JPH08326726A - コネクタ取付用クランプ - Google Patents

コネクタ取付用クランプ

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JPH08326726A
JPH08326726A JP13399195A JP13399195A JPH08326726A JP H08326726 A JPH08326726 A JP H08326726A JP 13399195 A JP13399195 A JP 13399195A JP 13399195 A JP13399195 A JP 13399195A JP H08326726 A JPH08326726 A JP H08326726A
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Toshio Shinohara
俊夫 篠原
Akitora Takagi
彬艮 高木
Shizuo Matsuyama
静男 松山
Katsuto Hironaka
克仁 廣中
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Toyota Motor Corp
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
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Toyota Motor Corp
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 AタイプコネクタとBタイプコネクタの各ク
ランプ受入れ部に挿入によって取付けられる取付部をシ
ンプルな形状としクランプの小型化を図る。 【構成】 車両ボデー等に係着可能なクランプ本体10
と、ほぼ平板状をなしかつ電線接続用コネクタのクラン
プ受入れ部に挿入されるとともにそのクランプ受入れ部
の係合舌片の係合によって抜け止めされる取付部30と
を備える。取付部30を両コネクタの各クランプ受入れ
部に正反対方向からの挿入によって取付可能に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路または機器などの
相互間を電気的に接続する電線接続用コネクタを車両ボ
デー等に取付ける際に使用するコネクタ取付用クランプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両においてワイヤハーネスを
接続する電線接続用コネクタには、クランプ受入れ部の
違いによってAタイプとBタイプがある。なお本明細書
では、Aタイプのクランプ受入れ部を備えるものをAタ
イプコネクタ、またBタイプのクランプ受入れ部を備え
るものをBタイプコネクタと称する。前記コネクタを車
両のボデーパネルに取付けるために使用するコネクタ取
付用クランプには、AタイプコネクタとBタイプコネク
タとに共通使用することのできるものがある。
【0003】コネクタ取付用クランプの従来例を説明す
る前に、各コネクタついて図11〜図14を参照して述
べておくことにする。Aタイプコネクタ(符号50を付
す)は、図11に斜視図で示されるように、ワイヤハー
ネスを接続するためのコネクタ本体51にAタイプのク
ランプ受入れ部52が樹脂成形によって一体に形成され
ている。このクランプ受入れ部52が図12によく示さ
れている。図12中、(a)は平面図、(b)は(a)
のX−X線断面図、(c)はクランプ受入れ側から見た
正面図である。
【0004】図11及び図12において、クランプ受入
れ部52は、中央部に受入れ奥側から受入れ開口方向へ
突出しかつその先端上面に係合突起57を有する係合舌
片56が形成された取付基板53と、その取付基板53
上に左右対称状に形成された断面逆L字状をなす左右の
ガイド片54と、その両ガイド片54のクランプ受入れ
奥端側に設けられたストッパ壁58とを備えている。
【0005】なお図12において、クランプ受入れ部5
2の受入れ空間は横幅d1 、奥行きb1 、高さe1 で形
成されている。また係合舌片56の係合突起57とスト
ッパ壁58との間には間隔a1 が設定されている。また
両ガイド片54の先端相互間には間隔k1 が設定されて
いる。また係合突起57は、横幅f1 、高さh1 で形成
されかつ係合舌片56の先端に向かって傾斜する斜面5
7aを有している。
【0006】Bタイプコネクタ(符号60を付す)は、
図13に斜視図で示されるように、ワイヤハーネスを接
続するためのコネクタ本体61にBタイプのクランプ受
入れ部62が樹脂成形によって一体に形成されている。
このクランプ受入れ部62が図14によく示されてい
る。図14中、(a)は平面図、(b)は(a)のX−
X線断面図、(c)はクランプ受入れ側から見た正面図
である。
【0007】図13及び図14において、クランプ受入
れ部62は、取付基板63と、その取付基板63上に左
右対称状に形成された断面逆L字状をなす左右のガイド
片64と、その両ガイド片64の受入れ奥端側に設けら
れたストッパ壁68と、前記両ガイド片64の先端相互
間に架設された連設基板69と、その連設基板69の中
央部から受入れ開口方向へ突出しかつその先端下面に係
合突起67を有する係合舌片66とを備えている。
【0008】なお図14において、クランプ受入れ部6
2の受入れ空間は横幅d2 、奥行きb2 、高さe2 で形
成されている。また係合舌片66の係合突起67とスト
ッパ壁68との間には間隔a2 が設定されている。また
両ガイド片64の先端相互間には間隔k2 が設定されて
いる。また係合突起67は、横幅f2 、高さh2 で形成
されかつ係合舌片66の先端に向かって傾斜する斜面6
7aを有している。なお前記係合突起67と連設基板6
9の端縁(図14に符号69aを付す)との間には間隔
pが設定されている。
【0009】前記各クランプ受入れ部52,62の主要
寸法(すなわち横幅d1 ,d2 及び高さe1 ,e2 、間
隔a1 ,a2 、係合突起67の横幅f1 ,f2 及び高さ
1,h2 )は同一寸法で形成されている。また各クラ
ンプ受入れ部52,62は、Aタイプコネクタ50では
係合舌片56が後述するクランプの取付部の表面側で係
合し、Bタイプコネクタ60では係合舌片66が後述す
るクランプの取付部の裏面側で係合する点で異なってお
り、また奥行きb1 ,b2 も異なっている。
【0010】次に、コネクタ取付用クランプの従来例に
ついて図15〜図18を参照して述べる。クランプを斜
視図で示した図15及びその説明図を示した図16にお
いて、クランプは、車両ボデー等に係着可能な係止脚1
20を有するクランプ本体110と、ほぼ平板状をなし
かつ前記各クランプ受入れ部52,62に取付可能な取
付部130とが樹脂成形により一体に形成されている。
なお図16中、(a)は平面図、(b)は正面図、
(c)は底面図、(d)は背面図、(e)は(b)のX
−X線断面図である。
【0011】クランプ本体110は、ほぼ四角形板状を
なす基板111の下面に係止脚120を有しており、そ
の基板111の左右端縁に上方へ立ち上がる左右の側板
112を有している。係止脚120は、図示はしない
が、車両のボデーパネル(車両ボデーに相当する)の取
付孔に押し込むことによって抜け止め状態に係合する。
なお基板111の下面には、ボデーパネルへの取付時に
おいてそのボデーパネルに弾性をもって当接する左右の
スタビライザー113が形成されている。
【0012】取付部130は、左右の係合翼片132
と、両係合翼片132をほぼH字状を成すように連設す
る係合片134と、両係合翼片132の係合片134か
ら後方の内側端縁部分と前記基板111の上面とを連設
する左右の側壁131とを有している。さらに両側壁1
31の後端部には、係合翼片132と基板111との間
を塞ぐ誤挿入防止壁133が設けられている。また係合
片134は両係合翼片132の前方寄りの位置に形成さ
れている。この係合片134の後縁と係合翼片132の
前縁との間の間隔c(図16(a)参照)は、前記各ク
ランプ受入れ部52,62における間隔a1 ,a2 内に
ほとんどがたつくことなく受入れられる大きさに設定さ
れている。
【0013】次に、前記クランプの使用について説明す
る。なお、本クランプは各コネクタ50,60のクラン
プ受入れ部52,62に対し上下逆向きに取付けられ
る。Aタイプコネクタ50に使用する場合には、クラン
プ受入れ部52に取付部130を前方へスライドさせて
挿入する。この挿入にともない、係合舌片56の係合突
起57がその係合舌片56のたわみ変形を利用して係合
片134の表面側を乗り越えてその係合片134に抜け
止め状態に係合することによってクランプの取付けが完
了する。その取付完了と同時に、取付部130の前縁が
クランプ受入れ部52のストッパ壁58と当接あるいは
近接する。この取付状態が図17に断面図に示されてい
る。なお図示はしないが、左右の側板112が各ガイド
片54の外側に位置する。
【0014】またBタイプコネクタ60に使用する場合
には、Aタイプコネクタ50の場合と同様に、クランプ
受入れ部62に取付部130を前方へスライドさせて挿
入する。この挿入にともない、係合舌片66の係合突起
67がその係合舌片66のたわみ変形を利用して係合片
134の裏面側を乗り越えてその係合片134に抜け止
め状態に係合することによってクランプの取付けが完了
する。その取付完了と同時に、取付部130の前縁がク
ランプ受入れ部62のストッパ壁68と当接あるいは近
接する。この取付状態が図18に断面図に示されてい
る。なお図示はしないが、左右の側板112が各ガイド
片64の外側に位置する。
【0015】また、取付部130を各コネクタ50,6
0の各クランプ受入れ部52,62に誤って逆挿入すな
わち取付部130の前後方向を逆向きに挿入しようとし
ても、誤挿入防止壁133が当該ガイド片54,64と
当接することによりその挿入が阻止される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のコネクタ取付用
クランプによると、取付部130を各コネクタ50,6
0のクランプ受入れ部52,62に同一方向から挿入し
て取り付けるため、その同一方向からの挿入を可能とす
る条件と、各クランプ受入れ部52,62における間隔
1 ,a2 で取付部130における間隔cを受けること
により取付部130の前後方向のがたつきを制限する条
件と、ガイド片54,64に当接する誤挿入防止壁13
3によって逆挿入を防止する条件等の必須条件を満たそ
うとすると、取付部130の形状が大きくなりクランプ
の大型化を余儀なくされることになる。
【0017】本発明が解決しようとする技術的課題は、
AタイプコネクタとBタイプコネクタの各クランプ受入
れ部に挿入によって取付けられる取付部をシンプルな形
状としクランプの小型化を図ることのできるコネクタ取
付用クランプを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、車両ボデー等に係着可能なクランプ本体
と、ほぼ平板状をなしかつ電線接続用コネクタのクラン
プ受入れ部に挿入されるとともにそのクランプ受入れ部
の係合舌片の係合によって抜け止めされる取付部とを備
え、前記クランプ受入れ部の係合舌片が取付部の表面側
で係合するAタイプコネクタと、前記クランプ受入れ部
の係合舌片が前記取付部の裏面側で係合するBタイプコ
ネクタとに共通使用可能に構成されるコネクタ取付用ク
ランプであって、前記取付部を前記両コネクタの各クラ
ンプ受入れ部に正反対方向からの挿入によって取付可能
に形成したものである。請求項2の発明は、請求項1記
載のコネクタ取付用クランプにおいて、Aタイプコネク
タのクランプ受入れ部への逆挿入時においてのみ、取付
部を横向きに回転させることによって取外し可能に形成
したものである。請求項3の発明は、請求項1又は2記
載のコネクタ取付用クランプにおいて、Bタイプコネク
タのクランプ受入れ部への逆挿入を係合舌片との当接に
よって阻止する誤挿入防止部を設けたものである。
【0019】
【作用】請求項1記載のコネクタ取付用クランプによる
と、取付部をAタイプコネクタとBタイプコネクタの各
クランプ受入れ部に正反対方向から挿入させることによ
って、取付部が当該クランプ受入れ部の係合舌片の係合
によって抜け止めされる。このように取付部を各クラン
プ受入れ部に正反対方向から挿入して取付けることで、
従来の同一方向から挿入する取付部をもつクランプに比
べて取付部をシンプルな形状に形成することが可能にな
る。請求項2記載のコネクタ取付用クランプによると、
取付部をAタイプコネクタのクランプ受入れ部へ誤って
逆挿入したとしても、その取付部を横向きに回転させる
ことにより簡単に取外すことができる。請求項3記載の
コネクタ取付用クランプによると、取付部をBタイプコ
ネクタのクランプ受入れ部へ誤って逆挿入しようとして
も、誤挿入防止部が係合舌片と当接することによってそ
の挿入が阻止される。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照して説
明する。クランプを斜視図で示した図1、そのクランプ
を上下逆向きにした斜視図で示した図2及びその説明図
を示した図3において、クランプは、車両ボデー等に係
着可能な係止脚20を有するクランプ本体10と、ほぼ
平板状をなしかつ前記各コネクタ50,60のクランプ
受入れ部52,62に取付可能な取付部30とが樹脂成
形により一体に形成されている。なお図3中、(a)は
平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は背
面図、(e)は(b)のX−X線断面図である。
【0021】クランプ本体10は、ほぼ四角形板状をな
す基板11の下面に係止脚20を有している。係止脚2
0は、図2及び図3に示されるように、基板11の下面
に垂下状に突出する支柱部21と、その支柱部21の先
端部から折り返し状に突出された左右一対の係止爪22
と、その係止爪22の先端部に形成された係止段部23
とを備えている。この係止脚20は、図8に斜視図で示
すように、車両のボデーパネル(車両ボデーに相当す
る)40の取付孔41に押し込むことによって係止爪2
2がたわめられながら支柱部21とともに挿入され、そ
の挿入完了にともない係止爪22が拡開変形することに
よって係止段部23が取付孔41に抜け止め状態に係合
する(図3(b)及び(e)の各二点鎖線参照)。なお
基板11の下面には、ボデーパネル40への係着時にお
いてそのボデーパネル40に弾性をもって当接する左右
のスタビライザー13が形成されている。
【0022】次に、取付部30について図1及び図3を
参照して詳述する。なお取付部30はAタイプコネクタ
50(図11及び図12参照)とBタイプコネクタ60
(図13及び図14参照)に対する挿入方向を正反対方
向とするものであるから、Aタイプコネクタ50に対す
る挿入方向を正方向としその方向を前方、Bタイプコネ
クタ60に対する挿入方向を反対方向としその方向を後
方として説明する。
【0023】取付部30は、左右の係合翼片32と、両
係合翼片32をほぼH字状を成すように連設する係合片
34と、両係合翼片32と前記基板11とを連設する左
右の側壁31とを有している。前記係合片34は両係合
翼片32の後方寄りの位置に形成されている。両側壁3
1は、両係合翼片32の係合片34から前方の内側端縁
部分を基板11に連設しているが、その係合片34から
後方部分においては両係合翼片32との間に図3(e)
によく示されるように後方に開口する係合溝36を形成
している。
【0024】前記両係合翼片32の後部外側部分は、後
方に向かって横幅を狭くするテーパ状に形成されてい
る。例えば、図2に二点鎖線で示すように係合翼片32
の後端部形状が原形で四角形状であったとすると、その
係合翼片32の後部外側隅角部分(符号、37を付した
二点鎖線部分)を斜めに切り落とした形状に形成されて
いる。
【0025】前記両側壁31の前端部には、その側壁3
1相互間を塞ぐ誤挿入防止壁33が連設されている。こ
の誤挿入防止壁33の下端部は基板11の前縁部に連設
しているとともに、その上端縁は前記係合翼片32の上
面よりも低い高さとなっている。なお、この誤挿入防止
壁33は本発明でいう誤挿入防止部に相当する。
【0026】また前記取付部30における主要寸法につ
いて述べておくと、図3(a)において、係合片34の
後縁と係合翼片32の前縁との間の間隔cは、前記各コ
ネクタ50,60における間隔a1 ,a2 内にほとんど
がたつくことなく受入れられる大きさに設定されてい
る。また両係合翼片32の横幅wは、前記各クランプ受
入れ部52,62における横幅d1 (図12(c)参
照),d2 (図14(c)参照)内にほとんどがたつく
ことなく挿入できる大きさに設定されている。また両係
合翼片32の間隔sは、前記各クランプ受入れ部52,
62における係合突起57,67の横幅f1 (図12
(a)参照),f2 (図14(a)参照)よりも大きく
設定されている。また基板11の横幅u及び係合翼片3
2の長さrは、前記各クランプ受入れ部52,62にお
ける間隔k1 (図12(c)参照),k 2 (図14
(c)参照)よりもいずれも小さく設定されている。
【0027】図3(b)において、係合翼片32の厚さ
tは、前記各クランプ受入れ部52,62における高さ
1 (図12(c)参照),e2 (図14(c)参照)
内にほとんどがたつくことなく挿入できる大きさに設定
されている。また前記係合翼片32の上面に対する誤挿
入防止壁33の上端面の深さvは、前記Aタイプコネク
タ60における係合突起57の高さh1 (図12(b)
参照)よりも大きくかつ前記Bタイプコネクタ60のク
ランプ受入れ部62における高さe2 (図14(c)参
照)よりも小さく設定されている。
【0028】図3(e)において、係合片34の前縁と
係合溝36の前端との間の間隔nは、前記Bタイプコネ
クタ60のクランプ受入れ部62における間隔p(図1
4(a)参照)内にほとんどがたつくことなく受入れら
れる大きさに設定されている。また係合溝36の溝幅m
(図3(e)参照)は、前記Bタイプコネクタ60にお
ける厚さxの連設基板69(図14(c)参照)を受入
れる大きさに設定されている。
【0029】次に、前記クランプの使用について説明す
る。なお、本クランプは各コネクタ50,60のクラン
プ受入れ部52,62に対し上下逆向きに取付けられ
る。Aタイプコネクタ50に使用する場合には、図4に
斜視図で示すように取付部30の前端部をクランプ受入
れ部52の受入れ開口に臨ませた状態で、その取付部3
0を正方向すなわち前方へスライドさせてクランプ受入
れ部52に挿入する。この挿入にともない、係合舌片5
6の係合突起57がその係合舌片56のたわみ変形を利
用して係合片34の表面側を乗り越えてその係合片34
に抜け止め状態に係合することによってクランプの取付
けが完了する。その取付完了と同時に、取付部30の係
合翼片32の前縁がクランプ受入れ部52のストッパ壁
58に当接あるいは近接する。この取付状態が図5に断
面図に示されている。
【0030】またBタイプコネクタ60に使用する場合
には、図6に斜視図で示すように取付部30の後端部を
クランプ受入れ部62の受入れ開口に臨ませた状態で、
その取付部30を反対方向すなわち後方へスライドさせ
ることによりクランプ受入れ部62に挿入する。その挿
入にともない、係合舌片66の係合突起67がその係合
舌片66のたわみ変形を利用して係合片34の裏面側を
乗り越えてその係合片34に抜け止め状態に係合するこ
とによってクランプの取付けが完了する。その取付完了
と同時に、係合溝36の奥端(前端)が連設基板69に
当接あるいは近接する。この取付状態が図7に断面図に
示されている。
【0031】前記コネクタ取付用クランプによると、取
付部30がAタイプコネクタ50とBタイプコネクタ6
0の各クランプ受入れ部52,62に正反対方向からの
挿入によって取付けられるから、従来の同一方向から挿
入する取付部をもつクランプ(図15及び図16参照)
に比べて取付部30をシンプルな形状に形成することが
可能になり、これによってクランプ形状を小型化するこ
とができる。
【0032】またAタイプコネクタ50のクランプ受入
れ部52に取付部30を誤って逆挿入すなわち後向きで
挿入させた場合には、がたつきを生じ組み付け不良とな
ることが予想される。しかし、本例のものでは両係合翼
片32がテーパー状に形成されており、図9に斜視図で
示されるように例えば白抜き矢印方向に取付部30を横
向きすなわち90°回転させることができる。この取付
部30の横向き回転によってその取付部30が両ガイド
片54の間を通して取出すことができるため、クランプ
及びコネクタを傷つけることなくクランプ受入れ部52
から取付部30を簡単に取外すことができ、そのクラン
プの付け直しが可能である。
【0033】またBタイプコネクタ60のクランプ受入
れ部62に取付部30を誤って逆挿入すなわち前向きで
挿入しようとしても、図10に斜視図で示されるように
誤挿入防止壁33が係合舌片66と当接することにより
その挿入が阻止されるため、誤挿入による組付け不良を
防止することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明による特有の効果は下記に示す通
りである。請求項1記載のコネクタ取付用クランプによ
ると、AタイプコネクタとBタイプコネクタの各クラン
プ受入れ部に取付部を正反対方向から挿入して取付ける
ため、従来のものに比べてシンプルな形状の取付部をも
って両コネクタに共通使用することが可能となり、クラ
ンプの小型化を実現することができる。請求項2記載の
コネクタ取付用クランプによると、Aタイプコネクタの
クランプ受入れ部に取付部を誤って逆挿入したとしても
簡単に取外して付け直すことができる。請求項3記載の
コネクタ取付用クランプによると、Bタイプコネクタの
クランプ受入れ部への取付部の逆挿入が阻止されるの
で、誤挿入による組付け不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランプの斜視図である。
【図2】同クランプを上下逆向きにして示す斜視図であ
る。
【図3】同クランプの説明図である。
【図4】同クランプのAタイプコネクタへの取付開始状
態を示す斜視図である。
【図5】同クランプのAタイプコネクタへの取付状態を
示す要部断面図である。
【図6】同クランプのBタイプコネクタへの取付開始状
態を示す斜視図である。
【図7】同クランプのBタイプコネクタへの取付状態を
示す要部断面図である。
【図8】係止脚のボデーパネルへの取付けに係る斜視図
である。
【図9】Aタイプコネクタへの逆挿入時のクランプの回
転操作に係る斜視図である。
【図10】Bタイプコネクタへのクランプの誤挿入防止
に係る斜視図である。
【図11】Aタイプコネクタを示す斜視図である。
【図12】Aタイプコネクタのクランプ受入れ部を示す
説明図である。
【図13】Bタイプコネクタを示す斜視図である。
【図14】Bタイプコネクタのクランプ受入れ部を示す
説明図である。
【図15】クランプの従来例を示す斜視図である。
【図16】同クランプの説明図である。
【図17】同クランプのAタイプコネクタへの取付状態
を示す要部断面図である。
【図18】同クランプのBタイプコネクタへの取付状態
を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 クランプ本体 30 取付部 33 誤挿入防止壁(誤挿入防止部) 40 ボデーパネル(車両ボデー) 50 Aタイプコネクタ 52 クランプ受入れ部 56 係合舌片 60 Bタイプコネクタ 62 クランプ受入れ部 66 係合舌片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 静男 愛知県岡崎市保母町字上平地1番地 大和 化成工業株式会社内 (72)発明者 廣中 克仁 愛知県岡崎市保母町字上平地1番地 大和 化成工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ボデー等に係着可能なクランプ本体
    と、ほぼ平板状をなしかつ電線接続用コネクタのクラン
    プ受入れ部に挿入されるとともにそのクランプ受入れ部
    の係合舌片の係合によって抜け止めされる取付部とを備
    え、前記クランプ受入れ部の係合舌片が取付部の表面側
    で係合するAタイプコネクタと、前記クランプ受入れ部
    の係合舌片が前記取付部の裏面側で係合するBタイプコ
    ネクタとに共通使用可能に構成されるコネクタ取付用ク
    ランプであって、前記取付部を前記両コネクタの各クラ
    ンプ受入れ部に正反対方向からの挿入によって取付可能
    に形成したことを特徴とするコネクタ取付用クランプ。
  2. 【請求項2】 Aタイプコネクタのクランプ受入れ部へ
    の逆挿入時においてのみ、取付部を横向きに回転させる
    ことによって取外し可能に形成したことを特徴とする請
    求項1記載のコネクタ取付用クランプ。
  3. 【請求項3】 Bタイプコネクタのクランプ受入れ部へ
    の逆挿入を係合舌片との当接によって阻止する誤挿入防
    止部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のコ
    ネクタ取付用クランプ。
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