JPH082243Y2 - コンクリート構造体における結露防止構造 - Google Patents
コンクリート構造体における結露防止構造Info
- Publication number
- JPH082243Y2 JPH082243Y2 JP1990034961U JP3496190U JPH082243Y2 JP H082243 Y2 JPH082243 Y2 JP H082243Y2 JP 1990034961 U JP1990034961 U JP 1990034961U JP 3496190 U JP3496190 U JP 3496190U JP H082243 Y2 JPH082243 Y2 JP H082243Y2
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- Japan
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- heat insulating
- insulating material
- concrete
- dew condensation
- heat
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はコンクリート構造体における結露防止構造に
関する。
関する。
コンクリート建造物における壁等の構造として、コン
クリート躯体の室内側に、石膏ボード等に断熱材を積層
した断熱内装パネルを接着剤で貼着した構造のものが知
られている。この種の壁構造において断熱内装パネルを
接着する方法のうち、コンクリート躯体に断熱内装パネ
ルを密着させて接着する直貼り法は、内装パネルの貼着
に先立ってコンクリート躯体表面の凹凸をなくすための
モルタルによる下地処理を必要とする等の煩雑な作業を
要するため、近年は、コンクリート躯体面に接着剤を点
状に盛り上げて塗布し、この接着剤により内装パネルが
躯体面に密着しないようにして接着するGL工法と呼ばれ
る工法が主流となっている。
クリート躯体の室内側に、石膏ボード等に断熱材を積層
した断熱内装パネルを接着剤で貼着した構造のものが知
られている。この種の壁構造において断熱内装パネルを
接着する方法のうち、コンクリート躯体に断熱内装パネ
ルを密着させて接着する直貼り法は、内装パネルの貼着
に先立ってコンクリート躯体表面の凹凸をなくすための
モルタルによる下地処理を必要とする等の煩雑な作業を
要するため、近年は、コンクリート躯体面に接着剤を点
状に盛り上げて塗布し、この接着剤により内装パネルが
躯体面に密着しないようにして接着するGL工法と呼ばれ
る工法が主流となっている。
しかしながら、GL工法では接着剤が点状に盛り上げて
塗布されているために断熱材とコンクリート躯体面との
間に空隙が形成され、室内側の湿った空気が断熱内装パ
ネルの周囲部分の隙間から断熱内装パネルと躯体との空
隙部に直接侵入し易い構造であるため、この空気がコン
クリート躯体面で冷やされて結露し、かびが発生した
り、溜まった水分が断熱内装パネルを透過して室内側に
滲み出してくる等の問題があった。
塗布されているために断熱材とコンクリート躯体面との
間に空隙が形成され、室内側の湿った空気が断熱内装パ
ネルの周囲部分の隙間から断熱内装パネルと躯体との空
隙部に直接侵入し易い構造であるため、この空気がコン
クリート躯体面で冷やされて結露し、かびが発生した
り、溜まった水分が断熱内装パネルを透過して室内側に
滲み出してくる等の問題があった。
このため点状に塗布する接着剤の他に、断熱内装パネ
ルの周囲部分全周にも接着剤を塗布して室内側の湿った
空気が断熱内装パネルの周囲から空隙部に侵入しないよ
うにする方法も提案された。しかしながら断熱内装パネ
ルをコンクリート躯体面に接着する接着剤は、水分を多
く含む接着剤であり、このような接着剤を断熱内装パネ
ルの周囲部分全周に塗布する程の多くの量を使用する
と、接着剤の使用量が通常の使用量の2〜3倍にもな
り、接着剤中の水分が断熱内装パネルとコンクリート躯
体との隙間部分にこもって、かえって結露の原因となる
という問題があった。
ルの周囲部分全周にも接着剤を塗布して室内側の湿った
空気が断熱内装パネルの周囲から空隙部に侵入しないよ
うにする方法も提案された。しかしながら断熱内装パネ
ルをコンクリート躯体面に接着する接着剤は、水分を多
く含む接着剤であり、このような接着剤を断熱内装パネ
ルの周囲部分全周に塗布する程の多くの量を使用する
と、接着剤の使用量が通常の使用量の2〜3倍にもな
り、接着剤中の水分が断熱内装パネルとコンクリート躯
体との隙間部分にこもって、かえって結露の原因となる
という問題があった。
本考案は上記従来の欠点に鑑みなされたもので、断熱
内装パネルとコンクリート躯体との間に結露等を生じる
虞のないコンクリート構造体における結露防止構造を提
供することを目的とする。
内装パネルとコンクリート躯体との間に結露等を生じる
虞のないコンクリート構造体における結露防止構造を提
供することを目的とする。
即ち本考案のコンクリート構造体における結露防止構
造は、基板と該基板に積層された合成樹脂発泡体製の断
熱材とからなり、断熱材表面側の四周端部に発泡体製の
突起状気流止め部材を設けた断熱内装パネルを、気流止
め部材をコンクリート躯体表面に当接せしめてコンクリ
ート躯体表面に点状に塗布した接着剤により接着したこ
とを特徴とするものである。
造は、基板と該基板に積層された合成樹脂発泡体製の断
熱材とからなり、断熱材表面側の四周端部に発泡体製の
突起状気流止め部材を設けた断熱内装パネルを、気流止
め部材をコンクリート躯体表面に当接せしめてコンクリ
ート躯体表面に点状に塗布した接着剤により接着したこ
とを特徴とするものである。
以下、本考案の一実施例を図面に基き説明する。
第1図は本考案の結露防止構造において用いる断熱内
装パネル1を示し、該断熱内装パネル1は基板2と該基
板2に積層された合成樹脂発泡体製の断熱材3とからな
り、断熱材3の表面の四周端部には突起状の気流止め部
材4を設けた構成を有している。上記基板2としては石
膏ボード、珪酸カルシウムボード等の無機質板、合板、
パーチクルボード等の木質板、金属板等やこれらの積層
板等が挙げられる。特に耐火性を要求される場合には、
石膏ボードや金属板等のような不燃性の材質が好まし
い。基板2の厚みは通常3〜15mm程度が好ましい。また
大きさは縦900〜4000mm、横500〜1220mm程度である。断
熱材3としてはポリウレタンフォーム、ポリスチレンフ
ォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォーム等
の合成樹脂発泡体を用いることができる。断熱材3は硬
質ウレタンフォーム、スチレンフォーム等の独立気泡発
泡体が好ましい。断熱材3の厚みは断熱性、結露防止性
等の要求物性により適宜選定できるが、通常5〜75mm程
度のものが好ましい。
装パネル1を示し、該断熱内装パネル1は基板2と該基
板2に積層された合成樹脂発泡体製の断熱材3とからな
り、断熱材3の表面の四周端部には突起状の気流止め部
材4を設けた構成を有している。上記基板2としては石
膏ボード、珪酸カルシウムボード等の無機質板、合板、
パーチクルボード等の木質板、金属板等やこれらの積層
板等が挙げられる。特に耐火性を要求される場合には、
石膏ボードや金属板等のような不燃性の材質が好まし
い。基板2の厚みは通常3〜15mm程度が好ましい。また
大きさは縦900〜4000mm、横500〜1220mm程度である。断
熱材3としてはポリウレタンフォーム、ポリスチレンフ
ォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォーム等
の合成樹脂発泡体を用いることができる。断熱材3は硬
質ウレタンフォーム、スチレンフォーム等の独立気泡発
泡体が好ましい。断熱材3の厚みは断熱性、結露防止性
等の要求物性により適宜選定できるが、通常5〜75mm程
度のものが好ましい。
断熱内装パネル1の断熱材表面側の周囲に設ける突起
状の気流止め部材4は発泡体からなるものが用いられ
る。気流止め部材4を構成する発泡体としては、前記断
熱材3を構成する発泡体と同様の発泡体を用いることが
できる。気流止め部材4は四角柱状のものに限らず、三
角柱状、半円柱状等任意の形状のものを用いることがで
きる。躯体表面と断熱材3との間に形成される隙間は通
常5〜20mm程度であるから、気流止め部材4の厚みは5m
m以上あれば良く、好ましくは10〜30mmである。気流止
め部材4は接着剤等を用いて断熱材3に接着することが
できるが、第2図に示すように片面に接着剤層或いは粘
着剤層を有するテープ5を2つ折りにし、該テープ5の
接着剤層或いは粘着剤層面の一方を断熱材3に、他方を
気流止め部材4に接着又は粘着させて取付けても良い。
上記テープ5の材質は特に限定はされないが、例えばク
ラフトテープ、セロファンテープ等の公知の粘着テープ
や、プラスチックフィルム、紙、金属箔やこれらの複合
体等に接着剤、粘着剤を塗布したもの、両面粘着テープ
等が挙げられる。
状の気流止め部材4は発泡体からなるものが用いられ
る。気流止め部材4を構成する発泡体としては、前記断
熱材3を構成する発泡体と同様の発泡体を用いることが
できる。気流止め部材4は四角柱状のものに限らず、三
角柱状、半円柱状等任意の形状のものを用いることがで
きる。躯体表面と断熱材3との間に形成される隙間は通
常5〜20mm程度であるから、気流止め部材4の厚みは5m
m以上あれば良く、好ましくは10〜30mmである。気流止
め部材4は接着剤等を用いて断熱材3に接着することが
できるが、第2図に示すように片面に接着剤層或いは粘
着剤層を有するテープ5を2つ折りにし、該テープ5の
接着剤層或いは粘着剤層面の一方を断熱材3に、他方を
気流止め部材4に接着又は粘着させて取付けても良い。
上記テープ5の材質は特に限定はされないが、例えばク
ラフトテープ、セロファンテープ等の公知の粘着テープ
や、プラスチックフィルム、紙、金属箔やこれらの複合
体等に接着剤、粘着剤を塗布したもの、両面粘着テープ
等が挙げられる。
上記断熱内装パネル1を用いた本考案の結露防止構造
は、第3図に示すようにコンクリート躯体6の室内側表
面に接着剤7を点状に盛り上げて塗布し、この点状に塗
布した接着剤7により、断熱内装パネル1を接着して形
成されるが、断熱内装パネル1の接着に際して断熱材3
側を接着するとともに、気流止め部材4がコンクリート
躯体6表面と当接するように接着することが必要であ
る。特に気流止め部材4が圧縮されるようにして取付け
ると気密性が向上するため好ましい。接着剤7としては
通常のGL工法において用いられる接着剤と同様のものが
用いられ、接着剤の塗布方法、塗布量等も通常のGL工法
と同様で良い。このようにしてコンクリート躯体6の室
内側表面に断熱内装パネル1を接着した後、断熱内装パ
ネル1の基板2の表面(室内側の面)には必要に応じて
壁紙等の内装仕上げ材が貼着される。また断熱内装パネ
ル1の室内側の四周には通常回り縁8が取り付けられ
る。
は、第3図に示すようにコンクリート躯体6の室内側表
面に接着剤7を点状に盛り上げて塗布し、この点状に塗
布した接着剤7により、断熱内装パネル1を接着して形
成されるが、断熱内装パネル1の接着に際して断熱材3
側を接着するとともに、気流止め部材4がコンクリート
躯体6表面と当接するように接着することが必要であ
る。特に気流止め部材4が圧縮されるようにして取付け
ると気密性が向上するため好ましい。接着剤7としては
通常のGL工法において用いられる接着剤と同様のものが
用いられ、接着剤の塗布方法、塗布量等も通常のGL工法
と同様で良い。このようにしてコンクリート躯体6の室
内側表面に断熱内装パネル1を接着した後、断熱内装パ
ネル1の基板2の表面(室内側の面)には必要に応じて
壁紙等の内装仕上げ材が貼着される。また断熱内装パネ
ル1の室内側の四周には通常回り縁8が取り付けられ
る。
上記実施例では気流止め部材4を別体の発泡体を貼着
して構成した場合を示したが、断熱内装パネル1の断熱
材3が発泡体からなる場合、第4図(a)に示すように
断熱材3の一部を例えば三角柱状に切取り、この切取っ
た断熱材3aを第4図(b)に示すようにテープ5等によ
って断熱材3表面の周囲部分に貼着(或いは接着剤によ
って接着)することにより気流止め部材4としても良
い。この場合の断熱材3は厚みが10mm以上であることが
好ましく、切り取った気流止め部材4の厚みは断熱材3
の厚み以下であることがより好ましい。このように断熱
材3の一部を切取る場合、上記したように三角柱形状に
切取る場合に限らず、四角柱状等任意の形状に切取るこ
とができるが、三角形状に切取る方法が作業性が良く好
ましい。また気流止め部材4は断熱材3表面の必ずしも
最縁部に設ける必要はなく、縁部付近であれば最縁部よ
りもやや内側に引っ込んだ位置に設けても良い。気流止
め部材4を最縁部よりやや内側に設ける場合、断熱材3
の端面側から切込みを入れれば、気流止め部材4を構成
するための発泡体を一回の切断操作で切取ることが好ま
しい。この場合、第5図(a)に示すように断熱材3の
表面に表面材9が貼着された断熱内装パネルでは、表面
材9を切断しないように断熱材3部分のみを切断すれ
ば、第5図(b)に示すように切断した部分を内側に折
り返すだけで気流止め部材4を形成することができ、接
着剤を塗布したり、接着用のテープ等を貼着したりする
手間が省け、作業性向上を図ることができるため好まし
い。尚、上記表面材9としては、例えば紙、不織布、合
成樹脂フィルム等が用いられる。
して構成した場合を示したが、断熱内装パネル1の断熱
材3が発泡体からなる場合、第4図(a)に示すように
断熱材3の一部を例えば三角柱状に切取り、この切取っ
た断熱材3aを第4図(b)に示すようにテープ5等によ
って断熱材3表面の周囲部分に貼着(或いは接着剤によ
って接着)することにより気流止め部材4としても良
い。この場合の断熱材3は厚みが10mm以上であることが
好ましく、切り取った気流止め部材4の厚みは断熱材3
の厚み以下であることがより好ましい。このように断熱
材3の一部を切取る場合、上記したように三角柱形状に
切取る場合に限らず、四角柱状等任意の形状に切取るこ
とができるが、三角形状に切取る方法が作業性が良く好
ましい。また気流止め部材4は断熱材3表面の必ずしも
最縁部に設ける必要はなく、縁部付近であれば最縁部よ
りもやや内側に引っ込んだ位置に設けても良い。気流止
め部材4を最縁部よりやや内側に設ける場合、断熱材3
の端面側から切込みを入れれば、気流止め部材4を構成
するための発泡体を一回の切断操作で切取ることが好ま
しい。この場合、第5図(a)に示すように断熱材3の
表面に表面材9が貼着された断熱内装パネルでは、表面
材9を切断しないように断熱材3部分のみを切断すれ
ば、第5図(b)に示すように切断した部分を内側に折
り返すだけで気流止め部材4を形成することができ、接
着剤を塗布したり、接着用のテープ等を貼着したりする
手間が省け、作業性向上を図ることができるため好まし
い。尚、上記表面材9としては、例えば紙、不織布、合
成樹脂フィルム等が用いられる。
上記第4図、第5図に示したように、気流止め部材4
を断熱材3の一部を切取って構成する場合、別体の気流
止め部材を用いる場合に比べて材料コストが安価で済む
利点がある。またパネル1を積んで保管する場合に気流
止め部材4が突出しないから、パネル1に変形が生じる
ことがなく好ましい。
を断熱材3の一部を切取って構成する場合、別体の気流
止め部材を用いる場合に比べて材料コストが安価で済む
利点がある。またパネル1を積んで保管する場合に気流
止め部材4が突出しないから、パネル1に変形が生じる
ことがなく好ましい。
本考案のコンクリート構造物における結露防止構造と
して、硬質ウレタンフォーム(フォーム厚み20mm)と石
膏ボード(厚み9mm)の積層されたパネルを用い、この
硬質ウレタンフォームの一部を厚さ15mmの三角形状に切
り取って気流止め部材として形成したパネルを用いて形
成した壁構造と、気流止め部材を設けない他は上記と同
様のパネルを用いて構成した従来の壁構造との結露防止
性能を比較した。この結果、冬季実使用時の室内側の温
度19.6℃、相対湿度62%、室外側の温度−2.3℃、相対
湿度79%という温度・湿度条件下で、本考案の構造では
コンクリート躯体の含水率が2.4%と通常の乾燥状態で
あり躯体表面には結露が全く認められなかったのに対
し、従来の壁構造ではコンクリート躯体の含水率が6.2
%と高く、躯体表面に結露が認められた。
して、硬質ウレタンフォーム(フォーム厚み20mm)と石
膏ボード(厚み9mm)の積層されたパネルを用い、この
硬質ウレタンフォームの一部を厚さ15mmの三角形状に切
り取って気流止め部材として形成したパネルを用いて形
成した壁構造と、気流止め部材を設けない他は上記と同
様のパネルを用いて構成した従来の壁構造との結露防止
性能を比較した。この結果、冬季実使用時の室内側の温
度19.6℃、相対湿度62%、室外側の温度−2.3℃、相対
湿度79%という温度・湿度条件下で、本考案の構造では
コンクリート躯体の含水率が2.4%と通常の乾燥状態で
あり躯体表面には結露が全く認められなかったのに対
し、従来の壁構造ではコンクリート躯体の含水率が6.2
%と高く、躯体表面に結露が認められた。
本考案のコンクリート構造体における結露防止構造は
コンクリート建造物の壁、天井、梁等の部分に採用でき
るとともに、木造建造物でも地下のコンクリート躯体部
分等に採用することができる。
コンクリート建造物の壁、天井、梁等の部分に採用でき
るとともに、木造建造物でも地下のコンクリート躯体部
分等に採用することができる。
以上説明したように本考案のコンクリート構造体にお
ける結露防止構造は、コンクリート躯体と断熱内装パネ
ルとの間に隙間が生じるGL工法によるものであるが、断
熱材表面側の周囲に設けた発泡体製の突起状気流止め部
材をコンクリート躯体表面に当接せしめて断熱内装パネ
ルを接着しているため空隙部の空気対流を防止でき、室
内側の湿った空気が内装パネルとコンクリート躯体との
間に形成される隙間に侵入する虞がない。このため内装
パネルとコンクリート躯体との間で結露し、かびが発生
したり、結露して溜まった水分が内装パネルを透過して
室内側に滲み出してくる等の問題を生じる虞がない。ま
た気流止め部材は発泡体からなるため、室内側からの湿
った空気の侵入を防止するために断熱内装パネルの周囲
部分全周にもモルタル様の接着剤を塗布してパネルを接
着する従来法のように接着剤中の水分がパネルとコンク
リート躯体との隙間にこもる等の虞もない。
ける結露防止構造は、コンクリート躯体と断熱内装パネ
ルとの間に隙間が生じるGL工法によるものであるが、断
熱材表面側の周囲に設けた発泡体製の突起状気流止め部
材をコンクリート躯体表面に当接せしめて断熱内装パネ
ルを接着しているため空隙部の空気対流を防止でき、室
内側の湿った空気が内装パネルとコンクリート躯体との
間に形成される隙間に侵入する虞がない。このため内装
パネルとコンクリート躯体との間で結露し、かびが発生
したり、結露して溜まった水分が内装パネルを透過して
室内側に滲み出してくる等の問題を生じる虞がない。ま
た気流止め部材は発泡体からなるため、室内側からの湿
った空気の侵入を防止するために断熱内装パネルの周囲
部分全周にもモルタル様の接着剤を塗布してパネルを接
着する従来法のように接着剤中の水分がパネルとコンク
リート躯体との隙間にこもる等の虞もない。
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は本考案におい
て用いる断熱内装パネルの一例を示す斜視図、第2図は
断熱内装パネルの要部縦断面図、第3図は本考案の結露
防止構造の一例を示す縦断面図、第4図、第5図は断熱
内装パネルにおける気流止め部材の異なる形成方法を示
す要部縦断面図である。 1……断熱内装パネル、2……基板、3……断熱材、4
……気流止め部材、6……コンクリート躯体、7……接
着剤
て用いる断熱内装パネルの一例を示す斜視図、第2図は
断熱内装パネルの要部縦断面図、第3図は本考案の結露
防止構造の一例を示す縦断面図、第4図、第5図は断熱
内装パネルにおける気流止め部材の異なる形成方法を示
す要部縦断面図である。 1……断熱内装パネル、2……基板、3……断熱材、4
……気流止め部材、6……コンクリート躯体、7……接
着剤
Claims (3)
- 【請求項1】基板と該基板に積層された合成樹脂発泡体
製の断熱材とからなり、断熱材表面側の四周端部に発泡
体製の突起状気流止め部材を設けた断熱内装パネルを、
気流止め部材をコンクリート躯体表面に当接せしめてコ
ンクリート躯体表面に点状に塗布した接着剤により接着
したことを特徴とするコンクリート構造体における結露
防止構造。 - 【請求項2】突起状気流止め部材が、断熱材の一部を切
り取って該断熱材表面側の四周端部に設けられたもので
ある請求項1記載のコンクリート構造体における結露防
止構造。 - 【請求項3】表面材が貼着された断熱材の四周端部を、
表面材を残して断熱材部分のみに切り込みを入れ、当該
部分を表面材を介して表面側に折り返して突起状気流止
め部材を形成した請求項1記載のコンクリート構造体に
おける結露防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990034961U JPH082243Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | コンクリート構造体における結露防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990034961U JPH082243Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | コンクリート構造体における結露防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03125108U JPH03125108U (ja) | 1991-12-18 |
JPH082243Y2 true JPH082243Y2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=31539900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990034961U Expired - Lifetime JPH082243Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | コンクリート構造体における結露防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082243Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59187938A (ja) * | 1983-04-11 | 1984-10-25 | 株式会社ブリヂストン | 断熱壁の施工方法 |
-
1990
- 1990-03-30 JP JP1990034961U patent/JPH082243Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03125108U (ja) | 1991-12-18 |
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