JP3642047B2 - オーガ装置および杭打設工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーガケーシングとオーガケーシング内に配置されるオーガスクリュウとを備えるオーガ装置および杭打設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平10−195872号公報に示されるように、オーガケーシングを備えたオーガ装置で地盤を掘削させながら杭(矢板を含む)を圧入する杭圧入引抜機が知られている。図8に示すように、従来のオーガ装置100は、オーガケーシング110とオーガケーシング110内に配置されるオーガスクリュウ(図示略)とを備える。オーガ装置100の上部がクレーン装置300に吊り下げられ、かつ、オーガケーシング110と杭(図示略)とが杭圧入引抜機200のチャック装置210に挟持された状態で、チャック装置210を下降させて地盤を先行掘削しながら杭が打設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、施工する高さが制限される場所では、全長が長いオーガケーシング110を適用できなかった。また、長いオーガ装置100を吊り込むために大型のクレーン装置300が必要となり、狭隘な土地での施工は困難を要した。
さらに、打設する杭が長くなるに従いオーガケーシング110の全長が長くなり、これらを取り扱うための付帯作業が大掛かりになるだけでなく、オーガ装置100を駆動するための周辺の装置も大型化する傾向にあった。
このために、施工現場で溶接によりオーガケーシングを継ぎながら杭を圧入する場合もあるが、溶接芯だしや溶接による曲がり歪に対応するために、溶接の専門職人を必要とした。
本発明の課題は、施工する高さが制限される場所や狭隘な場所においても容易に杭を打設できるオーガ装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜5に示すように、オーガケーシング10と、オーガケーシング内に配置されるオーガスクリュウ20と、を備えるオーガ装置1であって、前記オーガケーシングは、軸方向に連接可能な複数の分割ケーシング10a、10b、10cからなり、これら分割ケーシングを連接することにより延長可能で、
かつ、前記オーガケーシングは、該オーガケーシングを支持する際に挟持されるレール部11を備え、該レール部に、前記分割ケーシング同士を接続する接続部A、R、S、Tが設けられていることを特徴とする。
【0005】
請求項1記載の発明によれば、地盤に杭を打設するときに、杭に見合う全長のオーガケーシングをそのままの全長で用いる必要がなく、分割ケーシングを連接しながら杭を打設でき、施工する高さが制限される場所にも対応できる。また、オーガケーシングを複数の分割ケーシングに分割して短くでき、クレーン装置が吊り上げるオーガ装置の重量が低減されるために小型のクレーン装置が適用できるなど、作業ヤードが最小限に抑えられ、より狭隘な場所にも対応できる。また、オーガケーシングを分割ケーシングに分割して短くすることで、取り扱いのための付帯作業が容易になると共に、オーガ装置を駆動するための周辺装置の小型化が図られる。さらに、作業者は多くの熟練を要さずとも確実かつ精度良く分割ケーシングを連接できる。従って杭を打設する作業が容易となる。以上により、施工する高さが制限される場所や狭隘な場所においても容易に杭を打設できる。
【0008】
また、分割ケーシング同士を接続する構成がレール部に含められ、構成の簡素化が図られる。また、レール部は、オーガケーシングを挟持するために、例えば、オーガケーシングの外周から突出して設けられる。この場合には、請求項3と同様にして分割ケーシングをさらに強固に接続できる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のオーガ装置を用いて杭を打設する杭打設工法であって、例えば、図4に示すように、杭を打設する際に、前記接続部で前記分割ケーシングを連接してオーガケーシングを延長しながら前記杭に沿って地盤を掘削すると共に、前記杭を地盤に打設することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を奏することができるとともに、分割ケーシングを連接してオーガケーシングを延長することで、地盤に杭を容易に打設できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜5を参照して、本発明の実施の形態のオーガ装置1を詳細に説明する。なお、図8に示す従来と同様の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、オーガ装置1は、複数の分割ケーシング10a、10b、10cを接続部R、S、Tで接続してなるオーガケーシング10と、オーガケーシング10の軸方向に連通する筒状の中空部13に配置されるオーガスクリュウ20(図3に外形を仮想線で図示)と、オーガスクリュウ20を垂直な中心軸まわりに回転させるオーガモータ30と、オーガスクリュウ20を上下動させる油圧シリンダ40と、などを主体に構成される。
図1、2に示すように、オーガケーシング10は、軸方向に延在してほぼ平行に設けられる1対のレール部11と、鋼矢板50(杭)のウェブに沿う形状の側面12a(図2に図示)をもち、打設される鋼矢板50を案内するガイド部12と、を略円筒状の外周18から突出して備える。
鋼矢板50を打設するときに、ガイド部12を鋼矢板50に沿わせることで、鋼矢板50が案内され、確実かつ容易に鋼矢板50を地盤に打設できる。なお、ガイド部12は鋼矢板50を案内できる程度の強度をもてば良いが、打設される鋼矢板50をガイド部12が補強し、掘削時にかかる抵抗を低減できるように、ガイド部12に充分な強度を付与するように構成しても良い。
【0013】
杭圧入引抜機200は周知の装置であり、既設の杭(例えば図4に図示する鋼矢板U)から反力をとって地盤に対して新たな杭を圧入すると共に、圧入された杭上を移動できるように構成される。そして、杭上を移動すると共に新たな杭を地盤に圧入していく。杭圧入引抜機200は、オーガ装置1のオーガモータ30に作動油を供給する油圧ホース16aが巻回されるリール16と、油圧シリンダ(図示略)により上下に昇降されるチャック装置210とを備える。
【0014】
図3に示すように、チャック装置210は、ケーシング10と鋼矢板50とを互いに並列して着脱自在に挟持するために、固定爪211と、1対の可動爪212と、可動爪212を支持する支持部材213と、オーガケーシング10と鋼矢板50とが挿通される挿通口214とを備える。支持部材213は、油圧シリンダ(図示略)により固定爪211に向かう方向もしくは離れる方向に移動自在に設けられる。可動爪212の先端部212aが側方から鋼矢板50を押さえつけると、固定爪211の1対の当接部211aがレール部11に当接し、円弧状の凹部211bに外周18の略円筒状の部分を沿わせ、ガイド部12の側面12aを鋼矢板50のウェブに沿わせた状態となる。ガイド部12の側面12aが鋼矢板50に沿うので、オーガケーシング10と鋼矢板50とがチャック装置210に確実に挟持されると共に、オーガケーシング10と鋼矢板50との間への土砂の入り込みが防止され、鋼矢板50を打設する精度が確保される。
【0015】
図1、2に示すように、互いに接続される分割ケーシング10a、10b、10c(図4に図示)の接続部Aは以下の通りに構成される。
分割ケーシング10a、10b、10cの一方の端部14には、接続端面14aに露出するオーガケーシング10の内周部分がやや突出してなる凸部14bが設けられる。一方、他方の端部15には、凸部14bを嵌合する凹部15bが設けられる。端部14には位置決めピン14fが接続端面14aから突出して設けられ、端部15には位置決めピン14fを嵌合する位置決め孔15eが設けられている。凸部14bの先端は面取りされており(図2(b)に図示)凸部14bが凹部15bにスムーズに嵌合される。
端部14には、ガイド部12が鋼矢板50のウェブに沿う側面12aとは異なる側面12bとレール部11の側面11aとに、ボルト16を挿入するための開口部14cが設けられる。同様に、端部15には、端部14の開口部14cに対応する位置に、ナット17を挿入するための開口部15cが設けられる。開口部14c、15cは、それぞれ接続端面14a、15aと連通する断面円状の孔14d、15dが設けられ、接続端面14a、15aに向かって開口している。また、ナット17を取り出すときに指を入れるための切欠部14eが設けられ、ナット17を出し入れする便宜が図られる。なお、図1(a)、(b)は、端部14と端部15とをレール部11の側からみた様子を図示している。
【0016】
そして、凸部14bを凹部15bに嵌合させ、かつ、位置決めピン14fを位置決め孔15eに嵌合させ、かつ、4ヶ所でボルト16により固定することで、接続端面14aと接続端面15aとが当接し、端部14と端部15とが一体的に接続される。オーガケーシング10の断面の4隅にあたる4ヶ所でボルト固定により分割ケーシング10a、10b、10cが強固に接続され、分割ケーシング10a、10b、10cを接続したのちに横吊りしても充分耐えうる強度が確保される。また、ボルト16とナット17とを取り外すことで、分割ケーシング10a、10b、10cの端部14と端部15とが分割される。
以上の通りにして、オーガケーシング10が軸方向に分割および連接される。従って、専門職人の手でオーガケーシング10を継ぐことが不要となり、多くの熟練を要さずとも工事作業者がオーガケーシング10を精度良く連接できる。
【0017】
なお、接続部Aは上述の構成に限られず、分割ケーシング10a、10b、10cの一方の端部14(図2(e)参照)を、以下の通りに構成しても良い。
すなわち、図5(a)に示すように、端部14を、ガイド部12と、略円筒状の外周18(図1、2に図示)のうち鋼矢板50と対向する部分で、略くの字状の頂部をもって外周18から突出する突出部19と、を備えて構成する。突出部19はガイド部12から延在して一体的に構成されている。これらガイド部12と突出部19とに、接続端面14aに向かって開口する孔14dを、ほぼ二等辺三角形の頂点となり互いにほぼ等間隔に離間する3ヶ所に設ける構成としても良い。この場合には、3ヶ所の位置でのボルト16による締結力が、オーガケーシング10の断面にほぼ均等に働くようになり、分割ケーシング10a、10b、10cを確実に接続できる。
さらに、図5(b)に示すように、端部14を、ガイド部12と、オーガケーシング10の内周部分が接続端面14aに露出する円状の部分において、ガイド部12の側面12aと略平行に交差する直径の延長線上の2ヶ所の位置で、ほぼ半円状の頂部をもって外周18から突出する2つの突出部1Aと、を備えて構成する。これら2つの突出部1Aのそれぞれに孔14dを設ける構成としても良い。
【0018】
次に、本発明の実施の形態のオーガ装置1を用い、上部障害Mにより高さが制限される場所における杭打設工法を説明する。
先ず、図4(a)に示すように、オーガモータ30および油圧シリンダ40と一体に構成される分割ケーシング10aと、分割ケーシング10bとを接続部Rでオーガ装置1に連接する。次いで、分割ケーシング10bと鋼矢板50(図3に図示)とを杭圧入引抜機200のチャック装置210に挟持させる。次いで、図4(b)に示すように、オーガモータ30によりオーガスクリュウ20を回転させて地盤を先行掘削させると共に鋼矢板50を圧入していく。ここで、オーガスクリュウ20を回転させて掘削された土砂が、オーガスクリュウ20に設けられる略螺旋状のオーガ羽根(図示略)と、オーガケーシング10の内面と、の間で上方に搬送されるときの反作用で、オーガケーシング10には回転トルクが働く。この場合に、接続部Rでは位置決めピン14fが位置決め孔15eに嵌合しているため(図1、2参照)、上述の回転トルクが接続端面14aと接続端面15aとをずらすように働くことが防止され、ボルト16に大きな力が働くことを防止できる。
【0019】
分割ケーシング10bが下降していき、接続部Rがチャック装置210に覆われる近傍の位置まで下降したとき、鋼矢板50の圧入を一旦停止させ、図4(c)に示すように、接続部Rで分割ケーシング10aを分割ケーシング10bから分割して取り外す。
次いで、図4(d)に示すように、別途用意しておいた分割ケーシング10cと分割ケーシング10aとを接続部Sで連接させる。この状態で、図4(e)に示すように、クレーン装置300により吊り上げて位置合わせし、分割ケーシング10cの接続部Tと分割ケーシング10bの接続部Rとを連接する。図4(f)に示すように、分割ケーシング10cが分割ケーシング10bに継ぎ足され、鋼矢板50をさらに深く圧入できる。なお、必要であれば、接続部Sがチャック装置210に覆われる近傍の位置まで下降したときに、上述と同様にして分割ケーシング(図示しない)を連接することで、鋼矢板50がさらに深く圧入される。
【0020】
また、以上の説明において、連接される分割ケーシング10a、10b、10cには、分割ケーシング10a、10b、10cの全長に応じた長さのオーガスクリュウ(図示しない)が中空部13(図3に図示)に配置されている。このオーガスクリュウの両端部は別のオーガスクリューと接続自在に構成される。従って、接続部R、S、Tで分割ケーシング10b、10cを継ぎ足す作業では、中空部13に配置されるオーガスクリュウ同士を接続する作業を併せて行う。ここで、オーガスクリュウ同士を接続するには、油圧シリンダ40によりオーガスクリュウを僅かに下降させ、オーガスクリュウ同士が接続される部分を分割ケーシング10a、10b、10cから露出させても良い。この場合には、接続する部分が露出するのでオーガスクリュウを接続する作業性が良い。また、鋼矢板50については、オーガケーシング10を延長する長さに併せて溶接などにより継ぎ足す。
以上により、上部障害Mによる高さ制限のある場所で鋼矢板50が打設される。
【0021】
このように、高さ制限に対応できるため、上部障害Mは仮設する必要がなく本設作業を行えば良い。このために、上部障害Mの撤去が不要となり、工期短縮・工費節減が図られる。また、ケーシング10を分割して長さを短くでき、施工現場までの運搬が容易である。運搬に際しては、全長の長いオーガケーシング10を運搬するための専用の運搬手段に限定されず、運搬時の許可申請も不要となる。また、施工高さを低く抑えられるので、油圧ホース16aの長さを短くでき、ホース長による圧力損失が低減されると共に、ホースサイズを小さくでき、油圧ホース16aを巻回するリール15を小型化できる。
【0022】
以上の本発明の実施の形態のオーガ装置1によれば、オーガケーシング10が接続部Aで分割できるので、施工時のオーガケーシング10の全長を短くすることで、施工高さに制限がある場所においても鋼矢板50の打設が可能である。また、小型のクレーン装置300でオーガ装置1を吊ることができ、作業ヤードが最小限に抑えられ、より狭隘な場所での施工が可能である。
【0023】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、オーガスクリュウ20を接続する構成は周知の各種構成を適用できる。また、本実施の形態では、開口部14cにナット17を挿入してボルト16と固定する構成としたが、開口部14cにタップを加工する構成としても良い。
また、分割ケーシングを接続可能に構成できれば、端部14と端部15とが備える構成を適宜入れ替えても良い。例えば、端部15にナット17を取り付け、端部14にボルト16を取り付ける構成としても良い。端部14に凹部15bを設け、凹部15bと嵌合する凸部14bを端部15に設ける構成としても良い。
さらに、本実施の形態では、図5(b)に示すように、2つの突出部1Aを設ける構成としたがこれに限定されず、突出部1Aを設ける数や配置は任意に設計できる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更可能であることは勿論である。
【0024】
さらに、図2で示すようにオーガケーシング10の回転トルクによりオーガケーシング10の端部14と端部15を締結するためのボルト16への負担を軽減させるために、ガイド部12に位置決めピン14fを位置決め孔15eに嵌合させるピン方式であるが、図6及び図7に示すように、キー方式を採用しても良い。
キー方式は、オーガケーシング10の一方の端部14の外周に、該端部14から他方の端部15方向に突出するような板状部材14gを設け、該板状部材14gは他方の端部15方向に向かって幅が狭くなる形状である。また、前記板状部材14gと嵌合するような切欠部14hを、他方の端部15の外周18に設ける。
【0025】
ピン方式の場合、ガイド部12の両端に位置決めピン14fとボルト16を締結するための孔14dを隣接した状態で設ける部位が、オーガケーシング10の端部15の外周18より外側方向により広いスペースを必要とするのに対し、キー方式の場合では、図6に示すように、ガイド部12の両隅にボルト16を締結するための孔14dを設け、該孔14d間に板状部材14gを設ける場合、ガイド部12の両隅の形状が縮小され、また該板状部材14gの厚みは、オーガケーシング10の壁厚とほぼ同じ厚みであるため、ガイド部12の突出が縮小され、スペースを全体的に縮小することができる。
【0026】
そして、キー方式の方がオーガケーシング10の中心部からガイド部12の鋼矢板50側の側面までの距離b(図6に図示)を縮減できる。
このため、掘削の中心をピン方式に比べ、より鋼矢板50側に近い方向に移動することが可能になり、より鋼矢板50とオーガケーシング10の間隙を少なくすることで、鋼矢板50の圧入時の先端抵抗が軽減され、鋼矢板50の圧入が容易になる。
【0027】
また、掘削時にオーガーヘッドが既設の鋼矢板50の継手部60aに接触し、鋼矢板50が湾曲したり、またオーガーヘッドの損傷を防ぐために、既設の鋼矢板50の継手部60aと、オーガケーシング10の先端ビットが回転した場合の最外周とのクリアランスAをとる必要がある。
【0028】
しかし、キー方式の場合は、ピン方式に比べ、ガイド部12の両隅の形状が縮小され、オーガケーシング10の中心部からガイド部12の鋼矢板50の側面までの距離a(図6に図示)を縮減でき、掘削の中心をピン方式に比べ、鋼矢板50を連続して圧入される連続方向の次の鋼矢板50との継手部60b方向寄りに移動させることができる。
また、同時に掘削の中心が鋼矢板50寄りに移動すると、同じ径のオーガケーシング10を使用する場合に、図2で示すようなピン方式に比べると、既設の鋼矢板50の継手部60bとオーガケーシングの先端ビットが回転した場合の最外周とのクリアランスA(図6に図示)が大きくなる。
【0029】
そこで、ピン方式の場合と同じクリアランスAを保つとすると、キー方式の方が、より径の大きいオーガーヘッドを使用でき、次に圧入する鋼矢板50との継手部60bに近い部分まで掘削が可能となり、鋼矢板50の圧入が容易となる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、施工する高さが制限される場所や狭隘な場所においても容易に杭を打設できる。
【0033】
また、強固にオーガケーシングを連接できる。
【0035】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を奏することができるとともに、分割ケーシングを接続してオーガケーシングを延長することで、地盤に杭を容易に打設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態のオーガ装置1のオーガケーシング10における接続部Aを示す図である。
【図2】図1の接続部Aにおける端部14、15を示す図である。
【図3】杭圧入引抜機200のチャック装置210を示す図である。
【図4】鋼矢板50を打設する一連の工程を説明するための図である。
【図5】図1の接続部Aの変形例を示す図である。
【図6】図1の接続部Aの変形例を示す図である。
【図7】図1の接続部Aの変形例を示す図である。
【図8】従来のオーガ装置100を用いて杭を打設する様子を説明するための図である。
【符号の説明】
1 オーガ装置
10 オーガケーシング
11 レール部
12 ガイド部
1A 突出部
20 オーガスクリュウ
50 鋼矢板(杭)
200 杭圧入引抜機
210 チャック装置
A、R、S、T 接続部
10a、10b、10c 分割ケーシング
14g 板状部材
60a,60b 継手部
Claims (2)
- オーガケーシングと、オーガケーシング内に配置されるオーガスクリュウと、を備えるオーガ装置であって、
前記オーガケーシングは、軸方向に連接可能な複数の分割ケーシングからなり、これら分割ケーシングを連接することにより延長可能で、
かつ、前記オーガケーシングは、該オーガケーシングを支持する際に挟持されるレール部を備え、該レール部に、前記分割ケーシング同士を接続する接続部が設けられていることを特徴とするオーガ装置。 - 請求項1に記載のオーガ装置を用いて杭を打設する杭打設工法であって、杭を打設する際に、前記接続部で前記分割ケーシングを連接してオーガケーシングを延長しながら前記杭に沿って地盤を掘削すると共に、前記杭を地盤に打設することを特徴とする杭打設工法。
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