JP3650374B2 - 機能性パネル - Google Patents
機能性パネル Download PDFInfo
- Publication number
- JP3650374B2 JP3650374B2 JP2002140841A JP2002140841A JP3650374B2 JP 3650374 B2 JP3650374 B2 JP 3650374B2 JP 2002140841 A JP2002140841 A JP 2002140841A JP 2002140841 A JP2002140841 A JP 2002140841A JP 3650374 B2 JP3650374 B2 JP 3650374B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- functional
- layer
- sheet
- panel
- plastic cardboard
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の屋根瓦の下、壁の内側、床暖の下や寒冷地における結露防止や凍結防止等の保温に用いて高い断熱効果、射熱効果、防音効果、耐火効果等の諸効果が得られる機能性パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
20〜40ミクロンの中空セラミックビーズ45%とアクリル樹脂25%及び水30%との混合液塗料を構造体に塗布して乾燥させると、構造体の表面を隙間なく20〜40ミクロンの中空セラミックビーズが覆うことにより保護層、断熱層、防水層、防音層が形成されて、これらの諸効果が得られる機能性塗料が知られており、更にこの機能性塗料は、一般的な断熱材、防水材、防音材に比べ、僅か0.8〜2.0mmの厚みで発泡スチロール材約100mmと同等の断熱効果、防水シートと同等の防水性、ベニア板5mmと同等の防音性を発揮することも知られており、建物の屋根や外壁、内装その他の構造体に用いられている。
【0003】
そこで、この機能性塗料による諸効果に着目して、本特許出願人は、テープ基材の一方側全面にこの機能性塗料層を形成した機能性テープについて特許出願(特願2000−238133)をした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この特願2000−238133に係る機能性テープは、それなりの断熱等の諸効果は奏するものの、十分とは言えず、更なる諸効果の向上が求められていた。
【0005】
本発明は、このような要請に応答すべくなされたもので、その目的とするところは、高い断熱・射熱・防音及び耐火効果が得られる機能性パネルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、請求項1に係る発明は、四辺端面(15)、(16)、(17)、(18)が密閉シールされて中空空気層(14)が形成されたプラスチックダンボール部材(10)の一方のパネル全面(11)に、クラフト紙等の上質紙、合成紙、ミラーコート紙、不織布、塩化ビニール等の柔軟性、屈撓性に富んだシート基材(20)の一方の全面に、20〜40ミクロンの中空セラミックビーズとアクリル樹脂及び水との混合液塗料による機能性塗料層(21)が均一に塗着乾燥加工されて成るシート部材(19)がその前記機能性塗料層(21)を外側に向け接着剤層(22)を介して接着されると共に、前記プラスチックダンボール部材(10)の他方のパネル全面(12)には、ゴム又は鉛をシート状とした防音性シート部材 ( 23 ) が接着剤層 ( 24 ) を介して接着されて成る構成を特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照し、その作用と共に説明する。
【0008】
図1は本発明に係る機能性パネルの一例での一部省略の平面図、図2は図 1 における2−2線に沿った拡大断面図、図3は図1の3−3線に沿った拡大断面図で、これら図において、本機能性パネルはプラスチックダンボール部材、シート部材及び防音性シート部材を含んでいる。
【0009】
プラスチックダンボール部材10は、一方のパネル面部11と他方のパネル面部12及び多数の仕切パネル部13とで一定方向に等間隔で多数の中空空気層14が押し出し成型により一体成型され、かつ中空空気層14内の空気を動かさないようにするため、四辺端面15〜18は密閉シールされている。
【0010】
なお、プラスチックダンボール部材10の樹脂材としてはポリカーボネイト、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS(アクリロニトル、ブタジェン、スチレン)系樹脂等が挙げられるが、好ましくは、耐熱性・耐久性の点からポリカーボネイト樹脂が望ましい。
【0011】
又、プラスチックダンボール部材10の大きさ、厚さ等の寸法は用途によって適宜に選択される。
【0012】
シート部材19は、クラフト紙等の上質紙、ミラーコート紙、不織布、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、塩化ビニール等の柔軟性・屈撓性に富んだ基材にして、かつ好ましくは長尺のロール状とされたシート基材20の一方の全面に、均一な厚み(好ましくは、0.8〜2.0 mm の厚み)をもって機能性塗料層21が定着力を増大させるため、アンカーコーティング手段(プライマー加工)又はコロナ放電処理手段による塗着乾燥加工によって形成されている。
【0013】
機能性塗料層21は、20〜40ミクロンの中空セラミックビーズとアクリル樹脂及び水との混合液塗料、好ましくは、20〜40ミクロンの中空セラミックビーズ45%とアクリル樹脂25%及び水30%との混合液塗料が樹脂フィルム基材21に均一に塗布されて乾燥固化せられたもので、シート基材20の表面は隙間なく20〜40ミクロンの中空セラミックビーズにより覆われることにより保護層・防水層・防音層が形成されてこれらの諸効果が得られるものである。
【0014】
そして、このシート部材19はその機能性塗料層21の面を外側にし、接着剤層22を介してプラスチックダンボール部材10の一方のパネル面11に接着されている。
【0015】
防音性シート部材23は、ゴム又は鉛が薄いシート状とされたものであって、80ホーンの騒音が約半分の40ホーンに下がる程の防音効果或いは遮音効果を有している。
【0016】
そして、この防音性シート部材23は接着剤層24を介してプラスチックダンボール部材10の他方のパネル面12に接着されている。
【0017】
このように構成された本機能性パネルは、図4に例示されているように、建物の壁等の構造体100における外側(外気側)壁面部101と内側(室内側)壁面部102との空間部 103 に、シート部材19側を外側(外気側)壁面部101に向けた状態で介装され、壁の内装構造材として使用される。
【0018】
【発明の効果】
しかして、本発明に係る機能性シートによれば、中の空気が動かないように四辺端面16〜18が密閉シールされて中空空気層14が形成されたプラスチックダンボール部材10と、該プラスチックダンボール部材10の一方のパネル面に接着されたシート部材20と他方のパネル面に接着された防音性シート部材23との相乗作用によって高い断熱効果・射熱効果及び防音(遮音)効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る機能性パネルの一例での一部省略の平面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った拡大断面図である。
【図3】 図1の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】 使用状態の一例を示す部分的拡大断面図である。
【符号の説明】
10 プラスチックダンボール部材
11 プラスチックダンボール部材の一方のパネル面
12 プラスチックダンボール部材の他方のパネル面
14 中空空気層
15〜18 プラスチックダンボール部材の四辺端面
19 シート部材
20 シート基材
21 機能性塗料層
22、24 接着剤層
23 防音性シート部材
Claims (1)
- 四辺端面(15)、(16)、(17)、(18)が密閉シールされて中空空気層(14)が形成されたプラスチックダンボール部材(10)の一方のパネル全面(11)に、クラフト紙等の上質紙、合成紙、ミラーコート紙、不織布、塩化ビニール等の柔軟性、屈撓性に富んだシート基材(20)の一方の全面に、20〜40ミクロンの中空セラミックビーズとアクリル樹脂及び水との混合液塗料による機能性塗料層(21)が均一に塗着乾燥加工されて成るシート部材(19)がその前記機能性塗料層(21)を外側に向け接着剤層(22)を介して接着されると共に、前記プラスチックダンボール部材(10)の他方のパネル全面(12)には、ゴム又は鉛をシート状とした防音性シート部材 ( 23 ) が接着剤層 ( 24 ) を介して接着されて成る機能性パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002140841A JP3650374B2 (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 機能性パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002140841A JP3650374B2 (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 機能性パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003326623A JP2003326623A (ja) | 2003-11-19 |
JP3650374B2 true JP3650374B2 (ja) | 2005-05-18 |
Family
ID=29701589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002140841A Expired - Fee Related JP3650374B2 (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 機能性パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3650374B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101235654B1 (ko) | 2005-12-23 | 2013-02-21 | 에스케이케미칼주식회사 | 난연성 플라스틱 패널, 및 그 제조방법 |
JP5033146B2 (ja) * | 2009-01-29 | 2012-09-26 | 日立アプライアンス株式会社 | 洗濯乾燥機並びに洗濯乾燥機の外槽用断熱塗料及びその塗装方法 |
DE202009019031U1 (de) * | 2009-12-15 | 2015-09-15 | Eckstein Technology Ag | Beschichtungsmaterial als Brandschutz |
DE102009059076A1 (de) | 2009-12-18 | 2011-06-22 | Bayer MaterialScience AG, 51373 | Kratzfeste, schlagzähe Polycarbonat-Formmassen mit guten mechanischen Eigenschaften I |
DE102009059074A1 (de) | 2009-12-18 | 2011-06-22 | Bayer MaterialScience AG, 51373 | Kratzfeste, schlagzähe Polycarbonat-Formmassen mit guten mechanischen Eigenschaften II |
KR101227032B1 (ko) | 2012-09-05 | 2013-01-28 | 김경영 | 기능성 도료 조성물 |
CN102877566A (zh) * | 2012-09-28 | 2013-01-16 | 樊荣 | 一种隔音板 |
-
2002
- 2002-05-16 JP JP2002140841A patent/JP3650374B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003326623A (ja) | 2003-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8708097B2 (en) | Acoustic panel | |
JP6141974B2 (ja) | 一枚板状の吸音天井用の石膏パネル | |
US8770344B2 (en) | Acoustic panel | |
US11893970B2 (en) | Acoustic panels and methods for preparing them | |
JP3650374B2 (ja) | 機能性パネル | |
JP3679787B2 (ja) | 機能性シート | |
JP2001193183A (ja) | 建装部材用断熱性シートおよび断熱性建装部材 | |
CA2421458A1 (en) | Non-woven sheet material for building construction | |
JP2701404B2 (ja) | 気密化断熱壁構造 | |
GB2405415A (en) | Encapsulated insulation with metallised polyethylene film having low emissivity | |
KR101983497B1 (ko) | 고기능성 준불연 단열재 및 그 제조방법 | |
JPS637609Y2 (ja) | ||
KR200348196Y1 (ko) | 열반사가 가능한 건축용 단열재 | |
JP3201771U (ja) | 断熱防音パネル | |
KR200374682Y1 (ko) | 건축용 단열보드 | |
JPH0194152A (ja) | 建築用パネル | |
JPS6140809Y2 (ja) | ||
JPH0129076Y2 (ja) | ||
JP3103001B2 (ja) | 住宅用断熱材及びその構造材への固定方法 | |
JP2000064563A (ja) | 建築用パネル | |
JP2000265590A (ja) | 建装部材用断熱性複合シートおよび断熱性建装部材 | |
JPH082243Y2 (ja) | コンクリート構造体における結露防止構造 | |
JPH0649919A (ja) | 断熱内装パネル及びこれを利用した内装構造 | |
JPH02178445A (ja) | 断熱壁構造 | |
JP2001146820A (ja) | 金属外装板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050217 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |