JP3646781B2 - ダイシング方法及びダイシング装置のカーフチェック方法並びにカーフチェックシステム - Google Patents

ダイシング方法及びダイシング装置のカーフチェック方法並びにカーフチェックシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイシング方法及びダイシング装置のカーフチェック方法並びにカーフチェックシステムに係り、特にブレードが装着される主軸スピンドルを2本備えたダイシング方法及びダイシング装置のカーフチェック方法並びにカーフチェックシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイシング装置は、外周部に砥粒が固着された極薄外周刃(以下、「ブレード」という。)によってウェーハを賽の目状に切断する装置であるが、このダイシング装置のブレードは使用により磨耗し、切断面にチッピングが生じたり、熱変形の影響を受けて切削溝の位置がストリート(パターン描画されたウェーハのチップとチップの間にある直線状の境界線をいう。ウェーハは、このストリートに沿って切断される。)の中心からズレたりする。このためダイシング装置では、あらかじめ設定されたタイミングでブレードのカーフチェックを実施するようにしている。すなわち、ブレードで切削された溝(カーフ)をカメラで撮像し、その画像データを画像処理することによって、あるいは目視によってカーフ位置やカーフ幅、チッピングの有無等を計測している。
【0003】
ところで、上記のダイシング装置には、主軸スピンドル(ブレードが装着されるスピンドル)が1本だけで構成されているものと、2本で構成されているもの(以下、「ツインスピンドルダイサ」という。)とがある。そして、さらにツインスピンドルダイサには、2つのブレードで一度に2本のストリートを切断する方式のものと、ステップカット方式、すなわち第1のブレードでストリートに沿って所定深さの溝を切削し、その後、第2のブレードでその溝内を切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断する方式のものとがある。
【0004】
そして、従来、ステップカット方式を採用するツインスピンドルダイサでは、次のようにして2つのブレードのカーフチェックを行っていた。すなわち、まず、第1のブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削された溝を検査して第1のブレードのカーフチェックを実施する。次いで、その第1のブレードで切削した溝内を第2のブレードで切削し、その第2のブレードで切削した溝を検査して第2のブレードのカーフチェックを実施する。
【0005】
このように従来は通常の切削時と同じ手順でカーフチェック用の溝を切削し、その切削された溝を検査することによって、各ブレードのカーフチェックを実施していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法でカーフチェックを実施すると、図8(a)で示すように、第2のブレードで加工した溝gが第1のブレードで加工した溝Gに重なってしまうため、画像処理を用いたカーフチェックが極めて困難であるという欠点がある。特に、第1ブレードと第2ブレードとが同じ幅で形成されている場合には、同図(b)に示すように、第1ブレードで加工した溝G1 と第2ブレードで加工した溝G2 との識別ができず、正確な補正量、評価値が得られないという欠点がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、正確にカーフチェックすることができるダイシング方法及びダイシング装置のカーフチェック方法並びにカーフチェックシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、第1ブレードと第2ブレードとを備え、第1ブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削した溝内を第2ブレードで切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断するダイシング方法において、前記第1ブレードのカーフチェックを実施する場合は、未切削のストリートに沿ってウェーハを前記第1ブレードで所定深さ切削し、その切削された溝を検査することにより、前記第1ブレードのカーフチェックを実施し、前記第2ブレードのカーフチェックを実施する場合は、未切削のストリートに沿ってウェーハを前記第2ブレードで第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削し、その切削された溝を検査することにより、前記第2ブレードのカーフチェックを実施するものとし、各ブレードのカーフチェックを実施するにあたり、各ブレードのカーフチェックの実行タイミングとカーフチェックを実施するストリートとを各ブレードごとに個別に管理し、カーフチェック終了後は、前記第2ブレードで切削した溝の上からストリートに沿ってウェーハを第1ブレードで所定深さ切削し、その第1ブレードで切削した溝内を第2ブレードで再び切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、カーフチェックの実行タイミングと実行位置とを各ブレードごとに各々独立して設定できるため、各ブレードごとに最適のタイミング、最適の位置でカーフチェックを実行できる。
【0010】
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、第1ブレードと第2ブレードとを備え、第1ブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削した溝内を第2ブレードで切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断するダイシング装置のカーフチェック方法において、未切削のストリートに沿ってウェーハを第2ブレードで第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削し、その切削された溝を検査して第2ブレードのカーフチェックを実施し、そのカーフチェックの結果、カーフ位置に異常が生じている場合は、前記ストリートの中心に対する溝の中心のズレ量を算出し、そのズレ量を相殺すべく前記第2ブレードの位置を補正し、カーフチェック終了後は、前記第2ブレードで切削した溝の上からストリートに沿ってウェーハを第1ブレードで所定深さ切削し、その第1ブレードで切削した溝内を第2ブレードで再び切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、第2ブレードのカーフチェックを実施する場合は、第2ブレードで未切削のストリートを第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削し、その切削された溝に対してカーフチェックを実施する。したがって、第2ブレードで切削した溝が第1ブレードで切削した溝に重なることはなく、正確に第2ブレードのカーフチェックを実施することができる。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、第1ブレードと第2ブレードとを備え、第1ブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削した溝内を第2ブレードで切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断するダイシング装置のカーフチェック方法において、未切削のストリートに沿ってウェーハを第1ブレードで所定深さ切削するとともに、未切削のストリートに沿ってウェーハを第2ブレードで第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削し、その切削された2本の溝を検査して、第1ブレードと第2ブレードとのカーフチェックを実施し、そのカーフチェックの結果、カーフ位置に異常が生じている場合は、前記ストリートの中心に対する溝の中心のズレ量を算出し、そのズレ量を相殺すべく各ブレードの位置を補正し、カーフチェック終了後は、前記第2ブレードで切削した溝の上からストリートに沿ってウェーハを第1ブレードで所定深さ切削し、その第1ブレードで切削した溝内を第2ブレードで再び切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、第1ブレードと第2ブレードとで異なるストリートを切削してカーフチェックを実施するので、第2ブレードで形成した溝が第1ブレードで形成した溝に重なることがない。したがって、正確に両ブレードのカーフチェックを実施することができる。
【0014】
求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、第1ブレード、第2ブレード及び制御手段を備え、第1ブレードと第2ブレードとを制御手段で制御することにより、第1ブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削した溝内を第2ブレードで切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断するダイシング装置のカーフチェックシステムにおいて、前記制御手段は、第2ブレードによって所定本数のストリートが切断されると、又は、外部入力手段から第2ブレードのカーフチェック指令信号が入力されると、未切削のストリートに沿ってウェーハを第2ブレードで第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削させ、その切削された溝を検査することにより、第2ブレードのカーフチェックを実施させ、カーフチェック終了後、制御手段は、第1ブレードと第2ブレードとを制御することにより、前記第2ブレードで切削した溝の上からストリートに沿ってウェーハを第1ブレードで所定深さ切削し、その第1ブレードで切削した溝内を第2ブレードで再び切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断することを特徴とする。また、請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために請求項4に記載のダイシング装置のカーフチェックシステムにおいて、前記ダイシング装置は、ウェーハを撮像する撮像手段と、前記撮像手段の画像データを画像処理してカーフチェックを実施する画像処理手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2ブレードが未切削のストリートに沿ってウェーハを第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削したのち、その第2ブレードで切削された溝を前記撮像手段で撮像させ、その画像データを画像処理手段で画像処理させて第2ブレードのカーフチェックを実施させ、そのカーフチェックの結果、カーフ位置に異常が生じている場合は、前記ストリートの中心に対する溝の中心のズレ量を算出し、そのズレ量を相殺すべく前記第2ブレードの位置を補正することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、カーフチェックを指定したタイミングで自動的に実施する、またはオペレーターが目視でカーフチェックを実施することが可能となり、カーフチェック時に第2ブレードで未切削のストリートを切削する溝の深さは、第1ブレードで切削する溝の深さよりも浅くするので、カーフチェック後、第2ブレードで切削した溝の上から第1ブレードで切削しても、第2ブレードで形成した溝は残らず、通常どおりの切削作業を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るダイシング方法及びダイシング装置のカーフチェック方法並びにカーフチェックシステムについて説明する。
【0017】
図1は、本発明が適用されるツインスピンドルダイサの構成を示す平面図である。
【0018】
同図に示すようにツインスピンドルダイサ10は、ウェーハWを保持するウェーハテーブル12と、そのウェーハテーブル12に保持されたウェーハWを切削する一対の切削ユニット14A、14Bと、ウェーハWを撮像する一対の撮像ユニット16A、16Bと、制御装置(不図示)とから構成されている。
【0019】
ウェーハテーブル12は、円盤状に形成されており、ウェーハWの裏面を真空吸着して保持する。このウェーハテーブル12は、図示しない送り機構に駆動されることにより図中X軸方向に沿って往復移動する。また、このウェーハテーブル12は、図示しない回転駆動機構に駆動されることにより中心軸(θ軸)回りに回転する。
【0020】
なお、ウェーハWはウェーハフレーム(不図示)にマウントされた状態でウェーハテーブル12に保持される。すなわち、ウェーハWは、ウェーハフレームに貼られたウェーハシートに貼り付けられた状態でウェーハテーブル12に保持される。
【0021】
切削ユニット14A、14Bは、それぞれウェーハWを切削するブレード20A、20Bを備えており、各ブレード20A、20Bは、それぞれ主軸モータ22A、22Bの主軸スピンドル22a、22bに連結されている。この切削ユニット14A、14Bは、スピンドル移動機構に駆動されることにより、図中Y軸方向及びZ軸方向に個別に移動する。
【0022】
スピンドル移動機構は、図2に示すように一対のYキャリッジ24A、24Bを備えている。この一対のYキャリッジ24A、24Bは、共にY軸方向に沿って配設されたガイドレール26、26にスライド自在に設けられている。そして、図示しないスライド駆動手段(たとえばリニアモータなど)に駆動されることにより、図中Y軸方向に沿って個別にスライドする。
【0023】
各Yキャリッジ24A、24Bには、それぞれ図示しないリニアガイドと駆動手段とからなるZ軸方向移動機構28A、28Bが設置されており、各Z軸方向移動機構28A、28Bは、Zキャリッジ30A、30Bを図中Z軸方向に沿って駆動する。このZキャリッジ30A、30Bの先端部にはモータブラケット32A、32Bが取り付けられており、このモータブラケット32A、32Bに前記主軸モータ22A、22Bが取り付けられている。
【0024】
スピンドル移動機構は、以上のように構成され、このスピンドル移動機構に駆動されることにより、各切削ユニット14A、14Bは、図中Y軸方向及びZ軸方向に移動する。すなわち、各切削ユニット14A、14Bは、キャリッジ24A、24Bをガイドレール26、26に沿ってスライドさせることによりY軸方向に沿って移動し、Z軸方向移動機構28A、28BのZキャリッジ30A、30Bの移動によりZ軸方向に沿って移動する(上下動する)。そして、このように移動する切削ユニット14A、14Bは、Y軸方向に沿って移動することにより切削ピッチが可変し、Z軸方向に沿って移動することにより切削切込み量が可変する。
【0025】
撮像ユニット16A、16Bは、ITVカメラ34A、34Bを備えている。ITVカメラ34A、34Bは、図1に示すように、カメラホルダ36A、36Bに保持されており、カメラホルダ36A、36Bはモータブラケット32A、32Bに固定されている。このITVカメラ34A、34Bは、ウェーハテーブル12に保持されたウェーハWの上面を撮像し、その画像データを画像処理装置38に出力する。画像処理装置38は、得られた画像データを画像処理してブレード20A、20Bで切削された切削溝(カーフ)のカーフチェックを実施する。すなわち、ブレード20A、20Bで切削されたカーフのカーフ位置、カーフ幅、チッピングの有無等を計測する。
【0026】
制御装置は、ウェーハテーブル12と切削ユニット14A、14Bの駆動を制御する。この制御装置は、あらかじめ設定された切削パターンに従ってウェーハテーブル12と切削ユニット14A、14Bとを制御し、ウェーハテーブル12に保持されたウェーハWをストリートに沿って切削する。また、あらかじめ設定されたタイミング若しくはオペレータからの指示に応じてカーフチェックを実施する。
【0027】
次に、前記のごとく構成されたツインスピンドルダイサによるウェーハWの切断方法について説明する。
【0028】
本実施の形態のツインスピンドルダイサでは、ウェーハWをステップカット方式により切断する。すなわち、まず、第1のブレード20A(以下、「第1ブレード20A」という。)でストリートに沿ってウェーハWを所定深さ切削し、次いで、その第1ブレード20Aで切削された溝内を第2のブレード20B(以下、「第2ブレード20B」という。)で切削することにより、ウェーハWをストリートに沿って切断する。具体的には以下のとおりである。
【0029】
なお、本実施の形態のツインスピンドルダイサにおいては、先行して溝を切削する第1ブレード20Aの刃幅が、第2ブレード20Bの刃幅よりも大きく形成されているものとする。
【0030】
まず、制御装置は主軸モータ22A、22Bを駆動して第1ブレード20A、第2ブレード20Bを回転させる。次いで、スピンドル移動機構のスライド駆動手段を駆動して、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとの間隔をあらかじめ設定された間隔にセットする。なお、ここでは第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとの間隔がストリートの3ピッチ分に設定されているものとする。
【0031】
次に、Z軸方向移動機構28A、28Bを駆動して、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとをそれぞれ所定量下降させる。これにより、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとの切込み量が、あらかじめ設定された値にそれぞれセットされる。
【0032】
なお、ここでの第2ブレード20Bの切込み量は、第1ブレード20Aによって切削された溝G内を切削してウェーハWを完全に切断するため、第1ブレード20Aの切り込み量よりも多く設定されている。
【0033】
第1ブレード20Aと第2ブレード20Bの切込み量があらかじめ設定された値にセットされると、制御装置は、主軸モータ22Aと共に主軸モータ22Bを駆動して、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとを回転させる。次に、ウェーハテーブル12の切削送り機構を駆動して、ウェーハテーブル12をX軸方向に沿って移動させる。これにより、ウェーハWがストリートSX1に沿っての所定深さ切削され、所定深さの溝GX1がストリートSX1に沿って形成される(図3(a)参照)。
【0034】
次に、制御装置はスピンドル移動機構のスライド駆動手段を駆動して、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとをストリートのピッチ分だけY軸方向に移動させる。そして、ウェーハテーブル12をX軸方向に再び移動させて、次のストリートSX2を第1ブレード20Aによって切削する。
【0035】
以上の切削動作を繰り返し行い、X軸方向のストリートSX1、SX2、…を第1ブレード20Aで順次切削してゆく。
【0036】
ところで、上記のようにX軸方向のストリートSX1、SX2、…を第1ブレード20Aで順次切削し、4本目のストリートSX1に到達すると、図3(b)に示すように、第1ブレード20Aによって切削された第1本目の溝GX1の位置に第2ブレード20Bが位置する。この状態でウェーハテーブル12の切削送り機構を引き続き駆動して、ウェーハテーブル12をX軸方向に移動させると、第1ブレード20AによってストリートSX4が所定深さ切削されるとともに、第2ブレード20Bによって溝GX1内が切削され、ウェーハWがストリートSX1に沿って分断される。
【0037】
制御装置は、第1ブレード20Aによる4本目のストリートSX4の切削と、第2ブレード20Bによる1本目の溝GX1の切削が終了すると、スピンドル移動機構のスライド駆動手段を駆動して、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとをストリートのピッチ分だけY軸方向に移動させる。そして、ウェーハテーブル12をX軸方向に再び移動させて、次のストリートSX5を第1ブレード20Aによって切削するとともに、第2ブレード20Bによって2本目の溝GX2内を切削する。この切削動作を繰り返し行い、図3(c)に示すように、X軸方向のストリートSX1、SX2、…を第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとで順次切削し、ウェーハWをストリートSX1、SX2、…に沿って分断してゆく。
【0038】
そして、X軸方向のストリートSX1、SX2、…の切断が全て終了すると、制御装置は、ウェーハテーブル12を90°回転させて、X軸方向と直交するY方向のストリートSY1、SY2、…を上述した手順と同じ手順を繰り返して切断する。これにより、ウェーハWは最終的に碁盤目状に切断される。
【0039】
次に、本発明に係るカーフチェック方法を上述したツインスピンドルダイサに適用した例で説明する。
【0040】
カーフチェックの実施方法には、▲1▼あらかじめ設定されたタイミングで自動的に実施する方法と、▲2▼オペレータによる任意のタイミングで実施する方法とがある。
【0041】
まず、初めにあらかじめ設定されたタイミングで自動的にカーフチェックを実施する方法について説明する。
【0042】
図4は、あらかじめ設定されたタイミングで自動的にカーフチェックを実施する場合のフローチャートである。
【0043】
カーフチェックの自動実施モードが選択されると、制御装置は、第1ブレード20Aによる切削ライン数(第1ブレード20Aで切削したストリートの本数)と第2ブレード20Bによる切削ライン数(第2ブレード20Bで切削したストリートの本数)とをカウントする。そして、いずれか一方のブレードの切削ライン数があらかじめ設定されたライン数に達すると、カーフチェックを自動的に実施する(ステップS1)。
【0044】
まず、制御装置は、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bの何れのブレードのカーフチェックを実施するかを判定する(ステップS2)。ここでは、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとが、共に規定のライン数に達している場合について説明する。
【0045】
図5(a)に示すように、第1ブレード20Aは、第2ブレード20Bに先行して所定深さの溝G5 をストリートS5 に沿って切削しており、第2ブレード20Bは、その第1ブレード20Aで切削した溝G1 内を切削している。制御装置は、第1ブレード20Aによる切削ライン数と第2ブレード20Bによる切削ライン数とが、あらかじめ設定されたライン数に達した段階で切断作業を一時中断する。
【0046】
次に、制御装置は、図5(b)に示すように、第2ブレード20Bを第1ブレード20Aによる切削がまだ行われていないストリートS6 まで移動させる(ステップS3)。そして、第2ブレード20Bによってその未切削のストリートS6 をあらかじめ設定された深さで切削する(ステップS4)。
【0047】
次に、制御装置は、第1ブレード20Aで切削した溝G5 をITVカメラ34Aで撮像する。そして、その画像データを画像処理装置38で画像処理して、第1ブレード20Aのカーフチェックを実施する(ステップS5)。すなわち、第1ブレード20Aで切削した溝(カーフ)G5 のカーフ位置、カーフ幅、チッピングの有無等を計測する。
【0048】
次に、制御装置は、第2ブレード20Bで切削した溝g6 をITVカメラ34Bで撮像する。そして、その画像データを画像処理装置38で画像処理して、第2ブレード20Bのカーフチェックを実施する(ステップS6)。すなわち、第2ブレード20Bで切削した溝(カーフ)g6 のカーフ位置、カーフ幅、チッピングの有無等を計測する。
【0049】
カーフチェックが終了すると、制御装置は、そのカーフチェックの結果に基づいて判定を行う(ステップS7)。そして、その判定の結果、異常が認められれば警報を発生し、運転を停止する(ステップS8)。一方、正常であれば自動切断を再開する(ステップS9)。すなわち、図5(e)に示すように、第1ブレード20AでウェーハWをストリートS6 に沿って所定深さ切削するとともに、第2ブレード20Bで溝G3 内を切削する。
【0050】
なお、第1ブレード20Aで切削するストリートS6 は、前記のごとく第2ブレードのカーフチェックのために、すでに第2ブレード20Bで切削されているので、この場合、第1ブレード20Aは、第2ブレード20Bで切削された溝g6 に沿ってこの溝g6 の上から更に切削を実施して、所定深さの溝G6 を形成する。
【0051】
以上のカーフチェック方法によれば、第2ブレード20Bのカーフチェックを実施するに際して、未切削のストリートを第2ブレード20Bで切削してカーフチェックを実施するので、従来のように第1ブレード20Aで切削した溝(カーフ)と第2ブレード20Bで切削した溝(カーフ)とが重なることがなく、正確なカーフチェックを行うことができる。
【0052】
なお、カーフチェック時に第2ブレード20Bで切削する溝の深さは、その後に第1ブレード20Aで再び同じストリート上を切削することから、第1ブレード20Aで切削する溝の深さよりも浅く切削する。
【0053】
以上は第1ブレード20Aのカーフチェックのタイミングと第2ブレード20Bのカーフチェックのタイミングとが同じであった場合であり、第1ブレード20Aの切削ライン数のみが、あらかじめ設定されているライン数に達している場合は、第1ブレード20Aのみをカーフチェックする。この場合、カーフチェックは次のように実施される。
【0054】
図5(a)に示すように、第1ブレード20Aは、第2ブレード20Bに先行して溝G5 を切削しているので、第1ブレード20Aで切削した溝と第2ブレード20Bで切削した溝とが重なり合うことはない。したがって、該当のストリートの通常の切削を終了した段階でカーフチェックを実施することができる。
【0055】
制御装置は、第1ブレード20Aの切削ライン数が、あらかじめ設定されたライン数に達した段階で切削作業を一時中断する。そして、図5(c)に示すように、第1ブレード20Aで切削した溝G5 をITVカメラ34Aで撮像する。そして、その画像データを画像処理装置38で画像処理して、第1ブレード20Aのカーフチェックを実施する(ステップS10)。
【0056】
カーフチェックが終了すると、制御装置は、そのカーフチェックの結果に基づいて判定を行う(ステップS7)。そして、その判定の結果、異常が認められれば警報を発生し、運転を停止する(ステップS8)。一方、正常であれば自動切断を再開する(ステップS9)。すなわち、図5(e)に示すように、第1ブレード20AでウェーハWをストリートS6 に沿って所定深さ切削するとともに、第2ブレード20Bで溝G3 内を切削する。
【0057】
また、第2ブレード20Bの切削ライン数のみが、あらかじめ設定されているライン数に達している場合は、第2ブレード20Bのみをカーフチェックする。この場合、カーフチェックは次のように実施される。
【0058】
図5(a)に示すように、第2ブレード20Bは、すでに第1ブレード20Aで切削された溝G2 内を切削しているので、この状態でカーフチェックを実施しても、第2ブレード20Bで切削した溝g2 は、第1ブレード20Aで切削した溝G2 に重なってしまうので、正確にカーフチェックすることはできない。
【0059】
そこで、第2ブレード20Bの切削ライン数が、あらかじめ設定されているライン数に達した場合、制御装置は、図5(b)に示すように、まず第2ブレード20Bを第1ブレード20Aによる切削がまだ行われていないストリートS6 まで移動させる(ステップS11)。そして、第2ブレード20Bによってその未切削のストリートS6 をあらかじめ設定された深さで切削する(ステップS12)。次に、制御装置は、第2ブレード20Bで切削した溝g6 をITVカメラ34Bで撮像する。そして、その画像データを画像処理装置38で画像処理して、第2ブレード20Bのカーフチェックを実施する(ステップS13)。
【0060】
カーフチェックが終了すると、制御装置は、そのカーフチェックの結果に基づいて判定を行う(ステップS7)。そして、その判定の結果、異常が認められれば警報を発生し、運転を停止する(ステップS8)。一方、正常であれば、自動切断を再開する(ステップS9)。すなわち、図5(e)に示すように、第1ブレード20AでウェーハWをストリートS6 に沿って所定深さ切削するとともに、第2ブレード20Bで溝G3 内を切削する。
【0061】
なお、第1ブレード20Aで切削するストリートS6 は、すでに第2ブレード20Bで切削されているので、この場合、第1ブレード20Aは、第2ブレード20Bで切削された溝g6 に沿ってこの溝g6 の上から更に切削を実施して、所定深さの溝G6 を形成する。
【0062】
以上説明したカーフチェック方法によれば、第2ブレード20Bのカーフチェックを実施するに際して、未切削のストリートを切削してカーフチェックを実施するので、従来のように第1ブレード20Aで切削した溝と第2ブレード20Bで切削した溝とが重なることがなく、正確なカーフチェックを行うことができる。
【0063】
次に、オペレータによる任意のタイミングでカーフチェックを実施する場合について説明する。
【0064】
図6は、オペレータによる任意のタイミングでカーフチェックを実施する場合のフローチャートである。
【0065】
カーフチェックの自動実施モードが選択されているか否かにかかわらず、オペレータが外部の入力装置(不図示)からカーフチェック実施の指令を与えると(ステップS20)、制御装置は、現在切削しているストリートを切削し終えた段階で切削作業を一時中断する。
【0066】
オペレータは、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bのいずれのブレードをカーフチェックするのかを選択し、入力装置から制御装置に指令を与える(ステップS21)。ここでは、まず第1ブレード20Aのカーフチェックが選択された場合について説明する。
【0067】
図5(a)に示すように、第1ブレード20Aは、第2ブレード20Bに先行して溝G5 を切削しているので、第1ブレード20Aで切削した溝と第2ブレード20Bで切削した溝とが重なり合うことはない。したがって、この場合、最新の切削ラインをカーフチェックすればよいこととなる。
【0068】
制御装置は、第1ブレード20Aのカーフチェックが選択されると、第1ブレード20Aで切削した最新の溝G5 をITVカメラ34Aで撮像する。そして、その画像データを画像処理装置38で画像処理して、第1ブレード20Aのカーフチェックを実施する(ステップS22)。
【0069】
カーフチェックが終了すると(ステップS23)、制御装置又はオペレータは、そのカーフチェックの結果に基づいて判定を行う。そして、その判定の結果、異常が認められれば、そのまま運転を停止し、正常であれば切断を再開する。すなわち、図5(e)に示すように、第1ブレード20AでウェーハWをストリートS6 に沿って所定深さ切削するとともに、第2ブレード20Bで溝G3 内を切削する。
【0070】
次に、第2ブレード20Bのカーフチェックが選択された場合について説明する。
【0071】
図5(a)に示すように、第2ブレード20Bは、すでに第1ブレード20Aで切削された溝G2 内を切削しているので、この状態でカーフチェックを実施しても、第2ブレード20Bで切削した溝g2 は、第1ブレード20Aで切削した溝G2 に重なってしまうので、正確にカーフチェックすることはできない。
【0072】
そこで、第2ブレード20Bのカーフチェックが選択された場合、制御装置は、図5(b)に示すように、第2ブレード20Bを第1ブレード20Aによる切削がまだ行われていないストリートS6 まで移動させる(ステップS24)。そして、第2ブレード20Bによってその未切削のストリートS6 をあらかじめ設定された深さで切削する(ステップS25)。
【0073】
次に、制御装置は、第2ブレード20Bで切削した溝g6 をITVカメラ34Bで撮像する。そして、その画像データを画像処理装置38で画像処理して、第2ブレード20Bのカーフチェックを実施する(ステップS26)。
【0074】
カーフチェックが終了すると(ステップS23)、制御装置又はオペレータは、そのカーフチェックの結果に基づいて判定を行う。そして、異常が認められれば、運転を停止し、正常であれば、自動切断を再開する。すなわち、図5(e)に示すように、第1ブレード20AでウェーハWをストリートS6 に沿って所定深さ切削するとともに、第2ブレード20Bで溝G3 内を切削する。
【0075】
このように、第2ブレード20Bのカーフチェックを実施するに際して、未切削のストリートを切削してカーフチェックを実施するので、従来のように第1ブレード20Aで切削した溝と第2ブレード20Bで切削した溝とが重なることがなく、正確なカーフチェックを行うことができる。
【0076】
ところで、上述した一連の実施の形態は、画像処理装置38を用いてカーフチェックを自動で行う方法である。これに対してオペレータが目視でカーフチェックを実施する場合は次のとおりである。
【0077】
図7は、オペレータが目視でカーフチェックを実施する場合のフローチャートである。
【0078】
カーフチェックの自動実施モードが選択されているか否かにかかわらず、オペレータが外部の入力装置(不図示)から目視によるカーフチェックの実施指令を与えると(ステップS30)、制御装置は、オペレータが指定したストリートを切削し終えた段階で切削作業を一時中断する(ステップS31)。
【0079】
そして、制御装置は、図5(b)に示すように、まず第2ブレード20Bを第1ブレード20Aによる切削がまだ行われていないストリートS6 まで移動させる(ステップS32)。次に、第2ブレード20Bによってその未切削のストリートS6 をあらかじめ設定された深さで切削する(ステップS33)。そして、第2ブレード20Bによる切削が終了した段階でツインスピンドルダイサ10の運転を停止する(ステップS34)。
【0080】
オペレータは、モニタ画面又は顕微鏡により目視でカーフチェックを行う。すなわち、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとで切削した溝のカーフ位置、カーフ幅、チッピングの有無等を目視して計測する。カーフチェックの結果、異常が認められれば、そのまま運転を停止し、正常であれば、切断を再開する。すなわち、図5(e)に示すように、第1ブレード20AでウェーハWをストリートS6 に沿って所定深さ切削するとともに、第2ブレード20Bで溝G3 内を切削する。
【0081】
このように目視でカーフチェックを行う場合も、第2ブレード20Bは未切削のストリートを切削するので、従来のように第1ブレード20Aで切削した溝と第2ブレード20Bで切削した溝とが重なることがなく、正確なカーフチェックを行うことができる。
【0082】
なお、上述した一連の実施の形態では、第1ブレード20Aの刃幅と第2ブレード20Bの刃幅が異なる場合について説明したが、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bは、同じ刃幅のものを使用してもよい。なお、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bの刃幅が同じ場合に、従来の方法でカーフチェックを実施すると、第2ブレード20Bの切削溝が第1ブレード20Aの切削溝に重なるので、第1ブレード20A、第2ブレード20B共に正確なカーフ位置、カーフ幅を計測できないという欠点があるが、本発明に係るカーフチェック方法によれば、第1ブレード20Aと第2ブレード20Bとで個別に溝を切削してカーフチェックを実施するので、いずれのブレードも正確なカーフ位置、カーフ幅を計測することができる。
【0083】
また、上述した一連の実施の形態では、カーフチェックの結果、異常が認められた場合は装置の運転を停止するようにしているが、カーフ位置に異常が生じている場合は、カーフ位置を自動補正して、運転を再開するようにしてもよい。すなわち、カーフチェックの結果から、ストリートの中心に対する切削溝の中心のズレ量δを算出し(正確に切削されていれば、ストリートの中心と切削溝の中心は一致する。)、そのズレ量δを相殺すべくブレード位置を補正する。そして補正後、自動切削を再開する。これにより、装置の運転を止めずに常に正確な切断作業を実施することができる。
【0084】
また、上述した一連の実施の形態では、ウェーハを撮像する撮像ユニット16A、16Bが一対で構成されているが、撮像ユニットは単一の構成であってもよい。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1ブレードと第2ブレードとで異なるストリートを切削してカーフチェックを実施するので、第2ブレードで形成した溝が第1ブレードで形成した溝に重なることがない。したがって、正確に両ブレードのカーフチェックを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ツインスピンドルダイサの構成を示す平面図
【図2】ツインスピンドルダイサの構成を示す正面図
【図3】ステップカット方式でウェーハを切断する場合の説明図
【図4】あらかじめ設定されたタイミングで自動的にカーフチェックを実施する場合のフローチャート
【図5】カーフチェックの実施手順の説明図
【図6】オペレータによる任意のタイミングでカーフチェックを実施する場合のフローチャート
【図7】オペレータによる目視でカーフチェックを実施する場合のフローチャート
【図8】従来のカーフチェック方法の説明図
【符号の説明】
10…ツインスピンドルダイサ、12…ウェーハテーブル、14A、14B…切削ユニット、16A、16B…撮像ユニット、20A…第1ブレード、20B…第2ブレード、22A、22B…主軸モータ、22a、22b…主軸スピンドル、24A、24B…キャリッジ、26…ガイドレール、28A、28B…Z軸方向移動機構、30A、30B…Zキャリッジ、32A、32B…モータブラケット、34A、34B…ITVカメラ、36A、36B…カメラホルダ、38…画像処理装置、W…ウェーハ、S…ストリート、G…第1ブレードによる切削溝(カーフ)、g…第2ブレードによる切削溝(カーフ)

Claims (5)

  1. 第1ブレードと第2ブレードとを備え、第1ブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削した溝内を第2ブレードで切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断するダイシング方法において、
    前記第1ブレードのカーフチェックを実施する場合は、未切削のストリートに沿ってウェーハを前記第1ブレードで所定深さ切削し、その切削された溝を検査することにより、前記第1ブレードのカーフチェックを実施し、前記第2ブレードのカーフチェックを実施する場合は、未切削のストリートに沿ってウェーハを前記第2ブレードで第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削し、その切削された溝を検査することにより、前記第2ブレードのカーフチェックを実施するものとし、各ブレードのカーフチェックを実施するにあたり、各ブレードのカーフチェックの実行タイミングとカーフチェックを実施するストリートとを各ブレードごとに個別に管理し、カーフチェック終了後は、前記第2ブレードで切削した溝の上からストリートに沿ってウェーハを第1ブレードで所定深さ切削し、その第1ブレードで切削した溝内を第2ブレードで再び切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断することを特徴とするダイシング方法。
  2. 第1ブレードと第2ブレードとを備え、第1ブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削した溝内を第2ブレードで切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断するダイシング装置のカーフチェック方法において、
    未切削のストリートに沿ってウェーハを第2ブレードで第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削し、その切削された溝を検査して第2ブレードのカーフチェックを実施し、そのカーフチェックの結果、カーフ位置に異常が生じている場合は、前記ストリートの中心に対する溝の中心のズレ量を算出し、そのズレ量を相殺すべく前記第2ブレードの位置を補正し、カーフチェック終了後は、前記第2ブレードで切削した溝の上からストリートに沿ってウェーハを第1ブレードで所定深さ切削し、その第1ブレードで切削した溝内を第2ブレードで再び切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断することを特徴とするダイシング装置のカーフチェック方法。
  3. 第1ブレードと第2ブレードとを備え、第1ブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削した溝内を第2ブレードで切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断するダイシング装置のカーフチェック方法において、
    未切削のストリートに沿ってウェーハを第1ブレードで所定深さ切削するとともに、未切削のストリートに沿ってウェーハを第2ブレードで第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削し、その切削された2本の溝を検査して、第1ブレードと第2ブレードとのカーフチェックを実施し、そのカーフチェックの結果、カーフ位置に異常が生じている場合は、前記ストリートの中心に対する溝の中心のズレ量を算出し、そのズレ量を相殺すべく各ブレードの位置を補正し、カーフチェック終了後は、前記第2ブレードで切削した溝の上からストリートに沿ってウェーハを第1ブレードで所定深さ切削し、その第1ブレードで切削した溝内を第2ブレードで再び切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断することを特徴とするダイシング装置のカーフチェック方法。
  4. 第1ブレード、第2ブレード及び制御手段を備え、第1ブレードと第2ブレードとを制御手段で制御することにより、第1ブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削した溝内を第2ブレードで切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断するダイシング装置のカーフチェックシステムにおいて、
    前記制御手段は、第2ブレードによって所定本数のストリートが切断されると、又は、外部入力手段から第2ブレードのカーフチェック指令信号が入力されると、未切削のストリートに沿ってウェーハを第2ブレードで第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削させ、その切削された溝を検査することにより、第2ブレードのカーフチェックを実施 させ、カーフチェック終了後、制御手段は、第1ブレードと第2ブレードとを制御することにより、前記第2ブレードで切削した溝の上からストリートに沿ってウェーハを第1ブレードで所定深さ切削し、その第1ブレードで切削した溝内を第2ブレードで再び切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断することを特徴とするダイシング装置のカーフチェックシステム。
  5. 前記ダイシング装置は、ウェーハを撮像する撮像手段と、前記撮像手段の画像データを画像処理してカーフチェックを実施する画像処理手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第2ブレードが未切削のストリートに沿ってウェーハを第1ブレードが切削する溝の深さよりも浅く切削したのち、その第2ブレードで切削された溝を前記撮像手段で撮像させ、その画像データを画像処理手段で画像処理させて第2ブレードのカーフチェックを実施させ、そのカーフチェックの結果、カーフ位置に異常が生じている場合は、前記ストリートの中心に対する溝の中心のズレ量を算出し、そのズレ量を相殺すべく前記第2ブレードの位置を補正することを特徴とする請求項記載のダイシング装置のカーフチェックシステム。
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