JP3651420B2 - 粉末冶金用合金鋼粉 - Google Patents

粉末冶金用合金鋼粉 Download PDF

Info

Publication number
JP3651420B2
JP3651420B2 JP2001246254A JP2001246254A JP3651420B2 JP 3651420 B2 JP3651420 B2 JP 3651420B2 JP 2001246254 A JP2001246254 A JP 2001246254A JP 2001246254 A JP2001246254 A JP 2001246254A JP 3651420 B2 JP3651420 B2 JP 3651420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
iron
alloy steel
mass
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001246254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002146403A (ja
Inventor
尚道 中村
聡 上ノ薗
繁 宇波
政志 藤長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2001246254A priority Critical patent/JP3651420B2/ja
Priority to US09/934,188 priority patent/US6610120B2/en
Priority to CA002355559A priority patent/CA2355559C/en
Priority to EP01120905A priority patent/EP1184107B1/en
Priority to DE60140286T priority patent/DE60140286D1/de
Priority to CNB011331992A priority patent/CN100515612C/zh
Publication of JP2002146403A publication Critical patent/JP2002146403A/ja
Priority to US10/255,280 priority patent/US6758882B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3651420B2 publication Critical patent/JP3651420B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C33/00Making ferrous alloys
    • C22C33/02Making ferrous alloys by powder metallurgy
    • C22C33/0207Using a mixture of prealloyed powders or a master alloy
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F2999/00Aspects linked to processes or compositions used in powder metallurgy

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高強度の各種焼結部品に用いて好適な粉末冶金用原料粉に係り、とくに低荷重で再圧縮成形が可能な合金鋼粉に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉末冶金技術は、複雑な形状の部品をニアネット形状でしかも寸法精度高く製造することができ、切削コストを大幅に低減できることから、粉末冶金製品が各種用途に利用されている。さらに、最近では、部品の小型化、軽量化のために、粉末冶金製品の高強度化が要望されている。とくに、鉄基粉末製品(鉄基焼結部品)に対する高強度化の要求が強い。
【0003】
鉄基焼結部品(鉄基焼結体あるいは単に焼結体ともいう)を得る基本の製造工程は、▲1▼鉄基粉末に、黒鉛粉、銅粉等の合金用粉末と、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム等の潤滑剤とを混合し鉄基混合粉とする、▲2▼鉄基混合粉を金型に充填し加圧成形して成形体とする、▲3▼成形体を焼結し焼結体とする、という▲1▼〜▲3▼の工程を順次行うものである。得られた焼結体は、必要に応じサイジングや切削加工が施され製品とされる。また、焼結体に、高強度が必要なときには、浸炭焼入れ焼戻しや光輝焼入れ焼戻し等の熱処理を施される場合もある。このようにして得られた成形体の密度は、たかだか6.6 〜7.1Mg/m3程度である。
【0004】
鉄基焼結部品の更なる高強度化には、成形体の高密度化による焼結部品(焼結体)の高密度化が有効である。高密度の焼結部品(焼結体)ほど、部品中の空孔が減少し、引張強さ、衝撃値、疲労強度などの機械的性質が向上する。
成形体の密度を高密度化する成形方法として、例えば、特開平2-156002号公報、特公平7-103404号公報、米国特許第5,256,185 号公報、米国特許第5,368,630 号公報には、金属粉末を加熱しつつ成形する温間成形技術が開示されている。例えば、Fe-4Ni-0.5Mo-1.5Cu系の部分合金化鉄粉に0.5 質量%の黒鉛粉と0.6 質量%の潤滑剤を配合した鉄基混合粉に、これら温間成形技術を適用して、150 ℃の温度で686MPaの圧力で成形した場合には、7.30Mg/m3 程度の密度を有する成形体が得られる。しかしながら、この成形体の密度は、真密度の93%程度であり、更なる高密度化が要望されている。
【0005】
成形体の密度を更に高密度化する方法として、成形体を直接熱間鍛造する焼結鍛造法がある。焼結鍛造法は、真密度の製品が得られる利点はあるが、他の粉末冶金プロセスに比べコストが高く、部品の寸法精度が悪いという問題がある。
これに対し、例えば、特開平1-123005号公報、米国特許第4,393,563 号公報、特開平11-117002 号公報などには、粉末冶金技術と、冷間鍛造法などの再圧縮成形技術とを組合せ、ほぼ真密度に近い製品を製造できる技術(以下、焼結再圧縮成形工法ともいう)が提案されている。このような焼結再圧縮成形工法を利用した鉄基焼結部品の製造工程の一例を図3に示す。
【0006】
鉄基原料粉に、黒鉛粉や潤滑剤等の副原料粉を混合し、鉄基混合粉とする。ついで、この鉄基混合粉に予備圧縮成形を施し、予備成形体とする。さらに、この予備成形体を仮焼結して成形用素材とする。ついでこの成形用素材に、冷間鍛造等による再圧縮成形を施し成形体とする。そして、得られた成形体に再焼結、および熱処理を施して鉄基焼結部品を得る。
【0007】
この焼結再圧縮成形工法を利用した技術は、成形用素材に再圧縮成形を施し、得られる成形体の密度を真密度に近い値まで高め、それにより、製品(鉄基焼結部品)の機械的強度を高めようとするものである。この技術によれば、再圧縮成形時の熱変形が小さいため、寸法精度の高い部品が得られる。しかし、この技術を適用し、高強度の焼結製品を製造するためには、成形用素材の変形能が高く、低荷重で再圧縮成形が可能であることと、再焼結−熱処理後の鉄基焼結部品に高い強度を付与できることとを両立させることが必須となる。
【0008】
一方、鉄基焼結部品の強度を高める方策としては、焼入れ性を向上させる元素を添加する方法が一般的である。
例えば、特公平7-51721 号公報には、鉄粉にMoを0.2 〜1.5 質量%、Mnを0.05〜0.25質量%の範囲で予合金化させることにより、圧粉成形時の圧縮性をそれほど損なわずに、焼結後に高い強度が得られることが記載されている。
【0009】
また、特公昭63-66362号公報には、Moが粉末の圧縮性に悪影響を与えない組成範囲内で予合金化されてなるアトマイズ合金鋼粉の表面に、CuおよびNiのうちの1種以上が粉末の形で部分的に拡散付着された粉末冶金用合金鋼粉が開示されている。この合金鋼粉では、Moを予合金化して含有しCu、Niを部分合金化して含むことにより、圧粉成形時の圧縮性と焼結後の部品の強度を両立できるとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特公昭63−66362 号公報に記載された合金鋼粉(鉄基粉末)は、成形時の圧縮性を確保するために、合金元素のうちNiおよび/またはCuが部分合金化されている。しかし、NiとCuは鉄粉(鉄基粉末)素地への拡散性が高いため、この合金鋼粉を焼結再圧縮成形工法に適用すると、仮焼結工程においてNiとCuが鉄粉素地に拡散してしまう。そのため、仮焼結工程を経て得られる成形用素材の硬度は高く、再圧縮成形時に高い圧力を必要とした。
【0011】
また、特公平7-51721 号公報に記載された合金鋼粉(鉄基粉末)は、合金成分が予合金化されているため、これに焼結再圧縮成形工法を適用すると、予備成形−仮焼結により得られた成形用素材は硬度が高く再圧縮成形を行うには高い圧力が必要となり、その結果、設備コストが増加したり、金型寿命が短くなるという問題があった。
【0012】
本発明は、上記した従来技術の問題点を克服し、予備圧縮成形−仮焼結により製造される成形用素材の硬さを低減し、再圧縮成形時の成形荷重を低くでき、しかも再焼結・熱処理を経て製造される鉄基焼結部品の強度を高くできる、圧縮成形性に優れた粉末冶金用合金鋼粉を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、焼結再圧縮成形工法に好適な鉄基原料粉(鉄基粉末)の組成について、鋭意考究した。その結果、所定量以下のMnを予合金化して、あるいは所定量以下のMnおよびMoを予合金化して鉄基粉末に含有し、かつ該鉄基粉末表面に所定範囲内のMoを部分拡散付着して鉄基粉末に含有させることにより、成形用素材の変形抵抗が低減し、焼結再圧縮成形工法を適用した場合に、再圧縮成形時の成形荷重が顕著に低減でき、しかも再焼結・熱処理後の鉄基焼結部品を高強度化することができることを新規に見いだした。
【0014】
本発明は、上記した知見に基づいて完成されたものである。
すなわち、本発明は、0.14 Mn:1.0 質量%を予合金化して含み、残部が鉄および不可避的不純物からなる鉄基粉末の表面に、部分的に拡散付着された粉末の形でMo:0.2 〜10.0質量%を含有することを特徴とする圧縮成形性に優れた粉末冶金用合金鋼粉である。
【0015】
また, 本発明は、Mn:0.14 1.0 質量%およびMo:0.2 質量%未満を予合金化して含み、残部が鉄および不可避的不純物からなる鉄基粉末の表面に、部分的に拡散付着された粉末の形でMo:0.2 〜10.0質量%を含有することを特徴とする粉末冶金用合金鋼粉である。
【0016】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の合金鋼粉の限定理由について説明する。
本発明の合金鋼粉における鉄基原料粉としての、鉄基粉末は、0.14 1.0 質量%のMn、あるいはさらに0.2 質量%未満のMo、を予合金化して含有し、残部は鉄および不可避的不純物である。なお、予合金とは、鉄基粉末中に合金成分として含有するものである。
【0017】
Mnは、焼入れ性を向上させる元素であり、熱処理後の鉄基焼結部品(製品)の強度を向上させるために予合金化して含有させる。Mnを1.0 質量%を超えて含有しても焼入れ性向上効果は顕著に増加しなくなり、含有量に見合う効果が期待できず経済的に不利となる。また、上記した効果はMnを0.14質量%以上含有して顕著となるため、Mnは0.14質量%以上含有する。このようなことから、Mnは0.14 1.0 質量%に限定した
【0018】
本発明では、鉄基粉末は、上記したMnに加えてさらにMoを0.2 質量%未満の範囲内で予合金化して含有することもできる。予合金化したMoの含有量が0.2 質量%未満であれば、予備成形, 焼結を経た成形用素材の再圧縮成形性の低下は少なく、かえって、鉄基焼結体の組織の均一性が向上するという効果もある。このような効果を得るためには、0.04質量%以上予合金化して含有することが望ましい。
【0019】
鉄基粉末においては、上記した成分(Mn、あるいはさらにMo)以外の残部はFe および不可避的不純物である。不可避的不純物は、C:0.05質量%以下、O:0.3 質量%以下、N:0.0050質量%以下であることが好ましい。不可避的不純物の含有量が上記した値より大きい場合には鉄基混合粉の圧縮性が低下し、十分な密度を有する予備成形体に圧縮成形することが困難となる。また、さらに不可避的不純物としてSi:0.1 質量%以下、P:0.1 質量%以下、S:0.1 質量%以下とすることが好ましい。
【0020】
本発明では、鉄基粉末の平均粒径は特に限定されないが、工業的なコストで製造できる範囲である30〜 120μm とするのが好適である。なお、本発明でいう平均粒径は重量積算粒度分布の中点(d50)の値である。
本発明の合金鋼粉は、Moを、上記した鉄基粉末の表面に部分的に拡散付着した粉末の形で含有する。なお、部分的に拡散付着した粉末の形で含有するMo含有量は合金鋼粉全量に対し0.2 〜10.0質量%とする。
【0021】
Moは、焼結体の焼入れ性を向上させる元素であり、高強度化の目的で含有するが、予合金化して鉄基粉末に含有すると成形用素材の硬さが高くなり、再圧縮成形性を低下させるため、部分的に拡散付着させ部分合金化して含有する。
部分的に拡散付着した粉末の形で含有するMo含有量が0.2 質量%未満では上記した焼入れ性向上効果が少なく、一方、10.0質量%を超えて含有しても、焼入れ性向上効果が顕著に増加しなくなり、含有量に見合う効果が期待できず経済的に不利となる。このようなことから、部分的に拡散付着した粉末の形で含有するMoは0.2 〜10.0質量%に限定した。
【0022】
本発明の合金鋼粉におけるMoの部分的に拡散付着し部分合金化した状態を模式的に図1に示す。なお、図1ではMoの部分拡散付着は1個所のみ図示しているが、1個所に限定されないことはいうまでもない。
合金鋼粉粒子4では、鉄基粉末粒子1の表面にMo粉末粒子2が部分的に拡散付着し、部分合金化している。鉄基粉末粒子1とMo粉末粒子2との接触点において、Moの一部が鉄基粉末粒子に拡散してMo拡散部3を形成し(部分合金化し)、残部のMo粉末粒子2が粉末の形で鉄基粉末粒子1の表面に付着している。
【0023】
このような合金鋼粉を、図3に例示した焼結再圧縮成形工法の鉄基原料粉として適用すると、以下のような利点がある。
まず、部分的に拡散付着した粒子の形で含有するMoは、仮焼結を施された後も鉄基粉末素地に完全には拡散していないため、同じ組成の予合金鋼粉を鉄基原料粉として用いた場合に比較して、低い荷重で再圧縮成形が可能となり、真密度に近い状態の成形体とすることができる。また、この真密度に近い状態の成形体に再焼結を施すことによって、Moの拡散が促進される。したがって、この焼結体、あるいはこの焼結体にガス浸炭処理、真空浸炭処理、光輝焼入、高周波焼入等の熱処理を施した部品は、同じ組成の予合金鋼粉を鉄基原料粉として使用した場合と遜色のない強度を有する。さらに、焼結再圧縮成形工法では成形用素材の密度は高いほど好ましいが、本発明の合金鋼粉は粒子の硬度が同じ組成の予合金鋼粉よりも低く、同じ成形圧力で成形してもより高い密度の成形用素材とすることもできる。
【0024】
本発明の合金鋼粉では、上記した成分(Mn、Mo)以外の残部 Feと不可避的不純物である。不可避的不純物としては、C:0.05質量%以下、O:0.3 質量%以下、N:0.005 質量%以下、とするのが好ましい。不純物量がこの範囲を超えると合金鋼粉の圧縮性が低下し、十分な密度を有する予備成形体に圧縮成形することが困難となる。また、他の不可避的不純物としてSi:0.2 質量%以下、P:0.1 質量%以下、S:0.1 質量%以下とするのが好ましい。
【0025】
また、本発明の合金鋼粉の粒度や平均粒径は特に限定されないが、工業的なコストで製造できる範囲である、30〜120 μm とするのが好適である。なお、ここでいう平均粒径は、重量積算粒度分布の中点(d50)として測定した値である。
つぎに、本発明の合金鋼粉の製造方法について、説明する。
図2に、本発明の合金鋼粉の製造工程の一例を示す。
【0026】
まず、所定量のMnを予合金化して含有する鉄基粉末、または所定量のMnとMo を予合金化して含有する鉄基粉末と、Mo源粉末とを準備する。鉄基粉末は、アトマイズ鉄粉を用いても、また還元鉄粉を用いても良い。なお、アトマイズ鉄粉は、通常、アトマイズ後に水素ガス等の還元性雰囲気中で加熱して炭素と酸素を低減させる処理を施すのが一般的であるが、本発明では、このような熱処理を施さないアトマイズままの鉄粉を用いることも可能である。
【0027】
Mo源粉末としては、金属Mo粉、MoO3に代表されるMo酸化物粉やフェロモリブデン粉が好適である。
鉄基粉末とMo源粉末とを、合金鋼粉におけるMo含有量が上記した値(0.2 〜10.0質量%)となるように所定の比率で混合する。混合には、例えばヘンシェルミキサーやコーン型ミキサーなどの通常公知の方法がいずれも用いることができる。なお、鉄基粉末とMo源粉末との付着性を改善するために、スピンドル油等を、鉄基粉末とMo源粉末の合計量100 重量部に対し0.1 重量部以下添加することも可能である。
【0028】
ついで、鉄基粉末とMo源粉末とを混合した混合物に、水素ガス雰囲気等の還元性雰囲気中にて、800 ℃〜1000℃の範囲の温度で熱処理を施す。この熱処理により、鉄基粉末表面にMoが部分拡散し、鉄基粉末表面にMo源粉末が粉末の形で部分的に拡散付着し、部分合金化した合金鋼粉となる。Mo源粉末として、酸化物粉を用いた場合には、上記した熱処理工程において酸化物が金属の形態に還元され、金属Mo粉をMo源粉末として用いた場合と同様の部分的に拡散付着し、部分合金化した状態が得られる。
【0029】
なお、このような熱処理を行うと、通常は粉末全体が軽く焼結して固まった状態となるので、所望の粒径に破砕・分級し、必要に応じてさらに焼鈍を施して、最終的な合金鋼粉製品とする。
なお、本発明の合金鋼粉の用途は、焼結再圧縮成形工法の鉄基原料粉に限られるものではなく、粉末冶金分野全般において、高い圧縮成形性と焼結後の高い強度の両立を要求される用途に適用可能である。
【0030】
【実施例】
表1に示すMnおよび/またはMoを予合金した鉄基粉末を準備した。なお、鉄基粉末No.A2 は水アトマイズままの鉄基粉末であり、それ以外の粉末は水素ガス雰囲気中で還元処理を施してある。これらの粉末と、表2に示す種類のMo源粉末を、表2に示す合金鋼粉中の所定の比率となるように混合し、さらに付着促進剤としてスピンドル油を鉄基粉末とMo源粉末の合計量100 重量部に対して、0.01重量部添加し、V型混合器で15分間混合して混合粉とした。なお、従来例(合金鋼粉No.24 〜No.26 )では、Moを予合金した鉄基粉末(鉄基粉末No.E)に、表2に示す合金鋼粉中の所定の比率となるように金属Ni粉および/または金属Cu粉を混合した。
【0031】
これら混合粉に、水素ガス雰囲気中で900 ℃×1時間の熱処理を施して、Mo源粉末粒等を鉄基粉末表面に部分的に拡散付着させ、部分合金化した合金鋼粉とした。
得られた合金鋼粉は、いずれも、Cは0.01質量%以下、O:0.25質量%以下、N:0.0030質量%以下であることを化学分析で確認した。なお、Moなどの部分拡散は、合金鋼粉断面のEPMA分析で確認した。得られた合金鋼粉の平均粒径はいずれも60〜80μm であった。
【0032】
ついで、得られた合金鋼粉に、天然黒鉛0.2 質量%とステアリン酸亜鉛0.3 質量%を混合したのち、金型に装入し予備圧縮成形して、φ30mm×15mm高さのタブレット状予備成形体とした。得られた予備成形体に、水素雰囲気中で1100℃×1800sの仮焼結を施し、成形用素材とした。
これら成形用素材に、後方押し出しにより、断面減少率80%でカップ状に冷間鍛造する再圧縮成形を施し、カップ状成形体とした。なお、この再圧縮成形時の成形荷重を測定した。
【0033】
ついで、この成形体に、窒素80vol %−水素20vol %の雰囲気中で1140℃×1800sの条件で再焼結を施したのち、さらにカーボンポテンシャル1.0 %の浸炭雰囲気中で、 870℃×3600sの条件で保持した後、油中に焼入れし、さらに 150℃の温度で焼戻しを行なう熱処理を施して、カップ状焼結部品を得た。得られたカップ状焼結部品の表面硬さHRCを測定した。それらの結果を表2に併せて示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
本発明例は、いずれも冷間鍛造(再圧縮成形)時における成形荷重が低く、良好な成形性を示している。また、合金鋼粉No.1とNo.21 、No.4とNo.23 、No.11 とNo.22 の比較からMoを部分拡散付着させて部分合金化することにより、冷間鍛造(再圧縮成形)時における成形荷重が低くなることがわかる。また、本発明例は、Moを0.2 質量%以上予合金化し、Niおよび/またはCuを拡散付着して部分合金化した従来例(合金鋼粉No.24 〜No.26 )にくらべ、冷間鍛造(再圧縮成形)時における成形荷重が顕著に低下している。
【0038】
また、合金鋼粉No.28 とNo.29 との比較から、Moの予合金量を0.2 質量%以上とすることにより、冷間鍛造(再圧縮成形) 時における成形荷重が高いレベルとなることがわかる。また、合金鋼粉No.22 とNo.28 との比較から、Moの予合金量を0.2 質量%未満とすることにより、冷間鍛造(再圧縮成形) 時における成形荷重の増加を低く抑えることができることがわかる。
【0039】
また、本発明例では、熱処理後の表面硬さがHRC58以上であり、Mn、Moとも予合金した比較例(合金鋼粉No.21 〜No.23 )、Moを予合金し、Cuおよび/またはNiを部分合金化した従来例(合金鋼粉No.24 〜No.26 )の熱処理後の硬さと同等の高い硬さを示しており、高強度の鉄基焼結部品となっている。一方、Mo含有量の高い比較例(合金鋼粉No.8、No.14 )、予合金Mn含有量の高い比較例(合金鋼粉No.20 )では、成形性が低下し、再圧縮成形時に所定の寸法まで成形ができなかった。また、Mo含有量の低い比較例(合金鋼粉No.27 )では熱処理後の硬さが低かった。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、成形用素材の変形能が向上し、再圧縮成形により真密度に近い高密度の成形体を得ることが可能となり、高強度かつ高寸法精度の焼結部品の製造を可能とし、産業上格段の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合金鋼粉におけるMoの部分的に拡散付着し、部分合金化した状態を模式的に示す概略説明図である。
【図2】本発明の合金鋼粉の製造工程の一例を示す説明図である。
【図3】焼結再圧縮成形工法の工程の一例を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 鉄基粉末粒子
2 Mo粉末粒子
3 Mo拡散部
4 合金鋼粉末粒子

Claims (2)

  1. Mn:0.14 1.0 質量%を予合金化して含み、残部が鉄および不可避的不純物からなる鉄基粉末の表面に、部分的に拡散付着された粉末の形でMo:0.2 〜10.0質量%を含有することを特徴とする粉末冶金用合金鋼粉。
  2. Mn:0.14 1.0 質量%およびMo:0.2 質量%未満を予合金化して含み、残部が鉄および不可避的不純物からなる鉄基粉末の表面に、部分的に拡散付着された粉末の形でMo:0.2 〜10.0質量%を含有することを特徴とする粉末冶金用合金鋼粉。
JP2001246254A 2000-08-31 2001-08-14 粉末冶金用合金鋼粉 Expired - Fee Related JP3651420B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001246254A JP3651420B2 (ja) 2000-08-31 2001-08-14 粉末冶金用合金鋼粉
US09/934,188 US6610120B2 (en) 2000-08-31 2001-08-21 Alloyed steel powder for powder metallurgy
CA002355559A CA2355559C (en) 2000-08-31 2001-08-23 Alloyed steel powder for powder metallurgy
DE60140286T DE60140286D1 (de) 2000-08-31 2001-08-30 Legiertes Stahlpulver für pulvermetallurgisches Verfahren
EP01120905A EP1184107B1 (en) 2000-08-31 2001-08-30 Alloyed steel powder for powder metallurgy
CNB011331992A CN100515612C (zh) 2000-08-31 2001-08-31 用于粉末冶金的合金钢粉末
US10/255,280 US6758882B2 (en) 2000-08-31 2002-09-26 Alloyed steel powder for powder metallurgy

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263929 2000-08-31
JP2000-263929 2000-08-31
JP2001246254A JP3651420B2 (ja) 2000-08-31 2001-08-14 粉末冶金用合金鋼粉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002146403A JP2002146403A (ja) 2002-05-22
JP3651420B2 true JP3651420B2 (ja) 2005-05-25

Family

ID=26598993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001246254A Expired - Fee Related JP3651420B2 (ja) 2000-08-31 2001-08-14 粉末冶金用合金鋼粉

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6610120B2 (ja)
EP (1) EP1184107B1 (ja)
JP (1) JP3651420B2 (ja)
CN (1) CN100515612C (ja)
CA (1) CA2355559C (ja)
DE (1) DE60140286D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180031750A (ko) 2015-09-18 2018-03-28 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 분말 야금용 혼합분, 소결체 및 소결체의 제조 방법

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6756083B2 (en) * 2001-05-18 2004-06-29 Höganäs Ab Method of coating substrate with thermal sprayed metal powder
SE0203135D0 (sv) * 2002-10-23 2002-10-23 Hoeganaes Ab Dimensional control
CN1410208B (zh) * 2002-11-25 2011-01-19 莱芜钢铁集团粉末冶金有限公司 水雾化合金钢粉的制造方法
US7553383B2 (en) * 2003-04-25 2009-06-30 General Electric Company Method for fabricating a martensitic steel without any melting
CA2476836C (en) 2003-08-18 2009-01-13 Jfe Steel Corporation Alloy steel powder for powder metallurgy
WO2005102564A1 (ja) 2004-04-22 2005-11-03 Jfe Steel Corporation 粉末冶金用混合粉体
JP2007309392A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Komatsu Ltd 軸受装置
US7815683B2 (en) * 2006-10-16 2010-10-19 Warsaw Orthopedic, Inc. Implants with helical supports and methods of use for spacing vertebral members
US7550048B2 (en) * 2006-12-15 2009-06-23 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Method of manufacture using heat forming
US20090270898A1 (en) * 2007-04-06 2009-10-29 Interlace Medical, Inc. Tissue removal device with high reciprocation rate
US9095366B2 (en) 2007-04-06 2015-08-04 Hologic, Inc. Tissue cutter with differential hardness
US8574253B2 (en) 2007-04-06 2013-11-05 Hologic, Inc. Method, system and device for tissue removal
US11903602B2 (en) 2009-04-29 2024-02-20 Hologic, Inc. Uterine fibroid tissue removal device
JP2011094187A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Jfe Steel Corp 高強度鉄基焼結体の製造方法
JP5617529B2 (ja) * 2010-10-28 2014-11-05 Jfeスチール株式会社 粉末冶金用鉄基混合粉末
JP2012126971A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Jfe Steel Corp 粉末冶金用合金鋼粉ならびに鉄基焼結材料およびその製造方法
CN102534349A (zh) * 2010-12-16 2012-07-04 杰富意钢铁株式会社 粉末冶金用合金钢粉以及铁基烧结材料及其制造方法
JP5637201B2 (ja) 2012-11-14 2014-12-10 トヨタ自動車株式会社 焼結合金配合用硬質粒子、耐摩耗性鉄基焼結合金、及びその製造方法
JP5997075B2 (ja) * 2013-02-28 2016-09-21 トヨタ自動車株式会社 焼結合金配合用合金粉末及びこれを用いた焼結合金の製造方法
JP6412315B2 (ja) * 2013-03-25 2018-10-24 Ntn株式会社 振動モータ
CN105009425B (zh) 2013-03-25 2019-01-04 Ntn株式会社 烧结轴承及其制造方法、以及具有该烧结轴承的振动电机
JP6227903B2 (ja) * 2013-06-07 2017-11-08 Jfeスチール株式会社 粉末冶金用合金鋼粉および鉄基焼結体の製造方法
JP5929967B2 (ja) * 2013-06-07 2016-06-08 Jfeスチール株式会社 粉末冶金用合金鋼粉
JP5949952B2 (ja) * 2013-09-26 2016-07-13 Jfeスチール株式会社 鉄基焼結体の製造方法
JP6222189B2 (ja) * 2014-12-05 2017-11-01 Jfeスチール株式会社 粉末冶金用合金鋼粉および焼結体
WO2016092827A1 (ja) * 2014-12-12 2016-06-16 Jfeスチール株式会社 粉末冶金用鉄基合金粉末および焼結鍛造部材
CN104668553B (zh) * 2015-01-30 2016-08-17 成都新柯力化工科技有限公司 一种用于直接3d打印金属零件的合金粉及其制备方法
CN107921531B (zh) * 2015-09-11 2019-10-25 杰富意钢铁株式会社 粉末冶金用混合粉末的制造方法、烧结体的制造方法及烧结体
JP2016172931A (ja) * 2016-05-12 2016-09-29 Ntn株式会社 機械部品およびその製造方法
JP6627856B2 (ja) * 2017-02-02 2020-01-08 Jfeスチール株式会社 粉末冶金用混合粉および焼結体の製造方法
KR102250914B1 (ko) * 2017-02-02 2021-05-11 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 분말 야금용 혼합분, 소결체, 및 소결체의 제조 방법
CN108660329B (zh) * 2017-03-29 2020-02-18 鞍钢股份有限公司 一种真空感应炉内稀土粉剂的加入方法
CA3084618C (en) 2017-12-05 2023-03-07 Jfe Steel Corporation Partially diffusion-alloyed steel powder
KR102316651B1 (ko) 2017-12-05 2021-10-22 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 합금강 분말
WO2020241087A1 (ja) 2019-05-24 2020-12-03 Jfeスチール株式会社 鉄基合金焼結体及び粉末冶金用鉄基混合粉

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1162702A (en) 1965-09-14 1969-08-27 Hoganas Billesholms Ab Low Alloy Iron Powder and process of preparing the same
US4069044A (en) * 1976-08-06 1978-01-17 Stanislaw Mocarski Method of producing a forged article from prealloyed-premixed water atomized ferrous alloy powder
JPS61130401A (ja) 1984-11-28 1986-06-18 Kawasaki Steel Corp 粉末冶金用合金鋼粉およびその製造方法
JPH0751721B2 (ja) 1985-06-25 1995-06-05 トヨタ自動車株式会社 焼結用低合金鉄粉末
CA1337468C (en) * 1987-08-01 1995-10-31 Kuniaki Ogura Alloyed steel powder for powder metallurgy
EP0334968B1 (en) 1987-09-30 1995-02-08 Kawasaki Steel Corporation Composite alloy steel powder and sintered alloy steel
JPH0689361B2 (ja) 1987-11-04 1994-11-09 トヨタ自動車株式会社 被削性に優れた高強度鉄系粉末およびその製造方法
JPH0645802B2 (ja) 1988-11-26 1994-06-15 株式会社神戸製鋼所 粉末治金用高強度合金鋼粉
JPH0645802A (ja) 1992-04-22 1994-02-18 Nec Corp バンドパスフィルタ特性調整方式
SE513498C2 (sv) * 1993-09-01 2000-09-18 Kawasaki Steel Co Atomiserat stålpulver och sintrat stål med god maskinbearbetbarhet tillverkat därav
JP2000510907A (ja) 1996-05-13 2000-08-22 ザ プレスメット コーポレーション 高性能鉄系材料の製造方法
US5876481A (en) * 1996-06-14 1999-03-02 Quebec Metal Powders Limited Low alloy steel powders for sinterhardening
JP3862392B2 (ja) * 1997-02-25 2006-12-27 Jfeスチール株式会社 粉末冶金用鉄基混合粉
US6068813A (en) * 1999-05-26 2000-05-30 Hoeganaes Corporation Method of making powder metallurgical compositions

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180031750A (ko) 2015-09-18 2018-03-28 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 분말 야금용 혼합분, 소결체 및 소결체의 제조 방법
US10710155B2 (en) 2015-09-18 2020-07-14 Jfe Steel Corporation Mixed powder for powder metallurgy, sintered body, and method of manufacturing sintered body

Also Published As

Publication number Publication date
EP1184107B1 (en) 2009-10-28
CN100515612C (zh) 2009-07-22
US6758882B2 (en) 2004-07-06
US20020043131A1 (en) 2002-04-18
US20030056621A1 (en) 2003-03-27
JP2002146403A (ja) 2002-05-22
US6610120B2 (en) 2003-08-26
EP1184107A1 (en) 2002-03-06
CA2355559C (en) 2009-11-03
CA2355559A1 (en) 2002-02-28
DE60140286D1 (de) 2009-12-10
CN1342780A (zh) 2002-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3651420B2 (ja) 粉末冶金用合金鋼粉
JP4183346B2 (ja) 粉末冶金用混合粉末ならびに鉄系焼結体およびその製造方法
US7384446B2 (en) Mixed powder for powder metallurgy
JP3741654B2 (ja) 高密度鉄基鍛造部品の製造方法
US5552109A (en) Hi-density sintered alloy and spheroidization method for pre-alloyed powders
WO2006057434A1 (ja) 高密度鉄基成形体および高密度鉄基焼結体の製造方法
JP2010090470A (ja) 鉄系焼結合金およびその製造方法
JPH05117703A (ja) 粉末冶金用鉄基粉末組成物およびその製造方法ならびに鉄系焼結材料の製造方法
JP4923801B2 (ja) 高密度鉄基成形体および高強度高密度鉄基焼結体の製造方法
JP3177482B2 (ja) 焼結焼入れ用低合金鋼粉末
JP2001523763A (ja) 粉末ブレンドによる高密度成形方法
JP4640134B2 (ja) 高強度高密度鉄基焼結体の製造方法
JP4060092B2 (ja) 粉末冶金用合金鋼粉およびその焼結体
JP6528899B2 (ja) 粉末冶金用混合粉および焼結体の製造方法
JP3729764B2 (ja) 鉄基粉末成形用素材、その製造方法および高強度高密度鉄基焼結体の製造方法
JP2007169736A (ja) 粉末冶金用合金鋼粉
JP4715358B2 (ja) 粉末冶金用合金鋼粉
JP3351844B2 (ja) 鉄系焼結材料用の合金鋼粉及びその製造方法
JP4615191B2 (ja) 鉄基焼結体の製造方法
JP4093070B2 (ja) 合金鋼粉
WO2018143088A1 (ja) 粉末冶金用混合粉、焼結体、および焼結体の製造方法
EP0835329A1 (en) Hi-density sintered alloy and spheroidization method for pre-alloyed powders
JPH0959740A (ja) 粉末冶金用混合粉末およびその焼結体
JP2003147405A (ja) 鉄系焼結熱処理材料用合金鋼粉
CN110234448B (zh) 粉末冶金用混合粉、烧结体及烧结体的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3651420

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080304

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120304

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees