JP5488897B2 - ダイシング装置のカーフチェック方法及びカーフチェックシステム - Google Patents

ダイシング装置のカーフチェック方法及びカーフチェックシステム Download PDF

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Description

本発明は、ダイシング装置及のカーフチェック方法及びカーフチェックシステムに係り、特にブレードが装着されるスピンドルを1本又は2本備えたダイシング装置のカーフチェック方法及びカーフチェックシステムに関する。
ダイシング装置は、外周部に砥粒が固着されたブレードによってウェーハを、ストリートに沿って切削し、ダイス状に切断することによりウェーハからチップを得る装置である。このダイシング装置では、ブレードの磨耗によって、ウェーハのストリートにチッピングが生じたり、ブレードの熱変形によって、ブレードで切削された溝(カーフ)の位置がストリートの中心からずれたりする。このためダイシング装置では、予め設定されたタイミングでブレードのカーフチェックを実施している。すなわち、ブレードで切削された溝に照明光を照射して、この溝をカメラで撮像し、その画像信号を画像処理又は画像を目視検査して、溝の位置、幅、チッピングの有無等をチェックしている。
ところで、ダイシング装置には、ブレードが装着されるスピンドルが1本のみで構成されるシングルスピンドルダイサと、2本のスピンドルを備えたツインスピンドルダイサとが知られている。そして、ツインスピンドルダイサには、2枚のブレードによって一度に2本のストリートを切断するミーティング切削方式と、ステップカット方式、すなわち、第1のブレードでストリートに沿って所定深さの溝を切削し、その後、第2のブレードでその溝内を切削することにより、ウェーハをストリートに沿って切断する方式とが知られている。
このようなダイシング装置におけるカーフチェックのタイミングは、1枚のチップの間隔をもって所定本数のストリートを切削した後、その最後のストリートに加工された溝についてカーフチェックを実施するのが一般的である。
また、特許文献1には、ツインスピンドルダイサのステップカット方式におけるカーフチェック方法が開示されている。このカーフチェック方法によれば、未切削のストリートを第1のブレードによって所定深さ切削するとともに、未切削のストリートを第2のブレードによって所定深さ切削し、その切削された2本の溝を検査して、第1のブレードと第2のブレードのカーフチェックを実施している。
特許文献1のカーフチェック方法によれば、第2のブレードのカーフチェックを実施するに際し、未切削のストリートを切削してカーフチェックを実施するので、第1のブレードで切削した溝と第2のブレードで切削した溝とが重なることがなく、正確なカーフチェックを行うことができるという利点がある。
ところで最近では、シリコンカーバイトを主材料とする透明・半透明のウェーハが生産されており、このような透明・半透明のウェーハにおいても、同様のカーフチェックが実施されている。
特開2001−129822号
ウェーハのカーフチェックにおいて、不透明のウェーハでは、カメラで撮像されて画像処理された溝全体が、例えば黒色で鮮明に表示されるため、溝形状の視認性がよくカーフチェックを正確に行うことができる。
しかしながら、前述した透明・半透明のウェーハにおいては、溝の黒色が不鮮明であり、溝と思われる部分であっても、溝以外の箇所(チップ、切削前のストリート)の色(白色)と略同色に表示されるため、カーフチェックを正確に行うことが難しいという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、透明・半透明なウェーハであってもカーフチェックを正確に実施することができるダイシング装置のカーフチェック方法及びカーフチェックシステムを提供することを目的とする。
本発明のダイシング装置のカーフチェック方法は、前記目的を達成するために、ウェーハに所定の間隔をもって備えられた複数本のストリートを、ブレードによって切削することにより、切断用の溝を前記ウェーハに加工するダイシング装置において、前記ブレードによって、所定本数の溝を前記所定の間隔をもって前記ウェーハに加工した後、前記所定本数の溝のうち最後に加工された溝のストリートから、2本以上隔てた位置にあるストリートを、前記ブレードによって切削することによりカーフチェック用の溝を前記ウェーハに加工し、前記カーフチェック用の溝を用いて、前記ブレードのカーフチェックを実施することを特徴としている。
本発明のダイシング装置のカーフチェックシステムは、前記目的を達成するために、ブレードと制御手段とを備え、前記ブレードを前記制御手段で制御することにより、ウェーハに所定の間隔をもって備えられた複数本のストリートを前記ブレードによって切削し、切断用の溝を前記ウェーハに加工するダイシング装置において、前記制御手段は、前記ブレードによって所定本数の溝が前記所定の間隔をもって前記ウェーハに加工されると、又は外部入力手段から前記ブレードのカーフチェック指令信号が入力されると、前記所定本数の溝のうち最後に加工された溝のストリートから、2本以上隔てた位置にあるカーフチェック用のストリートを、前記ブレードによって切削させることを特徴としている。
また、本発明のカーフチェックシステムにおいては、ウェーハを撮像する撮像手段と、前記撮像手段の画像データを画像処理してカーフチェックを実施する画像処理手段と、を備え、前記制御手段は、前記ブレードが前記カーフチェック用のストリートを切削したのち、前記カーフチェック用のストリートに加工された溝を前記撮像手段で撮像させ、その画像データを前記画像処理手段で画像処理させることにより、前記ブレードのカーフチェックを実施する。
発明者は、透明・半透明のウェーハに対するカーフチェック改善策を鋭意検討した結果、次の知見を得た。すなわち、透明・半透明のウェーハにカーフチェック用の照明光を照射すると、その照明光はカーフチェック用の溝の他、その溝に隣接した直近の溝(以下、隣接溝という)にも照射される。そして、隣接溝に照射された照明光の一部は、ウェーハが透明・半透明であるがゆえに、隣接溝からウェーハの内部に入射する。そして、ウェーハの内部で内面反射して、その反射光の一部がカーフチェック用の溝から外方に出射する。その出射した光と、カーフチェック用の溝から反射した光とが干渉し、この干渉光をカメラが撮像する。この結果、画像処理後の画像には、カーフチェック用の溝が鮮明な黒色として表示されず、白色を含んだ色に表示される。つまり、隣接溝からウェーハの内部に入射して内部反射し、内部反射した光のうちカーフチェック用の溝から外方に出射する光が、カーフチェック不良を引き起こす原因であることを実験によって突き止めた。実際に、溝であっても略白色に表示される部分は、隣接溝に近い部分であり、隣接溝に沿って表示された。また、溝のうち隣接溝から離れた部分は黒色に表示された。
このような実験結果に基づき、本発明の如く、所定本数の溝のうち最後に加工された溝のストリートから、2本以上隔てた位置にあるストリートを、ブレードによって切削することによりカーフチェック用の溝をウェーハに加工し、このカーフチェック用の溝を用いて、ブレードのカーフチェックを実施する。これにより、隣接溝からウェーハの内部に入射して内部反射した光は、カーフチェック用の溝には届かなくなるので、カーフチェック用の溝は鮮明な黒色となって表示される。よって、本発明によれば、透明・半透明なウェーハであってもカーフチェックを正確に実施することができる。
なお、隣接溝から入射した光がカーフチェック用の溝から外方に出射する現象の要因としては、ストリートの間隔(チップサイズと同義)、照明光の光量、ウェーハの材質等がある。すなわち、ストリートの間隔が狭くなるに従って前記現象が多発し、照明光の光量が多くなるに従って前記現象が多発する。また、ウェーハの材質によって内部反射の反射率が異なるため、材質によっては前記現象が多発する。このような要因を考慮して、カーフチェック用の溝を前述の通り、少なくとも2本以上隔てた位置にある溝に設定する。これにより本発明は、従来の問題を解消できる。
カーフチェック用のストリートは、データで設定されたストリート数本分の間隔を空けた位置のストリートに設定してもよく、自動計算により未切削範囲をカーフチェック回数で均等分割できる位置のストリートに設定してもよい。
本発明において、前記ブレードは、第1のブレードと第2のブレードとを備え、前記第1のブレードと前記第2のブレードによって、2本のストリートを独立して切削することが好ましい。
同様に、前記ブレードは、第1のブレードと第2のブレードとを備え、前記制御手段は、前記第1のブレードと前記第2のブレードによって、2本のストリートを独立して切削させることが好ましい。
本発明は、ツインスピンドルダイサのミーティング切削方式におけるカーフチェック方法、及びカーフチェックシステムに関する。
また、本発明において、前記ブレードは、第1のブレードと第2のブレードとを備え、前記第1のブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削した溝内を前記第2のブレードで切削することが好ましい。
同様に、前記ブレードは、第1のブレードと第2のブレードとを備え、前記制御手段は、前記第1のブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削させ、その切削した溝内を前記第2のブレードで切削させることが好ましい。
本発明は、ツインスピンドルダイサのステップカット方式におけるカーフチェック方法、及びカーフチェックシステムに関する。
本発明によれば、所定本数の溝のうち最後に加工された溝のストリートから、2本以上隔てた位置にあるストリートを、ブレードによって切削することによりカーフチェック用の溝をウェーハに加工し、このカーフチェック用の溝を用いて、ブレードのカーフチェックを実施するので、透明・半透明なウェーハであってもカーフチェックを正確に実施することができる。
ツインスピンドルダイサの主要構成を示した平面図 図1に示したツインスピンドルダイサの側面図 ITVカメラの構成を示した概略構造図 ウェーハ内部での照明光の内部反射を示した説明図 モニタに写し出された画像処理後のウェーハの画像を示した説明図 ウェーハ内部での照明光の内部反射を示した説明図 モニタに写し出された画像処理後のウェーハの画像を示した説明図 ミーティング切削方式における第1のカーフチェック方法を示した説明図 ミーティング切削方式における第2のカーフチェック方法を示した説明図 シングルスピンドルにおける第1のカーフチェック方法を示した説明図 シングルスピンドルにおける第2のカーフチェック方法を示した説明図 ステップ切削方式における第1のカーフチェック方法を示した説明図 ステップ切削方式における第2のカーフチェック方法を示した説明図
以下、添付図面に従って本発明に係るダイシング装置のカーフチェック方法及びカーフチェックシステムの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明が適用されるツインスピンドルダイサ10の主要構成を示した平面図であり、図2は、図1に示したツインスピンドルダイサ10の側面図である。
これらの図に示すツインスピンドルダイサ10は、ウェーハWを保持するウェーハテーブル12と、ウェーハテーブル12に保持されたウェーハWを切削する一対の切削ユニット14A、14Bと、ウェーハWを撮像する一対の撮像ユニット(撮像手段)16A、16Bと、ツインスピンドルダイサ10を構成する駆動系、及び制御系を統括制御する制御装置(制御手段)18とから構成される。
ウェーハテーブル12は、図1の如く円盤状に構成されており、ウェーハWの裏面を真空吸着して保持する。ウェーハテーブル12は、図示しない送り機構に駆動されることによって、図1中X軸方向に沿って往復移動される。また、ウェーハテーブル12は、図示しない回転駆動機構に駆動されることによって、中心軸(θ軸)回りに回転される。
なお、ウェーハWは、ウェーハフレーム(不図示)にマウントされた状態でウェーハテーブル12に保持される。すなわち、ウェーハWは、ウェーハフレームに貼られたウェーハシートに貼り付けられた状態でウェーハテーブル12に保持される。
切削ユニット14A、14Bは、それぞれウェーハWを切削するブレード20A、20Bを備えている。各ブレード20A、20Bは、それぞれモータ22A、22Bのスピンドル22a、22bに連結されている。この切削ユニット14A、14Bは、スピンドル移動機構に駆動されることによって、図1中Y軸方向及び図2中Z軸方向に個別に移動される。
前記スピンドル移動機構は、図2に示すように一対のYキャリッジ24A、24Bを備えている。一対のYキャリッジ24A、24Bは、ともにY軸方向に沿って配設されたガイドレール26、26にスライド自在に支持されている。そして、図示しないスライド駆動手段(たとえばリニアモータなど)に駆動されることによって、図1、2中Y軸方向に沿って個別にスライドされる。
Yキャリッジ24A、24Bには、それぞれ図示しないリニアガイドと駆動手段とからなるZ軸方向移動機構28A、28Bが設置されている。Z軸方向移動機構28A、28Bは、Zキャリッジ30A、30Bを図2中Z軸方向に沿って駆動する。Zキャリッジ30A、30Bの先端部には、モータブラケット32A、32Bが取り付けられ、モータブラケット32A、32Bにモータ22A、22Bが取り付けられている。
また、前記スピンドル移動機構は、以上のように構成され、このスピンドル移動機構に駆動されることによって、切削ユニット14A、14Bは、Y軸方向及びZ軸方向にそれぞれ移動される。すなわち、切削ユニット14A、14Bは、キャリッジ24A、24Bをガイドレール26、26に沿ってスライドさせることによりY軸方向に沿って移動され、Z軸方向移動機構28A、28BのZキャリッジ30A、30Bの移動によってZ軸方向に沿って移動(上下動)される。
このように移動する切削ユニット14A、14Bは、Y軸方向に沿って移動することによって切削ピッチが可変され、Z軸方向に沿って移動することにより切削切込み量が可変される。
撮像ユニット16A、16Bは、ITVカメラ34A、34Bを備えている。ITVカメラ34A、34Bは、図1に示すように、カメラホルダ36A、36Bに保持され、カメラホルダ36A、36Bはモータブラケット32A、32Bに固定されている。ITVカメラ34A、34Bは、ウェーハテーブル12に保持されたウェーハWの上面を撮像し、その画像データを画像処理装置(画像処理手段)38に出力する。画像処理装置38は、得られた画像データを画像処理してブレード20A、20Bで切削された溝のカーフチェックを実施する。すなわち、ブレード20A、20Bで切削された溝の位置、幅、チッピングの有無等が計測される。また、画像処理装置38からモニタ40に画像信号を出力することにより、モニタ40の画面にウェーハWが表示される。
図3は、ITVカメラ34A、34Bの構成を示した概略構造図である。
ITVカメラ34A、34Bは、鉛直方向に2枚のハーフミラー42、44を備えている。また、ハーフミラー42、44の鉛直方向の上方にはライト46が配置され、ライト46からの照明光がハーフミラー42、44を介してウェーハWに照射される。更に、ハーフミラー42の側方には、低倍率の光学系(L)を備えた撮像素子48が配置され、ハーフミラー44の側方には、高倍率の光学系(H)を備えた撮像素子50が配置されている。すなわち、ITVカメラ34A、34Bによれば、ライト46からの照明光を、ハーフミラー42、44を介してウェーハWに照射し、ウェーハWからの反射光を、ハーフミラー44、42を介して低倍率の撮像素子48によって撮像する。同様に、ウェーハWからの反射光を、ハーフミラー44を介して高倍率の撮像素子50によって撮像する。なお、図3の符号52は、ブレード20A(20B)によって切削された溝である。この溝52は、V字状カットであるが、溝の角度及び形状はこれに限定されるものではない。
図1、図2に示した制御装置18は、ウェーハテーブル12と切削ユニット14A、14Bの駆動系を制御する。この制御装置18は、あらかじめ設定された切削パターンに従ってウェーハテーブル12と切削ユニット14A、14Bとを制御し、ウェーハテーブル12に保持されたウェーハWをストリートに沿って切削し図3の溝52をウェーハWに加工する。また、あらかじめデータ上で設定されたタイミング、又はオペレータからの指示に応じてカーフチェックを実施する。すなわち、制御装置18は、ITVカメラ34A、34B及び画像処理装置38をカーフチェックの実行時に制御する。
次に、前記の如く構成されたツインスピンドルダイサ10によるカーフチェック方法について説明する。
まず、実施の形態のカーフチェックは、ウェーハWとして透明・半透明のウェーハを対象としている。このようなウェーハWをカーフチェックするにあたり、発明者は次の知見を実験等により得た。
透明・半透明のウェーハWにカーフチェック用の照明光を図3のライト46から照射すると、図4の如く、その照明光はカーフチェック用の溝52Aの他、その溝52Aに隣接した隣接溝52Bにも照射される。そして、隣接溝52Bに照射された照明光の一部は、ウェーハWが透明・半透明であるがゆえに、隣接溝52BからウェーハWの内部に入射する。そして、ウェーハWの内部(底面及び上面)で内面反射して、その反射光の一部がカーフチェック用の溝52Aから外方に出射する。その出射した光と、カーフチェック用の溝52Aから反射した光とが干渉し、この干渉光をITVカメラ34A、34Bが撮像することになる。この結果、図5のモニタ40に写し出される画像処理後の画像には、カーフチェック用の溝52Aが鮮明な黒色として表示されず、白色を含んだ色に表示された。つまり、隣接溝52BからウェーハWの内部に入射して内部反射し、内部反射した光のうちカーフチェック用の溝52Aから外方に出射する光が、カーフチェック不良を引き起こす原因であることを突き止めた。実際に、溝52Aであっても略白色に表示される部分52A−1は、隣接溝52Bに近い部分であり、隣接溝52Bに沿って表示された。また、溝52Aのうち隣接溝52Bから離れた部分52A−2は黒色に表示された。
このような実験結果に基づき、実施の形態のカーフチェック方法では、図6の如く所定本数の溝のうち最後に加工された溝52Bのストリートから、2本以上隔てた位置にあるストリートを、ブレード20A(20B)によって切削することによりカーフチェック用の溝52CをウェーハWに加工し、このカーフチェック用の溝52Cを用いて、ブレード20A(20B)のカーフチェックを実施する。
これにより、隣接溝52BからウェーハWの内部に入射して内部反射した光は、カーフチェック用の溝52Cには届かなくなるので、カーフチェック用の溝52Cは図7の如く鮮明な黒色となって表示される。よって、実施の形態のカーフチェック方法によれば、透明・半透明なウェーハWであってもカーフチェックを正確に実施することができる。
なお、図6では、隣接溝52Bのストリートから2本目のストリートに加工された溝52Cが示され、図7では、隣接溝52Bのストリートから4本目のストリートに加工された溝52Cが示されており、双方の関連性はない。
また、隣接溝52Bから入射した光がカーフチェック用の溝52Cから外方に出射する現象の要因としては、ストリートの間隔(チップサイズと同義)、照明光の光量、ウェーハWの材質等がある。すなわち、ストリートの間隔が狭くなるに従って前記現象が多発し、照明光の光量が多くなるに従って前記現象が多発する。また、ウェーハWの材質によって内部反射の反射率が異なるため、材質によっては前記現象が多発する。このような要因を考慮して、カーフチェック用の溝52Cを前述の通り、少なくとも2本以上隔てた位置にある溝に設定すればよい。
〔実施例1〕
図8、9にミーティング切削(ウェーハ手前・奥側から2本のスピンドル(SP1、SP2:ブレード20A、20Bに相当)で中央に向かい加工を行う方法)の場合での検査手順について説明する。
図8、9のSP1−1は、SP1の1ライン目の加工ライン、SP1−2はSP1の2ライン目の加工ラインを示す。
SP2−1は、SP2の1ライン目の加工ライン、SP2−2はSP2の2ライン目の加工ラインを示す。
この図での加工シーケンス中、カーフチェックを4ライン目の加工ライン(溝)で実行する場合、従来のカーフチェック方法では図中破線で示した加工ラインLで実行していた。この加工ラインLで実行した場合、隣接するSP1−3、SP2−3の加工済みラインから入射光がウェーハWの内部を反射した際のコントラストの低下が発生する(図5参照)。
この不具合を防止するために、図8では、データ設定したライン数(3ライン)の間隔を開けて、SP1−4、SP2−4の加工を実施し、カーフチェックを行う。
図9では未切削範囲Pを、カーフチェック実行回数(2回)で均等分割し、SP1−4、SP2−4の加工を実施し、カーフチェックを行う。
〔実施例2〕
図10、11にシングルスピンドル(SP1のみ、又はSP2のみでウェーハ手前側、又は奥側から加工する方法)の場合での検査手順について説明する。
図10、11のSP1−1は、SP1の1ライン目の加工ライン、SP1−2はSP1の2ライン目の加工ラインを示す。
SP2−1は、SP2の1ライン目の加工ライン、SP2−2はSP2の2ライン目の加工ラインを示す。
この図での加工シーケンス中、カーフチェックを4ライン目の加工ライン(溝)で実行する場合、従来のカーフチェック方法では図中破線で示した加工ラインLで実行していた。この加工ラインLで実行した場合、隣接するSP1−3、SP2−3の加工済みラインからの照明光がウェーハWの内部を反射した際のコントラストの低下が発生する(図5参照)。
この不具合を防止するために、図10では、データ設定したライン数(3ライン)の間隔を開けて、SP1−4、SP2−4の加工を実施し、カーフチェックを行う。
図11では未切削範囲を、カーフチェック実行回数で均等分割し、SP1−4、SP2−4の加工を実施し、カーフチェックを行う。
〔実施例3〕
図12、13にステップ切削(SP1でハーフカットを実施し、SP2側でフルカットを行う方法)の場合での検査手順について説明する。
図12、13のSP1−1は、SP1の1ライン目の加工ライン、SP1−2はSP1の2ライン目の加工ラインを示す。
SP2−1は、SP2の1ライン目の加工ライン、SP2−2はSP2の2ライン目の加工ラインを示す。
この図での加工シーケンス中、カーフチェックを4ライン目の加工ラインLで実行する場合、通常は図中破線で示している。なお、この図ではウェーハ下端部から上端部へ向けて加工を実施しているが、上下反転での加工シーケンスもある。
この破線部Lで実施した場合、隣接するSP1−3、SP2−3の加工済みラインからの照明光がウェーハWの内部を反射した際のコントラストの低下が発生する。
この不具合を防止するために、図12では、データ設定したライン数(3ライン)の間隔を開けて、SP1−4、SP2−4の加工を実施し、カーフチェックを行う。
図13では未切削範囲を、カーフチェック実行回数で均等分割し、SP1−4、SP2−4の加工を実施し、検査を行う。
実施の形態では、2本のスピンドルを備えたツインスピンドルダイサ10について説明したが、1本のスピンドルを備えたシングルスピンドルダイサにおいても、本発明の概念によってカーフチェックを行えばよい。
10…ツインスピンドルダイサ、12…ウェーハテーブル、14A、14B…切削ユニット、16A、16B…撮像ユニット、18…制御装置、20A、20B…ブレード、22A、22B…モータ、22a、22b…スピンドル、24A、24B…Yキャリッジ、26…ガイドレール、28A、28B…Z軸方向移動機構、30A、30B…Zキャリッジ、32A、32B…モータブラケット、34A、34B…ITVカメラ、36A、36B…カメラホルダ、38…画像処理装置、40…モニタ、42、44…ハーフミラー、46…ライト、48、50…撮像素子、50…溝、52A…カーフチェック用の溝、52B…隣接溝、52C…カーフチェック用の溝

Claims (7)

  1. ウェーハに所定の間隔をもって備えられた複数本のストリートを、ブレードによって切削することにより、切断用の溝を前記ウェーハに加工するダイシング装置において、
    前記ブレードによって、所定本数の溝を前記所定の間隔をもって前記ウェーハに加工した後、前記所定本数の溝のうち最後に加工された溝のストリートから、2本以上隔てた位置にあるストリートを、前記ブレードによって切削することによりカーフチェック用の溝を前記ウェーハに加工し、前記カーフチェック用の溝を用いて、前記ブレードのカーフチェックを実施することを特徴とするダイシング装置のカーフチェック方法。
  2. 前記ブレードは、第1のブレードと第2のブレードとを備え、前記第1のブレードと前記第2のブレードによって、2本のストリートを独立して切削する請求項1に記載のダイシング装置のカーフチェック方法。
  3. 前記ブレードは、第1のブレードと第2のブレードとを備え、前記第1のブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削し、その切削した溝内を前記第2のブレードで切削する請求項1に記載のダイシング装置のカーフチェック方法。
  4. ブレードと制御手段とを備え、前記ブレードを前記制御手段で制御することにより、ウェーハに所定の間隔をもって備えられた複数本のストリートを前記ブレードによって切削し、切断用の溝を前記ウェーハに加工するダイシング装置において、
    前記制御手段は、前記ブレードによって所定本数の溝が前記所定の間隔をもって前記ウェーハに加工されると、又は外部入力手段から前記ブレードのカーフチェック指令信号が入力されると、前記所定本数の溝のうち最後に加工された溝のストリートから、2本以上隔てた位置にあるカーフチェック用のストリートを、前記ブレードによって切削させることを特徴とするダイシング装置のカーフチェックシステム。
  5. 前記カーフチェックシステムは、ウェーハを撮像する撮像手段と、前記撮像手段の画像データを画像処理してカーフチェックを実施する画像処理手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記ブレードが前記カーフチェック用のストリートを切削したのち、前記カーフチェック用のストリートに加工された溝を前記撮像手段で撮像させ、その画像データを前記画像処理手段で画像処理させることにより、前記ブレードのカーフチェックを実施する請求項4に記載のダイシング装置のカーフチェックシステム。
  6. 前記ブレードは、第1のブレードと第2のブレードとを備え、前記制御手段は、前記第1のブレードと前記第2のブレードによって、2本のストリートを独立して切削させる請求項4又は5に記載のダイシング装置のカーフチェックシステム。
  7. 前記ブレードは、第1のブレードと第2のブレードとを備え、前記制御手段は、前記第1のブレードでストリートに沿ってウェーハを所定深さ切削させ、その切削した溝内を前記第2のブレードで切削させる請求項4又は5に記載のダイシング装置のカーフチェックシステム。
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