JP3650793B2 - コネクタ取付用クランプ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、回路または機器などの相互間を電気的に接続する電線接続用コネクタを車両ボデー等に取付ける際に使用するコネクタ取付用クランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両においてワイヤハーネスを接続する電線接続用コネクタには、クランプ受入れ部の違いによって、AタイプとBタイプがある。なお、本明細書では、Aタイプのクランプ受入れ部を備えるものをAタイプコネクタ、またBタイプのクランプ受入れ部を備えるものをBタイプコネクタと称する。
前記コネクタを車両のボデーパネルに取付けるために使用するコネクタ取付用クランプには、AタイプコネクタとBタイプコネクタとに共通使用することのできるものがある。
【0003】
コネクタ取付用クランプの従来例を説明する前に、各コネクタついて、図11〜図14を参照して述べておくことにする。
Aタイプコネクタ(符号50を付す)は、図11に斜視図で示されるように、ワイヤハーネスを接続するためのコネクタ本体51に、Aタイプのクランプ受入れ部52が樹脂成形によって一体に形成されている。このクランプ受入れ部52が、図12によく示されている。図12中、(a)は平面図、(b)は(a)のX−X線断面図、(c)はクランプ受入れ側から見た正面図である。
【0004】
図11及び図12において、クランプ受入れ部52は、中央部に受入れ奥側から受入れ開口方向へ突出しかつその先端上面に係合突起57を有する係合舌片56が形成された取付基板53と、その取付基板53上に左右対称状に形成された断面逆L字状をなす左右のガイド片54と、その両ガイド片54のクランプ受入れ奥端側に設けられたストッパ壁58とを備えている。
【0005】
なお、図12において、クランプ受入れ部52の受入れ空間は、横幅d1、奥行きb1、高さe1で形成されている。また、係合舌片56の係合突起57とストッパ壁58との間には、間隔a1が設定されている。また、両ガイド片54の先端相互間には、間隔k1が設定されている。また、係合突起57は、横幅f1、高さh1で形成されかつ係合舌片56の先端に向かって傾斜する斜面57aを有している。
【0006】
Bタイプコネクタ(符号60を付す)は、図13に斜視図で示されるように、ワイヤハーネスを接続するためのコネクタ本体61に、Bタイプのクランプ受入れ部62が樹脂成形によって一体に形成されている。このクランプ受入れ部62が、図14によく示されている。図14中、(a)は平面図、(b)は(a)のX−X線断面図、(c)はクランプ受入れ側から見た正面図である。
【0007】
図13及び図14において、クランプ受入れ部62は、取付基板63と、その取付基板63上に左右対称状に形成された断面逆L字状をなす左右のガイド片64と、その両ガイド片64の受入れ奥端側に設けられたストッパ壁68と、前記両ガイド片64の先端相互間に架設された連設基板69と、その連設基板69の中央部から受入れ開口方向へ突出しかつその先端下面に係合突起67を有する係合舌片66とを備えている。
【0008】
なお、図14において、クランプ受入れ部62の受入れ空間は、横幅d2、奥行きb2、高さe2で形成されている。また、係合舌片66の係合突起67とストッパ壁68との間には、間隔a2が設定されている。また、両ガイド片64の先端相互間には、間隔k2が設定されている。また、係合突起67は、横幅f2、高さh2で形成されかつ係合舌片66の先端に向かって傾斜する斜面67aを有している。なお、前記係合突起67と連設基板69の端縁(図14に符号69aを付す)との間には、間隔pが設定されている。
【0009】
前記各クランプ受入れ部52,62の主要寸法(すなわち横幅d1,d2及び高さe1,e2、間隔a1,a2係合突起67の横幅f1,f2及び高さh1,h2)は、同一寸法で形成されている。また、各クランプ受入れ部52,62は、Aタイプコネクタ50では係合舌片56が後述するクランプの取付部の表面側で係合し、Bタイプコネクタ60では係合舌片66が後述するクランプの取付部の裏面側で係合する点で異なっており、また奥行きb1,b2も異なっている。
なお、本明細書においては、電線接続用コネクタのクランプ受入れ部に対する取付部の挿入状態における該取付部のコネクタ側に位置する側を表面側とし、該取付部の反コネクタ側に位置する側を裏面側という。
【0010】
次に、コネクタ取付用クランプの従来例について、図15〜図18を参照して述べる。クランプを斜視図で示した図15及びその説明図を示した図16において、クランプは、車両ボデー等に係着可能な係止脚120を有するクランプ本体110と、ほぼ平板状をなしかつ前記各クランプ受入れ部52,62に取付可能な取付部130とが樹脂成形により一体に形成されている。なお、図16中、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は背面図、(e)は(b)のX−X線断面図である。
【0011】
クランプ本体110は、ほぼ四角形板状をなす基板111の下面に係止脚120を有しており、その基板111の左右端縁に上方へ立ち上がる左右の側板112を有している。係止脚120は、図示はしないが、車両のボデーパネル(車両ボデーに相当する)の取付孔に押し込むことによって抜け止め状態に係合する。なお、基板111の下面には、ボデーパネルへの取付時において、そのボデーパネルに弾性をもって当接する左右のスタビライザー113が形成されている。
【0012】
取付部130は、左右の係合翼片132と、両係合翼片132をほぼH字状を成すように連設する係合片134と、両係合翼片132の係合片134から後方の内側端縁部分と前記基板111の上面とを連設する左右の側壁131とを有している。さらに、両側壁131の後端部には、係合翼片132と基板111との間を塞ぐ誤挿入防止壁133が設けられている。
また、係合片134は両係合翼片132の前方寄りの位置に形成されている。この係合片134の後縁と係合翼片132の前縁との間の間隔c(図16(a)参照)は、前記各クランプ受入れ部52,62における間隔a1,a2内にほとんどがたつくことなく受入れられる大きさに設定されている。
【0013】
次に、前記クランプの使用について説明する。なお、本クランプは各コネクタ50,60のクランプ受入れ部52,62に対して上下逆向きに取付けられる。
Aタイプコネクタ50に使用する場合には、クランプ受入れ部52に取付部130を前方へスライドさせて挿入する。この挿入にともない、係合舌片56の係合突起57が、その係合舌片56のたわみ変形を利用して係合片134の表面側を乗り越えてその係合片134に抜け止め状態に係合することによって、クランプの取付けが完了する。その取付完了と同時に、取付部130の前縁が、クランプ受入れ部52のストッパ壁58と当接あるいは近接する。この取付状態が、図17に断面図に示されている。なお、図示はしないが、左右の側板112が各ガイド片54の外側に位置する。
【0014】
また、Bタイプコネクタ60に使用する場合には、Aタイプコネクタ50の場合と同様に、クランプ受入れ部62に取付部130を前方へスライドさせて挿入する。この挿入にともない、係合舌片66の係合突起67が、その係合舌片66のたわみ変形を利用して係合片134の裏面側を乗り越えてその係合片134に抜け止め状態に係合することによって、クランプの取付けが完了する。その取付完了と同時に、取付部130の前縁がクランプ受入れ部62のストッパ壁68と当接あるいは近接する。この取付状態が、図18に断面図に示されている。なお、図示はしないが、左右の側板112が各ガイド片64の外側に位置する。
【0015】
また、取付部130を各コネクタ50,60の各クランプ受入れ部52,62に誤って逆挿入すなわち取付部130の前後方向を逆向きに挿入しようとしても、誤挿入防止壁133が当該ガイド片54,64と当接することによりその挿入が阻止される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコネクタ取付用クランプによると、取付部130を各コネクタ50,60のクランプ受入れ部52,62に同一方向から挿入して取り付けるため、その同一方向からの挿入を可能とする条件と、各クランプ受入れ部52,62における間隔a1,a2で取付部130における間隔cを受けることにより取付部130の前後方向のがたつきを制限する条件と、ガイド片54,64に当接する誤挿入防止壁133によって逆挿入を防止する条件等の必須条件を満たそうとすると、取付部130の形状が大きくなり、クランプの大型化を余儀なくされることになる。
【0017】
本発明が解決しようとする技術的課題は、AタイプコネクタとBタイプコネクタの各クランプ受入れ部に挿入によって取付けられる取付部をシンプルな形状としクランプの小型化を図ることのできるコネクタ取付用クランプを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1の発明は、
車両ボデー等に係着可能なクランプ本体と、
ほぼ平板状をなしかつ電線接続用コネクタのクランプ受入れ部に対して所定の方向へスライドさせて挿入されるとともに、そのクランプ受入れ部のたわみ変形可能な係合舌片の先端部に設けられた係合突起の係合によって抜け止めされる係合片を有する取付部と
を備え、
前記電線接続用コネクタのクランプ受入れ部に対する前記取付部の挿入状態における該取付部のコネクタ側に位置する側を表面側とし、該取付部の反コネクタ側に位置する側を裏面側としたとき、
前記クランプ受入れ部の係合舌片の係合突起がその係合舌片の撓み変形を利用して前記取付部の係合片の表面側を乗り越えて該係合片に係合するAタイプコネクタと、
前記クランプ受入れ部の係合舌片の係合突起がその係合舌片の撓み変形を利用して前記取付部の係合片の裏面側を乗り越えて該係合片に係合するBタイプコネクタと
に共通使用可能に構成されるコネクタ取付用クランプであって、
前記取付部を、一方のコネクタのクランプ受入れ部に対して正方向からの挿入によって取付可能にかつ他方のコネクタのクランプ受入れ部に対して逆方向からの挿入によって取付可能に形成したことを特徴とするコネクタ取付用クランプである。
請求項2の発明は、Aタイプコネクタのクランプ受入れ部への逆挿入時においてのみ、取付部を、その板面に沿って挿入方向に交差する向きに回転させることによって前記クランプ受入れ部から取外し可能に形成したことを特徴とする請求項1記載のコネクタ取付用クランプである。
請求項3の発明は、Bタイプコネクタのクランプ受入れ部への逆挿入を係合舌片との当接によって阻止する誤挿入防止部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ取付用クランプである。
【0019】
【作用】
請求項1記載のコネクタ取付用クランプによると、取付部を一方のコネクタのクランプ受入れ部に対して正方向から挿入させることによって、取付部が当該クランプ受入れ部の係合舌片の係合によって抜け止めされる。また、取付部を他方のコネクタのクランプ受入れ部に対して逆方向から挿入させることによって、取付部が当該クランプ受入れ部の係合舌片の係合によって抜け止めされる。このように、取付部を一方のコネクタのクランプ受入れ部に対して正方向から挿入して取付け、また、取付部を他方のコネクタのクランプ受入れ部に対して逆方向から挿入して取付けることで、従来の同一方向から挿入する取付部をもつクランプに比べて取付部をシンプルな形状に形成することが可能になる。
請求項2記載のコネクタ取付用クランプによると、取付部をAタイプコネクタのクランプ受入れ部へ誤って逆挿入したとしても、取付部をその板面に沿って挿入方向に交差する向きに回転させることにより、簡単に取外すことができる。
請求項3記載のコネクタ取付用クランプによると、取付部をBタイプコネクタのクランプ受入れ部へ誤って逆挿入しようとしても、誤挿入防止部が係合舌片と当接することによってその挿入が阻止される。
【0020】
【実施例】
本発明の一実施例について図面を参照して説明する。クランプを斜視図で示した図1、そのクランプを上下逆向きにした斜視図で示した図2及びその説明図を示した図3において、クランプは、車両ボデー等に係着可能な係止脚20を有するクランプ本体10と、ほぼ平板状をなしかつ前記各コネクタ50,60のクランプ受入れ部52,62に取付可能な取付部30とが、樹脂成形により一体に形成されている。なお、図3中、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は背面図、(e)は(b)のX−X線断面図である。
【0021】
クランプ本体10は、ほぼ四角形板状をなす基板11の下面に係止脚20を有している。係止脚20は、図2及び図3に示されるように、基板11の下面に垂下状に突出する支柱部21と、その支柱部21の先端部から折り返し状に突出された左右一対の係止爪22と、その係止爪22の先端部に形成された係止段部23とを備えている。この係止脚20は、図8に斜視図で示すように、車両のボデーパネル(車両ボデーに相当する)40の取付孔41に押し込むことによって係止爪22がたわめられながら支柱部21とともに挿入され、その挿入完了にともない、係止爪22が拡開変形することによって係止段部23が取付孔41に抜け止め状態に係合する(図3(b)及び(e)の各二点鎖線参照)。なお、基板11の下面には、ボデーパネル40への係着時において、そのボデーパネル40に弾性をもって当接する左右のスタビライザー13が形成されている。
【0022】
次に、取付部30について図1及び図3を参照して詳述する。なお、取付部30は、Aタイプコネクタ50(図11及び図12参照)のクランプ受入れ部52に対して正方向からの挿入によって取付可能にかつBタイプコネクタ60(図13及び図14参照)のクランプ受入れ部62に対して逆方向からの挿入によって取付可能に形成したものであるから、Aタイプコネクタ50のクランプ受入れ部52に対する挿入方向を前方、Bタイプコネクタ60のクランプ受入れ部62に対する挿入方向を後方として説明する。
【0023】
取付部30は、左右の係合翼片32と、両係合翼片32をほぼH字状を成すように連設する係合片34と、両係合翼片32と前記基板11とを連設する左右の側壁31とを有している。前記係合片34は両係合翼片32の後方寄りの位置に形成されている。両側壁31は、両係合翼片32の係合片34から前方の内側端縁部分を基板11に連設しているが、その係合片34から後方部分においては両係合翼片32との間に、図3(e)によく示されるように、後方に開口する係合溝36を形成している。
【0024】
前記両係合翼片32の後部外側部分は、後方に向かって横幅を狭くするテーパ状に形成されている。例えば、図2に二点鎖線で示すように係合翼片32の後端部形状が原形で四角形状であったとすると、その係合翼片32の後部外側隅角部分(符号、37を付した二点鎖線部分)を斜めに切り落とした形状に形成されている。
【0025】
前記両側壁31の前端部には、その側壁31相互間を塞ぐ誤挿入防止壁33が連設されている。この誤挿入防止壁33の下端部は、基板11の前縁部に連設しているとともに、その上端縁は前記係合翼片32の上面よりも低い高さとなっている。なお、この誤挿入防止壁33は、本発明でいう誤挿入防止部に相当する。
【0026】
また、前記取付部30における主要寸法について述べておくと、図3(a)において、係合片34の後縁と係合翼片32の前縁との間の間隔cは、前記各コネクタ50,60における間隔a1,a2内にほとんどがたつくことなく受入れられる大きさに設定されている。また、両係合翼片32の横幅wは、前記各クランプ受入れ部52,62における横幅d1(図12(c)参照),d2(図14(c)参照)内にほとんどがたつくことなく挿入できる大きさに設定されている。また、両係合翼片32の間隔sは、前記各クランプ受入れ部52,62における係合突起57,67の横幅f1(図12(a)参照),f2(図14(a)参照)よりも大きく設定されている。また、基板11の横幅u及び係合翼片32の長さrは、前記各クランプ受入れ部52,62における間隔k1(図12(c)参照),k2(図14(c)参照)よりもいずれも小さく設定されている。
【0027】
図3(b)において、係合翼片32の厚さtは、前記各クランプ受入れ部52,62における高さe1(図12(c)参照),e2(図14(c)参照)内にほとんどがたつくことなく挿入できる大きさに設定されている。また、前記係合翼片32の上面に対する誤挿入防止壁33の上端面の深さvは、前記Aタイプコネクタ60における係合突起57の高さh1(図12(b)参照)よりも大きくかつ前記Bタイプコネクタ60のクランプ受入れ部62における高さe2(図14(c)参照)よりも小さく設定されている。
【0028】
図3(e)において、係合片34の前縁と係合溝36の前端との間の間隔nは、前記Bタイプコネクタ60のクランプ受入れ部62における間隔p(図14(a)参照)内にほとんどがたつくことなく受入れられる大きさに設定されている。また、係合溝36の溝幅m(図3(e)参照)は、前記Bタイプコネクタ60における厚さxの連設基板69(図14(c)参照)を受入れる大きさに設定されている。
【0029】
次に、前記クランプの使用について説明する。なお、本クランプは各コネクタ50,60のクランプ受入れ部52,62に対し上下逆向きに取付けられる。
Aタイプコネクタ50に使用する場合には、図4に斜視図で示すように、取付部30の前端部をクランプ受入れ部52の受入れ開口に臨ませた状態で、その取付部30を正方向すなわち前方へスライドさせてクランプ受入れ部52に挿入する。この挿入にともない、係合舌片56の係合突起57が、その係合舌片56のたわみ変形を利用して係合片34の表面側を乗り越えてその係合片34に抜け止め状態に係合することによって、クランプの取付けが完了する。その取付完了と同時に、取付部30の係合翼片32の前縁が、クランプ受入れ部52のストッパ壁58に当接あるいは近接する。この取付状態が、図5に断面図に示されている。
【0030】
またBタイプコネクタ60に使用する場合には、図6に斜視図で示すように、取付部30の後端部をクランプ受入れ部62の受入れ開口に臨ませた状態で、その取付部30を反対方向すなわち後方へスライドさせることによりクランプ受入れ部62に挿入する。その挿入にともない、係合舌片66の係合突起67が、その係合舌片66のたわみ変形を利用して係合片34の裏面側を乗り越えてその係合片34に抜け止め状態に係合することによって、クランプの取付けが完了する。その取付完了と同時に、係合溝36の奥端(前端)が連設基板69に当接あるいは近接する。この取付状態が、図7に断面図に示されている。
【0031】
前記コネクタ取付用クランプによると、取付部30がAタイプコネクタ50のクランプ受入れ部52に対して正方向からの挿入によって取付けられ、また、取付部30がBタイプコネクタ60のクランプ受入れ部62に対して逆方向からの挿入によって取付けられるから、従来の同一方向から挿入する取付部をもつクランプ(図15及び図16参照)に比べて、取付部30をシンプルな形状に形成することが可能になり、これによってクランプ形状を小型化することができる。
【0032】
また、Aタイプコネクタ50のクランプ受入れ部52に取付部30を誤って逆挿入すなわち後向きで挿入させた場合には、がたつきを生じ、組み付け不良となることが予想される。しかし、本例のものでは、両係合翼片32がテーパー状に形成されており、図9に斜視図で示されるように、例えば白抜き矢印方向に取付部30を横向きすなわち取付部30の板面に沿って挿入方向に交差する向きに90°回転させることができる。この取付部30の横向きの回転によって、その取付部30が両ガイド片54の間を通して取出すことができるため、クランプ及びコネクタを傷つけることなく、クランプ受入れ部52から取付部30を簡単に取外すことができ、そのクランプの付け直しが可能である。
【0033】
また、Bタイプコネクタ60のクランプ受入れ部62に取付部30を誤って逆挿入すなわち前向きで挿入しようとしても、図10に斜視図で示されるように、誤挿入防止壁33が係合舌片66と当接することにより、その挿入が阻止されるため、誤挿入による組付け不良を防止することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明による特有の効果は下記に示す通りである。
請求項1記載のコネクタ取付用クランプによると、取付部を一方のコネクタのクランプ受入れ部に対して正方向から挿入して取付け、また、取付部を他方のコネクタのクランプ受入れ部に対して逆方向から挿入して取付けるため、従来のものに比べてシンプルな形状の取付部をもって両コネクタに共通使用することが可能となり、クランプの小型化を実現することができる。
請求項2記載のコネクタ取付用クランプによると、Aタイプコネクタのクランプ受入れ部に取付部を誤って逆挿入したとしても、簡単に取外して付け直すことができる。
請求項3記載のコネクタ取付用クランプによると、Bタイプコネクタのクランプ受入れ部への取付部の逆挿入が阻止されるので、誤挿入による組付け不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クランプの斜視図である。
【図2】 同クランプを上下逆向きにして示す斜視図である。
【図3】 同クランプの説明図である。
【図4】 同クランプのAタイプコネクタへの取付開始状態を示す斜視図である。
【図5】 同クランプのAタイプコネクタへの取付状態を示す要部断面図である。
【図6】 同クランプのBタイプコネクタへの取付開始状態を示す斜視図である。
【図7】 同クランプのBタイプコネクタへの取付状態を示す要部断面図である。
【図8】 係止脚のボデーパネルへの取付けに係る斜視図である。
【図9】 Aタイプコネクタへの逆挿入時のクランプの回転操作に係る斜視図である。
【図10】 Bタイプコネクタへのクランプの誤挿入防止に係る斜視図である。
【図11】 Aタイプコネクタを示す斜視図である。
【図12】 Aタイプコネクタのクランプ受入れ部を示す説明図である。
【図13】 Bタイプコネクタを示す斜視図である。
【図14】 Bタイプコネクタのクランプ受入れ部を示す説明図である。
【図15】 クランプの従来例を示す斜視図である。
【図16】 同クランプの説明図である。
【図17】 同クランプのAタイプコネクタへの取付状態を示す要部断面図である。
【図18】 同クランプのBタイプコネクタへの取付状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 クランプ本体
30 取付部
33 誤挿入防止壁(誤挿入防止部)
40 ボデーパネル(車両ボデー)
50 Aタイプコネクタ
52 クランプ受入れ部
56 係合舌片
60 Bタイプコネクタ
62 クランプ受入れ部
66 係合舌片
Claims (3)
- 車両ボデー等に係着可能なクランプ本体と、
ほぼ平板状をなしかつ電線接続用コネクタのクランプ受入れ部に対して所定の方向へスライドさせて挿入されるとともに、そのクランプ受入れ部のたわみ変形可能な係合舌片の先端部に設けられた係合突起の係合によって抜け止めされる係合片を有する取付部と
を備え、
前記電線接続用コネクタのクランプ受入れ部に対する前記取付部の挿入状態における該取付部のコネクタ側に位置する側を表面側とし、該取付部の反コネクタ側に位置する側を裏面側としたとき、
前記クランプ受入れ部の係合舌片の係合突起がその係合舌片の撓み変形を利用して前記取付部の係合片の表面側を乗り越えて該係合片に係合するAタイプコネクタと、
前記クランプ受入れ部の係合舌片の係合突起がその係合舌片の撓み変形を利用して前記取付部の係合片の裏面側を乗り越えて該係合片に係合するBタイプコネクタと
に共通使用可能に構成されるコネクタ取付用クランプであって、
前記取付部を、一方のコネクタのクランプ受入れ部に対して正方向からの挿入によって取付可能にかつ他方のコネクタのクランプ受入れ部に対して逆方向からの挿入によって取付可能に形成したことを特徴とするコネクタ取付用クランプ。 - Aタイプコネクタのクランプ受入れ部への逆挿入時においてのみ、取付部を、その板面に沿って挿入方向に交差する向きに回転させることによって前記クランプ受入れ部から取外し可能に形成したことを特徴とする請求項1記載のコネクタ取付用クランプ。
- Bタイプコネクタのクランプ受入れ部への逆挿入を係合舌片との当接によって阻止する誤挿入防止部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ取付用クランプ。
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