JP2021127679A - トイレ空間用脱臭装置 - Google Patents

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Yuya Otowa
勇哉 音羽
俊一 中道
Shunichi Nakamichi
俊一 中道
香奈子 磯野
Kanako Isono
香奈子 磯野
祐介 荒木
Yusuke Araki
祐介 荒木
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Abstract

【課題】水溜め部におけるバイオフィルムの発生を抑制することができるトイレ空間用脱臭装置を提供すること。【解決手段】吸気口を形成する吸気部と、排気口を形成する排気部と、吸気口から空気を吸気するファン装置と、吸気口と排気口とを連通し空気を流通させる脱臭風路中に設けられ、脱臭風路中で水を溜めることが可能な水溜め部と、水溜め部へ給水する給水部と、水溜め部から排水する排水口を形成する排水部と、給水部による給水及びファン装置による吸気を制御する制御部と、水溜め部へ紫外線を照射する発光素子を有する紫外線照射部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、トイレ空間用脱臭装置に関する。
トイレ空間において脱臭を行う脱臭装置として、臭気成分を含む空気を水に接触させることによって、臭気成分を水に溶解させるものが知られている。例えば、特許文献1に記載の脱臭機能部は、温水洗浄便座装置に設けられ、ファン装置によって気体流路に吸入された気体に水を噴出する水噴出装置を備える。この水噴出装置は、水を貯留する貯水部及びこの貯水部の底部に配置される振動子を備える。または、水噴出装置は、水を霧状に噴出するノズルである。気体流路に吸入された気体に含まれる臭気および浮遊物(粉塵)が、水噴出装置によって噴出された水に付着することで気体中から除去される。
特開2017−223030号公報
特許文献1のような構成においては、菌を含む水が脱臭機能部内に残る可能性があり、これにより菌が繁殖し、バイオフィルムが発生する懸念がある。
そこで、本発明は、水溜め部におけるバイオフィルムの発生を抑制することができるトイレ空間用脱臭装置を提供する。
第1の発明のトイレ空間用脱臭装置は、吸気口を形成する吸気部と、排気口を形成する排気部と、前記吸気口から空気を吸気するファン装置と、前記吸気口と前記排気口とを連通し空気を流通させる脱臭風路中に設けられ、前記脱臭風路中で水を溜めることが可能な水溜め部と、前記水溜め部へ給水する給水部と、前記水溜め部から排水する排水口を形成する排水部と、前記給水部による給水、及び、前記ファン装置による吸気を制御する制御部と、前記水溜め部へ紫外線を照射する発光素子を有する紫外線照射部と、を備える。
第1の発明によれば、発光素子からの紫外線照射によって、水溜め部の菌の増殖を抑えることができ、水溜め部におけるバイオフィルムの発生を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御部は、前記発光素子による紫外線の照射を制御し、前記制御部は、前記ファン装置が駆動している間に、前記発光素子から紫外線を照射させる。
第2の発明によれば、ファン装置が駆動している間に水溜め部に紫外線を照射することで、水溜め部に流入した菌が増殖を抑制されない状態で水溜め部に留まることを抑制することができ、水溜め部におけるバイオフィルムの発生を抑制する効果を高めることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記制御部は、前記給水部により前記水溜め部へ給水して以降、前記水溜め部に溜められた水を前記排水口から排水するまでの間に、前記発光素子から紫外線を照射させる。
第3の発明によれば、水溜め部に溜められた水に捕捉され、水溜め部に留まった状態の菌に対して確実に紫外線を照射することができ、菌の増殖抑制効果を高め、水溜め部におけるバイオフィルムの発生を抑制する効果を高めることができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記水溜め部に溜められた水を撹拌する撹拌手段をさらに備える。
第4の発明によれば、水溜め部に溜められた水を撹拌することで、溜められた水に捉えられた菌も水とともに撹拌され、紫外線の照射強度が不十分な領域に菌が存在していたとしても、その菌を紫外線の照射強度が十分な領域に移動させることができ、菌の増殖抑制の高い効果を確保することができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記制御部は、前記ファン装置を駆動させ、この駆動により形成される負圧によって前記水溜め部に流れ込む空気を、水に押し当てることで、前記給水部から給水される水を前記水溜め部に溜めるとともに、溜めた水を撹拌する。
第5の発明によれば、別途撹拌手段を設けることなく、水脱臭に元々必要なファン装置と給水部という構成だけで、水溜め部に溜めた水を撹拌することができる。
第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記ファン装置の駆動停止後、それに続いて、前記発光素子から紫外線を照射させる。
第6の発明によれば、ファン装置の駆動が停止しているときにおいて、紫外線照射により、水溜め部に溜まっている菌の増殖を抑えることができ、水溜め部におけるバイオフィルムの発生をさらに確実に抑制することができる。
第7の発明は、第1〜第6の発明のいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記水溜め部に給水された水を前記排水口から排水後、それに続いて、前記発光素子から紫外線を照射させる。
第7の発明によれば、排水後に水溜め部に残存している菌の増殖を紫外線照射により抑えることができ、水溜め部におけるバイオフィルムの発生をさらに確実に抑制することができる。
第8の発明は、第1〜第7の発明のいずれか1つにおいて、前記発光素子は、前記水溜め部と前記発光素子との間に前記排水口が位置するように配置され、前記排水口を介して前記水溜め部へ紫外線を照射する。
第8の発明によれば、排水口に確実に紫外線を照射することができる。そのため、排水口の周辺の壁面における菌の増殖を抑え、排水口を閉塞させるようなバイオフィルムの発生を抑制することができる。
本発明のトイレ空間用脱臭装置によれば、紫外線の照射により水溜め部の菌の増殖を抑えることができ、水溜め部におけるバイオフィルムの発生を抑制することができる。
一実施形態のトイレ装置の斜視図である。 一実施形態の水脱臭ユニットの断面図である。 他の実施形態の水脱臭ユニットの断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態の1つについて説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態のトイレ装置1の斜視図である。
トイレ装置1はトイレ空間に設置される。トイレ装置1は、腰掛大便器(以下、単に便器と称する)100と、便器100の上に設置された衛生洗浄装置200とを有する。便器100は、上方に向けて開口され水が溜められたボウル部101を有する。ボウル部101は操作部(図示せず)を使用者が操作することで洗浄水により洗浄され、排水配管(図示せず)へと洗浄水を排水する。
衛生洗浄装置200は、便器100に便座(図示せず)を介して腰掛けた使用者のおしりなどの局部の洗浄を実現する局部洗浄機能部などを有する。なお、図1においては、局部洗浄機能部に含まれるノズル等を図示せず省略している。また、衛生洗浄装置200は、トイレ空間用脱臭装置(以下、単に脱臭装置と称する)10を有する。脱臭装置10は、水脱臭ユニット20と、制御部90とを有する。
図2(a)及び(b)は、水脱臭ユニット20の断面図である。後述するように、図2(a)は水溜め動作を説明する断面図であり、図2(b)は排水動作を説明する断面図である。
水脱臭ユニット20は、水脱臭部40と、ファン装置60と、酸化触媒70と、紫外線照射部30とを有する。水脱臭部40、ファン装置60、酸化触媒70、および紫外線照射部30は、ケース21とカバー22とによって形成される空間内に設けられている。ファン装置60は、例えばシロッコファンである。または、ファン装置60は、軸流ファンやクロスフローファンであってもよい。
ケース21とカバー22とによって形成される空間内に、ファン装置60の駆動により空気が流通する脱臭風路80が形成されている。脱臭風路80中に水溜め部50が設けられている。また、水脱臭ユニット20は、吸気口23を形成する吸気部123と、排気口24を形成する排気部124と、排水口25を形成する排水部125とを有する。この例では、吸気口23が排水口25を兼ねている。吸気口23および排気口24は、脱臭風路80と連通している。
水溜め部50は、吸気口23とファン装置60との間に位置する。ファン装置60は、水溜め部50よりも、脱臭風路80における下流に配置されている。酸化触媒70は、ファン装置60よりも、脱臭風路80における下流側配置されている。
ファン装置60の駆動により、吸気口23から脱臭風路80内に空気が吸気され、吸気された空気は水溜め部50を流通した後、ファン装置60に吸い込まれ、さらに酸化触媒70を流通して、排気口24から水脱臭ユニット20の外に排気される。
水溜め部50の上方はカバー22によって閉塞され、左右の側方はケース21の側壁部によって閉塞されている。水溜め部50の脱臭風路80における最下流に後壁41が設けられている。
ケース21に水溜め部50の底面51が形成されている。底面51は、後壁41から排水口25(吸気口23を兼ねる)に向かう方向に沿って下り傾斜している。
水溜め部50の後壁41に、後壁41から脱臭風路80中に突出する水受け壁42が設けられている。水受け壁42は、水溜め部50の底面から後壁41を介して脱臭風路80内に向けて突出している。水受け壁42は、その上端が下端よりも脱臭風路80における上流側に位置するように鉛直方向に対して傾斜している。水受け壁42の上端の上方には、水溜め部50からファン装置60側への空気の流通を許容する空間が形成されている。
水溜め部50には、給水部27から水が給水される。給水部27は、例えば給水口27aを有する給水ノズルである。例えば、給水源(水道)から図示しない局部洗浄機能部に含まれるノズルへの給水路に給水され、さらにその給水路から分岐して給水部27へ給水される。前記給水路からの分岐後、電解槽に給水し、電解槽にて除菌水を生成して、その除菌水を給水部27に給水してもよい。すなわち、給水部27から水溜め部50に除菌水を給水してもよい。水溜め部50に除菌水を給水することで、水溜め部50に、より菌が残存しにくくなる。
水溜め部50に溜められた水は、排水口25から排水される。水脱臭ユニット20が図1に示す便器100の上に設置された状態において、排水口25はボウル部101に向けて開口し、水溜め部50に溜められた水は排水口25からボウル部101へ排水される。
本実施形態では、例えば、排水口25の近傍に給水部27が設けられている。給水部27は水溜め部50の外部に位置し、排水口25は、水溜め部50と給水部27との間に位置する。給水部27の給水口27aは排水口25に向けられている。なお、給水部27が設けられる位置は、この例に限るものではなく、水溜め部50に水を給水可能な位置であればよい。
紫外線照射部30は、水溜め部50へ紫外線を照射する発光素子31を有する。発光素子31は、例えばLED(Light Emitting Diode)である。または、発光素子31は、LD(Laser Diode)であってもよい。紫外線照射部30は、発光素子31の他に、発光素子31への被水を防ぐカバー、レンズなどを備えることもできる。
発光素子31は、脱臭風路80内、例えば水溜め部50の天面に配置され、その光出射面が水溜め部50の底面51に向けられる。または、発光素子31は、水溜め部50の側面や底面51に配置してもよい。発光素子31を水溜め部50の天面に配置した場合には、側面や底面に配置した場合よりも発光素子31は被水しにくい。
例えば、1つの発光素子31が、水溜め部50の天面における、底面51の中央の真上に配置される。ここで、底面51の中央は、脱臭風路80内の空気の流れに沿った前後方向、および前後方向に直交する左右方向における中央である。または、複数の発光素子31を水溜め部50に配置してもよい。
次に、本実施形態の脱臭装置10の動作について説明する。
制御部90は、給水部27による給水、およびファン装置60による吸気の動作を制御する。図1に示す便器100への使用者の着座が検知されると、制御部90の制御により、ファン装置60が駆動され、給水部27から水溜め部50へ水が給水される。給水部27から吸気口23(排水口25)に向けて吐水され、吸気口23(排水口25)を通じて水溜め部50に水が給水される。便器100への使用者の着座の検知は、便座や便器100、あるいはトイレ空間に設けられたセンサにより検知される。
例えば、ファン装置60の駆動と、給水部27からの給水は同時に開始される。または、ファン装置60の駆動タイミングと、給水タイミングにはタイムラグがあってもよい。制御部90は、ファン装置60の駆動開始および停止、ならびに給水部27からの水の給水開始および停止を制御する。駆動されたファン装置60は、吸気口23から脱臭風路80内に空気を吸気する。
図2(a)は、本実施形態における水溜め動作を説明する断面図である。
図2(a)において、脱臭風路80内の空気の流れを黒太線の矢印で表す。ファン装置60の駆動により吸気口23から吸気された空気は、水溜め部50を流れてファン装置60に吸い込まれ、排気口24から排気される。
大気圧下の空気が吸気口23から脱臭風路80内に吸い込まれる。ファン装置60は、脱臭風路80に負圧を発生させる負圧形成手段として機能する。水溜め部50の底面51は、排水口25に向かう方向に沿って下り傾斜しているため、水溜め部50に給水された水は水溜め部50の底面51を排水口25に向かって流れ得る。
しかしながら、ファン装置60が駆動された状態においては、水溜め部50に発生した負圧によって、水の排水方向に逆らう方向に流れる空気を水Wに押し当て、給水部27から給水された水Wを水溜め部50の底面51上に溜めることができる。空気に押された水Wは、後壁41に堰き止められ、脱臭風路80における下流側への移動が阻止される。給水部27からの水の給水は所定時間後に停止される。
吸気口23から吸気され臭気成分を含んだ空気の一部は、水溜め部50に溜められた水Wの水面に沿うように流れ、水溜め部50に溜められた水Wの水面が脱臭風路80の一部を形成する。そして、臭気成分の内、アンモニアやトリメチルアミンなどの水溶性の高い臭気成分が水溜め部50に溜められた水Wに溶解し、脱臭される。
脱臭風路80中を水溜め部50よりもさらに下流側に流れた空気中における水Wに溶解しなかった硫化水素やメチルメルカプタンなどの臭気成分は、排気口24に隣接して配置された酸化触媒70により脱臭される。酸化触媒70は、硫化水素、メチルメルカプタンを酸化し分解する。
また、吸気口23から空気と一緒に吸い込まれた埃や紙片等の粉塵を、水溜め部50に溜められた水Wで捕捉して集塵することができ、ファン装置60への粉塵の流入を抑制することができる。これにより、ファン装置60の故障や性能低下を防ぐことができる。また、水溜め部50は、酸化触媒70よりも脱臭風路80における上流に配置されているため、酸化触媒70に粉塵が流入することによる酸化触媒70の性能低下を抑制することができる。
水受け壁42は、例えば水溜め部50を流れる空気との衝突により水面が波立つことで生じた水面付近の水滴が気流に乗ってファン装置60側に飛散してしまうことを抑制する。
図2(b)は、本実施形態における排水動作を説明する断面図である。
使用者が便器100から離座し、この離座に基づいてファン装置60の駆動が停止される。ファン装置60の停止により、水溜め部50は大気圧に戻り、水Wを溜まった状態に保持していた力が解除される。これにより、水溜め部50に溜まっていた水Wは、底面51の下り傾斜に沿って排水口25に向かって流れ、その排水口25から、図1に示すボウル部101に排水される。また、水溜め部50に溜められた水Wに捕捉された粉塵なども水Wとともに排水される。便器100からの使用者の離座は、便座や便器100、あるいはトイレ空間内に設けられたセンサにより検知される。
排水機構として可動部材、例えば電磁弁を用いた場合、電磁弁の固着により開弁不良が生じ排水できなくなる懸念があるが、本実施形態では、そのような排水機構を設けずに、ファン装置60による負圧の形成を停止するだけで排水できる。
ファン装置60の駆動により、空気とともに菌が水溜め部50に流入し得る。本実施形態によれば、発光素子31からの紫外線照射によって、水溜め部50の菌の増殖を抑えることができる。これにより、水溜め部50におけるバイオフィルムの発生を抑制することができる。
制御部90は、前述したように、給水部27による給水およびファン装置60による吸気を実行して脱臭風路80内に吸気された空気中から臭気成分を脱臭し、その後、水溜め部50に溜めた水を排水するという脱臭モードを実行する。
さらに、制御部90は、発光素子31による紫外線の照射を制御する。例えば、制御部90は、発光素子31による紫外線照射のオンオフのタイミング、および照射時間を制御する。
通常、吸気時に、より多くの量の菌が水溜め部50に流入しやすい。そのため、制御部90は、ファン装置60が駆動している間に、発光素子31から紫外線を照射させるようにすることが望ましい。ファン装置60が駆動している間に水溜め部50に紫外線を照射することで、水溜め部50に流入した菌が増殖を抑制されない状態で水溜め部50に留まること(紫外線の照射を受けない菌の放置時間)を抑制することができ、水溜め部50におけるバイオフィルムの発生を抑制する効果を高めることができる。ファン装置60が駆動している間(吸気中)に、発光素子31から紫外線を照射する期間が含まれればよく、ファン装置60が駆動している間中連続して紫外線照射を続けてなくてもよい。
水溜め部50に水が溜められているときには、その水で菌を捕捉することができる。そのため、制御部90は、給水部27により水溜め部50へ給水して以降、水溜め部50に溜められた水を排水口25から排水するまでの間(水溜め部50の水のすべてが排水されることに限らず、例えば、水滴が水溜め部50に残る程度は許容される)に、発光素子31から紫外線を照射させるようにすることが望ましい。水溜め部50に溜められた水に捕捉され、水溜め部50に留まった状態の菌に対して確実に紫外線を照射することができ、菌の増殖抑制効果を高め、水溜め部50におけるバイオフィルムの発生を抑制する効果を高めることができる。
発光素子31の配置や数、水溜め部50のサイズや形状によっては、水溜め部50の全体に、菌の増殖抑制に十分な強度の紫外線を照射することが難しい可能性がある。紫外線の照射強度が十分でない領域においては菌の増殖抑制効果が低くなり、バイオフィルムの発生を抑制する効果が低くなる懸念がある。
本実施形態によれば、前述したように、制御部90は、ファン装置60を駆動させ、この駆動により形成される負圧によって水溜め部50に流れ込む空気を水に押し当てることで、給水部27から給水される水を水溜め部50に溜める。このとき、空気は水に押し当たりながら水の表面をなでるようにして流れ、その空気の流れる方向に水を流動させ、図2(a)において破線で模式的に表すように、水溜めた部50に溜めた水を撹拌する。すなわち、本実施形態の水脱臭ユニット20は、水溜め部50に溜められた水を撹拌する撹拌手段を備える。
水溜め部50に溜められた水を撹拌することで、溜められた水に捉えられた菌も水とともに撹拌され、紫外線の照射強度が不十分な領域に菌が存在していたとしても、その菌を紫外線の照射強度が十分な領域に移動させることができ、菌の増殖の高い抑制効果を確保することができる。
撹拌手段として例えばモーター等で駆動する部材で水を撹拌してもよい。本実施形態のような負圧を利用して水溜め部50に水を溜めつつ撹拌する構成は、別途撹拌手段を設けることなく、水脱臭に元々必要なファン装置60と給水部27という構成だけで、水溜め部50に溜めた水を撹拌することができる。
前述したように、ファン装置60が駆動している間、すなわち吸気中に紫外線を照射することが望ましい。さらに、制御部90は、ファン装置60の駆動停止後、それに続いて、発光素子31から紫外線を照射させるようにしてもよい。ファン装置60の駆動が停止しているときにおいて、水溜め部50に溜まっている菌の増殖を紫外線の照射により抑えることができ、水溜め部50におけるバイオフィルムの発生をさらに確実に抑制することができる。
例えば、制御部90は、ファン装置60が駆動している間(吸気中)に発光素子31から紫外線を照射させ、且つファン装置60の駆動停止後にも発光素子31からの紫外線の照射を継続させる。または、制御部90は、ファン装置60が駆動している間(吸気中)は発光素子31から紫外線を照射させず、ファン装置60の駆動停止後に、それに続いて、発光素子31から紫外線を照射させる。
また、制御部90は、水溜め部50に給水された水を排水口25から排水後(水溜め部50の水のすべてが排水されることに限らず、水滴が水溜め部50に残る程度は許容される)、それに続いて、発光素子31から紫外線を照射させるようにすることもできる。これにより、排水後に水溜め部50に残存している菌の増殖を紫外線の照射により抑えることができ、水溜め部50におけるバイオフィルムの発生をさらに確実に抑制することができる。
例えば、制御部90は、水溜め部50に水を溜めているときに発光素子31から紫外線を照射させ、且つ排水後も発光素子31からの紫外線の照射を継続させる。または、制御部90は、水溜め部50に水を溜めているときには発光素子31から紫外線を照射させず、排水後に、それに続いて、発光素子31から紫外線を照射させる。また、制御部90は、脱臭動作時に水溜め部50に溜めた水を排水口25から排水後、給水部27から水溜め部50に給水して水溜め部50をフレッシュな水で洗浄するようにしてもよい。そして、制御部90は、洗浄に使った水が水溜め部50から排水後、それに続いて、発光素子31から紫外線を照射させる。
制御部90は、トイレ装置1の不使用時間帯に発光素子31から紫外線を照射してもよい。不使用時間帯とは、例えば、以下のように定義できる。制御部90は、1日(24時間)を45分間ごとに分割して32個のユニットを形成し、例えば赤外線やマイクロ波を利用した検知手段による人の検知の有無を記憶する。制御部90は、互いに隣り合う2つのユニット(90分間)において、検知手段が人を検知した回数(使用者がトイレ装置1を使用した回数)を8日間にわたって合計する。90分間における合計回数が0回である場合は、制御部90は使用者がトイレ装置1を使用しない「不使用時間帯」であるとする。
発光素子31を、脱臭風路80に吸気された空気の流れにさらされる位置に配置すれば、脱臭動作時に発光素子31は空冷され、発光素子31の温度上昇を抑制できる。これにより、発光素子31の長寿命化が図れ、また高出力の維持が可能となる。
発光素子31からの紫外線照射を実行する期間において、発光素子31は連続駆動させてもよいし、間欠駆動させてもよい。発光素子31の間欠駆動は、発光素子31の温度上昇の抑制に有効となる。
図3は、他の実施形態の水脱臭ユニット120の断面図である。この水脱臭ユニット120においても、制御部90の制御により前述した水脱臭ユニット20と同様の水溜め動作と排水動作が行われる。
図3に示す水脱臭ユニット120においては、発光素子31の配置位置が前述した水脱臭ユニット20と異なる。水脱臭ユニット120においては、水溜め部50と発光素子31との間に排水口25が位置するように、発光素子31が配置されている。発光素子31は、脱臭風路80の外側に配置されている。例えば、発光素子31は、脱臭風路80の外側におけるカバー22の上壁部に配置されている。発光素子31の光出射面は、排水口25に対して斜め上方から排水口25に向けられている。なお、発光素子31は、脱臭風路80の外側において水脱臭ユニット120の側壁部に配置され、その光出射面が排水口25に向くように配置されてもよい。
図3に示す水脱臭ユニット120における発光素子31は、排水口25を介して水溜め部50へ紫外線を照射する。この発光素子31からの紫外線照射によって、水溜め部50の菌の増殖を抑え、水溜め部50におけるバイオフィルムの発生を抑制することができる。
さらに、発光素子31を脱臭風路80内に位置させる場合に比べて、図3に示す例では排水口25に確実に紫外線を照射することができる。そのため、排水口25の周辺の壁面における菌の増殖を抑え、排水口25を閉塞させるようなバイオフィルムの発生を抑制することができる。これにより、良好な排水性を維持できる。良好な排水性を維持できるため、水溜め部50における菌を含む残水を抑制し、水溜め部50にバイオフィルムがより発生しにくくできる。
特に、脱臭風路80における吸気口23側に風路断面積が狭められた絞り部54が設けられた構成においては図3に示す発光素子31の配置は有効となる。水溜め部50の例えば上側の壁部の一部53が下方に向けて突出し、脱臭風路80における吸気口23側の部分の風路断面積を狭めている。この壁部の一部53と、水溜め部50の底面51との間に、吸気口23と絞り部54が位置する。絞り部54は、絞り部54よりも風路断面積が大きな部分55と、吸気口23との間に位置する。絞り部54も部分55とともに水溜め部50を構成する。
絞り部54によって、吸気口23から吸気された空気は加速される。これにより、水溜め部50に溜められた水の水面が揺れやすくなり(波立ちやすくなり)、空気と水面との接触面積を増大させることができる。空気と水面との接触面積の増大は、空気中の水溶性が高い臭気成分の水への溶解効率を向上させる。脱臭風路80の断面積を狭めるという簡単な構成により、空気と水面との接触面積を増大させ、水溶性の高い臭気成分の水への溶解効率を向上させることができる。また、絞り部54で空気が加速されると、空気が水を押す圧力が高まり、水を水溜め部50に保持しておく効果も高まる。
本実施形態では、吸気口23は排水口25も兼ねる。したがって、排水口25の断面積も狭められていることになり、排水口25や絞り部54にバイオフィルムが発生するとそれらを閉塞しやすくなる。図3に示す例では、排水口25及び絞り部54を介して、脱臭風路80におけるより下流側の部分55へ紫外線を照射するため、排水口25及び絞り部54に確実に紫外線が照射され、それらを閉塞させるようなバイオフィルムの発生を抑制することができる。
水脱臭ユニット120における発光素子31の紫外線照射タイミングや時間は、前述した実施形態と同様に制御部90により制御される。さらに、図3に示す例においては、発光素子31が脱臭風路80の外側に位置し、トイレ装置1を使用する使用者にとってより近い位置にある。そのため、制御部90は、発光素子31からの紫外線の照射中に、トイレ空間に設けられた検知手段により人が検知された場合には、紫外線の照射を停止させることが望ましい。これにより、発光素子31からの紫外線による人への影響を抑止することができる。特に、人体への影響が強いUV−BやUV−Cを出射する発光素子31を用いた場合には、人が検知された場合に紫外線の照射を停止させることがより望ましい。
以上説明した実施形態では、脱臭装置10を衛生洗浄装置200に設けた例を説明したが、本発明による脱臭装置は、大便器および小便器の少なくともいずれかを含むトイレ空間に設けられればよく、脱臭装置は例えば小便器に設けてもよい。この場合、排水口は小便器のボウル部面に向けて開口され、小便器のボウル部面へ排水口から排水することができる。
また、以上説明した実施形態では、負圧形成手段としてファン装置60を採用した例を説明したが、本発明は、ファン装置60の空気吸引によって水溜め部50に負圧を形成することに限らず、負圧形成手段は水溜め部50にて負圧を形成することができればよい。例えば負圧形成手段としてポンプを採用し、ポンプの空気吸引によって水溜め部50に負圧を形成してもよい。
また、吸気口23が排水口25も兼ねる構成に限らず、吸気口23と排水口25をそれぞれ別の構成要素として設けてもよい。吸気口23が排水口25も兼ねる構成の場合には、別に設ける場合に比べて、簡易な構成により、前述した本実施形態の機能を実現可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
1…トイレ装置、10…脱臭装置、20,120…水脱臭ユニット、23…吸気口、24…排気口、25…排水口、27…給水部、30…紫外線照射部、31…発光素子、40…水脱臭部、50…水溜め部、60…ファン装置、80…脱臭風路、90…制御部、100…便器、101…ボウル部、200…衛生洗浄装置

Claims (8)

  1. 吸気口を形成する吸気部と、
    排気口を形成する排気部と、
    前記吸気口から空気を吸気するファン装置と、
    前記吸気口と前記排気口とを連通し空気を流通させる脱臭風路中に設けられ、前記脱臭風路中で水を溜めることが可能な水溜め部と、
    前記水溜め部へ給水する給水部と、
    前記水溜め部から排水する排水口を形成する排水部と、
    前記給水部による給水、及び、前記ファン装置による吸気を制御する制御部と、
    前記水溜め部へ紫外線を照射する発光素子を有する紫外線照射部と、
    を備えたトイレ空間用脱臭装置。
  2. 前記制御部は、前記発光素子による紫外線の照射を制御し、
    前記制御部は、前記ファン装置が駆動している間に、前記発光素子から紫外線を照射させる請求項1記載のトイレ空間用脱臭装置。
  3. 前記制御部は、前記給水部により前記水溜め部へ給水して以降、前記水溜め部に溜められた水を前記排水口から排水するまでの間に、前記発光素子から紫外線を照射させる請求項1または2に記載のトイレ空間用脱臭装置。
  4. 前記水溜め部に溜められた水を撹拌する撹拌手段をさらに備える請求項3記載のトイレ空間用脱臭装置。
  5. 前記制御部は、前記ファン装置を駆動させ、この駆動により形成される負圧によって前記水溜め部に流れ込む空気を、水に押し当てることで、前記給水部から給水される水を前記水溜め部に溜めるとともに、溜めた水を撹拌する請求項4記載のトイレ空間用脱臭装置。
  6. 前記制御部は、前記ファン装置の駆動停止後、それに続いて、前記発光素子から紫外線を照射させる請求項1〜5のいずれか1つに記載のトイレ空間用脱臭装置。
  7. 前記制御部は、前記水溜め部に給水された水を前記排水口から排水後、それに続いて、前記発光素子から紫外線を照射させる請求項1〜6のいずれか1つに記載のトイレ空間用脱臭装置。
  8. 前記発光素子は、前記水溜め部と前記発光素子との間に前記排水口が位置するように配置され、前記排水口を介して前記水溜め部へ紫外線を照射する請求項1〜7のいずれか1つに記載のトイレ空間用脱臭装置。
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