30)をネジ止め等により固定する。
【0024】
尚、装着部(30)には、スライド板(37)がスライド可能に取り付けられていると共に、前記スライド板(37)には、上記したような筒状工具(10)及びガスメータ取替装置(2)が予めセットされているものとする。
【0025】
装着部(30)を配管継手(1)に取り付けた状態にて、第1貫通孔(35)が孔部(33)に対応するように、スライド板(37)をスライドさせ、第1貫通孔(35)に嵌め込んである筒状工具(10)を支持部材(3)内に深く差し込み、前記プラグ栓(15)の工具対応部(14)を筒状工具(10)内に嵌め込んで筒状工具(10)をプラグ栓(15)のネジを緩める方向に回動させることにより、プラグ栓(15)は第3接続筒部(13)から外れて第1貫通孔(35)内に筒状工具(10)と共に収容される態様となる。
その後、スライド板(37)をスライドさせて、前記孔部(33)に第2貫通孔(36)を対応させてガスメータ取替装置(2)を配管継手(1)内に送り込む。
【0026】
閉塞栓部(23)の後端部近傍には、スライド板(37)に固定される固定板(27)が嵌め込まれていると共に、そのさらに後方には棒状操作部(28)が閉塞栓部(23)の軸線に対して直角方向に張り出している。ガスメータ取替装置(2)をスライド板(37)に差し込んで、第3接続筒部(13)の開放端に対応させた状態で棒状操作部(28)を締付け方向に回動させる。これにより、閉塞栓部(23)は第3接続筒部(13)の開放端に螺合されていき、最終締付け状態において、図2に示すように、先端のゴム球(24)が第2接続筒部(12)の開放端近傍(直管(52)の接続ネジ部内)にまで送り届けることができるように設定されている。
【0027】
その後、プラグ部(25)にガスホース接続用のソケット(45)を接続する。
プラグ部(25)は、ソケット接続用プラグの形状に構成されているから、外筒の開放端からバネ(図示せず)の付勢力によって突出している進退筒と、前記リフト弁を内方へ押圧する押圧軸及びロック用ボール(共に図示せず)等が内蔵された、一般的なガスホース用のワンタッチカップリング形式のソケット(45)を着脱自在に装着させることができる。プラグ部(25)がソケット(45)内に差し込まれることにより、前記押圧軸が前記リフト弁を内方に押し下げて、プラグ部(25)を開弁させると共に、ソケット(45)は、プラグ部(25)に抜止め状態に装着されることとなる。
尚、ソケット(45)は、ガスボンベ(B)に接続されたガスホース(44)の下流端に装着されているものとする。
【0028】
この状態にて、プラグ部(25)の基端部をねじを緩める方向に回動させる。これにより、内筒部(21)は、外筒部(22)から外方へ引き出される方向に移動することとなり、それに伴って、ゴム球(24)が内筒部(21)と共に移動するフランジ板(20)によって押圧されることとなる。
【0029】
ゴム球(24)は、ゴム製であるから、外筒部(22)の後端部とフランジ板(20)とによって挟圧されることにより押し潰され、図3に示すように、半径方向に拡大する態様に変形する。この変形状態にあるゴム球(24)によって、第2接続筒部(12)の基端部は閉塞されるように設定されているものとする。
【0030】
第2接続筒部(12)がゴム球(24)によって閉塞されることにより、ガスメータ(M)からのガスは、配管継手(1)でストップされる態様となるが、前記直管(52)へは、ガスボンベ(B)からのガスが、同図の実線で示す矢印に示すように、内筒部(21)を通って送られていくこととなり、屋内配管へ供給されることとなる。
【0031】
その後、前記引き込み管(4)のガス栓(43)を閉塞させて、ガスメータ(M)の上流側でガスを遮断させ、プラグ部(26)に、ソケット(46)を装着させる。そして、既設のガスメータ(M)を取り外す。
【0032】
ガス栓(43)を閉栓させることにより、引き込み管(4)からのガスは遮断されることとなるが、屋内へは、前記ガスボンベ(B)からのガスが内筒部(21)を通って供給されることとなるから、ガスメータの交換作業中も、屋内でガスを使用し続けることができる。
【0033】
ソケット(46)は、ガスホース(47)を介して、ガス圧を測定する圧力計(17)に接続されていると共に、前記ガスホース(47)は分岐されて、外筒部(22)の連通孔(29)を介して配管継手(1)内に空気を送り込むためのゴム製手動ポンプ(18)と、エア抜き用開放端部(19)とにも、それぞれ開閉弁(18a)(19a)を介して接続されているものとする。
【0034】
ガスメータ(M)の取替え作業完了後、開閉弁(18a)を開にして、ガスホース(47)のうちゴム製手動ポンプ(18)に連通する流路を開通させ、前記ポンプ(18)から、外筒部(22)の連通孔(29)を介して、配管継手(1)内に空気を送り込み、圧力計(17)を利用して、ガスメータ(M)及びガスメータ接続部の気密試験を行う。気密試験完了後、前記開閉弁(18a)を閉じる。
その後、開閉弁(19a)を開通させると共に、ガス栓(43)を開放する。
【0035】
ガス栓(43)を開放させることにより、引き込み管(4)からのガスは、新設されたガスメータ(M)内の空気を下流側へ押しながら、ガス出口管(50)から配管継手(1)内へ送られ、同図の破線で示した矢印のように、外筒部(22)の連通孔(29)から空間部(S)内に送り込まれると共にプラグ部(26)からソケット(46)を介して、さらには、ガスホース(47)に流れ込み、開放端部(19)から外方へ排出される。前記開放端部(19)から流出される気体の点火テスト等により、エア抜きが完了したことを確認することができる。
【0036】
エア抜き完了後、プラグ部(25)の基端部を締付け方向に回動させることにより、外筒部(22)を差込方向に移動させ、フランジ板(20)を内筒部(21)の後端部から離反させる。これにより、ゴム球(24)は弾性復帰することにより、直径が縮小され、第2接続筒部(12)の流路が開通することとなる。
【0037】
その後、操作部(28)をネジを緩める方向に回動させて、閉塞栓部(23)と第3接続筒部(13)の開放端との螺合を解除して、ガスメータ取替装置(2)を手前へ引き出してスライド板(37)内に収容させると共に、スライド板(37)をスライドさせて、基板(31)の孔部(33)に第1貫通孔(35)を対応させ、筒状工具(10)を嵌め込む。筒状工具(10)には、プラグ栓(15)が差し込まれたままであるから、プラグ栓(15)を第3接続筒部(13)の開放端に対応させると共に、筒状工具(10)を締付け方向に回動させることにより、第3接続筒部(13)の開放端は元通りプラグ栓(15)によって気密状態に閉塞されることとなる。
【0038】
最後に、支持部材(3)を配管継手(1)から取り外して、ガスメータの取替え作業が完了する。
このように、ガスメータ(M)の交換作業中でも屋内へのガスの供給を停止させることなく、又、後に必要なエア抜き確認作業も屋外のみで行うことができるから、入室せずに、ガスメータ(M)の交換作業を容易に且つ迅速に行うことができる。又、ガス出口管(50)に接続させた配管継手(1)に筒状工具(10)及びガスメータ取替装置(2)を具備させた支持部材(3)を取り付けるだけでガスメータ取替え工事のための準備が完了するから、ガスメータ取替装置の設置が容易である上に、前記装置の設置中はガスが外部に漏れることはないから、より安全にガスメータの取替え工事を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のガスメータ取替装置を装着させる前の配管継手の説明図であり、通常のガス使用時の場合を示している。
【図2】図1の配管継手に本発明の実施の形態のガスメータ取替装置を装着させた状態を示す断面図。
【図3】図1の配管継手に本発明の実施の形態のガスメータ取替装置を装着させた状態を示す断面図であり、ガスメータ交換作業中の状態を示している。
【図4】本発明の実施の形態のガスメータ取替装置を支持させる支持部材を分解斜視図。
【図5】従来のガスメータの配管構造を示す正面図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・配管継手
(10)・・・・・筒状工具
(11)(12)(13)・・・・第1、2,3接続筒部
(2) ・・・・・ガスメータ取替装置
(20)・・・・・フランジ板
(21)・・・・・内筒部
(22)・・・・・外筒部
(23)・・・・・閉塞栓部
(24)・・・・・弾性体(ゴム球)
(26)・・・・・ガス圧検査用孔(プラグ部)
(29)・・・・・連通孔
(44)・・・・・ガスホース
(5) ・・・・・送り管
(50)・・・・・ガス出口管
(M) ・・・・・ガスメータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管継手、特に、ガスメータのガス出口管に接続される配管継手に装着させるガスメータ取替装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、図5に示すように、地中の本管から延長接続されている引き込み管(4)と各家庭内へガスを送り込むための送り管(5)との間に、家庭でのガスの使用量を計測するためのガスメータ(M)が設けられており、これらは屋外に設置されている。
【0003】
この種ガスメータ(M)は、計測器等が内蔵されているメータ本体の上端部にガス入口管(40)とガス出口管(50)とが並設されており、前記ガス入口管(40)には、直管(42)の両端に連通接続されている一対の屈曲管(41a)(41b)を介して引き込み管(4)が接続されている。他方、ガス出口管(50)には、直管(52)の両端に連通接続されている一対の屈曲管(51a)(51b)を介して送り管(5)が接続されている。これにより、引き込み管(4)と送り管(5)とは、ガスメータ(M)を介して接続されることとなる。
尚、引き込み管(4)には、流路を開閉させるためのガス栓(43)が設けられている。
【0004】
ガスメータ(M)は、所定の周期で交換する必要があり、ガスメータ交換の際には、従来では、ガス栓(43)を閉めて、引き込み管(4)から供給されるガスを遮断させた上で作業をしなければならなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来においては、ガスメータ(M)を交換する際に、ガス栓(43)を閉塞させてガスを一旦止めてしまわなければならないため、事前に各家人の了解が必要である。又、ガスメータ(M)の交換終了後には、ガスメータ(M)から送り管(5)さらにはそれに続く屋内側配管(53)に至る範囲においての気密試験及びエア抜きを行わなければならず、それには前記屋内側配管(53)に接続されている家内のガス器具(54)を点火させて確認しなければならないから、作業者が各家の中に上がり込まなければならない。
【0006】
上記したように、従来、ガスメータ(M)の交換には、家人に承諾を得なければならず面倒である上に、家人が不在の場合には気密試験及びエア抜きの確認作業ができないという問題があった。
【0007】
ガスメータの交換作業中でもガスが使用できると共にエア抜き確認等を室外の作業のみで可能としたものとして、特開2000−275079に開示のものがあり、既設ガスメータと新設ガスメータとを袋内に気密状態に収納し、前記袋内でガスメータの取替え作業及びエア抜き作業等をする方法及び装置が提案されている。このものでは、ガスを停止させずに且つ室外の作業のみでガスメータの取替え工事を完了させることができるが、前記袋内をガスで充満させた状態で作業をおこなうように設定されているため、危険が伴い、又、前記袋を介してガスメータの交換作業等を行わなければならないため、作業がやりにくいといった問題がある。
【0008】
本発明は、屋内へのガスの供給を止めることなく且つ屋外の作業だけで、容易に且つ安全にガスメータの取替え作業を完了させることができるガスメータ取替装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
*1項
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、『ガスメータのガス出口管に接続される第1接続筒部と、屋内にガスを送り込む送り管が接続される第2接続筒部と、前記第2接続筒部と同軸状に設けられた補助用の第3接続筒部とを具備する配管継手に装着させるガスメータ取替装置であって、
前記第3接続筒部の開放端を気密状態に閉塞させる閉塞栓部と、前記閉塞栓部に密に貫通して前記第3接続筒部から前記第2接続筒部に向かって差し込まれる差込筒部とからなり、
前記差込筒部は、両端開放の内筒部と、前記内筒部の外面に螺合可能な外筒部との二重構造となっており、
前記内筒部の先端外周面には、フランジ板が半径方向に張り出していると共に、前記フランジ板と前記外筒部の先端との間にシール用弾性体が外嵌装着されており、
前記外筒部と前記内筒部とを相対回動させて前記外筒部の先端と前記フランジ板とを近接させたとき、前記弾性体は前記外筒部の先端と前記フランジ部とで挟圧されて半径方向に拡大変形すると共に、変形後の前記弾性体によって前記第2接続筒部の流路は遮断されるように設定されており、
前記内筒部の後端は、前記外筒部の後端よりも後方に突出すると共に、ガスホースが着脱自在に接続される構成となっており、
前記外筒部の後端は前記内筒部の外面に対して密に接触する状態で閉塞されていると共に、前記先端近傍の側面には、前記外筒部の内面と内筒部の外面との間の空間部に連通する連通孔が貫通しており、
前記外筒部の前記後端近傍には、ガス圧検査用孔が前記空間部に連通するように形成されている』ことである。
【0010】
上記技術的手段は次のように作用する。
ガスメータのガス出口管に、第2接続筒部と第3接続筒部とが同軸状に形成された三方開放の配管継手の第1接続筒部を接続させる。通常のガス使用時においては、第3接続筒部の開放端は閉塞されており、引き込み管からガスメータ内に送られたガスは、前記ガス出口管から第1接続筒部を通って前記配管継手内へ送られ、第2接続筒部を通って送り管から屋内へ供給される。ガスメータの交換作業の際には、ガスメータを取り外す前に、第3接続筒部を開放させて、差込筒部を密に貫通させた閉塞栓部を挿入する。前記差込筒部を構成する内筒部は両端に開放する筒状に構成されていると共にその先端は前記第2接続筒部にまで達するまで押し込まれ、外筒部よりもさらに後方に突出させた内筒部の後端には、燃料容器からのガス供給用のガスホースが接続される構成とする。又、外筒部は内筒部の外面に螺合するように構成されているから、相対回動させることにより、前記外筒部と前記内筒部とは相対的に進退移動し、前記外筒部の先端と前記フランジ板との距離は接離自在となる。前記外筒部の先端と前記フランジ板とが近接する方向に相対移動させたとき、前記内筒部の先端に外嵌させた弾性体が前記外筒部の先端とフランジ板とで挟圧されて半径方向に拡大する態様に変形する。これにより、前記第2接続筒部側への流路は前記弾性体によって遮断されることとなる。その後、ガスメータの上流側でガスを遮断する。これにより、ガスメータ内には引き込み管からのガスは流れ込まなくなるが、送り管には、前記内筒部を通って燃料容器からのガスが流れ込むこととなる。この状態でガスメータを取り外して交換作業を行う。交換後、外筒部に設けたガス圧検査用孔から所定圧力の空気を送り込む。この空気は前記外筒部に設けた連通孔から配管継手内に送られることとなり、気密試験を行うことができる。その後、ガスメータの上流側で遮断させていたガス栓を開放する。このとき、第2接続筒部はまだ弾性体によって遮断されたままであるため、ガスメータに流れ込むガスは、前記連通孔から、前記外筒部の内面と内筒部の外面との間の空間部に流れ込むこととなり、前記空間部に連通するガス圧検査用孔を利用してガスメータ内及び前記配管継手内のエア抜きを行うことができる。この間も、送り管へは燃料容器からのガスが供給され続けている。エア抜き完了後、外筒部を緩める方向に回動させて前記弾性体を元の形状に弾性復帰させると共に、前記第3接続筒部から差込筒部と共に閉塞栓部を抜き取って、前記第3接続筒部の開放端を閉塞させれば、ガスメータの交換作業が完了する。
【0011】
*2項
1項において、『前記第3接続筒部はプラグ栓によって常時気密状態に閉塞されているものとし、
前記第3接続筒部の開放端には、前記開放端と略同径の孔部が貫通する基板が取外し自在に装着されると共に、前記基板上を長手方向にスライド可能なスライド板が設けられ、
前記スライド板には、一対の第1、第2貫通孔が長手方向に沿って並列状態に形成されると共に、一方の第1貫通孔には前記プラグ栓を取り外すための棒状治具が気密状態に貫通するように収容され、他方の第2貫通孔には前記閉塞栓部が気密状態に収容される構成とした』ものでは、第3接続筒部の開放端に前記孔部が対応するように前記基板を装着し、前記基板の孔部に第1貫通孔が対応するように、スライド板をスライドさせる。そして、前記第1貫通孔に貫通状態に収容してある棒状冶具を第3接続筒部内に差込み、内部のプラグ栓を取り外す。その後、前記基板の孔部に第2貫通孔が対応するように、スライド板をスライドさせ、第2貫通孔に貫通状態に収容させた閉塞栓部及びそれに具備させた差込筒部を前記第3接続筒部内に送り込む。第3接続筒部からプラグ栓を取り外しても、前記第3接続筒部の開放端は、前記棒状冶具、スライド板、又は、閉塞栓部によって閉塞される態様となるので、外部にガスが漏れ出ることはない。差込筒部を利用してのガスメータの取替え作業及び気密検査、さらには空気抜き作業は上記1項に記載したとおりである。
【0012】
*3項
1項又は2項において、『前記内筒部の後端と、前記外筒部の側面に設けた前記ガス圧検査用孔は、ガスホースが脱着自在に接続可能な接続筒部とした』ものでは、前記接続筒部の形状を、先端外周部に環状凹溝が形成されている一般的なプラグ部の外形に一致させておけば、従来のカップリング装置を内蔵させたガスホース接続用のソケットを介してガスホースを接続することができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
本発明のガスメータ取替装置を、ガスメータのガス出口側の配管継手に接続させるだけで、屋内へのガスの供給を停止させることなく、屋外の作業だけでガスメータの交換作業も交換後の気密検査やエア抜き作業等も行うことができるから、ガスメータの交換作業を容易に且つ迅速に行うことができ、作業の効率が向上する。又、大掛かりな装置を必要としないから手軽に実施することができ、さらに、各部品を直接手で操作しながら作業を行うことができるから、ガスメータの交換作業を安全に且つ確実に行うことができる。
【0014】
上記の効果に加えて、2項においては、スライド板をスライドさせるだけで、第3接続筒部からガスを漏らすことなく、ガスメータ取替装置を装着させることができるので、ガスメータ取替装置の装着に手間取ることがなく、一層、容易に且つ安全にガスメータの交換作業を行うことができるといった効果がある。
さらに、3項においては、接続筒部の形状を一般的なガス栓のプラグ部状に構成すると共に、ガスホースの接続端にソケットを具備させておけば、前記各接続筒部にそれぞれワンタッチで脱着可能となり、内筒部及び外筒部に容易に且つ確実にガスホースの取り付け作業を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、上記した本発明の実施の形態を図面に従って詳述する。
本発明実施の形態に使用されるガスメータは、従来のものと同様な内部構造を有するように設定されていると共に、メータ本体の上面には、図5に示したもののように、ガス入口管(40)及びガス出口管(50)が突設されており、ガス入口管(40)の上流に接続される引き込み管(4)には流路を開閉させるガス栓(43)が設けられている。但し、この実施の形態では、ガス出口管(50)に接続させる継手を、図5に示されている屈曲管(51a)から、図1に示すような、本発明の実施の形態の配管継手(1)に差し代えた構成とする。
尚、図1は、ガスメータ(M)を向かって右側から見た状態における配管継手(1)の拡大断面図であり、図面の左側がガスメータ(M)の前方となっている。
【0016】
配管継手(1)の構造について説明する。
配管継手(1)は、図1に示すように、前後方と下方に開放する3つの接続筒部を有する三方継手であり、下方に開放する第1接続筒部(11)に前記ガス出口管(50)が接続されると共に、後方に開放する第2接続筒部(12)には、ガスを屋内に送り込む送り管が、図面において二点鎖線で示した直管(52)を介して接続されている。
【0017】
又、前方に開放する第3接続筒部(13)の開放端は、通常のガス使用時においては、プラグ栓(15)によって気密状態に閉塞されているものとする。これにより、引き込み管(43)から送られてくるガスはガスメータ(M)のガス出口管(50)から配管継手(1)内へ入り込み、同図の矢印に示すとおり、第1接続筒部(11)から第2接続筒部(12)を通って、屋内配管へ送られていくこととなる。
【0018】
そして、ガスメータ取替工事の際には、前記プラグ栓(15)を取り外すと同時に、図2に示すように、本発明実施の形態のガスメータ取替装置(2)が第3接続筒部(13)に差し込まれる。
尚、以下、ガスメータ取替装置(2)において、配管継手(1)に差し込まれる側の端部を先端部といい、配管継手(1)から外方へ突出する端部を後端部という。
【0019】
本発明実施の形態のガスメータ取替装置(2)は、同図に示すように、先端外周面からフランジ板(20)が円板状に張り出していると共に前記先端に続く外周面の所定範囲には雄ネジ部(21a)が形成された両端開放の内筒部(21)と、前記内筒部(21)の外周面との間に所定に空間部(S)が形成されるように前記内筒部(21)を包囲すると共に前記雄ネジ部(21a)に螺合可能な雌ネジ部(22a)を具備させた外筒部(22)と、前記外筒部(22)を密に挿通可能な閉塞栓部(23)とから構成されており、前記外筒部(22)の先端と前記フランジ板(20)との間には、弾性変形自在なゴム球(24)が内筒部(21)に外嵌状態に装着されている。
【0020】
尚、前記内筒部(21)の後端部には、リフト弁を内蔵させたプラグ部(25)が具備されてあり、外筒部(22)の後端部は、内筒部(21)の外周面に密に接触した状態で閉塞されていると共に、前記後端部近傍には、プラグ部(25)と同様にリフト弁を内蔵させたプラグ部(26)が、前記空間部(S)に連通するように設けられている。又、外筒部(22)の側壁には、複数の連通孔(29)が形成されており、前記連通孔(29)を介して、前記空間部(S)と外筒部(22)の外方とは連通する態様となっている。
【0021】
前記雄ネジ部(21a)と雌ネジ部(22a)とを螺合させることにより、前記内筒部(21)と外筒部(22)とは軸線方向に相対移動可能となり、外筒部(22)を動かさずに、内筒部(21)をネジを緩める方向に回動させると、プラグ部(25)は前方へ突出する方向に進出し、フランジ板(20)が外筒部(22)の前記後端部に近接することとなる。これにより、ゴム球(24)がフランジ板(20)と外筒部(22)の後端との間で挟圧され、図3に示すように、半径方向に拡大し、第2接続筒部(12)への流路を遮断する態様に変形することとなる。
尚、前記ガスメータ取替装置(2)は、第3接続筒部(13)の開放端に取外し自在に装着される支持部材(3)に具備させられて使用されるように設定されている。
【0022】
図4は、支持部材(3)を分解した状態を示す平面図であり、配管継手(1)全体を被覆するようにネジ止めされ且つ下方に開放する断面逆U字状の装着部(30)と、装着部(30)の前方に一体的に設けられ且つ長手方向に沿って一対の溝部(32)が形成されていると共に中央には第3接続筒部(13)の外径に略一致する大きさの孔部(33)が貫通する基板(31)と、前記基板(31)の溝部(32)に摺動自在に嵌め込まれる一対の凸条(34)が突設され且つ前記凸条(34)間の所定位置には、第1、第2貫通孔(35)(36)が形成されているスライド板(37)とからなり、前記第1貫通孔(35)には、前記プラグ栓(15)を取り外すための筒状工具(10)が回動自在に貫通されていると共に、第2貫通孔(36)には、前記したガスメータ取替装置(2)が貫通するように収容されている。
尚、筒状工具(10)の断面の内周形状は、前記プラグ栓(15)の工具対応部(14)が密に嵌合する大きさ形状に設定されているものとする。
以下、ガスメータの取替え工事の施工手順を踏まえながら説明する。
【0023】
図1に示したように、第3接続筒部(13)の開放端がプラグ栓(15)によって閉塞されている通常のガス使用状態の配管継手(1)に、図2に示すように、基板(31)を具備させた装着部(30)をネジ止め等により固定する。
【0024】
尚、装着部(30)には、スライド板(37)がスライド可能に取り付けられていると共に、前記スライド板(37)には、上記したような筒状工具(10)及びガスメータ取替装置(2)が予めセットされているものとする。
【0025】
装着部(30)を配管継手(1)に取り付けた状態にて、第1貫通孔(35)が孔部(33)に対応するように、スライド板(37)をスライドさせ、第1貫通孔(35)に嵌め込んである筒状工具(10)を支持部材(3)内に深く差し込み、前記プラグ栓(15)の工具対応部(14)を筒状工具(10)内に嵌め込んで筒状工具(10)をプラグ栓(15)のネジを緩める方向に回動させることにより、プラグ栓(15)は第3接続筒部(13)から外れて第1貫通孔(35)内に筒状工具(10)と共に収容される態様となる。
その後、スライド板(37)をスライドさせて、前記孔部(33)に第2貫通孔(36)を対応させてガスメータ取替装置(2)を配管継手(1)内に送り込む。
【0026】
閉塞栓部(23)の後端部近傍には、スライド板(37)に固定される固定板(27)が嵌め込まれていると共に、そのさらに後方には棒状操作部(28)が閉塞栓部(23)の軸線に対して直角方向に張り出している。ガスメータ取替装置(2)をスライド板(37)に差し込んで、第3接続筒部(13)の開放端に対応させた状態で棒状操作部(28)を締付け方向に回動させる。これにより、閉塞栓部(23)は第3接続筒部(13)の開放端に螺合されていき、最終締付け状態において、図2に示すように、先端のゴム球(24)が第2接続筒部(12)の開放端近傍(直管(52)の接続ネジ部内)にまで送り届けることができるように設定されている。
【0027】
その後、プラグ部(25)にガスホース接続用のソケット(45)を接続する。
プラグ部(25)は、ソケット接続用プラグの形状に構成されているから、外筒の開放端からバネ(図示せず)の付勢力によって突出している進退筒と、前記リフト弁を内方へ押圧する押圧軸及びロック用ボール(共に図示せず)等が内蔵された、一般的なガスホース用のワンタッチカップリング形式のソケット(45)を着脱自在に装着させることができる。プラグ部(25)がソケット(45)内に差し込まれることにより、前記押圧軸が前記リフト弁を内方に押し下げて、プラグ部(25)を開弁させると共に、ソケット(45)は、プラグ部(25)に抜止め状態に装着されることとなる。
尚、ソケット(45)は、ガスボンベ(B)に接続されたガスホース(44)の下流端に装着されているものとする。
【0028】
この状態にて、プラグ部(25)の基端部をねじを緩める方向に回動させる。これにより、内筒部(21)は、外筒部(22)から外方へ引き出される方向に移動することとなり、それに伴って、ゴム球(24)が内筒部(21)と共に移動するフランジ板(20)によって押圧されることとなる。
【0029】
ゴム球(24)は、ゴム製であるから、外筒部(22)の後端部とフランジ板(20)とによって挟圧されることにより押し潰され、図3に示すように、半径方向に拡大する態様に変形する。この変形状態にあるゴム球(24)によって、第2接続筒部(12)の基端部は閉塞されるように設定されているものとする。
【0030】
第2接続筒部(12)がゴム球(24)によって閉塞されることにより、ガスメータ(M)からのガスは、配管継手(1)でストップされる態様となるが、前記直管(52)へは、ガスボンベ(B)からのガスが、同図の実線で示す矢印に示すように、内筒部(21)を通って送られていくこととなり、屋内配管へ供給されることとなる。
【0031】
その後、前記引き込み管(4)のガス栓(43)を閉塞させて、ガスメータ(M)の上流側でガスを遮断させ、プラグ部(26)に、ソケット(46)を装着させる。そして、既設のガスメータ(M)を取り外す。
【0032】
ガス栓(43)を閉栓させることにより、引き込み管(4)からのガスは遮断されることとなるが、屋内へは、前記ガスボンベ(B)からのガスが内筒部(21)を通って供給されることとなるから、ガスメータの交換作業中も、屋内でガスを使用し続けることができる。
【0033】
ソケット(46)は、ガスホース(47)を介して、ガス圧を測定する圧力計(17)に接続されていると共に、前記ガスホース(47)は分岐されて、外筒部(22)の連通孔(29)を介して配管継手(1)内に空気を送り込むためのゴム製手動ポンプ(18)と、エア抜き用開放端部(19)とにも、それぞれ開閉弁(18a)(19a)を介して接続されているものとする。
【0034】
ガスメータ(M)の取替え作業完了後、開閉弁(18a)を開にして、ガスホース(47)のうちゴム製手動ポンプ(18)に連通する流路を開通させ、前記ポンプ(18)から、外筒部(22)の連通孔(29)を介して、配管継手(1)内に空気を送り込み、圧力計(17)を利用して、ガスメータ(M)及びガスメータ接続部の気密試験を行う。気密試験完了後、前記開閉弁(18a)を閉じる。
その後、開閉弁(19a)を開通させると共に、ガス栓(43)を開放する。
【0035】
ガス栓(43)を開放させることにより、引き込み管(4)からのガスは、新設されたガスメータ(M)内の空気を下流側へ押しながら、ガス出口管(50)から配管継手(1)内へ送られ、同図の破線で示した矢印のように、外筒部(22)の連通孔(29)から空間部(S)内に送り込まれると共にプラグ部(26)からソケット(46)を介して、さらには、ガスホース(47)に流れ込み、開放端部(19)から外方へ排出される。前記開放端部(19)から流出される気体の点火テスト等により、エア抜きが完了したことを確認することができる。
【0036】
エア抜き完了後、プラグ部(25)の基端部を締付け方向に回動させることにより、外筒部(22)を差込方向に移動させ、フランジ板(20)を内筒部(21)の後端部から離反させる。これにより、ゴム球(24)は弾性復帰することにより、直径が縮小され、第2接続筒部(12)の流路が開通することとなる。
【0037】
その後、操作部(28)をネジを緩める方向に回動させて、閉塞栓部(23)と第3接続筒部(13)の開放端との螺合を解除して、ガスメータ取替装置(2)を手前へ引き出してスライド板(37)内に収容させると共に、スライド板(37)をスライドさせて、基板(31)の孔部(33)に第1貫通孔(35)を対応させ、筒状工具(10)を嵌め込む。筒状工具(10)には、プラグ栓(15)が差し込まれたままであるから、プラグ栓(15)を第3接続筒部(13)の開放端に対応させると共に、筒状工具(10)を締付け方向に回動させることにより、第3接続筒部(13)の開放端は元通りプラグ栓(15)によって気密状態に閉塞されることとなる。
【0038】
最後に、支持部材(3)を配管継手(1)から取り外して、ガスメータの取替え作業が完了する。
このように、ガスメータ(M)の交換作業中でも屋内へのガスの供給を停止させることなく、又、後に必要なエア抜き確認作業も屋外のみで行うことができるから、入室せずに、ガスメータ(M)の交換作業を容易に且つ迅速に行うことができる。又、ガス出口管(50)に接続させた配管継手(1)に筒状工具(10)及びガスメータ取替装置(2)を具備させた支持部材(3)を取り付けるだけでガスメータ取替え工事のための準備が完了するから、ガスメータ取替装置の設置が容易である上に、前記装置の設置中はガスが外部に漏れることはないから、より安全にガスメータの取替え工事を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のガスメータ取替装置を装着させる前の配管継手の説明図であり、通常のガス使用時の場合を示している。
【図2】図1の配管継手に本発明の実施の形態のガスメータ取替装置を装着させた状態を示す断面図。
【図3】図1の配管継手に本発明の実施の形態のガスメータ取替装置を装着させた状態を示す断面図であり、ガスメータ交換作業中の状態を示している。
【図4】本発明の実施の形態のガスメータ取替装置を支持させる支持部材を分解斜視図。
【図5】従来のガスメータの配管構造を示す正面図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・配管継手
(10)・・・・・筒状工具
(11)(12)(13)・・・・第1、2,3接続筒部
(2) ・・・・・ガスメータ取替装置
(20)・・・・・フランジ板
(21)・・・・・内筒部
(22)・・・・・外筒部
(23)・・・・・閉塞栓部
(24)・・・・・弾性体(ゴム球)
(26)・・・・・ガス圧検査用孔(プラグ部)
(29)・・・・・連通孔
(44)・・・・・ガスホース
(5) ・・・・・送り管
(50)・・・・・ガス出口管
(M) ・・・・・ガスメータ
Claims (3)
- ガスメータのガス出口管に接続される第1接続筒部と、屋内にガスを送り込む送り管が接続される第2接続筒部と、前記第2接続筒部と同軸状に設けられた補助用の第3接続筒部とを具備する配管継手に装着させるガスメータ取替装置であって、
前記第3接続筒部の開放端を気密状態に閉塞させる閉塞栓部と、前記閉塞栓部に密に貫通して前記第3接続筒部から前記第2接続筒部に向かって差し込まれる差込筒部とからなり、
前記差込筒部は、両端開放の内筒部と、前記内筒部の外面に螺合可能な外筒部との二重構造となっており、
前記内筒部の先端外周面には、フランジ板が半径方向に張り出していると共に、前記フランジ板と前記外筒部の先端との間にシール用弾性体が外嵌装着されており、
前記外筒部と前記内筒部とを相対回動させて前記外筒部の先端と前記フランジ板とを近接させたとき、前記弾性体は前記外筒部の先端と前記フランジ部とで挟圧されて半径方向に拡大変形すると共に、変形後の前記弾性体によって前記第2接続筒部の流路は遮断されるように設定されており、
前記内筒部の後端は、前記外筒部の後端よりも後方に突出すると共に、ガスホースが着脱自在に接続される構成となっており、
前記外筒部の後端は前記内筒部の外面に対して密に接触する状態で閉塞されていると共に、前記先端近傍の側面には、前記外筒部の内面と内筒部の外面との間の空間部に連通する連通孔が貫通しており、
前記外筒部の前記閉塞栓部よりも後方側には、ガス圧検査用孔が前記空間部に連通するように形成されていることを特徴とするガスメータ取替装置。 - 請求項1に記載のガスメータ取替装置において、前記第3接続筒部はプラグ栓によって常時気密状態に閉塞されているものとし、
前記第3接続筒部の開放端には、前記開放端と略同径の孔部が貫通する基板が取外し自在に装着されると共に、前記基板上を長手方向にスライド可能なスライド板が設けられ、
前記スライド板には、一対の第1、第2貫通孔が長手方向に沿って並列状態に形成されると共に、一方の第1貫通孔には前記プラグ栓を取り外すための棒状治具が気密状態に貫通するように収容され、他方の第2貫通孔には前記閉塞栓部が気密状態に収容される構成としたガスメータ取替装置。 - 請求項1又は2に記載のガスメータ取替装置において、前記内筒部の後端と、前記外筒部の側面に設けた前記ガス圧検査用孔は、ガスホースが脱着自在に接続可能な接続筒部としたガスメータ取替装置。
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