JP3641488B2 - 多層配線構造の形成方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、化学気相成長法(CVD法)を用いた多層配線構造の形成方法に関するものであり、特に半導体装置に用いる配線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置は、LSIからVLSIへ、さらにはULSIへとその集積度を向上させており、これにともない配線の幅やヴィア孔の径における微細化が著しく進んでいる。
このような技術開発の進展において、半導体基板上に微細な多層配線構造を形成する場合、例えば次のように形成していた。まず、基板110上に下地絶縁膜120を形成し、図4(a)に示すように、下地絶縁膜120上に下層金属配線130を形成する。次に、図4(b)に示すように、下層金属配線130を含む下地絶縁膜120上に層間絶縁膜140を形成する。次に、層間絶縁膜140にパターンを焼き付けた後、現像して層間絶縁膜140に図4(c)に示すように、ヴィア孔150を形成する。次に、選択CVD法によってヴィア孔150内にのみ金属を堆積し、図4(d)に示すように、ヴィアプラグ151を形成する。次に、ヴィアプラグ151の上面を含む層間絶縁膜140上に上層金属配線160を形成し、上下層金属配線とヴィアプラグとの接続を良好にするために熱処理を施して図4(e)に示すように、半導体装置を作製する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、熱処理によってCVDで形成したヴィアプラグ151中からガスが放出し、ヴィアプラグ151が縮むことがある。
【0004】
しかし、従来の方法では上層金属配線160を形成した後に熱処理を行うのでヴィアプラグ151中のガスは抜け切らず、ヴィアプラグ151は容易に変形することができないので歪みが残留してしまう。また、放出したガスがヴィアプラグ151と上層金属配線160との間に溜まり、接触不良を起こすこともあるため十分な信頼性を得られない場合もある。
【0005】
さらに、従来の方法では上層金属配線を形成した装置から熱処理を行う装置にまで基板を搬送する際に、大気中で搬送していたので図4(e)に示すように、金属配線の表面に不純物170が付着し、この付着した不純物170によって配線寿命の低下を招くという問題も生じていた。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題点を解決する薄膜形成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、下層金属配線が形成された半導体基板上に層間絶縁膜を形成する第1工程と、層間絶縁膜に接続孔を穿設する第2工程と、接続孔内に底面から選択的に堆積させることによって金属を埋設して接続プラグを形成する第3工程と、接続プラグ中に混入した余分なガスを取り除き、また、熱を加えることによって生ずる変形を予め与える予備加熱処理を行う第4工程と、接続プラグの上面を含む層間絶縁膜上に上層金属配線を形成する第5工程とを有し、さらに、前記第3工程から前記第4工程までを大気に晒すことなく行うという手段を講じた。
【0008】
また、接続プラグと上層金属配線との密着性を良好にするため、上層配線の形成された基板に熱を加える第6工程を第5工程の後に付加すると共に、第3工程から第6工程までを大気に晒すことなく行うことが望ましい。
【0009】
【0010】
【作用】
上記の手段によれば、接続プラグの形成後上層配線層を形成する前に熱を加えるので、接続プラグ中に混入した余分なガスが取り除かれ、また、熱を加えることによって生ずる変形が予め与えられる。さらに、熱を加えた後に上層金属配線を形成し、さらに熱を加えた場合には、大きな歪みを生ずることもなく、上層金属配線と接続プラグとの密着性を良好にすることができる。
【0011】
また、基板に上層金属配線を形成するまでの工程を大気に晒すことなく行うので、金属配線の上面や接続プラグの表面に不純物が付着することを防止できる。
【0012】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明のいくつかの実施例について説明する。
【0013】
図1のフローチャート、図2及び図3に基づいて本発明の実施例に係る半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、Si基板10の表面に下地絶縁膜20を形成し、この下地絶縁膜20上にスパッタ法でAl合金を300ないし800nmの膜厚に堆積させ、Al合金膜31を形成する(ステップ101)。
次に、Al合金膜31を所定の配線パターンに加工して下層金属配線30を形成する(ステップ102)。
配線パターンの形成は、露光装置を用いてレジストパターンを形成した後、塩素系のガスを用いたRIE(リアクティブ・イオン・エッチング)によってなされる。
次に、図2(b)に示すように、下層金属配線30の形成された下地絶縁膜20上に層間絶縁膜40を形成する(ステップ103)。
この層間絶縁膜40は、プラズマCVD法によってSiO2 を堆積させてSiO2 膜を形成し、SOG(Spin on Glass)を塗布してSOG膜を形成し、必要な温度で加熱処理を行うことによって形成される。その後、再びプラズマCVD法によってSiO2 を堆積させてSiO2 膜を形成する。
【0014】
次に、層間絶縁膜40の上にフォトマスクをセットし、露光装置を用いてレジストパターンを形成した後、フッ素系のガスを用いたRIEによって図2(c)に示すように、層間絶縁膜40にヴィア孔50を形成する(ステップ104)。
次に、Al原料であるDMAH(AlH(CH3 )2 :Dimethl−aluminum−hydride)のガスと、水素とを原料とする熱CVD法でヴィア孔50内にのみ底面から選択的にAlを堆積させることによって図3(a)に示すように、ヴィア孔50内にヴィアプラグ51を形成する(ステップ105)。このときのCVDを行う条件は、バブリング圧力500Torr、水素ガス流量100sccm、バブリング温度50℃で行う。なお、この成膜を行うCVD反応容器内の全圧は2Torr、基板温度250℃である。
【0015】
次に、図3(b)に示すように、ヴィアプラグ51形成した基板に熱処理を施して下層金属配線30とヴィアプラグ51との密着性を良好にする(ステップ106)。また、このときの熱処理によってヴィアプラグ51内に混入した余分なガスが抜け出るとともに、熱によってヴィアプラグ51に変形が生ずる。このときの変形は上層金属配線が形成される前に生ずるので内部に歪みが残留することがない。また余分なガスが放出されることにより、プラグ抵抗・接触抵抗の特性が向上する。
【0016】
次に、ヴィアプラグ51上面及ぶ層間絶縁膜40上にスパッタ法でAlを400ないし1000nmの膜厚に堆積させAl合金膜を形成し、上述した下層金属配線30を形成するときと同様の方法を用いて、図3(c)に示すように、上層金属配線60を形成する(ステップ107)。
【0017】
次に、上層金属配線60を形成した後にさらに基板に熱処理を施してヴィアプラグ51と上層金属配線60との密着性を良好にして、図3(c)に示すように、多層配線構造の半導体装置を製造する(ステップ108)。ここで、ヴィアプラグ51にはすでに熱が加えられていることから、このとき加えられる熱によっては余り変形が見られない。従って、ヴィアプラグ51と上下層金属配線との間には大きな歪みも生じないので、十分な信頼性を得たヴィアプラグ51を形成することができる。
【0018】
また、本実施例においては、下層金属配線30の形成工程(ステップ105)から上層金属配線を形成した後の熱処理を行う工程(ステップ108)まで、即ち、半導体装置の形成終了までを大気に晒すことなく行うので、途中の工程において下層金属配線30の表面やヴィアプラグ51の表面に大気中の不純物(特に、酸素)が付着することがない。このため、不純物による配線寿命の劣化を防止することができる。なお、このときの真空度は5×10-7Torrより小さい値で行っている。なお、酸素成分が含まれていなければ、真空度はこれより大きな値でもよい。
【0019】
【0020】
本発明のヴィア構造を使用した半導体装置を完成するまでには、ヴィアプラグ51形成後に表面保護膜の形成や、プロセスダメージを除去するための熱処理が行われる。
【0021】
さらに、Si基板10内および表面には拡散層やゲート電極のような半導体装置として必要な構造が形成されている。下地絶縁膜20の必要な位置にはコンタクト孔が存在し、下層金属配線30と、拡散層もしくはゲート電極あるいはその他の構造とを接続するコンタクト構造が形成されている。金属配線と絶縁膜との間には、必要に応じてWを用いた反射防止膜やTiNを用いたバリアメタルが形成されている。
また、上層金属配線60上にさらに新たな層間絶縁膜40および金属配線をそれぞれ1層もしくはそれ以上積層することもできる。
【0022】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、接続プラグの形成後、上層金属配線を形成する前に熱を加えるので、接続プラグ中に混入した余分なガスが取り除かれ、また、熱を加えることによって生ずる変形が予め与えられる。さらに、熱を加えた後に上層金属配線を形成し、さらに熱を加えた場合には、大きな歪みを生ずることもなく、上層金属配線と接続プラグとの密着性を良好にすることができる。従って、信頼性の高い配線を形成することができる。
【0023】
また、基板に上層金属配線を形成するまでの工程は大気に晒されることなく行われるので、金属配線の上面や接続プラグの表面に不純物が付着することを防止できる。このため不純物による配線の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る製造工程を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施例に係る半導体装置の各製造工程を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係る半導体装置の各製造工程を示す図である。
【図4】従来例に係る半導体装置の各製造工程を示す図である。
【符号の説明】
10、110…Si基板、20、120…下地絶縁膜、30、130…下層金属配線、40、140…層間絶縁膜、50、150…ヴィア孔、51、151…ヴィアプラグ、60、160…上層金属配線
Claims (4)
- 下層金属配線が形成された半導体基板上に層間絶縁膜を形成する第1工程と、
前記層間絶縁膜に接続孔を穿設する第2工程と、
前記接続孔内に底面から選択的に堆積させることによって金属を埋設して接続プラグを形成する第3工程と、
前記接続プラグ中に混入した余分なガスを取り除き、また、熱を加えることによって生ずる変形を予め与える予備加熱処理を行う第4工程と、
前記接続プラグの上面を含む層間絶縁膜上に上層金属配線を形成する第5工程とを有し、
さらに、前記第3工程から前記第4工程までを大気に晒すことなく行うことを特徴とする多層配線構造の形成方法。 - さらに、前記接続プラグと、前記上層金属配線との密着性を良好にするため、前記上層配線の形成された基板に熱を加える第6工程が前記第5工程の後に付加されていることを特徴とする請求項1に記載の多層配線構造の形成方法。
- さらに、前記第3工程から前記第6工程までを大気に晒すことなく行うことを特徴とする請求項2に記載の多層配線構造の形成方法。
- 前記接続プラグの形成を、前記接続孔内に選択的にAlを堆積することによって行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の多層配線構造の形成方法。
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JP14088593A JP3641488B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 多層配線構造の形成方法 |
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JPH06349822A JPH06349822A (ja) | 1994-12-22 |
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