JP7212309B2 - トイレ空間用脱臭装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トイレ空間用脱臭装置に関する。
トイレ空間において脱臭を行う脱臭装置として、空気を水に接触させることによって、空気に含まれる臭気成分を水に溶解させるものが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の脱臭装置は、温水洗浄便座に設けられ、ファン装置によって気体流路に吸入された空気に水を噴出する水噴出装置を備える。
特開2017-223030号公報
トイレ空間における臭気の内、アンモニアやトリメチルアミンに比べて、硫化水素やメチルメルカプタンは水に溶けにくい。そのため、特許文献1のように水噴出装置によって噴出される水のみで臭気を空気中から除去しようとしても、硫化水素やメチルメルカプタンは除去しきれない懸念がある。
ここで、この懸念の解決に当たって、1つの風路中に水脱臭部と酸化触媒を配置し、水溶性の高い臭気成分と、これら臭気成分より水溶性は低いが酸化分解性の高い臭気成分の両方を効果的に脱臭することが考えられる。
1つの風路中に水脱臭部と酸化触媒を配置を配置する場合において、水脱臭部として水を溜める構成にすると、溜められた水により脱臭風路が狭められることで脱臭風路における圧力損失が増大する。この圧力損失の増大により、酸化触媒による脱臭性能が低下する懸念がある。
そこで、本発明は、水を溜める構成の水脱臭部と、酸化触媒とを1つの風路中に配置しつつ、水溶性の高い臭気成分と、これら臭気成分より水溶性は低いが酸化分解性の高い臭気成分の両方を効果的に脱臭することができるトイレ空間用脱臭装置を提供する。
第1の発明のトイレ空間用脱臭装置は、空気を吸気する吸気口を形成する吸気部と、空気を排気する排気口を形成する排気部と、前記吸気口と前記排気口とを連通し空気を流通させる脱臭風路中に設けられたファン装置と、水を溜めることが可能で、溜めた水の水面が前記脱臭風路の一部を形成する水溜め部と、前記脱臭風路中に設けられた酸化触媒と、前記水溜め部へ給水する給水部と、前記水溜め部から排水する排水部と、前記給水部による給水、及び、前記ファン装置による吸気を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記給水部による前記水溜め部への第1水量の給水を行う第1給水モードと、前記給水部による前記水溜め部への前記第1水量より少ない第2水量の給水を行う第2給水モードとを実行する。
第1の発明によれば、第2給水モードでは水溜め部に溜められる水量が第1給水モードよりも少ないため、脱臭風路中の圧力損失を抑止することができ、酸化触媒による脱臭性能が低下することを抑止することができる。
一方で、第1給水モードでは、第2給水モードよりも多い水量の水が水溜め部に溜められ、水溶性の高い臭気成分の脱臭効果が高まる。
したがって、第1の発明によれば、水溶性の高い臭気成分と、これら臭気成分より水溶性は低いが酸化分解性の高い臭気成分の両方を効果的に脱臭することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御部は、前記ファン装置により最大風量である第1風量の吸気を行う第1吸気モードと、前記第1風量よりも少ない第2風量の吸気を行う第2吸気モードとを実行し、前記第1給水モードの実行時には前記第1吸気モードを実行しない。
水溶性の高い臭気成分の脱臭にあたっては水量が多いほうがよいが、多くすればするほど水が水溜め部から溢れる懸念がある。第2の発明によれば、水量の多い第1給水モード時には、最大風量である第1風量よりも風量が小さい第2風量による第2吸気モードが実行され、最大風量の第1吸気モードを実行しない。水量が多いときには風量を抑えることで水溜め部に溜められた水の波立ちや、ファン装置に水が吸い込まれることを抑止できる。したがって、水脱臭効果を高めるために水量を多くした場合には水の溢れを抑止でき、一方で第2給水モードで圧力損失を抑えつつ第1吸気モードを実行して風量を増やすことができ、酸化触媒による脱臭効果を高めることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記制御部は、前記ファン装置により前記第2風量よりも少ない第3風量の吸気を行う第3吸気モードを実行し、前記第1給水モードの実行時には前記第3吸気モードを実行する。
第3の発明によれば、水量の多い第1給水モード時には、第2風量よりもさらに風量が小さい第3風量による第3吸気モードが実行され、最大風量の第1吸気モードを実行しない。水量が多いときには風量をさらに抑えることで水溜め部に溜められた水の波立ちや、ファン装置に水が吸い込まれることの抑止効果をさらに高くできる。
第4の発明は、第1~第3の発明のいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記排水部から排水後、前記ファン装置を駆動させ前記水溜め部を乾燥させる乾燥モードを実行する。
水溶性の高い臭気成分の脱臭するための水を溜める構成においては、バイオフィルムが形成される懸念がある。第4の発明によれば、乾燥モードを実行することで、排水された後の水溜め部を乾燥することができ、水溜め部におけるバイオフィルムの形成を抑止することができる。
本発明のトイレ空間用脱臭装置によれば、水を溜める構成の水脱臭部と、酸化触媒とを1つの風路中に配置しつつ、水溶性の高い臭気成分と、これら臭気成分より水溶性は低いが酸化分解性の高い臭気成分の両方を効果的に脱臭することができる。
一実施形態のトイレ装置の斜視図である。 一実施形態の水脱臭ユニットの斜視図である。 図2の水脱臭ユニットからカバーを外した状態の斜視図である。 一実施形態の水脱臭ユニットの断面図である。 一実施形態の水脱臭ユニットにおける水溜め動作時の模式断面図である。 一実施形態の水脱臭ユニットにおける排水動作時の模式断面図である。 一実施形態のトイレ空間用脱臭装置の動作例のフローチャートである。 一実施形態のトイレ空間用脱臭装置の他の動作例のフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態の1つについて説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態のトイレ装置1の斜視図である。
図1に示すように、トイレ空間に設置されるトイレ装置1は、腰掛大便器(以下、単に便器と称する)100と、便器100の上に設置された衛生洗浄装置200とを有する。便器100は、上方に向けて開口され水が溜められたボウル部101を有する。ボウル部101は操作部(図示せず)を使用者が操作することで洗浄水により洗浄され、排水配管(図示せず)へと洗浄水を排水する。衛生洗浄装置200は、便器100に腰掛けた使用者のおしりなどの局部の洗浄を実現する局部洗浄機能部などを有する。なお、図1においては、局部洗浄機能部に含まれるノズル等を図示せず省略している。
また、衛生洗浄装置200は、トイレ空間用脱臭装置(以下、単に脱臭装置と称する)10を有する。脱臭装置10は、水脱臭ユニット20と、制御部90とを有する。
図2は、実施形態の水脱臭ユニット20の斜視図である。
図3は、図2の水脱臭ユニット20からカバー22を外した状態の斜視図である。
図4は、水脱臭ユニット20の断面図である。
図2~図4に示すように、水脱臭ユニット20は、ケース21と、カバー22とを有する。ケース21とカバー22との間の空間に、水脱臭部40、ファン装置60、および酸化触媒70が設けられている。
ファン装置60の駆動により、ケース21とカバー22との間の空間内を空気が流れる。この空気が流れる風路(脱臭風路)80の一端部に吸気口部123が設けられ、他端部に排気口部124が設けられている。吸気口部123は吸気口23を形成し、排気口部124は排気口24を形成する。脱臭風路80は吸気口23と排気口24とを連通する。また、後述するように、吸気口23は排水口25を兼ねている。脱臭風路80において吸気口23および排気口24以外の領域は、ケース21およびカバー22によって覆われている。
吸気口23は脱臭風路80の最上流に位置し、排気口24は脱臭風路80の最下流に位置する。ファン装置60は、水脱臭部40よりも、脱臭風路80における下流側に配置されている。酸化触媒70は、ファン装置60よりも、脱臭風路80における下流側に配置されている。吸気口23と排気口24との間に、吸気口23側から順に、水脱臭部40、ファン装置60、および酸化触媒70が配置されている。
水脱臭部40は、水溜め部50を有する。水溜め部50は、吸気口23とファン装置60との間に位置する。水脱臭ユニット20が図1に示す便器100の上に設置された状態において、吸気口23はボウル部101に向けて開口する。ファン装置60の駆動により、吸気口23から水溜め部50に空気が吸気される。
例えば、ケース21の内側の側面における排水口25の近傍に給水部27が設けられている。図4に示すように、給水部27は、例えば給水口27aを有する給水ノズルである。水脱臭ユニット20が図1に示す便器100の上に設置された状態において、給水部27は、水溜め部50の外部に位置し、ボウル部101の開口の上方に位置する。図4に示すように、排水口25は、水溜め部50と給水部27との間に位置する。給水部27は、排水口25を挟んで水溜め部50と逆側の位置、かつ給水部27から水溜め部50に給水可能な位置に設けられる。
給水部27の給水口27aは排水口25に向けられている。その給水口27aから排水口25を通じて水溜め部50に向けて水が給水され、水溜め部50はその水を溜めることが可能となっている。
水溜め部50に溜められた水は、排水口25を形成する排水部125から排水される。本実施形態では、吸気口23が排水口25を兼ねている。排水口25は、排水受け部であるボウル部101に向けて開口し、水溜め部50に溜められた水は排水口25からボウル部101へ排水される。
水溜め部50においてファン装置60側に水受け壁41が設けられている。水受け壁41は、水溜め部50の底面から脱臭風路80内へ向けて突出している。水受け壁41の上端と、カバー22との間には、水溜め部50からファン装置60側への空気の流通を許容する空間が形成されている。水溜め部50は、水受け壁41から排水口25に向かう方向に沿って下り傾斜した底面51を有する。
次に、本実施形態の脱臭装置10の動作について説明する。
図1に示す便器100への使用者の着座が検知されると、制御部90の制御により、ファン装置60が駆動され、給水部27から水溜め部50へ水が給水される。図4に示す給水部27の給水口27aから、矢印で示すように排水口25に向けて吐水され、排水口25を通じて水溜め部50に水が供給される。
例えば、ファン装置60の駆動と、給水部27からの給水は同時に開始される。または、ファン装置60の駆動タイミングと、給水タイミングにはタイムラグがあってもよい。制御部90は、ファン装置60の駆動開始および停止、ならびに給水部27からの水の給水開始および停止を制御する。駆動されたファン装置60は、吸気口23から脱臭風路80内に空気を吸気する。
図5は、本実施形態における水溜め動作時の模式断面図である。
図5において、脱臭風路80内の空気の流れを黒太線の矢印で表す。吸気口23から吸気された空気は、水溜め部50の空間を流れてファン装置60に吸い込まれ、さらにファン装置60からはき出された空気は酸化触媒70を通過して排気口24から排気される。
大気圧下の空気が吸気口23から脱臭風路80内に吸い込まれる。すなわち、ファン装置60は、脱臭風路80に負圧を発生させる負圧形成手段として機能する。水溜め部50の底面51は、排水口25へ向けて下り傾斜を形成しているため、水溜め部50に給水された水は水溜め部50の底面51を排水口25に向かって流れ得る。
しかしながら、ファン装置60が駆動された状態においては、水溜め部50に発生した負圧によって、水の排水方向に逆らう方向に流れる空気を水に押し当て、給水部27から給水された水を水溜め部50に溜めることができる。空気に押された水Wは、水受け壁41に堰き止められ、脱臭風路80における下流側への移動が阻止される。給水部27からの水の給水は所定時間後に停止される。
吸気口23から吸気され臭気成分を含んだ空気は、水溜め部50に溜められた水Wの水面に沿うように流れ、水溜め部50に溜められた水Wの水面が脱臭風路80の一部を形成する。そして、臭気成分の内、アンモニアやトリメチルアミンなどの水溶性の高い臭気成分が水溜め部50に溜められた水Wに溶解し、脱臭される。
脱臭風路80中をさらに下流側に流れた空気中における、水Wに溶解しなかった硫化水素やメチルメルカプタンなどの臭気成分は、酸化触媒70により脱臭される。酸化触媒70は、硫化水素、メチルメルカプタンを酸化し分解する。
このように本実施形態によれば、水脱臭部40で、水溶性の高いアンモニアやトリメチルアミンを脱臭でき、さらに、酸化触媒70で、アンモニアやトリメチルアミンに比べて水に溶解しにくい硫化水素やメチルメルカプタンを脱臭することができる。脱臭された空気は、排気口24から排気される。
また、吸気口23から空気と一緒に吸い込まれた埃や紙片等の粉塵を、水溜め部50に溜められた水Wで捕捉することができ、酸化触媒70に粉塵が流れることによる酸化触媒70の性能低下を抑制することができる。さらに、ファン装置60も、水溜め部50よりも脱臭風路80の下流側に配置されているため、粉塵がファン装置60へ到達してしまうことも抑制できる。また、通常、脱臭装置の吸気口には、粉塵を補足するためのメッシュフィルタが設けられるが、本実施形態においては、水溜め部50により粉塵を補足することができ、メッシュフィルタを設けなくともよい。そのため、本実施形態においては、メッシュフィルタをメンテナンスする手間をなくすことができる。
また、1つのファン装置60を用いた1つの脱臭風路80中に水脱臭部40と酸化触媒70を配置した簡易な構成により、水溶性の高い臭気成分と、それら臭気成分より水溶性は低いが酸化分解性の高い臭気成分の両方を効果的に脱臭することができる。大型化および複雑化の抑止と脱臭性能とを両立することができる。
また、空気の流れを伴う負圧の形成によって水溜め部50に水Wを溜め、その水Wの水面が脱臭風路80の一部を形成し、水Wの水面に沿って臭気成分を含む空気が流れる。このような構成は、例えば負圧の形成によって水を溜めるのではなく、あらかじめタンクに水を蓄えておき、蓄えた水の表面に空気を接触させる構成より、水面に接触する空気の量を多くでき、臭気成分の水への溶解効率を向上させることができる。従って、本実施形態は、大型化および複雑化の抑止と、脱臭性能とを両立させる。
図6は、本実施形態における排水動作時の模式断面図である。
使用者が便器100から離座し、離座に基づいてファン装置60の駆動が停止される。ファン装置60の停止により、水溜め部50は大気圧に戻り、水Wを溜まった状態に保持していた力が解除される。そして、水溜め部50の底面51は、排水口25に向かって下り傾斜しているため、水溜め部50に溜まっていた水Wは、図6に示すように、排水口25から便器100のボウル部101(図1に示す)に排水される。また、水溜め部50に溜められた水Wに捕捉された粉塵なども水Wとともに排水される。
排水機構として可動部材、例えば電磁弁を用いた場合、電磁弁の固着により開弁不良が生じ排水できなくなる懸念があるが、本実施形態では、そのような排水機構を設けずに、ファン装置60による負圧の形成を停止するだけで排水できる。簡単な構成で水溜め部50から水を排水して、水溜め部50に残る水を少なくすることができ、残った水に起因するバイオフィルムの形成を抑制することができる。
前述した制御部90は、第1給水モードと、第2給水モードとを実行する。第1給水モードでは、給水部27による水溜め部50への第1水量の給水を行う。第2給水モードでは、給水部27による水溜め部50への第1水量より少ない第2水量の給水を行う。
さらに、制御部90は、第1吸気モードと、第2吸気モードとを実行する。第1吸気モードでは、ファン装置60により最大風量である第1風量の吸気を行う。第2吸気モードでは、ファン装置60により第1風量よりも少ない第2風量の吸気を行う。第2吸気モードにおけるファン装置60の回転数は、第1吸気モードにおけるファン装置60の回転数よりも少ない。
また、制御部90は、ファン装置60により、第2風量よりも少ない第3風量の吸気を行う第3吸気モードを実行することもできる。
図7は、脱臭装置10の詳細な動作例のフローチャートである。
例えばトイレ装置1がよく使われる時間帯において、ステップS1で、トイレ空間内に人が検知されず、または便座への着座が検知されない、すなわちトイレ装置1が使われていない状態が検知されると、ステップS8に進み、非使用時脱臭モードが実行される。
非使用時脱臭モードでは、トイレ装置1がよく使われる時間帯におけるトイレ装置1の非使用時に、第1水量による第1給水モードと、第2風量による第2吸気モードを実行する。非使用時脱臭モードでは、水溜め部50に第2水量よりも多い第1水量の水が溜められ、主にトイレ空間の壁などに吸着したアンモニアやトリメチルアミンなどの水溶性の高い成分の水脱臭効果を高めることができる。
ステップS9において、非使用時脱臭モードが実行されて一定時間が経過していない場合に、ステップS1で人の検知または着座検知があると、すなわちトイレ装置1の使用が検知されると、ステップS2の排水モードに進む。
排水モードでは、ファン装置60が停止され、これによる負圧解除により、非使用時脱臭モードの実行で水溜め部50に溜められていた水が排水口25から排水される。
この排水動作の後、ステップS3に進み、通常脱臭モードが実行される。または、ステップS1でトイレ装置1の使用が検知されたタイミングにおいてファン装置60が停止され水溜め部50に水が溜まっていない場合には、ステップS1の後ステップS3に進む。
ステップS3の通常脱臭モードにおいては、第2水量の給水による第2給水モードと、第2風量による第2吸気モードが実行される。
そして、ステップS4において離座が検知されると、ステップS5に進み、強脱臭モードが実行される。強脱臭モードにおいては、第2水量の給水による第2給水モードと、最大風量である第1風量による第1吸気モードが実行される。
すなわち、強脱臭モードでは、水溜め部50に溜められる水量は通常脱臭モードと同じ第2水量であるが、風量は通常脱臭モードよりも大きい第1風量(最大風量)にされる。したがって、強脱臭モードでは、通常脱臭モードよりも、酸化触媒70による硫化水素やメチルメルカプタンの脱臭効果が高くなる。
ステップS4において離座が検知されない、すなわち使用者の着座が続いている状態では、ステップS3の通常脱臭モードが継続される。
強脱臭モードは所定時間実行される。強脱臭モードが終了した後、ステップS6にて、ファン装置60が停止され水溜め部50から排水動作が実行される。
この排水動作の後、ステップS7にて乾燥モードが実行される。乾燥モードでは、水溜め部50への給水が停止され、且つファン装置60が駆動され第2風量による第2吸気モードが実行される。この第2吸気モードの空気流通により、水溜め部50を乾燥させる。
上記非使用時脱臭モードの実行が一定時間経過する前に、人の検知または着座検知がない場合には、非使用時脱臭モードの実行が続けられる。
そして、非使用時脱臭モードが一定時間実行された場合には、ステップS10に進み排水モードが実行され、さらに続くステップS7において乾燥モードが実行される。
図8は、脱臭装置10の他の詳細な動作例のフローチャートである。
トイレ装置1がよく使われる時間帯において、ステップS11で、トイレ空間内に人が検知されず、または便座への着座が検知されない、すなわちトイレ装置1が使われていない状態が検知されると、ステップS18に進み、非使用時脱臭モードが実行される。
非使用時脱臭モードでは、トイレ装置1がよく使われる時間帯におけるトイレ装置1の非使用時に、第1水量による第1給水モードと、第2風量よりも小さい風量による第3風量による第3吸気モードを実行する。
ステップS19において、非使用時脱臭モードが実行されて一定時間が経過していない場合に、ステップS11で人の検知または着座検知があると、すなわちトイレ装置1の使用が検知されると、ステップS12の排水モードに進む。
排水モードでは、ファン装置60が停止され、これによる負圧解除により、非使用時脱臭モードの実行で水溜め部50に溜められていた水が排水口25から排水される。
この排水動作の後、ステップS13に進み、通常脱臭モードが実行される。または、ステップS11でトイレ装置1の使用が検知されたタイミングにおいてファン装置60が停止され水溜め部50に水が溜まっていない場合には、ステップS11の後ステップS13に進む。
ステップS13の通常脱臭モードにおいては、第2水量の給水による第2給水モードと、第2風量による第2吸気モードが実行される。
そして、ステップS14において離座が検知されると、ステップS15に進み、強脱臭モードが実行される。強脱臭モードにおいては、第2水量の給水による第2給水モードと、最大風量である第1風量による第1吸気モードが実行される。
ステップS14において離座が検知されない、すなわち使用者の着座が続いている状態では、ステップS13の通常脱臭モードが継続される。
強脱臭モードは所定時間実行される。強脱臭モードが終了した後、ステップS16にて、ファン装置60が停止され水溜め部50から排水動作が実行される。
この排水動作の後、ステップS17にて乾燥モードが実行される。乾燥モードでは、水溜め部50への給水が停止され、且つファン装置60が駆動され第3風量による第3吸気モードが実行される。この第3吸気モードの空気流通により、水溜め部50を乾燥させる。
上記非使用時脱臭モードの実行が一定時間経過する前に、人の検知または着座検知がない場合には、非使用時脱臭モードの実行が続けられる。
そして、非使用時脱臭モードが一定時間実行された場合には、ステップS20に進み排水モードが実行され、さらに続くステップS17において乾燥モードが実行される。
以上説明した実施形態によれば、通常脱臭モードおよび強脱臭モードで実行される第2給水モードでは水溜め部50に溜められる水量が第1給水モードよりも少ないため、脱臭風路80中の圧力損失を抑止することができ、酸化触媒70による脱臭性能が低下することを抑止することができる。
一方で、非使用時脱臭モードで実行される第1給水モードでは、第2給水モードよりも多い水量の水が水溜め部50に溜められ、上記水溶性の高い臭気成分の脱臭効果が高まる。
したがって、本実施形態によれば、水溶性の高い臭気成分と、これら臭気成分より水溶性は低いが酸化分解性の高い臭気成分の両方を効果的に脱臭することができる。
水溶性の高い臭気成分の脱臭にあたっては水量が多いほうがよいが、多くすればするほど水が水溜め部50から溢れる懸念がある。図7に示す動作例によれば、水量の多い第1給水モード時(非使用時脱臭モード時)には、最大風量よりも風量が小さい第2吸気モードが実行され、最大風量の第1吸気モードを実行しない。水量が多いときには風量を抑えることで水溜め部50に溜められた水の波立ちや、ファン装置60に水が吸い込まれることを抑止できる。したがって、水脱臭効果を高めるために水量を多くした場合には水の溢れを抑止でき、一方で通常または強脱臭モード時には第2給水モードで圧力損失を抑えつつ第1吸気モードを実行して風量を増やすことができ、酸化触媒70による脱臭効果を高めることができる。
また、図8に示す動作例においては、水量の多い第1給水モード時(非使用時脱臭モード時)には、第2風量よりもさらに風量が小さい第3吸気モードが実行され、最大風量の第1吸気モードを実行しない。水量が多いときには風量をさらに抑えることで水溜め部50に溜められた水の波立ちや、ファン装置60に水が吸い込まれることの抑止効果をさらに高くできる。
水溶性の高い臭気成分の脱臭するための水を溜める構成においては、バイオフィルムが形成される懸念がある。一方、本実施形態によれば、図7におけるステップS7または図8におけるステップS17にて乾燥モードを実行することで、排水された後の水溜め部50を乾燥することができ、水溜め部50におけるバイオフィルムの形成を抑止することができる。
前述した図7および図8に示す各モードは、制御部90によるファン装置60の制御および給水部27の制御によって実行される。すなわち、制御部90は、2段階または3段階の風量の吸気モードを実行する。または、制御部90は、4段階以上の風量の吸気モードを実行してもよい。また、制御部90は、2段階の水量の給水モードを実行する。または、制御部90は、3段階以上の水量の給水モードを実行してもよい。
以上説明した一実施形態では、脱臭装置10を衛生洗浄装置200に設けた例を説明したが、本発明による脱臭装置は、大便器を含むトイレ空間に設けられればよく、脱臭装置10は例えば便器100内に設けてもよい。
また、本発明は、ファン装置60の空気吸引によって水溜め部50に負圧を形成することに限らず、例えばポンプの空気吸引によって水溜め部50に負圧を形成してもよい。
また、本発明は、吸気口23が排水口25も兼ねる構成に限らず、吸気口23と排水口25をそれぞれ別の構成要素として設けてもよい。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
1…トイレ装置、10…脱臭装置、20…水脱臭ユニット、23…吸気口、24…排気口、25…排水口、27…給水部、40…水脱臭部、50…水溜め部、60…ファン装置、70…酸化触媒、80…脱臭風路、90…制御部、100…便器、101…ボウル部、200…衛生洗浄装置

Claims (3)

  1. 空気を吸気する吸気口を形成する吸気部と、
    前記吸気口から吸気した前記空気を排気する排気口を形成する排気部と、
    前記吸気口と前記排気口とを連通し前記空気を流通させる脱臭風路中に設けられたファン装置と、
    水を溜めることが可能で、溜めた水の水面が前記脱臭風路の一部を形成する水溜め部と、
    前記脱臭風路中に設けられた酸化触媒と、
    前記水溜め部へ給水する給水部と、
    前記水溜め部に貯められた水を前記脱臭風路外へ排水する排水口を形成する排水部と、
    前記給水部による給水、及び、前記ファン装置による吸気を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記給水部による前記水溜め部への第1水量の給水を行う第1給水モードと、前記給水部による前記水溜め部への前記第1水量より少ない第2水量の給水を行う第2給水モードとを実行するとともに、前記ファン装置により最大風量である第1風量の吸気を行う第1吸気モードと、前記第1風量よりも少ない第2風量の吸気を行う第2吸気モードとを実行し、前記第1給水モードの実行時には前記第1吸気モードを実行しないトイレ空間用脱臭装置。
  2. 前記制御部は、前記ファン装置により前記第2風量よりも少ない第3風量の吸気を行う第3吸気モードを実行し、
    前記第1給水モードの実行時には前記第3吸気モードを実行する請求項記載のトイレ空間用脱臭装置。
  3. 前記制御部は、前記排水部から排水後、前記ファン装置を駆動させ前記水溜め部を乾燥させる乾燥モードを実行する請求項1または2に記載のトイレ空間用脱臭装置。
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