JPH07206715A - 複素環化合物の製造法 - Google Patents

複素環化合物の製造法

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JPH07206715A
JPH07206715A JP6005476A JP547694A JPH07206715A JP H07206715 A JPH07206715 A JP H07206715A JP 6005476 A JP6005476 A JP 6005476A JP 547694 A JP547694 A JP 547694A JP H07206715 A JPH07206715 A JP H07206715A
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catalyst
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JP6005476A
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English (en)
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Takayuki Azumai
隆行 東井
Yukari Fujimoto
ゆかり 藤本
Tsutomu Matsumoto
努 松本
Masayoshi Minamii
正好 南井
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 【目的】農薬、医薬、液晶材料などの中間体として有用
な化合物の工業的有利な製造法を提供すること。 【構成】一般式(1)で示される化合物の製造法。 (式中、R1 は、炭素数1〜20の飽和もしくは不飽和
のアルキル基、炭素数2〜20の飽和もしくは不飽和の
アルコキシアルキル基を示す。A1 、A2 、A3は、そ
れぞれフェニル、ピリジル、ピリミジル等を示し、m お
よびp は0または1を示し、u およびw はそれぞれ0〜
3の整数を示し、Zはフッ素原子または水素原子を示
し、k は0または1を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬、医薬、有機電子
(特に、強誘電液晶)材料として有用な複素環化合物の
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記中間体で汎用性のある化合物
は、あまり知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、農
薬、医薬、有機電子(特に、強誘電液晶)材料などの中
間体として有用な化合物の製造法を見いだすことであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討の結果、本発明に至った。即
ち、本発明は一般式(1) (式中、R1 は、炭素数1〜20の飽和もしくは不飽和
のアルキル基、炭素数2〜20の飽和もしくは不飽和の
アルコキシアルキル基を示す。A1 ,A2 は、それぞれ を示し,A1 が縮合環であるときはp は0であり、A1
が単環であるときはA2は単環である。m およびp は0
または1を示し、u およびw はそれぞれ0〜3の整数を
示し、A3 は を示し、Zはフッ素原子または水素原子を示し、k は0
または1を示す。)で示される複素環化合物の製造法を
提供するものである。
【0005】より詳しくは、一般式(2) R1 −(O)m −A1 −(A2 )p −B(R3 )2 (2) (式中、R1 、A1 、A2 、mおよびpは前記と同じ意
味を表わし、R3 は直鎖、分岐もしくは環状のアルキル
基または直鎖、分岐もしくは環状のアルコキシル基また
は水酸基を表す。このときR3 同士は相互に結合して環
状構造をとっていてもよく、あるいは、(R3 )2 で、
置換されていてもよいベンゾジオキシ基を表わす。)で
示されるボロン酸誘導体と、一般式(3) X2 −A3 −X1 (3) (式中、A3 は前記と同じ意味を表わし、X1 およびX
2 は塩素、臭素またはヨウ素原子を示す。)で示される
ハロゲン化物とを、金属触媒触媒および塩基性物質の存
在下反応させ一般式(4) R1 −(O)m −A1 −(A2 )p −A3 −X3 (4) (式中、R1 、A1 、A2 、A3 、mおよびpは前記と
同じ意味を表わし、X3は塩素、臭素またはヨウ素原子
を示す。)で示される複素環化合物を得、ついで一般式
(5) (式中、R2 、Z、n、r、sおよびtは前記と同じ意
味を表わす。)で示されるアセチレン類とを金属触媒お
よび塩基性物質の存在下に反応させ一般式(6) (式中、R1 ,R2 、A1 、A2 、A3 、m 、n 、p 、
r 、s 、t およびZは前記と同じ意味を表わす。)で示
めされるアセチレン誘導体を得て、つぎにこれと水素と
を水素添加触媒の存在下て水素添加することを特徴とす
る一般式(1)で示される複素環化合物(但し、kは0
を示す。)の製造法。
【0006】上記と同様にして一般式(4)で示さ
れる複素環化合物を得、これと一般式(7) (式中、R2 、R3 、n、r、sおよびtは前記と同じ
意味を表わす。)で示されるボロン酸類とを、金属触媒
触媒および塩基性物質の存在下に反応させ一般式(8) (式中、R1 ,R2 、A1 、A2 、A3 、m 、n 、p 、
r 、s 、t およびZは前記と同じ意味を表わす。)で示
めされるオレフィン誘導体を得て、つぎにこれと水素と
を水素添加触媒の存在下に水素添加することを特徴とす
る一般式(1)で示される複素環化合物(ただしk は0
である。)の製造法。
【0007】上記と同様にして一般式(4)で示さ
れる複素環化合物を得、これと一般式(9) (式中、R2 、Z、n、r、sおよびtは前記と同じ意
味を表わし、X4 はハロゲン原子を示す。)で示される
グリニア剤とをニッケル触媒の存在下に反応させること
を特徴とする一般式(1)で示される複素環化合物(た
だしk は0である。)の製造法。
【0008】および上記と同様にして一般式(4)
で示される複素環化合物を得、ついでこれと一般式(1
0) (式中、R2 、Z、n、r、sおよびtは前記と同じ意
味を表わし、Mはアルカリ金属原子を示す。)で示され
るアルコキシドとを非プロトン性極性溶媒の存在下に反
応させることを特徴とする一般式(1)で示される複素
環化合物(ただしkは1である。)の製造法を提供する
ものである。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。前
記一般式(2)で示されるボロン酸誘導体と一般式
(3)で示されるハロゲン化物から複素環化合物(4)
を得る反応に於いて、ボロン酸誘導体(2)の使用量
は、ハロゲン化物(3)に対して通常0.9 〜10倍当量で
あるが、好ましくは1〜2倍当量である。上記反応に用
いられる金属触媒としては、パラジウム系では塩化パラ
ジウム、酢酸パラジウム、パラジウム/炭素、トリフェ
ニルホスフィンパラジウム錯体(例えば、テトラキスト
リフェニルホスフィンパラジウム、ジクロロジトリフェ
ニルホスフィンパラジウム)などが用いられ、ニッケル
系およびロジウム系についても前記と同様な触媒が用い
られる。これらの金属触媒の使用量は、ハロゲン化物
(3)に対して 0.001〜0.1 倍当量の範囲である。ま
た、この反応では上記金属触媒の他に、助触媒として、
3価のリン化合物または3価のひ素化合物を用いると好
ましい場合があり、それらとしては、一般式 R4 - ( R5 -)Y−R6 (11) (式中、Yはリン原子またはヒ素原子を示し、R4 、R
5 およびR6 は同一または相異なりアルキル基、アリー
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン
原子を示す。)で示される化合物であって、具体的には
トリ−n−ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィ
ン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−o−トリルホ
スファイト、三塩化リン、トリフェニルヒ素などが例示
される。これらのリン化合物またはヒ素化合物の使用量
は、上記の金属触媒に対して0.5 〜50倍当量、好ましく
は10〜30倍当量である。前記塩基性物質としては、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
のアルカリ金属の炭酸塩、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム等のカルボン酸塩、ナトリウムエチラート、ナトリウ
ムメチラート等のアルコキシド、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等のの水酸化物あるいはトリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、トリーnーブチルア
ミンアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチル
アニリン等の有機塩基が挙げられるが、好ましくは、ア
ルカリ金属の炭酸塩、水酸化物、アルコキシドである。
塩基性物質の使用量は、ハロゲン化物(3)に対して
1〜10倍当量が好ましい。必要により、例えば水、メ
タノール、エタノール、テトラヒドロフラン、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリ
ルアミド、N−メチルピロリドン、ベンゼン、トルエン
等の水、アルコール、エーテル、非プロトン性極性溶媒
または炭化水素を単独もしくは混合物の状態で反応溶媒
として使用することもでき、これら反応溶媒の使用量は
特に制限されない。本反応の反応温度は、通常−20〜19
0 ℃であり、好ましくは、40〜150 ℃である。反応終了
後、抽出、蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー等
の通常の手段により複素環化合物(4)を得ることがで
きる。
【0010】次に、複素環化合物(4)とアセチレン類
(5)からアセチレン誘導体(6)を得る反応に於い
て、アセチレン類(5)の使用量は、複素環化合物
(4)に対して通常 0.9〜10倍当量であるが、好ましく
は1 〜3 倍当量である。金属触媒としては、パラジウム
系では塩化パラジウム、酢酸パラジウム、トリフェニル
ホスフィンパラジウム錯体、パラジウム/炭素などが用
いられ、ニッケル系およびロジウム系についても上記パ
ラジウム系と同様な触媒が用いられる。これらの金属触
媒の使用量は、原料複素環化合物(4)に対して 0.001
〜0.1 倍当量の範囲である。この反応では上記金属触媒
の他に、助触媒として、3価のリン化合物または3価の
ヒ素化合物が必要であり、それらとしては、一般式(1
1)で示される化合物であって、具体的にはトリ−n−
ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリ−o
−トリルホスフィン、トリ−o−トリルホスファイト、
三塩化リン、トリフェニルヒ素などが例示される。これ
らのリン化合物またはヒ素化合物の使用量は、上記の金
属触媒に対して 0.5〜50倍当量、好ましくは1〜
30倍当量である。さらにこれらの触媒に加え、銅触媒
が用いられ、かかる銅触媒としては、ヨウ化銅、臭化
銅、塩化銅、酸化銅、シアン化銅などが用いられ、これ
らの使用量は、原料複素環化合物(4)に対して、 0.0
01〜0.1 倍当量の範囲である。勿論これ以上使用するこ
とも可能である。塩基性物質としては、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカ
リ金属の炭酸塩、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のカ
ルボン酸塩、ナトリウムエチラート、ナトリウムメチラ
ート等のアルコキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等のの水酸化物あるいはトリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、トリーnーブチルアミンアミ
ン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルアニリン
等の有機塩基が挙げられるが、好ましくは、アルカリ金
属の炭酸塩、水酸化物、アルコキシドである。 塩基性
物質の使用量は、複素環化合物(4)に対して1〜10
倍当量が好ましい。必要により、例えば水、メタノー
ル、エタノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリルア
ミド、N−メチルピロリドン、ベンゼン、トルエン等の
水、アルコール、エーテル、非プロトン性極性溶媒また
は炭化水素を反応溶媒として使用することもでき、これ
ら反応溶媒の使用量は特に制限されない。また、上記塩
基を溶媒として用いることもできる。これらの反応溶媒
の使用量は特に制限されない。尚、上記反応は通常窒
素、アルゴン等の不活性ガス中で行われる。該反応にお
いては、反応温度を高めることにより目的とするアセチ
レン誘導体の収率を向上させることができるが、あまり
高温では副生物が増加するので、通常反応温度は15〜
160℃であり、好ましくは30〜140℃である。反
応時間については特に制限はない。反応終了後、抽出、
蒸留、再結晶等の通常の手段により、アセチレン誘導体
(6)を得ることができる。また、必要によりカラムク
ロマトグラフィーあるいは再結晶等により精製すること
もできる。
【0011】次にここで得られたアセチレン誘導体
(6)を還元して、複素環化合物(1)を得る方法につ
いて述べる。還元は、アセチレン誘導体(6)を水素お
よび水素添加触媒を用いて水素添加することによって行
なうことができる。上記反応において水添触媒としては
ラネーニッケル、パラジウム系の金属触媒が好ましく用
いられ、その具体例としてはパラジウム−炭素、酸化パ
ラジウム、パラジウム黒もしくは塩化パラジウム等が挙
げられる。かかる水添触媒は、アセチレン誘導体(6)
に対して通常 0.001〜0.5 重量倍、好ましくは 0.005〜
0.3重量倍使用される。反応は溶媒中で行われ、溶媒と
してはたとえば水、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、ア
セトン、ジメチルホルムアミド、トルエン、ジクロルメ
タンもしくは酢酸エチル等のエーテル、アルコール、ケ
トン、非プロトン性極性溶媒、炭化水素、ハロゲン化炭
化水素、エステル等の反応に不活性な溶媒の単独あるい
は混合物が使用される。上記反応は、水素圧が常圧また
は加圧下に行われ、水素の吸収量が原料であるアセチレ
ン誘導体(6)に対して2〜2、4 当量倍となった時
点で反応終点とするのが好ましい。反応は−10〜10
0℃、好ましくは10〜60℃で行う。反応終了後、反
応混合物から触媒をろ過処理等により除去したのち濃縮
する等の操作により目的とする複素環化合物(1)を得
ることができ、これは必要に応じて再結晶あるいはカラ
ムクロマトグラフィー等により精製することもできる。
【0012】次に、前記一般式(7)で示されるボロン
酸類と一般式(4)で示される複素環化合物よりオレフ
ィン誘導体(8)を得る反応に於いて、ボロン酸類
(7)の使用量は、複素環化合物(4)に対して通常0.
9 〜10倍当量であるが、好ましくは1〜2倍当量であ
る。上記反応に用いられる金属触媒としては、パラジウ
ム系では塩化パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウム
/炭素、トリフェニルホスフィンパラジウム錯体(例え
ば、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ジ
クロロジトリフェニルホスフィンパラジウム)などが用
いられ、ニッケル系およびロジウム系についても前記と
同様な触媒が用いられる。これらの金属触媒の使用量
は、原料化合物(4)に対して 0.001〜0.1 倍当量の範
囲である。また、この反応では上記金属触媒の他に、助
触媒として、3価のリン化合物または3価のひ素化合物
を用いると好ましい場合があり、それらとしては、一般
式(11)で示される化合物であって、具体的にはトリ
−n−ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ト
リ−o−トリルホスフィン、トリ−o−トリルホスファ
イト、三塩化リン、トリフェニルヒ素などが例示され
る。これらのリン化合物またはヒ素化合物の使用量は、
上記の金属触媒に対して0.5 〜50倍当量、好ましくは10
〜30倍当量である。塩基性物質としては、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカ
リ金属の炭酸塩、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のカ
ルボン酸塩、ナトリウムエチラート、ナトリウムメチラ
ート等のアルコキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等のの水酸化物あるいはトリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、トリーnーブチルアミンアミ
ン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルアニリン
等の有機塩基が挙げられるが、好ましくは、アルカリ金
属の炭酸塩、水酸化物、アルコキシドである。 塩基性
物質の使用量は、複素環化合物(4)に対して1〜10
倍当量が好ましい。必要により、例えば水、メタノー
ル、エタノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリルア
ミド、N−メチルピロリドン、ベンゼン、トルエン等の
水、アルコール、エーテル、非プロトン性極性溶媒また
は炭化水素を反応溶媒として使用することもでき、これ
ら反応溶媒の使用量は特に制限されない。また、上記塩
基を溶媒として用いることもできる。これらの反応溶媒
の使用量は特に制限されない。尚、上記反応は通常窒
素、アルゴン等の不活性ガス中で行われる。本反応の反
応温度は、通常−20〜190 ℃であり、好ましくは、40〜
150 ℃である。反応終了後、抽出、蒸留、再結晶、カラ
ムクロマトグラフィー等の通常の手段によりオレフィン
化合物(8)を得ることができる。
【0013】次にここで得られたオレフィン化合物
(8)を還元して、複素環化合物(1)を得る方法につ
いて述べる。還元は、オレフィン化合物(8)を水素お
よび水素添加触媒を用いて水素添加することによって行
なうことができる。上記反応において水添触媒としては
ラネーニッケル、パラジウム系の金属触媒が好ましく用
いられ、その具体例としてはパラジウム−炭素、酸化パ
ラジウム、パラジウム黒もしくは塩化パラジウム等が挙
げられる。かかる水添触媒は、オレフィン化合物(8)
に対して通常 0.001〜0.5 重量倍、好ましくは 0.005〜
0.3重量倍使用される。反応は溶媒中で行われ、溶媒と
してはたとえば水、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、ア
セトン、ジメチルホルムアミド、トルエン、ジクロルメ
タンもしくは酢酸エチル等のエーテル、アルコール、ケ
トン、非プロトン性極性溶媒、炭化水素、ハロゲン化炭
化水素、エステル等の反応に不活性な溶媒の単独あるい
は混合物が使用される。上記反応は、水素圧が常圧また
は加圧下に行われ、水素の吸収量が原料であるオレフィ
ン化合物(8)に対して1〜1.2当量倍となった時点
で反応終点とするのが好ましい。 反応は−10〜10
0℃、好ましくは10〜60℃で行う。反応終了後、反
応混合物から触媒をろ過処理等により除去したのち濃縮
する等の操作により目的とする複素環化合物(1)を得
ることができ、これは必要に応じて再結晶あるいはカラ
ムクロマトグラフィー等により精製することもできる。
なお、原料であるボロン酸誘導体は、例えば、以下のよ
うにして合成することができる 式中、ホウ素化合物としては、例えば、ジシクロヘキシ
ルボラン、ジシアミルボラン、ジイソピノカンフェニル
ボラン、9ーボラビシクロ[3. 3. 1]ノナン等のジ
アルキルボラン、もしくはカテコールボラン、ジイソプ
ロピルオキシボラン、ジメトキシボラン等のジアルコキ
シボランを挙げることができる。
【0014】前記一般式(9)で示されるグリニア剤と
一般式(4)で示されるから複素環化合物(1)(ただ
しk =0)を得る反応に於いて、グリニア剤(9)の使
用量は、複素環化合物(4)に対して通常0.9 〜10倍当
量であるが、好ましくは1〜2倍当量である。上記反応
に用いられるニッケル触媒としては、塩化ニッケル、酢
酸ニッケル、ニッケルアセチルアセトナト錯体、トリフ
ェニルホスフィノニッケル錯体(例えば、1、2ービス
(トリフェニルホスフィノ)エタンニッケル2塩化物、
1、3ービス(トリフェニルホスフィノ)プロパンニッ
ケル2塩化物)などが用いられる。これらの金属触媒の
使用量は、複素環化合物(4)に対して 0.001〜0.1 倍
当量の範囲である。本反応では通常、溶媒が用いられ例
えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメトキ
シエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等のエーテ
ル、炭化水素を単独もしくは混合物の状態で反応溶媒と
して使用し、これら反応溶媒の使用量は特に制限されな
い。本反応の反応温度は、通常−70〜100 ℃であり、好
ましくは、-60 〜80℃である。反応終了後、クエンチ、
抽出、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の通常の手
段により複素環化合物(1)(但しk =0)を得ること
ができる。本反応における原料グリニア剤(9)につい
ては以下のようにして調製することができる。 (式中、R2 、Z、n、rおよびsは前記と同じ意味を
表わし、X4 はハロゲン原子を示し、tは0を示す。)
ここで上記原料化合物は、文献記載の方法またはそれに
準じて合成できる。
【0015】前記一般式(10)で示されるアルコキシ
ドと一般式(4)で示される複素環化合物から複素環化
合物(1)(但しk =1)を得る反応に於いて、アルコ
キシド(10)の使用量は、複素環化合物(4)に対し
て通常0.9 〜10倍当量であるが、好ましくは1〜5倍当
量である。上記反応に用いられるアルコキシドとして
は、アルカリ金属ではリチウム、ナトリウ、カリウム、
アルカリ土類金属ではマグネシウム、カルシウムなどが
用いられる。また、この反応では上記アルコキシドの他
に、助溶媒として、非プロトン性極性溶媒の使用が好ま
しい。具体的には、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチ
ルホスホリルアミド、N−メチルピロリドン、ヘキサメ
チル燐酸トリアミドである。必要に必要に応じて、適宜
テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン等のエーテ
ル、炭化水素を単独もしくは混合物の状態で反応溶媒と
して使用することもでき、これら反応溶媒の使用量は特
に制限されない。本反応の反応温度は、通常20〜190 ℃
であり、好ましくは、40〜150 ℃である。 反応終了
後、抽出、蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー等
の通常の手段により複素環化合物(4)を得ることがで
きる。尚、原料であるアルコキシドは以下のようにして
合成することができる。 (式中、R2 、Z、n、rおよびsは前記と同じ意味を
表わし、tは0を示す。)ここで上記原料化合物は、文
献記載の方法またはそれに準じて合成できる。
【0016】ここで、一般式(1)で示される複素環化
合物においてR1 として具体的には、以下のものがあげ
られる。メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、
ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペ
ンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシ
ル、ノナデシルおよびエイコシル。プロペニル、2ーブ
テニル、3ーブテニル、3ーヘキセニル、2ーブチニ
ル、3ーヘキシニル、2ーヘプテニル、2ーオクテニ
ル、2ーノニニル、2ーデセニル、2ードデシニル、6
ーヘプテニル、7ーオクテニル、8ーノニニル、9ーデ
セニル、11ードデシニル、2,2ージメチルシクロプ
ロピル、シクロぺンチル、メトキシエチル、メトキシプ
ロピル、メトキシブチル、メトキシペンチル、メトキシ
ヘキシル、メトキシヘプチル、メトキシオクチル、メト
キシノニル、メトキシデシル、エトキメチル、エトキシ
エチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、エトキシ
ペンチル、エトキシヘキシル、エトキシヘプチル、エト
キシオクチル、エトキシノニル、エトキシデシル、プロ
ポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキシプロピ
ル、プロポキシブチル、プロポキシペンチル、、プロポ
キシヘキシル、プロポキシヘプチル、プロポキシオクチ
ル、プロポキシノニル、プロポキシデシル、ブトキシ、
ブトキシメチル、ブトキシエチル、ブトキシプロピル、
ブトキシブチル、ブトキシペンチル、ブトキシヘキシ
ル、ブトキシヘプチル、ブトキシオクチル、ブトキシノ
ニル、ブトキシデシル、ペンチルオキシメチル 、ペン
チルオキシエチル、ペンチルオキシプロピル、ペンチル
オキシブチル、ペンチルオキシペンチル、ペンチルオキ
シヘキシル、ペンチルオキシオクチル、ペンチルオキシ
ノニル、ペンチルオキシデシル、ヘキシルオキシメチ
ル、ヘキシルオキシエチル、ヘキシルオキシプロピル、
ヘキシルオキシブチル、ヘキシルオキシペンチル、ヘキ
シルオキシヘキシル、ヘキシルオキシヘプチル、ヘキシ
ルオキシオクチル、ヘキシルオキシノニル、ヘキシルオ
キシデシル、ヘプチルオキシメチル、ヘプチルオキシエ
チル、ヘプチルオキシプロピル、ヘプチルオキシブチ
ル、ヘプチルオキシペンチル、ヘプチルオキシヘキシ
ル、ヘプチルオキシヘプチル、ヘプチルオキシオクチ
ル、ヘプチルオキシノニル、ヘプチルオキシデシル、オ
クチルオキシメチル、オクチルオキシエチル、オクチル
オキシプロピル、オクチルオキシブチル、オクチルオキ
シペンチル、オクチルオキシヘキシル、オクチルオキシ
ヘプチル、オクチルオキシノニル、オクチルオキシオク
チル、デシルオキシメチル、デシルオキシエチル、デシ
ルオキシプロピル、デシルオキシブチル、デシルオキシ
ペンチル、デシルオキシヘキシル、デシルオキシヘプチ
ル、1ーメチルエチル、1ーメチルプロピル、1ーメチ
ルブチル、1ーメチルペンチル、1ーメチルヘキシル、
1ーメチルヘプチル、1ーメチルオクチル、1ーメチル
ノニル、1ーメチルデシル、2ーメチルプロピル、2ー
メチルブチル、2ーメチルペンチル、2ーメチルヘキシ
ル、2ーメチルヘプチル、2ーメチルオクチル、2、3
ージメチルブチル、2、3、3ートリメチルブチル、3
ーメチルペンチル、2、3ージメチルペンチル、2、4
ージメチルペンチル、2、3、3、4ーテトラメチルペ
ンチル、3ーメチルヘキシル、2、5ージメチルヘキシ
ル等が挙げられる。 また、本発明の製造法により以下
の化合物を製造することが出来る。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の効果】本発明の複素環化合物の製造法は、液晶
用化合物の中間体の製造法として有用であるのみなら
ず、農薬、医薬等の中間体の製造法としても利用でき
る。また、本発明の方法によれば、複素環化合物(1)
を工業的に有利に製造することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 2、5ージブロモピリミジン2.38g(10ミリモ
ル)と4ーオクチルオキシー2、3ージフルオロフェニ
ルボロン酸3.4g(12ミリモル)をトルエン100
mlにけんだくさせ、エタノール2mlと飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液5mlを加えて窒素雰囲気下、テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体0.1
gを加えて4時間加熱還流した。その後トルエン200
mlで希釈した後、水洗して減圧下濃縮し淡褐色残さを
得た。これをシリカゲルカラム精製(溶離液:トルエン
ー酢酸エチル)して5ーブロモー2ー{4ーオクチルオ
キシー2、3ージフルオロフェニル)ピリミジン3.0
g(収率80%)を白色粉末として得た(融点71−7
2.5℃)。
【0021】実施例2〜11 実施例1において、2、5ージブロモピリミジンと4ー
オクチルオキシー2、3ージフルオロフェニルボロン酸
を以下に示す基質に代える以外は実施例1に準じて反応
を行い以下の結果を得た。 実施例2 2、5ージブロモピリミジン(10ミリモル)と4ーデ
シルフェニルボロン酸(12ミリモル)から5ーブロモ
ー2ー(4ーデシルフェニル)ピリミジン(収率65
%)を白色粉末として得た。 実施例3 2、5ージブロモピリミジン(10ミリモル)と4ーノ
ニルオキシー2、3ージフルオロフェニルボロン酸(1
2ミリモル)から5ーブロモー2ー(4ーノニルオキシ
ー2、3ージフルオロフェニル)ピリミジン(収率85
%、融点74ー75℃)を白色粉末として得た。 実施例4 2、5ージブロモピリミジン(10ミリモル)と6ーペ
ンチルオキシー2ーナフタレニルボロン酸(12ミリモ
ル)から5ーブロモー2ー(6ーペンチルオキシー2ー
ナフタレニル)ピリミジン(収率71%)を白色粉末と
して得た。 実施例5 2、5ージブロモピリミジン(10ミリモル)と4ーデ
シルオキシー2、3ージフルオロフェニルボロン酸(1
2ミリモル)から5ーブロモー2ー(4ーデシルオキシ
ー2、3ージフルオロフェニル)ピリミジン(収率79
%、融点76ー77℃)を白色粉末として得た。 実施例6 2、5ージブロモピリミジン(10ミリモル)と4ーメ
チルー2ーフルオロフェニルボロン酸(12ミリモル)
から5ーブロモー2ー(4ーメチルー2ーフルオロフェ
ニル)ピリミジン(収率89%)を白色粉末として得
た。 実施例7 2、5ージブロモピリミジン(10ミリモル)と4’ー
デシルオキシー2ーフルオロー4ービフェニリルボロン
酸(12ミリモル)から5ーブロモー2ー(4’ーデシ
ルオキシー2ーフルオロー4ービフェニリル)ピリミジ
ン(収率73%)を白色粉末として得た。 実施例8 2、5ージブロモピリミジン(10ミリモル)と4ー
(2ーデシルオキシー5ピリジイル)フェニルボロン酸
(12ミリモル)から5ーブロモー2ー{4ー(2ーデ
シルオキシー5ーピリジイル)フェニル}ピリミジン
(収率65%)を白色粉末として得た。 実施例9 2、5ージブロモピリジン(10ミリモル)と4ーメト
キシー2、3ージフルオロフェニルボロン酸(12ミリ
モル)から5ーブロモー2ー(4ーメトキシー2、3ー
ジフルオロフェニル)ピリジン(収率81%、融点9
0.1−91℃)を白色粉末として得た。 実施例10 2、5ージクロロピリジン(10ミリモル)と4ーメト
キシー2、3ージフルオロフェニルボロン酸(12ミリ
モル)から5ークロロー2ー(4ーメトキシー2、3ー
ジフルオロフェニル)ピリジン(収率58%)を白色粉
末として得た。 実施例11 2、5ージブロモピリミジン(10ミリモル)と4ーエ
トキシメチルオキシー2、3ージフルオロフェニルボロ
ン酸(12ミリモル)から5ーブロモー2ー(4ーエト
キシメチルオキシー2、3ージフルオロフェニル)ピリ
ミジン(収率73%)を白色粉末として得た。 実施例12 2、5ージブロモピリミジン(10ミリモル)と4ー
(9ーデセニル)オキシー2、3ージフルオロフェニル
ボロン酸(12ミリモル)から5ーブロモー2ー{4ー
(9ーデセニル)オキシー2、3ージフルオロフェニ
ル}ピリミジン(収率51%)を白色粉末として得た。
【0022】また、実施例1において4ーオクチルオキ
シー2、3ージフルオロフェニルボロン酸に代えて、4
−デシルオキシフェニルボロン酸を用いる以外は実施例
1に準じて反応および後処理をすることにより2−(4
−デシルオキシフェニル)−5−ブロモピリミジンを得
ることができる。
【0023】実施例13 攪拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコに、2−
(4−デシルオキシフェニル)−5−ブロモピリミジン
20g、4−ペンチン−2−オール6.5g、ヨウ化銅
0.34g、トリフェニルホスフィン0.67g、ビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド
0.34g、トリエチルアミン200mlを仕込み、窒
素雰囲気中90℃で8時間加熱攪拌した。反応終了後、
反応混合物を水200mlに注ぎ出し、希硫酸で中和し、
トルエン−酢酸エチルの混合溶液で抽出した。得られた
有機溶媒層は水洗の後、減圧下濃縮して黄褐色の残渣を
得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液:トルエン−酢酸エチル)にて精製して、5−(4
−ヒドロキシ−1−ペンチニル)ー2ー(4ーデシルオ
キシフェニル)ピリミジン16gを得た(収率78.6
%)。次に得られた5−(4−ヒドロキシ−1−ペンチ
ニル)ー2ー(4ーデシルオキシフェニル)ピリミジン
0.21g、酢酸エチル5ml、5%パラジウム炭素
0.03gを仕込み、30℃、常圧にて水素還元した。
2時間にて反応は終了する。触媒は濾別して除き、濾液
は減圧下に濃縮し、さらにトルエン−酢酸エチルにてク
ロマト精製し、5−(4−ヒドロキシ−1−ペンチル)
ー2ー(4ーデシルオキシフェニル)ピリミジン0.2
1g(収率97%)を得た。さらに、実施例13で用い
た4−ペンチン−2−オールに代えて、4ーアセトキシ
ー1ーペンチン、4ーエトキシー1ーペンチン、4ーオ
クチルオキシー1ーペンチン、4ー(3ーエトキシプロ
ポキシ)ー1ーペンチン、1ーペンチン、1ーノニンを
用いることによりそれぞれ5−(4−アセトキシ−1−
ペンチル)ー2ー(4ーデシルオキシフェニル)ピリミ
ジン、5−(4−エトキシ−1−ペンチル)ー2ー(4
ーデシルオキシフェニル)ピリミジン、5−(4−オク
チルオキシ−1−ペンチル)ー2ー(4ーデシルオキシ
フェニル)ピリミジン、5−(4−エトキシプロポキシ
−1−ペンチル)ー2ー(4ーデシルオキシフェニル)
ピリミジン、5−ペンチルー2ー(4ーデシルオキシフ
ェニル)ピリミジン、5−ノニルー2ー(4ーデシルオ
キシフェニル)ピリミジンが得られる。
【0024】実施例14 攪拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコに、実施例
5で得た2−(4−デシルオキシー2、3ージフルオロ
フェニル)−5−ブロモピリミジン1.2g、4−ペン
チン−2−オール0.5g、ヨウ化銅0.02g、トリ
フェニルホスフィン0.05g、ビス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(II)クロライド0.0.02g、
トリエチルアミン20mlを仕込み、窒素雰囲気中70
℃で6時間加熱攪拌した。反応終了後、反応混合物を水
200mlに注ぎ出し、希硫酸で中和し、トルエン−酢酸
エチルの混合溶液で抽出した。得られた有機溶媒層は水
洗の後、減圧下濃縮して黄褐色の残渣を得た。これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:トルエン
−酢酸エチル)にて精製して、5−(4−ヒドロキシ−
1−ペンチニル)ー2ー(4ーデシルオキシー2、3ー
ジフルオロフェニル)ピリミジン0.75gを得た。次
に得られた5−(4−ヒドロキシ−1−ペンチニル)ー
2ー(4ーデシルオキシー2、3ージフルオロフェニ
ル)ピリミジン0.5g、酢酸エチル5ml、5%パラ
ジウム炭素0.03gを仕込み、30℃、常圧にて水素
還元した。2時間にて反応は終了する。触媒は濾別して
除き、濾液は減圧下に濃縮し、さらにトルエン−酢酸エ
チルにてクロマト精製し、5−(4−ヒドロキシ−1−
ペンチル)ー2ー(4ーデシルオキシー2、3ージフル
オロフェニル)ピリミジン0.48gを得た。さらに、
実施例14で用いた4−ペンチン−2−オールに代え
て、4ープロパノイルー1ーペンチン、4ーエトキシー
1ーペンチン、4ーオクチルオキシー1ーペンチン、4
ー(3ーエトキシプロポキシ)ー1ーペンチン、1ーペ
ンチン、1ーノニンを用いることによりそれぞれ5−
(4−プロパノイル−1−ペンチル)ー2ー(4ーデシ
ルオキシー2、3ージフルオロフェニル)ピリミジン、
5−(4−エトキシ−1−ペンチル)ー2ー(4ーデシ
ルオキシー2、3ージフルオロフェニル)ピリミジン、
5−(4−オクチルオキシ−1−ペンチル)ー2ー(4
ーデシルオキシー2、3ージフルオロフェニル)ピリミ
ジン、5−(4−エトキシプロポキシ−1−ペンチル)
ー2ー(4ーデシルオキシー2、3ージフルオロフェニ
ル)ピリミジン、5−ペンチルー2ー(4ーデシルオキ
シー2、3ージフルオロフェニル)ピリミジン、5−ノ
ニルー2ー(4ーデシルオキシー2、3ージフルオロフ
ェニル)ピリミジンが得られる。
【0025】実施例15 攪拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコに、5−ブ
ロモ−2−(4ーデシルオキシフェニル)ピリミジン
7.8g(0.02モル)、4−ヘプチン−6−オール
3.4g(0.03モル)、ビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウムクロリド0.13g、ヨウ化銅0.1
3g、トリフェニルホスフィン0.26gおよびトリエ
チルアミン50mlを仕込み、窒素気流下に、80〜9
0℃にて7時間反応させる。反応終了後、反応混合物を
水200mlに注ぎ出し、トルエン200mlで抽出した。
得られたトルエン層は3%塩酸、水洗ののち、減圧下濃
縮して、褐色残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製(溶離液:トルエン−酢酸エチ
ル)して、2−(4−デシルオキシフェニル)ー5ー
(6ーヒドロキシ−1−ヘプチニル)ピリミジン6.4
g(収率76%)を得た。 ここで得た2−(4−デシ
ルオキシフェニル)ー5ー(6ーヒドロキシ−1−ヘプ
チニル)ピリミジン0.5g、メタノール5ml、酢酸
エチル5ml、5%パラジウム炭素0.03gを仕込
み、30℃、水素圧5kg/cm2 にて還元する。反応終了
後、実施例15に準じて後処理、精製することにより、
2−(4−デシルオキシフェニル)ー5ー(6ーヒドロ
キシ−1−ヘプチル)ピリミジンo.49gを得た。
【0026】実施例16 実施例4で得た5ーブロモー2ー(6ーペンチルオキシ
ー2ーナフタレニル)ピリミジン1.0g、1ーヘプチ
ン1.0g、ヨウ化銅0.05g、トリフェニルホスフ
ィン0.1g、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウムクロリド0.05g、トリエチルアミン20mlを仕
込み、窒素雰囲気下、80℃で12時間攪拌する。反応
終了後、反応液を氷塩酸水中にあけ、酢酸エチル200
mlにて抽出する。有機層はさらに水洗し、減圧濃縮す
る。得られる残渣をカラムクロマトにて精製することに
より、5ー(1ーヘプチニル)ー2ー(6ーペンチルオ
キシー2ーナフタレニル)ピリミジン0.65gを得
る。次に5ー(1ーヘプチニル)ー2ー(6ーペンチル
オキシー2ーナフタレニル)ピリミジン0.5gを実施
例15に準じて還元することにより、5ー(1ーヘプチ
ル)ー2ー(6ーペンチルオキシー2ーナフタレニル)
ピリミジン0.5gを得た。
【0027】実施例17 撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒
素雰囲気にした後、1ーnーヘプチン3.85g(40ミリモ
ル)を入れ、これにカテコールボラン2.4 g(20ミリモ
ル)を滴下する。室温で1時間撹拌した後、70℃で2時
間反応させる。室温まで冷却した後、残存している1ー
nーヘプチンを減圧下で留去することにより、Eー1ー
ヘプテニルカテコールボランを得る。一方、撹拌装置、
還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した4つ
口フラスコに、5ーブロモー2ー(4ーデシルオキシ)
フェニルピリミジン5.0 g(13ミリモル)、テトラキス
トリフェニルフォスフィンパラジウム0.23g(0.2 ミリ
モル)、水酸化ナトリウム2.4 g(60ミリモル)、テト
ラヒドロフラン60mlを入れた後、ここに上記で得られ
たE−1ーヘプテニルカテコールボラン(20ミリモル)
のテトラヒドロフラン溶液50mlを室温で滴下する。そ
の後加熱し、撹拌しながら6時間還流する。室温まで冷
却後、10%水酸化ナトリウム水溶液5ml、30%過酸化
水素水2mlを加え、1時間かき混ぜる。エ−テルを加
え抽出し、有機層を飽和食塩水20mlで2回洗浄後、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
することにより、2ー(4ーデシルオキシ)フェニルー
5ー(1ーtrans−ヘプテニル)ピリミジン4.5 g
(収率86%)を得る。H1 −NMRで cis体は全く認め
られなかった。 次に得られた2ー(4ーデシルオキ
シ)フェニルー5ー(1ーtrans−ヘプテニル)ピ
リミジン0.21g、酢酸エチル5ml、5%パラジウ
ム炭素0.03gを仕込み、30℃、常圧にて水素還元
した。2時間にて反応は終了する。触媒は濾別して除
き、濾液は減圧下に濃縮し、さらにトルエン−酢酸エチ
ルにてクロマト精製し、2ー(4ーデシルオキシ)フェ
ニルー5ー(1ーヘプチル)ピリミジン0.21g(収
率97%)を得た。
【0028】実施例18 撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒
素雰囲気にした後、光学活性な1ーヒドロキシー6ーヘ
プチン2.3 g(20ミリモル)を入れ、これにカテコール
ボラン4.8 g(40ミリモル)を滴下する。室温で1時間
撹拌した後、70℃で2時間反応させる。室温まで冷却し
た後、水100 mlを加え20℃で2時間撹拌する。0℃に
冷却し、生成物をろ過し、水40mlで2回洗浄すること
により光学活性なEー6ーヒドロキシー1ーヘプテニル
ジヒドロキシボランを得る。一方、 撹拌装置、還流冷
却器、温度計を装着し、系内を窒素置換した4つ口フラ
スコに、5ーブロモー2ー(4ーデシルオキシフェニ
ル)ピリミジン7.7 g(17ミリモル)、テトラキストリ
フェニルフォスフィンパラジウム0.23g(0.2 ミリモ
ル)、水酸化ナトリウム2.4 g(60ミリモル)、テトラ
ヒドロフラン60mlを入れた後、ここに上記で得られた
光学活性Eー6ーヒドロキシー1ーヘプテニルジヒドロ
キシボラン(20ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液50
mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら、
6時間還流する。室温まで冷却後、10%水酸化ナトリウ
ム水溶液5ml、30%過酸化水素水2mlを加え、1時
間かき混ぜる。エ−テルを加え抽出し、有機層を飽和食
塩水20mlで2回洗浄、無水硫酸マグネシウムを用いて
乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより精製することにより、(−)ー2
ー(4ーデシルオキシフェニル)ー5ー(6ーヒドロキ
シー1ーtrans−ヘプテニル)ピリミジン5.9 g
(収率82%)を得た。次に得られた(−)ー2ー(4ー
デシルオキシフェニル)ー5ー(6ーヒドロキシー1ー
trans−ヘプテニル)ピリミジン0.21g、酢酸
エチル5ml、5%パラジウム炭素0.03gを仕込
み、30℃、常圧にて水素還元した。2時間にて反応は
終了する。触媒は濾別して除き、濾液は減圧下に濃縮
し、さらにトルエン−酢酸エチルにてクロマト精製し、
(−)ー2ー(4ーデシルオキシフェニル)ー5ー(6
ーヒドロキシー1ーヘプチル)ピリミジン0.21g
(収率97%)を得た。
【0029】実施例19 撹拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコの系内を窒
素雰囲気にした後、光学活性な1ーアセトキシー6ーヘ
プチン3.1 g(20ミリモル)を入れ、これにカテコール
ボラン2.64g(22ミリモル)を滴下する。室温で1時間
撹拌した後、70℃で2時間反応させる。室温まで冷却
し、残存のカテコールボランを減圧下で留去することに
より、光学活性なEー6ーアセトキシー1ーヘプテニル
カテコールボランを得る。一方、 撹拌装置、還流冷却
器、温度計を装着し、系内を窒素置換した4つ口フラス
コに、5ーブロモー2ー(4ーデシルオキシフェニル)
ピリミジン7.7 g(17ミリモル)、テトラキストリフェ
ニルフォスフィンパラジウム0.23g(0.2 ミリモル)、
水酸化ナトリウム2.4 g(60ミリモル)、テトラヒドロ
フラン60mlを入れた後、ここに上記で得られた光学活
性なEー6ーアセトキシー1ーヘプテニルカテコールボ
ラン(20ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液50mlを
室温で滴下する。その後加熱し、撹拌しながら、6時間
還流する。室温まで冷却後、10%水酸化ナトリウム水溶
液5ml、30%過酸化水素水2mlを加え、1時間かき
混ぜる。エ−テルを加え抽出し、有機層を飽和食塩水20
mlで2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製することにより、(+)ー2ー
(4ーデシルオキシフェニル)ー5ー(6ーアセトキシ
ー1ーtrans−ヘプテニル)ピリミジン6.5 g(収
率81%)を得る。次に得られた(+)ー2ー(4ーデシ
ルオキシフェニル)ー5ー(6ーアセトキシー1ーtr
ans−ヘプテニル)ピリミジン0.3g、酢酸エチル
5ml、5%パラジウム炭素0.03gを仕込み、30
℃、常圧にて水素還元した。2時間にて反応は終了す
る。触媒は濾別して除き、濾液は減圧下に濃縮し、さら
にトルエン−酢酸エチルにてクロマト精製し、(+)ー
2ー(4ーデシルオキシフェニル)ー5ー(6ーアセト
キシー1ーヘプチル)ピリミジン0.3g(収率96
%)を得た。
【0030】実施例20 撹拌装置、還流冷却器、温度計を装着し、系内を窒素置
換した4つ口フラスコに、5ーブロモー2ー(4ーデシ
ルオキシー2、3ージフルオロ)フェニルピリミジン5.
0 g、テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム
0.23g、水酸化ナトリウム2.4 g、テトラヒドロフラン
60mlを入れた後、ここに上記で得られたE−1ーヘプ
テニルカテコールボラン(20ミリモル)のテトラヒドロ
フラン溶液50mlを室温で滴下する。その後加熱し、撹
拌しながら6時間還流する。室温まで冷却後、10%水酸
化ナトリウム水溶液5ml、30%過酸化水素水2mlを
加え、1時間かき混ぜる。エ−テルを加え抽出し、有機
層を飽和食塩水20mlで2回洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムを用いて乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製することによ
り、2ー(4ーデシルオキシー2、3ージフルオロ)フ
ェニルー5ー(1ーtrans−ヘプテニル)ピリミジ
ン4.4 gを得る。次に得られた2ー(4ーデシルオキシ
ー2、3ージフルオロ)フェニルー5ー(1ーtran
s−ヘプテニル)ピリミジン0.5g、酢酸エチル5m
l、5%パラジウム炭素0.03gを仕込み、30℃、
常圧にて水素還元した。2時間にて反応は終了する。触
媒は濾別して除き、濾液は減圧下に濃縮し、さらにトル
エン−酢酸エチルにてクロマト精製し、2ー(4ーデシ
ルオキシー2、3ージフルオロ)フェニルー5ー(1ー
ヘプチル)ピリミジン0.49gを得た。さらに、実施
例20で用いた5ーブロモー2ー(4ーデシルオキシー
2、3ージフルオロ)フェニルピリミジンに代えて、5
ーブロモー2ー(4ーデシルフェニル)ピリミジン、5
ーブロモー2ー(6ーペンチルオキシー2ーナフタレニ
ル)ピリミジン、5ーブロモー2ー(4ーメチルー2ー
フルオロフェニル)ピリミジン、5ーブロモー2ー
(4’ーデシルオキシー2ーフルオロー4ービフェニリ
ル)ピリミジン、5ーブロモー2ー{4ー(2ーデシル
オキシー5ーピリジイル)フェニル}ピリミジン、5ー
ブロモー2ー(4ーエトキシメチルオキシー2、3ージ
フルオロフェニル)ピリミジン、5ーブロモー2ー(4
ーメトキシー2、3ージフルオロフェニル)ピリジンを
用いることによりそれぞれ5ー(n−ヘプチル)ー2ー
(4ーデシルフェニル)ピリミジン、5ー(n−ヘプチ
ル)ー2ー(6ーペンチルオキシー2ーナフタレニル)
ピリミジン、5ー(n−ヘプチル)ー2ー(4ーメチル
ー2ーフルオロフェニル)ピリミジン、5ー(n−ヘプ
チル)ー2ー(4’ーデシルオキシー2ーフルオロー4
ービフェニリル)ピリミジン、5ー(n−ヘプチル)ー
2ー{4ー(2ーデシルオキシー5ーピリジイル)フェ
ニル}ピリミジン、5ー(n−ヘプチル)ー2ー(4ー
エトキシメチルオキシー2、3ージフルオロフェニル)
ピリミジン、5ー(n−ヘプチル)ー2ー(4ーメトキ
シー2、3ージフルオロフェニル)ピリジンが得られ
る。
【0031】実施例21 5ーブロモー2ー{4ーオクチルオキシー2、3ージフ
ルオロフェニル)ピリミジン4.0g(10ミリモル)
を無水エーテル200mlに溶解させ、1、3ージフェ
ニルホスフィノプロパンニッケル2塩化物0.1gを添
加した。そこへエチルエーテル中、n−ノニルブロミド
2.5gと金属マグネシウム0.3gから調製したグリ
ニア試剤を滴下し室温で6時間撹拌した。反応終了後氷
水300mlに注下、希塩酸で酸性とした後トルエン2
00mlで抽出、水洗の後減圧下溶媒を留去した。得ら
れた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製することにより、5ーノニルー2ー{4ーオクチル
オキシー2、3ージフルオロフェニル)ピリミジン3.
5gを得た。さらに、実施例21で用いた5ーブロモー
2ー{4ーオクチルオキシー2、3ージフルオロフェニ
ル)ピリミジンに代えて、5ーブロモー2ー(4ーノニ
ルオキシー2、3ージフルオロフェニル)ピリミジン、
5ーブロモー2ー(4ーメトキシー2、3ージフルオロ
フェニル)ピリジン、5ークロロー2ー(4ーメトキシ
ー2、3ージフルオロフェニル)ピリジン、5ーブロモ
ー2ー{4ー(9ーデセニル)オキシー2、3ージフル
オロフェニル}ピリミジンを用いることにより5ーノニ
ルー2ー(4ーノニルオキシー2、3ージフルオロフェ
ニル)ピリミジン、5ーノニルー2ー(4ーメトキシー
2、3ージフルオロフェニル)ピリジン、5ーノニルー
2ー(4ーメトキシー2、3ージフルオロフェニル)ピ
リジン、5ーノニルー2ー{4ー(9ーデセニル)オキ
シー2、3ージフルオロフェニル}ピリミジンを得た。
【0032】実施例22 攪拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコに、2−
(4−デシルオキシフェニル)−5−ブロモピリミジン
3.9gをヘキサメチルホスフォリックトリアミド50
mlに溶解させ、そこへ1ーノナノール20mlと金属
ナトリウム1gから調製したソジウムノニレートの1ー
ノナノール溶液を加え60℃で10時間加熱撹拌した。
反応終了後水300mlに注下、トルエン200mlで
抽出、よく水洗の後減圧下溶媒を留去した。得られた残
査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製す
ることにより、2−(4−デシルオキシフェニル)−5
−ノニルオキシピリミジン3.2gを白色固体として得
た。さらに、実施例22で用いた2−(4−デシルオキ
シフェニル)−5−ブロモピリミジンに代えて、5ーブ
ロモー2ー(4ーノニルオキシー2、3ージフルオロフ
ェニル)ピリミジンを用いることにより5ーノニルオキ
シー2ー(4ーノニルオキシー2、3ージフルオロフェ
ニル)ピリミジンを得た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/10 241 403/04 241 // C07B 61/00 300 (72)発明者 南井 正好 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(2) R1 −(O)m −A1 −(A2 )p −B(R3 )2 (2) (式中、R1 は、炭素数1〜20の飽和もしくは不飽和
    のアルキル基、炭素数2〜20の飽和もしくは不飽和の
    アルコキシアルキル基を示す。A1 ,A2 は、それぞれ を示し,A1 が縮合環であるときはp は0であり、A1
    が単環であるときはA2は単環である。m およびp は0
    または1を示し、u およびw はそれぞれ0〜3の整数を
    表す。R3 は直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基また
    は直鎖、分岐もしくは環状のアルコキシル基または水酸
    基を表す。このときR3 同士は相互に結合して環状構造
    をとっていてもよく、あるいは、(R3 )2 で、置換さ
    れていてもよいベンゾジオキシ基を表す。)で示される
    ボロン酸誘導体と一般式(3) X2 −A3 −X1 (3) (式中、A3 は を示し、X1 、X2 はそれぞれ塩素、臭素またはヨウ素
    原子を示す。)で示されるハロゲン化物を、金属触媒と
    塩基性物質の存在下反応させ一般式(4) R1 −(O)m −A1 −(A2 )p −A3 −X3 (4) (式中、R1 、A1 、A2 、A3 、mおよびpは前記と
    同じ意味を有し、X3 は塩素、臭素またはヨウ素原子を
    示す。)で示される複素環化合物を得、該化合物と一般
    式(5) (式中、R2 は、ハロゲン原子で置換されていてもよい
    炭素数1〜20の飽和もしくは不飽和のアルキル基また
    はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数2〜20
    のアルコキシアルキル基または水素原子を示し、n は0
    〜10の整数、r、s およびtはそれぞれ0または1を
    表わす。Zはフッ素原子または水素原子を示す。)で示
    されるアセチレン類と金属触媒とを塩基性物質の存在下
    に反応させ一般式(6) (式中、R1 ,R2 、A1 、A2 、A3 、m 、n 、p 、
    r 、s 、t およびZは前記と同じ意味を表す。)で示め
    されるアセチレン誘導体を得て、つぎにこれと水素とを
    水素添加触媒の存在下で水素添加することを特徴とする
    一般式(1) (式中、R1 ,R2 、A1 、A2 、A3 、m 、n 、p 、
    r 、s 、t およびZは前記と同じ意味を表わし、kは0
    である。)で示される複素環化合物の製造法。
  2. 【請求項2】一般式(2)で示されるボロン酸誘導体
    と、一般式(3)で示されるハロゲン化物とを、金属触
    媒および塩基性物質の存在下に反応させ一般式(4)で
    示される複素環化合物を得、これと一般式(7) (式中、R2 、R3 、n、r、sおよびtは前記と同じ
    意味を表わす。)で示されるボロン酸類とを、金属触媒
    触媒および塩基性物質の存在下に反応させ一般式(8) (式中、R1 、R2 、A1 、A2 、A3 、m 、n 、p 、
    r 、s 、t およびZは前記と同じ意味を表わす。)で示
    めされるオレフィン誘導体を得て、つぎにこれと水素と
    を水素添加触媒の存在下に水素添加することを特徴とす
    る一般式(1)で示される複素環化合物(ただしk は0
    である。)の製造法。
  3. 【請求項3】一般式(2)で示されるボロン酸誘導体
    と、一般式(3)で示されるハロゲン化物とを金属触媒
    触媒および塩基性物質の存在下縮合させ一般式(4)で
    示される複素環化合物を得、ついでこれと一般式(9) (式中、R2 、Z、n、r、sおよびtは前記と同じ意
    味を表わし、X4 はハロゲン原子を示す。)で示される
    グリニア剤とをニッケル触媒の存在下に反応させること
    を特徴とする一般式(1)で示される複素環化合物(た
    だしk は0である。)の製造法。
  4. 【請求項4】一般式(2)で示されるボロン酸誘導体
    と、一般式(3)で示されるハロゲン化物とを、金属触
    媒触媒および塩基性物質の存在下反応させ一般式(4)
    で示される複素環化合物を得、ついでこれと一般式(1
    0) (式中、R2 、Z、n、r、sおよびtは前記と同じ意
    味を表わし、Mはアルカリ金属原子を示す。)で示され
    るアルコキシドとを非プロトン性極性溶媒の存在下に反
    応させることを特徴とする一般式(1)で示される複素
    環化合物(ただしkは1である。)の製造法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2388841A (en) * 2002-04-18 2003-11-26 Merck Patent Gmbh Polymerisable mesogenic or liquid crystalline compounds comprising an acetylene group and a heterocyclic group
US8957049B2 (en) 2008-04-09 2015-02-17 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Inhibitors of fatty acid amide hydrolase
US9034849B2 (en) 2010-02-03 2015-05-19 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Fatty acid amide hydrolase inhibitors
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CN115417823A (zh) * 2022-08-27 2022-12-02 上海泰坦科技股份有限公司 一种嘧啶联苯芳香环化合物的制备方法

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