JP3641167B2 - タンクレス便器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は便器洗浄タンクを有さず、水道管等の給水管から供給される水で便器本体の洗浄を行なう便器洗浄装置をもつタンクレス便器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な水洗式便器では、水道管等の給水管から供給される水をロータンク等の便器洗浄タンクに一旦貯留し、その便器洗浄タンクに貯留した水により便器本体の洗浄を行う。この便器洗浄タンクは、便器本体の外方に位置するようにトイレの側壁に取り付けられており、しかも、排泄物の便器本体からの排出を確実に行うべく多量の水を一度に便器本体に吐出するため大容積とされている。このため、かかる一般的な水洗式便器では、便器洗浄タンクを設置するために大きなスペースが必要とされる。
【0003】
そこで、近年、トイレのスペースの有効活用等の観点から、便器洗浄タンクを有さないタンクレス便器が開発されつつある(特開平3−90723号公報)。このタンクレス便器では、水道管等の給水管から直接供給される水で便器本体の洗浄を行なう便器洗浄装置が便器本体に設けられており、便器洗浄装置に組み込まれている開閉弁の開弁により、水道管等の給水管から供給される水を便器本体へ直接供給することとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のタンクレス便器では、便器本体に便器洗浄装置を設けるに際し、便器本体を使用する使用者の邪魔にならない等、便器洗浄装置の便器本体への設置スペースについての検討が十分でない。
例えば、上記タンクレス便器では、便器洗浄装置に開閉弁が組み込まれている他、開閉弁の弁機構を駆動する駆動装置等の各種部品も組み込まれているため、便器洗浄装置の設置スペースが大型化する傾向となる。特に、便器本体内の排泄物を排出するために便器本体に水を供給する流路が複数である場合、流路毎に開閉弁を組み込むことが要請され、この意味においても設置スペースは大型化する傾向となる。さらに、局部洗浄機能付きのタンクレス便器や暖房便座機能付きのタンクレス便器である場合には、局部洗浄や暖房便座に必要とされる部品も便器洗浄装置に上記開閉弁等と共に組み込まれることとなり、この意味においても便器洗浄装置の設置スペースが大型化する傾向となる。
【0005】
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、便器洗浄装置の設置スペースを抑えることができるタンクレス便器を提供することを解決すべき課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のタンクレス便器は、便器洗浄タンクを有さず、給水管から供給される水で便器本体の洗浄を行なう便器洗浄装置をもつタンクレス便器において、
前記便器洗浄装置は、前記給水管に連通して水が供給される入水ポートと前記便器本体の流路に該水を供給可能な出水ポートとが形成された弁ハウジングと、該弁ハウジングから突出して該弁ハウジングに軸方向で移動可能に設けられ、該入水ポートと該出水ポートとの開閉を行うシャフトをもつ弁機構とを有する複数個の開閉弁と、
該シャフトを該軸方向に移動させるカムを有するカム装置とを備え、
上記便器本体は、横方向から見て、後部上方が後部下方に比べて前方に位置する段差を有し、
該弁ハウジングの内部には、該入水ポート及び該出水ポートに連通する該軸方向に延びるピストン室が形成され、
該弁機構は、該ピストン室に摺動可能に設けられ、座面から離座することにより該入水ポートと該出水ポートとを連通させるピストンと、該ピストンに同軸的に設けられ、カム装置のカムにより該弁ハウジング側に押圧される該シャフトとで構成され、
該入水ポートは該ピストンの周面側に開口し、該出水ポートは該ピストンの該軸方向の一方側に開口し、
該ピストン室には、該ピストンの一方側と該軸方向で連通する連通路によって連通する圧力相殺室が該ピストンの他方側と該弁ハウジングとの間で形成され、
上記便器洗浄装置は、上記シャフトが該便器本体の縦方向に延在するように上記全開閉弁が該便器本体の該後部上方の該段差内に設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明のタンクレス便器では、カム装置のカムを駆動すると、開閉弁の弁ハウジングから突出しているシャフトが軸方向に移動し、開閉弁の弁ハウジングの入水ポートと出水ポートとの開閉が行われる。これにより、給水管から供給される水が便器本体の流路に供給されたり、停止されたりする。これにより便器本体の洗浄が行われる。
【0008】
本発明のタンクレス便器では、開閉弁の弁ハウジングから突出したシャフトが便器本体の縦方向に延在している。このため、シャフトの先端が便器本体の側方や後方には突出せず、便器洗浄装置の設置スペース化を抑えることができる。
カム装置は、従動子であるシャフトが係合する回転体をもち、回転体の回転に伴いシャフトを往復移動させる機構をいう。従動子であるシャフトをカムに接触させるために重力を利用しても良いし、あるいはシャフトとカムとの接点を確実にするため、バネ等の付勢手段を採用することもできる。回転体の回転方向は設置スペース等の事情を考慮して選択でき、便器本体の前後方向、左右方向、これらに対して傾斜している方向等を問わない。カム装置としては公知のカム機構を採用することができる。
【0009】
本発明のタンクレス便器では、カム装置のカムのプロフィールの選択により、弁機構の開弁速度・閉弁速度を任意に設定することができることから、急激な開弁、急激な閉弁を抑制でき、騒音、ウォータハンマ現象等を抑制することができる。さらに、開弁や閉弁の際にカム装置の駆動を途中で停止させることも可能である。この場合には、全開や全閉だけでなく、開弁量や閉弁量を途中の段階で継続して維持することもでき、これにより水を少量ずつ便器本体に流し続けることで寒冷時における水の凍結防止にも有利となる。
【0010】
開閉弁の軸方向上端にカム装置が設けられ、カム装置に隣接してカムを駆動するモータが設けられている構成を採用することができる。また、開閉弁の軸方向下端にカム装置が設けられ、カム装置に隣接してカムを駆動するモータが設けられている構成を採用することもできる。
便器本体を洗浄するための流路が複数の場合には、流路の数に応じて開閉弁が複数個設けられ得る。こうであれば、流路毎に開閉を行うことができる。この場合に本発明の効果が大きい。複数個の開閉弁は互いに隣接するように設けられていることが好ましい。
【0011】
開閉弁のシャフトは、カム装置のカムにより押圧されることにより開閉弁の入水ポートと出水ポートとの連通を開ける方式が好ましい。こうであれば、機構の簡素化に有利であり、製造コストを低廉化することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態1〜6を図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
まず、本実施形態のタンクレス便器について説明する。図1に示すように、便器本体1は、排泄物を受けるボウル部10をもつ便鉢11と、ボウル部10の上部周縁に巡らされたリム通水路12を有するリム13と、ボウル部10の底に連通し排泄物を流すトラップ部14とを有している。トラップ部14の入口にはジェットノズル15が備えられている。
【0013】
便器本体1には、ジェットノズル15に給水する流路としてのジェット用導管18と、リム通水路12に給水する流路としてのリム用導管19が設けられている。リム用導管19は、図3に示すように、先端側に開いて水を右回りに吐出可能な開口19aと、側面側に開いて水を左回りに吐出可能な開口19bとを備えている。
【0014】
図2及び図3に示すように、便器本体1の後部の幅方向の片側には、便器洗浄用の水と他の用途の水とに分水するための分岐装置2が設けられている。分岐装置2は、フレキシブルホース21により図略の止水栓を介して水道管等の給水管に接続されている。分岐装置2と便器洗浄装置3とは導管23で連通しており、分岐装置2で分岐された水は、導管23を介して便器洗浄装置3に供給される。なお、図1〜4では便蓋及び便座は省略されている。
【0015】
次に、本実施形態の要部である便器洗浄装置3について更に説明を加える。図2に示すように、便器洗浄装置3は、便器本体1の後部に保持されたベースプレート31に分岐装置2と反対側に位置して組み込まれており、カバー32により覆われて隠蔽されている。
便器洗浄装置3は、リム通水路12に給水するリム用の開閉弁4Rと、ジェットノズル15に給水するジェット用の開閉弁4Jと、開閉弁4R、4Jを開閉するための共通駆動源として機能するカム装置8とを備えている。図2〜4に示すように、2個の開閉弁4R、4Jは縦長形状であり、互いに隣接して並設されている。
【0016】
ジェット用の開閉弁4Jの内部構造は図5(A)及び(B)に模式的に示されている。ジェット用の開閉弁4Jは、水を取り込む入水ポート42と水を吐き出す出水ポート43とを有する縦長形状の弁ハウジング41と、弁ハウジング41に設けられた弁機構45とを有する。弁ハウジング41の内部には、入水ポート42及び出水ポート43に連通するピストン室44が形成されている。弁機構45は、ピストン室44に摺動可能に設けられたピストン46と、弁ハウジング41の上端から上方に突出するようにピストン46の一端面(上端面)に同軸的に固定されたシャフト47とを備えている。
【0017】
シャフト47は横断面円形状をなしており、金属又は硬質樹脂で形成されており、便器本体1の縦方向に沿って、つまり高さ方向に沿って延在している。シャフト47と弁ハウジング41との境界域はOリング49によりシールされている。
弁ハウジング41において、入水ポート42はピストン46の周面側に開口して水道管等の給水管に連通しており、出水ポート43はピストン46の軸方向の一端面46a側から弁ハウジング41の側面側に屈曲して開口している。図5(A)及び(B)では、出水ポート43は本来的には断面としてあらわれないが、理解容易化のため断面として示す。ピストン46の外周部のリング溝にはOリング48が保持されており、Oリング48によりピストン46の外周部と弁ハウジング41の内壁面との境界域はシールされている。
【0018】
また、ピストン室44内には、弁ハウジング41とピストン46の他端面とにより圧力相殺室50が形成されている。圧力相殺室50はピストン46に形成された複数本の連通路51を介して出水ポート43側に連通している。各連通路51はピストン46の一端面46a側と他端面46b側とを軸方向で連通している。圧力相殺室50には、付勢手段としての押圧コイルバネ52が同軸的に配置されている。押圧コイルバネ52は弁ハウジング41とピストン46の他端面46bとの間に介装され、ピストン46を常時矢印Y1方向つまり上方に付勢し、入水ポート42と出水ポート43との連通を閉じるようになっている。
【0019】
シャフト47は、前述したように、弁ハウジング41から矢印Y1方向つまり上方に突出し、カム装置8により矢印Y2a方向つまり下方に押圧されるようになっている。カム装置8によりシャフト47の先端が矢印Y2a方向に押圧されると、ピストン46が連動して同じ方向に摺動し、ピストン46が座面41xから離座し、入水ポート42と出水ポート43とが連通する。
【0020】
リム用の開閉弁4Rの内部構造については、ジェット用の開閉弁4Jの内部構造と実質的に同一であるため、説明を省略する。
弁ハウジング41とピストン46の外周面との間に形成されたリング状の連通路54を介して、ジェット用の開閉弁4Jの入水ポート42とリム用の開閉弁4Rの入水ポート42とは、互いに連通している。
【0021】
図6及び図7に示すように、シャフト47の上端には、カム装置8の第1カム85との摺動円滑性を確保する球面部47xが設けられている。ジェット用の開閉弁4Jの入水ポート42には側面側に突出してフランジ42aが形成されており、フランジ42aには導管23の一端が接続されている。
便器洗浄装置3においては、図6に示すように、ジェット用の開閉弁4Jには連結部材6Jが矢印F1方向つまり便鉢11の前部に向けて突出するように設けられており、連結部材6Jの上端部には大気に開放するバキュームブレーカ61Jが設けられている。ジェット用の開閉弁4Jの出水ポート43は、連結部材6Jの出水ポート6cとバキュームブレーカ61Jの大気孔とに連通されている。連結部材6Jの出水ポート6cには下方に突出してフランジ6eが形成されており、フランジ6eはジェット用導管18によりジェットノズル15に接続されている。
【0022】
他方、図7に示すように、リム用の開閉弁4Rにも連結部材6Rが設けられており、連結部材6Rの上端部には大気に開放するバキュームブレーカ61Rが接続されている。リム用の開閉弁4Rの出水ポート43は、連結部材6Rの出水ポート6c及びバキュームブレーカ61Rの大気孔と接続されている。リム用の開閉弁4Rの連結部材6Rの出水ポート6cには、下方に突出してフランジ6eが形成されており、フランジ6eは、リム用導管19によりリム通水路12に連通されている。
【0023】
図2に示すように、便器洗浄装置3の主要素であるカム装置8は、開閉弁4R、4Jの軸方向上端に設けられており、前方つまり便鉢11の前部側に突出する2個の取付片81をもつブラケット82に固定されている。即ち、カム装置8は、取付片81に水平状態で回転可能に保持された回転体としての回転軸83と、回転軸83にこれの軸直角方向に突出するように設けられた第1カム85及び第2カム86とを備えている。図2及び図3に示すように、回転軸83は便鉢11の幅方向に沿って延設されている。
【0024】
回転軸83が回転すると、第1カム85及び第2カム86は便鉢11の高さ方向に沿って回転する。これにより、第1カム85の外周のカム面はリム用の開閉弁4Rのシャフト47(従動子に相当)に当接してこれを下方に移動させると共に、第2カム86の外周のカム面はジェット用の開閉弁4Jのシャフト47(従動子に相当)に当接してこれを下方に移動させる。
【0025】
図2〜4に示すように、便器洗浄装置3では、カム装置8を駆動させる駆動装置7がカム装置8に隣接して設けられている。駆動装置7はブラケット82の一方の取付片81に固定されており、モータ71と、モータ71の回転力を回転軸83に伝達する減速ギヤとを内蔵しており、図示しないコントローラの制御により回転軸83を回転駆動できるようになっている。さらに、駆動装置7には、カム装置8の回転軸83を手動で回転させる手動軸74が便器本体1の側方に位置するように設けられている。手動軸74は操作ハンドル75をもち、操作ハンドル75と共に便器洗浄装置3に対して脱着可能とされている。不使用時には手動軸74を脱着しておけば、省スペース化を図り得る。
【0026】
図2に示すように、上記した開閉弁4R、4J、モータ71及びカム装置8は、単一の共通のベースプレート31により便器本体1の後部に取り付けられている。
上記のように構成されたタンクレス便器では、給水管、止水栓、フレキシブルホース21、分岐装置2及び導管23を経て、水が便器洗浄装置3に供給される。便器洗浄装置3では、便鉢11の洗浄を行おうとする使用者のスイッチ操作がない限り、両開閉弁4J、4Rが閉弁している。つまり、図5(A)及び(B)で説明すれば、押圧コイルバネ52の付勢力により、ピストン46が軸方向の一方側、つまり矢印Y1方向に移動している。このため、図5(A)に示すように、ピストン46は弁ハウジング41の座面41xに着座し、ピストン46の外周面が入水ポート42を閉鎖するとともに、ピストン46の一端面46aが出水ポート43を閉鎖している。このため、入水ポート42と出水ポート43との連通が閉じられており、水は便器本体1へは供給されない。
【0027】
そして、便鉢11の洗浄を行うときには、使用者のスイッチ操作に基づいて、コントローラの信号により駆動装置7のモータ71が駆動し、回転軸83が回転駆動される。これにより、第1カム85のカム面がリム用の開閉弁4Rのシャフト47を下方向に押圧し、リム用の開閉弁4Rを開弁させる。図5(A)及び(B)で説明すれば、押圧コイルバネ52が弾性収縮し、ピストン46は軸方向の他方向、つまり矢印Y2方向に移動する。このため、図5(B)に示すように、ピストン46は弁ハウジング41の座面41xから離座し、入水ポート42と出水ポート43との連通を開ける。これにより、便器洗浄装置3が水をリム用導管19を介してリム通水路12に給水し、ボウル部10の内壁面を洗浄する。
【0028】
カム装置8の駆動に伴い、第1カム85のカム面がリム用の開閉弁4Rのシャフト47を下方向に押圧しなくなり、リム用の開閉弁4Rが閉弁するようになる。その後、第2カム86のカム面がジェット用の開閉弁4Jのシャフト47を下方向に押圧し、ジェット用の開閉弁4Jを開弁させる。これにより、便器洗浄装置3が水をジェット用導管18を介してジェットノズル15に給水し、トラップ部14に強制的にサイホン作用を生じさせる。
【0029】
次いで、カム装置8の駆動に伴い、第2カム86のカム面がジェット用の開閉弁4Jのシャフト47を下方向に押圧しなくなり、ジェット用の開閉弁4Jが閉弁するようになる。その後第1カム85のカム面がリム用の開閉弁4Rのシャフト47を再度下方向に押圧し、リム用の開閉弁4Rを再度開弁させる。これにより、便器洗浄装置3が水をリム用導管19を介してリム通水路12に給水し、ボウル部10を封水する。
【0030】
以下、図5(A)及び(B)で説明すれば、ピストン46により入水ポート42と出水ポート43との開閉を行うことから、ピストン46は出水ポート43内の水によって他方側につまり矢印Y2方向に圧力を受けることとなる。かかる他方側への圧力により、ピストン46は軸方向の摺動性が阻害されてしまうおそれがある。この点、開閉弁4J、4Rでは、ピストン46の他方側に圧力相殺室50を形成し、ピストン46の一方側とこの圧力相殺室50とを複数本の連通路51により連通したため、出水ポート43からピストン46の一端面46a側に存在する水が連通路51を介して圧力相殺室50に移動し、圧力相殺室50内の水の圧力と、ピストン46の一端面46a側の水の圧力との均衡が図られ、両者の差圧が解消又は減少される。これにより、ピストン46の軸方向の摺動性が確保される。
【0031】
以上の説明から理解できるように、本実施形態では、シャフト47をカム装置8のカム85、86で押圧して軸方向に移動させることにより、開閉弁4J、4Rの開閉操作を行う新規な方式の便器洗浄装置3を採用している。ここで、開閉弁4J、4Rのシャフト47は、便器本体1に対して横方向に延在するのではなく、便器本体1の縦方向に延在するように設けられているため、シャフト47の先端が便器本体1の側方や後方に突出しない。このため、便器本体1の後部に取り付けられる便器洗浄装置3の設置スペースを抑えることができる。
【0032】
また、開閉弁4J、4Rの軸方向上端にカム装置8が設けられているため、開閉弁4J、4Rを設置したスペースの上にカム装置8を重ねて設置することができ、設置スペースを一層抑えることができる。
さらに、モータ71をもつ駆動装置7はカム装置8に隣接して設けられているため、この意味においても設置スペースをなお一層抑えることができる。
【0033】
また、本実施形態では、シャフト47は、入水ポート42と出水ポート43との連通を開けるためにカム装置8によって押される構造となるため、構造が比較的簡易となり、製造コストを低廉化することができる。
さらに、図7に示すように、カム装置8を構成する回転軸83の軸長方向に沿って開閉弁4J、4Rを配置している。このため、設置スペース抑制の効果が大きい。また、回転軸83の第1カム85及び第2カム86により複数個並べた開閉弁4J、4Rをそれぞれ開閉するに際し、開閉弁4J、4Rの共通駆動源としてカム装置8を利用しているため、設置スペースを一層抑えることができる。
【0034】
また、カム85、86のプロフィールの選択により、開閉弁4J、4Rの弁機構45の開弁速度・閉弁速度を任意に設定できることから、急激な開弁、急激な閉弁を抑制でき、騒音、ウォータハンマ現象等を抑制することができる。
さらに、開弁や閉弁の際、モータ71でカム装置8を駆動する場合にはスイッチ操作により、手動軸74でカム装置8を駆動する場合には手動操作により、カム装置8の駆動を途中で停止させることも可能である。後者の場合、弁機構45の開弁量や閉弁量を途中の段階で維持することもできるため、水を少量ずつ便器本体1に流し続けることができ、寒冷時における水の凍結防止にも有利となる。
【0035】
(実施形態2)
実施形態2を図8及び図9に示す。実施形態2は実施形態1と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。本実施形態では共通の部位には共通の符号を付する。以下、実施形態1と異なる部位を中心として説明する。
【0036】
本実施形態ではジェット用の開閉弁4Jの連結部材6Jとリム用の開閉弁4Rの連結部材6Rとは、互いに所定距離離れるように、ジェット用の開閉弁4Jの弁ハウジング41とリム用の開閉弁4Rの弁ハウジング41の側方、つまり便鉢11の側方に向けて突出されている。設置スペース、配管事情等を考慮したものである。したがって、図9に示すように、連結部材6J、6R間に第1カム85及び第2カム86、開閉弁4J、4Rが位置している。
【0037】
実施形態2においても、開閉弁4J、4Rのシャフト47は便器本体の縦方向につまり高さ方向に延在しており、これによりシャフト47の先端が側方または後方に突出することが抑えられており、設置スペースを抑えることができる。
また、カム装置8は開閉弁4J、4Rの軸方向上端に設けられており、開閉弁4J、4Rの設置スペースの上にカム装置8が設置されているため、この意味においても設置スペースを抑えることができる。
【0038】
(実施形態3)
実施形態3を図10及び図11に示す。実施形態3は実施形態1と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。本実施形態では共通の部位には共通の符号を付する。以下、実施形態1と異なる部位を中心として説明する。
【0039】
実施形態1では、ジェット用の開閉弁4Jの連結部材6Jとリム用の開閉弁4Rの連結部材6Rとは互いに独立しているが、本実施形態では、ジェット用の開閉弁4Jとリム用の開閉弁4Rとの間に、両者に共通化された連結部材6Cが設けられている。
共通化された連結部材6Cは、大気に連通する共通バキュームブレーカ61Cに連通する出水ポート6m、6nをもつ。出水ポート6mはジェット用の開閉弁4Jの出水ポート43に連通すると共に、出水ポート6nはリム用の開閉弁4Rの出水ポート43に連通する。
【0040】
実施形態3では、共通化された連結部材6Cは、回転軸83の軸長方向において第1カム85と第2カム86との間に設けられており、回転軸83の軸長が長くなり、第1カム85と第2カム86との間隔が増加している。
実施形態3においても、図11に示すように、開閉弁4J、4Rのシャフト47は便器本体の縦方向に延在しており、シャフト47が側方または後方に突出することが抑えられており、設置スペースを抑えることができる。
【0041】
また、カム装置8は開閉弁4J、4Rの軸方向上端に設けられ、カム装置8が開閉弁4J、4Rの設置スペースの上に設置されているため、この意味においても設置スペースを抑えることができる。
(実施形態4)
実施形態4を図12に示す。実施形態4は実施形態1と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。本実施形態では共通の部位には共通の符号を付する。以下、実施形態1と異なる部位を中心として説明する。
【0042】
実施形態4では、ベースプレート31にリム用の開閉弁4R及びジェット用の開閉弁4Jが互いに対向するように且つ上下に位置するように設けられている。また、ベースプレート31には、駆動装置7が開閉弁4Rの側方に取り付けられている。
カム装置8Dは、ベースプレート31に保持された回転軸83Dと、回転軸83Dに一体に設けられ水平方向に回転する回転体としてのギヤ87と、ギヤ87の上面部に突設された第1カム85Dと、ギヤ87の下面部に突設された第2カム86Dとを備えている。第1カム85D及び第2カム86Dは、ギヤ87の周方向に沿って傾斜したカム面をもつ。
【0043】
回転軸83Dは縦型であり、ベースプレート31に固定された軸受90a、90bに回転可能に支持されている。第1カム85Dは、リム用の開閉弁4Rのシャフト47に被着された摺動キャップ47sに係合する。第2カム86Dは、ジェット用の開閉弁4Jのシャフト47に被着された摺動キャップ47sに係合する。摺動キャップ47sは耐摩耗性の良好な材料で形成されており、摩擦抵抗を低減すべく球面状の外面をもつ。
【0044】
駆動装置7Dは、ベースプレート31に取り付けられ下向きのモータ軸72をもつモータ71と、ベースプレート31に設けられた軸受90e、90fに回転可能に保持されモータ軸72に係合する駆動軸77と、駆動軸77に保持され水平方向に沿って回転可能な駆動ギヤ78とを備えている。駆動ギヤ78及びギヤ87は互いに噛合する。
【0045】
便鉢11の洗浄を行う場合には、前述と同様、使用者のスイッチ操作に基づいて駆動装置7Dのモータ71が駆動する。すると、モータ軸72、駆動軸77及び駆動ギヤ78が回転し、これにより駆動ギヤ78と逆方向にギヤ87がこれの軸芯P4の回りを水平方向に沿って回転し、第1カム85Dのカム面がリム用の開閉弁4Rのシャフト47を矢印Y3方向つまり上方に押圧し、この結果リム用の開閉弁4Rを開弁させる。よって、水がリム用導管19を介してリム通水路12に供給し、ボウル部10の内面を洗浄する。
【0046】
第1カム85Dのカム面がリム用の開閉弁4Rのシャフト47を矢印Y3方向に押圧しなくなると、リム用の開閉弁4Rが閉弁する。その後、第2カム86Dのカム面がジェット用の開閉弁4Jのシャフト47を矢印Y4方向つまり下方向に押圧し、ジェット用の開閉弁4Jを開弁させる。これにより、前述と同様、水をジェット用導管18を介してジェットノズル15に給水し、トラップ部14に強制的にサイホン作用を生じさせる。
【0047】
次いで、第2カム86Dのカム面がジェット用の開閉弁4Jのシャフト47を矢印Y4方向に押圧しなくなり、ジェット用の開閉弁4Jが閉弁した後、第1カム85Dのカム面がリム用の開閉弁4Rのシャフト47を再度矢印Y3方向に押圧し、リム用の開閉弁4Rを再度開弁させる。これにより、再び水をリム用導管19を介してリム通水路12に給水し、ボウル部10を封水する。
【0048】
実施形態4においても、図12に示すように、開閉弁4J、4Rのシャフト47は便器本体の縦方向に延在しており、シャフト47の先端が側方または後方に突出することが抑えられており、設置スペースが抑えられている。
また、カム装置8は開閉弁4Jと開閉弁4Rとの間に介在して設けられているため、この意味においても設置スペースを抑えることができる。
【0049】
さらに、実施形態3では、図12に示すように、リム用の縦長形状の開閉弁4Rとジェット用の縦長形状の開閉弁4Jとが互いに突き合わせられるように対面しているため、複数個の開閉弁4J、4Rを設置するスペースとしては、1個分のスペースで済む。更にシャフト47と共に、回転軸83D、駆動軸77は縦方向に沿って互いにほぼ平行に配置されているため、この意味においても設置スペースを抑えることができる。
【0050】
なお、本実施形態では、図12に示すように、ジェット用の開閉弁4J側を下側に、リム用の開閉弁4Rを上側に配置しているが、逆に、ジェット用の開閉弁4J側を上側に、リム用の開閉弁4Rを下側に配置することもできる。
(実施形態5)
実施形態5を図13に示す。実施形態5は実施形態4と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。本実施形態では共通の部位には共通の符号を付する。以下、実施形態4と異なる部位を中心として説明する。
【0051】
実施形態5では、ベースプレート31の下面部にジェット用の開閉弁4J、リム用の開閉弁4R及び駆動装置7Eのモータ71が並設状態で取り付けられている。カム装置8Eは、ベースプレート31の軸受90sに回転可能に保持された縦型の第1回転軸91と、ベースプレート31の軸受90tに回転可能に保持された縦型の第2回転軸92と、第1回転軸91に一体に設けられ水平方向に沿って軸芯P6の回りを回転する回転体としての第1ギヤ93と、第1ギヤ93の下面部に突設された第1カム85Eと、第2回転軸92に一体に設けられ水平方向に軸芯P7の回りを回転すると共に第1ギヤ93と噛合する回転体としての第2ギヤ94と、第2ギヤ94の下面部に突設された第2カム86Eとを備えている。第1カム85E及び第2カム86Eは傾斜面をもつ。
【0052】
駆動装置7Eは、ベースプレート31の下面部に取り付けられ上向きのモータ軸72をもつモータ71と、ベースプレート31に設けられた軸受90uに回転可能に保持されモータ軸72に係合する縦型の駆動軸77と、駆動軸77に保持され第1ギヤ93と噛合して水平回転可能な駆動ギヤ78とを備えている。
便鉢11の洗浄を行う場合には、前述と同様、使用者のスイッチ操作に基づいて駆動装置7Eのモータ71が駆動する。すると、モータ軸72及び駆動軸77が一体に回転し、駆動ギヤ78が回転し、これにより、駆動ギヤ78と逆方向に第1ギヤ93がこれの軸芯P6を中心として水平方向で回転し、且つ、第1ギヤ93と逆方向に第2ギヤ94がこれの軸芯P7を中心として水平方向で回転する。
【0053】
第1ギヤ93の回転により、第1カム85Eのカム面がリム用の開閉弁4Rのシャフト47を矢印Y5方向つまり下方に押圧し、リム用の開閉弁4Rを開弁させる。図5(A)及び(B)を参照すれば、押圧コイルバネ52が弾性収縮し、ピストン46は座面41xから離座し、入水ポート42と出水ポート43との連通を開ける。よって、前述と同様、水がリム用導管19を介してリム通水路12に供給し、ボウル部10の内面を洗浄する。
【0054】
本実施形態のカム装置8Eの駆動に伴い、第1カム85のカム面がリム用の開閉弁4Rのシャフト47を矢印Y5方向つまり下方向に押圧しなくなり、リム用の開閉弁4Rが閉弁した後、第2ギヤ94の第2カム86Eのカム面がジェット用の開閉弁4Jのシャフト47を矢印Y6方向つまり下方向に押圧し、ジェット用の開閉弁4Jを開弁させるようになる。これにより、水をジェット用導管18を介してジェットノズル15に給水し、トラップ部14に強制的にサイホン作用を生じさせる。
【0055】
次いで、本実施形態のカム装置8Eの駆動に伴い、第2カム86Eのカム面がジェット用の開閉弁4Jのシャフト47を矢印Y6方向に押圧しなくなり、ジェット用の開閉弁4Jが閉弁した後、第1カム85Eのカム面がリム用の開閉弁4Rのシャフト47を再度矢印Y5方向に押圧し、リム用の開閉弁4Rを再度開弁させる。これにより、水をリム用導管19を介してリム通水路12に給水し、ボウル部10を封水する。
【0056】
本実施形態のカム装置8Eでは、第1カム85Eは第1ギヤ93の下面部に形成されていると共に、第2カム86Eは第2ギヤ94の下面部に形成されているため、長期にわたる使用においても、第1カム85E及び第2カム86Eに塵、水等の異物が付着することを防止することができ、第1カム85E及び第2カム86Eの円滑な作動を確保できる。
【0057】
実施形態5においても、開閉弁4J、4Rのシャフト47は便器本体の縦方向に延在しており、シャフト47の先端が側方または後方に突出することが抑えられており、設置スペースを抑えることができる。
また、カム装置8は開閉弁4J、4Rの軸方向上端に位置して設けられ、カム装置8が開閉弁4J、4Rの設置スペースの上に設置されているため、この意味においても設置スペースを抑えることができる。
【0058】
(実施形態6)
実施形態6を図14及び図15に示す。実施形態6は実施形態5と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。本実施形態では共通の部位には共通の符号を付する。以下、実施形態5と異なる部位を中心として説明する。
【0059】
実施形態6では、カム装置8Fは、互いに対向する取付片81をもつブラケット82に取り付けられており、取付片81に水平方向に沿って架設された回転軸83と、回転軸83に一体的に同軸的に保持された第1カム85F及び第2カム86Fとを備えている。図15に示すように、第1カム85Fは、周方向に1周するリング壁部97と、リング壁部97の内周面に内方に向けて突設された複数個のカム部98とをもつ。カム部98は、周方向で互いに背向する傾斜面98a、98bと、傾斜面98a、98b同士をつなぐ連接面98cとをもつ。
【0060】
本実施形態の開閉弁4R、4Jは、シャフト47が引っ張られると開弁する形態である。開閉弁4R、4Jに設けられているシャフト47の上端部には、横断面円形状をなすピン状の係止子99が設けられている。
カム装置8Fの回転軸83が回転して第1カム85Fが周方向に回転すると、カム部98の傾斜面98aにより係止子99及びシャフト47が矢印Y7方向つまり上方に引っ張られ、更にカム部98の連接面98cが係止子99及びシャフト47の上方への引っ張りを継続する。更に第1カム85Fが回転すると、シャフト47を押圧しているバネまたは重力により、係止子99は傾斜面98bに沿って下る。その後はリング壁部97の内周面97kに沿って係止子99は相対移動する。連接面98cの周長は、係止子99及びシャフト47を持ち上げて開閉弁4Rを開弁させている領域であり、適宜設定することができる。
【0061】
上記説明は、開閉弁4Rを開閉させる第1カム85Fのカム作用についてであるが、他方の第2カム86Fも同様なカム作用を奏し、開閉弁4Jを開閉させるものである。
図14に示すように、回転軸83の軸端部に隣接して同軸的に駆動装置7Fが設けられている。駆動装置7Fは、回転軸73の軸端部に係合するモータ軸72をもつモータ71を備えている。
【0062】
便鉢11の洗浄を行う場合には、前述同様に、駆動装置7Fのモータ71が駆動する。すると、モータ軸72及び回転軸83が一体に回転し、第1カム85F及び第2カム86Fが回転する。第1カム85Fの回転により、第1カム85Fのカム部98がリム用の開閉弁4Rのシャフト47を矢印Y7方向つまり上方向に引っ張り、リム用の開閉弁4Rを開弁させる。よって、前述と同様、水がリム用導管19を介してリム通水路12に供給し、ボウル部10の内面を洗浄する。
【0063】
本実施形態のカム装置8Fのさらなる駆動に伴い、第1カム85Fがリム用の開閉弁4Rのシャフト47を矢印Y7方向に引っ張らなくなり、リム用の開閉弁4Rが閉弁する。その後、第2カム86Fのカム部98がジェット用の開閉弁4Jのシャフト47を矢印Y8方向に引っ張り、ジェット用の開閉弁4Jを開弁させる。これにより、水をジェット用導管18を介してジェットノズル15に給水し、トラップ部14に強制的にサイホン作用を生じさせる。
【0064】
次いで、第2カム86Fがジェット用の開閉弁4Jのシャフト47を矢印Y7方向に引っ張らなくなり、ジェット用の開閉弁4Jが閉弁する。その後、第1カム85Fがリム用の開閉弁4Rのシャフト47を再度矢印Y7方向に引っ張り、リム用の開閉弁4Rを再度開弁させるようになる。これにより、水をリム用導管19を介してリム通水路12に給水し、ボウル部10を封水する。
【0065】
実施形態6においても、開閉弁4J、4Rのシャフト47は便器本体の縦方向に延在しており、シャフト47の先端が側方または後方に突出することが抑えられており、設置スペースを抑えることができる。
また、カム装置8Fは開閉弁4J、4Rの軸方向上端に位置して設けられ、カム装置8Fが開閉弁4J、4Rの設置スペースの上に設置されているため、この意味においても設置スペースを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係り、タンクレス便器の要部の断面図である。
【図2】実施形態1に係り、タンクレス便器の要部の斜視図である。
【図3】実施形態1に係り、タンクレス便器の要部の平面図である。
【図4】実施形態1に係り、タンクレス便器の要部の背面図である。
【図5】実施形態1に係り、(A)は開閉弁の閉弁状態を模式的に示す断面図であり、(B)は開閉弁の開弁状態を模式的に示す断面図である。
【図6】実施形態1に係り、ジェット用の開閉弁及びカム装置を用いた便器洗浄装置の側面図である。
【図7】実施形態1に係り、ジェット用の開閉弁、リム用の開閉弁及びカム装置を用いた便器洗浄装置の正面図である。
【図8】実施形態2に係り、ジェット用の開閉弁及びカム装置を用いた便器洗浄装置の側面図である。
【図9】実施形態2に係り、ジェット用の開閉弁、リム用の開閉弁及びカム装置を用いた便器洗浄装置の正面図である。
【図10】実施形態3に係り、ジェット用の開閉弁及びカム装置を用いた便器洗浄装置の側面図である。
【図11】実施形態3に係り、ジェット用の開閉弁、リム用の開閉弁及びカム装置を用いた便器洗浄装置の正面図である。
【図12】実施形態4に係り、ジェット用の開閉弁、リム用の開閉弁及びカム装置を用いた便器洗浄装置の一部を断面にして示す正面図である。
【図13】実施形態5に係り、ジェット用の開閉弁、リム用の開閉弁及びカム装置を用いた便器洗浄装置の一部を断面にして示す正面図である。
【図14】実施形態6に係り、ジェット用の開閉弁、リム用の開閉弁及びカム装置を用いた便器洗浄装置の正面図である。
【図15】実施形態6に係り、カム装置の側面図である。
【符号の説明】
1…便器本体
3…便器洗浄装置
4R…リム用の開閉弁、4J…ジェット用の開閉弁
41…弁ハウジング
42…入水ポート
43…出水ポート
47…シャフト
7…駆動装置(71…モータ)
8、8D、8E、8F…カム装置
85、85D、85E、85F…第1カム
86、86D、86E、86F…第2カム
Claims (3)
- 便器洗浄タンクを有さず、給水管から供給される水で便器本体の洗浄を行なう便器洗浄装置をもつタンクレス便器において、
前記便器洗浄装置は、前記給水管に連通して水が供給される入水ポートと前記便器本体の流路に該水を供給可能な出水ポートとが形成された弁ハウジングと、該弁ハウジングから突出して該弁ハウジングに軸方向で移動可能に設けられ、該入水ポートと該出水ポートとの開閉を行うシャフトをもつ弁機構とを有する複数個の開閉弁と、
該シャフトを該軸方向に移動させるカムを有するカム装置とを備え、
上記便器本体は、横方向から見て、後部上方が後部下方に比べて前方に位置する段差を有し、
該弁ハウジングの内部には、該入水ポート及び該出水ポートに連通する該軸方向に延びるピストン室が形成され、
該弁機構は、該ピストン室に摺動可能に設けられ、座面から離座することにより該入水ポートと該出水ポートとを連通させるピストンと、該ピストンに同軸的に設けられ、カム装置のカムにより該弁ハウジング側に押圧される該シャフトとで構成され、
該入水ポートは該ピストンの周面側に開口し、該出水ポートは該ピストンの該軸方向の一方側に開口し、
該ピストン室には、該ピストンの一方側と該軸方向で連通する連通路によって連通する圧力相殺室が該ピストンの他方側と該弁ハウジングとの間で形成され、
上記便器洗浄装置は、上記シャフトが該便器本体の縦方向に延在するように上記全開閉弁が該便器本体の該後部上方の該段差内に設けられていることを特徴とするタンクレス便器。 - 開閉弁の軸方向上端にカム装置が設けられ、該カム装置に隣接してカムを駆動するモータが設けられていることを特徴とする請求項1記載のタンクレス便器。
- 開閉弁の軸方向下端にカム装置が設けられ、該カム装置に隣接してカムを駆動するモータが設けられていることを特徴とする請求項1記載のタンクレス便器。
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