JPH0881417A - エステル誘導体およびその製造法 - Google Patents

エステル誘導体およびその製造法

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JPH0881417A
JPH0881417A JP6221991A JP22199194A JPH0881417A JP H0881417 A JPH0881417 A JP H0881417A JP 6221991 A JP6221991 A JP 6221991A JP 22199194 A JP22199194 A JP 22199194A JP H0881417 A JPH0881417 A JP H0881417A
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JP
Japan
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general formula
acid
ester
formula
reaction
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Pending
Application number
JP6221991A
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English (en)
Inventor
Yukari Fujimoto
ゆかり 藤本
Tsutomu Matsumoto
努 松本
Masayoshi Minamii
正好 南井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶性を有する化合物を提供すること。 【構成】 一般式(1) (式中、R1 は炭素数1〜20のアルキル、炭素数2〜
20のアルコキシアルキル、R2 は炭素数1〜15のア
ルキル、炭素数2〜15のアルコキシアルキル基、水素
原子またはフッ素原子を示し、Xは−COO−、−OC
O−を示し、Eは、−CH=CH−または−C≡C−を
示し、Zは水素、フッ素、A1 およびA2は、それぞれ
フェニル、ピリジル等)で示される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶組成物の配合成分と
して有用なエステル化合物、その製造法、それを有効成
分とする液晶組成物ならびにそれを用いてなる液晶素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示素子としてTN(ねじれ
ネマチック)型表示方法が最も広範囲に使用されてい
る。このTN液晶素子は、駆動電圧が低い、消費電圧が
少ないなど、多くの利点を持っている。しかしながら、
応答速度の点においては、陰極管、エレクトロルミネッ
センス、プラズマディスプレイ等の発光型表示素子に劣
っている。ねじれ角を180〜270゜にした新しいT
N型表示素子も開発されているが、応答速度は依然十分
でない。このように種々の改善の努力は行われている
が、応答速度の速いTN型表示素子は、実現に至ってい
ない。しかしながら、最近、盛んに研究が進められてい
る強誘電液晶を用いる新しい方法においては、著しい応
答速度の改善の可能性がある。(Clark ら;Applid.Phy
s.Lett.,36,899(1980) )。この方式は、強誘電性を示
すカイラルスメクチックC相(以下Sc*と略称す
る。)等のカイラルスメクチック相を利用する方法であ
る。強誘電性を示す相は、Sc* 相のみでなく、カイラ
ルスメクチックF、G、H、I等の相が強誘電性を示す
ことが知られている。 実際に利用される強誘電性液晶
素子に使用される、強誘電性液晶材料には多くの特性が
要求されるが、それらを満たすには現在のところ、1つ
の化合物では応じられず、いくつかの液晶化合物または
非液晶化合物を混合して得られる強誘電性液晶組成物を
使用する必要がある。 また、強誘電性液晶化合物のみ
からなる強誘電性液晶組成物ばかりではなく、特開昭 6
1-195187号公報には非カイラルなスメクチックC、F、
G、H、I等の相(以下、Sc等の相と略称する)を呈
する化合物および組成物を基本物質として、これに強誘
電性液晶相を呈する一種または複数の化合物を混合して
全体を強誘電性液晶組成物として得ることが報告されて
いる。さらにSc等の相を呈する化合物および組成物を
基本物質として、光学活性ではあるが強誘電性液晶相は
呈しない一種あるいは複数の化合物を混合して全体を強
誘電液晶性組成物とする報告も見受けられる(Mol.Crys
t.Liq.Cryst.,89,327(1982) )。 これらのことを総合
すると強誘電性液晶相を呈するか否かにかかわらず光学
活性である化合物の1種または複数を基本物質として強
誘電性液晶組成物を構成できることがわかる。しかしな
がら、光学活性化合物は、望むらくは液晶相を呈するこ
とが好ましく、液晶相を呈しない場合でも、その構造が
液晶化合物に類似したもの、いわば疑似液晶物質である
ことが望ましい。しかしながら、これまでのところ高速
応答に必要な自然分極を有し、低粘性でかつ室温域を含
む十分広い温度領域で強誘電性液晶相を呈する液晶材料
が望まれている。しかしながら、液晶特に強誘電性液晶
の本来の特徴の一つである速い応答速度を維持もしくは
向上させるためには従来の化合物では未だ満足できるも
のとは言いがたい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このように
液晶特に強誘電性液晶化合物または/および強誘電性液
晶組成物の成分として有用なエステル誘導体およびその
工業的に有利な製造法を開発することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく種々検討の結果、新規な化合物であるエス
テル誘導体が液晶組成物として優れており、しかも工業
的有利に製造することができることを見出し本発明に至
った。すなわち、本発明は、一般式(1) (式中、R1 は炭素数1〜20の飽和もしくは不飽和の
アルキル基、炭素数2〜20の飽和もしくは不飽和のア
ルコキシアルキル基を示し、R2 は、炭素数1〜15の
ハロゲン原子で置換されていてもよい飽和もしくは不飽
和のアルキル基、炭素数2〜15のハロゲン原子で置換
されていてもよい飽和もしくは不飽和のアルコキシアル
キル基、水素原子またはフッ素原子を示し、Xは−CO
O−、または−OCO−を示し、Eは、−CH=CH−
または−C≡C−を示し、Zは水素原子あるいはフッ素
原子を示し、A1 およびA2 は、、それぞれ を示し、iおよびjはそれぞれ0〜3の整数であり、
m、r、sおよびtは0または1であり、nは0〜8の
整数を示す。)で示されるエステル誘導体、その製造法
および用途を提供するものである。
【0005】以下本発明の化合物の製造法について説明
する。一般式(1)で示されるエステル誘導体は、一般
式(2) R1 −(O) m −A1 −OH (2) (式中、R1 、A1 およびmは前記と同じ意味を表わ
す。)で示されるフェノール類と一般式(3) (式中、A2 、R2 、Z、E、n、r、sおよびtは前
記と同じ意味を表わし、R5 は水酸基またはハロゲン原
子を示す。)で示されるカルボン酸類とを反応させるこ
とにより得ることができる。
【0006】または、一般式(4) R1 −(O) m −A1 −CO−R5 (4) (式中、R1 、A1 、mおよびR5 は前記と同じ意味を
表わす。)で示されるカルボン酸類と一般式(5) (式中、A2 、R2 、Z、E、n、r、sおよびtは前
記と同じ意味を表わす。)で示されるフェノール類とを
反応させることにより得ることができる。
【0007】さらには、 一般式(6) (式中、R1 、A1 、A2 、X、Z、E、m、nおよび
rはそれぞれ前記と同じ意味を示す。)で示されるアル
コール化合物と一般式(8) R2 COR’ (8) (式中、R2 は前記と同じ意味を表し、R’は水酸基、
−OCOR2 、またはハロゲン原子を示す。ここでR2
は前記と同じ意味を表す。)で示されるカルボン酸類と
を反応させるか(rが1、sが1)、または一般式
(6)で示されるアルコール化合物と一般式(9) R2 −Y (9) (式中、R2 は前記と同じ意味を表し、Yはハロゲン原
子または−SO2 R”を示す。ここでR”は低級アルキ
ル基または置換されていてもよいフェニル基を示す。)
で示されるアルキル化剤とを反応させる(rが1、sが
0)ことにより得ることができる。ここで得られる化合
物はさらに水素および水添用触媒を用いて不飽和結合を
水添することが出来る。
【0008】まず、一般式(2)で示されるフェノール
類と一般式(3)で示されるカルボン酸類の反応につい
て説明する。本発明で使用される一方の原料のフェノー
ル類(2)はその多くが公知化合物であり、市販品を用
いるか、文献記載の方法に準じて以下のようにして製造
することができる。
【0009】 これらのフェノール類(2)はそのまま用いるか、ある
いは金属フェノラートとして使用することができる。
【0010】また、この反応における他方の原料である
カルボン酸類(3)は、たとえば以下の方法により製造
することができる。
【0011】
【0012】フェノール類(2)とカルボン酸類(3)
との反応は、通常のエステル化法を適用することがで
き、溶媒の存在下あるいは非存在下に触媒もしくは縮合
剤を用いて反応させることにより行うことができる。
この反応において溶媒を使用する場合、その溶媒として
は例えば、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、アセ
トン、メチルエチルケトン、ヘキサン、トルエン、ベン
ゼン、クロルベンゼン、ジクロルメタン、ジクロルエタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルオキシド、アセトニトリルまたはピリ
ジン等のエーテル、ケトン、脂肪族もしくは芳香族炭化
水素、ハロゲン化炭化水素、非プロトン性極性溶媒、有
機アミン等の反応に不活性な溶媒の単独または混合物が
あげられる。このような溶媒の使用量については、特に
制限なく使用することができる。 この反応において
は、カルボン酸類(3)が比較的高価であるため、これ
を有効に使用するためにもう一方の原料であるフェノー
ル類(2)を過剰量用いて反応を行うことが好ましく、
通常1〜4当量倍、好ましくは1〜2当量倍用いて反応
を行う。もちろん、フェノール類(2)が高価である場
合には、もう一方の原料であるカルボン酸類(3)を過
剰量用いて反応を行うことが好ましい。
【0013】触媒を用いる場合、かかる触媒としては、
例えば、ジメチルアミノピリジン、トリ−n−ブチルア
ミン、ピリジン、リジン、イミダゾール、炭酸ナトリウ
ム、ナトリウムメチラート、炭酸水素カリウム等の有機
または無機塩基性物質があげられる。また、トルエンス
ルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸等の有機酸あるいは
無機酸を触媒として用いることもできる。 触媒の使用
量は、使用する各原料の種類と使用する触媒の組み合わ
せ等によっても異なり、必ずしも特定できないが、例え
ば酸ハライドを使用する場合には当該酸ハライドに対し
て1当量倍以上の塩基性物質が使用される。
【0014】さらには、カルボン酸類(3)がカルボン
酸である場合には、N, N' −ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド、N−シクロヘキシル−N' −(4−ジエチル
アミノ)シクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイ
ミド類が縮合剤として好ましく使用され、必要により4
−ジメチルアミノピリジン、4−ピロリジノピリジン、
ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基を併用するこ
ともできる。 この場合の縮合剤の使用量はカルボン酸
類(3)に対して通常1〜1.2当量倍であり、有機塩
基を併用する場合、有機塩基の使用量は、縮合剤に対し
て0.01〜0.2当量倍である。 カルボン酸類
(3)とフェノール類(2)との反応における反応温度
は通常−30℃〜100℃であり、好ましくは−25℃
〜80℃である。 反応時間は特に制限されず、原料の
カルボン酸類(3)の消失をもって反応終了とすること
ができる。もちろん、原料のカルボン酸類(3)が過剰
の場合にはフェノール類(2)の消失をもって反応終了
とすることができる。反応終了後、通常の分離手段、例
えば抽出、分液、濃縮等の操作により反応混合物から目
的とする一般式(1)(X=OCO)で示されるエステ
ル誘導体を単離することができ、必要によりカラムクロ
マトグラフィー、再結晶などで精製することができる。
【0015】つぎに、一般式(4)で示されるカルボン
酸類と一般式(5)で示されるフェノール類の反応につ
いて説明する。本発明で使用される原料のカルボン酸類
(4)は、その多くが公知化合物であり、市販品を用い
たりあるいは文献記載の方法に準じて製造することがで
きる。まず、カルボン酸類(4)は、以下に準じて製造
することができる。
【0016】これらは酸ハロゲン化物、遊離酸または金
属塩として使用することもできる。この反応における他
方の原料であるフェノール類(5)は、、たとえば以下
の方法により製造することができる。
【0017】
【0018】カルボン酸類(4)とフェノール類(5)
との反応は、前述のエステル化法を適用することがで
き、溶媒の存在下あるいは非存在下に触媒もしくは縮合
剤を用いて反応させることにより行うことができる。
この反応において溶媒を使用する場合、その溶媒として
は例えば、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、アセ
トン、メチルエチルケトン、ヘキサン、トルエン、ベン
ゼン、クロルベンゼン、ジクロルメタン、ジクロルエタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルオキシド、アセトニトリルまたはピリ
ジン等のエーテル、ケトン、脂肪族もしくは芳香族炭化
水素、ハロゲン化炭化水素、非プロトン性極性溶媒、有
機アミン等の反応に不活性な溶媒が挙げられ、これらの
単独または混合して用いることができる。触媒を用いる
場合、かかる触媒としては、例えば、ジメチルアミノピ
リジン、トリ−n−ブチルアミン、ピリジン、リジン、
イミダゾール、炭酸ナトリウム、ナトリウムメチラー
ト、炭酸水素カリウム等の有機または無機塩基性物質が
あげられる。また、トルエンスルホン酸、メタンスルホ
ン酸、硫酸等の有機酸あるいは無機酸を触媒として用い
ることもできる。 触媒の使用量は、使用する各原料の
種類と使用する触媒の組み合わせ等によっても異なり、
必ずしも特定できないが、例えば酸ハライドを使用する
場合には当該酸ハライドに対して1当量倍以上用いられ
る。
【0019】さらには、カルボン酸類(4)がカルボン
酸である場合には、N, N' −ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド、N−シクロヘキシル−N' −(4−ジエチル
アミノ)シクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイ
ミド類が縮合剤として好ましく使用され、必要により4
ージメチルアミノピリジン、4−ピロリジノピリジン、
ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基を併用するこ
ともできる。 この場合の縮合剤の使用量はカルボン酸
類(4)に対して通常1〜1.2当量倍であり、有機塩
基を併用する場合、有機塩基の使用量は、縮合剤に対し
て0.01〜0.2当量倍である。
【0020】フェノール類(5)とカルボン酸類(4)
との反応における反応温度は通常−30℃〜100℃で
あり、好ましくは−25℃〜80℃である。 反応時間
は特に制限されず、原料のフェノール類(5)の消失を
もって反応終了とすることができる。もちろん、フェノ
ール類(5)が過剰の場合には、カルボン酸類(4)の
消失をもって反応終了とする。 反応終了後、通常の分
離手段、例えば抽出、分液、濃縮等の操作により反応混
合物から目的とする一般式(1)(X=COO)で示さ
れるエステル誘導体を単離することができ、必要により
カラムクロマトグラフィー、再結晶などで精製すること
ができる。
【0021】次に、一般式(6)で示されるアルコール
化合物と一般式(8)で示されるカルボン酸類の反応に
ついて説明する。上記アルコール類(6)とカルボン酸
類(8)との反応において、カルボン酸類(8)として
は、R2 COOHで示されるカルボン酸、これらの酸無
水物または酸クロリド、酸ブロミドのごとき酸ハライド
が使用される。 尚、これらのカルボン酸類(8)はラ
セミ体及び光学活性体のいずれであってもよい。 上記
反応において、溶媒を使用する場合、その溶媒として
は、例えばテトラヒドロフラン、エチルエーテル、アセ
トン、メチルエチルケトン、トルエン、ベンゼン、クロ
ルベンゼン、ジクロルメタン、ジクロルエタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、ジメチルホルムアミド、ヘキサン
等のエーテル、ケトン、脂肪族もしくは芳香族炭素、ハ
ロゲン化水素、非プロトン性極性溶媒等の反応に不活性
な溶媒の単独または混合物があげられる。その使用量に
ついては特に制限されない。
【0022】上記反応に於いて、脂肪族カルボン酸の酸
無水物もしくは酸ハライドを用いる場合、その使用量
は、アルコール類(6)に対して1当量倍以上必要であ
り、上限については特に制限されないが、好ましくは1.
1 〜4当量倍である。
【0023】触媒としては、たとえばジメチルアミノピ
リジン、4−ピロリジノピリジン、トリエチルアミン、
トリ−n −ブチルアミン、ピリジン、コリジン、イミダ
ゾール、ナトリウムメチラート、炭酸ナトリウム、炭酸
水素カリウム等の有機あるいは無機塩基性物質があげら
れる。 また、トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、硫酸などの有機酸あるいは無機酸を触媒として用い
ることもできる。かかる触媒を使用するにあたり、例え
ば原料としてカルボン酸の酸ハライドを使用する場合に
はピリジン、トリエチルアミンが好ましく使用される。
触媒の使用量はカルボン酸類の酸無水物もしくは酸ハラ
イドの種類と使用する触媒の組み合わせ等によっても異
なり、必ずしも特定されないが、例えば酸ハライドを使
用する場合には、酸ハライドに対して1当量倍以上であ
る。
【0024】また、上記反応に於いて、カルボン酸を用
いる場合、縮合剤の存在下、該カルボン酸は通常、アル
コール類(6)に対して1〜2当倍量用いて脱水縮合さ
せることによっても得ることができる。 上記縮合剤と
しては、N,N’ージシクロヘキシルカルボジイミド、
N−シクロヘキシル−N’−(4−ジエチルアミノ)シ
クロヘキシルカルボジイミドのごときカルボジイミドが
好ましく用いられ、また必要により、4−ジメチルアミ
ノピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピリジン、トリ
エチルアミンのごとき有機塩基が併用される。 縮合剤
の使用量はカルボン酸に対して1 〜1.5 当量倍であり、
該有機塩基を併用する場合に、その使用量は、縮合剤に
対して0.01〜0.2 当量倍である。反応温度は通常ー30
〜100℃であるが、好ましくは0〜80℃である。反
応時間はは特に制限されず、原料(9)が消失した時点
を反応の終点とすることができる。 反応終了後、通常
の分離手段、例えば抽出、分液、濃縮等の操作により、
エステル誘導体(1)を収率よく得ることができ、必要
に応じてカラムクロマドグラフイ ー、再結晶などによっ
て精製することもできる。
【0025】次に、アルコール類(6)と一般式(9)
で示されるアルキル化剤との反応において、用いられる
アルキル化剤としては、置換基R2 を有するハロゲン化
もしくはスルホン酸エステルであり、対応するアルコー
ルより公知の方法によって製造することができる。
尚、アルキル化剤における置換基R2 は光学活性体であ
ってもよい。 この反応は、通常、塩基性物質の存在下
に行われる。かかるアルキル化剤の使用量は、アルコー
ル類(6)に対して1当量倍以上の任意であるが、通常
は1〜5当量倍の範囲である。
【0026】上記反応は、通常、溶媒の存在下行われ、
用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラ
ン、エチルエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、
トルエン、ベンゼン、クロルベンゼン、ジクロルメタ
ン、ジクロルエタン、クロロホルム、四塩化炭素、ヘキ
サン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
ヘキサメチルホスホリルアミド、N−メチルピロリドン
等のエーテル、ケトン、脂肪族もしくは芳香族炭化水
素、ハロゲン化炭化水素、非プロトン性極性溶媒等の反
応に不活性な溶媒の単独もしくは混合物があげられる。
かかる溶媒の使用量については特に制限されない。
【0027】塩基性物質としては、例えば、水素化ナト
リウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、リ
チウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、ナト
リウムエチラート、ナトリウムメチラート等のアルカリ
金属アルコラート、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
炭酸アルカリ金属、ブチルリチウム等があげられる。か
かる塩基性物質は、アルコール類(6)に対して1当量
倍以上必要であり、上限については特に制限されない
が、通常は1.1 〜5 当量倍である。反応温度は、通常、
−50〜120℃、好ましくは−30〜100℃の範囲
である。 反応時間は特に制限されず、原料のアルコー
ル類(6)の消失をもって反応終了とすることが出来
る。 反応終了後、通常の分離手段、例えば、抽出、分
液、濃縮等の操作により、反応混合物から目的とする一
般式(1)で示されるエステル誘導体を単離することが
でき、必要によりカラムクロマトグラフィー、再結晶な
どで精製することもできる。
【0028】また、上記アルキル化反応において、アル
キル化剤の置換基Yがヨウ素原子である場合には、前記
の塩基性物質に代えて、酸化銀を用いることもできる。
この場合、かかる酸化銀は、アルコール類(6)に対し
て1当量倍以上必要であり、上限については特に制限さ
れないが、好ましくは5当量倍以上である。酸化銀の存
在下アルキル化反応を行う場合、アルキル化剤(但し、
置換基Yがヨウ素原子)の使用量は、原料(6)に対し
て1当量倍以上の任意であるが、好ましくは、2〜10
当量倍である。
【0029】反応溶媒としては、過剰のアルキル化剤
(但し、置換基がヨウ素原子)を溶媒として用いること
ができる他、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジ
オキサン、アセトン、メチルエチルケトン、ベンゼン、
トルエン、ヘキサン等のエーテル、ケトンあるいは炭化
水素系溶媒等の反応に不活性な溶媒の単独または混合物
が用いられる。 反応温度は、通常0〜150℃、好ま
しくは、20〜100℃の範囲である。 反応時間は、
通常、1時間〜20日間である。 エステル誘導体
(1)の反応混合物からの取り出しは、濾過により銀塩
を除去したのち、例えば、抽出、分液、濃縮等の通常の
後処理操作を加えることにより行われる。 また、必要
に応じて、カラムクロマグラフイ ー等により精製するこ
ともできる。以上、アルコール類(6)からエステル誘
導体(1)を得る方法について説明したが、ここで用い
たカルボン酸類(8)及びアルキル化剤(9)における
置換基R2 としては以下のものが例示される。 メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、
オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、ト
リデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシ
ル、ヘプタデシル、プロペニル、2ーブテニル、3ーブ
テニル、3ーヘキセニル、2ーブチニル、3ーヘキシニ
ル、シクロプロピル、2,2ージメチルシクロプロピ
ル、シクロぺンチル、シクロヘキシル、オクタデシル、
ノナデシル、エイコシル、メトキシメチル、メトキシエ
チル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メトキシペ
ンチル、メトキシヘキシル、メトキシヘプチル、メトキ
シオクチル、メトキシノニル、メトキシデシル、エトキ
メチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシ
ブチル、エトキシペンチル、エトキシヘキシル、エトキ
シヘプチル、エトキシオクチル、エトキシノニル、エト
キシデシル、プロポキシメチル、プロポキシエチル、プ
ロポキシプロピル、プロポキシブチル、プロポキシペン
チル、プロポキシヘキシル、プロポキシヘプチル、プロ
ポキシオクチル、プロポキシノニル、プロポキシデシ
ル、ブトキシブトキシメチル、ブトキシエチル、ブトキ
シプロピル、ブトキシブチル、ブトキシペンチル、ブト
キシヘキシル、ブトキシヘプチル、ブトキシオクチル、
ブトキシノニル、ブトキシデシル、ペンチルオキシメチ
ル 、ペンチルオキシエチル、ペンチルオキシプロピ
ル、ペンチルオキシブチル、ペンチルオキシペンチル、
ペンチルオキシヘキシル、ペンチルオキシオクチル、ペ
ンチルオキシノニル、ペンチルオキシデシル、ヘキシル
オキシメチル、ヘキシルオキシエチル、ヘキシルオキシ
プロピル、ヘキシルオキシブチル、ヘキシルオキシペン
チル、ヘキシルオキシヘキシル、ヘキシルオキシヘプチ
ル、ヘキシルオキシオクチル、ヘキシルオキシノニル、
ヘキシルオキシデシル、ヘプチルオキシメチル、ヘプチ
ルオキシエチル、ヘプチルオキシプロピル、ヘプチルオ
キシブチル、ヘプチルオキシペンチル、ヘプチルオキシ
ヘキシル、ヘプチルオキシヘプチル、ヘプチルオキシオ
クチル、ヘプチルオキシノニル、ヘプチルオキシデシ
ル、オクチルオキシメチル、オクチルオキシエチル、オ
クチルオキシプロピル、オクチルオキシブチル、オクチ
ルオキシペンチル、オクチルオキシヘキシル、オクチル
オキシヘプチル、オクチルオキシノニル、オクチルオキ
シオクチル、デシルオキシメチル、デシルオキシエチ
ル、デシルオキシプロピル、デシルオキシブチル、デシ
ルオキシペンチル、デシルオキシヘキシル、デシルオキ
シヘプチル、1ーメチルエチル、1ーメチルプロピル、
1ーメチルブチル、1ーメチルペンチル、1ーメチルヘ
キシル、1ーメチルヘプチル、1ーメチルオクチル、1
ーメチルノニル、1ーメチルデシル、2ーメチルプロピ
ル、2ーメチルブチル、2ーメチルペンチル、2ーメチ
ルヘキシル、2ーメチルヘプチル、2ーメチルオクチ
ル、2、3ージメチルブチル、2、3、3ートリメチル
ブチル、3ーメチルペンチル、2、3ージメチルペンチ
ル、2、4ージメチルペンチル、2、3、3、4ーテト
ラメチルペンチル、3ーメチルヘキシル、2、5ージメ
チルヘキシル、2ートリハロメチルプロピル、2ートリ
ハロメチルブチル、2ートリハロメチルペンチル、2ー
トリハロメチルヘキシル、2ートリハロメチルヘプチ
ル、2ーハロエチル、 2ーハロプロピル、3ーハロプ
ロピル、3ーハロー2ーメチルプロピル、2、3ージハ
ロプロピル、2ーハロブチル、3ーハロブチル、4ーハ
ロブチル、2、3ージハロブチル、2、4ージハロブチ
ル、3、4ージハロブチル、2ーハロー3ーメチルブチ
ル、2ーハロー3、3ージメチルブチル、2ーハロペン
チル、3ーハロペンチル、4ーハロペンチル、5ーハロ
ペンチル、2、4ージハロペンチル、2、5ージハロペ
ンチル、2ーハロー3ーメチルペンチル、2ーハロー4
ーメチルペンチル、2ーハロー3ーモノハロメチルー4
ーメチルペンチル、2ーハロヘキシル、3ーハロヘキシ
ル、4ーハロヘキシル、5ーハロヘキシル、6ーハロヘ
キシル、2ーハロヘプチル、2ーハロオクチル、(但
し、上記例示中、ハロとは、フッ素、塩素または臭素を
表す。)等が挙げられる。
【0030】さらにカルボン酸類については、上記例示
の他、ハロメチル、1ーハロエチル、1ーハロプロピ
ル、1ーハロブチル、1ーハロペンチル、1ーハロヘキ
シル、1ーハロヘプチル、1ーハロオクチル等があげら
れる。 これらのアルキル基またはあるアルコキシアル
キル基は直鎖状、分岐状または環状であり、分岐状、環
状の場合は光学活性基であってもよい。上記例示の置換
基R2 を有するカルボン酸類のうち光学活性なあるもの
は、対応するアルコールの酸化、アミノ酸の還元的脱ア
ミノ化により得られ、またあるものは天然に存在する
か、または分割により得られる以下のような光学活性ア
ミノ酸及び光学活性オキシ酸から誘導することができ
る。 また置換基R2 を有するアルキル化剤のうち光学
活性なあるものは、対応するアルコールより公知の方法
によって容易に製造できるが、このアルコールのうちあ
るものは、対応するケトンの不斉金属触媒または微生物
もしくは酸素による不斉還元により得られる。また、あ
るものは天然に存在するか、または光学分割により得ら
れる次のような光学活性アミノ酸または光学活性オキシ
酸から誘導することができる。
【0031】アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシ
ン、フエ ニルアラニン、スレオニン、アロスレオニン、
ホモセリン、アロイソロイシン、tert−ロイシン、2−
アミノ酪酸、ノルバリン、ノルロイシン、オルニチン、
リジン、ヒドロキシリジン、フエ ニルグリシン、アスパ
ラギン酸、グルタミン酸、マンデル酸、トロパ酸、3−
ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、酒石酸またはイソプロピル
リンゴ酸等。
【0032】また、アルコール類(6 )はフッ素化剤を
用いて、水酸基をフッ素原子に置換させ、フッ素化され
たエステル誘導体(1)とすることが出来る。
【0033】用いるフッ素化剤としてはフッ化水素、そ
の錯化合物、フッ化硫黄系化合物またはフッ素化オレフ
ィン等が挙げられ、具体的にはフッ化水素−ピリジン、
フッ化水素−トリエチルアミン、4フッ化硫黄、ジエチ
ルアミノ3フッ化硫黄(DAST)、モルホリノ3フッ
化硫黄(morph−DAST)、2ークロロー1、
1、2ートリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロペ
ン等である。これらは単独、混合物もしくはジエチルア
ミン、ジイソプロピルアミン、モルフォリンとの併用で
用いることができる。 前記一般式(6)で示されるア
ルコール類と上記フッ素化剤の反応に於いて、フッ素化
剤の使用量は、アルコールに対して通常1.0〜5倍当
量であるが、好ましくは1.0〜2倍当量である。 ま
た、この反応では通常、溶媒を用い、ハロゲン化炭化水
素類もしくは炭化水素類の使用が好ましい。具体的に
は、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、クロルベンゼン等を単独もしくは混合
物の状態で使用する。これら反応溶媒の使用量は特に制
限されない。 本反応の反応温度は、通常−70〜10
0 ℃であり、好ましくは、−40〜50℃である。反
応終了後、抽出、蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフ
ィー等の通常の後処理方法によりフッ素化されたエステ
ル誘導体(1)を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】かくして、本発明の方法によれば、光ス
イッチング素子または液晶表示素子材料の開発に有効な
エステル誘導体が工業的に有利に製造できる。また、本
発明の化合物は、液晶組成物とした場合において、Ch
相の導入と、螺旋ピッチの調整剤として有用である。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1)攪拌装置、温度計を装着した4つ口フラス
コに、(+)−4−(6−ヒドロキシー1ーtrans ーヘ
プテニル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェ
ニルエステル(6−1) 0.93g(2mmol)、ピ
リジン5ml 、トルエン8ml の混合溶液に、20〜25℃
にて塩化アセチル(8−1)0.24g (3ミリモル)を加
える。後、同温度にて、2時間にて反応する。反応終了
後、反応液を氷水にあけ、トルエン30mlにて抽出す
る。有機層は塩酸水、水、重曹水にて洗浄後、濃縮し、
さらにクロマトにて精製することにより、光学活性な
(+)−4−(6−アセチルオキシ−1−trans −ヘプ
テニル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェニ
ルエステル(1−1)0.98g(収率96%)を得
る。旋光度[α]D 20+3.0 °(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。
【0036】(実施例2)4−デシルオキシフェニルカ
ルボン酸の(+)−4−(4−ヒドロキシー1ーtrans
ーペンテニル)フェノール(6ー2)0.88g(2m
M)、ヨウ化エチル(9ー2)20g、酸化銀15gの
混合溶液を、30〜35℃にて48時間反応する。反応
終了後、反応液を濾別し、濾液を濃縮し、さらにクロマ
トにて精製することにより、光学活性な4−デシルオキ
シフェニルカルボン酸の(+)−4−(4−エトキシー
1ーtrans ーペンテニル)フェニル(1−2)0.56
g(収率60%)を得る。旋光度[α]D 20+2.6 °
(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。
【0037】(実施例3)撹拌装置、温度計を装着した
反応器に実施例1で得られた光学活性な4−デシルオキ
シフェニルカルボン酸の(+)−4−(4−ヒドロキシ
ー1ーtrans ーペンテニル)フェノール(6ー3)0.
88g(2mM)とジクロロメタン20mlを仕込み、
−50℃にてジエチルアミノ3フッ化硫黄0.5gを加
えて30分撹拌する。その後反応混合物を水に注ぎ出し
トルエン100mlで抽出、有機層を水洗した後減圧化
濃縮する。得られる残渣はシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶離液:トルエンーヘキサン)にて精製すれ
ば、光学活性な4−デシルオキシフェニルカルボン酸の
(−)−4−(4−フロロ−1−trans −ペンテニル)
フェニルエステル(1−3)0.72g(収率82%)
を得る。旋光度[α] D 20−1.8 °。
【0038】(実施例4)(+)−4−(6−ヒドロキ
シ−1−ヘプチニル)フェニルカルボン酸の4−デシル
オキシフェニルエステル(6−4)0.92g(2m
M)を、ピリジン5ml、トルエン8mlの混合溶液
に、20〜25℃にて無水プロピオン酸(8ー4)0.
65g(5ミリモル)を加える。後、同温度にて、2時
間にて反応する。反応終了後、反応液を氷水にあけ、ト
ルエン30mlにて抽出する。有機層は塩酸水、水、重
曹水にて洗浄後、濃縮し、さらにクロマトにて精製する
ことにより、光学活性な(+)−4−(6−プロピオニ
リルー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸の4−デシ
ルオキシフェニルエステル(1ー4)1.0g(収率9
6%)を得る。旋光度[α]D 20+3.3 °(C=1.0 ,C
HCl 3 ) 。
【0039】(実施例5)(+)−4−(6−ヒドロキ
シー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸の4−デシル
オキシフェニルエステル(6−5)0.92g(2m
M)、ヨウ化メチル(9−5)25g、酸化銀15gの
混合溶液を、30℃にて48時間反応する。反応終了
後、反応液を濾別し、濾液を濃縮し、さらにクロマトに
て精製することにより、光学活性な(+)−4−(6−
メトキシ−1−ヘプチニル)フェニルカルボン酸の4−
デシルオキシフェニルエステル(1−5)0.66g
(収率69%)を得る。旋光度[α]D 20+2.9 °(C
=1.0 ,CHCl 3 ) 。
【0040】(実施例6)撹拌装置、温度計を装着した
反応器に(+)−4−(6−ヒドロキシ−1−ヘプチニ
ル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェニルエ
ステル(6−6)0.92g(2mM)とジクロロメタ
ン30mlを仕込み、−45℃にてジエチルアミノ3フ
ッ化硫黄0.4gを加えて30分撹拌する。その後反応
混合物を水に注ぎ出しトルエン50mlで抽出、有機層
を水洗した後減圧化濃縮した。得られた残渣はシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶離液:トルエンーヘキ
サン)にて精製し、(−)−4−(6−フロロー1ーヘ
プチニル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェ
ニルエステル(1−6)0.79g(収率85%)を得
る。旋光度[α]D 20−2.1 °(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。
【0041】(実施例7)撹拌装置、還流冷却器、温度
計を装着し、系内を窒素置換した四つ口フラスコに、
(+)−4−(6−メトキシー6ートリフロロメチルー
1ーtrans ーヘプテニル)フェニルカルボン酸(3−
7)3.0g(10mmol)、4’−デシルオキシ−
4−ヒドロキシビフェニル(2−7)3.3g(10m
mol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド2.4g
(11mmol)、ジメチルアミノピリジン0.5gお
よびジクロロメタン30gからなる溶液を室温にて12
時間撹拌する。反応終了後、析出している結晶を濾別し
て除き有機層を減圧下にて濃縮し得られた淡黄色固体を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、
(+)−4−(6−メトキシ−6−トリフロロメチル−
1−trans −ヘプテニル)フェニルカルボン酸の4’−
デシルオキシ−4−ヒドロキシビフェニルエステル(1
−7)5.5g(収率91%)を得る。
【0042】(実施例8)4−デシルオキシ−2、3−
ジフロロフェニルカルボン酸(4−8)3.8g(12
mmol)、(+)−2−(4−(6−エトキシ−1−
trans −ヘプテニル)フェニル)−5−ヒドロキシピリ
ミジン(5−8)3.1g(10mmol)、ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド2.4g(11mmol)、ジ
メチルアミノピリジン0.5gおよびジクロロメタン3
0gからなる溶液を室温にて12時間撹拌する。反応終
了後、析出している結晶を濾別して除き有機層を減圧下
にて濃縮し4−デシルオキシー2、3ージフロロフェニ
ルカルボン酸の(+)−2−(4−(6−エトキシ−1
−trans −ヘプテニル)フェニル)−5−ヒドロキシピ
リミジンエステル(1−8)5.7g(収率94%)を
得る。旋光度[α]D 20+2.9 °(C=1.0 ,CHCl 3 )
【0043】本実施例と同様にして、4−オクチルオキ
シフェニルカルボン酸の(+)−2−(4−(6−エト
キシ−1−trans −ヘプテニル)フェニル)−5−ヒド
ロキシピリミジンエステル、4−デシルオキシー3ーフ
ロロフェニルカルボン酸の(+)−2−(4−(4−エ
トキシ−1−trans −ペンテニル)フェニル)−5−ヒ
ドロキシピリミジンエステル、4−デシルオキシフェニ
ルカルボン酸の(+)−2−(4−(6−ブトキシ−1
−trans −ヘプテニル)−2−フロロフェニル)−5−
ヒドロキシピリミジンエステルを合成することができ
る。
【0044】(実施例9)(+)−4−(6−ブトキシ
−1−ヘプチニル)フェニルカルボン酸(3−9)2.
9g(10mmol)とオキザリルクロリドより調整し
た酸クロリドを、4−デシルオキシフェノール(2−
9)3.0g(12mmol)、ピリジン10gおよび
トルエン30gからなる溶液中に室温にて加える。同温
度にて2時間撹拌する。反応終了後、トルエン100m
lで抽出し、水、希塩酸、7%重曹水、水にて順次洗浄
する。有機層を減圧下にて濃縮し得られた淡黄色固体を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、
(+)−4−(6−ブトキシ−1−ヘプチニル)フェニ
ルカルボン酸の4−デシルオキシフェニルエステル(1
−9)5.0g(収率96%)を得る。旋光度[α]D
20+3.6 °(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。本実施例と同様にし
て、(+)−4−(6−エトキシ−1−ヘプチニル)フ
ェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェニルエステ
ル、(+)−4−(6−エトキシプロポキシー1ーヘプ
チニル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェニ
ルエステル、(+)−4−(6−ヘキシルオキシー1ー
ヘプチニル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフ
ェニルエステル、(+)−4−(6−ブトキシー1ーヘ
プチニル)フェニルカルボン酸の4−ドデシルオキシフ
ェニルエステル、(+)−4−(6−ブトキシー1ーヘ
プチニル)フェニルカルボン酸の4−オクチルオキシフ
ェニルエステル、(+)−4−(6−ブトキシー1ーヘ
プチニル)フェニルカルボン酸の4−デシルフェニルエ
ステル、(+)−4−(6−エトキシー1ーヘプチニ
ル)フェニルカルボン酸の4−オクチルオキシフェニル
エステル、を合成することができる。
【0045】(実施例10)(+)−4−(6−ブチリ
リル−1−ヘプチニル)フェニルカルボン酸(3ー1
0)3.0g(10mmol)、4−デシルオキシフェ
ノール(2ー10)3.0g(12mmol)、ジシク
ロヘキシルカルボジイミド2.2g(10mmol)、
ジメチルアミノピリジン0.5gおよびジクロロメタン
30gからなる溶液を室温にて12時間撹拌する。反応
終了後、析出している結晶を濾別して除き、濾液にトル
エン100mlで抽出し、水、希塩酸、7%重曹水、水
にて順次洗浄する。有機層を減圧下にて濃縮し得られた
淡黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製して、(+)−4−(6−ブチリリル−1−ヘプチニ
ル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェニルエ
ステル(1ー10)5.0g(収率93%)を得る。本
実施例と同様にして、(+)−4−(6−プロピオニリ
ルー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸の4−デシル
オキシフェニルエステル、(+)−4−(6−ヘキシリ
リルー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸の4−デシ
ルオキシフェニルエステル、(+)−4−(6−ブチリ
リルー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸の4−オク
チルオキシフェニルエステル、(+)−4−(6−ブチ
リリルー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸の4−デ
シルフェニルエステル、(+)−4−(6−(2ークロ
ロプロピオニリリル)ー1ーヘプチニル)フェニルカル
ボン酸の4−デシルオキシフェニルエステル、(+)−
4−(6−(2ーメチルプロピオニリリルー1ーヘプチ
ニル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェニル
エステルを合成することができる。
【0046】(実施例11)(+)−2、3−ジフロロ
−4−(6−ブトキシー1ーヘプチニル)フェニルカル
ボン酸(3ー11)3.2g(10mmol)とオキザ
リルクロリドより調整した酸クロリドを、4−デシルオ
キシフェノール(2ー11)3.0g(12mmo
l)、ピリジン20gおよびジクロロメタン30gから
なる溶液中に室温にて加える。同温度にて2時間撹拌す
る。反応終了後、トルエン100mlで抽出し、水、希
塩酸、7%重曹水、水にて順次洗浄する。有機層を減圧
下にて濃縮し得られた淡黄色固体をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製して、(+)−2、3ージフロ
ロー4−(6−ブトキシー1ーヘプチニル)フェニルカ
ルボン酸の4−デシルオキシフェニルエステル(1ー1
1)5.2g(収率94%)を得る。旋光度[α]D 20
+3.3 °(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。本実施例と同様にし
て、(+)−2ーフロロー4−(6−ブトキシー1ーヘ
プチニル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェ
ニルエステル、(+)−3ーフロロー4−(6−ブトキ
シー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸の4−デシル
オキシフェニルエステル、(+)−2、3ージフロロー
4−(6−ブチリリルー1ーヘプチニル)フェニルカル
ボン酸の4−デシルオキシフェニルエステル、(+)−
2、3ージフロロー4−(6−ブトキシー1ーヘプチニ
ル)フェニルカルボン酸の3ーフロロー4−デシルオキ
シフェニルエステル、(+)−2、3ージフロロー4−
(6−ブトキシー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸
の2ーフロロー4−デシルオキシフェニルエステル、
(+)−2、3ージフロロー4−(4−ブトキシー1ー
ペンチニル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフ
ェニルエステル、を合成することができる。
【0047】(実施例12)(+)−4−(4−ブトキ
シ−1−ペンチニル)フェニルカルボン酸(3ー12)
2.6g(10mmol)とオキザリルクロリドより調
整した酸クロリドを、4−デシルオキシフェノール(2
ー12)3.0g(12mmol)、ピリジン20gお
よびジクロロメタン30gからなる溶液中に室温にて加
える。同温度にて2時間撹拌する。反応終了後、トルエ
ン100mlで抽出し、水、希塩酸、7%重曹水、水に
て順次洗浄する。有機層を減圧下にて濃縮し得られた淡
黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
して、(+)−4−(4−ブトキシ−1−ペンチニル)
フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェニルエステ
ル(1ー12)4.6g(収率94%)を得る。旋光度
[α]D 20+6.6 °(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。本実施例と
同様にして、(+)−4−(4−ブトキシー1ーペンチ
ニル)フェニルカルボン酸の2、3−ジフロロ−4−デ
シルオキシフェニルエステル、(+)ー4−(4−ブト
キシー1ーペンチニル)フェニルカルボン酸の2ーフロ
ロー4−デシルオキシフェニルエステル、(+)ー4−
(4−ブトキシー1ーペンチニル)フェニルカルボン酸
の3ーフロロー4−デシルオキシフェニルエステル、
(+)ー4−(4−プロピオニリルー1ーペンチニル)
フェニルカルボン酸の4−(7ーオクテニル)オキシフ
ェニルエステル、(+)ー4−(4−ブトキシー1ーペ
ンチニル)フェニルカルボン酸の4−(3ーヘキセニ
ル)オキシフェニルエステル、(+)ー2、3ージフロ
ロー4−(4−ブトキシー1ーペンチニル)フェニルカ
ルボン酸の4−デシルオキシフェニルエステル、(+)
ー4−(4−(2ーフロロプロピオニリル)ー1ーペン
チニル)フェニルカルボン酸の4−デシルオキシフェニ
ルエステル、(+)ー4−(4−(2ーフロロエトキ
シ)ー1ーペンチニル)フェニルカルボン酸の4−デシ
ルオキシフェニルエステル、合成することができる。
【0048】(実施例13)4−ヘキシルオキシフェニ
ルカルボン酸(4ー13)2.7g(12mmol)と
オキザリルクロリドより調整した酸クロリドを、(−)
ー4−(6−(2ーエトキシ)ー1ーtrans ーヘプテニ
ル)フェノール(5ー13)2.3g(10mmo
l)、ピリジン20gおよびジクロロメタン30gから
なる溶液中に室温にて加える。同温度にて2時間撹拌す
る。反応終了後、トルエン100mlで抽出し、水、希
塩酸、7%重曹水、水にて順次洗浄する。有機層を減圧
下にて濃縮し得られた淡黄色固体をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製して、4−ヘキシルオキシフェ
ニルカルボン酸の(−)−4−(6−(2−エトキシ)
−1ーtrans ーヘプテニル)フェニルエステル(1ー1
3)4.1g(収率94%)を得る。旋光度[α]D 20
−3.8 °(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。本実施例と同様にし
て、4−デシルオキシフェニルカルボン酸の(ー)ー4
−(6−(2ーエトキシ)ー1ーtrans ーヘプテニル)
フェニルエステル、4−デシルオキシフェニルカルボン
酸の(ー)ー4−(4−(2ーエトキシ)ー1ーtrans
ーペンテニル)フェニルエステル、3ーフロロー4−デ
シルオキシフェニルカルボン酸の(ー)ー4−(6−
(2ーエトキシ)ー1ーtrans ーヘプテニル)フェニル
エステル、4−オクチルオキシフェニルカルボン酸の
(ー)ー4−(3−(2ーエトキシ)ー1ーtrans ーブ
テニル)フェニルエステル、4−デシルオキシフェニル
カルボン酸の(ー)ー4−(6−(2ーヘキシルオキ
シ)ー1ーtrans ーヘプテニル)フェニルエステル、4
−デシルオキシフェニルカルボン酸の(ー)ー4−(6
−(2ーエトキシ)ー1ーtrans ーヘプテニル)ー2、
3ージフロローフェニルエステル、4−ヘキシルオキシ
フェニルカルボン酸の(ー)ー4−(6−(2ーエトキ
シ)ー1ーtrans ーヘプテニル)ー3ーフロロフェニル
エステル、4−(3ーヘキセニルオキシ)フェニルカル
ボン酸の(ー)ー4−(6−(2ーエトキシ)ー1ーtr
ans ーヘプテニル)フェニルエステル、を合成すること
ができる。
【0049】(実施例14)4−デシルオキシフェニル
カルボン酸(4ー14)3.3g(12mmol)、
(+)−4−(4−アセチルオキシー1ーtrans ーペン
テニル)フェノール(5ー14)2.2g(10mmo
l)、ジシクロヘキシルカルボジイミド2.4g(11
mmol)、ジメチルアミノピリジン0.5gおよびジ
クロロメタン30gからなる溶液を室温にて12時間撹
拌する。反応終了後、析出している結晶を濾別して除き
有機層を減圧下にて濃縮し得られた淡黄色固体をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、4−デシル
オキシフェニルカルボン酸の(+)−4−(4−アセチ
ルオキシー1ーtrans ーペンテニル)フェニルエステル
(1ー14)4.7g(収率95%)を得る。旋光度
[α]D 20+7.4 °(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。本実施例と
同様にして、4−デシルオキシフェニルカルボン酸の
(+)−4−(4−アセチルオキシー1−trans −ペン
テニル)−2、3ージフロロフェニルエステル、2、3
ージフロロー4−デシルオキシフェニルカルボン酸の
(+)−4−(4−プロピオニリルー1ーtrans ーペン
テニル)フェニルエステル、4−デシルオキシフェニル
カルボン酸の(+)−4−(6−アセチルオキシー1ー
trans ーヘプテニル)フェニルエステル、4−デシルオ
キシフェニルカルボン酸の(+)−4−(3−アセチル
オキシー1ーtrans ーブテニル)フェニルエステル、4
−デシルオキシフェニルカルボン酸の(+)−4−(4
−(2ークロロプロピオニリル)ー1ーtrans ーペンテ
ニル)フェニルエステル、3ーフロロー4−デシルオキ
シフェニルカルボン酸の(+)−4−(6−(2ーメチ
ルブチリリル)ー1ーtrans ーヘプテニル)フェニルエ
ステル、4−デシルオキシフェニルカルボン酸の(+)
−4−(8−アセチルオキシー1ーtrans ーノネニル)
フェニルエステル、4−ドデシルオキシフェニルカルボ
ン酸の(+)−4−(4−ヘキシリルー1ーtrans ーペ
ンテニル)フェニルエステル、を合成することができ
る。
【0050】(実施例15)(−)−4−(6−ブトキ
シー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸(3ー15)
2.9g(10mmol)、4’−デシルオキシー4ー
ヒドロキシービフェニル(2ー15)3.9g(12m
mol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド2.2g
(10mmol)、ジメチルアミノピリジン0.5gお
よびジクロロメタン30gからなる溶液を室温にて12
時間撹拌する。反応終了後、析出している結晶を濾別し
て除き有機層を減圧下にて濃縮し得られた淡黄色固体を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、
(−)−4−(6−ブトキシー1ーヘプチニル)フェニ
ルカルボン酸の4’−デシルオキシー4ーヒドロキシー
ビフェニルエステル5.5g(収率92%)を得る。旋
光度[α]D 20−2.8 °(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。本実施
例と同様にして、(−)−4−(6−ペントキシー1ー
ヘプチニル)フェニルカルボン酸の4’−デシルオキシ
ー4ーヒドロキシービフェニルエステル (−)−4−(6−ブトキシー1ーtrans ーヘプチニ
ル)フェニルカルボン酸の4’−デシルオキシー4ーヒ
ドロキシービフェニルエステル、(ー)−4−(6−ブ
トキシー1ーtrans ーヘプチニル)フェニルカルボン酸
の4’−デシルオキシー2’、3’ージフロロー4ーヒ
ドロキシービフェニルエステル、(−)−4−(6−ブ
トキシー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸の4’−
デシルオキシー2、3ージフロロー4ーヒドロキシービ
フェニルエステル、(−)−4−(4−エトキシー1ー
trans ーペンテニル)ー2、3ージフロローフェニルカ
ルボン酸の4’−デシルオキシー4ーヒドロキシー3ー
フロロービフェニルエステル、(−)−4−(6−プロ
ピオニリルー1ーヘプチニル)フェニルカルボン酸の
4’−デシルオキシー3’ーフロロー4ーヒドロキシー
ビフェニルエステル、(−)−4−(6−アセトキシー
1ーtrans ーヘプテニル)フェニルカルボン酸の4’−
オクチルオキシー4ーヒドロキシービフェニルエステ
ル、(−)−4−(6−(2ーフロロエトキシ)ー1ー
ヘプチニル)フェニルカルボン酸の4’−デシルオキシ
ー4ーヒドロキシービフェニルエステルを合成すること
ができる。
【0051】(実施例16)4’−デシルオキシー4ー
カルボキシービフェニル(4ー16)3.5g(10m
mol)、(−)−4−(6−エトキシー1ーtrans ー
ヘプテニル)フェノール(5ー16)2.3g(10m
mol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド2.2g
(10mmol)、ジメチルアミノピリジン0.5gお
よびクロロホルム30gからなる溶液を室温にて15時
間撹拌する。反応終了後、析出している結晶を濾別して
除き有機層を減圧下にて濃縮し得られた淡黄色固体をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、4’−
デシルオキシー4ーカルボキシービフェニルの(−)−
4−(6−エトキシー1ーtrans ーヘプテニル)フェニ
ルエステル(1ー16)5.1g(収率90%)を得
る。本実施例と同様にして、4’−デシルオキシー4ー
カルボキシービフェニルの(ー)−4−(6−エトキシ
ー1ーヘプチニル)フェニルエステル、4’−デシルオ
キシー2、3ージフロロー4ーカルボキシービフェニル
の(ー)−4−(6−エトキシー1ーtrans ーヘプテニ
ル)フェニルエステル、4’−デシルオキシー4ーカル
ボキシー2、3ージフロロービフェニルの(ー)−4−
(6−エトキシー1ーtrans ーヘプテニル)フェニルエ
ステル、4’−デシルオキシー4ーカルボキシービフェ
ニルの(ー)−4−(6−エトキシー1ーtrans ーヘプ
テニル)ー3ーフロロフェニルエステル、4’−オクチ
ルオキシー4ーカルボキシービフェニルの(ー)−4−
(6−エトキシー1ーtrans ーヘプテニル)フェニルエ
ステル、4’−デシルオキシー4ーカルボキシービフェ
ニルの(ー)−4−(6−プロピオニリルー1ーtrans
ーヘプテニル)フェニルエステル、4’−デシルオキシ
ー4ーカルボキシービフェニルの(ー)−4−(4−エ
トキシー1ーtrans ーペンテニル)フェニルエステルを
合成することができる。
【0052】(実施例17〜23)実施例15におい
て、それぞれ以下の化合物に換える以外は実施例15に
準じて反応、後処理を行うことにより、それぞれ表−1
に示す結果が得られる。
【0053】(実施例24〜30)実施例16におい
て、それぞれ以下の化合物に換える以外は実施例16に
準じて反応、後処理を行うことにより、それぞれ表−2
に示す結果が得られる。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】(実施例31)4’−オクチルオキシー4
ーカルボキシービフェニル(4ー31)3.3g(10
mmol)、(−)−4−(4−フロロー1ーtrans ー
ペンテニル)ー3ーフロロフェノール(5ー31)2.
0g(10mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド2.2g(10mmol)、ジメチルアミノピリジン
0.5gおよびジクロロメタン35gからなる溶液を室
温にて15時間撹拌する。反応終了後、析出している結
晶を濾別して除き有機層を減圧下にて濃縮し得られた淡
黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
して、4’−オクチルオキシー4ーカルボキシービフェ
ニルの(−)−4−(4−フロロー1ーtrans ーペンテ
ニル)ー3ーフロローフェニルエステル(1ー31)
5.1g(収率89%)を得る。旋光度[α]D 20−2.
3 °(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。本実施例と同様にして、
4’−オクチルオキシー4ーカルボキシービフェニルの
(−)−4−(6−フロロー1ーtrans ーヘプテニル)
フェニルエステル、4’−オクチルオキシー4ーカルボ
キシービフェニルの(−)−4−(4−フロロー1ーペ
ンチニル)フェニルエステル、4’−オクチルオキシー
3’ーフロロー4ーカルボキシービフェニルの(ー)−
4−(4−フロロー1ーtrans ーペンテニル)ー3ーフ
ロロフェニルエステル、4’−オクチルー4ーカルボキ
シービフェニルの(ー)−4−(4−フロロー1ーtran
s ーペンテニル)ー3ーフロロフェニルエステル、4’
−デシルオキシー4ーカルボキシービフェニルの(ー)
−4−(4−フロロー1ーtrans ーペンテニル)ー3ー
フロロフェニルエステル、2−オクチルオキシー6ーカ
ルボキシーナフタレンの(ー)−4−(4−フロロー1
ーtrans ーペンテニル)フェニルエステル、5−デシル
オキシー2ー(4ーカルボキシフェニル)ピリミジンー
ナフタレンの(−)−4−(4−フロロー1ーtrans ー
ペンテニル)ー3ーフロローフェニルエステル、5−オ
クチルオキシー2ーカルボキシピリミジンの(−)−4
−(4−フロロー1ーtrans ーペンテニル)フェニルエ
ステル、4’−オクチルオキシー4ーカルボキシー2、
3ージフロロービフェニルの(−)−4−(6−フロロ
ー1ーヘプチニル)フェニルエステルを合成することが
できる。
【0059】(実施例32)(−)−4−(4−フロロ
ー1ーtrans ーペンテニル)ー2ーフロロフェニルカル
ボン酸(3ー32)2.3g(10mmol)、4’−
デシルオキシー4ーヒドロキシービフェニル(2ー3
2)3.9g(12mmol)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド2.2g(10mmol)、ジメチルアミノ
ピリジン0.5gおよびジクロロメタン30gからなる
溶液を室温にて12時間撹拌する。反応終了後、析出し
ている結晶を濾別して除き有機層を減圧下にて濃縮し得
られた淡黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製して、(−)−4−(4−フロロー1ーtrans
ーペンテニル)ー3ーフロロフェニルカルボン酸の4’
−デシルオキシー4ーヒドロキシービフェニルエステル
4.9g(収率91%)を得る。旋光度[α]D 20−2.
2 °(C=1.0 ,CHCl 3 ) 。本実施例と同様にして、
(−)−4−(4−フロロー1ーtrans ーペンテニル)
フェニルカルボン酸の4’−オクチルオキシー4ーヒド
ロキシービフェニルエステル、(−)−4−(6−フロ
ロー1ーtrans ーヘプテニル)ー3ーフロロフェニルカ
ルボン酸の4’−デシルオキシー4ーヒドロキシービフ
ェニルエステル、(−)−4−(4−フロロー1ーペン
チニル)フェニルカルボン酸の4’−デシルオキシー4
ーヒドロキシービフェニルエステル、(−)−4−(4
−フロロー1ーtrans ーペンテニル)ー3ーフロロフェ
ニルカルボン酸の2−デシルオキシー6ーヒドロキシナ
フチルエステル、(−)−4−(4−フロロー1ーtran
s ーペンテニル)ー3ーフロロフェニルカルボン酸の5
−デシルオキシー5ー(4ーヒドロキシフェニル)ピリ
ミジンエステルを合成することができる。
【0060】(実施例33)上記で合成された化合物の
相変化を下記に示す。 ・4−(6−ブトキシー1ーヘプチニル)フェニルカル
ボン酸の4ーオクチルオキシフェニルエステル (K−
1−Ch−16−I) ・4ー(6−ブトキシー1ーヘプチニル)フェニルカル
ボン酸の4ーデシルオキシフェ ニルエステル (K−
20−Ch−22−I) ・4ー(4−ブトキシー1ーペンチニル)フェニルカル
ボン酸の4ーデシルオキシフェニルエステル (K−49
−Ch−51−I) ・4ー(4−ブトキシー1ーペンチニル)フェニルカル
ボン酸の4ーオクチルフェニルエステル (K−44−C
h−49−I)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 67/307 67/343 69/753 D 9546−4H 69/757 C 9546−4H 69/76 A 9546−4H Z 9546−4H 69/92 69/94 C07D 239/34 239/80 241/18 241/44 C09K 19/20 9279−4H 19/30 19/32 19/34 G02F 1/13 500

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中、R1 は炭素数1〜20の飽和もしくは不飽和の
    アルキル基、炭素数2〜20の飽和もしくは不飽和のア
    ルコキシアルキル基を示し、R2 はは炭素数1〜15の
    ハロゲン原子で置換されていてもよい飽和もしくは不飽
    和のアルキル基、炭素数2〜15のハロゲン原子で置換
    されていてもよい飽和もしくは不飽和のアルコキシアル
    キル基、水素原子またはフッ素原子を示し、Xは−CO
    O−、または−OCO−を示し、Eは、−CH=CH−
    または−C≡C−を示し、Zは水素原子あるいはフッ素
    原子を示し、A1 およびA2 は、、それぞれ を示し、iおよびjはそれぞれ0〜3の整数であり、
    m、r、sおよびtは0または1であり、nは0〜8の
    整数を示す。)で示されるエステル誘導体。
  2. 【請求項2】一般式(2) R1 −(O) m −A1 −OH (2) (式中、R1 、A1 およびmは前記と同じ意味を表わ
    す。)で示されるフェノール類と一般式(3) (式中、A2 、R2 、Z、E、n、r、sおよびtは前
    記と同じ意味を表わし、R5 は水酸基またはハロゲン原
    子を示す。)で示されるカルボン酸類とを反応させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のエステル誘導体(但し、
    Xは−OCO−)の製造法。一般式(2) R1 −(O) m −A1 −OH (2) (式中、R1 、A1 およびmは前記と同じ意味を表わ
    す。)で示されるフェノール類と一般式(3) (式中、A2 、R2 、Z、E、n、r、sおよびtは前
    記と同じ意味を表わし、R5 は水酸基またはハロゲン原
    子を示す。)で示されるカルボン酸類とを反応させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のエステル誘導体(但し、
    Xは−OCO−)の製造法。
  3. 【請求項3】一般式(4) R1 −(O) m −A1 −CO−R5 (4) (式中、R1 、A1 、mおよびR5 は前記と同じ意味を
    表わす。)で示されるカルボン酸類と一般式(5) (式中、A2 、R2 、Z、E、n、r、sおよびtは前
    記と同じ意味を表わす。)で示されるフェノール類とを
    反応させることを特徴とする請求項1記載のエステル誘
    導体(但し、Xは−COO−)の製造法。
  4. 【請求項4】光学活性体であることを特徴とする請求項
    (1)に記載のエステル誘導体。
  5. 【請求項5】一般式(6) (式中、R1 、A1 、A2 、X、Z、E、m、nおよび
    rはそれぞれ前記と同じ意味を示す。)で示されるアル
    コール化合物。
  6. 【請求項6】一般式(7) (式中、R1 、A1 、A2 、X、Z、E、m、nおよび
    rはそれぞれ前記と同じ意味を示す。)で示されるフッ
    素化合物。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の一般式(6)で示される
    アルコール化合物と一般式(8) R2 COR’ (8) (式中、R2 は前記と同じ意味を表し、R’は水酸基、
    OCOR2 、またはハロゲン原子を示す。ここでR2
    前記と同じ意味を表す。)で示されるカルボン酸類とを
    反応させることを特徴とする前記一般式(1)で示され
    る化合物のうちrが1、sが1であるエステル化合物の
    製造法。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の一般式(6)で示される
    アルコール化合物と一般式(9) R2 −Y (9) (式中、R2 は前記と同じ意味を表し、Yはハロゲン原
    子または−SO2 R”を示す。ここでR”は低級アルキ
    ル基または置換されていてもよいフェニル基を示す。)
    で示されるアルキル化剤とを反応させることを特徴とす
    る前記一般式(1)で示される化合物のうちrが1、s
    が0であるエステル化合物の製造法。
  9. 【請求項9】請求項5に記載の一般式(6)で示される
    アルコール化合物を、フッ素化剤を用いてフッ素化する
    ことを特徴とする請求項6に記載の一般式(7)で示さ
    れるフッ素化合物の製造法。
  10. 【請求項10】光学活性なアルコール化合物(6)を用
    い、光学活性なエステル化合物またはフッ素化合物を得
    る請求項7、8または9に記載の製造法。
  11. 【請求項11】前記一般式(1)で示されるエステル誘
    導体を少なくとも1種類配合成分として含有することを
    特徴とする液晶組成物。
  12. 【請求項12】前記一般式(1)で示されるエステル誘
    導体を少なくとも1種類配合成分として含有する液晶組
    成物を用いてなる液晶素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999021815A1 (fr) * 1997-10-24 1999-05-06 Chisso Corporation Derives de 2,3-difluorophenyle presentant une valeur negative d'anisotropie de permittivite, composition a cristaux liquides et element d'affichage a cristaux liquides
EP0962445A1 (en) * 1998-06-05 1999-12-08 Mitsui Chemicals, Inc. Acetylene compound, liquid crystal composition and liquid crystal element
CN104827132A (zh) * 2015-05-20 2015-08-12 上海理工大学 齿轮夹具

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US6217793B1 (en) 1998-06-05 2001-04-17 Mitsui Chemicals, Inc. Acetylene compound, liquid crystal composition and liquid crystal element
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