JP3654156B2 - トナーカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法を用いる複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に関するものであり、特に現像装置にトナーを供給するトナーカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記方式の画像形成装置は、回転駆動される感光体等の像担持体と、この感光体上に静電潜像を順次形成する潜像形成手段と、静電潜像をトナー像に現像する現像手段と、感光体上の複数色のトナー像を記録媒体に転写する転写装置とを備える。
【0003】
従来、上記現像装置において、感光体に接する現像ローラを備える現像器と、この現像器に着脱自在に装着され、現像器側にトナーを供給するトナーカートリッジを備える方式がある。例えば、実公平3−53232号公報は、図1(A)に示すように、円筒状のトナーカートリッジ110内に回転可能に支持された回転軸100と、回転軸上に固定されトナー排出口102の近傍に装着されて内部のトナーを排出する掻上げ板104と、同じく回転軸上の掻上げ板104以外の部分に固定され、トナーカートリッジの両端部付近のトナーをトナー排出口102に向けて軸方向に移送させるスパイラル状の掻出し板106が設けられた構造のトナーカートリッジを提案している。この構造を有するトナーカートリッジにおいては、トナー排出口の大きさ如何にかかわりなくトナーカートリッジを可及的に大きくし、そのトナー収容量を増加して交換頻度を少なくすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図1(A)に示すような円筒形のトナーカートリッジでは、トナーの収容量を増加させる場合に、円筒の半径を長くすることによって体積を増加させる。そのため、トナーカートリッジを画像形成装置に装着する場合、トナーカートリッジを装着する場所の形状によってトナーカートリッジの大型化は制限される。
【0005】
一方、トナーカートリッジ自体を小型化すれば画像形成装置内部における装着場所の問題は解決されるが、トナー収容量が減少するためトナーカートリッジの交換回数が増加してメンテナンスが煩雑になるという別の問題が生じてしまう。従って、従来型の円筒形のカートリッジをフルカラーの画像形成装置に用いると、トナー収容量を減少させることなく装置自体を小型化することができないという問題がある。
【0006】
一方、図1(A)に示した従来のトナーカートリッジにおいては、一つの回転軸100で掻上げ板104及び掻出し板106の両方を回転させてトナーをかき回しているだけなので、図1(B)に示すようにトナー粒子間の圧縮度合いが低く、また回転トルクが大きい。
【0007】
トナーカートリッジの排出口から一定量のトナーをスムーズに現像器側に供給するには、トナー排出口付近でトナーが適度に圧密されていることが必要である。ただし、圧密が高すぎると、トナー排出口付近でトナーが固まってしまい安定した一定量のトナー供給ができない。
【0008】
また、図1(A)に示す従来のトナーカートリッジにおいては、トナーが過度にかき回されてしまい、トナーと空気の接触面積が大きくなる傾向がある。このため、図1(C)に示すように空気中の水分子による吸着により、トナーが局所的に固まってしまう。従って、トナーの排出量にばらつきが生じ、安定したトナー排出量が得られないという問題がある。
【0009】
安定した一定量のトナー排出量を実現するにあたって、トナーはトナーカートリッジ内に局所的に固まらず、トナー成分の均一な分散とトナー排出口付近で適度に圧密されていることが好ましい。従って、トナーには、何らかの搬送部材による「適度なほぐし」とトナー排出口付近での「適度な圧密」の両方が必要とされる。このようにトナーカートリッジ内で、トナーには「適度なほぐし」と「適度な圧密」という相反する2つの状態が要求される。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明の第1の目的は、トナーを圧縮してトナー排出口に搬送する構成にすることにより、安定したトナー排出量を得ることができるトナーカートリッジを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、空気中の水分子に吸着してトナーが固まる影響を受けないトナーカートリッジを提供することである。
【0012】
さらに、本発明の他の目的は、トナーカートリッジ内でのトナーのスムーズな流れを実現するための回転部材の駆動トルクを低減させるトナーカートリッジを提供することである。
【0013】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるトナーカートリッジを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、電子写真法を利用する画像形成装置用のトナーを収容するトナーカートリッジであって、
(e) 前記トナーを収容するケース本体と、
(f) 前記ケース本体に回動可能に支持されたトナー撹拌軸と、
(g) 前記トナー攪拌軸から延びる可撓性の攪拌フィンと、を備え、
(h) 前記攪拌フィンは、
(d-1) 切り込みが設けられており、
(d-2) 前記切り込みの内側部分を開口部として有し、前記トナー攪拌軸から延びる第1の攪拌片と、
(d-3) 前記切り込みの内側部分によって構成され、前記第 1 の攪拌片よりも可撓性が低く、前記トナー攪拌軸から延びる第2の攪拌片と、を備え、
(e) 前記トナー攪拌軸が回動する際に、前記第1の攪拌片が前記第2の攪拌片よりも下流側を回動することを特徴とする
【0015】
前記第1の攪拌片の前記トナー攪拌軸における半径方向の長さは、前記第2の攪拌片の前記半径方向における長さよりも長いこととしてもよい。
【0016】
前記第2の攪拌片は、第2の開口部を有することとしてもよい。
【0017】
前記トナー攪拌軸の軸方向に並ぶ複数の攪拌フィンをさらに備え、前記複数の攪拌フィンは、前記トナー攪拌軸から同一の半径方向に延びることとしてもよい。
【0018】
前記複数の攪拌フィンは、一体に設けられていることとしてもよい。
【0019】
前記第1の攪拌片及び前記第2の攪拌片は、前記トナー攪拌軸の異なる半径方向に延びることとしてもよい。
【0024】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0026】
図2は、トナーカートリッジ20及びトナーカートリッジ20を装着した画像形成装置の概略断面図である。この画像形成装置は、4色のトナーによりフルカラー画像を形成することができるカラー電子写真プリンタであるが、本発明のトナーカートリッジ20は、これに限定されるものではなく、感光体等の像担持体にトナー像を形成する方式の画像形成装置の全てに適用可能である。
【0027】
本図を用いて、画像形成装置の構成及び動作を説明する。画像形成装置は、感光体1、帯電ローラ2、露光ユニット3、現像器ユニット4、中間転写装置5、及び感光体クリーニング装置6を備える。帯電ローラ2、露光ユニット3、現像器ユニット4、中間転写装置5、及び感光体クリーニング装置6は、感光体1の周囲に配置される。さらにトナーカートリッジ20は、現像器ユニット4に装着される。帯電ローラ2は、感光体1を帯電させ、露光ユニット3は、感光体1に静電潜像を形成する。現像器ユニット4は、静電潜像を現像する。中間転写装置5は、感光体1に形成されたトナー像をシートS上に転写する。
【0028】
感光体1は、薄肉円筒状の導電性基材とその表面に形成された感光層とを有し、図示しない駆動手段によって図示矢印方向に回転駆動される。
【0029】
現像器ユニット4は、イエロー用現像器4Y、シアン用現像器4C、マゼンタ用現像器4Mおよびブラック用現像器4Kを有する。各現像器は、現像ハウジング4a内に配設された現像ローラ4bを備える。これらの現像器4Y、4C、4M、4Kは、揺動可能であって、それぞれ感光体1に対して離当接し、感光体1の1回転毎に選択的に一つの現像器の現像ローラ4bのみが感光体1に当接する。
【0030】
中間転写装置5は、中間転写ベルト7、中間転写ベルト7を走行させるための駆動ローラ9、感光体1に形成されたトナー像を中間転写ベルト7に転写する一転写部T1、一次転写用バックアップローラ10、二次転写用バックアップローラ11等を有し、これら各ローラの周りに無端状の中間転写ベルト7が張架されている。一次転写部T1において、中間転写ベルト7は、一次転写用バックアップローラ10によって感光体1側に付勢される。二次転写部T2において、二次転写用バックアップローラ11及び二次転写ローラ12は、中間転写ベルト7を介在して、対向刷る位置に配置されている。
【0031】
次に、上記の画像形成装置の動作について説明する。図示しないコンピュータから画像形成信号が入力されると、感光体1、現像器ユニット4の各現像ローラ4bおよび中間転写ベルト7が回転駆動される。先ず、感光体1の外周面が帯電ローラ2によって一様に帯電され、一様に帯電された感光体1の外周面に、露光ユニット3によって第1色目(例えばイエロー)の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、イエローの静電潜像が形成される。
【0032】
感光体1には、イエロー用現像器4Yの現像ローラ4bのみが接触し、これによってイエローの静電潜像のトナー像が感光体1上に形成される。中間転写ベルト7には上記トナーの帯電性と逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体1上に形成されたトナー像が、一次転写部T1において中間転写ベルト7上に転写される。感光体1上に残留しているトナーは感光体クリーニング装置6によって除去された後、感光体1の外周面は除電手段(図示せず)により除電される。
【0033】
上記の動作が画像形成信号の例えば、第2色目(シアン)、第3色目(マゼンタ)、第4色目(ブラック)に対応して、感光体1と中間転写ベルト7の1回転による潜像形成、現像が繰り返され、画像形成信号の内容に応じた4色のトナー像が中間転写ベルト7上において重ね合わされて転写される。そして、このフルカラー画像が二次転写部T2に達するタイミングで、シートSが矢印方向から二次転写部T2に供給され、このとき、転写ローラ12が中間転写ベルト7に押圧されるとともに二次転写電圧が印加され、中間転写ベルト7上のフルカラートナー像が記録媒体S上に転写される。なお、上記の画像形成信号の処理では第1色目(イエロー)、第2色目(シアン)、第3色目(マゼンタ)、第4色目(ブラック)としたが、処理の順序はこれに限定されるものではない。
【0034】
トナーカートリッジ20は、現像器4Yの現像ハウジング4aに着脱自在に装着される。4つのトナーカートリッジ20は、現像器ユニット4に装着される場合に、感光体1を中心とした略放射状に配置される。トナーカートリッジ20のケース本体22は、本図に示す形状の断面を有する筒状に設けられている。ケース本体22は、トナー排出口24、突起部26を有する。ケース本体22の内側は、突起部26を境界として、2つのトナー収容室90,92に分割される。第1のトナー収容室90は、トナー排出口24から離れた方の領域に、第2のトナー収容室92は、トナー排出口24を有する側の領域にそれぞれ設けられる。第1のトナー収容室90及び第2のトナー収容室92は、いずれも略円筒形に設けられており、ケース本体22の内側は、めがね形状の断面を有する。
【0035】
第2のトナー収容室92は、本図に示す断面の断面積が、本図に示す第1のトナー収容室90の断面積よりも小さくなるように設けられている。第2のトナー収容室92は、現像器ユニット4に装着される場合に、周りを他の部材に占有される。このため、第2のトナー収容室92は占有する空間を制限される。これに対して、第1のトナー収容室90は、現像器ユニット4から離れた位置に配置されるので、第1のトナー収容室90に比べて断面積をより大きく設計することができる。このように、ケース本体22は、第1のトナー収容室90及び第2のトナー収容室92で構成されるので、混み合った現像器ユニット4に装着する場合でも、空間を有効に利用し、より多くのトナーを収容することができる。また、周囲の部材による制限を受けないので、第2のトナー収容室92をさらに大きくすることが可能である。従って、より多くのトナーを収容できるトナーカートリッジ20を装着させることができる。
【0036】
ケース本体22には、トナーを現像器ユニット4に排出するトナー排出口24が形成されている。トナー排出口24は、トナーカートリッジ20を現像ハウジング4aに装着したとき、トナー排出口24から現像ハウジング4aのトナー注入口4cにトナーが供給されるように構成されている。なお、他の現像器4C、4M、4Kにも、同様にトナーカートリッジ20が着脱自在に装着される。トナーカートリッジ20については、図3以降で詳述する。
【0037】
図3(A)は、図2のトナーカートリッジ20のA−A線に沿った断面を示す。図3(B)は、トナーカートリッジ20の図3(A)のC−C線に沿った断面を軸方向200に見た図である。
【0038】
図3(A)のケース本体22の内側に示した実線は、突起部26に対応する。突起部26は、ケース本体22内部の空間を第1のトナー収容室90及び第2のトナー収容室92に分割する。すなわち、ケース本体22は、内部に第1のトナー収容室90及び第2のトナー収容室92が連通した2部屋を有する。
【0039】
第1のトナー収容室90及び第2のトナー収容室92それぞれにトナー撹拌部材40及びトナー搬送部材60が備えられている。第1のトナー収容室90は、トナー撹拌部材40及びトナー撹拌部材40を回動可能に保持する軸受け部28aを有する。第2のトナー収容室92は、トナー搬送部材60、トナー搬送部材60を回動可能に保持する軸受け部28b、及びトナーを現像器ユニット4に向けて排出するトナー排出口24を有する。
【0040】
トナー撹拌部材40は、ケース本体22に回動可能に支持されるトナー撹拌軸42、トナー撹拌軸42から延びる攪拌フィン44,45,46、駆動部側の端及びトナーを供給する供給口のキャップ側の端にそれぞれ設けられた2つの端部フィン56,57を有する。 攪拌フィン44,45,46及び端部フィン56,57は、プレート状に設けられている。第1、第2、第3攪拌フィン44,45,46は、それぞれトナー撹拌軸42から互いに180度異なる方向に延びる。攪拌フィン44,45,46及び端部フィン56,57は、トナー撹拌軸42とともに回動する。
【0041】
攪拌フィン44,45,46は、いずれも切り込みを有する2枚構造をしており、外側のフィンは撓みやすく内側のフィンは撓みにくい。各フィンの可撓性の程度は、トナーを運ぶときに適度に撓んで、トナーの荷重を分散する程度に設定されるのが好ましい。
【0042】
トナー搬送部材60は、ケース本体22に回動可能に支持されるトナー搬送軸62、トナー搬送軸62から延びる複数の円弧羽根64及び2枚の掻き出しフィン68を有する。複数の円弧羽根64は、トナー搬送軸62の軸方向200に所定の間隔をおいてトナー搬送軸62から延びる。掻き出しフィン68は、トナー搬送軸64のうちトナー排出口24に対応する位置に設けられている。トナー搬送軸62は回動し、円弧羽根64及び掻き出しフィン68は、トナー搬送軸62とともに回動する。トナー撹拌軸42及びトナー搬送軸62は、ともに、軸方向200に見て左回り210に回動する。
【0043】
次に、以上の部材によって実現されるトナーカートリッジ20の内側におけるトナーの流れを説明する。
【0044】
図4は、トナーカートリッジ20の内側におけるトナーの流れを模式的に示す。図4(A)は、図2のトナーカートリッジ20のB−B線に沿った断面を示す。図4(B)は、軸方向200から見た、トナーカートリッジ20の図4(A)のD−D線に沿った断面を示す。
【0045】
図4(A)に示すように、第1のトナー収容室90に収容されたトナーは、軸方向200に垂直な方向に搬送され、第2のトナー収容室92に移動する。図4(B)は、このときのトナーの流れを示す。本図に示すように、第2のトナー収容室92に収容されたトナーは、トナー撹拌軸42の軸方向200に見て、左回りの回動によって、回動方向210に搬送される。第2のトナー収容室92の底部92aに搬送されたトナーは、突起部26を乗り越えて、第2のトナー収容室92に搬送される。このように、第1のトナー収容室90に収容されたトナーは、トナー撹拌軸42の回動によって、第2のトナー収容室92に搬送される。
【0046】
次に第2のトナー収容室92におけるトナーの流れを説明する。図4(A)に示すように、トナー搬送軸62の両端部から延びる円弧羽根64によって、第2のトナー収容室92の両端部に収容されるトナーは、トナー搬送軸62の周りを回動しながら、トナー搬送軸62の軸方向200及び軸方向200と反対の方向に搬送される。すなわち、トナー排出口24に向けて搬送される。トナー排出口24付近に対応するトナー搬送軸62からは、掻き出しフィン68が延びる。トナー排出口24付近に搬送されたトナーは、この掻き出しフィン68によって、図4(A)に示すように、軸方向200に垂直な方向に搬送される。以上の流れでケース本体22に収容されたトナーは、トナー排出口24から排出される。
【0047】
また、ケース本体22は、トナー排出口24を下側に向けて、現像器ユニット4に装着される。従って、トナー排出口24付近に収容されるトナーは、トナー自体の重さによって、適度な圧密状態を保つことができる。
【0048】
第1のトナー収容室90及び第2のトナー収容室92の間に突起部26が設けられているので、第1のトナー収容室90に収容されたトナーが第2のトナー収容室92に移動するのを防ぐことができる。従って、トナーの消費が進み、ケース本体22に収容されるトナーの量が少なくなった場合でも、残りのトナーを確実にトナー排出口24に搬送することができる。このように、ケース本体22に収容されたトナーを最後まで効率よく、かつ無駄なく利用することができる。また、突起部26は、適切な高さに設定されているので、第2のトナー収容室92から第1のトナー収容室90に過剰にトナーを搬送するのを避けることができる。
【0049】
以下、本実施の形態に特徴的なトナー撹拌部材40について説明する。
【0050】
図5は、トナー撹拌部材40を示す。トナー撹拌部材40は、トナー攪拌軸42の異なる位置から、トナー攪拌軸42の半径方向に延びる第1攪拌フィン第1攪拌フィン44、第2攪拌フィン45、及び第3攪拌フィン46を有する。第1、第2、第3攪拌フィン44,45,46のうち少なくとも1つの攪拌フィンは、他の攪拌フィンと異なる半径方向に延びる。本図の第1攪拌フィン44及び第3攪拌フィン46は、同一の半径方向に延びる。すなわち、第2攪拌フィン45と180度異なる半径方向に延びる。
【0051】
このように、隣り合う攪拌フィンが異なる半径方向に延びているので、各攪拌フィンによって搬送されるトナーの一部は、各攪拌フィンの両端からこぼれ落ちる。従って、各攪拌フィンは、過剰な量のトナーを搬送するのを避けることができ、トナー撹拌軸42の回動のトルクを低減することができる。
【0052】
ケース本体22の外側に、トナー攪拌軸42を駆動する駆動部36が設けられている。トナー撹拌部材40は、トナー撹拌軸42のうち駆動部36に対応する位置に固定された端部フィン56を有する。駆動部36に対応するケース本体22は、他の部分に比べて内側にくぼんでいる。従って、この駆動部に対応するケース本体22に対応した端部フィン56を、トナー撹拌軸42の対応する位置に固定することによって、駆動部36に対応するケース本体22の内壁に付着したトナーを掻き落とすことができる。
【0053】
トナー本体22のうち、駆動部36と逆側に、トナー本体22内にトナーを供給するトナー供給口33及びトナー供給口33を覆うキャップ34を有する。トナー撹拌部材40は、トナー撹拌軸42のうちキャップ34に対応する位置に固定された端部フィン57を有する。キャップ34に対応するケース本体22は、他の部分に比べて内側にくぼんでいる。従って、キャップ34に対応するケース本体22に対応した端部フィン57を、トナー撹拌軸42の対応する位置に固定することによって、キャップ34に対応するケース本体22の内壁に付着したトナーを掻き落とすことができる。
【0054】
図6は、トナー撹拌部材40によって搬送されるトナーを示す図である。図6(A)は、第1攪拌フィン44及び第3攪拌フィン46が上方に向かって回動しているときのトナー撹拌部材40を示す。図6(B)は、図6(A)のトナー撹拌部材40が回動方向210に回動し、第2攪拌フィン45が上方に向かって回動しているときのトナー撹拌部材40を示す。
【0055】
図6(A)に示すように、第1攪拌フィン44及び第3攪拌フィン46は、トナーを掻き上げる。このとき、掻き上げられたトナーの一部は、各攪拌フィンの両端からこぼれ落ちる。
【0056】
次に、図6(B)に示すように、第1攪拌片47は、第1攪拌フィン44及び第3攪拌フィン46からこぼれ落ちたトナーを受け止めて、さらに上方に回動する。このとき、第2攪拌フィン45によって搬送されるトナーの一部は、第2攪拌フィン45の両端からこぼれ落ちる。さらに、第2攪拌フィン45からこぼれ落ちたトナーは、第1攪拌フィン44及び第3攪拌フィン46によって受け止められる。トナー撹拌軸42が回動するとき、図3(A)及び図3(B)の動作が繰り返される。このように、トナーは、各フィンの間からこぼれ落ちるので、トナー撹拌軸42が回動するときに攪拌フィンが過剰なトナーを搬送し、トナー撹拌軸42が回動するトルクが増大するのを避けることができる。
【0057】
図7は、トナー撹拌部材40及びケース本体22を示す。第1、第2、第3攪拌フィン44,45,46のうち少なくとも1つの攪拌フィンは、ケース本体22の内壁に接触する。このように、フィンの先端部分がケース本体22に接触することによって、ケース本体22の内壁に付着したトナーを掻き落とすことができる。トナー撹拌軸42からフィンの先端縁までの距離は、トナー撹拌軸42からケース本体22の内壁までの長さと同一であってもよく、これより長くてもよい。
【0058】
図8は、現像器ユニット4に装着されたトナーカートリッジ20を示す。画像形成装置は、4つの現像器ユニット4を有する。4つの現像器ユニット4は、それぞれ異なる4つのトナーカートリッジ20を装着する。現像器ユニット4は、感光体1の円周に設けられているので、4つが感光体1の中心から放射状に配置される。従って、4つのトナーカートリッジ20も、これに対応して装着される。このため、4つのトナーカートリッジ20は、現像器ユニット4に装着されるときの傾きの程度が異なる。
【0059】
トナーカートリッジ20が、画像形成装置に装着されたときの、トナー攪拌軸42からトナー排出口24への経路の傾きが大きいほど、攪拌フィン44,45,46の高さ、すなわちトナー攪拌軸42の半径方向における長さが短い。傾きが小さく、トナーが第1のトナー収容室90から第2のトナー収容室92方向へ流れにくい場合には、攪拌フィン44,45,46を長くすることによって、トナーを第1のトナー収容室90から第2のトナー収容室92に向けて搬送することができる。このように、トナーカートリッジ20が装着されたときの傾きの程度に応じて攪拌フィンの傾きの程度をかえることができる。従って、トナーカートリッジ20の傾きの程度によらず、4つのトナーカートリッジ20が単位時間あたりに第1のトナー収容室90から第2のトナー収容室92へ搬送するトナー量をほぼ一定させることができる。
【0060】
図9は、攪拌フィン44,45,46の第1の変更例を示す。本図の攪拌フィン44,45,46は、トナー攪拌軸42の円周方向に120度ずつ異なる半径方向に延びる。本図の攪拌フィンの場合も、図6を用いて説明した第1、第2、第3攪拌フィン44,45,46と同様に、各攪拌フィンの両端からトナーがこぼれ落ちるので、各攪拌フィンにトナーの過剰な荷重がかかるのを避けることができる。従って、トナー撹拌軸42の回動のトルクが増大するのを避けることができる。このように、第1、第2、第3攪拌フィン44,45,46のうち少なくとも第2の攪拌フィン45は、第1攪拌フィン44及び第3攪拌フィン46と異なる方向に延びていればよく、第1、第2、第3攪拌フィン44,45,46の取り付け位置の自由度は高い。
【0061】
攪拌フィン44,45,46の第2の変更例としては、本実施の形態においては、第1攪拌フィン44、第2攪拌フィン45、及び第3攪拌フィン46の3部で構成されていたが、攪拌フィンの枚数は、これに限定されない。複数の攪拌フィンが、トナー撹拌軸42の半径方向にほぼ均等に配置されていればよい。たとえば、4部で構成されてもよく、この場合、隣接する2つの攪拌フィンが180度ずつ異なる半径方向に延びるようにトナー撹拌軸42に固定されるのが好ましい。このように、複数の攪拌フィンがトナー撹拌軸42に固定され、隣接する攪拌フィンが互いに異なる方向に延びていればよく、その自由度は高い。
【0062】
図10は、トナー撹拌部材40の第1攪拌フィン44を示す。第1攪拌フィン44は、切り込みによって第1攪拌片47及び第2攪拌片48に分割される。本図の第1攪拌フィン44は、1つの第1攪拌片47及び3つの第2攪拌片48に分割されている。第1攪拌片47の高さ、すなわちトナー撹拌軸42における半径方向の長さは、第2攪拌片48の高さよりも長い。従って、第1攪拌片47及び第2攪拌片48は、可撓性が異なる。このように、第1攪拌フィン45を切り込むことによって、同一の部材であっても、容易に可撓性を異ならせることができる。従って、第1攪拌片47及び第2攪拌片48は、トナー撹拌軸42とともに回動し、トナーを搬送するときに、トナーに対して異なる作用を与えることができる。
【0063】
第1攪拌片47は、第1開口部47aを有する。第2攪拌片48aは、第1開口部47aの内側に設けられている。このため、同一の部材を切り抜いて、第1攪拌片47及び第2攪拌片48を形成することができる。従って、容易に第1攪拌片47及び第2攪拌片48を製造することができる。また、第1攪拌片47は、複数の第1固定部47bが先端部分で隣接する第1固定部47bの先端部部分と架橋された状態に設けられているので、1つの第1固定部47bが単独に固定されている場合に比べて、耐久性を向上させることができる。
【0064】
第2攪拌片48は、第2開口部48aを有する。このため、第2攪拌片48に搬送されるトナーの一部は、第2開口部48aを通過する。従って、第2攪拌片48は過剰な量のトナーを搬送することがなく、トナー撹拌軸42が回動するときのトルクが増大するのを避けることができる。
【0065】
第1攪拌片47及び第2攪拌片48は、攪拌時にトナーの一部が通過可能な幅の切り込みによって分割される。すなわち、第1攪拌片47及び第2攪拌片48は、互いの間に隙間を有する大きさに設けられる。第1攪拌フィン45が回動するとき、第1攪拌片47と第2攪拌片48の間を移動するトナーの一部は、この隙間を通過する。従って、第1攪拌片47及び第2攪拌片48が、過剰な量のトナーを搬送し、トナー撹拌軸42が回動するときのトルクが増大するのを避けることができる。また、端部同士が接触し、摩擦によって端部が摩耗するのを避けることができる。
【0066】
第1攪拌片47がトナー撹拌軸42に固定される第1固定部47bの幅d1は、第2攪拌片48の第2固定部48bにおける幅d2よりも短い。同一の部材である場合、フィンの幅、すなわちトナー撹拌軸42の軸方向における長さが短いほど、フィンの可撓性が高い。また、フィンの高さが低いほど、フィンの可撓性が高い。従って、トナー撹拌軸42の軸方向に延びた領域の長さ、及び幅をかえることによって、第1攪拌片47及び第2攪拌片48の可撓性を変化させることができる。
【0067】
図11は、トナー撹拌軸が回動するときの、第1攪拌フィン44を示す。第1攪拌片47及び第2攪拌片48は、いずれもトナーの重みによってトナー撹拌軸42の回動方向210に対して下流側に撓んだ状態で、トナー撹拌軸42とともに回動する。第1攪拌片51は、第2攪拌片52に比べて可撓性が高いので、より撓んだ状態で回動する。従って、第1攪拌片47は、第2攪拌片48よりも下流側を回動する。
【0068】
第1攪拌フィン44がケース本体22の上部に向けて移動するとき、第2攪拌片48によって搬送されるトナーのうち、自重によって第2攪拌片48から落下したトナーは、さらに第2攪拌片48よりも可撓性の高い第1攪拌片47によって搬送される。また、第1攪拌フィン44がケース本体22の底部に向けて移動するとき、第2攪拌片48によって搬送されるトナーのうち、第2攪拌片48の移動から送れたトナーは、さらに第1攪拌片47によって搬送される。
【0069】
比較的可撓性の低い第2攪拌片48は、トナーを圧縮し、可撓性の高い第1攪拌片47は、トナーを適度にほぐす。従って、第1攪拌片47及び第2攪拌片48の異なる作用によって、トナーの圧密状態を適度に保つことができる。第1攪拌片51に搬送されるトナーの一部は、第2開口部45bを通過する。このように、第1攪拌片51及び第2攪拌片52を用いることによって、第1のトナー収容室90に収容されたトナーを適度にほぐすことができる。
【0070】
図12は、第1攪拌フィン44の第1の変更例を示す。本図の第1攪拌フィン45の第1攪拌片47及び第2攪拌片48は、トナー攪拌軸42の異なる半径方向に延びる。すなわち、第1攪拌片47は、第2攪拌片48に比べて回動方向210の下流側に位置するよう、トナー撹拌軸42に固定される。
【0071】
図11で説明したように、第2攪拌片48によって搬送されるトナーのうち、第2攪拌片48の移動から送れたトナーは、続いて第1攪拌片47によって搬送される。第2攪拌片48によって、トナーが圧縮され、第1攪拌片47が、圧密状態の高いトナーを搬送する場合でも、本図の第1攪拌片47及び第2攪拌片48は離れて設けられているので、圧密されたトナーが第1攪拌片47に達するまでに距離がある。このため、圧密されたトナーは、トナーの流れによってほぐされる。従って、第1攪拌片47に過度な荷重がかかるのを避け、トナー撹拌軸42の回動におけるトルクを軽減することができる。
【0072】
本図の第1攪拌片47は、トナー撹拌軸42に近い部分がトナー撹拌軸42の軸方向200に沿って曲げられている。このように、第1固定部47b付近を曲げることによって第1攪拌片47及び第2攪拌片48を異なる半径方向に向けて、トナー撹拌軸42に固定することができる。このように、第1攪拌片47を曲げることによって、第1攪拌片47及び第2攪拌片48を異なる半径方向に向けることができる。従って、一体に設けられた第1攪拌片47及び第2攪拌片48を異なる半径方向に向けることができる。従って、部品点数を少なくすることができる。このように、第1攪拌フィン44を作成する工程を簡素化することができ、コストを削減することができる。
【0073】
図13は、第1攪拌フィン44の第2の変更例を示す。本図の第1攪拌フィン44は、複数の第1攪拌フィン44a、b,cを有する。このように、第1攪拌フィン44が3部に構成されているので、各攪拌フィンは、独立に回動することができる。また、本図の第1攪拌フィン44a,b,cは、先端縁から半径方向に延びる2つの切り込みによって分割して、形成される。2つの切り込みは、それぞれ、3つの第2攪拌片48の間に設けられている。2つの切り込みによって分割された3つの第1攪拌フィン44a,b,cは、固定部側が繋がった一体構造に設けられている。このように、3つの第1攪拌フィン44a,b,cを一体に設けてあるので、第1攪拌フィン45の製造工程を減らすことができる。
【0074】
図14は、第1攪拌フィン44の第3の変更例を示す図である。第1攪拌片47は、トナー攪拌軸42から高さ方向の一辺に延びる切り込みによって第2攪拌片48と分割され、L字形を有する。このように、図5で説明した切り込みとは異なる切り込みによって分割された第1攪拌片47及び第2攪拌片48を有する。この場合も、第1攪拌片47は、第2攪拌片48に比べて高さ方向の長さが長く、可撓性が高い。従って、本図に示す第1攪拌片47及び第2攪拌片48は、図5を用いて説明した第1攪拌片47及び第2攪拌片48と同様に、トナーを適度な圧密状態に維持することができる。
【0075】
図15は、第1攪拌フィン44の第4の変更例を示す。本図の第1攪拌フィン44は、2つの第2攪拌片48を有する。第1攪拌片47及び第2攪拌片48は、第1攪拌フィン44のうち、トナー撹拌軸42の軸方向に垂直な2つの辺からトナー攪拌軸42の異なる2つの位置に向けて延びる2つの切り込みによって分割される。第1攪拌片47は、この切り込みによってT字形状に分割される。第1攪拌フィン44の残りの部分は、切り込みによって2つの第2攪拌片48に分割される。この場合も、第1攪拌片47は、第2攪拌片48に比べて高さ方向の長さが長く、可撓性が高い。従って、本図に示す第1攪拌片47及び第2攪拌片48は、図5の第1攪拌片47及び第2攪拌片48と同様に、トナーを適度な圧密状態に維持することができる。
【0076】
第1攪拌フィン44の第5の変更例としては、本実施の形態においては第1、第2、第3攪拌フィン44,45,46は、それぞれ第1攪拌片47及び第2攪拌片48の2つの攪拌片を有したが、攪拌片の数は、これらに限定されず、例えば、さらに第3攪拌片を有してもよい。この場合の第2攪拌片48と第3攪拌片の関係は、第1攪拌片47と第2攪拌片48の関係と同様である。
【0077】
第1攪拌フィン44の第4の変更例としては、本実施の形態においては、第1開口部47a及び第2開口部48aは、トナー撹拌軸42に到達する長さに設けられていたが、第1開口部47a及び第2開口部48aの長さは、限定されない。例えば、第1開口部47a及び第2開口部48aは、軸に到達せず、第1攪拌片47の中央部分まで延びていてもよい。
【0078】
第1攪拌フィン44の第5の変更例としては、本実施の形態の第1攪拌フィン44は、トナー撹拌軸42に対して略垂直及び略平行な切り込みによって、第1攪拌片47及び第2攪拌片48に分割されていたが、第1攪拌片47の高さが、第2攪拌片48の高さよりも高くなればよく、切り込みの形状には、限定されない。例えば、切り込みは、曲線であっても良く、トナー撹拌軸42に対して斜めに設けられてもよい。
【0079】
以上、図10以降で第1攪拌フィン44の構成及び動作について説明した。第2攪拌フィン45及び第3攪拌フィン46の構成及び動作は、第1攪拌フィン44の構成及び動作と同様なので説明は省略する。
【0080】
トナー撹拌部材40の第1の変更例としては、本実施の形態においては、第1、第2、第3攪拌フィン44,45,46は、それぞれ3つの第2攪拌片48を有したが、第2攪拌片48の数は、これに限定されない。
【0081】
トナー撹拌部材40の第2の変更例としては、本実施の形態においては、第1、第2、第3攪拌フィン44,45,46は、それぞれ図10から図15を用いて説明した2部構成を有したが、例えば、第1攪拌フィン44のみが2部構成に設けられていてもよく、第1攪拌フィン44及び第3攪拌フィン46が2部構成に設けられていてもよい。
【0082】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0083】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば排出するトナーを安定な圧密状態に保ち、トナーの排出量をほぼ一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例に係るトナーカートリッジを示す図である。
【図2】トナーカートリッジ20及びトナーカートリッジが装着された画像形成装置の概略断面図である。
【図3】トナーカートリッジ20の断面図である。
【図4】トナーカートリッジ20の内側におけるトナーの流れを模式的に示す図である。
【図5】トナー撹拌部材40を示す図である。
【図6】トナー撹拌部材40によって搬送されるトナーを示す図である。
【図7】トナー撹拌部材40及びケース本体22を示す図である。
【図8】現像器ユニット4に装着されたトナーカートリッジ20を示す図である。
【図9】トナー撹拌部材40の第1の変更例を示す図である。
【図10】第1攪拌フィン44を示す図である。
【図11】トナー撹拌軸42が回動するときの、第1攪拌フィン44を示す図である。
【図12】第1攪拌フィン44の第1の変更例を示す図である。
【図13】第1攪拌フィン44の第2の変更例を示す図である。
【図14】第1攪拌フィン44の第3の変更例を示す図である。
【図15】第1攪拌フィン44の第4の変更例を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 帯電ローラ
3 露光ユニット
4 現像器ユニット
5 中間転写装置
T1 一次転写部
T2 二次転写部
20 トナーカートリッジ
22 ケース本体
24 トナー排出口
26 突起部
28 軸受け部
33 トナー供給口
34 キャップ
36 駆動部
40 トナー撹拌部材
42 トナー撹拌軸
44 第1攪拌フィン
45 第2攪拌フィン
46 第3攪拌フィン
47 第1攪拌片
48 第2攪拌片
56,57 端部フィン
60 トナー搬送部材
62 トナー搬送軸
64 円弧羽根
68 掻き出しフィン
90 第1のトナー収容室
92 第2のトナー収容室

Claims (6)

  1. 電子写真法を利用する画像形成装置用のトナーを収容するトナーカートリッジであって、
    (a) 前記トナーを収容するケース本体と、
    (b) 前記ケース本体に回動可能に支持されたトナー撹拌軸と、
    (c) 前記トナー攪拌軸から延びる可撓性の攪拌フィンと、を備え、
    (d) 前記攪拌フィンは、
    (d-1) 切り込みが設けられており、
    (d-2) 前記切り込みの内側部分を開口部として有し、前記トナー攪拌軸から延びる第1の攪拌片と、
    (d-3) 前記切り込みの内側部分によって構成され、前記第 1 の攪拌片よりも可撓性が低く、前記トナー攪拌軸から延びる第2の攪拌片と、を備え、
    (e) 前記トナー攪拌軸が回動する際に、前記第1の攪拌片が前記第2の攪拌片よりも下流側を回動することを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 前記第1の攪拌片の前記トナー攪拌軸における半径方向の長さは、前記第2の攪拌片の前記半径方向における長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載のトナーカートリッジ。
  3. 前記第2の攪拌片は、第2の開口部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のトナーカートリッジ。
  4. 前記トナー攪拌軸の軸方向に並ぶ複数の攪拌フィンをさらに備え、前記複数の攪拌フィンは、前記トナー攪拌軸から同一の半径方向に延びることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトナーカートリッジ。
  5. 前記複数の攪拌フィンは、一体に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のトナーカートリッジ。
  6. 前記第1の攪拌片及び前記第2の攪拌片は、前記トナー攪拌軸の異なる半径方向に延びることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のトナーカートリッジ。
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