JP7368789B2 - トイレ空間用脱臭装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トイレ空間用脱臭装置に関する。
トイレ空間において脱臭を行うトイレ空間用脱臭装置として、種々のものが知られている。また、トイレ空間における空気に含まれる臭気成分の中には、水溶性が高いものがあることが知られており、空気を水に接触させることによって、空気に含まれる臭気成分を水に溶解させるトイレ空間用脱臭装置が提案されている。
この種のトイレ空間用脱臭装置として、例えば、特許文献1に示すものが知られている。特許文献1に記載のトイレ空間用脱臭装置は、便鉢部と外部とを連通する気体流路を有し、気体流路に気体を吸引するファン装置と、吸引した気体に水を噴出する水噴出装置と、水噴出装置によって噴出された水を便鉢部に導出する水導出部を備える。
また、例えば、特許文献2に示すものが知られている。特許文献2に記載のトイレ空間用脱臭装置は、市水を供給する給水路と、水を貯水し悪臭を含んだ空気が導入される消臭室と、消臭室に貯水した水を排水する排水路と、便器内の開口部とを連通する水路とを有し、排水路には、一定期間ごとに水を排水路から排水する開閉弁を備える。
特開2017-223030号公報 実開平4-117074号公報
特許文献1のような形態においては、水噴出装置によって噴出した水をファン装置が引き込む可能性がある。そのため、引き込まれた水によりファン装置が被水することで、ファン装置が故障する懸念がある。
ここで、特許文献2のように水中に空気を導入する形態においては、吸引した気体に水を噴出させる形態に比べて、ファン装置が被水することを抑制することができる。しかし、消臭室内に貯水した水に含まれるゴミ等が、排水路中に設けられた開閉弁でゴミかみを生じさせる可能性がある。そのため、開閉弁を閉じられない止水不良状態となり、貯水が行えなくなり、脱臭を行えなくなる懸念がある。また、開閉弁が閉じた状態が続いた場合、粘着性のゴミが開閉弁に付着することで、開閉弁の固着が生じる可能性がある。そのため、開閉弁が固着し開閉弁が開けられない状態で消臭室に水が供給される場合、排水路以外から水が排出されてしまい、漏水が生じる懸念がある。
本発明は上記の課題を解決するものであって、水による脱臭を行うトイレ空間用脱臭装置において、ファン装置の被水による故障を抑止するとともに、止水不良により脱臭ができなくなることを抑止し、かつ、漏水を抑止することができるトイレ空間用脱臭装置を提供する。
第1の発明のトイレ空間用脱臭装置は、気体を吸気する吸気部と、脱臭した気体を排気する排気部と、を連通する脱臭風路を形成し、上記脱臭風路には、上記吸気部から気体を引き込むファン装置と、水を溜めることが可能な水溜め部と、を備え、上記水溜め部に水を供給する給水部と、排水口を形成し上記水溜め部と連通する排水部材と、を有し、上記排水部材は、上記排水口が上方を向くことで上記水溜め部に水を溜める第1姿勢と、上記排水口が下方を向くことで上記水溜め部に溜めた水を上記排水口から排水する第2姿勢と、に姿勢を変更可能に構成され、上記第1姿勢における上記排水口の上下方向の位置は上記水溜め部の下面より上側に位置し、上記第2姿勢における上記排水口の上下方向の位置は上記水溜め部の下面より下側に位置する、トイレ空間用脱臭装置である。
第1の発明によれば、排水部材は第1姿勢の際に、排水口の上下方向の位置が水溜め部の下面より上側に位置することで水溜め部に水を溜め、第2の姿勢の際に、排水口の上下方向の位置が水溜め部の下面より下側に位置することで水溜め部の水を排出することができる。そのため、水溜め部に水を溜める状態と水溜め部から水を排水する状態とを、開閉弁のように弁が弁座に接触する状態と接触しない状態とで切り替えるような形態に比べて、開閉弁のゴミかみによる止水不良を抑止することができる。また、水溜め部に水を溜める状態と水溜め部から水を排水する状態とを、開閉弁のように弁が弁座に接触する状態と接触しない状態とで切り替えるような形態に比べて、開閉弁の固着による漏水を抑止することができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記排水部材は、上記排水口の上下方向の位置が上記第1姿勢と上記第2姿勢との間に位置する、第3姿勢に変更可能に構成される。
第2の発明によれば、排水部材を第3姿勢とすることで、水溜め部に溜める水の水位を第1姿勢にしたときに比べて小さくすることができる。そのため、ファン装置への水の引き込みを抑止できる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、記水溜め部に溜めた水の水位が上記第1姿勢の上記排水部材の上記排水口の上下方向の位置を超える場合に、上記水溜め部に溜めた水を排水するオーバーフロー手段を有する。
第3の発明によれば、水溜め部に過剰な給水が生じたときにオーバーフロー手段より排水することができる。
第4の発明は、第3の発明において、上記オーバーフロー部は、上記吸気口下端面を下方へ切欠いて形成される凹部である。
第4の発明によれば、仮に排水口が閉塞してしまった場合には、凹部より、排水することができる。
本発明のトイレ空間用脱臭装置によれば、水による脱臭を行うにあたって、ファン装置の被水による故障を抑止するとともに、止水不良により脱臭ができなくなることを抑止し、かつ、漏水を抑止することができる。
本発明の第1実施形態のトイレ装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態の水脱臭ユニットの斜視図である。 図2の水脱臭ユニットからカバーを外した状態の斜視図である。 本発明の第1実施形態の水脱臭ユニットの断面図である。 本発明の第1実施形態の水脱臭ユニットにおける第1姿勢時の断面図である。 本発明の第1実施形態の水脱臭ユニットにおける第2姿勢時の断面図である。 本発明の第2実施形態の水脱臭ユニットにおける第1姿勢時の断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例の水脱臭ユニットにおける第2姿勢時の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の第1実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は本実施形態のトイレ装置1の斜視図である。図1に示すように、トイレ空間に設置されるトイレ装置1は、腰掛大便器100(以下、単に便器100と称する)と、便器100の上に設置された衛生洗浄装置200とを有する。便器100は、上方に向けて開口され水が溜められるボウル部101を有する。ボウル部101は操作部(図示せず)を使用者が操作することで洗浄水により洗浄され、排水配管(図示せず)へと洗浄水を排水する。衛生洗浄装置200は、便器100に腰掛けた使用者のおしりなどの局部の洗浄を実現する局部洗浄機能部などを有する。なお、図1においては、衛生洗浄装置200のカバー、局部洗浄機能部に含まれるノズル等を図示せず省略している。
また、衛生洗浄装置200は、トイレ空間用脱臭装置10(以下、単に脱臭装置10と称する)を有する。脱臭装置10は、水脱臭ユニット20と、制御部90とを有する。
図2は、本実施形態の水脱臭ユニット20の斜視図である。
図3は、図2の水脱臭ユニット20からカバー22を外した状態の斜視図である。
図4は、本実施形態の水脱臭ユニット20の断面図である。
図2~図4に示すように、水脱臭ユニット20は、ケース21と、カバー22とを有する。ケース21とカバー22との間の空間に、水脱臭部40、ファン装置60、および酸化触媒(図示せず)が設けられている。
ファン装置60の駆動により、ケース21とカバー22との間の空間内を気体である空気が流れる。この空気が流れる風路(脱臭風路)80の一端部に吸気部123が設けられ、他端部に排気部124が設けられている。吸気部123は吸気口23を形成し、排気部124は排気口24を形成する。脱臭風路80は吸気口23と排気口24とを連通する。脱臭風路80において吸気口23および排気口24以外の領域は、ケース21およびカバー22によって覆われている。以降、脱臭風路80から見てケース21のある方向を上(上方向)、カバー22のある方向を下(下方向)として説明する。
吸気口23は脱臭風路80の最上流に位置し、排気口24は脱臭風路80の最下流に位置する。ファン装置60は、水脱臭部40よりも、脱臭風路80における下流側に配置されている。酸化触媒(図示せず)は、ファン装置60よりも、脱臭風路80における下流側に配置されている。吸気口23と排気口24との間に、吸気口23側から順に、水脱臭部40、ファン装置60、および酸化触媒(図示せず)が配置されている。
水脱臭部40は、水溜め部50を有する。水溜め部50は、吸気口23とファン装置60との間に位置し、ケース21に形成された凹部である。水溜め部50の側壁を形成する部分は吸気部123として機能し、吸気口23は水溜め部50の側壁を形成する部分の上端とカバー22の下面とで形成される。水脱臭ユニット20が図4に示す便器100の上に設置された状態において、吸気口23はボウル部101に向けて開口する。また、カバー22の下面の水溜め部50上側に整流部27が設けられている。整流部27は、カバー22下面から脱臭風路80に向けて突出する壁部である。ファン装置60の駆動により、吸気口23から水溜め部50に空気が吸気される。
図2および図3に示すように、水溜め部50に給水部26が接続されている。給水部26は水溜め部50の側壁を形成する部分に給水口26aを形成している(図5および6参照)。給水口26aから水溜め部50に向けて水が給水され、水溜め部50にてその水を溜めることが可能となっている。水溜め部50に溜められた水の水面は脱臭風路80の一部を形成する。
水溜め部50に溜められた水は、排水部材25の一端に設けられた排水口25aから排水される。排水口25aから排水された水は、ボウル部101へ排水される。排水部材25はL字状に形成された樹脂製の硬質部材であり、排水部材25と水溜め部50との間には内部に接続流路を形成する接続流路形成部29が設けられる。排水部材25は上下方向に回動可能に、他端側が接続流路部材29に取り付けられる。接続流路形成部29は水溜め部50と排水部材25の他端とを連通し、接続流路の下面29aは水溜め部50の下面と接続しするように延びる。接続流路の下面29aは排水部材25の他端側へ向けて下り傾斜している。また、水溜め部50の下面は接続流路の下面29aへ向かう方向へと下り傾斜している。
接続流路形成部29には駆動部70が取り付けられている。駆動部70はモーター(図示せず)とモーター(図示せず)の回転を排水部材25に伝達する伝達部(図示せず)とを備えている。モーター(図示せず)は制御部90によって制御される。伝達部(図示せず)は接続流路の外側、即ち、給水口26aから給水された水が触れない位置にてモーター(図示せず)の回転を排水部材25に伝達する。伝達部(図示せず)は例えば、ギヤにて構成されるが、本発明はギヤ以外の構成にてモーターの回転を伝達する構成としてもよい。このような構成により、排水部材25は、駆動部70により上下方向に回動される。
駆動部70により、排水部材25が上下方向に回動することで、排水口25aの向きの変更が可能となっている。制御部90は、給水口26aから水溜め部50に水を給水し、水溜め部50に水を溜める場合には、排水口25aが上方を向く第1姿勢とする。第1姿勢の際には、排水口25aの下端は水溜め部50の下面の下端よりも上側に位置する。排水部材25が第1姿勢となる場合、排水口25aの上下方向における位置が水溜め部50に溜められる水の最高水位を規定する。即ち、水溜め部50の水位が排水口25aの下端位置を越えると、排水口25aから排水される。このような構成により、水溜め部50に水が溜められた状態においては、接続流路内及び排水部材25にも水が溜められた状態となる。また、制御部90は、水溜め部50から排水する場合には、排水口25aが下方を向く第2姿勢とする。第2姿勢の際には、排水口25aの下端は水溜め部50の下面の下端よりも下側に位置する。このような構成により、水溜め部50に溜められた水は接続流路を介して排水部材25の排水口25aから、ボウル部101へ排水される。
吸気口23を形成している、水溜め部50の側壁を形成する部分、即ち、吸気口23下端面は、下方へ切欠いて形成される凹部23aを有する。凹部23aは水溜め部50に溜めた水の水位が第1姿勢の排水部材25の排水口25aの上下方向の位置を超える場合に、水溜め部50に溜めた水を排水部材25を介さずにボウル部101へ排水するオーバーフロー手段として機能する。
次に、本実施形態の脱臭装置10の動作について説明する。
図5は、本実施形態の水脱臭ユニットにおける第1姿勢時の断面図である。
図6は、本実施形態の水脱臭ユニットにおける第2姿勢時の断面図である。
なお、図5および図6においては水溜め部50に溜められた水を図示せずに省略している。
図1に示す便器100への使用者の着座が検知されると、制御部90の制御により、ファン装置60、および排水部材25が駆動され、給水部26から水溜め部50へ水が給水される。このとき、図5に示すように排水部材25は排水口25aが上方を向く第1姿勢をとることで、水溜め部50に水が溜められる。また、排水部材25の姿勢、即ち、排水口25aが向く方向はは任意の向きで変更可能である。
例えば、ファン装置60の駆動と、給水部26からの給水は同時に開始される。または、ファン装置60の駆動タイミングと、給水タイミングにはタイムラグがあってもよい。制御部90は、ファン装置60の駆動開始および停止、ならびに給水部26からの水の給水開始および停止を制御する。駆動されたファン装置60は、吸気口23から脱臭風路80内に空気を吸気する。
図3及び図4において、ファン装置60を駆動している際の脱臭風路80内の空気の流れを黒太線の矢印で示す。吸気口23から吸気された空気は、水溜め部50の空間を流れてファン装置60に吸い込まれ、排気口24から脱臭装置10外へと排気される。
図4に示すように、吸気口23から吸気され臭気成分を含んだ空気は、整流部27により水溜め部50に溜められた水の水面へと向きが変更され、水面に沿うように流れ、水溜め部50に溜められた水の水面が脱臭風路80の一部を形成する。そして、臭気成分の内、アンモニアやトリメチルアミンなどの水溶性の高い臭気成分が水溜め部50に溜められた水に溶解し、脱臭される。
脱臭風路80中をさらに下流側に流れた空気中における、水Wに溶解しなかった硫化水素やメチルメルカプタンなどの、アンモニアやトリメチルアミンに比べて水に溶解しにくい臭気成分は、酸化触媒(図示せず)により脱臭される。酸化触媒(図示せず)は、硫化水素、メチルメルカプタンを酸化し分解する。
このように本実施形態によれば、水脱臭部40で、水溶性の高いアンモニアやトリメチルアミンを脱臭でき、さらに、酸化触媒(図示せず)で、アンモニアやトリメチルアミンに比べて水に溶解しにくい硫化水素やメチルメルカプタンを脱臭することができる。脱臭された空気は、排気口24から排気される。
また、吸気口23から空気と一緒に吸い込まれた埃や紙片等の粉塵を、水溜め部50に溜められた水で捕捉することができ、酸化触媒(図示せず)に粉塵が流れることによる酸化触媒70の性能低下を抑制することができる。さらに、ファン装置60が、水溜め部50よりも脱臭風路の下流側に配置されているため、粉塵がファン装置60へ到達してしまうことも抑制できる。また、通常、脱臭装置の吸気口には、粉塵を補足するためのメッシュフィルタが設けられるが、本実施形態においては、水溜め部50により粉塵を補足することができ、メッシュフィルタを設けなくともよい。そのため、本実施形態においては、メッシュフィルタをメンテナンスする手間をなくすことができる。
また、水溜め部50に水を溜め、ファン装置60を駆動させて脱臭を行う際の排水部材25の姿勢、即ち、排水口25aの位置は、第1姿勢よりも低く、第2姿勢よりも高い第3姿勢とすることができる。
使用者が便器100からの離座を検知すると、ファン装置60の駆動が停止し、排水部材25が駆動する。このとき図6に示すように排水部材25は排水口25aが下方を向く第2姿勢をとる。そして、水溜め部50の下面は、接続流路の下面29aに向かって下り傾斜しているため、水溜め部50に溜まっていた水は、接続流路を介し排水部材25を通じて、排水口25aから便器100のボウル部101に排水される。また、水溜め部50に溜められた水に捕捉された水溶性の臭気成分も水とともに排水される。図1及び図6において、排水部材25だ第2姿勢となり排水口25aから排水する際の水の流れを黒太線の矢印で示す。
本発明の第1実施形態であるトイレ装置1の脱臭装置10によれば、排水部材25は排水口25aが上方を向くことで水溜め部50に水を溜める第1姿勢と、排水口25aが下方を向くことで水溜め部50に溜めた水を排水口25aから排水する第2姿勢と、に姿勢を変更可能に構成され、第1姿勢における排水口25aの上下方向の位置は水溜め部50の下面より上側に位置し、第2姿勢における排水口25aの上下方向の位置は水溜め部50の下面より下側に位置する。そのため、水溜め部50に水を溜める状態と水溜め部50から水を排水する状態とを、開閉弁のように弁が弁座に接触する状態と接触しない状態とで切り替えるような形態とする必要がなく、開閉弁のゴミかみ及びゴミかみによる止水不良を防ぐことができる。また、水溜め部50に水を溜める状態と水溜め部50から水を排水する状態とを、開閉弁のように弁が弁座に接触する状態と接触しない状態とで切り替えるような形態とする必要がなく、開閉弁の固着及び固着による漏水を防止することができる。
また、本発明の第1実施形態であるトイレ装置1の脱臭装置10によれば、排水部材25は、排水口25aの上下方向の位置が第1姿勢と第2姿勢との間に位置する、第3姿勢に変更可能である。そのため、排水部材25を第3姿勢とすることで、水溜め部50に溜める水の水位を第1姿勢としたときに比べて小さくすることができる。水溜め部50に溜める水の水位を第1姿勢としたときより小さくすることで、第1姿勢としたときよりも脱臭風路80の流路断面積を大きくすることができる。脱臭風路80の流路断面積を大きくすることで、水溜め部50に溜めた水がファン装置60へと引き込まれることを抑止することができる。また、水が引き込まれることを抑止することができるため、排水部材25を第3姿勢とした状態においては、第1姿勢のときよりもファン装置60により引き込まれる風量を大きくすることができる。
また、本発明の第1実施形態であるトイレ装置1の脱臭装置10によれば、水溜め部50に溜めた水の水位が第1姿勢の排水部材25の排水口25aの上下方向の位置を超える場合に、水溜め部50に溜めた水を排水するオーバーフロー手段として、凹部23aを有する。そのため、水溜め部50に過剰な給水が生じたときに凹部23aより排水することができる。
また、本発明の第1実施形態であるトイレ装置1の脱臭装置10によれば、オーバーフロー手段は、吸気口23端面を下方へ切欠いて形成される凹部23aである。そのため、仮にバイオフィルムまたは水溜め部50への異物の混入などで排水部材25が閉塞してしまった場合には、水溜め部50への過剰な給水が生じる際は、凹部23aから排水することができる。これにより、脱臭装置10からボウル部101と異なる場所にに水が漏れ出てしまうことを抑止することができる。
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態による脱臭装置を説明する。
本実施形態の脱臭装置は、駆動部が水脱臭ユニット全体を駆動させることで排水部材を第1姿勢と第2姿勢とに変更する点が、上述した第1実施形態とは異なる。従って、ここでは、本発明の第2実施形態の、第1実施形態とは異なる部分のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。図7は、本発明の第2実施形態の水脱臭ユニットにおける第1姿勢時の断面図である。
図7に示すように、排水部材225と水溜め部50との間には内部に接続流路を形成する接続流路形成部29が設けられる。排水部材225はL字状に形成された樹脂製の硬質部材であり、一端には排水口225aが形成され、排水口225aから排水された水は、ボウル部101へ排水される。排水部材225の他端側が接続流路部材29に固定して取り付けられる。接続流路形成部29は水溜め部50と排水部材225の他端とを連通し、接続流路の下面29aは水溜め部50の下面と接続しするように延びる。
また、図7に示すように、本実施形態における水脱臭ユニット220のケース21には駆動部270が取り付けられている。駆動部270は、回転される回転軸部270aと、回転軸部270aの回転をケース21に伝達する伝達部270bとを備えている。
回転軸部270aは、ケース21の排水部材25とは水溜め部50を挟んで逆側に配置される。回転軸部270aは制御部90によって制御されるモーター(図示せず)により回転される。伝達部270bは、回転軸部270aから排水部材225側へ向けて延びる板状の部材であり、ケース21の下面に固定される。伝達部270bはケース21の下面、即ち、給水口26aから給水された水が触れない位置にて回転軸部270aの回転をケース21及びカバー22に伝達する。なお、回転軸部270aはモーター(図示せず)によって回転されるが、他の手段により回転されてもよい。このような構成により、駆動部270が上方へ駆動すると、回転軸部270aを回転軸として伝達部270bとケース21とが一体的に上方へ回動し、ケース21の駆動部270が設けられた側とは逆側(即ち、排水部材225側)が上方へと持ち上げられる。また、駆動部270が下方へ駆動すると、ケース21の駆動部270が設けられた側とは逆側(即ち、排水部材225側)は下方へと下げられる。
駆動部270により、排水部材25が上下方向に回動することで、排水口225aの向きの変更が可能となっている。制御部90は、給水口26aから水溜め部50に水を給水し、水溜め部50に水を溜める場合には、図7に示す、排水口225aが上方を向く第1姿勢とする。第1姿勢の際には、排水口225aの下端は水溜め部50の下面の下端よりも上側に位置する。排水部材225が第1姿勢となる場合、排水口225aの上下方向における位置が水溜め部50に溜められる水の最高水位を規定する。即ち、水溜め部50の水位が排水口225aの下端位置を越えると、排水口225aから排水される。このような構成により、水溜め部50に水が溜められた状態においては、接続流路内及び排水部材225にも水が溜められた状態となる。また、制御部90は、水溜め部50から排水する場合には、ケース21を回動させることで、排水口225aが下方を向く第2姿勢とする。第2姿勢の際には、排水口225aの下端は水溜め部50の下面の下端よりも下側に位置する。このような構成により、水溜め部50に溜められた水は接続流路を介して排水部材225の排水口225aから、ボウル部101へ排水される。
なお、本実施形態においては、排水部材225を接続流路部材29に固定して取り付けたが、第1実施形態のように排水部材225を上下方向に回動可能とし、駆動部70をさらに備える構成としてもよい。
さらに、駆動部270の変形例として、図8に示すように、駆動部270の伝達部270bをケース21に固定しない形態としてもよい。図8は、本発明の第2実施形態の変形例の水脱臭ユニットにおける第2姿勢時の断面図である。
この形態においては、回転軸部270aを回転軸として伝達部270bが上方へ回動すると、伝達部270bの回転軸部270a側とは逆側の端部にてケース21の下面を押し上げていくことができる。これにより、駆動部270が上方へ駆動すると、ケース21の駆動部270が設けられた側と同じ側(即ち、排水部材225と逆側)が上方へと持ち上げられる。よって、駆動部270が上方へ回動することでケース排水口225aが下方を向く第2姿勢とすることができる。
以上説明した実施形態では、脱臭装置10を衛生洗浄装置200に設けた例を説明したが、本発明による脱臭装置は、大便器および小便器の少なくともいずれかを含むトイレ空間に設けられればよく、脱臭装置10は例えば小便器に設けてもよい。
また、本発明は、排水部材25をL字状の硬質部材としなくともよい。例えば、ゴム等で形成された可撓性のある軟質部材のチューブにて排水部材を形成する構成であってもよい。その場合、チューブの排水口側を駆動部により曲げることで、第1姿勢と第2姿勢とに姿勢を変更する。
また、本発明は、排水口25aからの排水先はボウル部101でなくともよい。例えば、ボウル部101に溜められた水の中に接続される流路を形成しこの流路に排水口から排水する構成、または、トイレ装置1の排水が流れこむ排水配管に接続される流路を形成この流路に排水口から排水する構成であってもよい。
なお、トイレ空間用脱臭装置の中でも、特に、衛生洗浄装置200に設けられる脱臭装置は小型化が要請されるところ、排水口25aからボウル部101に向けて排水する構成は、ボウル部101に溜められた水の中に排水する構成や、排水配管に排水する構成より、脱臭装置の複雑化および大型化を抑制することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
1…トイレ装置、10…脱臭装置、20…水脱臭ユニット、23…吸気口、23a…凹部、24…排気口、25…排水部材、25a…排水口、26…給水部、40…水脱臭部、50…水溜め部、60…ファン装置、70…駆動部、80…脱臭風路、90、制御部、100…便器、101…ボウル部、200…衛生洗浄装置、220…水脱臭ユニット、225…排水部材、225a…排水口、270…駆動部、270a…回転軸部、270b…伝達部

Claims (3)

  1. 気体を吸気する吸気部と、脱臭した気体を排気する排気部と、を連通する脱臭風路を形成し、
    上記脱臭風路には、上記吸気部から気体を引き込むファン装置と、水を溜めることが可能な水溜め部と、を備え、
    上記水溜め部に水を供給する給水部と、
    排水口を形成し上記水溜め部と連通する排水部材と、を有し、
    上記排水部材は、上記排水口が上方を向くことで上記水溜め部に水を溜める第1姿勢と、上記排水口が下方を向くことで上記水溜め部に溜めた水を上記排水口から排水する第2姿勢と、に姿勢を変更可能に構成され、
    上記第1姿勢における上記排水口の上下方向の位置は上記水溜め部の下面より上側に位置し、上記第2姿勢における上記排水口の上下方向の位置は上記水溜め部の下面より下側に位置し、
    上記排水部材は、上記排水口の上下方向の位置が上記第1姿勢と上記第2姿勢との間に位置する、第3姿勢に変更可能に構成されるトイレ空間用脱臭装置。
  2. 上記水溜め部に溜めた水の水位が上記第1姿勢の上記排水部材の上記排水口の上下方向の位置を超える場合に、上記水溜め部に溜めた水を排水するオーバーフロー手段を有する請求項1に記載のトイレ空間用脱臭装置。
  3. 上記オーバーフロー部は、上記吸気口下端面を下方へ切欠いて形成される凹部である請求項に記載のトイレ空間用脱臭装置。
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