JP3648996B2 - Faシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プログラマブルコントローラにDevice Netで接続され、また、RS232C機器とRS232Cケーブルで接続され、Device NetとRS232Cケーブル間で送信可能な送信フレームを送受信する通信制御装置を備えたFAシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、プログラマブルロジックコントローラ(以下、PLCという)を使用して周辺機器を制御する方法の一つとして、図10に示すように、PLC60に装着されているCPUユニット61で制御される通信制御ユニット62から、RS232Cの通信プロトコルを使用する周辺機器としてのRS232C機器(RS232の通信プロトコルを使用する機器)70に対して制御コマンドを送受信する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、PLC60が周辺機器としてのRS232C機器70に対する制御データを送受信するに際して、上述したように、RS232Cの通信プロトコルを使用する方法では、通信制御ユニット62とRS232C機器70との間を結ぶケーブル80の最大線路長が15mであるという制限があるため、RS232C機器70をPLC60から遠方に設置することができず、FA(Factory Autmation)システムの構成が制限を受けるという問題点があった。
【0004】
そこで、本発明は上述した問題点に鑑み、PLCと周辺機器との間を接続するケーブル長の制限を考慮することなしに、周辺装置をPLCから遠方に設置することができるようにして柔軟なシステム構成を行える通信制御装置を備えたFAシステムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、
プログラマブルコントローラと、前記プログラマブルコントローラにデバイスネットを介して接続された通信制御装置と、前記通信制御装置のRS232CポートにRS232Cケーブルを介して接続された1または複数のRS232C機器とで構成されたFAシステムにおいて、
前記通信制御装置は、
前記プログラマブルコントローラから前記デバイスネットを経由して受信した送信フレームを、前記RS232Cケーブル上に送信される送信フレームに変換し、一方、前記RS232C機器から前記RS232Cケーブルを経由して受信した送信フレームを、前記デバイスネットに使用される送信フレームに変換するフレーム変換手段と、
前記プログラマブルコントローラからの問い合わせに対し、前記RS232Cポートにおける前記RS232C機器との通信処理状態を示すステータスを前記プログラマブルコントローラに送信するステータス送信手段と、を有し、
前記プログラマブルコントローラは、
前記通信制御装置から受信した前記ステータスを格納するステータス格納手段と、
ユーザプログラムの実行時に、該ユーザプログラムに記述された特定命令に基づいて、前記通信制御装置に前記デバイスネットを介して送信する送信フレームを生成するフレーム生成手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0006】
このような構成により、すなわち、ケーブルの線路長が500mほどとることが可能なDevice Netからの送信フレームと、RS232C機器からの送信フレームとが、フレーム変換手段によりフレーム変換されるので、RS232C機器の設置距離をPLCから15m以上に設置することができる。
【0007】
また、PLCと通信制御装置とに接続される回線がDevice Net1本のみであるため、PLCと各RS232C機器間にケーブルを付設する必要がなくなり、省配線することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る通信制御装置を備えたFAシステムの一実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1は本発明に係るFAシステムの構成を示すブロック図であり、図2は図1に示されたFAシステムの各構成部においてフォーマート変換して形成される送信フレームを示す図であり、図3は通信制御装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【0010】
この実施形態の通信制御装置1は、図1に示すように、CompoBus/Dからなるデバイスネット(Device Net)40を介して通信制御ユニット22と接続され、また、ケーブル50で#1および#2のRS232C機器3と接続されている。
【0011】
ここで、この実施形態の通信制御装置1の構成を述べるまえに、図1に示したFAシステムを構成するCPUユニット21,通信制御ユニット22,通信制御装置1が生成する送信フレームを説明する。
【0012】
CPUユニット21が生成する送信フレームAは、PLC2のCPUユニット21が、ユーザプログラムに記述されたIOWR命令を読み出し(図2中の(1)参照)、IOWR命令を実行すると(図2中の(2)参照)、IOWR命令に基づいて、生成される送信フレームであって、この送信フレームAは、送信フレームAの種別を指定する情報を有する種別エリアAaと、送信先のアドレスを有する送信先アドレスエリアAbと、この送信フレームがデータの読出しコマンドであるか,データの書込みコマンドであるか,またリセットコマンド等であるかを指定する情報を有するサービスコードエリアAcと、この送信フレームを受信する通信制御機器1が実行する通信制御プログラムを指定する情報を有するクラスIDエリアAdとインスタンスIDエリアAeと、この送信フレームに有するデータの送信先ポートを指定するアトリビユートIDを有するアトリビユートIDエリアAfと、送信データを有するデータエリアAgとから構成されている。
【0013】
通信制御ユニット22が生成する送信フレームBは、PLC2のCPUユニット21から受けた送信フレームAに基づいて生成されるDevice Netを介して通信制御装置1に送信されるフレームであって、この送信フレームBは、送信先のアドレスを有する送信先アドレスエリアBaと、読出しコマンドであるか,データの書込みコマンドであるか,またリセットコマンド等であるかを指定する情報を有するサービスコードエリアBbと、この送信フレームを受信する通信制御機器1が実行する通信制御プログラムを指定する情報を有するクラスIDエリアBcとインスタンスIDエリアBdと、この送信フレームに有するデータの送信先ポートを指定するアトリビユートIDを有するアトリビユートIDエリアBeと、送信データを有するデータエリアBfとから構成されている。
【0014】
通信制御装置1が生成する送信フレームCは、通信制御ユニット22から受けた送信フレームBに基づいて生成されるケーブル50を介してRS232C機器3に送信されるフレームであって、送信フレームの開始を示す情報を有するヘッダエリアCaと、上述した送信フレームエリアBfに有する送信データを,1バイトに分割した#1から#nの1バイトデータを有する1バイト分データエリアCbと、送信フレームCの終了を示すデミリタエリアCcとから構成されている。
【0015】
#1〜#nの各1バイト分データエリアCbは、1ビットからなるスタートビットと、JISコードを使用する場合には8ビットで、ASCIIコードを使用する場合には7ビットからなるデータと、1ビットからなるデータの伝送誤りを検出するためのパリティビットと、ストップビットとから構成されている。
【0016】
この実施形態の通信制御装置1は、図3に示すように、処理部(MPU)11と、Device Net通信部12と、Device Net通信電源部13と、通信制御内容を表示する表示部(LED)14と、ポート1のRS232C送受信部15と、ポート2のRS232C送受信部16と、S−RAMからなる送信バッファ17と,S−RAMからなる受信バッファ18と、EEP−ROMからなるシステムパラメータ記憶部19と、フラッシュメモリからなる通信制御プログラム記憶部20とから構成されている。
【0017】
処理部11は、通信状態を示す情報を記憶するRAM111を有しており、通信制御プログラム記憶部20に記憶されている通信制御プログラムに基づき、通信制御を行うようになっている。
【0018】
Device Net通信部12は、Device Net40を介して受信した送信フレームBを処理部11が処理可能な信号に変換して処理部11に出力するとともに、処理部11から入力された信号をDevice Net40に送信するフレームとしてDevice Net40に送信するようになっている。
【0019】
ポート1のRS232C送受信部15,およびポート2のRS232C送受信部16はそれぞれ、ケーブル50を介して受信したRS232C機器からの情報を処理部11が処理可能な信号に変換して処理部11に出力するとともに、処理部11から出力された送信フレームCをケーブル50を介して、#1,#2のRS232C機器に送信するようになっている。
【0020】
システムパラメータ記憶部19は、例えば伝送速度の通信制御に必要なパラメータを記憶するものであり、通信制御プログラム記憶部20は、処理部11が実行する通信処理を記述した通信制御プログラムを記憶するものである。
【0021】
図4はPLC2中のI/Oメモリ(図示せず)に有するポート1,2に対応する#1,2のRS232C機器のステータス状態を示すステータスエリアの構成を示すブロック図である。
【0022】
このステータスエリアDは、PLC2中のI/OメモリのnCH(チャネル)に設けられており、2バイトで形成されている。この2バイトの内、下位のバイト(0ビット〜7ビット)がポート1に接続されている#1のRS232C機器3のステータス状態を示す#1のステータスエリアDaを有しており、上位のバイト(8ビット〜15ビット)がポート2に接続されている#2のRS232C機器3のステータス状態を示す#2のステータスエリアDbを有している。
【0023】
#1のステータスエリアDa(#0〜#7のビットのエリア),および#2のステータスエリアDb(#8〜#15のビットのエリア)には、それぞれ次のようなフラグが格納されている。
【0024】
(1)0ビットおよび8ビットには、フラグが“1”の場合には送信レディであることを示し、フラグが“0”の場合にはRS232C機器3にデータを送信中であることを示す送信レディフラグが格納されている。
【0025】
(2)1ビットおよび9ビットには、フラグが“1”の場合にはシステム設定エラーを有することを示すシステム設定エラーフラグが格納されている。
【0026】
(3)2ビットおよび10ビットには、フラグが“1”の場合にはRS232データが受信中であることを示すRS232受信中フラグが格納されている。
【0027】
(4)3ビットおよび11ビットには、フラグが“1”の場合にはRS232Cデータの受信が完了したことを示すRS232Cデータ受信完了フラグが格納されている。
【0028】
(5)4ビットおよび12ビットには、“1”の場合には送信されてきたフレームにパリティエラーがあることを示すパリティエラーフレームフラグが格納されている。
【0029】
(6)5ビットおよび13ビットには、フラグが“1”の場合には送信されてきたデータが所定時間以上経過したことを示す送信オーバーランフラグが格納されている。
【0030】
(7)6ビットおよび14ビットには、フラグが“1”の場合には送信されてきたデータのうち一文字に使用されるビット長が異なっていることを示すフレーミングエラーフレームフラグが格納されている。
【0031】
(8)7ビットおよび15ビットには、フラグが“1”の場合には受信したデータが受信バッファ18に一時記憶することができないこと示す受信バッファオーバフラグが格納されている。
【0032】
ここで、上述したフラグの内、送信レディフラグ,RS232Cデータ受信中フラグおよびRS232Cデータ受信完了フラグが、#1,#2のステータスエリアDa,Dbに設定されるタイミングと、それに付随する処理を、図5を参照して説明する。
【0033】
PLC2のCPUユニット21は、I/O情報を取得するとき(I/Oリフレッシュ処理)、通信制御ユニット22を介して、通信制御装置1の通信処理状態を問い合わせているが、問い合わせたときに、図5(a)に示すように、現在、通信制御装置1が#1,#2のRS232C機器3のいずれかからデータを受信した状態であるとすると(図5(a)(1)参照)、その旨を通信制御装置1から取得し、該当する#1,#2のRS232C機器に対応する#1,#2のステータスエリア中のRS232Cデータ受信中フラグを“1”にする(図5(a)(2)参照)。
【0034】
その後、PLC2のCPUユニット21は、通信制御装置1に対して問い合わせを行っていき、通信制御装置1の通信処理状態が上記データの受信が完了した状態である旨を受けると、該当する#1,#2のRS232C機器に対応する#1,#2のステータスエリア中のRS232Cデータ受信中フラグを“0”にするとともに(図5(a)(3)参照)、RS232Cデータ受信完了フラグを“1”にする(図5(a)(4)参照)。
【0035】
引き続き、PLC2のCPUユニット21は、通信制御装置1に対して問い合わせを行っていき、通信制御装置1に対して読み出しコマンドを送信したのち(図5(a)(5)参照)、それに対するレスポンスを受けると(図5(a)(6)参照)、RS232Cデータ受信完了フラグを“0”にする(図5(a)(7)参照)。
【0036】
PLC2のCPUユニット21が、ユーザプログラム(ラダープログラム)を実行中、IOWR命令を実行し(図5(b)(8)参照)、例えば、サービスコードが読出しコードであるSet Attributeコマンド(読出しコマンド)を通信制御装置1に送信し、通信制御装置1は、このSet Attributeコマンドを受信すると(図5(b)(9)参照)、PLC2のCPUユニット21に対してI/Oリフレッシュ時の問い合わせに対して、このSet Attributeコマンドを受信した通信状態であることを通知する。
【0037】
すると、PLC2のCPUユニット21は、#1,#2のステータスエリアの送信レディフラグを“1”から“0”にする(図5(b)a参照)。
【0038】
その後、通信制御装置1は、Set Attributeコマンドに対するレスポンスをPLC2のCPUユニット21に対して送信したのち(図5(b)a参照)、#1,#2のRS232C機器3のいずれかの送信データをPLC2のCPUユニット21に対して送信する。
【0039】
PLC2のCPUユニット21は、通信制御装置1から、送信データを受信すると(図5(b)c参照)、#1,#2のステータスエリアの送信レディフラグを“0”から“1”にする(図5(b)d参照)。
【0040】
続いて、この実施形態の通信制御装置1の通信制御処理を、図6〜図9のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
通信制御装置1の処理部11は、PLC2の通信制御ユニット22から制御コマンドの送信フレームBを受信すると、受信した送信フレームBを受信バッファ18に一時記憶する(ステップ110)。
【0042】
次に、処理部11は、受信バッファ18に一時格納されている送信フレームB中のサービスコードエリアBbに有するサービスコードを読み出し(ステップ120)、読み出したサービスコードの種別を判断する(ステップ130)。
【0043】
処理部11は、サービスコードの種別を判断した結果、サービスコードの種別が、#1,#2のRS232機器のいずれかに有するデータ(I/Oデータ)を読み出す処理を行う。すなわち、処理部11は、サービスコードが“0E”(ヘキサデシマル表示:16進数表示)の読出し(Get Attribute Single)処理の種別のものであると判断した場合には、後述する読出し処理を実行する(ステップ140)。
【0044】
一方、処理部11は、サービスコードの種別が、#1,#2のRS232機器のいずれかにデータを書き込む処理を行うことを示す,サービスコードが“10”の書込み(Set Attribute Single)処理を示す種別のものであると判断した場合には、後述する書込み処理を実行する(ステップ150)。
【0045】
一方、処理部11は、サービスコードの種別が、#1,#2のRS232機器のいずれかを設定内容をリセットする処理を行うことを示す,サービスコードが“05”のリセット(Reset)処理を示す種別のものであると判断した場合には、後述するリセット処理を実行する(ステップ160)。
【0046】
一方、処理部11は、読み出しがサービスコードが該当する種別に無い場合には、エラー処理を行う(ステップ170)。
【0047】
このようにして、通信制御装置1は、PLC2の通信制御ユニット22から制御コマンドの送信フレームに対する所定の処理を実行し、処理を終了する。
【0048】
ここで、上述したステップ140に記述した読出し処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0049】
通信制御装置1の処理部11は、サービスコードの種別を判断した結果、サービスコードの種別が、#1,#2のRS232機器のいずれかに有するデータ(I/Oデータ)を読み出す処理を行う。すなわち、処理部11は、サービスコードが“0E”(ヘキサデシマル表示:16進数表示)の読出し(Get Attribute Single)処理の種別のものであると判断した場合には、当該送信フレームB中のクラスIDエリアBcに有するクラスIDが、“0094”(ヘキサデシマス表示:16進数表示)であるか否かを判断する(ステップ141)。
【0050】
処理部11は、送信フレームB中のクラスIDエリアBcに有するクラスIDが、“0094”(ヘキサデシマス表示:16進数表示)でないと判断した場合には(ステップ141;N)、エラー処理142を行う一方、“0094”であると判断した場合には(ステップ141;Y)、送信フレームB中のインスタンスIDエリアBdに有するインスタンスIDを読み取り、その読み取ったインスタンスIDが何であるかを判断する(ステップ143)。
【0051】
処理部11は、読み取ったインスタンスIDが“0001”(ヘキサデシマス表示:16進数表示)であると判断した場合には(ステップ143;“0001”)、システムパラメータ記憶部19に記憶されているシステム設定情報を読出し、この読みだしたシステム設定情報をDevice Net40を介して通信制御ユニット22に送信する(ステップ144)。
【0052】
一方、処理部11は、読み取ったインスタンスIDが“0002”であると判断した場合には(ステップ143;“0002”)、ポート1に対応する#1のRS232C機器3から、例えば、#1のRS232C機器3が周辺機器が計測した値のデータを、上述した送信フレームCとして読み出し、この読み出したデータをDevice Net40を介して通信制御ユニット22に送信する(ステップ145)。
【0053】
一方、処理部11は、読み取ったインスタンスIDが“0003”であると判断した場合には(ステップ143;“0003”)、ポート2に対応する#2のRS232C機器3から、#2のRS232C機器3が周辺機器が計測した値のデータを、送信フレームCとして読み出し、この読み出したデータをDevice Net40を介して通信制御ユニット22に送信する(ステップ146)。
【0054】
一方、処理部11は、読み取ったインスタンスIDが該当するものが無い場合には(ステップ143;その他)、エラー処理を行う(ステップ147)。
【0055】
上述したステップ150に記述した書込み処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0056】
通信制御装置1の処理部11は、サービスコードの種別を判断した結果、サービスコードの種別が、#1,#2のRS232機器のいずれかに有するデータ(I/Oデータ)を読み出す処理を行う。すなわち、処理部11は、サービスコードが“10”(ヘキサデシマル表示:16進数表示)の書込み( Set Attribute Single )処理の種別のものであると判断した場合には、当該送信フレームB中のクラスIDエリアBcに有するクラスIDが、“0094”(ヘキサデシマス表示:16進数表示)であるか否かを判断する(ステップ151)。
【0057】
処理部11は、送信フレームB中のクラスIDエリアBcに有するクラスIDが、“0094”(ヘキサデシマス表示:16進数表示)でないと判断した場合には(ステップ151;N)、エラー処理152を行う一方、“0094”であると判断した場合には(ステップ151;Y)、送信フレームB中のインスタンスIDエリアBdに有するインスタンスIDを読み取り、その読み取ったインスタンスIDが何であるかを判断する(ステップ153)。
【0058】
処理部11は、読み取ったインスタンスIDが“0001”(ヘキサデシマス表示:16進数表示)であると判断した場合には(ステップ153;“0001”)、PLC2の通信制御ユニット22から受信した上述した送信フレームBからなる制御データに有するシステム設定内容を通信制御プログラム記憶部20に書き込む(ステップ154)。
【0059】
一方、処理部11は、読み取ったインスタンスIDが“0002”であると判断した場合には(ステップ153;“0002”)、ポート1に対応する#1のRS232C機器3に対して、制御データを、上述した送信フレームCとしてケーブル50を介して送信する(ステップ155)。
【0060】
一方、処理部11は、読み取ったインスタンスIDが“0003”であると判断した場合には(ステップ153;“0003”)、ポート2に対応する#2のRS232C機器3に対して、制御データを、上述した送信フレームCとしてケーブル50を介して送信する(ステップ156)。
【0061】
一方、処理部11は、読み取ったインスタンスIDが該当するものが無い場合には(ステップ153;その他)、エラー処理を行う(ステップ157)。
【0062】
上述したステップ160に記述したリセット処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0063】
通信制御装置1の処理部11は、サービスコードの種別を判断した結果、サービスコードの種別が、#1,#2のRS232機器のいずれかに有するデータ(I/Oデータ)を読み出す処理を行う。すなわち、処理部11は、サービスコードが“05”(ヘキサデシマル表示:16進数表示)のリセット( Reset )処理の種別のものであると判断した場合には、当該送信フレームB中のクラスIDエリアBcに有するクラスIDが、“0094”(ヘキサデシマス表示:16進数表示)であるか否かを判断する(ステップ161)。
【0064】
処理部11は、送信フレームB中のクラスIDエリアBcに有するクラスIDが、“0094”(ヘキサデシマス表示:16進数表示)でないと判断した場合には(ステップ161;N)、エラー処理162を行う一方、“0094”であると判断した場合には(ステップ161;Y)、送信フレームB中のインスタンスIDエリアBdに有するインスタンスIDを読み取り、その読み取ったインスタンスIDが何であるかを判断する(ステップ163)。
【0065】
処理部11は、読み取ったインスタンスIDが“0001”(ヘキサデシマス表示:16進数表示)であると判断した場合には(ステップ163;“0001”)、システムパラメータ記憶部19に記憶されているシステム設定情報に基づき、システム設定をリセットする(ステップ164)。
【0066】
一方、処理部11は、読み取ったインスタンスIDが“0002”であると判断した場合には(ステップ163;“0002”)、ポート1に対応する#1のRS232C機器3をリセットさせる制御データを、上述した送信フレームCとしてケーブル50を介して送信し、#1のRS232C機器3をリセットさせる(ステップ165)。
【0067】
一方、処理部11は、読み取ったインスタンスIDが“0003”であると判断した場合には(ステップ163;“0003”)、ポート2に対応する#2のRS232C機器3をリセットさせる制御データを、上述した送信フレームCとしてケーブル50を介して送信し、#2のRS232C機器3をリセットさせる(ステップ166)。
【0068】
一方、処理部11は、読み取ったインスタンスIDが該当するものが無いと判断した場合には(ステップ163;その他)、エラー処理を行う(ステップ167)。
【0069】
上述したこの実施形態の通信制御装置は、サービスコードごとに、図7,図8,図9にしたように、クラスIDが“0094”であり、インスタンスIDがシステム設定の場合には“0001”であり,ポート1の場合には“0002”であり,ポート2の場合には“0003”で指定された通信制御プログラムを実行するようになっている。
【0070】
この実施形態の通信制御装置では、Device Net40から受信した送信フレームを、RS232Cのケーブル50上に送信される送信フレームに変換し、一方、RS232C機器3から受信した送信フレームをDevice Net40に使用される送信フレームに変換することにより、RS232C機器3の設置距離をPLCから15m以上に設置することができる。
【0071】
また、PLC2と通信制御装置1とに接続される回線がDevice Net40の1本のみであるため、PLC2と各RS232C機器間3にケーブルを付設する必要がなくなり、省配線することができる。
【0072】
【発明の効果】
以上本発明によれば、Device Netからの送信フレームと、RS232C機器からの送信フレームとが、フレーム変換手段によりフレーム変換されるので、RS232C機器の設置距離をPLCから15m以上に設置することができる。
【0073】
すなわち、PLCと周辺機器との間を接続するケーブル長の制限を考慮することなしに、周辺装置をPLCから遠方に設置することができようにして柔軟なFAシステム構成を行うことができる。
【0074】
また、本発明によれば、PLCと通信制御装置とに接続される回線がDevice Net1本のみであるため、PLCと各RS232C機器間にケーブルを付設する必要がなくなり、省配線することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るFAシステムの概略構成図。
【図2】図1中の各構成間で送信される送信フレームの構成を示すブロック図。
【図3】 通信制御装置の一実施形態の構成を示すブロック図。
【図4】図1中のPLCに有するステータスエリアの構成を示すブロック図。
【図5】図4中のステータスエリアに有する各フラグの状態を示すタイミングチャート。
【図6】この実施形態の通信制御装置の処理動作を示すフローチャート。
【図7】図6中のステップ140の処理を示すフローチャート。
【図8】図6中のステップ150の処理を示すフローチャート。
【図9】図6中のステップ160の処理を示すフローチャート。
【図10】従来のFAシステムの概略構成図。
【符号の説明】
1 通信制御装置
11 処理部(MPU)
12 Device Net通信部
13 Device Net通信電源部
14 表示部
15,16 RS232C送受信部
17 送信バッファ
18 受信バッファ
19 システムパラメータ記憶部
20 通信制御プログラム記憶部
2 プログラマブルロジックコントローラ(PLC)
21 CPUユニット
22 通信制御ユニット
3 RS232C機器
Claims (1)
- プログラマブルコントローラと、前記プログラマブルコントローラにデバイスネットを介して接続された通信制御装置と、前記通信制御装置のRS232CポートにRS232Cケーブルを介して接続された1または複数のRS232C機器とで構成されたFAシステムにおいて、
前記通信制御装置は、
前記プログラマブルコントローラから前記デバイスネットを経由して受信した送信フレームを、前記RS232Cケーブル上に送信される送信フレームに変換し、一方、前記RS232C機器から前記RS232Cケーブルを経由して受信した送信フレームを、前記デバイスネットに使用される送信フレームに変換するフレーム変換手段と、
前記プログラマブルコントローラからの問い合わせに対し、前記RS232Cポートにおける前記RS232C機器との通信処理状態を示すステータスを前記プログラマブルコントローラに送信するステータス送信手段と、を有し、
前記プログラマブルコントローラは、
前記通信制御装置から受信した前記ステータスを格納するステータス格納手段と、
ユーザプログラムの実行時に、該ユーザプログラムに記述された特定命令に基づいて、前記通信制御装置に前記デバイスネットを介して送信する送信フレームを生成するフレーム生成手段と、を有する
ことを特徴とするFAシステム。
Priority Applications (1)
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