JP2743510B2 - 光学活性な安息香酸類およびその製造法 - Google Patents
光学活性な安息香酸類およびその製造法Info
- Publication number
- JP2743510B2 JP2743510B2 JP22692889A JP22692889A JP2743510B2 JP 2743510 B2 JP2743510 B2 JP 2743510B2 JP 22692889 A JP22692889 A JP 22692889A JP 22692889 A JP22692889 A JP 22692889A JP 2743510 B2 JP2743510 B2 JP 2743510B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optically active
- general formula
- represented
- formula
- benzoic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、有機電子材料たとえば液晶材料の中間体と
して有用な光学活性な安息香酸類およびその製造法に関
するものである。
して有用な光学活性な安息香酸類およびその製造法に関
するものである。
〈従来の技術〉 従来から液晶材料の中間体として種々の化合物が開発
されているが、上記の光学活性な安息香酸類およびその
工業的にも有利な製造法は知られていない。
されているが、上記の光学活性な安息香酸類およびその
工業的にも有利な製造法は知られていない。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、液晶材料の中間体として有用な光学活性な
安息香酸類およびその工業的にも有利な製造法を提供す
ることを目的とする。
安息香酸類およびその工業的にも有利な製造法を提供す
ることを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、一般式(I) (式中、R*はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数3〜15の不斉炭素原子を有する光学活性なアルキル基
またはアルコキシアルキル基を表わす。) で示される光学活性な安息香酸類およびその製造法であ
る。
数3〜15の不斉炭素原子を有する光学活性なアルキル基
またはアルコキシアルキル基を表わす。) で示される光学活性な安息香酸類およびその製造法であ
る。
以下、本発明を詳細に説明する。
上記の光学活性な安息香酸類(I)は、一般式(II) (式中、R*はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数3〜15の不斉炭素原子を有する光学活性なアルキル基
またはアルコキシアルキル基を表わし、R'*は低級アル
キル基を表わす。) で示される光学活性な安息香酸エステル類を加水分解す
ることにより製造することができる。
数3〜15の不斉炭素原子を有する光学活性なアルキル基
またはアルコキシアルキル基を表わし、R'*は低級アル
キル基を表わす。) で示される光学活性な安息香酸エステル類を加水分解す
ることにより製造することができる。
該加水分解反応は、水の存在下に、通常は酸もしくは
アルカリを共存させて行われる。
アルカリを共存させて行われる。
上記反応に於いて用いられる酸としては、たとえば、
硫酸、リン酸、塩酸等の無機酸、トルエンスルホン酸、
メタンスルホン酸等の有機酸があげられる。アルカリと
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バ
リウム、炭酸カリウム、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕
7−ウンデセン等の有機および無機塩基があげられる。
硫酸、リン酸、塩酸等の無機酸、トルエンスルホン酸、
メタンスルホン酸等の有機酸があげられる。アルカリと
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バ
リウム、炭酸カリウム、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕
7−ウンデセン等の有機および無機塩基があげられる。
かかる酸もしくはアルカリの使用量は以下に述べると
おりである。酸については上記安息香酸エステル酸(I
I)に対して0.02倍モルから10倍モルが好ましく用いら
れ、アルカリの場合には、少くとも1倍モル以上、好ま
しくは5倍モル以下である。もちろんこれ以上の使用量
でもさしつかえない。上記反応は通常溶媒の存在下に行
なわれ、かかる溶媒としては以下のものが例示される。
おりである。酸については上記安息香酸エステル酸(I
I)に対して0.02倍モルから10倍モルが好ましく用いら
れ、アルカリの場合には、少くとも1倍モル以上、好ま
しくは5倍モル以下である。もちろんこれ以上の使用量
でもさしつかえない。上記反応は通常溶媒の存在下に行
なわれ、かかる溶媒としては以下のものが例示される。
メタノール、エタノール、プロパノール、アセトン、
メチルエチルケトン、クロロホルム、ジクロルメタン、
トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン、エチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン等の脂肪族もしくは芳
香族炭化水素、エーテル、アルコール、ケトン、アミド
およびハロゲン化炭化水素等の反応に不活性な溶媒が単
独または混合物として使用され、その使用量については
特に制限されない。
メチルエチルケトン、クロロホルム、ジクロルメタン、
トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン、エチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン等の脂肪族もしくは芳
香族炭化水素、エーテル、アルコール、ケトン、アミド
およびハロゲン化炭化水素等の反応に不活性な溶媒が単
独または混合物として使用され、その使用量については
特に制限されない。
反応温度は、通常−30℃〜120℃であるが、好ましく
は−20℃〜100℃である。
は−20℃〜100℃である。
反応時間は特に制限されない。反応終了後、通常の分
離手段、たとえば抽出、分液、濃縮、再結晶等により光
学活性な安息香酸類(I)が収率よく得られ、これは必
要により更にカラムクロマトグラフィー等で精製するこ
ともできる。
離手段、たとえば抽出、分液、濃縮、再結晶等により光
学活性な安息香酸類(I)が収率よく得られ、これは必
要により更にカラムクロマトグラフィー等で精製するこ
ともできる。
尚、該加水分解反応は、生成物及び原料化合物が共に
エーテル化合物である為に、アルカリの共存下に行うこ
とがより好ましい。
エーテル化合物である為に、アルカリの共存下に行うこ
とがより好ましい。
一般式(II)で示される光学活性な安息香酸エステル
類は例えば次に示す2つの方法により製造することがで
きる。
類は例えば次に示す2つの方法により製造することがで
きる。
一般式(III) (式中、R′は前記と同じ意味を表わす。) で示されるベンジルアルコール類と一般式(IV) R*−X (IV) (式中、R*は前記と同じ意味を表わし、Xはハロゲン原
子または一般式−OSO2R”を表わす。ここで、R"は低級
アルキル基または置換されていてもよいフェニル基を表
わす。) で示されるアルキル化剤とを反応させる方法。
子または一般式−OSO2R”を表わす。ここで、R"は低級
アルキル基または置換されていてもよいフェニル基を表
わす。) で示されるアルキル化剤とを反応させる方法。
一般式(V) R*−OH (V) (式中、R*は前記と同じ意味を表わす。) で示される光学活性なアルコール類と、一般式(VI) (式中、R′およびXは前記と同じ意味を表わす。) で示される安息香酸エステル誘導体と反応させる方法。
上記の方法に於いて上記ベンジルアルコール類(II
I)は公知化合物であり、文献記載の方法により製造す
ることができる。
I)は公知化合物であり、文献記載の方法により製造す
ることができる。
一方、アルキル化剤(IV)は、後述する光学活性なア
ルコール類(V)をハロゲン化あるいは硫酸エステル化
することにより製造することができる。
ルコール類(V)をハロゲン化あるいは硫酸エステル化
することにより製造することができる。
上記アルキル化反応は、通常塩基性物質の存在下に行
われ、塩基性物質としては、水素化ナトリウム、水素化
カリウム等のアルカリ金属水素化物、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属、ナトリウムエチラー
ト、ナトリウムメチラート等のアルカリ金属アルコラー
ト、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金
属、ブチルリチウム等が例示される。
われ、塩基性物質としては、水素化ナトリウム、水素化
カリウム等のアルカリ金属水素化物、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属、ナトリウムエチラー
ト、ナトリウムメチラート等のアルカリ金属アルコラー
ト、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金
属、ブチルリチウム等が例示される。
かかる塩基性物質はベンジルアルコール(III)に対
して1当量倍以上必要であり、上限については特に制限
されないが、好ましくは3当量倍である。
して1当量倍以上必要であり、上限については特に制限
されないが、好ましくは3当量倍である。
ベンジルアルコール類(III)とアルキル化剤(IV)
の使用量は、各々の入手の難易度に応じて様々な割合で
使用されるが、通常、両者の使用当量比は、1:5〜5:1、
好ましくは、1:3〜3:1である。
の使用量は、各々の入手の難易度に応じて様々な割合で
使用されるが、通常、両者の使用当量比は、1:5〜5:1、
好ましくは、1:3〜3:1である。
上記反応で用いられるアルキル化剤(IV)としては、
以下に例示されるようなハロゲン原子で置換されていて
もよい炭素数3〜15の光学活性なアルキル基またはアル
コキシアルキル基を有するクロリド、ブロミド、アイオ
ダイド等のハロゲン化物あるいは硫酸エステル類(メタ
ンスルホン酸エステル、エタンスルホン酸エステル、ベ
ンゼンスルホン酸エステル、トルエンスルホン酸エステ
ル等)である。
以下に例示されるようなハロゲン原子で置換されていて
もよい炭素数3〜15の光学活性なアルキル基またはアル
コキシアルキル基を有するクロリド、ブロミド、アイオ
ダイド等のハロゲン化物あるいは硫酸エステル類(メタ
ンスルホン酸エステル、エタンスルホン酸エステル、ベ
ンゼンスルホン酸エステル、トルエンスルホン酸エステ
ル等)である。
前記のハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数3
〜15の光学活性なアルキル基またはアルコキシアルキル
基としては以下のものが挙げられる。1−メチルプロピ
ル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメ
チルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチ
ル、1,2,2−トリメチルブチル、1,2,3−トリメチルブチ
ル、2,3,3−トリメチルブチル、1−メチルペンチル、
2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,2−ジメ
チルペンチル、1,3−ジメチルペンチル、2,3−ジメチル
ペンチル、2,4−ジメチルペンチル、1,2,2,3−テトラメ
チルペンチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシ
ル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、1,2−
ジメチルヘキシル、1,3−ジメチルヘキシル、1,4−ジメ
チルヘキシル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチ
ル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−メ
チルヘプチル、1,3−ジメチルヘプチル、1−メチルオ
クチル、2−メチルオクチル、3−メチルオクチル、4
−メチルオクチル、5−メチルオクチル、6−メチルオ
クチル、1,2−ジメチルオクチル、1,4−ジメチルオクチ
ル、1−メチルノニル、2−メチルノニル、3−メチル
ノニル、4−メチルノニル、5−メチルノニル、6−メ
チルノニル、7−メチルノニル、1,2−ジメチルノニ
ル、1−メチルデシル、2−メチルデシル、3−メチル
デシル、4−メチルデシル、5−メチルデシル、6−メ
チルデシル、7−メチルデシル、8−メチルデシル、1
−メチルウンデシル、9−メチルウンデシル、1−メチ
ルドデシル、10−メチルドデシル、メトキシエチル、メ
トキシプロピル、メトキシブチル、メトキシペンチル、
メトキシヘキシル、メトキシヘプチン、メトキシオクチ
ル、メトキシノニル、メトキシデシル、エトキシエチ
ル、エトキシプロピル、エトキシブチル、エトキシペン
チル、エトキシヘキシル、エトキシヘプチル、エトキシ
オクチル、エトキシノニル、エトキシデシル、プロポキ
シエチル、プロポキシプロピル、プロポキシブチル、プ
ロポキシペンチル、プロポキシヘキシル、プロポキシヘ
プチル、プロポキシオクチル、プロポキシノニル、プロ
ポキシデシル、ブトキシエチル、ブトキシプロピル、ブ
トキシブチル、ブトキシペンチル、ブトキシヘキシル、
ブトキシヘプチル、ブトキシオクチル、ブトキシノニ
ル、ブトキシデシル、ペンチルオキシエチル、ペンチル
オキシプロピル、ペンチルオキシブチル、ペンチルオキ
シペンチル、ペンチルオキシヘキシル、ペンチルオキシ
オクチル、ペンチルオキシデシル、ヘキシルオキシエチ
ル、ヘキシルオキシプロピル、ヘキシルオキシブチル、
ヘキシルオキシペンチル、ヘキシルオキシヘキシル、ヘ
プチルオキシエチル、ヘプチルオキシプロピル、ヘプチ
ルオキシブチル、ヘプチルオキシペンチル、オクチルオ
キシエチル、オクチルオキシプロピル、デシルオキシエ
チル、デシルオキシプロピル、 2−トリハロメチルペンチル、2−トリハロメチルヘ
キシル、2−トリハロメチルヘプチル、2−ハロプロピ
ル、3−ハロ−2−メチルプロピル、2,3−ジハロプロ
ピル、2−ハロブチル、3−ハロブチル、2,3−ジハロ
ブチル、2,4−ジハロブチル、3,4−ジハロブチル、2−
ハロ−3−メチルブチル、2−ハロ−3,3−ジメチルブ
チル、2−ハロペンチル、3−ハロペンチル、4−ハロ
ペンチル、2,4−ジハロペンチル、2,5−ジハロペンチ
ル、2−ハロ−3−メチルペンチル、2−ハロ−4−メ
チルペンチル、2−ハロ−3−モノハロメチル−4−メ
チルペンチル、2−ハロヘキシル、3−ハロヘキシル、
4−ハロヘキシル、5−ハロヘキシル、2−ハロヘプチ
ル、2−ハロオクチル(但し、上記アルキル基中ハロと
は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を表わす。)等。
〜15の光学活性なアルキル基またはアルコキシアルキル
基としては以下のものが挙げられる。1−メチルプロピ
ル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメ
チルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチ
ル、1,2,2−トリメチルブチル、1,2,3−トリメチルブチ
ル、2,3,3−トリメチルブチル、1−メチルペンチル、
2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,2−ジメ
チルペンチル、1,3−ジメチルペンチル、2,3−ジメチル
ペンチル、2,4−ジメチルペンチル、1,2,2,3−テトラメ
チルペンチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシ
ル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、1,2−
ジメチルヘキシル、1,3−ジメチルヘキシル、1,4−ジメ
チルヘキシル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチ
ル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−メ
チルヘプチル、1,3−ジメチルヘプチル、1−メチルオ
クチル、2−メチルオクチル、3−メチルオクチル、4
−メチルオクチル、5−メチルオクチル、6−メチルオ
クチル、1,2−ジメチルオクチル、1,4−ジメチルオクチ
ル、1−メチルノニル、2−メチルノニル、3−メチル
ノニル、4−メチルノニル、5−メチルノニル、6−メ
チルノニル、7−メチルノニル、1,2−ジメチルノニ
ル、1−メチルデシル、2−メチルデシル、3−メチル
デシル、4−メチルデシル、5−メチルデシル、6−メ
チルデシル、7−メチルデシル、8−メチルデシル、1
−メチルウンデシル、9−メチルウンデシル、1−メチ
ルドデシル、10−メチルドデシル、メトキシエチル、メ
トキシプロピル、メトキシブチル、メトキシペンチル、
メトキシヘキシル、メトキシヘプチン、メトキシオクチ
ル、メトキシノニル、メトキシデシル、エトキシエチ
ル、エトキシプロピル、エトキシブチル、エトキシペン
チル、エトキシヘキシル、エトキシヘプチル、エトキシ
オクチル、エトキシノニル、エトキシデシル、プロポキ
シエチル、プロポキシプロピル、プロポキシブチル、プ
ロポキシペンチル、プロポキシヘキシル、プロポキシヘ
プチル、プロポキシオクチル、プロポキシノニル、プロ
ポキシデシル、ブトキシエチル、ブトキシプロピル、ブ
トキシブチル、ブトキシペンチル、ブトキシヘキシル、
ブトキシヘプチル、ブトキシオクチル、ブトキシノニ
ル、ブトキシデシル、ペンチルオキシエチル、ペンチル
オキシプロピル、ペンチルオキシブチル、ペンチルオキ
シペンチル、ペンチルオキシヘキシル、ペンチルオキシ
オクチル、ペンチルオキシデシル、ヘキシルオキシエチ
ル、ヘキシルオキシプロピル、ヘキシルオキシブチル、
ヘキシルオキシペンチル、ヘキシルオキシヘキシル、ヘ
プチルオキシエチル、ヘプチルオキシプロピル、ヘプチ
ルオキシブチル、ヘプチルオキシペンチル、オクチルオ
キシエチル、オクチルオキシプロピル、デシルオキシエ
チル、デシルオキシプロピル、 2−トリハロメチルペンチル、2−トリハロメチルヘ
キシル、2−トリハロメチルヘプチル、2−ハロプロピ
ル、3−ハロ−2−メチルプロピル、2,3−ジハロプロ
ピル、2−ハロブチル、3−ハロブチル、2,3−ジハロ
ブチル、2,4−ジハロブチル、3,4−ジハロブチル、2−
ハロ−3−メチルブチル、2−ハロ−3,3−ジメチルブ
チル、2−ハロペンチル、3−ハロペンチル、4−ハロ
ペンチル、2,4−ジハロペンチル、2,5−ジハロペンチ
ル、2−ハロ−3−メチルペンチル、2−ハロ−4−メ
チルペンチル、2−ハロ−3−モノハロメチル−4−メ
チルペンチル、2−ハロヘキシル、3−ハロヘキシル、
4−ハロヘキシル、5−ハロヘキシル、2−ハロヘプチ
ル、2−ハロオクチル(但し、上記アルキル基中ハロと
は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を表わす。)等。
なお、一般式(IV)において置換基R*が臭素またはヨ
ウ素原子を含む光学活性なアルキル基の場合には、一般
的にアルキル化剤としては反応収率の面から硫酸エステ
ル類が好ましく用いられる。
ウ素原子を含む光学活性なアルキル基の場合には、一般
的にアルキル化剤としては反応収率の面から硫酸エステ
ル類が好ましく用いられる。
但し、置換基R*がフッ素または塩素原子を含む光学活
性なアルキル基である場合には、アルキル化剤がブロミ
ドまたはアイオダイドであっても何ら問題なく使用する
ことができる。
性なアルキル基である場合には、アルキル化剤がブロミ
ドまたはアイオダイドであっても何ら問題なく使用する
ことができる。
反応溶媒としては、たとえばテトラヒドロフラン、エ
チルエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、トルエ
ン、ベンゼン、クロルベンゼン、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサン等の脂肪族もしくは芳香族炭化水素、エー
テル、ハロゲン化炭化水素等の反応に不活性な溶媒が単
独または混合物として使用され、その使用量については
特に制限されない。
チルエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、トルエ
ン、ベンゼン、クロルベンゼン、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサン等の脂肪族もしくは芳香族炭化水素、エー
テル、ハロゲン化炭化水素等の反応に不活性な溶媒が単
独または混合物として使用され、その使用量については
特に制限されない。
また、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホリ
ルアミド、N−メチルピロリドン等の極性溶媒を使用す
ることもできる。
ルアミド、N−メチルピロリドン等の極性溶媒を使用す
ることもできる。
反応温度は、通常−50℃〜120℃、好ましくは−30℃
〜100℃の範囲である。
〜100℃の範囲である。
反応終了後、通常の分離手段、たとえば抽出、分液、
濃縮等の操作により光学活性な安息香酸エステル類(I
I)を得ることができる。
濃縮等の操作により光学活性な安息香酸エステル類(I
I)を得ることができる。
次に、前記の方法に於いて、安息香酸エステル誘導
体(VI)は、ベンジルアルコール類(III)を三臭化リ
ンを用いてハロゲン化するか、または、メタンスルホニ
ルクロリドもしくはトルエンスルホニルクロリド等を用
いて硫酸エステル化することにより製造することができ
る。
体(VI)は、ベンジルアルコール類(III)を三臭化リ
ンを用いてハロゲン化するか、または、メタンスルホニ
ルクロリドもしくはトルエンスルホニルクロリド等を用
いて硫酸エステル化することにより製造することができ
る。
一方、光学活性なアルコール類(V)は、一部、市販
品を利用できるが、必要に応じて、対応するケトンの不
斉金属触媒、微生物または酵素による不斉還元により、
容易に得られる。
品を利用できるが、必要に応じて、対応するケトンの不
斉金属触媒、微生物または酵素による不斉還元により、
容易に得られる。
またあるものは、天然に依存するか、または分割によ
り得られる次のような光学活性アミノ酸および光学活性
オキシ酸から誘導できる。
り得られる次のような光学活性アミノ酸および光学活性
オキシ酸から誘導できる。
バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニ
ン、スレオニン、アロスレオニン、ホモセリン、アロイ
ソロイシン、tert−ロイシン、2−アミノ酪酸、ノルバ
リン、ノルロイシン、オルニチン、リジン、ヒドロキシ
リジン、フェニルグリシン、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸、マンデル酸、トロパ酸、3−ヒドロキシ酪酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、イソプロピルリンゴ酸等。
ン、スレオニン、アロスレオニン、ホモセリン、アロイ
ソロイシン、tert−ロイシン、2−アミノ酪酸、ノルバ
リン、ノルロイシン、オルニチン、リジン、ヒドロキシ
リジン、フェニルグリシン、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸、マンデル酸、トロパ酸、3−ヒドロキシ酪酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、イソプロピルリンゴ酸等。
光学活性なアルコール類(V)と安息香酸エステル誘
導体(VI)の反応における条件は、先に説明したの方
法におけるアルキル化の反応条件がそのまま適用され
る。
導体(VI)の反応における条件は、先に説明したの方
法におけるアルキル化の反応条件がそのまま適用され
る。
但し、光学活性なアルコール類(V)と安息香酸エス
テル誘導体(VI)の使用量は、任意に決めうるが一般的
には安息香酸エステル誘導体(VI)の方がより安価で入
手が比較的容易な為に、該誘導体(VI)上記アルコール
類(V)に対して過剰量用いた方が好ましく、前記誘導
体(VI)の使用量は光学活性なアルコール類(V)に対
して1〜5当量倍、特に好ましくは1〜3当量倍であ
る。
テル誘導体(VI)の使用量は、任意に決めうるが一般的
には安息香酸エステル誘導体(VI)の方がより安価で入
手が比較的容易な為に、該誘導体(VI)上記アルコール
類(V)に対して過剰量用いた方が好ましく、前記誘導
体(VI)の使用量は光学活性なアルコール類(V)に対
して1〜5当量倍、特に好ましくは1〜3当量倍であ
る。
尚、光学活性なアルコール類(V)の置換基R*は、先
に例示した光学活性なアルキル基またはアルコキシアル
キル基があげられる。
に例示した光学活性なアルキル基またはアルコキシアル
キル基があげられる。
〈発明の効果〉 本発明の光学活性な安息香酸類(I)は、例えば下式
に示されるような方法により新規な液晶化合物(VII)
へ導くことができ、該化合物は強誘電性液晶として非常
に優れた性質を有している。
に示されるような方法により新規な液晶化合物(VII)
へ導くことができ、該化合物は強誘電性液晶として非常
に優れた性質を有している。
(式中、Arはフェニレン基、ビフェニレン基などを表わ
し、Yはアルキル基あるいはアルコキシル基などを表わ
す。R*は前記と同じ意味を表わす。) また、上記一般式(I)で示される光学活性な安息香
酸類は、農薬、医薬等の中間体として利用することもで
きる。
し、Yはアルキル基あるいはアルコキシル基などを表わ
す。R*は前記と同じ意味を表わす。) また、上記一般式(I)で示される光学活性な安息香
酸類は、農薬、医薬等の中間体として利用することもで
きる。
さらに、本発明の製造法によれば、光学活性な安息香
酸類(I)を工業的にも有利に製造することができる。
酸類(I)を工業的にも有利に製造することができる。
〈実施例〉 以下、実施例により本発明を説明する。
実施例1 撹拌装置、温度計を装着した4ツ口フラスコに2S−ブ
タノール2.96g(0.04モル)とジメチルホルムアミド15m
lを加え、5℃以下に冷却し、水素化ナトリウム0.48g
(0.02モル)を加え、同温度で1時間、さらに20〜25℃
にて2時間、撹拌した。次に、4−ブロモメチル安息香
酸メチルエステル4.58g(0.02モル)を、20〜25℃にて
1時間かけて加え、同温度にて2時間、さらに、30〜35
℃にて2時間撹拌した。反応終了後、反応液を氷水中に
あけ、トルエン50mlにて抽出し、有機層を水洗後、硫酸
マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を別後、溶媒を留去し
た。濃縮残渣はトルエンにてカラムクロマト精製するこ
とにより4−(2S−ブトキシメチル)安息香酸メチルエ
ステル(II−1)3.20gを得た。
タノール2.96g(0.04モル)とジメチルホルムアミド15m
lを加え、5℃以下に冷却し、水素化ナトリウム0.48g
(0.02モル)を加え、同温度で1時間、さらに20〜25℃
にて2時間、撹拌した。次に、4−ブロモメチル安息香
酸メチルエステル4.58g(0.02モル)を、20〜25℃にて
1時間かけて加え、同温度にて2時間、さらに、30〜35
℃にて2時間撹拌した。反応終了後、反応液を氷水中に
あけ、トルエン50mlにて抽出し、有機層を水洗後、硫酸
マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を別後、溶媒を留去し
た。濃縮残渣はトルエンにてカラムクロマト精製するこ
とにより4−(2S−ブトキシメチル)安息香酸メチルエ
ステル(II−1)3.20gを得た。
▲〔α〕20 D▼+21°(c=1,CHCl3)、▲n20 D▼1.5032 次に、上記で得られた(II-1)1.11g(5ミリモ
ル)、20%苛性ソーダ1.5g(7.5ミリモル)およびメタ
ノール5mlを4ツ口フラスコに仕込み、室温にて4時間
撹拌した。
ル)、20%苛性ソーダ1.5g(7.5ミリモル)およびメタ
ノール5mlを4ツ口フラスコに仕込み、室温にて4時間
撹拌した。
反応終了後、メタノールを留去し、2N−塩酸水にて弱
酸性となし、酢酸エチル20mlにて抽出し、有機層を水洗
ののち減圧濃縮した。濃縮残渣をトルエン:酢酸エチル
=5:1の溶出溶媒にてクロマト精製することにより4−
(2S−ブトキシメチル)安息香酸(I-1)1.01gを得た。
酸性となし、酢酸エチル20mlにて抽出し、有機層を水洗
ののち減圧濃縮した。濃縮残渣をトルエン:酢酸エチル
=5:1の溶出溶媒にてクロマト精製することにより4−
(2S−ブトキシメチル)安息香酸(I-1)1.01gを得た。
▲〔α〕20 D▼+6.7°(c=1,CHCl3)、融点46〜48℃ 実施例2 2S−メチルブタノール3.52g(0.04モル)、N−メチ
ルピロリドン15mlおよびテトラヒドロフラン3mlを加
え、5℃以下に冷却し、水素化ナトリウム0.5g(0.025
モル)を加え、同温度で1時間、さらに20〜25℃にて2
時間撹拌した。次に、4−ブロモメチル安息香酸エチル
エステル4.86g(0.02モル)を20℃以下にて1時間かけ
て加えた。同温度にて2時間、さらに30〜35℃にて2時
間撹拌し、反応終了後、反応液を氷中にあけ、トルエン
50mlにて抽出した。以下実施例1に準じて後処理、精製
することにより4−(2S−メチルブトキシメチル)安息
香酸エチルエステル(II-2)4.08gを得た。
ルピロリドン15mlおよびテトラヒドロフラン3mlを加
え、5℃以下に冷却し、水素化ナトリウム0.5g(0.025
モル)を加え、同温度で1時間、さらに20〜25℃にて2
時間撹拌した。次に、4−ブロモメチル安息香酸エチル
エステル4.86g(0.02モル)を20℃以下にて1時間かけ
て加えた。同温度にて2時間、さらに30〜35℃にて2時
間撹拌し、反応終了後、反応液を氷中にあけ、トルエン
50mlにて抽出した。以下実施例1に準じて後処理、精製
することにより4−(2S−メチルブトキシメチル)安息
香酸エチルエステル(II-2)4.08gを得た。
▲〔α〕20 D▼+4.3°(c=1,CHCl3)、▲n20 D▼1.498
7 次に、ここで得た(II-2)1.34g(5ミリモル)、20
%苛性カリ2.1g(7.5ミリモル)およびメタノール3mlお
よびテトラヒドロフラン1mlを、30℃にて4時間撹拌し
た。
7 次に、ここで得た(II-2)1.34g(5ミリモル)、20
%苛性カリ2.1g(7.5ミリモル)およびメタノール3mlお
よびテトラヒドロフラン1mlを、30℃にて4時間撹拌し
た。
反応終了後、メタノールおよびテトラヒドロフランを
留去し、残渣を2N−塩酸水にて弱酸性とした。以下、実
施例1に準じて後処理、精製することにより4−(2S−
メチルブトキシメチル)安息香酸(I-2)1.07gを得た。
留去し、残渣を2N−塩酸水にて弱酸性とした。以下、実
施例1に準じて後処理、精製することにより4−(2S−
メチルブトキシメチル)安息香酸(I-2)1.07gを得た。
▲〔α〕20 D▼+5.3°(c=1,CHCl3)、融点66〜68℃ 実施例3 4−ブロモメチル安息香酸メチルエステルにかえて、
4−ヒドロキシメチル安息香酸メチルエステルのp−ト
ルエンスルホン酸エステル6.41g(0.02モル)を使用す
る以外は実施例1に準じて反応、後処理、精製すること
により4−(2S−メチルブトキシメチル)安息香酸メチ
ルエステル(II-3)3.56gを得た。
4−ヒドロキシメチル安息香酸メチルエステルのp−ト
ルエンスルホン酸エステル6.41g(0.02モル)を使用す
る以外は実施例1に準じて反応、後処理、精製すること
により4−(2S−メチルブトキシメチル)安息香酸メチ
ルエステル(II-3)3.56gを得た。
▲〔α〕20 D▼+5.5°(c=1,CHCl3)、▲n20 D▼1.500
4 次に、上記で得られた(II-3)1.27g(5ミリモ
ル)、20%苛性ソーダ2g(0.01モル)およびテトラブチ
ルアンモニウムブロミド0.1gを加え30℃にて10時間撹拌
した。反応終了後、2N−塩酸水にて弱酸性とし、酢酸エ
チル20mlにて抽出する。以下、実施例1に準じて、後処
理、精製することにより4−(2S−メチルブトキシメチ
ル)安息香酸(I-3)1.06gを得た。
4 次に、上記で得られた(II-3)1.27g(5ミリモ
ル)、20%苛性ソーダ2g(0.01モル)およびテトラブチ
ルアンモニウムブロミド0.1gを加え30℃にて10時間撹拌
した。反応終了後、2N−塩酸水にて弱酸性とし、酢酸エ
チル20mlにて抽出する。以下、実施例1に準じて、後処
理、精製することにより4−(2S−メチルブトキシメチ
ル)安息香酸(I-3)1.06gを得た。
▲〔α〕20 D▼+5.4°(c=1,CHCl3)、融点64〜66℃ 実施例4 4−ヒドロキシメチル安息香酸メチルエステル3.32g
(0.02モル)とジメチルホルムアミド20mlの溶液を5℃
に冷却し、水素化ナトリウム0.48g(0.02モル)を加
え、同温度で1時間、さらに20℃にて2時間撹拌した。
次に、4S−メチルヘキシルトシレート6.49g(0.024モ
ル)を20〜25℃にて1時間かけて加え、同温度で2時
間、さらに30〜35℃にて3時間撹拌した。反応終了後、
反応液を氷水中にあけ、トルエン50mlにて抽出し、以
下、実施例1に準じて後処理、精製することにより4−
(4S−メチルヘキシルオキシメチル)安息香酸メチルエ
ステル(II-4)3.49gを得た。
(0.02モル)とジメチルホルムアミド20mlの溶液を5℃
に冷却し、水素化ナトリウム0.48g(0.02モル)を加
え、同温度で1時間、さらに20℃にて2時間撹拌した。
次に、4S−メチルヘキシルトシレート6.49g(0.024モ
ル)を20〜25℃にて1時間かけて加え、同温度で2時
間、さらに30〜35℃にて3時間撹拌した。反応終了後、
反応液を氷水中にあけ、トルエン50mlにて抽出し、以
下、実施例1に準じて後処理、精製することにより4−
(4S−メチルヘキシルオキシメチル)安息香酸メチルエ
ステル(II-4)3.49gを得た。
▲〔α〕20 D▼+2.1°(c=1,CHCl3)、▲n20 D▼1.495
8 次に、上記で得られた(II-4)1.32g(5ミリモ
ル)、20%苛性ソーダ3g(0.015モル)およびメタノー
ル5mlを20〜30℃にて5時間撹拌した。反応終了後、メ
タノールを留去し、2N−塩酸水にて残渣を弱酸性とな
し、酢酸エステル20mlにて抽出し、有機層を水洗のの
ち、減圧にて濃縮した。濃縮残渣をトルエン:酢酸エチ
ル=5:1にてカラムクロマト精製することにより4−(4
S−メチルヘキシルオキシメチル)安息香酸(I-4)1.22
gを得た。
8 次に、上記で得られた(II-4)1.32g(5ミリモ
ル)、20%苛性ソーダ3g(0.015モル)およびメタノー
ル5mlを20〜30℃にて5時間撹拌した。反応終了後、メ
タノールを留去し、2N−塩酸水にて残渣を弱酸性とな
し、酢酸エステル20mlにて抽出し、有機層を水洗のの
ち、減圧にて濃縮した。濃縮残渣をトルエン:酢酸エチ
ル=5:1にてカラムクロマト精製することにより4−(4
S−メチルヘキシルオキシメチル)安息香酸(I-4)1.22
gを得た。
▲〔α〕20 D▼+3.8°(c=1,CHCl3)、融点44〜45℃ 実施例5〜10 4S−メチルヘキシルトシレートにかえて、表−1に示
すアルキル化剤(IV)を使用する以外は、実施例4と同
様に反応、後処理、精製し、表−1に示す結果を得た。
すアルキル化剤(IV)を使用する以外は、実施例4と同
様に反応、後処理、精製し、表−1に示す結果を得た。
実施例11および12 2S−ブタノールにかえて、表−2に示す光学活性なア
ルコール類(V)を使用する以外は、実施例1と同様に
反応、後処理、精製し、表−2に示す結果を得た。
ルコール類(V)を使用する以外は、実施例1と同様に
反応、後処理、精製し、表−2に示す結果を得た。
参考例 液晶化合物(VII)の製造例 4ツ口フラスコに、4−(4S−メチルヘキシルオキシ
メチル)安息香酸(I-4)1.25g(5ミリモル)、4−デ
シルオキシ−4′−ヒドロキシビフェニル1.96g(6ミ
リモル)およびジクロルメタン30mlを仕込み、N,N′−
ジシクロヘキシルカルボジイミド1.13g(5.5ミリモル)
と4−ピロリジノピリジン0.1gを加えて25〜30℃にて24
時間撹拌した。
メチル)安息香酸(I-4)1.25g(5ミリモル)、4−デ
シルオキシ−4′−ヒドロキシビフェニル1.96g(6ミ
リモル)およびジクロルメタン30mlを仕込み、N,N′−
ジシクロヘキシルカルボジイミド1.13g(5.5ミリモル)
と4−ピロリジノピリジン0.1gを加えて25〜30℃にて24
時間撹拌した。
反応終了後、生じた沈殿を別し、トルエン200mlで
希釈し、有機層は、水、5%酢酸水、水、5%重曹水、
水の順に洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト精製(溶出液;トルエン−酢酸エチル)する
ことにより(+)−4−(4S−メチルヘキシルオキシメ
チル)安息香酸4−デシルオキシビフェニリルエステル
2.33g(収率86%)を得た。
希釈し、有機層は、水、5%酢酸水、水、5%重曹水、
水の順に洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト精製(溶出液;トルエン−酢酸エチル)する
ことにより(+)−4−(4S−メチルヘキシルオキシメ
チル)安息香酸4−デシルオキシビフェニリルエステル
2.33g(収率86%)を得た。
▲〔α〕20 D▼+1.2°(c=1,CHCl3)
Claims (4)
- 【請求項1】一般式(I) (式中、R*はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数3〜15の不斉炭素原子を有する光学活性なアルキル基
またはアルコキシアルキル基を表わす。)nは1〜6の
整数を表わす。) で示される光学活性な安息香酸類。 - 【請求項2】一般式(II) (式中、R*は前記と同じ意味を表わし、R'は低級アルキ
ル基を表わす。)で示される光学活性な安息香酸エステ
ル類を加水分解することを特徴とする一般式(I)で示
される光学活性な安息香酸類の製造法。 - 【請求項3】一般式(III) (式中、R'は前記と同じ意味を表わす。) で示されるベンジルアルコール類と一般式(IV) R*−X (IV) (式中、R*は前記と同じ意味を表わし、Xはハロゲン原
子または一般式−OSO2R”を表わす。ここで、R"は低級
アルキル基または置換されていてもよいフェニル基を表
わす。) で示されるアルキル化剤とを反応させて一般式(II)で
示される光学活性な安息香酸エステル類を得、これを加
水分解することを特徴とする一般式(I)で示される光
学活性な安息香酸類の製造法。 - 【請求項4】一般式(V) R*−OH (V) (式中、R*は前記と同じ意味を表わす。) で示される光学活性なアルコール類と、一般式(IV) (式中、R'およびXは、前記と同じ意味を表わす。) で示される安息香酸エステル誘導体とを反応させて一般
式(II)で示される光学活性な安息香酸エステル類を
得、これを加水分解することを特徴とする一般式(I)
で示される光学活性な安息香酸類の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22692889A JP2743510B2 (ja) | 1988-10-04 | 1989-08-31 | 光学活性な安息香酸類およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25155488 | 1988-10-04 | ||
JP63-251554 | 1988-10-04 | ||
JP22692889A JP2743510B2 (ja) | 1988-10-04 | 1989-08-31 | 光学活性な安息香酸類およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02191237A JPH02191237A (ja) | 1990-07-27 |
JP2743510B2 true JP2743510B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=26527413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22692889A Expired - Fee Related JP2743510B2 (ja) | 1988-10-04 | 1989-08-31 | 光学活性な安息香酸類およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2743510B2 (ja) |
-
1989
- 1989-08-31 JP JP22692889A patent/JP2743510B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02191237A (ja) | 1990-07-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0761942A (ja) | フェノール誘導体およびその製造法 | |
JPH0741442A (ja) | アセチレンアルコール誘導体およびその製造法 | |
JPH09296172A (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2743510B2 (ja) | 光学活性な安息香酸類およびその製造法 | |
JPH0892137A (ja) | 芳香族エステル化合物、その製造法および用途 | |
JP2734676B2 (ja) | エーテル誘導体およびその製造法 | |
JP2797518B2 (ja) | 光学活性なエーテル誘導体およびその製法 | |
JP2725397B2 (ja) | 安息香酸誘導体およびその製造法 | |
JP2797527B2 (ja) | 光学活性なフェノール類およびその製造法 | |
JP2727675B2 (ja) | 新規な光学活性フェノール誘導体およびその製造法 | |
JPH0881417A (ja) | エステル誘導体およびその製造法 | |
JP2687587B2 (ja) | 光学活性なエーテル誘導体の製造法 | |
JP3511686B2 (ja) | 光学活性なエステル誘導体およびその製造法 | |
JP2727688B2 (ja) | 光学活性なベンジル誘導体およびその製法 | |
JP2560459B2 (ja) | 光学活性なビフェニル化合物、その製造法、これを含有する液晶組成物およびこれを用いてなる液晶素子 | |
JP2811788B2 (ja) | 光学活性なエステル類、その製造法、それを有効成分とする液晶組成物およびこれを用いる液晶素子 | |
JPH08151337A (ja) | 芳香族化合物、その製造法および用途 | |
US5326871A (en) | Optically active pyrimidine compound, process for producing the same and liquid crystal composition containing the same | |
JP2844856B2 (ja) | 光学活性なエステル化合物、その製造法、それを有効成分とする液晶組成物およびこれを用いてなる液晶素子 | |
JP2797508B2 (ja) | 光学活性な複素環化合物、その製造法、それを有効成分とする液晶組成物およびこれを用いてなる液晶素子 | |
JPH03101632A (ja) | 光学活性なビフェニル誘導体およびその製造法 | |
JP2903598B2 (ja) | 光学活性な芳香族カルボン酸誘導体およびその製造法 | |
JPH0859521A (ja) | 芳香族化合物、その製造法、それを有効成分とする液晶組成物およびそれを用いてなる液晶素子 | |
JPH0491049A (ja) | 光学活性なヒドロキシビフェニル誘導体の製造法 | |
JP2805887B2 (ja) | 光学活性なフェニルエタノール誘導体、その製造法、それを有効成分とする液晶組成物およびこれを用いてなる液晶素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |