JP3679787B2 - 機能性シート - Google Patents
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【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の屋根瓦の下、壁の内側、床暖の下や寒冷地における結露防止、凍結防止等に用いるに好適な断熱性と耐水・防水性に優れた機能性シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズ４５％とアクリル樹脂２５％及び水３０％との混合液塗料を構造体に塗布して乾燥させると、構造体の表面を隙間なく２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズが覆うことにより保護層、断熱層、防水層、防音層が形成されて、これらの諸効果が得られる機能性塗料が知られており、更にこの機能性塗料は、一般的な断熱材、防水材、防音材に比べ、僅か０．８〜２．０mmの厚みで発泡スチロール材約１００mmと同等の断熱効果、防水シートと同等の防水性、ベニア板５mmと同等の防音性を発揮することも知られており、建物の屋根や外壁、内装その他の構造体に用いられている。
【０００３】
そこで、この機能性塗料による諸効果に着目して、本特許出願人は、テープ基材の一方側全面にこの機能性塗料層を形成した機能性テープについて特許出願（特願２０００−２３８１３３）をした。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
この特願２０００−２３８１３３に係る機能性テープは、それなりの断熱等の諸効果は奏するものの、十分とは言えず、更なる諸効果の向上が求められていた。
【０００５】
本発明は、このような要請に応答すべくなされたもので、その目的とするところは、耐水性と防水性に優れた機能性シートを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、請求項１に係る発明は、ポリエステルフィルム等の耐熱性に優れた樹脂フィルム基材２１の一方の全面に２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズとアクリル樹脂及び水との混合液塗料による機能性塗料層２２が塗着乾燥加工されて形成されたシート部材２０が、その前記樹脂フィルム基材２１側を外側に向けてブチルゴムシート部材２４の一方又は両方のシート全面に接着された構成を特徴とするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照し、その作用と共に説明する。
【０００９】
図１は本発明に係る機能性シートの一例での一部省略の断面図で、本機能性シートはシート部材とブチルゴムシート部材を含み、全体が所定の幅と厚みを持った長尺のロール状として構成されている。
【００１０】
シート部材２０は、ポリプロピリン、ポリエチレン、ポリエステル、塩化ビニール等の 耐熱性に優れた樹脂フィルム基材２１の一方の全面に、均一な厚み（好ましくは、０．８〜２．０ mm の厚み）をもって機能性塗料層２２がアンカーコーティング手段（プライマー加工）又はコロナ放電処理手段による塗着乾燥加工によって形成されることにより構成されている。
【００１１】
機能性塗料層２２は、２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズとアクリル樹脂及び水との混合液塗料、好ましくは、２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズ４５％とアクリル樹脂２５％及び水３０％との混合液塗料が樹脂フィルム基材２１に均一に塗布されて乾燥固化せられたもので、樹脂フィルム基材２１の表面は隙間なく２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズにより覆われることにより保護層、防水層が形成されてこれらの諸効果が得られる。
【００１２】
そして、このシート部材２０はその樹脂フィルム基材２１側を外側に向けてブチルゴムシート部材２４の一方又は両方（図１においては一方の場合のみを示している。）のシート全面に接着剤層２５を介して接着されている。
【００１３】
このように構成された本機能性シートは、特に、水廻り部分における構造体１０４に釘１０５をもって釘着して用いられる。
【００１４】
本機能性シートによれば、釘１０５が打ち込まれても、ブチルゴムシート部材２４の伸縮性によって耐水性・防水性が確保されるとともに、シート部材２０の機能によって断熱効果が得られる。
【００１５】
【発明の効果】
しかして、本発明に係る機能性シートによれば、特に、水廻り部分における構造体１０４に釘１０５をもって釘着して用いるに好適であり、しかも釘１０５が打ち込まれても、ブチルゴムゴムシート部材２４の伸縮性によって耐水性・防水性が確保され、同時にシート部材２０の機能によって断熱効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る機能性シートの一例での一部省略の断面図である。
【符号の説明】
２０ シート部材
２１ 樹脂フィルム基材
２２ 機能性塗料層
２４ ブチルゴムシート部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の屋根瓦の下、壁の内側、床暖の下や寒冷地における結露防止、凍結防止等に用いるに好適な断熱性と耐水・防水性に優れた機能性シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズ４５％とアクリル樹脂２５％及び水３０％との混合液塗料を構造体に塗布して乾燥させると、構造体の表面を隙間なく２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズが覆うことにより保護層、断熱層、防水層、防音層が形成されて、これらの諸効果が得られる機能性塗料が知られており、更にこの機能性塗料は、一般的な断熱材、防水材、防音材に比べ、僅か０．８〜２．０mmの厚みで発泡スチロール材約１００mmと同等の断熱効果、防水シートと同等の防水性、ベニア板５mmと同等の防音性を発揮することも知られており、建物の屋根や外壁、内装その他の構造体に用いられている。
【０００３】
そこで、この機能性塗料による諸効果に着目して、本特許出願人は、テープ基材の一方側全面にこの機能性塗料層を形成した機能性テープについて特許出願（特願２０００−２３８１３３）をした。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
この特願２０００−２３８１３３に係る機能性テープは、それなりの断熱等の諸効果は奏するものの、十分とは言えず、更なる諸効果の向上が求められていた。
【０００５】
本発明は、このような要請に応答すべくなされたもので、その目的とするところは、耐水性と防水性に優れた機能性シートを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、請求項１に係る発明は、ポリエステルフィルム等の耐熱性に優れた樹脂フィルム基材２１の一方の全面に２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズとアクリル樹脂及び水との混合液塗料による機能性塗料層２２が塗着乾燥加工されて形成されたシート部材２０が、その前記樹脂フィルム基材２１側を外側に向けてブチルゴムシート部材２４の一方又は両方のシート全面に接着された構成を特徴とするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照し、その作用と共に説明する。
【０００９】
図１は本発明に係る機能性シートの一例での一部省略の断面図で、本機能性シートはシート部材とブチルゴムシート部材を含み、全体が所定の幅と厚みを持った長尺のロール状として構成されている。
【００１０】
シート部材２０は、ポリプロピリン、ポリエチレン、ポリエステル、塩化ビニール等の 耐熱性に優れた樹脂フィルム基材２１の一方の全面に、均一な厚み（好ましくは、０．８〜２．０ mm の厚み）をもって機能性塗料層２２がアンカーコーティング手段（プライマー加工）又はコロナ放電処理手段による塗着乾燥加工によって形成されることにより構成されている。
【００１１】
機能性塗料層２２は、２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズとアクリル樹脂及び水との混合液塗料、好ましくは、２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズ４５％とアクリル樹脂２５％及び水３０％との混合液塗料が樹脂フィルム基材２１に均一に塗布されて乾燥固化せられたもので、樹脂フィルム基材２１の表面は隙間なく２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズにより覆われることにより保護層、防水層が形成されてこれらの諸効果が得られる。
【００１２】
そして、このシート部材２０はその樹脂フィルム基材２１側を外側に向けてブチルゴムシート部材２４の一方又は両方（図１においては一方の場合のみを示している。）のシート全面に接着剤層２５を介して接着されている。
【００１３】
このように構成された本機能性シートは、特に、水廻り部分における構造体１０４に釘１０５をもって釘着して用いられる。
【００１４】
本機能性シートによれば、釘１０５が打ち込まれても、ブチルゴムシート部材２４の伸縮性によって耐水性・防水性が確保されるとともに、シート部材２０の機能によって断熱効果が得られる。
【００１５】
【発明の効果】
しかして、本発明に係る機能性シートによれば、特に、水廻り部分における構造体１０４に釘１０５をもって釘着して用いるに好適であり、しかも釘１０５が打ち込まれても、ブチルゴムゴムシート部材２４の伸縮性によって耐水性・防水性が確保され、同時にシート部材２０の機能によって断熱効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る機能性シートの一例での一部省略の断面図である。
【符号の説明】
２０ シート部材
２１ 樹脂フィルム基材
２２ 機能性塗料層
２４ ブチルゴムシート部材
Claims (1)
- ポリエステルフィルム等の耐熱性に優れた樹脂フィルム基材（２１）の一方の全面に２０〜４０ミクロンの中空セラミックビーズとアクリル樹脂及び水との混合液塗料による機能性塗料層（２２）が塗着乾燥加工されて形成されたシート部材（２０）が、その前記樹脂フィルム基材（２１）側を外側に向けてブチルゴムシート部材（２４）の一方又は両方のシート全面に接着されて成る機能性シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002189406A JP3679787B2 (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 機能性シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002189406A JP3679787B2 (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 機能性シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004025791A JP2004025791A (ja) | 2004-01-29 |
| JP3679787B2 true JP3679787B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=31183842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002189406A Expired - Fee Related JP3679787B2 (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 機能性シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP3679787B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104196138A (zh) * | 2014-09-02 | 2014-12-10 | 张家港市盛港防火板业科技有限公司 | 一种防水保温板 |
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| JP2008133685A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Yupo Corp | 建材用ボード |
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| CN103669614B (zh) * | 2012-09-07 | 2016-12-21 | 洽兴包装工业（中国）有限公司 | 高强度可回收中空气泡复合保温板 |
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| KR102565140B1 (ko) * | 2016-11-28 | 2023-08-08 | 엘지디스플레이 주식회사 | 플라스틱 기판 및 이를 포함하는 표시장치 |
| KR102147477B1 (ko) * | 2019-11-28 | 2020-08-24 | 한승민 | 접착력 및 내구성이 향상된 다목적 패널 및 이의 제조방법 |
-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002189406A patent/JP3679787B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104196138A (zh) * | 2014-09-02 | 2014-12-10 | 张家港市盛港防火板业科技有限公司 | 一种防水保温板 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2004025791A (ja) | 2004-01-29 |
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