JP7486379B2 - レーザー加工方法およびチップの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザー加工方法およびチップの製造方法に関する。
半導体ウェーハ等の被加工物は、表面に形成される複数のストリートと、格子状に交差する複数のストリートによって区画された各領域に形成されるデバイスと、を有し、ストリートに沿って分割されることでデバイスチップに個片化される。
被加工物の分割方法として、例えば、被加工物の表面に塗布した水溶性の保護膜を、ストリートに沿ってレーザービームを照射することで除去してマスクを形成した後、プラズマエッチングを行う方法が提案されている(特許文献1参照)。この方法は、ストリートの交差部で保護膜が除去しきれずに残ってしまう場合があるため、第一方向に沿ったストリート、および第一方向と交差する第二方向に沿ったストリートに対して、交互に2回ずつレーザービームを照射する方法が採用されている。
特開2016-207737号公報
ところで、レーザー加工装置では、熱影響等によるカット位置ずれを補正するために、加工溝の溝幅を測定して溝の中央位置を求め、加工溝がストリートの中央に形成されているか否かを確認し補正する所謂カーフチェックを実施している。しかしながら、上述のように2回ずつレーザービームを照射する加工方法では、2回目のレーザー加工痕が1回目のレーザー加工痕と重なるため、2回目の加工位置(カーフ幅)を正確に認識することが困難であり、適切な位置に加工を施せなくなる可能性があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工位置を正確に認識し、被加工物の適切な位置に加工を施すことができるレーザー加工方法およびチップの製造方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザー加工方法は、第一の方向に沿って設定された複数の第一のストリートと、該第一の方向と交差する第二の方向に沿って設定された複数の第二のストリートと、を表面側に有し、複数の該第一のストリートおよび複数の該第二のストリートによって区画された各領域にデバイスが形成された被加工物に対して、該第一のストリートおよび該第二のストリートに沿って2回以上レーザービームを照射して加工を施すレーザー加工方法であって、複数の該第一のストリートのうち、2回目以降の加工において所望の加工位置と実際の加工位置とのずれ量を検出するカーフチェックに使用するための第一のカーフチェック用ストリートを設定する第一のカーフチェック用ストリート設定ステップと、複数の該第二のストリートのうち、2回目以降の加工においてカーフチェックに使用するための第二のカーフチェック用ストリートを設定する第二のカーフチェック用ストリート設定ステップと、該第一のカーフチェック用ストリートを除く複数の該第一のストリートに沿ってレーザービームを照射する第一のレーザー加工ステップと、該第二のカーフチェック用ストリートを除く複数の該第二のストリートに沿ってレーザービームを照射する第二のレーザー加工ステップと、該第一のレーザー加工ステップおよび該第二のレーザー加工ステップの後、該第一のカーフチェック用ストリートを含む複数の該第一のストリートに沿ってレーザービームを照射する第三のレーザー加工ステップと、該第二のカーフチェック用ストリートを含む複数の該第二のストリートに沿ってレーザービームを照射する第四のレーザー加工ステップと、該第三のレーザー加工ステップおよび該第四のレーザー加工ステップの後、該第一のカーフチェック用ストリートに沿ってレーザービームを照射する第五のレーザー加工ステップと、該第二のカーフチェック用ストリートに沿ってレーザービームを照射する第六のレーザー加工ステップと、を含み、該第三のレーザー加工ステップでは、該第一のカーフチェック用ストリートに形成されたレーザー加工溝を用いてカーフチェックを実施し、該第四のレーザー加工ステップでは、第二のカーフチェック用ストリートに形成されたレーザー加工溝を用いてカーフチェックを実施することを特徴とする。
また、本発明のレーザー加工方法において、該第一のレーザー加工ステップおよび該第二のレーザー加工ステップでは、途中の所定のタイミングで、該レーザービームの照射により形成されたレーザー加工溝を撮像し、該レーザー加工溝の加工位置と所望の加工位置とのずれ量を検出するカーフチェックを実施することを特徴とする。
また、本発明のチップの製造方法は、第一の方向に沿って設定された複数の第一のストリートと、該第一の方向と交差する第二の方向に沿って設定された複数の第二のストリートと、を表面側に有し、複数の該第一のストリートおよび複数の該第二のストリートによって区画された各領域にデバイスが形成された被加工物を分割してチップを製造するチップの製造方法であって、該被加工物の裏面側に水溶性保護膜を塗布する保護膜形成ステップと、該保護膜形成ステップの後、複数の該第一のストリートおよび複数の該第二のストリートに沿って該水溶性保護膜を除去しエッチングマスクを形成するマスク形成ステップと、該エッチングマスクを介して複数の該第一のストリートおよび複数の該第二のストリートの部分をプラズマエッチングするプラズマエッチングステップと、該プラズマエッチングステップの後、該水溶性保護膜に洗浄水を供給して該水溶性保護膜を除去する保護膜除去ステップと、を含み、該マスク形成ステップでは、該レーザー加工方法を用いて該エッチングマスクを形成することを特徴とする。
本願発明は、加工位置を正確に認識し、被加工物の適切な位置に加工を施すことができる。
図1は、実施形態に係るレーザー加工方法の加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るレーザー加工方法の流れを示すフローチャートである。 図3は、実施形態に係るレーザー加工方法に用いるレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。 図4は、図2に示す第一のレーザー加工ステップ後の被加工物を示す平面図である。 図5は、図2に示す第二のレーザー加工ステップ後の被加工物を示す平面図である。 図6は、図2に示す第三のレーザー加工ステップ後の被加工物を示す平面図である。 図7は、図2に示す第四のレーザー加工ステップ後の被加工物を示す平面図である。 図8は、図2に示す第五のレーザー加工ステップ後の被加工物を示す平面図である。 図9は、図2に示す第六のレーザー加工ステップ後の被加工物を示す平面図である。 図10は、実施形態に係るカーフチェックの流れを示すフローチャートである。 図11は、実施形態に係るチップの製造方法の流れを示すフローチャートである。 図12は、図11に示す保護膜形成ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。 図13は、図12における被加工物の要部を拡大して示す模式図である。 図14は、図11に示すマスク形成ステップの一状態における被加工物の要部を拡大して示す模式図である。 図15は、図11に示すプラズマエッチングステップの一状態における被加工物の要部を拡大して示す模式図である。 図16は、図11に示す保護膜除去ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。 図17は、図16における被加工物の要部を拡大して示す模式図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係るレーザー加工方法およびチップの製造方法について、図面に基づいて説明する。まず、実施形態の加工対象である被加工物10の構成について説明する。図1は、実施形態に係るレーザー加工方法の加工対象の被加工物10の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、被加工物10は、シリコン(Si)、サファイア(Al)、ガリウムヒ素(GaAs)または炭化ケイ素(SiC)等を基板11とする円板状の半導体ウェーハ、光デバイスウェーハ等のウェーハである。被加工物10は、基板11の表面12において、第一の方向1に沿って設定された複数の第一のストリート13と、第一の方向1と交差する第二の方向2に沿って設定された複数の第二のストリート14と、を有する。すなわち、複数の第一のストリート13および複数の第二のストリート14は、基板11の表面12に格子状に設定される。
また、被加工物10は、基板11の表面12において、複数の第一のストリート13および複数の第二のストリート14によって区画された各領域に形成されたデバイス15を有している。デバイス15は、例えば、IC(Integrated Circuit)、またはLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。デバイス15が形成された表面12と反対側に位置する被加工物10の面を裏面16とする。
被加工物10は、環状のフレーム20および貼着テープ21に支持される。フレーム20は、被加工物10の外径より大きな開口を有する環状である。フレーム20は、プラズマエッチングに対して耐性を有する金属や樹脂等の材質で構成される。貼着テープ21は、絶縁性の合成樹脂により構成された基材層と、基材層の表面および裏面の少なくともいずれかに積層された粘着性を有する糊層とを含む。貼着テープ21は、外周がフレーム20の裏面側に貼着される。被加工物10は、フレーム20の開口の所定の位置に位置決めされ、表面12が貼着テープ21に貼着されることによって、フレーム20および貼着テープ21に固定される。
(レーザー加工方法)
次に、実施形態に係るレーザー加工方法を説明する。図2は、実施形態に係るレーザー加工方法の流れを示すフローチャートである。レーザー加工方法は、第一のカーフチェック用ストリート設定ステップ101と、第二のカーフチェック用ストリート設定ステップ102と、第一のレーザー加工ステップ103と、第二のレーザー加工ステップ104と、第三のレーザー加工ステップ105と、第四のレーザー加工ステップ106と、第五のレーザー加工ステップ107と、第六のレーザー加工ステップ108と、を含む。
(第一のカーフチェック用ストリート設定ステップ101)
第一のカーフチェック用ストリート設定ステップ101は、第一のカーフチェック用ストリート23(後述の図4等参照)を設定するステップである。第一のカーフチェック用ストリート23は、複数の第一のストリート13のうち、2回目以降の加工においてカーフチェックに使用するためのストリートであって、所定本置きに設定される。
カーフチェックとは、ストリートに沿って加工された加工溝が適正に形成されたか否かの加工品質を確認する動作である。カーフチェックでは、例えば、加工溝の幅やチッピングの大きさ、加工溝のずれ等を測定し、これら測定値がそれぞれ設定された許容値を超えているか否かを判定する。カーフチェックにおいては、所望の加工位置と測定した加工位置とのずれをゼロにするための補正値を算出し、この補正値を用いて以降の加工が行われる。
実施形態のカーフチェックでは、レーザー加工において、1回目のレーザー照射によるレーザー加工溝25(後述の図4から図7までを参照)について、所望の加工位置と実際の加工位置とのずれ量を検出する。すなわち、実施形態の第一のカーフチェック用ストリート設定ステップ101では、カーフチェック上要求される精度に応じて、所定本置きの第一のカーフチェック用ストリート23が適正に設定される。なお、後述の図4から図9に示す一例において、第一のカーフチェック用ストリート23は、複数の第一のストリート13のうち4本置きに設定される。
(第二のカーフチェック用ストリート設定ステップ102)
第二のカーフチェック用ストリート設定ステップ102は、第二のカーフチェック用ストリート24(後述の図5等参照)を設定するステップである。第二のカーフチェック用ストリート24は、複数の第二のストリート14のうち、2回目以降の加工においてカーフチェックに使用するためのストリートであって、所定本置きに設定される。
実施形態の第二のカーフチェック用ストリート設定ステップ102では、カーフチェック上要求される精度に応じて、所定本置きの第二のカーフチェック用ストリート24が適正に設定される。なお、後述の図4から図9に示す一例において、第二のカーフチェック用ストリート24は、複数の第二のストリート14のうち4本置きに設定される。
(レーザー加工装置の構成例)
図3は、実施形態に係るレーザー加工方法に用いるレーザー加工装置35の構成例を示す斜視図である。実施形態の第一のレーザー加工ステップ103から第六のレーザー加工ステップ108まででは、図3に示すように、被加工物10の裏面16側から第一のストリート13および第二のストリート14に沿ってレーザービーム30を照射して加工を施す。レーザービーム30は、被加工物10に対して吸収性を有する波長のレーザービームである。
実施形態では、レーザー加工装置35による溝加工によって、レーザー加工溝25、26を形成する。レーザー加工装置35は、チャックテーブル36と、レーザービーム照射ユニット37と、撮像ユニット39と、チャックテーブル36とレーザービーム照射ユニット37とを相対的に移動させる移動ユニットと、を備える。
以下の説明において、X軸方向は、水平面における一方向である。Y軸方向は、水平面において、X軸方向に直交する方向である。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向に直交する方向である。実施形態のレーザー加工装置35は、加工送り方向がX軸方向であり、割り出し送り方向がY軸方向であり、焦点位置調整方向がZ軸方向である。
レーザービーム照射ユニット37は、例えば、レーザービーム30を発振する発振器と、レーザービーム30を加工点に集光させる集光レンズ38(図14参照)と、発振器と集光レンズ38との間に設けられる各種の光学部品と、を含む。撮像ユニット39は、例えば、CCDカメラまたは赤外線カメラを含む。移動ユニットは、例えば、チャックテーブル36をX軸方向およびY軸方向に移動可能、かつZ軸回りに回転可能である。移動ユニットは、例えば、レーザービーム照射ユニット37の集光レンズ38を、Z軸方向に移動可能である。
(第一のレーザー加工ステップ103)
図4は、図2に示す第一のレーザー加工ステップ103後の被加工物10を示す平面図である。第一のレーザー加工ステップ103は、第一のカーフチェック用ストリート23を除く複数の第一のストリート13に沿ってレーザービーム30(図3参照)を照射するステップである。
実施形態の第一のレーザー加工ステップ103では、まず、図3に示すように、貼着テープ21を介して被加工物10の表面12側をレーザー加工装置35のチャックテーブル36に吸引保持する。次に、移動ユニットによって、チャックテーブル36を加工位置まで移動させる。この際、第一のストリート13が延びる第一の方向1が、レーザー加工装置35の加工送り方向であるX軸方向(図3参照)と平行になるように、チャックテーブル36を鉛直方向軸回りに回転させて位置合わせを行う。
第一のレーザー加工ステップ103では、次に、撮像ユニット39で被加工物10を撮像することによって、第一のストリート13を検出する。第一のストリート13が検出されたら、被加工物10の第一のストリート13とレーザービーム照射ユニット37の照射部との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
第一のレーザー加工ステップ103では、次に、レーザービーム照射ユニット37からパルス状のレーザービーム30を被加工物10の裏面16側に照射させる。レーザービーム照射ユニット37に対してチャックテーブル36を相対的に移動させながら、被加工物10の裏面16側の第一のカーフチェック用ストリート23を除く第一のストリート13に対応する部分にレーザービーム30を照射させる。
これにより、図4に示すように、被加工物10の裏面16には、第一のカーフチェック用ストリート23を除く第一のストリート13に沿ったレーザー加工溝25が形成される。レーザー加工溝25は、レーザービーム30が第一のストリート13または第二のストリート14に沿って1回照射されたレーザー加工痕である。レーザー加工溝25は、図4において、点線で示される(以下の図5から図9でも同様)。この際、第一のレーザー加工ステップ103では、途中の所定のタイミングで、カーフチェックを実施する。カーフチェックの手順については、後述にて説明する。
(第二のレーザー加工ステップ104)
図5は、図2に示す第二のレーザー加工ステップ104後の被加工物10を示す平面図である。第二のレーザー加工ステップ104は、第二のカーフチェック用ストリート24を除く複数の第二のストリート14に沿ってレーザービーム30(図3参照)を照射するステップである。
実施形態の第二のレーザー加工ステップ104では、第二のストリート14が延びる第二の方向2が、レーザー加工装置35の加工送り方向であるX軸方向(図3参照)と平行になるように、チャックテーブル36を鉛直方向軸回りに回転させて位置合わせを行う。次に、撮像ユニット39で被加工物10を撮像することによって、第二のストリート14を検出する。第二のストリート14が検出されたら、被加工物10の第二のストリート14とレーザービーム照射ユニット37の照射部との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
第二のレーザー加工ステップ104では、次に、レーザービーム照射ユニット37からパルス状のレーザービーム30を被加工物10の裏面16側に照射させる。レーザービーム照射ユニット37に対してチャックテーブル36を相対的に移動させながら、被加工物10の裏面16側の第二のカーフチェック用ストリート24を除く第二のストリート14に対応する部分にレーザービーム30を照射させる。
これにより、図5に示すように、被加工物10の裏面16には、第二のカーフチェック用ストリート24を除く第二のストリート14に沿ったレーザー加工溝25が形成される。この際、第二のレーザー加工ステップ104では、第一のレーザー加工ステップ103と同様に、途中の所定のタイミングで、カーフチェックを実施する。
(第三のレーザー加工ステップ105)
図6は、図2に示す第三のレーザー加工ステップ105後の被加工物10を示す平面図である。第三のレーザー加工ステップ105は、第一のレーザー加工ステップ103および第二のレーザー加工ステップ104の後に実施される。第三のレーザー加工ステップ105は、第一のカーフチェック用ストリート23を含む複数の第一のストリート13に沿ってレーザービーム30(図3参照)を照射するステップである。すなわち、第三のレーザー加工ステップ105では、全ての第一のストリート13に沿ってレーザービーム30を照射する。
実施形態の第三のレーザー加工ステップ105では、第一のストリート13が延びる第一の方向1が、レーザー加工装置35の加工送り方向であるX軸方向(図3参照)と平行になるように、チャックテーブル36を鉛直方向軸回りに回転させて位置合わせを行う。次に、被加工物10の第一のストリート13とレーザービーム照射ユニット37の照射部との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
第三のレーザー加工ステップ105では、次に、レーザービーム照射ユニット37からパルス状のレーザービーム30を被加工物10の裏面16側に照射させる。レーザービーム照射ユニット37に対してチャックテーブル36を相対的に移動させながら、被加工物10の裏面16側の第一のカーフチェック用ストリート23を含む第一のストリート13に対応する部分にレーザービーム30を照射させる。
これにより、図6に示すように、被加工物10の裏面16には、第一のカーフチェック用ストリート23に沿ったレーザー加工溝25が形成される。また、被加工物10の裏面16には、第一のカーフチェック用ストリート23を除く第一のストリート13に沿ったレーザー加工溝26が形成される。レーザー加工溝26は、レーザービーム30が第一のストリート13または第二のストリート14に沿って2回照射されたレーザー加工痕である。レーザー加工溝26は、図6において、実線で示される(以下の図7から図9でも同様)。
この際、第三のレーザー加工ステップ105では、第一のカーフチェック用ストリート23に形成されたレーザー加工溝25を用いてカーフチェックを実施する。すなわち、第三のレーザー加工ステップ105では、第一のレーザー加工ステップ103で加工されず、1回のみレーザービーム30が照射された第一のカーフチェック用ストリート23でカーフチェックを実施する。
(第四のレーザー加工ステップ106)
図7は、図2に示す第四のレーザー加工ステップ106後の被加工物10を示す平面図である。第四のレーザー加工ステップ106は、第一のレーザー加工ステップ103および第二のレーザー加工ステップ104の後に実施される。第四のレーザー加工ステップ106は、第二のカーフチェック用ストリート24を含む複数の第二のストリート14に沿ってレーザービーム30(図3参照)を照射するステップである。すなわち、第四のレーザー加工ステップ106では、全ての第二のストリート14に沿ってレーザービーム30を照射する。
実施形態の第四のレーザー加工ステップ106では、第二のストリート14が延びる第二の方向2が、レーザー加工装置35の加工送り方向であるX軸方向(図3参照)と平行になるように、チャックテーブル36を鉛直方向軸回りに回転させて位置合わせを行う。次に、被加工物10の第二のストリート14とレーザービーム照射ユニット37の照射部との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
第四のレーザー加工ステップ106では、次に、レーザービーム照射ユニット37からパルス状のレーザービーム30を被加工物10の裏面16側に照射させる。レーザービーム照射ユニット37に対してチャックテーブル36を相対的に移動させながら、被加工物10の裏面16側の第二のカーフチェック用ストリート24を含む第二のストリート14に対応する部分にレーザービーム30を照射させる。
これにより、図7に示すように、被加工物10の裏面16には、第二のカーフチェック用ストリート24に沿ったレーザー加工溝25が形成される。また、被加工物10の裏面16には、第二のカーフチェック用ストリート24を除く第二のストリート14に沿ったレーザー加工溝26が形成される。
この際、第四のレーザー加工ステップ106では、第二のカーフチェック用ストリート24に形成されたレーザー加工溝25を用いてカーフチェックを実施する。すなわち、第四のレーザー加工ステップ106では、第二のレーザー加工ステップ104で加工されず、1回のみレーザービーム30が照射された第二のカーフチェック用ストリート24でカーフチェックを実施する。
(第五のレーザー加工ステップ107)
図8は、図2に示す第五のレーザー加工ステップ107後の被加工物10を示す平面図である。第五のレーザー加工ステップ107は、第三のレーザー加工ステップ105および第四のレーザー加工ステップ106の後に実施される。第五のレーザー加工ステップ107は、第一のカーフチェック用ストリート23に沿ってレーザービーム30(図3参照)を照射するステップである。
実施形態の第五のレーザー加工ステップ107では、第一のストリート13が延びる第一の方向1が、レーザー加工装置35の加工送り方向であるX軸方向(図3参照)と平行になるように、チャックテーブル36を鉛直方向軸回りに回転させて位置合わせを行う。次に、被加工物10の第一のストリート13とレーザービーム照射ユニット37の照射部との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
第五のレーザー加工ステップ107では、次に、レーザービーム照射ユニット37からパルス状のレーザービーム30を被加工物10の裏面16側に照射させる。レーザービーム照射ユニット37に対してチャックテーブル36を相対的に移動させながら、被加工物10の裏面16側の第一のカーフチェック用ストリート23に対応する部分にレーザービーム30を照射させる。
これにより、図8に示すように、被加工物10の裏面16には、第一のカーフチェック用ストリート23に沿ったレーザー加工溝26が形成される。すなわち、第一のレーザー加工ステップ103で加工されず、1回のみレーザービーム30が照射された第一のカーフチェック用ストリート23に沿ってレーザービーム30を照射することにより、全ての第一のストリート13に、レーザービーム30を2回照射したレーザー加工溝26が形成される。
(第六のレーザー加工ステップ108)
図9は、図2に示す第六のレーザー加工ステップ108後の被加工物10を示す平面図である。第六のレーザー加工ステップ108は、第三のレーザー加工ステップ105および第四のレーザー加工ステップ106の後に実施される。第六のレーザー加工ステップ108は、第二のカーフチェック用ストリート24に沿ってレーザービーム30(図3参照)を照射するステップである。
実施形態の第六のレーザー加工ステップ108では、第二のストリート14が延びる第二の方向2が、レーザー加工装置35の加工送り方向であるX軸方向(図3参照)と平行になるように、チャックテーブル36を鉛直方向軸回りに回転させて位置合わせを行う。次に、被加工物10の第二のストリート14とレーザービーム照射ユニット37の照射部との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
第六のレーザー加工ステップ108では、次に、レーザービーム照射ユニット37からパルス状のレーザービーム30を被加工物10の裏面16側に照射させる。レーザービーム照射ユニット37に対してチャックテーブル36を相対的に移動させながら、被加工物10の裏面16側の第二のカーフチェック用ストリート24に対応する部分にレーザービーム30を照射させる。
これにより、図9に示すように、被加工物10の裏面16には、第二のカーフチェック用ストリート24に沿ったレーザー加工溝26が形成される。すなわち、第二のレーザー加工ステップ104で加工されず、1回のみレーザービーム30が照射された第二のカーフチェック用ストリート24に沿ってレーザービーム30を照射することにより、全ての第二のストリート14に、レーザービーム30を2回照射したレーザー加工溝26が形成される。
(カーフチェック)
次に、実施形態に係るカーフチェックを説明する。カーフチェックは、第一のレーザー加工ステップ103、第二のレーザー加工ステップ104、第三のレーザー加工ステップ105、および第四のレーザー加工ステップ106において、途中の所定のタイミングで実施される。
例えば、第一のレーザー加工ステップ103では、第一のカーフチェック用ストリート23を除く第一のストリート13に沿ったレーザー加工溝25が形成される。したがって、第一のレーザー加工ステップ103におけるカーフチェックは、第一のカーフチェック用ストリート23を除く第一のストリート13のうち、所定本置きのストリートに対して実施される。
例えば、第二のレーザー加工ステップ104では、第二のカーフチェック用ストリート24を除く第二のストリート14に沿ったレーザー加工溝25が形成される。したがって、第二のレーザー加工ステップ104におけるカーフチェックは、第二のカーフチェック用ストリート24を除く第二のストリート14のうち、所定本置きのストリートに対して実施される。
例えば、第三のレーザー加工ステップ105では、第一のカーフチェック用ストリート23を除く第一のストリート13に沿ったレーザー加工溝26が形成され、第一のカーフチェック用ストリート23に沿ったレーザー加工溝25が形成される。したがって、第三のレーザー加工ステップ105におけるカーフチェックは、第一のカーフチェック用ストリート23に対して実施される。
例えば、第四のレーザー加工ステップ106では、第二のカーフチェック用ストリート24を除く第二のストリート14に沿ったレーザー加工溝26が形成され、第二のカーフチェック用ストリート24に沿ったレーザー加工溝25が形成される。したがって、第四のレーザー加工ステップ106におけるカーフチェックは、第二のカーフチェック用ストリート24に対して実施される。
図10は、実施形態に係るカーフチェックの流れを示すフローチャートである。カーフチェックは、撮像ステップ201と、ずれ量検出ステップ202と、位置補正ステップ203と、割り出し送りステップ204と、を含む。
(撮像ステップ201)
撮像ステップ201は、レーザービーム30の照射により形成されたレーザー加工溝25を撮像するステップである。すなわち、撮像ステップ201では、まず、撮像ユニット39(図3参照)で被加工物10を撮像する。次に、取得した撮像画像に基づいて、第一のストリート13および第二のストリート14のうちカーフチェックを実施するストリートに形成されたレーザー加工溝25を検出する。次に、検出したレーザー加工溝25の中心線の平面座標(X-Y平面座標)を算出する。
(ずれ量検出ステップ202)
ずれ量検出ステップ202は、所望のレーザービーム30の照射位置とレーザー加工溝25とのずれ量を位置補正情報として検出するステップである。すなわち、ずれ量検出ステップ202では、まず、レーザービーム30を照射する初期位置と、予め設定された割り出し送り方向(Y軸方向)への送り量とから算出される所望のレーザー加工溝25の中心線のY座標を算出する。次に、撮像ステップ201で検出し算出した実際のレーザー加工溝25の中心線のY座標と、理想のレーザー加工溝25の中心線のY座標とのずれ量を算出する。これにより、ずれ量を位置補正情報として検出する。
(位置補正ステップ203)
位置補正ステップ203は、加工位置補正情報に基づいて割り出し送り方向への送り量を補正するステップである。すなわち、位置補正ステップ203では、ずれ量検出ステップ202で算出したずれ量に基づいて、補正送り量を算出する。ずれ量をn、通常の送り量をi、補正送り量をcとした場合、補正送り量は、c=i-nと設定されるが、例えば、i-2n≦c≦i-nの範囲で適宜設定されてもよい。
(割り出し送りステップ204)
割り出し送りステップ204は、位置補正ステップ203で補正された補正送り量でチャックテーブル36とレーザービーム照射ユニット37とを(図3参照)、相対的に割り出し送りするステップである。
(チップの製造方法)
次に、実施形態に係るチップの製造方法を説明する。図11は、実施形態に係るチップの製造方法の流れを示すフローチャートである。チップの製造方法は、保護膜形成ステップ301と、マスク形成ステップ302と、プラズマエッチングステップ303と、保護膜除去ステップ304と、を含む。
(保護膜形成ステップ301)
図12は、図11に示す保護膜形成ステップ301の一状態を一部断面で示す側面図である。図13は、図12における被加工物10の要部を拡大して示す模式図である。保護膜形成ステップ301は、被加工物10の裏面16側に水溶性保護膜27を塗布するステップである。
実施形態の保護膜形成ステップ301では、保護膜被覆装置40によって、被加工物10の裏面16を水溶性樹脂45による水溶性保護膜27で被覆する。保護膜被覆装置40は、実施形態において、スピンコーターを含む。保護膜被覆装置40は、保持テーブル41と、クランプ部42と、回転軸部材43と、水溶性樹脂供給ノズル44と、を備える。
保護膜形成ステップ301では、まず、貼着テープ21を介して被加工物10の表面12側を保持テーブル41に吸引保持し、フレーム20の外周部をクランプ部42で固定する。次に、回転軸部材43によって保持テーブル41を軸心回りに回転させた状態で、水溶性樹脂供給ノズル44から水溶性樹脂45を被加工物10の裏面16に滴下させる。
滴下された水溶性樹脂45は、保持テーブル41の回転により発生する遠心力によって、被加工物10の裏面16上を中心側から外周側に向けて流れていき、被加工物10の裏面16の全面に塗布される。
水溶性樹脂45は、例えば、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol:PVA)またはポリビニルピロリドン(Polyvinylpyrrolidone:PVP)等、硬化するとプラズマエッチングに対して耐性を有する水溶性樹脂である。保護膜形成ステップ301では、被加工物10の裏面16の全面に塗布された水溶性樹脂45を乾燥および硬化することによって、被加工物10の裏面16の全面を覆う水溶性保護膜27の層を形成する。
(マスク形成ステップ302)
図14は、図11に示すマスク形成ステップ302の一状態における被加工物10の要部を拡大して示す模式図である。マスク形成ステップ302は、保護膜形成ステップ301の後に実施される。マスク形成ステップ302は、複数の第一のストリート13および複数の第二のストリート14(図1等参照)に沿って水溶性保護膜27を除去しエッチングマスクを形成するステップである。
マスク形成ステップ302では、上述した第一のカーフチェック用ストリート設定ステップ101から第六のレーザー加工ステップ108までに示すレーザー加工方法を用いてエッチングマスクを形成する。実施形態のマスク形成ステップ302では、レーザー加工装置35によって、被加工物10の表面12に形成される第一のストリート13および第二のストリート14に対応する部分に沿って、裏面16にレーザー加工溝26を形成する。
マスク形成ステップ302では、レーザービーム30によって、被加工物10の裏面16の全面を覆う水溶性保護膜27のうち、第一のストリート13および第二のストリート14(図1等参照)に相当する部分の水溶性保護膜27が除去されて、レーザー加工溝26が形成される。レーザー加工溝26は、図14に示すように、第一のストリート13および第二のストリート14に対応する領域の水溶性保護膜27および基板11の一部を除去して基板11を露出させる。これにより、被加工物10の裏面16には、デバイス15に対応する領域を覆いかつ第一のストリート13および第二のストリート14に対応する領域を露出させるエッチングマスクが形成される。
(プラズマエッチングステップ303)
図15は、図11に示すプラズマエッチングステップ303の一状態における被加工物10の要部を拡大して示す模式図である。プラズマエッチングステップ303は、マスク形成ステップ302の後に実施される。プラズマエッチングステップ303は、エッチングマスクを介して複数の第一のストリート13および複数の第二のストリート14の部分をプラズマエッチングするステップである。
実施形態のプラズマエッチングステップ303では、プラズマ状態のガス50を供給するプラズマ装置によって、被加工物10の裏面16に形成されるレーザー加工溝26に沿ってエッチング溝28を形成する。ガス50は、基板11がシリコンで構成される場合、例えば、六フッ化硫黄(SF)、四フッ化炭素(CF)等であるが、本発明では、これらに限定されない。
プラズマ装置は、例えば、静電チャック(Electrostatic chuck:ESC)と、静電チャックを内設するチャンバと、チャンバ内を減圧する排気装置と、チャンバ内にプラズマ状態のガス50を供給するガス供給装置と、を備える。チャンバは、ガス供給装置から供給されるプラズマ状態のガス50をチャンバ内に噴射するガス供給部を、静電チャックの上方に備える。
プラズマエッチングステップ303では、まず、貼着テープ21を介して被加工物10の表面12側を静電チャックに静電保持する。次に、チャンバ内を減圧させると共に、チャンバ内にプラズマ状態のガス50を供給する。この際、プラズマ状態のガス50は、水溶性保護膜27によって形成されるエッチングマスクを介して被加工物10の裏面16側へ供給される。
プラズマ状態のガス50は、レーザー加工溝26を介して被加工物10の基板11に供給され、被加工物10の水溶性保護膜27から露出したレーザー加工溝26の溝底をエッチングする。プラズマ状態のガス50は、レーザー加工溝26をエッチングし、エッチング溝28を形成する。プラズマエッチングステップ303では、基板11の表面12側までエッチングする。すなわち、エッチング溝28は、基板11の表面12側までエッチングされた分断溝である(図17参照)。これにより、被加工物10は、個々のデバイス16に分割された複数のチップ17に個片化される。
(保護膜除去ステップ304)
図16は、図11に示す保護膜除去ステップ304の一状態を一部断面で示す側面図である。図17は、図16における被加工物10の要部を拡大して示す模式図である。保護膜除去ステップ304は、プラズマエッチングステップ303の後に実施される。保護膜除去ステップ304は、水溶性保護膜27に洗浄水65を供給して水溶性保護膜27を除去するステップである。
実施形態の保護膜除去ステップ304では、洗浄装置60によって、被加工物10の裏面16を覆う水溶性保護膜27を洗浄水65で洗浄して除去する。洗浄装置60は、保持テーブル61と、クランプ部62と、回転軸部材63と、洗浄水供給ノズル64と、を備える。
保護膜除去ステップ304では、まず、貼着テープ21を介して被加工物10の表面12側を保持テーブル61に吸引保持し、フレーム20の外周部をクランプ部62で固定する。次に、回転軸部材63によって保持テーブル61を軸心回りに回転させた状態で、洗浄水供給ノズル64から洗浄水65を被加工物10の裏面16に向けて供給させる。洗浄水65は、例えば、洗浄水供給ノズル64より上流の水路で10~12MPa程度に水圧が調整された加圧水である。
洗浄水供給ノズル64は、加圧水である洗浄水65を供給しつつ、被加工物10の半径方向に往復移動する。供給された洗浄水65は、保持テーブル61の回転により発生する遠心力によって、被加工物10の裏面16上を中心側から外周側に向けて流れていき、各デバイス15に対応する領域の裏面16を覆った水溶性保護膜27を溶解する。被加工物10の裏面16を覆った水溶性保護膜27を溶解することによって、裏面16が露出する。
なお、保護膜除去ステップ304は、実施形態では洗浄水65で被加工物10の裏面16を洗浄したが、本発明では液体にエアーを混入させた流体で洗浄してもよい。洗浄水65は、例えば、純水である。
以上説明したように、実施形態に係るレーザー加工方法は、1回目のレーザービーム30による加工では加工をしない未加工ライン(第一のカーフチェック用ストリート23および第二のカーフチェック用ストリート24)を残し、2回目の加工で全てのストリートに加工し、最後に1回目の未加工ラインのみを加工して、全てのストリートを2回加工する。この際、2回目の加工では、カーフチェックを実施する際に、1回目の未加工ラインを使用することで、2回目の加工時にも1回のみ加工した加工痕で検出できるので、加工位置を正確に認識することができる。これにより、被加工物10の適切な位置に加工を施すことができるので、加工品質の向上に貢献することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 第一の方向
2 第二の方向
10 被加工物
11 基板
12 表面
13 第一のストリート
14 第二のストリート
15 デバイス
16 裏面
17 チップ
23 第一のカーフチェック用ストリート
24 第二のカーフチェック用ストリート
25、26 レーザー加工溝
27 水溶性保護膜
28 エッチング溝
30 レーザービーム
45 水溶性樹脂
50 ガス
60 洗浄装置
65 洗浄水

Claims (3)

  1. 第一の方向に沿って設定された複数の第一のストリートと、該第一の方向と交差する第二の方向に沿って設定された複数の第二のストリートと、を表面側に有し、複数の該第一のストリートおよび複数の該第二のストリートによって区画された各領域にデバイスが形成された被加工物に対して、該第一のストリートおよび該第二のストリートに沿って2回以上レーザービームを照射して加工を施すレーザー加工方法であって、
    複数の該第一のストリートのうち、2回目以降の加工において所望の加工位置と実際の加工位置とのずれ量を検出するカーフチェックに使用するための第一のカーフチェック用ストリートを設定する第一のカーフチェック用ストリート設定ステップと、
    複数の該第二のストリートのうち、2回目以降の加工においてカーフチェックに使用するための第二のカーフチェック用ストリートを設定する第二のカーフチェック用ストリート設定ステップと、
    該第一のカーフチェック用ストリートを除く複数の該第一のストリートに沿ってレーザービームを照射する第一のレーザー加工ステップと、
    該第二のカーフチェック用ストリートを除く複数の該第二のストリートに沿ってレーザービームを照射する第二のレーザー加工ステップと、
    該第一のレーザー加工ステップおよび該第二のレーザー加工ステップの後、
    該第一のカーフチェック用ストリートを含む複数の該第一のストリートに沿ってレーザービームを照射する第三のレーザー加工ステップと、
    該第二のカーフチェック用ストリートを含む複数の該第二のストリートに沿ってレーザービームを照射する第四のレーザー加工ステップと、
    該第三のレーザー加工ステップおよび該第四のレーザー加工ステップの後、
    該第一のカーフチェック用ストリートに沿ってレーザービームを照射する第五のレーザー加工ステップと、
    該第二のカーフチェック用ストリートに沿ってレーザービームを照射する第六のレーザー加工ステップと、
    を含み、
    該第三のレーザー加工ステップでは、該第一のカーフチェック用ストリートに形成されたレーザー加工溝を用いてカーフチェックを実施し、
    該第四のレーザー加工ステップでは、第二のカーフチェック用ストリートに形成されたレーザー加工溝を用いてカーフチェックを実施することを特徴とする、
    レーザー加工方法。
  2. 該第一のレーザー加工ステップおよび該第二のレーザー加工ステップでは、途中の所定のタイミングで、該レーザービームの照射により形成されたレーザー加工溝を撮像し、該レーザー加工溝の加工位置と所望の加工位置とのずれ量を検出するカーフチェックを実施することを特徴とする、
    請求項1に記載のレーザー加工方法。
  3. 第一の方向に沿って設定された複数の第一のストリートと、該第一の方向と交差する第二の方向に沿って設定された複数の第二のストリートと、を表面側に有し、複数の該第一のストリートおよび複数の該第二のストリートによって区画された各領域にデバイスが形成された被加工物を分割してチップを製造するチップの製造方法であって、
    該被加工物の裏面側に水溶性保護膜を塗布する保護膜形成ステップと、
    該保護膜形成ステップの後、複数の該第一のストリートおよび複数の該第二のストリートに沿って該水溶性保護膜を除去しエッチングマスクを形成するマスク形成ステップと、
    該エッチングマスクを介して複数の該第一のストリートおよび複数の該第二のストリートの部分をプラズマエッチングするプラズマエッチングステップと、
    該プラズマエッチングステップの後、該水溶性保護膜に洗浄水を供給して該水溶性保護膜を除去する保護膜除去ステップと、
    を含み、
    該マスク形成ステップでは、請求項1または2に記載のレーザー加工方法を用いて該エッチングマスクを形成することを特徴とする、
    チップの製造方法。
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