JP3647711B2 - ジョイントコネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、同一形状のコネクタハウジングを複数段に重ね合わせて合体したジョイントコネクタに関し、詳細には、合体前の仮置き状態においてコネクタハウジング同士を平行に保持して合体不良を防止したジョイントコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、配線を分岐する分岐コネクタの一例として、同一形状のコネクタハウジングを、複数段に重ね合わせて合体するようにしたジョイントコネクタが提案されている。
【0003】
かかるジョイントコネクタを構成するコネクタハウジング101の表面101aには、図10及び図12に示すように、前方係合部材102と、後方係合部材103と、前方ロック部材104と、表面後方ロック部材105とが設けられている。一方、裏面101bには、前方係合部材102が挿入される前方係合部材挿入穴106と、後方係合部材103が挿入される後方係合部材挿入穴107と、表面後方ロック部材105と係合する裏面後方ロック部材108とが形成されている。
【0004】
上記両コネクタハウジング101、101を合体させるには、図10に示すように、一方のコネクタハウジング101の表面101aに、他方のコネクタハウジング101の裏面101bを対向させて重ね合わせる。そして、合体前の仮置き状態から、図11に示すように、これらコネクタハウジング101、101を上コネクタ合体部材109と下コネクタ合体部材110とで挟み込むようにして合体させる。
【0005】
合体前の仮置き状態というのは、図11に示すように、前方ロック部材104を挿入係合させる前方ロック部材係止孔111の下端に形成された仮係止面112に前記前方ロック部材104が当接し、その後方において、図12に示すように、表面後方ロック部材105に形成されたコネクタ仮係止面105aに裏面後方ロック部材108のコネクタ仮係止面108aが当接した状態である。
【0006】
この仮置き状態から両コネクタハウジング101、101を合体させると、前方係合部材102が前方係合部材挿入穴106に挿入されると共に、後方係合部材103が後方係合部材挿入穴107に挿入されて、両コネクタハウジング101、101が前後方向及び上下方向においてそれぞれにがたつくことなく位置決めされる。
【0007】
そして、このコネクタハウジング101の前方では、前方ロック部材104が前方ロック部材係止孔111に挿入係合されてハウジング前方部分がロックされ、後方では、表面後方ロック部材105と裏面後方ロック部材108それぞれの爪部が係合してハウジング後方部分がロックされる。これにより、両コネクタハウジング101、101は、結合方向において分離することなく結合状態を保持する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前方ロック部分(前方ロック部材104が仮係止面112に当接した部分)と、後方ロック部分(表面後方ロック部材105及び裏面後方ロック部材108のコネクタ仮係止面105a、108a同士の当接部分)における当接位置高さが異なるため、図11に示すように、上に重ねられたコネクタハウジング101が前方に傾く。
【0009】
このため、両コネクタハウジング101、101を合体させようとすると、結合部分にこじりが発生したり、合体部に破損が生じたり、或いは合体不完全となることがある。
【0010】
また、上記コネクタハウジング101には、図13に示すように、端子のタブ113を端子収容室115へと貫通させるタブ挿入孔114が裏面101bに形成されているが、合体時において、タブ113の先端がタブ挿入孔114の開口周縁部114aに接触して当該タブ113に負荷がかかる。負荷が大きすぎると、同図中波線で示すように、タブ113の先端が折れ曲がってしまうこともある。そうなると、タブ103が上に重ねられたコネクタハウジング101に収容された端子と接続不可能となり、導通できなくなる。
【0011】
そこで本発明は、上記した課題を解決すべく提案されたものであり、合体前の仮置き状態において、コネクタハウジング同士を平行に保持して合体不良を無くし、また、タブに異常負荷を与えないジョイントコネクタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数の端子が端子収容室に収容配置される同一形状のコネクタハウジングを、前記端子収容室側を表面としこれと反対側を裏面として前記表面に前記裏面を重ね合わせるようにして複数段に合体するジョイントコネクタにおいて、前記表面には、前方係合部材と、この前方係合部材に形成された合体突起部と、後方係合部材と、前方ロック部材と、表面後方ロック部材とが設けられると共に、前記裏面には、前記前方係合部材が挿入される前方係合部材挿入穴と、前記合体突起部が嵌合する合体突起部嵌合穴と、前記後方係合部材が挿入される後方係合部材挿入穴と、前記表面後方ロック部材と係合する裏面後方ロック部材とが設けられており、前記合体突起部は、前記合体突起部嵌合穴に対して一部がオーバーラップして形成され、前記表面後方ロック部材及び前記裏面後方ロック部材には、それぞれコネクタ仮係止面が形成されており、前記コネクタハウジングが合体する前の仮置き状態において、前記合体突起部が前記合体突起部嵌合穴の開口周縁部に当接すると共に、前記表面後方ロック部材及び前記裏面後方ロック部材それぞれのコネクタ仮係止面が当接して、合体する前記各コネクタハウジングが平行状態を保持することを特徴とする。
【0013】
請求項1記載のジョイントコネクタでは、コネクタハウジングが合体する前の仮置き状態において、合体突起部が合体突起部嵌合穴の開口周縁部に当接すると共に、表面後方ロック部材及び裏面後方ロック部材それぞれのコネクタ仮係止面が当接して、合体する各コネクタハウジングが平行状態を保持するので、この平行状態からコネクタハウジング同士を合体させて行くと、前方係合部材が前方係合部材挿入穴に、後方係合部材が後方係合部材挿入穴にそれぞれこじることなくスムーズに挿入係合されて、上下コネクタハウジングが傾くことなく合体する。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1記載のジョイントコネクタであって、前記コネクタハウジングの前記裏面に、前記端子に形成されたタブを前記端子収容室へと貫通させるタブ挿入孔を設け、前記コネクタハウジングの合体時に、前記タブが前記タブ挿入孔より挿入されて、重ねられるコネクタハウジングに収容された端子のタブ接触部と接触することを特徴とする。
【0015】
請求項2記載のジョイントコネクタでは、請求項1記載の発明の作用に加え、合体前の仮置き状態におけるコネクタハウジングが平行状態にあるので、コネクタハウジングを合体させたときに、タブがタブ挿入孔の開口周縁部に接触することなくスムーズにタブ挿入孔に挿入される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態は、二つの同一コネクタハウジングを上下に重ね合わせて合体させたジョイントコネクタの例である。
【0017】
<ジョイントコネクタの構成>
本実施形態のジョイントコネクタは、図1に示すように、複数の端子1が端子収容室2に収容配置される同一形状のコネクタハウジング3を、前記端子収容室2側を表面3aとしこれと反対側を裏面3bとして前記表面3aに前記裏面3bを重ね合わせるようにして上下2段に合体した構成である。
【0018】
『コネクタハウジング』
コネクタハウジング3は、図2ないし図4に示すように、複数の端子1を所定間隔を置いて収容する端子収容室2を有した矩形状をなすハウジングとして形成され、表面3aと裏面3bにそれぞれ合体用の突起部及びロック部を備えている。
【0019】
〔コネクタハウジング表面〕
コネクタハウジング3の表面3aには、図2に示すように、前方係合部材4と、この前方係合部材4に形成された合体突起部5と、後方係合部材6と、前方ロック部材7と、表面後方ロック部材8と、ハウジングがた詰め部材9とが設けられている。
【0020】
「前方係合部材」
上記前方係合部材4は、図2及び図4に示すように、相手コネクタとの接続側であってコネクタハウジング3の両サイド部に、それぞれ矩形片として上方に向けて突設されている。かかる前方係合部材4は、ハウジング前側部分における前後方向及び左右方向でのがたつきを防止する役目をする。
【0021】
「合体突起部」
上記合体突起部5は、図2及び図4に示すように、上記前方係合部材4に一体的に形成されており、上記コネクタハウジング3同士の前後左右方向におけるがたつきを詰める機能をする。かかる合体突起部5は、前方係合部材4の内面4a側に突出するようにして、該前方係合部材4の先端寄りの位置に形成されている。この合体突起部5の形状及び大きさについては後述する。
【0022】
「後方係合部材」
上記後方係合部材6は、図2及び図4に示すように、端子収容室2に収容される端子1に接続された電線(図示は省略する)を外方に引き出す電線引出し側であってコネクタハウジング3の両サイド部に、それぞれ矩形片として上方に向けて突設されている。かかる後方係合部材6は、上記前方係合部材4の形成位置よりもさらに外側の位置に設けられており、ハウジング後側部分における前後方向及び上下方向でのがたつきを防止する役目をする。
【0023】
「前方ロック部材」
上記前方ロック部材7は、図2及び図4に示すように、上記相手コネクタとの接続側であって上記前方係合部材4の先端に突設されている。この前方ロック部材7は、断面略三角形状をなす突起として形成されており、ハウジング前側部分におけるコネクタハウジング3の結合状態をロックする役目をする。
【0024】
「表面後方ロック部材」
上記表面後方ロック部材8は、図2及び図4に示すように、上記後方係合部材6の基端側であってコネクタハウジング3の表面3aよりも下がった位置に形成されている。かかる表面後方ロック部材8は、図4(b)に示すように、内方に向かって突設する突起部として形成されており、後述する裏面後方ロック部材14と係合してハウジング後側部分におけるコネクタハウジング3の結合状態をロックする役目をする。この表面後方ロック部材8には、コネクタハウジング3が合体する前の仮置き状態において、後述する裏面後方ロック部材14のコネクタ仮係止面14aと当接する、テーパ面であるコネクタ仮係止面8aが形成されている。
【0025】
「ハウジングがた詰め部材」
上記ハウジングがた詰め部材9は、図2及び図4に示すように、相手コネクタとの接続側であってコネクタ装着方向と略直交する方向に複数突設されている。かかるハウジングがた詰め部材9は、図4に示すように、コネクタハウジング3の裏面3bに形成された後述するハウジングがた詰め部材挿入孔15に挿入嵌合して、当該コネクタハウジング3同士の上下方向におけるがたつきを詰める役目をする。
【0026】
〔コネクタハウジング裏面〕
コネクタハウジング3の裏面3bには、図3に示すように、上記前方係合部材4が挿入される前方係合部材挿入穴11と、上記合体突起部5が嵌合する合体突起部嵌合穴12と、上記後方係合部材6が挿入される後方係合部材挿入穴13と、上記表面後方ロック部材8と係合する裏面後方ロック部材14と、上記ハウジングがた詰め部材9が挿入されるハウジングがた詰め部材挿入孔15と、タブ挿入孔16と、補強リブ17とが設けられている。
【0027】
「前方係合部材挿入穴」
上記前方係合部材挿入穴11は、図3及び図4に示すように、上記前方係合部材4と対向する裏側に止まり穴として形成されている。この前方係合部材挿入穴11には、上記した前方係合部材4が挿入され、該前方係合部材4の挿入によりハウジング前側部分における前後方向及び上下方向でのがたつきが防止される。
【0028】
「合体突起部嵌合穴」
上記合体突起部嵌合穴12は、図3及び図5に示すように、上記合体突起部5と対向する裏側に止まり穴として形成され、上記した前方係合部材挿入穴11と連結している。この合体突起部嵌合穴12の内壁には、合体された前記合体突起部5に付勢力を与えてコネクタハウジング3、3同士の合体力を高めるための合体力付与突条部22が形成されている。
【0029】
かかる合体突起部嵌合穴12と合体突起部5とは、図6に示すように、前記合体突起部5が前記合体突起部嵌合穴12に対してその一部がオーバーラップ(同図網掛けで示す領域)している。すなわち、図5に示すように、合体突起部5の幅W1が合体突起部嵌合穴12の開口幅W2よりも若干大きな幅寸法にされており、コネクタハウジング3、3同士を重ね合わせて合体させたときに、オーバーラップ部分だけ前記合体突起部5が前記合体突起部嵌合穴12を押し広げるようにして嵌合する。
【0030】
また、上記コネクタハウジング3が合体する前の仮置き状態において、図9に示すように、上記合体突起部5のR形状とされた両先端部分5a、5a(図5参照)が、上記合体突起部嵌合穴12のテーパ面として形成された開口両端部分12a、12a(図5参照)に当接する。この開口両端部分12a、12aに前記両先端部分5a、5aが当接することによって、コネクタハウジング3のハウジング前方における高さH1(以下、ハウジング前方高さH1)が決まる。
【0031】
「後方係合部材挿入穴」
上記後方係合部材挿入穴13は、図1及び図4に示すように、上記後方係合部材6と対向する裏側に止まり穴として形成されている。この後方係合部材挿入穴13には、後方係合部材6に形成される段差部6aが係合して、該後方係合部材6の後方係合部材挿入穴13からの抜け止めを図るつば部13aが形成されている。
【0032】
「裏面後方ロック部材」
上記裏面後方ロック部材14は、図3及び図4に示すように、上記表面後方ロック部材8と対向する裏側に形成されている。かかる裏面後方ロック部材14は、補強リブ17の外周囲を取り囲むようにして略コ字状に形成された周壁18の上端側に突設されている。この裏面後方ロック部材14には、コネクタハウジング3が合体する前の仮置き状態において、上記した表面後方ロック部材8のコネクタ仮係止面8aと面接触して当接する、テーパ面であるコネクタ仮係止面14aが形成されている。上記表面後方ロック部材8と裏面後方ロック部材14のぞれぞれのコネクタ仮係止面8a、14aが当接することによって、図8に示すように、コネクタハウジング3のハウジング後方における高さH2(以下、ハウジング後方高さH2)が決まる。
【0033】
上記コネクタハウジング3の仮置き状態においては、上記ハウジング前方高さH1と上記ハウジング後方高さH2とが同じになる。したがって、上下のコネクタハウジング3、3が傾くことなく平行状態を保持することになる。
【0034】
「ハウジングがた詰め部材挿入孔」
上記ハウジングがた詰め部材挿入孔15は、図3及び図4に示すように、上記ハウジングがた詰め部材9と対向する裏側に形成されており、上記した両前方係合部材挿入穴11と連結されて全体で略コ字状をなす孔とされている。このハウジングがた詰め部材挿入孔15に前記ハウジングがた詰め部材9が挿入嵌合されることで、上記コネクタハウジング3同士の上下方向におけるがたつきが詰められる。
【0035】
「タブ挿入孔」
上記タブ挿入孔16は、図3及び図4に示すように、各端子収容室2に収容される端子1に形成されるタブ19(図1参照)を前記端子収容室2に挿通させるための開口として形成されている。かかるタブ挿入孔16より端子収容室2へと挿入されたタブ19は、図1に示すように、端子1に形成されたタブ接触部20と接触し、上下の端子1、1同士を導通させる。
【0036】
「補強リブ」
上記補強リブ17は、図3に示すように、ハウジング後側部分に形成されており、コネクタハウジング3の機械的強度を高める役目をする。そして、この補強リブ17が形成される部分は、タブ接触部20における接点部に電線からの振動が伝搬され難くしてタブ接触部20を保護するために、テーパとされた屈曲形状とされている。
【0037】
〔コネクタハウジング前面〕
上記コネクタハウジング3の前面3cには、図2及び図3に示すように、上記した前方ロック部材7が挿入係止される前方ロック部材係止孔21が形成されている。この前方ロック部材係止孔21に前方ロック部材7が挿入係止されることで、ハウジング前側部分におけるコネクタハウジング3の結合状態がロックされる。
【0038】
<コネクタハウジングの合体操作>
次に、コネクタハウジング3の合体方法について説明する。先ず、コネクタハウジング3の各端子収容室2に、電線の一端に接続された端子1をそれぞれ配置する。次に、図7に示すように、一方のコネクタハウジング3の表面3aに他方のコネクタハウジング3の裏面3bを重ね合わせるようにして、これらコネクタハウジング3、3同士を仮置き状態にする。
【0039】
仮置き状態におけるハウジング前方部分では、図6で示すように合体突起部5が合体突起部嵌合穴12に対してその一部がオーバーラップしているため、前記合体突起部5が前記合体突起部嵌合穴12の開口周縁部に当接した状態とされる。また、図9に示すように、合体突起部5の先端部分5a、5aが合体突起部嵌合穴12の開口両端部分12a、12aに当接して、ハウジング前方高さH1を保持する。一方、仮置き状態におけるハウジング後方部分では、図8に示すように、表面後方ロック部材8と裏面後方ロック部材14のぞれぞれのコネクタ仮係止面8a、14aが当接して、ハウジング後方高さH2を保持する。
【0040】
仮置き状態では、上記ハウジング前方高さH1と上記ハウジング後方高さH2が同じであるため、上記コネクタハウジング3、3は、図7に示すように、平行状態を保持することになる。また、この仮置き状態では、図7に示すように、タブ19の先端がタブ挿入孔16に所定長さL分だけ入り込んだ状態にある。
【0041】
次に、仮置き状態にあるコネクタハウジング3、3同士を、図示しない合体治具を用いて上下方向から押圧する。すると、ハウジング前方では、前方係合部材4が前方係合部材挿入穴11に、合体突起部5が合体突起部嵌合穴12に、前方ロック部材7が前方ロック部材係止孔21に、ハウジングがた詰め部材9がハウジングがた詰め部材挿入孔15に、タブ19がタブ挿入孔16にそれぞれ入り込む。ハウジング後方では、後方係合部材6が後方係合部材挿入穴13に入り込むと共に、表面後方ロック部材8が裏面後方ロック部材14と係合する。
【0042】
これにより、両コネクタハウジング3、3は、前方ロック部材7が前方ロック部材係止孔21に挿入係合されてハウジング前方部分をロックし、表面後方ロック部材8と裏面後方ロック部材14とが係合してハウジング後方部分をロックする。そして、上下方向において合体されたコネクタハウジング3、3の各端子1は、タブ19がタブ接触部20に接することによって導通される。以上で、ジョイントコネクタが完成する。
【0043】
本実施形態のジョイントコネクタによれば、コネクタハウジング3が合体する前の仮置き状態において、合体する各コネクタハウジング3、3が平行状態を保持するので、この平行状態からコネクタハウジング3、3同士を合体させて行くと、前方係合部材4が前方係合部材挿入穴11に、後方係合部材6が後方係合部材挿入穴13にそれぞれこじることなくスムーズに挿入係合されて、上下コネクタハウジング3、3が傾くことなく合体する。このため、合体部の破損や不完全合体などの合体不良を無くすことができる。また、タブ19への異常負荷が減少し、タブ19が曲がったりするのが防止される。
【0044】
以上、本発明を適用した具体的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
【0045】
例えば、上述の実施形態では、二つのコネクタハウジング3を上下方向に合体させたが、3つ又は4つ或いはそれ以上のコネクタハウジング3同士を合体させた場合に本発明を適用しても同様の効果がある。特に、複数段にコネクタハウジング3を重ねて行くと、ハウジングの傾きがより一層大きくなってしまうため、本発明を適用することで、ハウジング傾きを無くすことができる。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、請求項1記載の発明によれば、コネクタハウジングが合体する前の仮置き状態において、合体突起部が合体突起部嵌合穴の開口周縁部に当接すると共に、表面後方ロック部材及び裏面後方ロック部材それぞれのコネクタ仮係止面が当接して、合体する各コネクタハウジングが平行状態を保持するので、この平行状態からコネクタハウジング同士を合体させて行くと、前方係合部材が前方係合部材挿入穴に、後方係合部材が後方係合部材挿入穴にそれぞれこじることなくスムーズに挿入係合されて、上下コネクタハウジングが傾くことなく合体する。従って、合体部の破損や不完全合体などの合体不良を無くすことができ、組立性を大幅に高めることができる。
【0047】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用に加え、合体前の仮置き状態におけるコネクタハウジングが平行状態にあるので、コネクタハウジングを合体させたときに、タブがタブ挿入孔の開口周縁部に接触することなく、前記タブをスムーズにタブ挿入孔に挿入させることができる。従って、合体時におけるタブへの異常負荷を防止することができ、タブの破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のジョイントコネクタの断面図である。
【図2】コネクタハウジングの表面を示す斜視図である。
【図3】コネクタハウジングの裏面を示す斜視図である。
【図4】コネクタハウジングを示すもので、(a)は縦断面図、(b)はハウジング後方部分の要部正面図である。
【図5】コネクタハウジングの合体突起部及び合体突起部嵌合穴部分を拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図6】コネクタハウジングの合体突起部及び合体突起部嵌合穴部分を拡大して示す横断面図である。
【図7】仮置き状態におけるコネクタハウジングを示すもので、(a)は縦断面図、(b)はハウジング後方部分の要部正面図である。
【図8】仮置き状態におけるコネクタハウジングのハウジング後方部分の要部拡大正面図である。
【図9】仮置き状態におけるコネクタハウジングのハウジング前方部分の要部拡大縦断面図である。
【図10】従来のコネクタハウジングを合体させる前の状態を示す側面図である。
【図11】従来のコネクタハウジングを仮置き状態から合体させる状態を示す側面図である。
【図12】図11の仮置き状態におけるハウジング後方部分の要部拡大正面図である。
【図13】従来のコネクタハウジングにおいて、タブがタブ挿入孔の開口周縁部に接触して変形する状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 端子
2 端子収容室
3 コネクタハウジング
4 前方係合部材
5 合体突起部
6 後方係合部材
7 前方ロック部材
8 表面後方ロック部材
8a コネクタ仮係止面
12 合体突起部嵌合穴
13 後方係合部材挿入穴
14 裏面後方ロック部材
14a コネクタ仮係止面
16 タブ挿入孔
10a テーパ面
19 タブ
20 タブ接触部
Claims (2)
- 複数の端子が端子収容室に収容配置される同一形状のコネクタハウジングを、前記端子収容室側を表面としこれと反対側を裏面として前記表面に前記裏面を重ね合わせるようにして複数段に合体するジョイントコネクタにおいて、
前記表面には、前方係合部材と、この前方係合部材に形成された合体突起部と、後方係合部材と、前方ロック部材と、表面後方ロック部材とが設けられると共に、
前記裏面には、前記前方係合部材が挿入される前方係合部材挿入穴と、前記合体突起部が嵌合する合体突起部嵌合穴と、前記後方係合部材が挿入される後方係合部材挿入穴と、前記表面後方ロック部材と係合する裏面後方ロック部材とが設けられており、
前記合体突起部は、前記合体突起部嵌合穴に対して一部がオーバーラップして形成され、前記表面後方ロック部材及び前記裏面後方ロック部材には、それぞれコネクタ仮係止面が形成されており、
前記コネクタハウジングが合体する前の仮置き状態において、前記合体突起部が前記合体突起部嵌合穴の開口周縁部に当接すると共に、前記表面後方ロック部材及び前記裏面後方ロック部材それぞれのコネクタ仮係止面が当接して、合体する前記各コネクタハウジングが平行状態を保持する
ことを特徴とするジョイントコネクタ。 - 前記コネクタハウジングの前記裏面に、前記端子に形成されたタブを前記端子収容室へと貫通させるタブ挿入孔を設け、前記コネクタハウジングの合体時に、前記タブが前記タブ挿入孔より挿入されて、重ねられるコネクタハウジングに収容された端子のタブ接触部と接触することを特徴とする請求項1記載のジョイントコネクタ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000060895A JP3647711B2 (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | ジョイントコネクタ |
US09/797,846 US6447344B2 (en) | 2000-03-06 | 2001-03-05 | Joint connector |
DE10110662A DE10110662B4 (de) | 2000-03-06 | 2001-03-06 | Fügeverbinder |
Applications Claiming Priority (1)
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