JP3646273B2 - 電子写真感光体およびその製造方法 - Google Patents
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高感度用感光体として下引層(UCL)、電荷発生層(CGL)及び電荷輸送層(CTL)とを有するいわゆる機能分離型電子写真感光体が提案されている。このうち下引層(UCL)樹脂にポリアミドを使用するものとしては特開平5−72787号公報、特開平1−177556号公報、同2−103557号公報、同2−193152号公報及び同2−188761号公報等に開示されている。
【0003】
電荷発生層は一般に電荷発生物質(CGM)として光導電性を有する顔料粒子を結着樹脂に分散してなる層から形成されているが、この結着樹脂(バインダーともいう)として、多くの樹脂が提案されているが、中でも特開昭58−105154号公報、同60−232553号公報に示されているように、ポリビニルブチラール樹脂は優れた特性を示している。即ち、顔料の分散がよく密着性も優れ、また電子写真特性上においても良好な特性を示す。
【0004】
又特開昭58−30757号公報にはポリアミドUCLバインダーとポリビニルブチラールCGLバインダーとの組み合わせについての記載があり、高感度や繰り返し耐久性の向上を計っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、下引層として従来使用されている35%前後のN−メトキシメチル化ナイロン6を用いた電子写真用感光体では、長期保存CGL液を用いるとカブリ、黒ポチ、白ポチ等の画像欠陥、残留電位の上昇等がいまだあり、実用的に満足できる状態ではない。
【0006】
本発明はこの問題を解決するために、N−アルコキシメチル化ナイロンの塗布性や密着性等の利点は残したまま黒ポチ、白抜け等の画像欠陥やカブリ、濃度低下等の画質の改良を意図してなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記構成の何れかを採ることによって達成される。
【0008】
(1) 導電性支持体上に少なくともバインダー樹脂を含有する下引層、電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記下引層を構成するバインダー樹脂がアルコキシメチル化度5〜30%のN−アルコキシメチル化共重合ナイロン樹脂であり、前記電荷発生層の結着樹脂はポリビニルブチラール樹脂であり、下記モノマー単位(A)及び(B)を有し、かつモノマー単位(A)が1モル%以上50モル%未満、モノマー単位(B)が10モル%以上、かつモノマー単位(A)及び(B)の合計が40モル%以上60モル%未満の範囲にあるホルマール基、アセトアセタール基、プロピオナール基の少なくとも1つを有する部分アセタール化ポリビニルブチラールを含み、かつ該ポリビニルブチラール樹脂中の残存Naイオン濃度が500ppm以下であることを特徴とする電子写真感光体。
【0011】
【化2】
【0012】
(式中、Rは水素原子、メチル基又はエチル基の何れかを表す。)
(2) 導電性支持体上に少なくともバインダー樹脂を含有する下引層、電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を順次積層塗布する電子写真感光体の製造方法において、前記下引層を構成するバインダー樹脂がアルコキシメチル化度5〜30%のN−アルコキシメチル化共重合ナイロン樹脂であり、前記下引層上の電荷発生層の結着樹脂はポリビニルブチラール樹脂であり、下記モノマー単位(A)及び(B)を有し、かつモノマー単位(A)が1モル%以上50モル%未満、モノマー単位(B)が10モル%以上、かつモノマー単位(A)及び(B)の合計が40モル%以上60モル%未満の範囲にあるホルマール基、アセトアセタール基、プロピオナール基の少なくとも1つを有する部分アセタール化ポリビニルブチラールであり、該樹脂中の残存Naイオン濃度が500ppm以下である、ポリビニルブチラール樹脂を有機溶媒溶液中に溶解し、電荷発生物質を分散した分散液を塗布することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
【化J】
(式中、Rは水素原子、メチル基又はエチル基の何れかを表す。)
【0013】
本発明の上記目的は、前記下引層を構成するバインダー樹脂としてアルコキシメチル化度5〜30%のN−アルコキシメチル化共重合ナイロン樹脂を用いることにより達成された。
【0014】
アルコキシメチル化度が5%より少ない場合、有機溶媒との親和性が悪くなりCGLとの密着性やUCL−CGL界面での電子移動性が良好でなくなる。30%より大きくなると有機溶媒との親和性が増大し、CGLの膜形成過程で下層のUCLの一部成分がCGL層に拡散乃至溶解しUCL−CGL界面を乱れさせたり、CGL液膜中の顔料を凝集させたりし、画像欠陥や残留電位を増加させたりする。好ましくは7〜28%が良い。
【0015】
単一重合体のN−アルコキシメチル化ナイロンを用いた場合、CGLバインダー特にCGLバインダーがポリビニルブチラールの如く顔料分散性の良いバインダーであっても、更に塗布液安定性に優れる部分アセタール化ポリビニルブチラールであっても、CGL長期保存分散液を塗布した時、膜形成過程での顔料の凝集は避けられない。
【0016】
本発明者等は鋭意研究した結果、UCLバインダーとして共重合N−アルコキシメチル化ナイロンを用いることにより上記欠点を解消する事が出来た。その理由については明確ではないが、上記範囲内のアルコキシメチル化度の共重合N−アルコキシメチル化ナイロンのガラス転移点温度(Tg)や膨潤乃至拡散時のポリマー鎖の広がり等が適切な範囲にあって、CGL膜形成過程の顔料粒子に対し凝集を促進する効果をおよばさなかった為と推測している。
【0017】
以上のことは下引層とこれと隣接する電荷発生層との界面の乱れとUCL−CGL分散液との親和性がN−メトキシメチル化度、共重合体と密接な関係にある為と推測している。特に隣接する電荷発生層のバインダーがポリビニルブチラール樹脂の場合顕著に現れる。更にはポリビニルブチラール樹脂を部分アセタール化することによりポリマーのTgが上昇し、熱安定性が増し分散液の凝集が起こりにくくなることにより、長期保存液を用いても膜形成過程での顔料凝集の増加が見られずひいては画像欠陥の出現がない。
【0018】
本発明のN−アルコキシメチル化ナイロンはナイロンのアミド基に、例えばN−メトキシメチル化の場合はホルムアルデヒドとメタノールを作用させてメトキシメチル基を5〜30%付加させたものである。
【0019】
用いられる共重合ナイロンとしてはナイロン6−66、ナイロン6−12或いはナイロン6−66−12、ナイロン6−66−610等の3元共重合ナイロン、或いはナイロン6−66−610−12等の4元共重合ナイロン、11系特殊共重合ナイロン等があげられる。
【0020】
本発明で用いられるCGLバインダーはポリビニルブチラール樹脂である。例えば特開昭58−30757号公報の3ページに記載されている。更には部分アセタール化ポリビニルブチラールであり、好ましい部分アセタール化ポリビニルブチラールとしては下記モノマー単位(A)及び(B)を有し、かつモノマー単位(A)が1モル%以上50モル%未満、モノマー単位(B)が10モル%以上、かつモノマー単位(A)及び(B)の合計が40モル%以上60モル%未満の範囲にあるホルマール基、アセトアセタール基、プロピオナール基の少なくとも1つを有するものである。
【0021】
【化3】
【0022】
(式中、Rは水素原子、メチル基又はエチル基の何れかを表す。)
但し、ここで述べるモノマー単位のモル%とは、例えば下記の構造式で表されるときは次式で表される。
【0023】
Aモノマー単位のモル%={A/(A+B+C+D)}×100
B〜Dモノマーについても同様である。
【0024】
【化4】
【0025】
本発明において、電荷発生層における結着樹脂として用いる前記部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂は常法によりポリ酢酸ビニルをNaOHでケン化してポリビニルアルコール樹脂を製造し、それにホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒドの少なくとも1つとブチルアルデヒドとを混合させたものを反応させることによって得られる。最終工程までにはポリマーの精製工程があり、ある程度までは精製されえるが少量のNaイオンの残存は避けられない。本発明で用いられるNaイオンの除去方法は析出方法、イオン交換法、加温洗浄法、透析等一般に使用されている公知の除去方法によって500ppm以下になるよう除去される。
【0026】
又、ある場合には所望の性能を得るためブチルアルデヒドに2種以上の他のアルデヒド、例えばホルムアルデヒド及びアセトアルデヒドを添加しても良い。
【0027】
本発明においては、CGLの結着樹脂として前記モノマー単位(A)及び(B)を有する部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂が用いられる。部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂において、モノマー単位(A)が1モル%より低いと本発明の分散液長期保存安定性が達成できなくなり、又50モル%以上の場合は、ポリビニルブチラール樹脂の有する分散性、塗布性、密着性が失われることになる。好ましくは5〜50モル%が良い。またモノマー単位(B)が10モル%より小さくなると分散性、密着性が低下し、特に分散性が悪化する。
【0028】
モノマー単位(A)及び(B)の合計量の下限は、電荷発生層用結着樹脂として要求される分散性、塗布性、密着性及び電子写真特性等について優れた特性を維持するために必要な量であって、40モル%より低くなるとポリビニルアルコール部分が多くなることにより、分散性、塗布性の優れた特性が維持出来なくなる。60モル%以上になると分散後の安定性が劣るようになり、保存中に顔料が凝集しやすく、白ポチや黒ポチ等の画像欠陥が発生し、高感度が達成できない。好ましくは45%モル以上、60モル%未満が良い。
【0029】
又残存Naイオン濃度が500ppmより大きくなると分散微粒子の安定性が悪く凝集しやすくなりひいては、長期保存後の静電特性の悪化、残留電位の上昇が激しい。好ましくは200ppm以下が良い。更に好ましくは100ppmが良い。
【0030】
更に残存遊離酸は0.02wt%以下、揮発分は4.0wt%以下が良い。
【0031】
電荷発生材料と前記部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂との配合比(重量比)は10:1〜1:10が好ましい。
【0032】
本発明で好ましく用いられるポリビニルブチラールの具体例は、下記「化5」に示す構造式において、表1に各モノマー単位の比率(モル%)が示されるPB−1〜PB−7が挙げられる。更に好ましくはPB−1、PB−2が良い。但しA〜Dは前記式で表されるモノマー単位のモル%を示している。
【0033】
【化5】
【0034】
【表1】
【0035】
本発明で好ましく用いられる別の具体例としては、下記「化6」に示す構造式において、表2に示される部分ホルマール化ポリビニルブチラールPF−1〜PF−6がある。更に好ましくはPF−1、PF−2が良い。但しa〜dは前記式でA〜Dと同様に表されるモノマー単位のモル%を示している。
【0036】
【化6】
【0037】
【表2】
【0038】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0039】
本実施例で用いたナイロンは表3に示されているANy−1〜ANy−13のメトキシメチル化重合ナイロンである。
【0040】
【表3】
【0041】
※メトキシメチル化度の測定は試料樹脂の20%メタノール溶液を用いて岩塩板上に薄膜を形成後IR吸収スペクトルを行い、ピーク比H1080cm-1/1370cm-1より算出する。
【0042】
〔1〕 感光体試料1−1〜1−13の作製
直径80mm、長さ355.5mmのアルミニウムドラム上に下記の塗布組成物を順次塗布し、UCL−CGL−CTLからなる積層感光体1−1〜1−13を作製した。このCGLについては塗布液調整後35℃下で6ヶ月間保存した液を用いて塗布したものである。
【0043】
1.UCL−1
・本発明のUCLバインダー(表3) 30g
・メタノール 1000ml
からなる液を上記ドラム上に乾燥膜厚0.2μmとなるよう塗布したもの。
【0044】
2.CGL−1
・フルオレノン系ビスアゾ顔料 (B−1) 250g
・ポリビニルブチラール樹脂 (表1又は2) 100g
・メチルイソプロピルケトン 14.3l
・シクロヘキサノン 1500ml
からなる組成物をサンドミルを用いて30時間分散し、上記UCL上に乾燥膜厚0.5μmになるよう塗布したもの。
【0045】
3.CTL−1
・スチリル化合物 (T−1) 160g
・ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 240g
・1,2−ジクロロエタン 700ml
からなる組成物を前記CGL上に乾燥膜厚23μmとなるよう塗布したもの。
【0046】
【化7】
【0047】
【表4】
【0048】
〔2〕 感光体試料2−1〜2−13の作製
直径80mm、長さ355.5mmのアルミニウムドラム上に下記の塗布組成物を順次塗布し、UCL−CGL−CTLからなる積層感光体2−1〜2−13を作製した。このCGLについては塗布液を35℃下で6ヶ月間保存した液を用いて塗布したものである。
【0049】
1.UCL−2
・本発明のUCLバインダー(表1) 30g
・メタノール 1000ml
からなる液を上記ドラム上に乾燥膜厚0.3μmとなるよう塗布したもの。
【0050】
2.CGL−2
・CGL顔料(P−1) 250g
・ポリビニルブチラール樹脂(表1又は2) 100g
・メチルイソプロピルケトン 14.3l
・シクロヘキサノン 1500ml
からなる組成物をサンドミルを用いて30時間分散し、上記UCL上に乾燥膜厚0.5μmになるよう塗布したもの。
【0051】
3.CTL−2
・スチリル化合物 (T−2) 160g
・ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製)240g
・1,2−ジクロロエタン 700ml
からなる組成物を前記CGL上に乾燥膜厚23μmとなるよう塗布したもの。
【0052】
【化8】
【0053】
【表5】
【0054】
〔3〕 画像評価(実施例1〜12及び比較例1〜14)
この様にして得た感光体試料をコニカ株製乾式複写機U−BIX4045を用いて画像の評価を行った。
【0055】
画像は画像露光光量を適正値に設定した後、べた黒画像、べた白画像、ハーフトーン画像、標準画像チャートを複写し、画像サンプルを目視により観察し画質、画像欠陥等を調べた。結果を表6及び表7に示す。
【0056】
【表6】
【0057】
【表7】
【0058】
◎:良好
○:良好、但し画像の粒状性が若干粗い
△:一部欠陥はあるが許容レベル
×:不可レベル
表6及び表7より明らかな如くCGL長期保存液を用いても、本発明のUCLポリマー及びCGLバインダーとしてポリビニルブチラールを使用することにより、濃度ムラ、白ポチ、白抜け、黒ポチ等の画像欠陥のない優れた高感度感光体が得られる。即ちCGL液を長期安定して繰り返し使用出来る為、コスト的にも有利になった。
【0059】
【発明の効果】
下引層として従来使用されている35%前後のN−メトキシメチル化ナイロン6を用いた電子写真用感光体では、長期保存CGL液を用いるとカブリ、黒ポチ、白ポチ等の画像欠陥、残留電位の上昇等がいまだあり、実用的に満足できる状態ではなかった。
【0060】
本発明により、N−アルコキシメチル化ナイロンの塗布性や密着性等の利点は残したまま黒ポチ、白抜け等の画像欠陥やカブリ、濃度低下等の画質低下の改善をすることが出来る。
Claims (2)
- 導電性支持体上に少なくともバインダー樹脂を含有する下引層、電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を順次積層してなる電子写真感光体において、前記下引層を構成するバインダー樹脂がアルコキシメチル化度5〜30%のN−アルコキシメチル化共重合ナイロン樹脂であり、前記電荷発生層の結着樹脂はポリビニルブチラール樹脂であり、下記モノマー単位(A)及び(B)を有し、かつモノマー単位(A)が1モル%以上50モル%未満、モノマー単位(B)が10モル%以上、かつモノマー単位(A)及び(B)の合計が40モル%以上60モル%未満の範囲にあるホルマール基、アセトアセタール基、プロピオナール基の少なくとも1つを有する部分アセタール化ポリビニルブチラールを含み、かつ該ポリビニルブチラール樹脂中の残存Naイオン濃度が500ppm以下であることを特徴とする電子写真感光体。
- 導電性支持体上に少なくともバインダー樹脂を含有する下引層、電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を順次積層塗布する電子写真感光体の製造方法において、前記下引層を構成するバインダー樹脂がアルコキシメチル化度5〜30%のN−アルコキシメチル化共重合ナイロン樹脂であり、前記下引層上の電荷発生層の結着樹脂はポリビニルブチラール樹脂であり、下記モノマー単位(A)及び(B)を有し、かつモノマー単位(A)が1モル%以上50モル%未満、モノマー単位(B)が10モル%以上、かつモノマー単位(A)及び(B)の合計が40モル%以上60モル%未満の範囲にあるホルマール基、アセトアセタール基、プロピオナール基の少なくとも1つを有する部分アセタール化ポリビニルブチラールであり、該樹脂中の残存Naイオン濃度が500ppm以下である、ポリビニルブチラール樹脂を有機溶媒溶液中に溶解し、電荷発生物質を分散した分散液を塗布することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
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