JP3646739B2 - 芳香族化合物およびその製造法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、医薬、農薬及び液晶の中間体として有用な芳香族化合物およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は従来知られていなかった新規なアセチレン骨格を有する医薬、農薬及び液晶の中間体として有用な芳香族化合物を提供するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、医薬、農薬及び液晶の中間体として、とりわけ屈折率異方性に優れた低粘性な液晶化合物の中間体およびその工業的有利な製造法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討し、特に屈折率異方性に優れた液晶化合物の製造に有用な中間体を見いだし本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、一般式〔1〕
(式中、X1 、X2 、X3 およびX4 は、同一または相異なり、CH、CFまたはNを示し、Rは、直鎖状または分岐状のC1 〜C12のアルキル基、C2 〜C12のアルケニル基またはアルキニル基を示す。ここで、アルキル基、アルケニル基およびアルキニル基の−CH2 −の1個または2個が、−O−で置き換わっていてもよい。)
で示される芳香族化合物およびその製造法を提供するものである。
【0006】
以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の芳香族化合物〔1〕は、一般式〔3〕
(式中、X1 、X2 、X3 およびX4 は、前記と同じ意味を表わし、Dは臭素原子またはヨウ素原子などのハロゲン原子または−OSO2 R’を示す。ただし、R’はフッ素原子で置換されていてもよい低級アルキル基、または置換されていてもよいフェニル基を示す。)
で示されるエチニル誘導体と一般式〔4〕
(R1 )2 B−CH=CH−R 〔4〕
(トランス体)
(式中、R1 は水酸基、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基または直鎖、分岐もしくは環状のアルコキシ基を示す。このとき、R1 同士は、相互に結合して環を形成していてもよい。或いは(R1 ) 2 で置換されていてもよいベンゾジオキシ基を示す。Rは、前記と同じ意味を有する。)
で示されるホウ素化合物とを金属触媒の存在下に反応させ、一般式〔2〕
(式中、R、X1 、X2 、X3 およびX4 は、前記と同じ意味を表わす。)
で示されるアセチレン化合物を得、次いで塩基性物質と反応させることにより得られる。
【0007】
ここで原料のエチニルベンゼン誘導体〔3〕は、例えば、以下に示すような方法により合成することができる。
▲1▼ Dがハロゲン原子のとき
▲2▼ DがOSO2 R’のとき
【0008】
もう一方のホウ素化合物〔4〕は、例えば以下に示すような方法により合成することができる。
HC≡C−R 〔5〕 + (R2 )2 BH 〔6〕───→
(R2 )2 B−CH=CH−R (トランス体)〔4’〕
(式中、Rは、前記と同じ意味を表わす。R2 は、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基または直鎖、分岐もしくは環状のアルコキシ基を示す。このとき、R2 同士は、相互に結合して環を形成していてもよい。或いは(R2 )2 で置換されていてもよいベンゾジオキシ基を示す。)
【0009】
上記アルキン〔5〕とホウ素類〔6〕との反応において、ホウ素類〔6〕としては、ジシクロヘキシルボラン、ジシアミルボラン、ジイソピノカンフェニルボラン、9−ボラビシクロ[3. 3. 1]ノナン等のジアルキルボラン、もしくはカテコールボラン、ジイソプロピルオキシボラン、ジメトキシボラン等のジアルコキシボランを挙げることができる。
【0010】
アルキン〔5〕の使用量は、ホウ素類〔6〕に対して、通常、0.5 〜10倍当量であるが、好ましくは0.5 〜2倍当量である。また反応溶媒を使用する場合には、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、トルエン、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド等を用いることができる。これら反応溶媒の使用量は、特に制限されない。 本反応の反応温度は、通常、−20〜150 ℃であり、好ましくは、0〜100 ℃である。
一般式〔4〕で示される化合物のR1 が水酸基である化合物は、上記の反応で得られるホウ素化合物〔4’〕を加水分解することによって得ることができる。この反応は、通常、溶媒の存在または非存在下に行われる。
【0011】
エチニル誘導体〔3〕とホウ素化合物〔4〕とからアセチレン化合物〔2〕を得る反応に於いて、ホウ素化合物〔4〕の使用量は、エチニル誘導体〔3〕に対して通常、0. 9 〜10倍当量であるが、好ましくは、1〜2倍当量である。勿論化合物〔3〕を過剰に用いることもできるが、一般には化合物〔3〕がより高価であることから、化合物〔3〕を過剰量用いるほうが好ましい。
上記反応に用いられる金属触媒としては、パラジウム系では塩化パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウム/炭素、トリフェニルホスフィンパラジウム錯体(例えば、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ジクロロジトリフェニルホスフィンパラジウム)などが用いられ、ニッケル系およびロジウム系についても前記と同様な触媒が用いられる。 これらの金属触媒の使用量は、原料化合物(3)に対して通常、 0.001〜0.1 倍当量の範囲である。 また、この反応では上記金属触媒の他に、助触媒として、3価のリン化合物または3価のひ素化合物を用いると好ましい場合があり、それらとしては、一般式〔7〕
R3 −(R4 −)M−R5 〔7〕
(式中、Mはリン原子またはヒ素原子を示し、R3 、R4 およびR5 は同一または相異なりアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を示す。)
で示される化合物であって、具体的にはトリ−n−ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−o−トリルホスファイト、三塩化リン、トリフェニルヒ素などが例示される。 これらのリン化合物またはヒ素化合物の使用量は、上記の金属触媒に対して、通常、0. 5〜50倍当量、好ましくは3〜30倍当量である。
【0012】
この反応で塩基性物質を使用すると、反応が好ましく進み、かかる塩基性物質としては、アルカリ金属の炭酸塩、カルボン酸塩、アルコキシド、水酸化物やあるいはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリーnーブチルアミンアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルアニリン、Nーメチルモルホリン、Nーメチルピペリジン等の有機塩基が挙げられるが、好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化物、ナトリウムエチラート、ナトリウムメチラートなどのアルコキシドである
塩基性物質の使用量は、化合物〔2〕に対して通常、1〜5倍当量である。
必要により、例えばアセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリルアミド、N−メチルピロリドン、ベンゼン、トルエン等を反応溶媒として使用することもできる。 これら反応溶媒の使用量は特に制限されない。 本反応の反応温度は、通常−20〜150℃であり、好ましくは、40〜110℃である。
【0013】
反応終了後、抽出、蒸留、再結晶等の通常の手段により、アセチレン化合物〔2〕を得ることができる。また、必要により、蒸留、カラムクロマトグラフィーあるいは再結晶等により精製することもできる。
【0014】
つぎに、アセチレン化合物〔2〕を塩基性物質と反応させ本発明の目的である一般式〔1〕で示される芳香族化合物を得る反応について説明する。
この反応で使用する塩基性物質としては、アルカリ金属およびアルカリ土類金属さらにはこれらの炭酸塩、カルボン酸塩、アルコキシド、水素化物、水酸化物やあるいは DBU、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリーn−ブチルアミンアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン等の有機塩基が挙げられるが、好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化物、ナトリウムエチラート、ナトリウムメチラートなどのアルコキシドである。
【0015】
塩基性物質の使用量は、アセチレン化合物〔2〕に対して通常、0.1〜50倍当量である。 必要により、例えばクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、キシレン、シクロヘキサン、デカン、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリルアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等を反応溶媒として使用することもできる。
これら反応溶媒の使用量は特に制限されない。 本反応の反応温度は、通常20〜190℃であり、好ましくは、40〜150℃である。 反応時間については特に制限はない。
【0016】
なお、本反応では、反応の進行に伴ってアセトンが副生してくるため、副生するアセトンを反応途中で随時流去しながら進めると効率よく反応を進めることができる。 反応終了後、抽出、濃縮等の通常の手段により、本発明の芳香族化合物〔1〕を得ることができる。また、必要により、蒸留、カラムクロマトグラフィーにより精製することもできる。
【0017】
以下、本発明で得られる芳香族化合物〔1〕の具体例としては、例えば、一般式〔1〕において、Rとしては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、ブトキシメチル、ペンチルオキシメチル、ヘキシルオキシメチル、ヘプチルオキシメチル、オクチルオキシメチル、ノニルオキシメチル、デシルオキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、ブトキシエチル、ペンチルオキシエチル、ヘキシルオキシエチル、ヘプチルオキシエチル、オクチルオキシエチル、ノニルオキシエチル、デシルオキシエチルメトキシプロピル、エトキシプロピル、プロポキシプロピル、ブトキシプロピル、ペンチルオキシプロピル、ヘキシルオキシプロピル、ヘプチルオキシプロピル、オクチルオキシプロピル、ノニルオキシプロピル、デシルオキシプロピルメトキシブチル、エトキシブチル、プロポキシブチル、ブトキシブチル、ペンチルオキシブチル、ヘキシルオキシブチル、ヘプチルオキシブチル、オクチルオキシブチル、ノニルオキシブチル、デシルオキシブチルメトキシペンチル、エトキシペンチル、プロポキシペンチル、ブトキシペンチル、ペンチルオキシペンチル、ヘキシルオキシペンチル、ヘプチルオキシペンチル、オクチルオキシペンチル等が挙げられる。
また、X1 、X2 、X3 およびX4 で構成される芳香族環の具体例としては、フッ素原子で置換されていてもよいフェニル、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン環等を挙げることができる。
【0018】
本発明で得られる芳香族化合物〔1〕は、下記ルートに示すように別途芳香族ハライド〔8〕と縮合すれば、トラン化合物〔9〕をあたえ、このものは従来になく屈折率異方性が大きく、低粘性である優れた液晶材料である。
(式中、D、R、X1 、X2 、X3 およびX4 は、前記と同じ意味を表わし、Aは、水素原子、フッ素原子、トリフロロメチル基、トリフロロメトキシ基、シアノ基、R3 −(シクロアルキル)基、R3 −(シクロアルケニル)基またはR3 −(O)m −を示し、ここでR3 は、C1 〜C20のアルキル基、C2 〜C20のアルケニル基またはC2 〜C20のアルキニル基を示し、mは、0または1である。sは0〜3の整数を示す。)
【0019】
【発明の効果】
本発明の一般式〔1〕で示される芳香族化合物は、医薬、農薬および光学材料の中間体として非常に有用である。
【0020】
【実施例】
以下、本発明を実施例により、更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0021】
参考例1
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、1ーnーペンチン13.6g(200mmol)を入れ、これにカテコールボラン12g(100mmol)を滴下する。室温で1時間撹拌した後、70℃で2時間反応させる。室温まで冷却した後、残存している1−n−ペンチンを減圧下で留去することにより、E−1−ペンテニルカテコールボランを得る。
【0022】
参考例2
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、3ーエトキシー1ープロピン 8.4g(100mmol)を入れ、これにカテコールボラン6g(50mmol)を滴下する。室温で1時間撹拌した後、70℃で2時間反応させる。室温まで冷却した後、残存している3ーエトキシー1ープロピンを減圧下で留去することにより、Eー1ー(3ーエトキシ)プロペニルカテコールボランを得る。
【0023】
参考例3
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、
4ーヨードー1ーブロモベンゼン 100g(0.35mol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.5g、ヨウ化銅0.5g、トリフェニルホスフィン 1g、トリエチルアミン 80g、トルエン300gを入れ、これに1、1ージメチルー2ープロピンー1ーオール 32.7g(0.39mol)を80℃、2時間で滴下する。さらに同温度で5時間撹拌する。室温まで冷却した後、塩酸を加え、中性としたのち有機層を分液、さらに水洗する。有機層は濃縮し、さらにクロマトにて精製する。4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーブロモベンゼン 72g(収率85%)を得る。融点 62℃
1 H NMR(CDCl3 )
δppm:1.6(s,6H)、1.75(s,1H)、7.25〜7.45(m,4H)
【0024】
参考例4
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、
2、5−ジブロモピリジン83g(0.35mol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.5g、ヨウ化銅0.5g、トリフェニルホスフィン 2g、トリエチルアミン 60g、トルエン300gを仕込み、これに1、1ージメチルー2ープロピンー1ーオール 29.3g(0.35mol)を60℃、2時間で滴下する。さらに同温度で5時間撹拌する。室温まで冷却した後、塩酸を加え、中性としたのち有機層を分液、さらに水洗する。有機層は濃縮し、さらにクロマトにて精製する。2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ーブロモピリジン 56g(収率67%)を得る。
【0025】
参考例5
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、
2、5−ジブロモピリミジン47.5g(0.20mol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.3g、ヨウ化銅0.3g、トリフェニルホスフィン0.5g、トリエチルアミン 30g、N−メチルピロリドン200gを仕込み、これに1、1ージメチルー2ープロピンー1ーオール 16.8g(0.20mol)を70℃、2時間で滴下する。さらに同温度で5時間撹拌する。室温まで冷却した後、塩酸を加え、中性としたのち有機層を分液、さらに水洗する。有機層は濃縮し、さらにクロマトにて精製する。2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ーブロモピリミジン 35g(収率73%)を得る。
【0026】
参考例6
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、
2−ヒドロキシ−5−ブロモピリミジン35g(0.20mol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.3g、ヨウ化銅0.3g、トリフェニルホスフィン0.5g、トリエチルアミン 30g、N−メチルピロリドン200gを仕込み、これに1、1ージメチルー2ープロピンー1ーオール 16.8g(0.20mol)を80℃、2時間で滴下する。さらに同温度で5時間撹拌する。室温まで冷却した後、塩酸を加え、中性としたのち有機層を分液、さらに水洗する。有機層は濃縮し、さらにクロマトにて精製する。5ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーヒドロキシピリミジンを得る。
【0027】
以下、参考例3に準じて種々のエチニル誘導体が製造される。
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーブロモベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーフロロー1ーブロモベンゼン4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2、3ージフロロー1ーブロモベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーヨードベンゼン4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーヒドロキシベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーブロモベンゼン、
・ 4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーヨードベンゼン4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーフロロー1ーヨードベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2、3ージフロロー1ーヨードベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーヒドロキシベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーフロロー1ーヒドロキシベンゼン4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2、3ージフロロー1ーヒドロキシベンゼン、
【0028】
以下、参考例4〜6に準じて種々のエチニル誘導体が製造される。
・2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ーブロモピラジン、
・3ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー6ーブロモピリダジン、
・3ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー6ーヒドロキシピリダジン、
・2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ーブロモピリミジン、
【0029】
(実施例1)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーブロモベンゼン (3ー1)3.6g(15mmol)、テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム0.06g(0.05mmol)、水酸化ナトリウム0.8g(20mmol)、テトラヒドロフラン60mlを入れた後、ここに上記で得られたE−1ーペンテニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。トルエンと水を加え抽出し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ペンテニル)ベンゼン2.8g(2ー1)(収率83%)を得る。融点 65℃
元素分析 : C16H20O
1 H NMR(CDCl3 )
δppm:0.95(t,3H)、1.5(m,2H)、1.60(s,6H)、2.1(s,1H)、2.2(m,2H)、6.2〜6.4(m,2H)、7.2〜7.4(m,4H)
次に、ここで得た(2−1) 2.3g(10mmol)、水酸化ナトリウム0.8g(20mmol)、トルエン25mlを還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(1ーtrans−ペンテニル)フェニルアセチレン1.6g(1ー1)(収率96%)を得る。nD 20:1.5729
元素分析 : C13H14
1 H NMR(CDCl3 )
δppm:0.95(t,3H)、1.5(m,2H)、2.2(m,2H)、3.1(s,1H)、6.2〜6.4(m,2H)、7.2〜7.5(m,4H)
【0030】
(実施例2)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーブロモベンゼン (3ー2)3.6g(15mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.07g(0、1mmol)、水酸化カリウム1.7g(30mmol)、テトラヒドロフラン60mlを入れた後、ここに上記で得られたEー1ー(3ーエトキシ)プロペニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液30mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。トルエンと水を加え抽出し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(3ーエトキシー1ーtrans−プロペニル)ベンゼン3.0g(2ー2)(収率81%)を得る。
元素分析 : C16H20O2
次に、ここで得た(2ー2) 2.4g(10mmol)、水酸化カリウム
0.7g(12mmol)、トルエン25mlを減圧90℃で還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーエトキシー1ーtrans−プロペニル)フェニルアセチレン 1.8g(1ー2)(収率95%)を得る。
nD 20:1.5632
元素分析 : C13H14O
【0031】
(実施例3)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーブロモベンゼン (3ー3)3.9g(15mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.07g(0、1mmol)、水酸化ナトリウム1.2g(30mmol)、テトラヒドロフラン40ml、Nーメチルピロリドン5mlを入れた後、E−1ーペンテニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。トルエンと水を加え抽出し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ペンテニル)ー3ーフロロベンゼン3.1g(2ー3)(収率84%)を得る。融点 62℃
元素分析 : C16H19FO
次に、ここで得た(2ー3) 2.5g(10mmol)、水酸化カリウム0.9g(15mmol)、トルエン25mlを還流下、1時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、(4ー(1ーtrans−ペンテニル)ー2ーフロロフェニル)アセチレン1.8g(1ー3)(収率96%)を得る。屈折率 nD 20:1.5619
元素分析 : C13H13F
【0032】
(実施例4)
実施例3においてE−1ーペンテニルカテコールボランにかえ、E−1ーヘプテニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーブロモベンゼンにかえ、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーフロロー1ーブロモベンゼン(3ー4)3.9g(15mmol)、をそれぞれ使用する以外は実施例3と同様に反応後処理すれば、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ヘプテニル)ー2ーフロロベンゼン3.3g(2ー4)(収率81%)、
元素分析 : C18H23FO
さらには(4ー(1ーtrans−ヘプテニル)ー3ーフロロフェニル)アセチレン2.0g(1ー4)(収率94%)をそれぞれ得る。nD 20:1.5494元素分析 : C15H17F
【0033】
(実施例5)
実施例1においてE−1ーペンテニルカテコールボランにかえ、E−1ーブテニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを使用する以外は実施例1と同様に反応後処理すれば、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ブテニル)ベンゼン3.3g(2ー7)(収率84%)を得る。
元素分析 : C15H18O
さらには(4ー(1ーtrans−ブテニル)フェニル)アセチレン1.5g(1ー5)(収率96%)を得る。nD 20:1.5784
元素分析 : C12H12
【0034】
(実施例6)
実施例3においてE−1ーペンテニルカテコールボランにかえ、E−1ープロペニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーブロモベンゼンにかえ、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2、3ージフロロー1ーブロモベンゼン (3ー6)4.1g(15mmol)、をそれぞれ使用する以外は実施例3と同様に反応後処理すれば、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−プロペニル)ー2、3ージフロロベンゼン2.8g(2ー6)(収率79%)を得、
元素分析 : C14H14F2 O
さらには(4ー(1ーtrans−プロペニル)ー2、3ージフロロフェニル)アセチレン1.7g(1ー6)(収率93%)をそれぞれ得る。
元素分析 : C11H8 F2
【0035】
(実施例7)
実施例1においてE−1ーペンテニルカテコールボランにかえ、E−1ー(2−(1ーtransーブテニル)ブテニル)カテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを使用する以外は実施例1と同様に反応後処理すれば、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1、5ーtrans−オクタジエニル)ベンゼン3.1g(2ー6)(収率78%)、さらには(4ー(1、5ーtrans−オクタジエニル)フェニル)アセチレン1.9g(1ー7)(収率91%)をそれぞれ得る。
元素分析 : C16H18
【0036】
(実施例8)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーフロロー1ーブロモベンゼン(3ー8)3.9g(15mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0、07g(0、1mmol)、水酸化ナトリウム1、2g(30mmol)、テトラヒドロフラン50mlを入れた後、E−1ープロペニルカテコールボラン(25mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。トルエンと水を加え抽出し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−プロペニル)ー2ーフロロベンゼン2.8g(2ー8)(収率86%)を得る。
元素分析 : C14H15FO
次に、ここで得た(2ー8) 2.2g(10mmol)、水酸化ナトリウム0.6g(15mmol)、トルエン25mlを還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、(4ー(1ーtrans−プロペニル)ー3ーフロロフェニル)アセチレン1.5g(1ー8)(収率95%)を得る。nD 20:1.5707
元素分析 : C11H9 F
【0037】
(実施例9)
実施例3において、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーブロモベンゼンにかえ、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2、6ージフロロー1ーブロモベンゼン (3ー9)4.1g(15mmol)、をそれぞれ使用する以外は実施例3と同様に反応後処理すれば、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ペンテニル)ー2、6ージフロロベンゼン(2ー9)、
元素分析 : C16H18F2 O
さらには(4ー(1ーtrans−ペンテニル)ー2、6ージフロロフェニル)アセチレン(1ー9)(収率93%)をそれぞれ得る。
元素分析 : C13H12F2
【0038】
(実施例10〜15)
表1に示した出発原料を用いる以外は実施例1に準じて、反応および後処理を順次行なうと表−1に示した芳香族化合物〔1〕が得られる。
【表1】
【0039】
(実施例16)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ートリフロロメタンスルホニルオキシベンゼン (3ー16)3.6g(15mmol)、テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム0.06g(0.05mmol)、水酸化ナトリウム1、2g(30mmol)、テトラヒドロフラン60mlを入れた後、ここに上記で得られたE−1ーペンテニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。トルエンと水を加え抽出し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ペンテニル)ベンゼン2.8g(2ー16)(収率82%)を得る。 次に、ここで得た(2ー16) 2.3g(10mmol)、水酸化カリウム1.1g(20mmol)、トルエン25mlを還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(1ーtrans−ペンテニル)フェニルアセチレン1.6g(1ー16)(収率95%)を得る。
【0040】
(実施例17)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーブロモピリジン(3ー17)3.6g(15mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムクロリド0.06g(0.05mmol)、炭酸ナトリウム6.4g(60mmol)、トルエン60ml、エタノール20ml、水30mlを入れた後、ここにE−1ーペンテニルボラン2.3g(20mmol)を加える。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、分液し、有機層を2回水で洗浄後、溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ー(1ーtrans−ペンテニル)ピリジン2.9g(2ー17)(収率85%)を得る。
元素分析 : C15H19NO
次に、ここで得た(2ー17)2.3g(10mmol)に、水酸化ナトリウム0.08g(2mmol)、トルエン25mlを仕込み還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、5ー(1ーtrans−ペンテニル)ー2ーエチニルピリジン1.6g(1ー17)(収率92%)を得る。nD 20:1.5798
元素分析 : C12H13N
【0041】
(実施例18)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)−5−ブロモピリミジン(3ー18)3.6g(15mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムクロリド0.06g(0.05mmol)、炭酸ナトリウム6.4g(60mmol)、トルエン60ml、エタノール15ml、水40mlを入れた後、ここにE−1ーペンテニルボラン2.3g(20mmol)を加える。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、分液し、有機層を2回水で洗浄後、溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ー(1ーtrans−ペンテニル)ピリミジン3.0g(2ー18)(収率87%)を得る。
元素分析 : C14H18N2 O
次に、ここで得た(2ー18)2.3g(10mmol)に、水酸化ナトリウム0.08g(2mmol)、トルエン30mlを仕込み還流下、1時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水20mlを加え、分液し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、5ー(1ーtrans−ペンテニル)ー2ーエチニルピリミジン1.6g(1ー18)(収率93%)を得る。nD 20:1.5862
元素分析 : C11H12N2
【0042】
(実施例19)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、5ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)−2−トリフロロメタンスルホニルオキシピリミジン(3ー19)4.7g(15mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムクロリド0.06g(0.05mmol)、炭酸ナトリウム6.4g(60mmol)、トルエン70ml、エタノール20ml、水40mlを入れた後、ここにE−1ーヘプテニルボラン酸2.8g(20mmol)を加える。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、分液し、有機層を2回水で洗浄後、溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、5ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ー(1ーtrans−ヘプテニル)ピリミジン3.3g(2ー19)(収率84%)を得る。
元素分析 : C16H22N2 O
次に、ここで得た(2ー19)2.3g(10mmol)に、水酸化ナトリウム0.08g(2mmol)、トルエン30mlを仕込み還流下、1時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水20mlを加え、分液し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、2ー(1ーtrans−ヘプテニル)ー5ーエチニルピリミジン1.8g(1ー19)(収率92%)を得る。nD 20:1.5832
元素分析 : C13H16N2
【0043】
(実施例20)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)−1−ブロモベンゼン(3ー20)3.6g(15mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムクロリド0.06g(0.05mmol)、炭酸ナトリウム6.4g(60mmol)、トルエン60ml、エタノール15ml、水40mlを入れた後、ここにE−1ーペンテニルボラン2.3g(20mmol)を加える。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、分液し、有機層を2回水で洗浄後、溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ペンテニル)ベンゼン2.9g(2ー20)(収率86%)を得る。融点65℃
次に、ここで得た(2ー20)2.3g(10mmol)に、水酸化ナトリウム0.08g(2mmol)、トルエン25mlを仕込み還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4−(1ーtrans−ペンテニル)フェニルアセチレン1.6g(1ー20)(収率96%)を得る。nD 20:1.5729
【0044】
(実施例21)
実施例18において、2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)−5−ブロモピリミジンにかえ、3−(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)−6−ブロモピリダジン(3−21)3.6g(15mmol)を使用する以外は実施例18と同様に反応および後処理をすることにより3ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー6ー(1ーtrans−ペンテニル)ピリダジン3.0g(2ー21)(収率87%)を得る。
元素分析 : C14H18N2 O
および6ー(1ーtrans−ペンテニル)−3−エチニルピリダジン1.6g(1ー21)(収率92%)を得る。nD 20:1.5868
元素分析 : C11H12N2
【産業上の利用分野】
本発明は、医薬、農薬及び液晶の中間体として有用な芳香族化合物およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は従来知られていなかった新規なアセチレン骨格を有する医薬、農薬及び液晶の中間体として有用な芳香族化合物を提供するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、医薬、農薬及び液晶の中間体として、とりわけ屈折率異方性に優れた低粘性な液晶化合物の中間体およびその工業的有利な製造法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討し、特に屈折率異方性に優れた液晶化合物の製造に有用な中間体を見いだし本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、一般式〔1〕
(式中、X1 、X2 、X3 およびX4 は、同一または相異なり、CH、CFまたはNを示し、Rは、直鎖状または分岐状のC1 〜C12のアルキル基、C2 〜C12のアルケニル基またはアルキニル基を示す。ここで、アルキル基、アルケニル基およびアルキニル基の−CH2 −の1個または2個が、−O−で置き換わっていてもよい。)
で示される芳香族化合物およびその製造法を提供するものである。
【0006】
以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の芳香族化合物〔1〕は、一般式〔3〕
(式中、X1 、X2 、X3 およびX4 は、前記と同じ意味を表わし、Dは臭素原子またはヨウ素原子などのハロゲン原子または−OSO2 R’を示す。ただし、R’はフッ素原子で置換されていてもよい低級アルキル基、または置換されていてもよいフェニル基を示す。)
で示されるエチニル誘導体と一般式〔4〕
(R1 )2 B−CH=CH−R 〔4〕
(トランス体)
(式中、R1 は水酸基、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基または直鎖、分岐もしくは環状のアルコキシ基を示す。このとき、R1 同士は、相互に結合して環を形成していてもよい。或いは(R1 ) 2 で置換されていてもよいベンゾジオキシ基を示す。Rは、前記と同じ意味を有する。)
で示されるホウ素化合物とを金属触媒の存在下に反応させ、一般式〔2〕
(式中、R、X1 、X2 、X3 およびX4 は、前記と同じ意味を表わす。)
で示されるアセチレン化合物を得、次いで塩基性物質と反応させることにより得られる。
【0007】
ここで原料のエチニルベンゼン誘導体〔3〕は、例えば、以下に示すような方法により合成することができる。
▲1▼ Dがハロゲン原子のとき
▲2▼ DがOSO2 R’のとき
【0008】
もう一方のホウ素化合物〔4〕は、例えば以下に示すような方法により合成することができる。
HC≡C−R 〔5〕 + (R2 )2 BH 〔6〕───→
(R2 )2 B−CH=CH−R (トランス体)〔4’〕
(式中、Rは、前記と同じ意味を表わす。R2 は、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基または直鎖、分岐もしくは環状のアルコキシ基を示す。このとき、R2 同士は、相互に結合して環を形成していてもよい。或いは(R2 )2 で置換されていてもよいベンゾジオキシ基を示す。)
【0009】
上記アルキン〔5〕とホウ素類〔6〕との反応において、ホウ素類〔6〕としては、ジシクロヘキシルボラン、ジシアミルボラン、ジイソピノカンフェニルボラン、9−ボラビシクロ[3. 3. 1]ノナン等のジアルキルボラン、もしくはカテコールボラン、ジイソプロピルオキシボラン、ジメトキシボラン等のジアルコキシボランを挙げることができる。
【0010】
アルキン〔5〕の使用量は、ホウ素類〔6〕に対して、通常、0.5 〜10倍当量であるが、好ましくは0.5 〜2倍当量である。また反応溶媒を使用する場合には、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、トルエン、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド等を用いることができる。これら反応溶媒の使用量は、特に制限されない。 本反応の反応温度は、通常、−20〜150 ℃であり、好ましくは、0〜100 ℃である。
一般式〔4〕で示される化合物のR1 が水酸基である化合物は、上記の反応で得られるホウ素化合物〔4’〕を加水分解することによって得ることができる。この反応は、通常、溶媒の存在または非存在下に行われる。
【0011】
エチニル誘導体〔3〕とホウ素化合物〔4〕とからアセチレン化合物〔2〕を得る反応に於いて、ホウ素化合物〔4〕の使用量は、エチニル誘導体〔3〕に対して通常、0. 9 〜10倍当量であるが、好ましくは、1〜2倍当量である。勿論化合物〔3〕を過剰に用いることもできるが、一般には化合物〔3〕がより高価であることから、化合物〔3〕を過剰量用いるほうが好ましい。
上記反応に用いられる金属触媒としては、パラジウム系では塩化パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウム/炭素、トリフェニルホスフィンパラジウム錯体(例えば、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ジクロロジトリフェニルホスフィンパラジウム)などが用いられ、ニッケル系およびロジウム系についても前記と同様な触媒が用いられる。 これらの金属触媒の使用量は、原料化合物(3)に対して通常、 0.001〜0.1 倍当量の範囲である。 また、この反応では上記金属触媒の他に、助触媒として、3価のリン化合物または3価のひ素化合物を用いると好ましい場合があり、それらとしては、一般式〔7〕
R3 −(R4 −)M−R5 〔7〕
(式中、Mはリン原子またはヒ素原子を示し、R3 、R4 およびR5 は同一または相異なりアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を示す。)
で示される化合物であって、具体的にはトリ−n−ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−o−トリルホスファイト、三塩化リン、トリフェニルヒ素などが例示される。 これらのリン化合物またはヒ素化合物の使用量は、上記の金属触媒に対して、通常、0. 5〜50倍当量、好ましくは3〜30倍当量である。
【0012】
この反応で塩基性物質を使用すると、反応が好ましく進み、かかる塩基性物質としては、アルカリ金属の炭酸塩、カルボン酸塩、アルコキシド、水酸化物やあるいはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリーnーブチルアミンアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルアニリン、Nーメチルモルホリン、Nーメチルピペリジン等の有機塩基が挙げられるが、好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化物、ナトリウムエチラート、ナトリウムメチラートなどのアルコキシドである
塩基性物質の使用量は、化合物〔2〕に対して通常、1〜5倍当量である。
必要により、例えばアセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリルアミド、N−メチルピロリドン、ベンゼン、トルエン等を反応溶媒として使用することもできる。 これら反応溶媒の使用量は特に制限されない。 本反応の反応温度は、通常−20〜150℃であり、好ましくは、40〜110℃である。
【0013】
反応終了後、抽出、蒸留、再結晶等の通常の手段により、アセチレン化合物〔2〕を得ることができる。また、必要により、蒸留、カラムクロマトグラフィーあるいは再結晶等により精製することもできる。
【0014】
つぎに、アセチレン化合物〔2〕を塩基性物質と反応させ本発明の目的である一般式〔1〕で示される芳香族化合物を得る反応について説明する。
この反応で使用する塩基性物質としては、アルカリ金属およびアルカリ土類金属さらにはこれらの炭酸塩、カルボン酸塩、アルコキシド、水素化物、水酸化物やあるいは DBU、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリーn−ブチルアミンアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン等の有機塩基が挙げられるが、好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化物、ナトリウムエチラート、ナトリウムメチラートなどのアルコキシドである。
【0015】
塩基性物質の使用量は、アセチレン化合物〔2〕に対して通常、0.1〜50倍当量である。 必要により、例えばクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、キシレン、シクロヘキサン、デカン、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリルアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等を反応溶媒として使用することもできる。
これら反応溶媒の使用量は特に制限されない。 本反応の反応温度は、通常20〜190℃であり、好ましくは、40〜150℃である。 反応時間については特に制限はない。
【0016】
なお、本反応では、反応の進行に伴ってアセトンが副生してくるため、副生するアセトンを反応途中で随時流去しながら進めると効率よく反応を進めることができる。 反応終了後、抽出、濃縮等の通常の手段により、本発明の芳香族化合物〔1〕を得ることができる。また、必要により、蒸留、カラムクロマトグラフィーにより精製することもできる。
【0017】
以下、本発明で得られる芳香族化合物〔1〕の具体例としては、例えば、一般式〔1〕において、Rとしては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、ブトキシメチル、ペンチルオキシメチル、ヘキシルオキシメチル、ヘプチルオキシメチル、オクチルオキシメチル、ノニルオキシメチル、デシルオキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、ブトキシエチル、ペンチルオキシエチル、ヘキシルオキシエチル、ヘプチルオキシエチル、オクチルオキシエチル、ノニルオキシエチル、デシルオキシエチルメトキシプロピル、エトキシプロピル、プロポキシプロピル、ブトキシプロピル、ペンチルオキシプロピル、ヘキシルオキシプロピル、ヘプチルオキシプロピル、オクチルオキシプロピル、ノニルオキシプロピル、デシルオキシプロピルメトキシブチル、エトキシブチル、プロポキシブチル、ブトキシブチル、ペンチルオキシブチル、ヘキシルオキシブチル、ヘプチルオキシブチル、オクチルオキシブチル、ノニルオキシブチル、デシルオキシブチルメトキシペンチル、エトキシペンチル、プロポキシペンチル、ブトキシペンチル、ペンチルオキシペンチル、ヘキシルオキシペンチル、ヘプチルオキシペンチル、オクチルオキシペンチル等が挙げられる。
また、X1 、X2 、X3 およびX4 で構成される芳香族環の具体例としては、フッ素原子で置換されていてもよいフェニル、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン環等を挙げることができる。
【0018】
本発明で得られる芳香族化合物〔1〕は、下記ルートに示すように別途芳香族ハライド〔8〕と縮合すれば、トラン化合物〔9〕をあたえ、このものは従来になく屈折率異方性が大きく、低粘性である優れた液晶材料である。
(式中、D、R、X1 、X2 、X3 およびX4 は、前記と同じ意味を表わし、Aは、水素原子、フッ素原子、トリフロロメチル基、トリフロロメトキシ基、シアノ基、R3 −(シクロアルキル)基、R3 −(シクロアルケニル)基またはR3 −(O)m −を示し、ここでR3 は、C1 〜C20のアルキル基、C2 〜C20のアルケニル基またはC2 〜C20のアルキニル基を示し、mは、0または1である。sは0〜3の整数を示す。)
【0019】
【発明の効果】
本発明の一般式〔1〕で示される芳香族化合物は、医薬、農薬および光学材料の中間体として非常に有用である。
【0020】
【実施例】
以下、本発明を実施例により、更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0021】
参考例1
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、1ーnーペンチン13.6g(200mmol)を入れ、これにカテコールボラン12g(100mmol)を滴下する。室温で1時間撹拌した後、70℃で2時間反応させる。室温まで冷却した後、残存している1−n−ペンチンを減圧下で留去することにより、E−1−ペンテニルカテコールボランを得る。
【0022】
参考例2
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、3ーエトキシー1ープロピン 8.4g(100mmol)を入れ、これにカテコールボラン6g(50mmol)を滴下する。室温で1時間撹拌した後、70℃で2時間反応させる。室温まで冷却した後、残存している3ーエトキシー1ープロピンを減圧下で留去することにより、Eー1ー(3ーエトキシ)プロペニルカテコールボランを得る。
【0023】
参考例3
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、
4ーヨードー1ーブロモベンゼン 100g(0.35mol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.5g、ヨウ化銅0.5g、トリフェニルホスフィン 1g、トリエチルアミン 80g、トルエン300gを入れ、これに1、1ージメチルー2ープロピンー1ーオール 32.7g(0.39mol)を80℃、2時間で滴下する。さらに同温度で5時間撹拌する。室温まで冷却した後、塩酸を加え、中性としたのち有機層を分液、さらに水洗する。有機層は濃縮し、さらにクロマトにて精製する。4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーブロモベンゼン 72g(収率85%)を得る。融点 62℃
1 H NMR(CDCl3 )
δppm:1.6(s,6H)、1.75(s,1H)、7.25〜7.45(m,4H)
【0024】
参考例4
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、
2、5−ジブロモピリジン83g(0.35mol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.5g、ヨウ化銅0.5g、トリフェニルホスフィン 2g、トリエチルアミン 60g、トルエン300gを仕込み、これに1、1ージメチルー2ープロピンー1ーオール 29.3g(0.35mol)を60℃、2時間で滴下する。さらに同温度で5時間撹拌する。室温まで冷却した後、塩酸を加え、中性としたのち有機層を分液、さらに水洗する。有機層は濃縮し、さらにクロマトにて精製する。2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ーブロモピリジン 56g(収率67%)を得る。
【0025】
参考例5
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、
2、5−ジブロモピリミジン47.5g(0.20mol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.3g、ヨウ化銅0.3g、トリフェニルホスフィン0.5g、トリエチルアミン 30g、N−メチルピロリドン200gを仕込み、これに1、1ージメチルー2ープロピンー1ーオール 16.8g(0.20mol)を70℃、2時間で滴下する。さらに同温度で5時間撹拌する。室温まで冷却した後、塩酸を加え、中性としたのち有機層を分液、さらに水洗する。有機層は濃縮し、さらにクロマトにて精製する。2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ーブロモピリミジン 35g(収率73%)を得る。
【0026】
参考例6
撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒素雰囲気にした後、
2−ヒドロキシ−5−ブロモピリミジン35g(0.20mol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.3g、ヨウ化銅0.3g、トリフェニルホスフィン0.5g、トリエチルアミン 30g、N−メチルピロリドン200gを仕込み、これに1、1ージメチルー2ープロピンー1ーオール 16.8g(0.20mol)を80℃、2時間で滴下する。さらに同温度で5時間撹拌する。室温まで冷却した後、塩酸を加え、中性としたのち有機層を分液、さらに水洗する。有機層は濃縮し、さらにクロマトにて精製する。5ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーヒドロキシピリミジンを得る。
【0027】
以下、参考例3に準じて種々のエチニル誘導体が製造される。
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーブロモベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーフロロー1ーブロモベンゼン4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2、3ージフロロー1ーブロモベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーヨードベンゼン4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーヒドロキシベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーブロモベンゼン、
・ 4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーヨードベンゼン4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーフロロー1ーヨードベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2、3ージフロロー1ーヨードベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーヒドロキシベンゼン、
・4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーフロロー1ーヒドロキシベンゼン4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2、3ージフロロー1ーヒドロキシベンゼン、
【0028】
以下、参考例4〜6に準じて種々のエチニル誘導体が製造される。
・2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ーブロモピラジン、
・3ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー6ーブロモピリダジン、
・3ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー6ーヒドロキシピリダジン、
・2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ーブロモピリミジン、
【0029】
(実施例1)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーブロモベンゼン (3ー1)3.6g(15mmol)、テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム0.06g(0.05mmol)、水酸化ナトリウム0.8g(20mmol)、テトラヒドロフラン60mlを入れた後、ここに上記で得られたE−1ーペンテニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。トルエンと水を加え抽出し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ペンテニル)ベンゼン2.8g(2ー1)(収率83%)を得る。融点 65℃
元素分析 : C16H20O
1 H NMR(CDCl3 )
δppm:0.95(t,3H)、1.5(m,2H)、1.60(s,6H)、2.1(s,1H)、2.2(m,2H)、6.2〜6.4(m,2H)、7.2〜7.4(m,4H)
次に、ここで得た(2−1) 2.3g(10mmol)、水酸化ナトリウム0.8g(20mmol)、トルエン25mlを還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(1ーtrans−ペンテニル)フェニルアセチレン1.6g(1ー1)(収率96%)を得る。nD 20:1.5729
元素分析 : C13H14
1 H NMR(CDCl3 )
δppm:0.95(t,3H)、1.5(m,2H)、2.2(m,2H)、3.1(s,1H)、6.2〜6.4(m,2H)、7.2〜7.5(m,4H)
【0030】
(実施例2)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ーブロモベンゼン (3ー2)3.6g(15mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.07g(0、1mmol)、水酸化カリウム1.7g(30mmol)、テトラヒドロフラン60mlを入れた後、ここに上記で得られたEー1ー(3ーエトキシ)プロペニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液30mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。トルエンと水を加え抽出し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(3ーエトキシー1ーtrans−プロペニル)ベンゼン3.0g(2ー2)(収率81%)を得る。
元素分析 : C16H20O2
次に、ここで得た(2ー2) 2.4g(10mmol)、水酸化カリウム
0.7g(12mmol)、トルエン25mlを減圧90℃で還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーエトキシー1ーtrans−プロペニル)フェニルアセチレン 1.8g(1ー2)(収率95%)を得る。
nD 20:1.5632
元素分析 : C13H14O
【0031】
(実施例3)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーブロモベンゼン (3ー3)3.9g(15mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0.07g(0、1mmol)、水酸化ナトリウム1.2g(30mmol)、テトラヒドロフラン40ml、Nーメチルピロリドン5mlを入れた後、E−1ーペンテニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。トルエンと水を加え抽出し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ペンテニル)ー3ーフロロベンゼン3.1g(2ー3)(収率84%)を得る。融点 62℃
元素分析 : C16H19FO
次に、ここで得た(2ー3) 2.5g(10mmol)、水酸化カリウム0.9g(15mmol)、トルエン25mlを還流下、1時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、(4ー(1ーtrans−ペンテニル)ー2ーフロロフェニル)アセチレン1.8g(1ー3)(収率96%)を得る。屈折率 nD 20:1.5619
元素分析 : C13H13F
【0032】
(実施例4)
実施例3においてE−1ーペンテニルカテコールボランにかえ、E−1ーヘプテニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーブロモベンゼンにかえ、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーフロロー1ーブロモベンゼン(3ー4)3.9g(15mmol)、をそれぞれ使用する以外は実施例3と同様に反応後処理すれば、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ヘプテニル)ー2ーフロロベンゼン3.3g(2ー4)(収率81%)、
元素分析 : C18H23FO
さらには(4ー(1ーtrans−ヘプテニル)ー3ーフロロフェニル)アセチレン2.0g(1ー4)(収率94%)をそれぞれ得る。nD 20:1.5494元素分析 : C15H17F
【0033】
(実施例5)
実施例1においてE−1ーペンテニルカテコールボランにかえ、E−1ーブテニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを使用する以外は実施例1と同様に反応後処理すれば、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ブテニル)ベンゼン3.3g(2ー7)(収率84%)を得る。
元素分析 : C15H18O
さらには(4ー(1ーtrans−ブテニル)フェニル)アセチレン1.5g(1ー5)(収率96%)を得る。nD 20:1.5784
元素分析 : C12H12
【0034】
(実施例6)
実施例3においてE−1ーペンテニルカテコールボランにかえ、E−1ープロペニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーブロモベンゼンにかえ、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2、3ージフロロー1ーブロモベンゼン (3ー6)4.1g(15mmol)、をそれぞれ使用する以外は実施例3と同様に反応後処理すれば、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−プロペニル)ー2、3ージフロロベンゼン2.8g(2ー6)(収率79%)を得、
元素分析 : C14H14F2 O
さらには(4ー(1ーtrans−プロペニル)ー2、3ージフロロフェニル)アセチレン1.7g(1ー6)(収率93%)をそれぞれ得る。
元素分析 : C11H8 F2
【0035】
(実施例7)
実施例1においてE−1ーペンテニルカテコールボランにかえ、E−1ー(2−(1ーtransーブテニル)ブテニル)カテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを使用する以外は実施例1と同様に反応後処理すれば、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1、5ーtrans−オクタジエニル)ベンゼン3.1g(2ー6)(収率78%)、さらには(4ー(1、5ーtrans−オクタジエニル)フェニル)アセチレン1.9g(1ー7)(収率91%)をそれぞれ得る。
元素分析 : C16H18
【0036】
(実施例8)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーフロロー1ーブロモベンゼン(3ー8)3.9g(15mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド0、07g(0、1mmol)、水酸化ナトリウム1、2g(30mmol)、テトラヒドロフラン50mlを入れた後、E−1ープロペニルカテコールボラン(25mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。トルエンと水を加え抽出し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−プロペニル)ー2ーフロロベンゼン2.8g(2ー8)(収率86%)を得る。
元素分析 : C14H15FO
次に、ここで得た(2ー8) 2.2g(10mmol)、水酸化ナトリウム0.6g(15mmol)、トルエン25mlを還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、(4ー(1ーtrans−プロペニル)ー3ーフロロフェニル)アセチレン1.5g(1ー8)(収率95%)を得る。nD 20:1.5707
元素分析 : C11H9 F
【0037】
(実施例9)
実施例3において、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー3ーフロロー1ーブロモベンゼンにかえ、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2、6ージフロロー1ーブロモベンゼン (3ー9)4.1g(15mmol)、をそれぞれ使用する以外は実施例3と同様に反応後処理すれば、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ペンテニル)ー2、6ージフロロベンゼン(2ー9)、
元素分析 : C16H18F2 O
さらには(4ー(1ーtrans−ペンテニル)ー2、6ージフロロフェニル)アセチレン(1ー9)(収率93%)をそれぞれ得る。
元素分析 : C13H12F2
【0038】
(実施例10〜15)
表1に示した出発原料を用いる以外は実施例1に準じて、反応および後処理を順次行なうと表−1に示した芳香族化合物〔1〕が得られる。
【表1】
【0039】
(実施例16)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ートリフロロメタンスルホニルオキシベンゼン (3ー16)3.6g(15mmol)、テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム0.06g(0.05mmol)、水酸化ナトリウム1、2g(30mmol)、テトラヒドロフラン60mlを入れた後、ここに上記で得られたE−1ーペンテニルカテコールボラン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液50mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。トルエンと水を加え抽出し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ペンテニル)ベンゼン2.8g(2ー16)(収率82%)を得る。 次に、ここで得た(2ー16) 2.3g(10mmol)、水酸化カリウム1.1g(20mmol)、トルエン25mlを還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(1ーtrans−ペンテニル)フェニルアセチレン1.6g(1ー16)(収率95%)を得る。
【0040】
(実施例17)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー2ーブロモピリジン(3ー17)3.6g(15mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムクロリド0.06g(0.05mmol)、炭酸ナトリウム6.4g(60mmol)、トルエン60ml、エタノール20ml、水30mlを入れた後、ここにE−1ーペンテニルボラン2.3g(20mmol)を加える。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、分液し、有機層を2回水で洗浄後、溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ー(1ーtrans−ペンテニル)ピリジン2.9g(2ー17)(収率85%)を得る。
元素分析 : C15H19NO
次に、ここで得た(2ー17)2.3g(10mmol)に、水酸化ナトリウム0.08g(2mmol)、トルエン25mlを仕込み還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、5ー(1ーtrans−ペンテニル)ー2ーエチニルピリジン1.6g(1ー17)(収率92%)を得る。nD 20:1.5798
元素分析 : C12H13N
【0041】
(実施例18)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)−5−ブロモピリミジン(3ー18)3.6g(15mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムクロリド0.06g(0.05mmol)、炭酸ナトリウム6.4g(60mmol)、トルエン60ml、エタノール15ml、水40mlを入れた後、ここにE−1ーペンテニルボラン2.3g(20mmol)を加える。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、分液し、有機層を2回水で洗浄後、溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ー(1ーtrans−ペンテニル)ピリミジン3.0g(2ー18)(収率87%)を得る。
元素分析 : C14H18N2 O
次に、ここで得た(2ー18)2.3g(10mmol)に、水酸化ナトリウム0.08g(2mmol)、トルエン30mlを仕込み還流下、1時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水20mlを加え、分液し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、5ー(1ーtrans−ペンテニル)ー2ーエチニルピリミジン1.6g(1ー18)(収率93%)を得る。nD 20:1.5862
元素分析 : C11H12N2
【0042】
(実施例19)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、5ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)−2−トリフロロメタンスルホニルオキシピリミジン(3ー19)4.7g(15mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムクロリド0.06g(0.05mmol)、炭酸ナトリウム6.4g(60mmol)、トルエン70ml、エタノール20ml、水40mlを入れた後、ここにE−1ーヘプテニルボラン酸2.8g(20mmol)を加える。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、分液し、有機層を2回水で洗浄後、溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、5ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー5ー(1ーtrans−ヘプテニル)ピリミジン3.3g(2ー19)(収率84%)を得る。
元素分析 : C16H22N2 O
次に、ここで得た(2ー19)2.3g(10mmol)に、水酸化ナトリウム0.08g(2mmol)、トルエン30mlを仕込み還流下、1時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水20mlを加え、分液し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、2ー(1ーtrans−ヘプテニル)ー5ーエチニルピリミジン1.8g(1ー19)(収率92%)を得る。nD 20:1.5832
元素分析 : C13H16N2
【0043】
(実施例20)
撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)−1−ブロモベンゼン(3ー20)3.6g(15mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムクロリド0.06g(0.05mmol)、炭酸ナトリウム6.4g(60mmol)、トルエン60ml、エタノール15ml、水40mlを入れた後、ここにE−1ーペンテニルボラン2.3g(20mmol)を加える。その後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、分液し、有機層を2回水で洗浄後、溶媒を留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー1ー(1ーtrans−ペンテニル)ベンゼン2.9g(2ー20)(収率86%)を得る。融点65℃
次に、ここで得た(2ー20)2.3g(10mmol)に、水酸化ナトリウム0.08g(2mmol)、トルエン25mlを仕込み還流下、2時間撹拌する。途中溶媒を留去する。反応終了後、室温まで冷却、水10mlを加え、分液し、有機層を水で2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することにより、4−(1ーtrans−ペンテニル)フェニルアセチレン1.6g(1ー20)(収率96%)を得る。nD 20:1.5729
【0044】
(実施例21)
実施例18において、2ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)−5−ブロモピリミジンにかえ、3−(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)−6−ブロモピリダジン(3−21)3.6g(15mmol)を使用する以外は実施例18と同様に反応および後処理をすることにより3ー(3ーヒドロキシー3、3ージメチルー1ープロピニル)ー6ー(1ーtrans−ペンテニル)ピリダジン3.0g(2ー21)(収率87%)を得る。
元素分析 : C14H18N2 O
および6ー(1ーtrans−ペンテニル)−3−エチニルピリダジン1.6g(1ー21)(収率92%)を得る。nD 20:1.5868
元素分析 : C11H12N2
Claims (4)
- 一般式〔3〕
(式中、X1 、X2 、X3 およびX4 は、請求項1における意味と同じ意味を表わし、Dは、ハロゲン原子または−OSO2 R’を示す。ただし、R’はフッ素原子で置換されていてもよい低級アルキル基、または置換されていてもよいフェニル基を示す。)
で示されるエチニル誘導体と一般式〔4〕
(R1 )2 B−CH=CH−R 〔4〕
(トランス体)
(式中、Rは、請求項1における意味と同じ意味を表わし、R1 は水酸基、直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基または直鎖、分岐もしくは環状のアルコキシ基を示す。このとき、R1 同士は、相互に結合して環を形成していてもよい。或いは(R1 )2 で置換されていてもよいベンゾジオキシ基を示す。)
で示されるホウ素化合物とを金属触媒の存在下に反応させ、請求項2に記載の一般式〔2〕で示されるアセチレン化合物を得、さらに塩基性物質と反応させることを特徴とする請求項1に記載の一般式〔1〕で示される芳香族化合物の製造法。
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