JPH08296969A - 穀物乾燥機のバ−ナ燃焼制御装置 - Google Patents

穀物乾燥機のバ−ナ燃焼制御装置

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JPH08296969A
JPH08296969A JP9877395A JP9877395A JPH08296969A JP H08296969 A JPH08296969 A JP H08296969A JP 9877395 A JP9877395 A JP 9877395A JP 9877395 A JP9877395 A JP 9877395A JP H08296969 A JPH08296969 A JP H08296969A
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▲れい▼二 小絛
Masashi Yumitate
正史 弓立
Katsunori Kono
克典 河野
Hitoshi Ueji
仁志 上路
Keiichi Miyazaki
啓市 宮崎
Eiji Nishino
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Masayuki Chikamoto
正幸 近本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】試運転モ−ドにおいては、燃焼量の変更時間間
隔を通常運転モ−ドより短く設定することにより、バ−
ナ調整時は、試運転モ−ドによってバ−ナの調整作業を
早く行う。 【構成】バ−ナに供給する一次空気量を燃焼量に応じて
変更する手段をもつバ−ナ燃焼制御装置において、バ−
ナの通常運転モ−ドに対して試運転モ−ドを設定すると
共に、この試運転モ−ドの場合には燃焼量を変更するた
めの変更時間間隔を通常運転モ−ドよりも短く設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、穀物乾燥機のバ−ナ
燃焼制御装置に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、こ
の種のバ−ナ燃焼制御装置にあっては、燃焼量を急激に
変化させると、失火やハンチングの危険があるため、通
常の乾燥状態では燃焼量を十分な変更時間間隔にて変更
するようにしている。ところが、このような通常運転モ
−ド(通常乾燥時の燃焼モ−ド)でバ−ナの調整を行う
際には、燃焼量の変更時間間隔が長いため、目的の燃焼
量に調整するのに長時間を要する問題があった。
【0003】本発明は、かかる問題点を解消することを
目的とする。この目的達成のため、次のような技術的手
段を講じた。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明にか
かる技術的手段は、バ−ナに供給する一次空気量を燃焼
量に応じて変更する手段をもつバ−ナ燃焼制御装置にお
いて、バ−ナの通常運転モ−ドに対して試運転モ−ドを
設定すると共に、この試運転モ−ドの場合には燃焼量を
変更するための変更時間間隔を通常運転モ−ドよりも短
く設定してあることを特徴とする。
【0005】
【発明の作用、及び効果】試運転モ−ドにおいては、燃
焼量の変更時間間隔を通常運転モ−ドに比較して大幅に
短く設定してある。従って、バ−ナ調整を行う際は、試
運転モ−ドに入れることによってバ−ナの調整作業を早
く行うことができる。
【0006】
【実施例】この発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。1は乾燥機であって、上部から貯留タンク2、乾燥
室3、集穀室4を縦設し、このうち乾燥室3は、バ−ナ
5を有する熱風室6と吸引フアン7を有する排風室8と
の間に穀物流下通路9,9を形成してなり、各流下通路
9,9の下部に設ける繰出バルブ10,10の一定回転
により所定量毎に流下する穀物に熱風を浴びせて乾燥す
るよう構成している。吸引フアン7はフアンモ−タ7a
によって回転駆動される。
【0007】昇穀機11は、内部にバケットベルト12
を張設してあり、集穀室4の下部に横設する集穀移送螺
旋13により一側に移送された乾燥穀物を掬い上げて上
部に揚上搬送できる構成としている。この昇穀機11の
上部から投出される穀物は、投出樋14を介して移送螺
旋15を架設する移送樋16の始端部に案内落下され
る。移送螺旋15により移送される穀物は貯留タンク2
の中央上部に配設した拡散盤17に案内され、貯留タン
ク2内に拡散落下されるように構成している。
【0008】水分センサ18は、昇穀機11の中間部に
設け、操作装置からの電気的測定信号の発信により、水
分モ−タ19が回転してこの水分センサ−の各部が回転
駆動され、バケットコンベア12で上部へ搬送中に落下
する穀粒を受け、この穀粒を挟圧粉砕しながら、この粉
砕穀粒の水分を検出するようにしている。バ−ナ5は、
気化型バ−ナ形態であり、案内風胴20の下面に設ける
電磁ポンプ21の駆動によって燃料タンク22内の灯油
が供給され、イグナイタ23の通電による点火で着火燃
焼される構成である。風調フアン24は、風調モ−タ
(バ−ナモ−タ)25で変速回転駆動され、供給燃料に
見合った燃焼用空気をバ−ナ5へ送風している。風調フ
アンの駆動信号のONタイムは、コントロ−ラにおいて
バルブONタイムとVR1の値及び外気温により算出し
て出力され、そして、風調フアンはこれを受けて回転数
制御される構成である。尚、26は送風筒、27は気化
筒、28はオイル拡散体、29は燃焼筒、30はガス噴
出口を有する燃焼板、31は混合室、32は空気導入
口、33はエアフイルタ、34はノズルである。ノズル
34から出てくる燃料は遠心力によりオイル拡散体28
から気化筒27に送られる。燃料は気化筒27の隙間か
ら微粒子となり燃焼筒29へ放出され、イグナイタ23
により着火する。気化筒27の外面が燃焼ガスで熱せら
れるので、燃料は気化筒内面でガス化され、気化筒27
内面と混合室31で空気と混合される。この予混合ガス
が燃焼盤30から出て燃焼する。
【0009】前記電磁ポンプ21による燃料供給は電磁
バルブのONタイムで調整する構成である。また、バ−
ナ5の燃料供給制御は、通常運転(燃焼)モ−ドと試運
転モ−ドとに切替できる構成であるが、熱風温度センサ
−35からの検出熱風温度と予め設定された設定温度と
の比較差により電磁ポンプ21の電磁バルブを制御し、
熱風温度が設定温度の所定範囲内になるよう制御され
る。
【0010】燃料変更量(電磁バルブONタイム変更
量)と変更時間間隔との関係は、例えば,図5のグラフ
で示すように(尚、△T=設定温度−熱風温度)通常運
転モ−ドでは 1≦|△T|<6℃→0.25ms/20sec 6≦|△T| →0.5 ms/10sec 試運転モ−ドでは、 1≦|△T|<6℃→0.25ms/10sec 6≦|△T| →0.50ms/ 5sec に設定している。
【0011】従って、バ−ナの調整に際しては、燃焼制
御を試運転モ−ドに切替えると、例えば、図7のフロ−
チャ−トで示す通り、通常運転モ−ドでは10秒毎に燃
料変更量が変えられるのに対し、試運転モ−ドではその
半分(1/2)の5秒毎に変更されることになり、バ−
ナの調整作業を早く行うことができるものである。な
お、通常運転モ−ド及び試運転モ−ドでの電磁バルブO
Nタイムの計算処理は図8のフロ−チャ−トに示す方式
により行われる。
【0012】また、一次空気量と燃料供給量との関係は
図6のグラフに示すように、一次関数の関係になるよう
コントロ−ラにより制御される。このグラフ(イ),
(ロ)に示されたレベル調整つまみVR1,傾き調整つ
まみVR2の調整方法について説明すると、レベル調整
つまみVR1は、レベルを±300rpmの間で変化させ
るボリュ−ムで最低設定温度で燃焼させながら調整す
る。即ち、VR1で風調フアンの回転数を調整しなが
ら、炎をチェック目視確認する。
【0013】傾き調整つまみVR2は、傾きを±30%
の間で変化させるボリュ−ムで最高設定温度で燃焼させ
ながら調整する。即ち、VR2で風調フアンの回転数を
調整しながら、炎をチェック目視確認する。図9は制御
ブロック図であり、機体正面側のバ−ナ胴36内に設け
るコントロ−ラ37の制御部(CPU)38には、コン
トロ−ラパネル39に配設した張込.乾燥.排出.停止
の各モ−ドスイッチ40,41,42,43、穀物種
類,張込量,仕上水分の各設定スイッチ44,45,4
6、乾燥時間設定のための増・減スイッチ47,48、
穀粒水分値を補正する水分補正手段53等の入力信号の
ほか、前記水分センサ−18,フレ−ムロッド49,熱
風温度センサ−35,外気温度センサ50等の各種検出
信号を入力する。
【0014】一方出力信号としては前記昇穀機を駆動す
る昇穀機モ−タ51,繰出バルブ用モ−タ52等の循環
系駆動モ−タ駆動信号、バ−ナ5駆動信号等がある。と
ころで、通常運転モ−ドの一種である乾燥モ−ドにおい
て、穀物乾燥機の貯留室2内へ収容された穀粒は、この
貯留室から乾燥室3内へ所定量毎に流下されて循環され
る。
【0015】貯留室内へ張込みされた張込穀粒量、穀物
種類及び外気温度センサ50で測定された外気温度等に
よってバ−ナ5から発生する乾燥風温度が設定され、乾
燥機が始動して穀粒の乾燥が開始されると、該バ−ナ5
ヘ燃焼用燃料を供給する電磁ポンプ21等が駆動制御さ
れ、バ−ナは燃焼制御される。図11について説明す
る。水分測定値の誤差を手動で補正する水分補正機能を
持った乾燥機の制御装置において、通年で作動するカレ
ンダ−機能と、年度が更新されると前年の補正値をクリ
アする補正値クリア手段を設けた構成である。
【0016】水分補正値は、その値と共に補正された日
付がROMに記憶されている。そして、乾燥機が起動
(電源ON)されると、該補正値の日付とカレンダ−I
Cから読み出された日付が比較され、同じ年度であれば
そのまま補正値を使用して乾燥し、年度が異なっている
と補正値をクリア(0)にしてその旨メッセ−ジを表示
し乾燥する。
【0017】水分補正値は不揮発メモリ等に記憶され、
毎回設定しなくても良いが、次年度には前年度の補正値
をクリアしなければならず、これを忘れると穀物の仕上
り水分に狂いを生じ損害が発生する場合がある。その年
の天候や生育状態により水分測定値に誤差が出る為に水
分補正を行うが、次年度は前年と比べて穀物の生育状態
が異なることが多く、誤って前年度のままの補正値のま
ま乾燥すると水分値に誤差が生じることになる。そこ
で、この発明によれば、次年度には補正値がクリアされ
るの水分補正の誤設定を防止することができる。
【0018】図12〜図15につき説明する。乾燥機を
少人数で組立てようとすればチエンブロック54による
吊り上げが便利である。図13に示すように、最上部の
組立タンクGT内に補強ステ−55を設け、そして、こ
の補強ステ−55には吊上用フック56、鎖57、リン
グ58等からなる吊り具59の係止穴60を4箇所に設
ける構成である。従って、かかる吊り具59によれば、
吊上用フック56が4箇所の係止穴60,60,…に引
っ掛けられるからタンクGTをバランス良く吊り上げる
ことができる。
【0019】吊り具59は、下部のフック56,56,
…をタンクの係止穴60,60,…に引っ掛け、上部の
リング58をチエンブロック54のフック54aに引っ
掛ける。そして、チエンブロック54により、この組立
て後の最上部のタンクGTを図15に示す組立方式
(1)の状態から(2)の状態位置に吊り上げる。次に
2段目のタンクGTを組込んで、上と下のタンクを取付
金具61により(3)の状態に連結する。更に、これを
(4)のように吊り上げると、次ぎには3段目のタンク
を組込む。そして、上記(3)と同じように取付金具6
1で連結した後、上方に吊り上げる。このように数段に
ブロック別に構成されたタンクを上から順々に組立てて
は吊り上げていくものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀物乾燥機の一部破断せる全体側面図
【図2】同上要部の縦断正面図
【図3】バ−ナの側面図
【図4】バ−ナの一部破断せる側面図
【図5】グラフ
【図6】グラフ
【図7】フロ−チャ−ト
【図8】フロ−チャ−ト
【図9】ブロック図
【図10】コントロ−ラパネルの正面図
【図11】フロ−チャ−ト
【図12】側面図
【図13】斜視図
【図14】斜視図
【図15】組立作用図
【符号の説明】
1 乾燥機 2 貯留室 3 乾燥室 4 集穀室 5 バ−ナ 6 熱風室 7 吸引フアン 8 排風室 9 穀物流下通路 10 繰出バルブ 11 昇穀機 12 バケットベルト 13 集穀移送螺旋 14 投出樋 15 移送螺旋 16 移送樋 17 拡散盤 18 水分センサ− 19 水分モ−タ 20 案内風胴 21 電磁ポンプ 22 燃料タンク 23 イグナイタ 24 風調フアン 25 風調モ−タ 26 送風筒 27 気化筒 28 拡散体 29 燃焼筒 30 燃焼板 31 混合室 32 空気導入口 33 エアフイルタ 34 ノズル 35 熱風温度センサ 36 バ−ナ風胴 37 コントロ−ラ 38 制御部 39 コントロ−ラパネル 40 張込モ−ドスイッ
チ 41 乾燥モ−ドスイッチ 42 排出モ−ドスイッ
チ 43 停止モ−ドスイッチ 44 穀物種類設定スイ
ッチ 45 張込量設定スイッチ 46 仕上水分設定スイ
ッチ 47,48 増・減スイッチ 49 フレ−ムロッド 50 外気温センサ 51 昇穀機モ−タ 52 繰出バルブ用モ−タ 53 水分補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上路 仁志 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 宮崎 啓市 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 西野 栄治 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 近本 正幸 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 水津 清明 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バ−ナに供給する一次空気量を燃焼量に
    応じて変更する手段をもつバ−ナ燃焼制御装置におい
    て、バ−ナの通常運転モ−ドに対して試運転モ−ドを設
    定すると共に、この試運転モ−ドの場合には燃焼量を変
    更するための変更時間間隔を通常運転モ−ドよりも短く
    設定してあることを特徴とする穀物乾燥機のバ−ナ燃焼
    制御装置。
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