JP3651050B2 - 穀物乾燥機のバーナ燃焼制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、穀物乾燥機のバ−ナ燃焼制御装置に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、この種のバ−ナ燃焼制御装置にあっては、燃焼量を急激に変化させると、失火やハンチングの危険があるため、通常の乾燥状態では燃焼量を十分な変更時間間隔にて変更するようにしている。ところが、このような通常運転モ−ド(通常乾燥時の燃焼モ−ド)でバ−ナの調整を行う際には、燃焼量の変更時間間隔が長いため、目的の燃焼量に調整するのに長時間を要する問題があった。
【0003】
本発明は、かかる問題点を解消することを目的とする。この目的達成のため、次のような技術的手段を講じた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明にかかる技術的手段は、電磁ポンプの駆動によって灯油燃料が供給され、風調ファンを風調モータによって変速回転駆動され、気化筒内面で燃料をガス化しながら混合室を経て燃焼盤で燃焼させる気化型バーナを備え、熱風温度センサからの検出熱風温度と予め設定された設定温度との比較差により電磁ポンプによる燃料供給量を大小に制御すべく構成する穀物乾燥機のバーナ燃焼制御装置において、バーナの通常運転モードに対して試運転モードを設定すると共に、この試運転モードの場合には、燃料供給量を変更するための変更時間間隔を通常運転モードよりも短く設定してあることを特徴とする。
【0005】
【発明の作用、及び効果】
バーナへの電磁ポンプによる燃料供給は、通常運転モードにおいては、検出熱風温度と予め設定された設定温度との比較差により、所定時間間隔で電磁ポンプを制御し、熱風が所定の範囲内になるように制御される。
試運転モードにおいては、燃料供給量の変更時間間隔を通常運転モードに比較して大幅に短く設定してある。
従って、バーナ調整を行う際は、試運転モードに入れることによってバーナの調整作業を早く行うことができる。
【0006】
【実施例】
この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。1は乾燥機であって、上部から貯留タンク2、乾燥室3、集穀室4を縦設し、このうち乾燥室3は、バ−ナ5を有する熱風室6と吸引フアン7を有する排風室8との間に穀物流下通路9,9を形成してなり、各流下通路9,9の下部に設ける繰出バルブ10,10の一定回転により所定量毎に流下する穀物に熱風を浴びせて乾燥するよう構成している。吸引フアン7はフアンモ−タ7aによって回転駆動される。
【0007】
昇穀機11は、内部にバケットベルト12を張設してあり、集穀室4の下部に横設する集穀移送螺旋13により一側に移送された乾燥穀物を掬い上げて上部に揚上搬送できる構成としている。この昇穀機11の上部から投出される穀物は、投出樋14を介して移送螺旋15を架設する移送樋16の始端部に案内落下される。移送螺旋15により移送される穀物は貯留タンク2の中央上部に配設した拡散盤17に案内され、貯留タンク2内に拡散落下されるように構成している。
【0008】
水分センサ18は、昇穀機11の中間部に設け、操作装置からの電気的測定信号の発信により、水分モ−タ19が回転してこの水分センサ−の各部が回転駆動され、バケットコンベア12で上部へ搬送中に落下する穀粒を受け、この穀粒を挟圧粉砕しながら、この粉砕穀粒の水分を検出するようにしている。バ−ナ5は、気化型バ−ナ形態であり、案内風胴20の下面に設ける電磁ポンプ21の駆動によって燃料タンク22内の灯油が供給され、イグナイタ23の通電による点火で着火燃焼される構成である。風調フアン24は、風調モ−タ(バ−ナモ−タ)25で変速回転駆動され、供給燃料に見合った燃焼用空気をバ−ナ5へ送風している。風調フアンの駆動信号のONタイムは、コントロ−ラにおいてバルブONタイムとVR1の値及び外気温により算出して出力され、そして、風調フアンはこれを受けて回転数制御される構成である。尚、26は送風筒、27は気化筒、28はオイル拡散体、29は燃焼筒、30はガス噴出口を有する燃焼板、31は混合室、32は空気導入口、33はエアフイルタ、34はノズルである。ノズル34から出てくる燃料は遠心力によりオイル拡散体28から気化筒27に送られる。燃料は気化筒27の隙間から微粒子となり燃焼筒29へ放出され、イグナイタ23により着火する。気化筒27の外面が燃焼ガスで熱せられるので、燃料は気化筒内面でガス化され、気化筒27内面と混合室31で空気と混合される。この予混合ガスが燃焼盤30から出て燃焼する。
【0009】
前記電磁ポンプ21による燃料供給は電磁バルブのONタイムで調整する構成である。また、バ−ナ5の燃料供給制御は、通常運転(燃焼)モ−ドと試運転モ−ドとに切替できる構成であるが、熱風温度センサ−35からの検出熱風温度と予め設定された設定温度との比較差により電磁ポンプ21の電磁バルブを制御し、熱風温度が設定温度の所定範囲内になるよう制御される。
【0010】
燃料変更量(電磁バルブONタイム変更量)と変更時間間隔との関係は、例えば,図5のグラフで示すように(尚、△T=設定温度−熱風温度)通常運転モ−ドでは
1≦|△T|<6℃→0.25ms/20sec6≦|△T| →0.5 ms/10sec
試運転モ−ドでは、
1≦|△T|<6℃→0.25ms/10sec
6≦|△T| →0.50ms/ 5sec
に設定している。
【0011】
従って、バ−ナの調整に際しては、燃焼制御を試運転モ−ドに切替えると、例えば、図7のフロ−チャ−トで示す通り、通常運転モ−ドでは10秒毎に燃料変更量が変えられるのに対し、試運転モ−ドではその半分(1/2)の5秒毎に変更されることになり、バ−ナの調整作業を早く行うことができるものである。なお、通常運転モ−ド及び試運転モ−ドでの電磁バルブONタイムの計算処理は図8のフロ−チャ−トに示す方式により行われる。
【0012】
また、一次空気量と燃料供給量との関係は図6のグラフに示すように、一次関数の関係になるようコントロ−ラにより制御される。このグラフ(イ),(ロ)に示されたレベル調整つまみVR1,傾き調整つまみVR2の調整方法について説明すると、レベル調整つまみVR1は、レベルを±300rpmの間で変化させるボリュ−ムで最低設定温度で燃焼させながら調整する。即ち、VR1で風調フアンの回転数を調整しながら、炎をチェック目視確認する。
【0013】
傾き調整つまみVR2は、傾きを±30%の間で変化させるボリュ−ムで最高設定温度で燃焼させながら調整する。即ち、VR2で風調フアンの回転数を調整しながら、炎をチェック目視確認する。図9は制御ブロック図であり、機体正面側のバ−ナ胴36内に設けるコントロ−ラ37の制御部(CPU)38には、コントロ−ラパネル39に配設した張込.乾燥.排出.停止の各モ−ドスイッチ40,41,42,43、穀物種類,張込量,仕上水分の各設定スイッチ44,45,46、乾燥時間設定のための増・減スイッチ47,48、穀粒水分値を補正する水分補正手段53等の入力信号のほか、前記水分センサ−18,フレ−ムロッド49,熱風温度センサ−35,外気温度センサ50等の各種検出信号を入力する。
【0014】
一方出力信号としては前記昇穀機を駆動する昇穀機モ−タ51,繰出バルブ用モ−タ52等の循環系駆動モ−タ駆動信号、バ−ナ5駆動信号等がある。ところで、通常運転モ−ドの一種である乾燥モ−ドにおいて、穀物乾燥機の貯留室2内へ収容された穀粒は、この貯留室から乾燥室3内へ所定量毎に流下されて循環される。
【0015】
貯留室内へ張込みされた張込穀粒量、穀物種類及び外気温度センサ50で測定された外気温度等によってバ−ナ5から発生する乾燥風温度が設定され、乾燥機が始動して穀粒の乾燥が開始されると、該バ−ナ5ヘ燃焼用燃料を供給する電磁ポンプ21等が駆動制御され、バ−ナは燃焼制御される。図11について説明する。水分測定値の誤差を手動で補正する水分補正機能を持った乾燥機の制御装置において、通年で作動するカレンダ−機能と、年度が更新されると前年の補正値をクリアする補正値クリア手段を設けた構成である。
【0016】
水分補正値は、その値と共に補正された日付がROMに記憶されている。そして、乾燥機が起動(電源ON)されると、該補正値の日付とカレンダ−ICから読み出された日付が比較され、同じ年度であればそのまま補正値を使用して乾燥し、年度が異なっていると補正値をクリア(0)にしてその旨メッセ−ジを表示し乾燥する。
【0017】
水分補正値は不揮発メモリ等に記憶され、毎回設定しなくても良いが、次年度には前年度の補正値をクリアしなければならず、これを忘れると穀物の仕上り水分に狂いを生じ損害が発生する場合がある。その年の天候や生育状態により水分測定値に誤差が出る為に水分補正を行うが、次年度は前年と比べて穀物の生育状態が異なることが多く、誤って前年度のままの補正値のまま乾燥すると水分値に誤差が生じることになる。そこで、この発明によれば、次年度には補正値がクリアされるので水分補正の誤設定を防止することができる。
【0018】
図12〜図15につき説明する。乾燥機を少人数で組立てようとすればチエンブロック54による吊り上げが便利である。図13に示すように、最上部の組立タンクGT内に補強ステ−55を設け、そして、この補強ステ−55には吊上用フック56、鎖57、リング58等からなる吊り具59の係止穴60を4箇所に設ける構成である。従って、かかる吊り具59によれば、吊上用フック56が4箇所の係止穴60,60,…に引っ掛けられるからタンクGTをバランス良く吊り上げることができる。
【0019】
吊り具59は、下部のフック56,56,…をタンクの係止穴60,60,…に引っ掛け、上部のリング58をチエンブロック54のフック54aに引っ掛ける。そして、チエンブロック54により、この組立て後の最上部のタンクGTを図15に示す組立方式(1)の状態から(2)の状態位置に吊り上げる。次に2段目のタンクGTを組込んで、上と下のタンクを取付金具61により(3)の状態に連結する。更に、これを(4)のように吊り上げると、次ぎには3段目のタンクを組込む。そして、上記(3)と同じように取付金具61で連結した後、上方に吊り上げる。このように数段にブロック別に構成されたタンクを上から順々に組立てては吊り上げていくものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀物乾燥機の一部破断せる全体側面図
【図2】同上要部の縦断正面図
【図3】バ−ナの側面図
【図4】バ−ナの一部破断せる側面図
【図5】グラフ
【図6】グラフ
【図7】フロ−チャ−ト
【図8】フロ−チャ−ト
【図9】ブロック図
【図10】コントロ−ラパネルの正面図
【図11】フロ−チャ−ト
【図12】側面図
【図13】斜視図
【図14】斜視図
【図15】組立作用図
【符号の説明】
1 乾燥機 2 貯留室
3 乾燥室 4 集穀室
5 バ−ナ 6 熱風室
7 吸引フアン 8 排風室
9 穀物流下通路 10 繰出バルブ
11 昇穀機 12 バケットベルト
13 集穀移送螺旋 14 投出樋
15 移送螺旋 16 移送樋
17 拡散盤 18 水分センサ−
19 水分モ−タ 20 案内風胴
21 電磁ポンプ 22 燃料タンク
23 イグナイタ 24 風調フアン
25 風調モ−タ 26 送風筒
27 気化筒 28 拡散体
29 燃焼筒 30 燃焼板
31 混合室 32 空気導入口
33 エアフイルタ 34 ノズル
35 熱風温度センサ 36 バ−ナ風胴
37 コントロ−ラ 38 制御部
39 コントロ−ラパネル 40 張込モ−ドスイッチ
41 乾燥モ−ドスイッチ 42 排出モ−ドスイッチ
43 停止モ−ドスイッチ 44 穀物種類設定スイッチ
45 張込量設定スイッチ 46 仕上水分設定スイッチ
47,48 増・減スイッチ 49 フレ−ムロッド
50 外気温センサ 51 昇穀機モ−タ
52 繰出バルブ用モ−タ 53 水分補正手段
Claims (1)
- 電磁ポンプの駆動によって灯油燃料が供給され、風調ファンを風調モータによって変速回転駆動され、気化筒内面で燃料をガス化しながら混合室を経て燃焼盤で燃焼させる気化型バーナを備え、熱風温度センサからの検出熱風温度と予め設定された設定温度との比較差により電磁ポンプによる燃料供給量を大小に制御すべく構成する穀物乾燥機のバーナ燃焼制御装置において、バーナの通常運転モードに対して試運転モードを設定すると共に、この試運転モードの場合には、燃料供給量を変更するための変更時間間隔を通常運転モードよりも短く設定してあることを特徴とする穀物乾燥機のバーナ燃焼制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09877395A JP3651050B2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 穀物乾燥機のバーナ燃焼制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09877395A JP3651050B2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 穀物乾燥機のバーナ燃焼制御装置 |
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JPH08296969A JPH08296969A (ja) | 1996-11-12 |
JP3651050B2 true JP3651050B2 (ja) | 2005-05-25 |
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JP09877395A Expired - Fee Related JP3651050B2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 穀物乾燥機のバーナ燃焼制御装置 |
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JP (1) | JP3651050B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-24 JP JP09877395A patent/JP3651050B2/ja not_active Expired - Fee Related
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