JP3639374B2 - 動圧軸受装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、潤滑剤に動圧を発生させ、その動圧により固定部材に対して回転部材を支持するように構成した動圧軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、モータ等の各種装置において、特に高速回転に対応し得るようにオイル等の潤滑剤の動圧を利用した動圧軸受装置が種々検討され提案されている。この動圧軸受装置においては、固定部材側の動圧面と回転部材側の動圧面とが対向配置されているとともに、これら両対向動圧面のうちの少なくとも一方側に動圧発生用溝が形成されており、上記回転部材と固定部材との両対向面間に介在された所定のオイル等の潤滑剤が、回転部材の回転時に動圧発生用溝のポンピング作用により昇圧され、当該潤滑剤の動圧によって回転部材の回転支持が行われるようになっている。
【0003】
このように動圧軸受装置は、オイル等の潤滑剤(以下、単に潤滑剤という。)を軸受部内に有しており、その潤滑剤の保持構造によって次の3つの型式に一般に大別することができる。
1)部分潤滑剤構造(例えば、特開平6−178492号公報参照)
これは、潤滑剤が軸受部分のみに充填されており、軸受どうしの間に空気層を設けた構造であって、最も単純な動圧軸受構造である。
2)潤滑剤循環構造(例えば、米国特許4,795,275参照)
これは、軸受どうしの間も潤滑剤で満たしておき、軸受端どうしを循環孔で繋げた構造であって、回転時に発生する内部の圧力差(差圧)を解消するように潤滑剤を循環移動させる構造である。この構造によれば、潤滑剤の量を十分に確保して長寿命化を図ることが可能となるとともに、潤滑剤の内部圧力差(差圧)を循環孔により常に解消しているため、潤滑剤の外部漏れを防止する点においても有利である。
3)片袋保持構造(例えば、米国特許5,427,456参照)
軸受部の軸方向一端側を壁で閉塞して袋状の軸受空間を形成し、その軸受空間が外気と繋がる出口部を一個所とした構造であって、潤滑剤の圧力差を片袋構造により支えるように構成したものである。この構造によれば、潤滑剤の移動が防止されるため、簡易で低コストな動圧軸受構造を得ることができるとともに、長寿命化と潤滑剤漏れ防止との双方が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の各動圧軸受構造のうち、1)の「部分潤滑剤構造」においては、潤滑剤の注入量管理が難しい上に、軸受部内のスペースが小さいために潤滑剤の絶対量が少なくなってしまい絶対寿命が短いという問題がある。また、これを解消するために潤滑剤の充填スペースを拡大して潤滑剤の量を増やすと、今度は潤滑剤が漏れ易くなってしまう。さらに、軸受どうしの間にある空気層が気圧及び温度の変化によって体積膨張及び縮小することから潤滑剤の移動・漏れが生じ易く、これを防止するために外部に繋がる孔を設ける等の対策が必要となる。
【0005】
また、上述した2)の「潤滑剤循環構造」においては、循環孔を設けるために構造が複雑化してしまい、従って量産性に乏しく、製造コストも高くなるという問題がある。
【0006】
さらに、上述した3)の「片袋保持構造」では、片袋状の軸受部を作る結果として、いわゆる軸回転型及び軸固定型のいずれの軸受構造であっても、軸部材が片持ち構造に限られてしまい、そのため用途が限定されるという問題がある。
【0007】
そこで本発明は、簡易で低コストな構造で、潤滑剤漏れを良好に防止しつつ長寿命化を図ることができ、しかも適用性の広い動圧軸受装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、まず、1)潤滑剤漏れを防止する条件、2)長寿命化を可能とするための条件、及び3)低コストで量産性を良好とするための条件のそれぞれについて必要な点を考えてみる。
【0009】
1)潤滑剤漏れを防止するための条件。
1-1. 潤滑剤の外部漏れを防止するためには、まず潤滑剤の液面位置が固定部材と回転部材との間の狭い隙間内にあることが必要である。
これは、回転及び停止の双方の状態を含むのは勿論、温度・気圧が変化した状態、全ての姿勢状態、振動・衝撃が加わった状態、潤滑剤の注入量のばらつき及び蒸発などによる量変化した状態等、仕様内のあらゆる状態に対して必要な条件である。
【0010】
特に、動圧軸受に対して大きな慣性力が負荷された場合には、毛細管力や磁気力によるシール力だけでは潤滑剤を保持することが難しくなるため、その場合には、潤滑剤の流体粘性抵抗による動圧力を潤滑剤保持力の主とする必要がある。そしてこの潤滑剤の流体粘性抵抗による動圧力を大きくするためには、潤滑剤の表面位置における隙間を一定以下に狭くする必要である。
【0011】
さらに、上述したように潤滑剤の液面位置が常に狭い隙間内にあるためには、a.潤滑剤の液面位置及び量が、上述したいずれの状態にあっても大きく変動しないこと、
b.潤滑剤の注入時における液面位置を管理・調整することができ、簡単に指定の位置内とすることができること、
c.狭い隙間内における液面指定位置の前後に、ある程度の体積的余裕があること、
などが必要となる。
【0012】
1-2. 潤滑剤の外部漏れを防止するための次の条件としては、停止時において、毛細管シール力が働く状態になっていることがある。つまり、潤滑剤を軸受内部の所定の位置に維持する力としての毛細管力による引戻力が、連続的に作用していることが必要である。
【0013】
1-3. さらに潤滑剤の外部漏れを防止するためには、回転時において潤滑剤の内部差圧が解消されており、バランスがとれた状態であることを要する。
つまり、回転時に発生する動圧力又は遠心力によって潤滑剤内に圧力差が生じることとなるが、この圧力差は一般にシール圧力よりもかなり大きくなってしまい、例えば、2つの出口部どうしの間で潤滑剤に圧力差があると、その圧力差が解消されるまで潤滑剤が移動して外部漏れの原因となることがある。すなわち、潤滑剤の外部漏れを防止するためには、潤滑剤の僅かな移動量だけで上述した圧力差が解消され、バランスが取れるようにした構造、或は、片袋保持構造のように圧力差を支えられる構造とすることが必要である。
【0014】
また外気に繋がる出口部の付近は、潤滑剤が濡れ拡散しない条件、例えば種々の環境条件下においても潤滑剤の接触角が0度とならないような部分を、各出口部の外側に設けておく等の対策を施しておくことが潤滑剤漏れを防止するために必要である。
【0015】
2)長寿命化を可能とするための条件。
長寿命化を図るためには、まず、軸受部内に充填された潤滑剤の容量の何倍かの量の潤滑剤が余裕分として保持されていることが必要である。これは、軸受の使用により潤滑剤に摩耗粉が混入したり、化学的変化を生じたり、蒸発や漏れなどが、材料・条件により程度の差あるものの必ず生じ、これらを原因として潤滑剤の劣化・減少を招来するからである。従って、動圧軸受の長寿命化は、どの程度の余裕潤滑剤を内部に保持できるかが目安となるとともに、蒸発や漏れなどによる潤滑剤の減少をいかに少なくできるかがポイントとなる。
【0016】
3)低コストで量産性を良好とするための条件。
これを達成するためには、当然のことであるが、できるだけ簡易な構造とすることが重要である。
【0017】
このようなことから、本発明にかかる動圧軸受装置は、固定部材に対して回転部材を回転可能に支承する少なくとも2つの動圧軸受部が、一連の軸受空間を画成するように軸方向に併設されているとともに、上記各動圧軸受部を構成する固定部材及び回転部材の少なくとも一方側に、前記軸受空間内に充填された潤滑剤に動圧を発生させる動圧発生手段が設けられた動圧軸受装置において、上記軸方向に併設された動圧軸受部を含む軸受空間の両端部分には、前記固定部材と回転部材との間の隙間を狭小にしてなる2箇所の毛細管シール部が、前記動圧軸受部を両側から挟むように設けられ、それらの各毛細管シール部の隙間を形成している内周壁が、上記隙間の寸法を軸方向外方に向かって連続的に拡大する傾斜壁に形成されているとともに、前記潤滑剤は、上記動圧軸受部を含む2箇所の毛細管シール部どうしの間の軸受空間内に連続して充填され、かつ、上記動圧軸受部の動圧発生手段は、前記軸受空間の一方側に向かう所定の差圧を潤滑剤に生じさせ、当該潤滑剤を軸受空間の一方側に移動させるように非対称な形状に形成され、前記2箇所の毛細管シール部のうち、潤滑剤の移動方向下流側の毛細管シール部は、前記動圧発生手段による差圧で上記潤滑剤が軸方向の一方側に移動させられたときの偏位分を許容する隙間内容量を備えるように、当該下流側の毛細管シール部を形成している前記固定部材と回転部材との間の隙間寸法が設定されたものであって、前記回転部材が回転したときに動圧軸受部により生じさせられる差圧によって潤滑剤が軸方向に所定量移動され、前記動圧軸受部のいずれかの動圧発生手段の一部から潤滑剤が消失することによって上記差圧が解消されるとともに、潤滑剤の軸方向移動による偏位分が、潤滑剤の移動方向下流側の毛細管シール部によって受け入れられる構成になされている。
【0018】
そしてこの動圧軸受装置によれば、まず、潤滑剤の液面位置が、固定部材と回転部材との間の狭い隙間からなる毛細管シール部内に存在し、停止時において、毛細管シール力が常時働く状態になっており、この毛細管シール力に基づく引戻力によって潤滑剤が内部側所定の位置に保持される。一方、大きな慣性力Gが負荷された場合には、潤滑剤の流体粘性抵抗による動圧力が狭い隙間からなる毛細管シール部に発生し、これにより潤滑剤の外部拡散が防止される。
【0019】
回転時においては、動圧軸受部で潤滑剤に対して意図的に差圧が生じさせられ、この潤滑剤の差圧を解消するように潤滑剤の移動が僅かに行われてバランス状態になされるため、回転時における潤滑剤の外部拡散が防止されるようになっている。
【0020】
さらに、潤滑剤の移動方向下流側の毛細管シール部の隙間内容量が、潤滑剤の移動による偏位分を許容する容量に設定されているため、潤滑剤の漏れを防止することができる。
【0021】
加えて、このような漏れ防止作用を有する毛細管シール部が、固定部材と回転部材との間の狭小隙間により簡易に構成されているため、製作の容易化が図られ生産性が向上されるようになっている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、いわゆる両端軸固定型のHDDスピンドルモータに適用した実施形態について図面により詳細に説明する。
まず、図1に示めされたHDDスピンドルモータの全体構造を説明すると、このHDDスピンドルモータは、固定部材としてのステータ組1と、このステータ組1に対して図示上側から組み付けられた回転部材としてのロータ組2とから構成されている。このうちステータ組1は、図示省略した固定基台側にネジ止めされるフレーム11を有しているとともに、このフレーム11の略中央部分に立設された固定軸12が、図示上方に向かって延びている。この固定軸12の先端部(図示上端部)は、図示を省略した固定基台に対してネジ止めされる。
【0023】
また、上記フレーム11は、中空円筒状の支持ホルダー13を有しており、この支持ホルダー13の外周にステータコア14が嵌着されており、当該ステータコア14の突極部に対して巻線15が巻回されている。
【0024】
一方、前記ロータ組2は、図示を省略した所定の記録媒体を支持するためのハブ21を有しており、このハブ21は、当該ハブ21の中心部分に配置された一対のラジアル動圧軸受部22a,22bを介して上記固定軸12の外周側に回転自在に支承されている。
【0025】
上記ハブ21は、磁気ディスク等の磁気記録媒体を外周部に装着する略円筒形状の胴部21aを有しているとともに、この胴部21aの内周側に、バックヨーク21bを介して駆動マグネット21cが環状に装着されている。この駆動マグネット21cは、前述したステータコア14の外周端面に対して環状に対向するように近接配置されている。
【0026】
また、上記一対のラジアル動圧軸受部22a,22bは、ハブ21の内周側に当該ハブ21と一体に形成されており、軸方向に所定間隔離して並列するように配置されている。これらの各ラジアル動圧軸受部22a,22bの内周面と、前記固定軸12の外周面とは、数μmの隙間を介して対向配置されている。
【0027】
そして、上記各ラジアル動圧軸受部22a,22bと固定軸12との両対向面のうち、少なくとも一方側には、図2に示されているようなヘリンボーン形状のラジアル動圧発生用溝23a,23bが環状に並列するように凹設されているとともに、上記両対向面間には、オイルや磁性流体等からなる所定の潤滑剤24が介在されており、前記ハブ21の回転時に、ラジアル動圧発生用溝23a,23bのポンピング作用によって潤滑剤24が昇圧されて動圧が生じ、この潤滑剤24に生じさせられた動圧によって、ハブ21がラジアル方向に軸支持されるように構成されている。上記ラジアル動圧発生用溝23a,23bのヘリンボーン形状については後述する。
【0028】
本実施形態における上記潤滑剤24としては、当該潤滑剤24の寿命と良好な軸受特性とを両立し得るように、トリメチロールプロパン(TMP)又はペンタエリスリトール(PE)と、炭素数5〜18の直鎖又は分岐脂肪酸とをエステル化した構造のオイルが使用されており、その中でも、特に、蒸発率が10-7g/h・cm2(at 40℃)以下で、粘度が30cP(at 40℃)以下のオイルが用いられている。
【0029】
なお、このような潤滑剤24を軸受内部に注入するにあたっては、組立が完了したモータを一旦真空室内に入れ、その真空引きした状態で毛細管力又は外部大気圧を利用して行う。このようにすれば、含有空気率が低い状態で軸受内部全体に潤滑剤24を満たすことが可能となる。
【0030】
さらに、上記固定軸12の先端側(図示上端側)の途中部分には、2つのスラスト動圧軸受部16a,16bを構成するリング状のスラスト板16が固着されている。このスラスト板16により構成される2つのスラスト動圧軸受部16a,16bは、図示上側に配置されたラジアル動圧軸受部22aの図示上側に隣接するように配置されている。
【0031】
すなわち、上記スラスト板16の図示下面側は、図示上側に配置されているラジアル動圧軸受部22aの端面(図示上端面)に対面するように配置されているとともに、スラスト板16の図示上端面は、前記ハブ21の中央部分にネジ止めされたスラスト押え板25の端面(図示下端面)に対面するように配置されており、当該スラスト動圧軸受部16a,16bを構成するスラスト板16の軸方向両端面には、図4に示されているようなヘリンボーン形状のスラスト動圧発生用溝17がそれぞれ環状に形成されている。
【0032】
また、上記スラスト板16とラジアル動圧軸受部22aとの対向面どうしの間、及びスラスト板16とスラスト押え板25と対向面どうし間の各隙間部分には、上述したラジアル動圧軸受部22a,22b側の潤滑剤24が連続するようにして充填されており、上記ハブ21の回転時に、スラスト動圧発生用溝17のポンピング作用によって潤滑剤24が昇圧されて動圧が生じ、この潤滑剤24に生じさせられた動圧によってハブ21がスラスト方向に軸支持されるように構成されている。
【0033】
このとき、上記スラスト押え板25は、上述した各動圧軸受部の組付後にハブ21に対して接合されるが、前記潤滑剤24の充填部分に臨む接合部は、このスラスト押え板25による接合部のみであって、潤滑剤24の充填部分に対するその他の部位は一体に成形されて密閉性を確保している。
【0034】
このスラスト押え板25とハブ21との接合部は、潤滑剤24の注入前に、接着剤によって完全密閉構造となるように接合され、これによって潤滑剤24に対する密閉性が良好に確保されている。この接合部に充填される接着剤は、当該接合部に形成された環状案内溝(図示省略)の毛細管力によって、接合部全周にわたって切れ目なく連続的に充填されるようになっており、これによって密閉構造が完全化される。
【0035】
また、上記スラスト押え板25には、外側(図示上側)から吸収布26を介して薄板状のストッパー板27が設けられており、これら吸収布26及びストッパー板27によって、最悪の場合でも、潤滑剤24の外部飛散が防止されるようになっている。
【0036】
上述した2つのラジアル動圧軸受部22a,22b、及び2つのスラスト動圧軸受部16a,16bは、軸方向に延びる一連の軸受空間を画成するように併設されており、これら4つの動圧軸受部16a,16b,22a,22bを含む軸受空間の軸方向両端部分には、前記固定軸12と回転側の部材22b,25との隙間を狭小にしてなる2箇所の毛細管シール部31a,31bが、前記4つの動圧軸受部16a,16b,22a,22bを軸方向両側から挟むように設けられている。
【0037】
これらの各毛細管シール部31a,31bのうち、図示下側の毛細管シール部31bは、図示下側に配置されたラジアル動圧軸受部22bの一部に設けられており、より具体的には、当該ラジアル動圧軸受部22bの軸方向外端部分(図示下端部分)の内周壁と、前記固定軸12の外周面との隙間を狭小にすることによって形成されている。従って、この図示下側の毛細管シール部31bを構成する狭小隙間は、図示下側のラジアル動圧軸受部22bの軸受部を構成する隙間に対して直接的に連通されているとともに、この毛細管シール部31bとラジアル動圧軸受部22bとの連通部分には、隙間を拡大するような凹部は設けられていない。
【0038】
一方、図示上側の毛細管シール部31aは、スラスト動圧軸受部16aを構成するスラスト押え板25と固定軸12との間の隙間により形成されており、前述したスラスト押え板25の内周壁と固定軸12の外周面との間の隙間を狭小にすることによって形成されている。
【0039】
これら図示上下両側の各毛細管シール部31a,31bは、当該毛細管シール部31a,31bを構成する狭小隙間が図示上下の外方に開口するように軸方向に沿って設けられている。そして、これらの各毛細管シール部31a,31bの狭小隙間を構成するように固定軸12側に各々対面しているスラスト押え板25の内周壁、及び図示下側のラジアル動圧軸受部22bの内周壁は、軸方向外方に向かって上記隙間の寸法を連続的に拡大するように傾斜壁に形成されており、この連続的に拡大している狭小隙間の寸法が、20μmから300μmとなっている部位を毛細管シール部31a,31bとしている。また、これらの各毛細管シール部31a,31bの外方部分には、潤滑剤24の外部拡散による漏れを防止するための撥油が被着された部位がそれぞれ設けられている。
【0040】
前述したように、4つの動圧軸受部16a,16b,22a,22bを含む上記2箇所の毛細管シール部31a,31bどうしの間の軸受空間部分には、潤滑剤24が連続して充填されており、その潤滑剤24の図示上下端における各液面位置が、モータ停止時においては、図3及び図5中にそれぞれ実線A,Bで示されているように、各毛細管シール部31a,31bの内部所定位置となるように設定されている。
【0041】
また、モータ回転時においては、潤滑剤24の両液面のうち、図示上端側の液面の位置が、図5中の破線A’で示されているように、図示上側の毛細管シール部31a内に保持されているとともに、図示下端側の液面位置は、図3中の破線B’で示されているように、図示下側に配置されているラジアル動圧軸受部22b内に引き込まれた位置に設定されている。このような潤滑剤24の移動については後述する。
【0042】
一方、上述したラジアル動圧軸受部22a,22bにおけるヘリンボーン形状の各動圧発生用溝23a,23bは、図2に示されているように、当該ラジアル動圧軸受部22a,22bの軸方向両端部から中心側で合流するようにして「く」の字状に延びる一対の傾斜溝を環状に並列することにより構成されている。各動圧発生用溝23a,23bを構成する各傾斜溝は、数μmの溝深さに形成されており、軸方向両端側から中心側に向かって潤滑剤24を加圧するようなっている。
【0043】
このとき、図示上側のラジアル動圧軸受部22aでは、一対の動圧発生用溝23a,23aどうしが、ほぼ同一の軸方向長さLaにそれぞれ設定されており、これによって図示上側の動圧発生用溝23aによる図示下側方向への加圧力と、図示下側の動圧発生用溝23aによる図示上側への加圧力とがほぼ等しくなって、軸方向両端側から中心側に向かう加圧力がほぼバランスするように構成されている。
【0044】
これに対して、軸方向における最外部分に配置された図示下側のラジアル動圧軸受部22bでは、一対の動圧発生用溝23b,23bのうち、軸方向外側(図示下側)の傾斜溝の軸方向長さLb1が、軸方向内側(図示上側)の傾斜溝の軸方向長さLb2より長く設定されている(Lb1>Lb2)。すなわち、このような軸方向に非対称な溝形状に形成されていることによって、図示下側の傾斜溝による上方加圧力が、図示上側の傾斜溝による下方加圧力を上回り、軸方向一方側(図示上側)に向かって所定の差圧を潤滑剤24に生じさせる構造になされている。
【0045】
このようにラジアル動圧軸受部22bによって潤滑剤24に生じさせられる差圧により、潤滑剤24は図示上側に向かって移動して偏位することとなるが、この潤滑剤24の移動方向下流側(図示上側)の毛細管シール部31aは、図5に示されているように、潤滑剤24の移動による偏位分を許容する隙間内容量に設定されており、上述したように、モータ回転時においても潤滑剤24の液面位置が毛細管シール部31a内に保持されるようになっている(図5中の破線A’参照)。
【0046】
より具体的には、この潤滑剤24の移動方向下流側(図示上側)の毛細管シール部31aは、0.5mm以上の軸方向長さに設定されているとともに、当該毛細管シール部31aの隙間内容量又は軸方向長さが、潤滑剤24の移動により当該潤滑剤24が減少する側(図示下側)の毛細管シール部31bの隙間内容量又は軸方向長さの3倍以上に設定されている。また、この潤滑剤24の移動による当該潤滑剤24の偏位分を許容する側の毛細管シール部31aにおける隙間寸法は、潤滑剤24の移動により当該潤滑剤24が減少する側の毛細管シール部31bの実質的な隙間寸法、すなわちラジアル動圧軸受部22bにおける動圧発生用溝23bを含めた隙間寸法より大きく設定されている。これは、潤滑剤24の注入量の増減に対する余裕を持たせるとともに、潤滑剤24の移動や蒸発による潤滑剤24の減少に対して量的な余裕を持たせるためである。
【0047】
一方、前述したように、潤滑剤24の移動方向上流側(図示下側)の毛細管シール部31bは、ラジアル動圧軸受部22bの軸方向外端部分(図示下端部分)に設けられているため、潤滑剤24が上述した差圧により図示上側に向かって移動して偏位した際には、図3中の破線B’で示されているように、当該図示下側の毛細管シール部31b内の潤滑剤24の全部が消失し、かつラジアル動圧軸受部22b内の潤滑剤24における図示下側の一部が消失するように構成されている。
【0048】
より具体的には、ハブ21が回転したときの上述した差圧による潤滑剤24の移動により、図示下側の動圧発生用溝23bの軸方向長さLb1の約1/4の長さにわたって潤滑剤24が枯渇し、図示下側の動圧発生用溝23bに残された潤滑剤24の軸方向長さLb3が、図示上側の動圧発生用溝23bの軸方向長さLb2とほぼ等しくなる位置まで液面が上昇する。そして、潤滑剤が枯渇した分、図示下側の動圧発生用溝23bで発生する動圧力が低下して差圧が解消するようになっている。
【0049】
また、この軸方向最外部に配置されている図示下側のラジアル動圧軸受部22bは、潤滑剤24が枯渇・消失する部位に、当該部位における隙間を他の部位の隙間より大きくする窪み部28が形成されており、この窪み部28によって、潤滑剤24の枯渇・消失時においても、衝撃等による急激な大負荷力によってラジアル動圧軸受部22bの内周面が固定軸12の外周面に接触することのないように構成されている。この窪み部28としては、図3に示されているような段部形状として、隙間を2μm程度大きしたものや、テーパ形状として最外端部における隙間を0.5μmないし3μm程度大きくなるようにしたもの等が考えられる。
【0050】
図1に戻って、上述した図示上側の毛細管シール部31aの軸方向外側(図示上側)には、当該毛細管シール部31aに対して軸方向に連続するようにして潤滑剤注入部32が設けられている。この潤滑剤注入部32は、毛細管シール部31aを構成している狭小隙間に連続する拡大隙間からなっており、前記固定軸12側に対面しているスラスト押え板25の内周壁を、毛細管シール部31aを構成している傾斜壁よりもさらに大きい開角で傾斜させることによって形成されている。
【0051】
この潤滑剤注入部32を構成する傾斜壁は、軸方向に向かって潤滑剤24が良好に進入して行くように、70度以下の開角に形成されているとともに、当該潤滑剤注入部32の軸方向最外端における隙間が400μm以上となるように設定されている。また、この潤滑剤注入部32の隙間内容量は、前述した2つの毛細管シール部31a,31bどうしの間を結ぶ軸受空間の内容量より大きく設定されており、これによって、潤滑剤24の全量を、一旦、潤滑剤注入部32内に注入することができ、以後は毛細管力によって内部側(図示下側)に案内されていき、大気開放によって軸受空間の全長にわたって潤滑剤24が満たされるようになっている。
【0052】
また、前述したラジアル動圧軸受部22a,22bどうしの軸方向間部分には、内周面を窪ませることによって固定軸12との隙間を拡大してなる潤滑剤溜り部33が設けられている。本実施形態における潤滑剤溜り部33の隙間寸法は、ラジアル動圧軸受部22a,22bにおける軸受隙間寸法の3倍以上又は40μm以上に設定されている。これは、軸受部に対して潤滑剤24に量的余裕をもたせるように一定量以上の潤滑剤24を潤滑剤溜り部33内に確保して長寿命化を図るためである。
【0053】
このような実施形態装置によれば、まず、潤滑剤24からなる潤滑剤24の液面位置が、固定軸12と回転側部材25,22bとの間の狭隙間からなる毛細管シール部31a,31b内に存在するため、回転時にはもちろん停止時においても毛細管シール力が常時働く状態になっており、この毛細管シール力に基づく引戻力によって、潤滑剤24が内部側の所定位置に保持される。
【0054】
一方、大きな慣性力が負荷された場合には、潤滑剤24の流体粘性抵抗による動圧力が狭隙間からなる毛細管シール部31a,31bに生じ、その潤滑剤24の流体粘性抵抗による動圧力が保持力の主となって、潤滑剤24の外部拡散が防止される。
【0055】
回転時においては、ラジアル動圧軸受部22bで潤滑剤24に対して意図的に差圧が生じさせられ、この潤滑剤24の差圧を解消するように潤滑剤24の移動が僅かに行われてバランス状態になされる。このようなバランスによって回転時における潤滑剤24の外部拡散が防止される。
【0056】
さらに、潤滑剤24の移動方向下流側の毛細管シール部31aが、潤滑剤24の移動による偏位分を許容する隙間内容量に設定されているため、潤滑剤24の漏れが防止される。
【0057】
また、当該発明による毛細管シール部31a,31bは、傾斜面による簡易な構成を有しているため、製作の容易化が図られ生産性が向上される。
【0058】
一方、図6に示されている実施形態は、軸方向に併設された2つのラジアル軸受部42a,42bを有する動圧軸受装置に対して本発明を適用したものであって、軸部材40と円筒状部材41とが、2つのラジアル軸受部42a,42bを介して相対回転可能に支承されている。
【0059】
上記2つのラジアル軸受部42a,42bは、円筒状部材41側に固定されており、各ラジアル動圧軸受部42a,42bと軸部材40との両対向面のうち、少なくとも一方側には、例えば図示展開図のようなヘリンボーン形状のラジアル動圧発生用溝43a,43bが環状に並列するように凹設されているとともに、上記両対向面間には、オイルや磁性流体等からなる所定の潤滑剤44が介在されている。
【0060】
すなわち、上記2つのラジアル動圧軸受部42a,42bは、軸方向に延びる一連の軸受空間を画成するように併設されており、これら2つのラジアル動圧軸受部42a,42bを含む軸受空間の軸方向両端部分には、当該ラジアル動圧軸受部42a,42bと軸部材40と隙間からなる2箇所の毛細管シール部45a,45bが、前記2つのラジアル動圧軸受部42a,42bを軸方向両側から挟むように設けられている。
【0061】
すなわち、上記各毛細管シール部45a,45bは、図示上下にそれぞれ配置された各ラジアル動圧軸受部42a,42bの一部に設けられており、従って、これらの各毛細管シール部45a,45bを構成する狭小隙間は、各ラジアル動圧軸受部42a,42bの軸受部を構成する隙間に対して直接的に連通されているとともに、各毛細管シール部45a,45bとラジアル動圧軸受部42a,42bとの連通部分には、隙間を拡大するような凹部は設けられていない。
【0062】
これら図示上下両側の各毛細管シール部45a,45bは、当該毛細管シール部45a,45bを構成する狭小隙間が図示上下の外方に開口するように軸方向に沿って設けられている。そして、これらの各毛細管シール部45a,45bの狭小隙間を構成するように固定の軸部材40側に各々対面しているラジアル動圧軸受部42a,42bの内周壁は、軸方向外方に向かって隙間寸法を連続的に拡大する傾斜壁に形成されている。
【0063】
前述したように、2つのラジアル動圧軸受部42a,42bを含む上記2箇所の毛細管シール部45a,45bどうしの間の軸受空間部分には、潤滑剤44が連続して充填されており、その潤滑剤44の図示上下端における各液面位置が、停止時においては、図中にそれぞれ実線A,Bで示されているように、各毛細管シール部45a,45bの内部所定位置となるように設定されている。
【0064】
また、回転時においては、潤滑剤44の両液面のうち、図示上端側の液面の位置が、図中の破線A’で示されているように、図示上側の毛細管シール部45a内に保持されるとともに、図示下端側の液面位置は、図中の破線B’で示されているように、図示下側に配置されているラジアル動圧軸受部42b内に引き込まれた位置に設定されている。このような潤滑剤44の移動は、上述した実施形態と同様に、図示下側のラジアル動圧発生用溝43bの「く」の字状のヘリングボーン形状が軸方向に非対称な形状に形成され、それにより潤滑剤に差圧が生じるからである。
【0065】
すなわち、図示上側のラジアル動圧軸受部42aでは、一対の動圧発生用溝43a,43aどうしが、ほぼ同一の軸方向長さLaにそれぞれ設定されており、これによって、軸方向両端側から中心側に向かう加圧力がほぼバランスするように構成されている。これに対して、図示下側のラジアル動圧軸受部42bでは、一対の動圧発生用溝43b,43bのうち、軸方向外側(図示下側)の傾斜溝の軸方向長さLb1が、軸方向内側(図示上側)の傾斜溝の軸方向長さLb2より長く設定されており(Lb1>Lb2)、このような軸方向に非対称な溝形状に形成されていることによって、図示下側の傾斜溝による上方加圧力が、図示上側の傾斜溝による下方加圧力を上回り、軸方向一方側(図示上側)に向かって所定の差圧を潤滑剤44に生じさせる構造になされている。
【0066】
このようにラジアル動圧軸受部42bによって潤滑剤44に生じさせられる差圧により、潤滑剤44は図示上側に向かって移動して偏位することとなるが、この潤滑剤44の移動方向下流側(図示上側)の毛細管シール部45aは、潤滑剤44の移動による偏位分を許容する隙間内容量に設定されている。従って上述したように、回転時においても、潤滑剤44の図示上端側の液面位置は毛細管シール部45a内に保持される(図6中の破線A’参照)。
【0067】
一方、前述したように、潤滑剤44の移動方向上流側(図示下側)の毛細管シール部45bは、ラジアル動圧軸受部42bの軸方向外端部分(図示下端部分)に設けられているため、潤滑剤44が上述した差圧により図示上側に向かって移動して偏位した際には、図6中の破線B’で示されているように、当該図示下側の毛細管シール部45b内の潤滑剤44の全部が消失し、かつラジアル動圧軸受部42b内の潤滑剤44における図示下側の一部が消失するように構成されている。そして、潤滑剤44が枯渇した分、図示下側の動圧発生用溝43bで発生する動圧力が低下して差圧が解消する。このような実施形態装置においても、上述した実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0068】
また、図7に示されている実施形態は、軸方向に併設された2つのスラスト軸受部52a,52bを有する動圧軸受装置に対して本発明を適用したものであって、軸部材50と円筒状部材51とが、上記2つのスラスト軸受部52a,52bを構成するスラスト板52を介して相対回転可能に支承されている。
【0069】
上記2つのスラスト軸受部52a,52bを構成するスラスト板52は、軸部材50側に対して一体に固定されており、各スラスト動圧軸受部52a,52bと円筒状部材との両対向面のうち、少なくとも一方側には、例えば図8に示されているようなヘリンボーン形状のスラスト動圧発生用溝53aが環状に並列するように凹設されているとともに、上記両対向面間には、オイルや磁性流体等からなる所定の潤滑剤54が介在されている。
【0070】
すなわち、上記2つのスラスト動圧軸受部52a,52bは、軸方向に所定間隔離して設けられているが、これら2つのスラスト動圧軸受部52a,52bどうしは、一連の軸受空間を断面コの字状に画成するように併設されており、当該両スラスト動圧軸受部52a,52bを含む軸受空間の両端部分には、前記円筒状部材51とスラスト板52との隙間を狭小にしてなる2箇所の毛細管シール部55a,55bが設けられている。
【0071】
これらの各毛細管シール部55a,55bは、各スラスト動圧軸受部52a,52bの最内周部分にそれぞれ設けられており、スラスト板52の内周部分と、円筒状部材51の内周部分との間の軸方向隙間を狭小にすることによって形成されている。従って、これらの各毛細管シール部55a,55bを構成する狭小隙間は、各スラスト動圧軸受部52a,52bの軸受部を構成する隙間に対して直接的に連通されているとともに、各毛細管シール部55a,55bとスラスト動圧軸受部52a,52bとの連通部分には、隙間を拡大するような凹部は設けられていない。
【0072】
これら図7における上下両側の各毛細管シール部55a,55bは、当該毛細管シール部55a,55bを構成する狭小隙間が内周側に開口するように設けられている。そして、これらの各毛細管シール部55a,55bの狭小隙間を構成するようにスラスト板52に対面している円筒状部材51の内周側壁は、内周側に向かって隙間寸法を連続的に拡大する傾斜壁に形成されている。
【0073】
前述したように、2つのスラスト動圧軸受部52a,52bを含む上記2箇所の毛細管シール部55a,55bどうしの間の軸受空間部分には、潤滑剤54が連続して充填されており、その潤滑剤54の両端における各液面位置が、停止時においては、図7中にそれぞれ実線A,Bで示されているように、各毛細管シール部55a,55bの内部所定位置となるように設定されている。
【0074】
また、回転時においては、潤滑剤54の両液面のうち、図7における上側の液面の位置が、図中の破線A’で示されているように、図7の上側の毛細管シール部52a内に保持されるとともに、図7における下側の液面位置は、図中の破線B’で示されているように、図7の下側に配置されているラジアル動圧軸受部52b内に引き込まれた位置に設定されている。このような潤滑剤54の移動は、図7の下側のスラスト動圧発生用溝における「く」の字状のヘリングボーン形状が半径方向に非対称な形状に形成され、それにより潤滑剤54に差圧が生じるからである。
【0075】
すなわち、まず図7における上側のスラスト動圧軸受部52aでは、図8上半部分に示されているように、一対の動圧発生用溝53a,53aにおける各半径方向の長さLa,Laどうしが、実質的に同一の軸方向長さにそれぞれ設定されている(実質的にLa=La)。すなわち、周速と面積との関係から内側の溝長の方がやや長く形成されていはるものの、両者の中心側に向かう加圧力がバランスするように実質的に同一の溝長さに形成されている。
【0076】
これに対して、図7における下側のスラスト動圧軸受部52bでは、図8下半部分に示されているように、一対の動圧発生用溝53b,53bのうち、半径方向内側の傾斜溝の半径方向長さLb1が、半径方向外側の傾斜溝の半径方向長さLb2より実質的に長く設定されてる(実質的にLb1>Lb2)。すなわち、このような半径方向に実質的に非対称な溝形状に形成されていることによって、半径方向内側の傾斜溝による加圧力が、半径方向外側の傾斜溝による加圧力を上回り、従って、半径方向外方に向かう差圧、すなわち、図7下側の毛細管シール部55b側から上側の毛細管シール部55a側に向かう所定の差圧を潤滑剤54に生じさせるように構成されている。
【0077】
このようにスラスト動圧軸受部52bによって潤滑剤54に生じさせられる差圧により、潤滑剤54は毛細管シール部52b側から52a側に向かって移動して偏位することとなるが、この潤滑剤54の移動方向下流側(図7上側)の毛細管シール部55aは、潤滑剤54の移動による偏位分を許容する隙間内容量に設定されている。従って上述したように、回転時においても、潤滑剤54の図7上側の液面位置は毛細管シール部55a内に保される(図7中の破線A’参照)。
【0078】
一方、前述したように、潤滑剤54の移動方向上流側(図7下側)の毛細管シール部55bは、スラスト動圧軸受部52bの内周側部分に設けられているため、潤滑剤54が上述した差圧により移動して偏位した際には、図7中の破線B’で示されているように、当該図7下側の毛細管シール部55b内の潤滑剤54の全部が消失し、かつスラスト動圧軸受部52b内の潤滑剤54における内周側の一部が消失するように構成されている。そして、潤滑剤54が枯渇した分、図7下側の動圧発生用溝53bで発生する動圧力が低下して差圧が解消するようになっている。このような実施形態装置においても、上述した実施形態装置と同様な作用・効果を得ることができる。
【0079】
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0080】
例えば、図9(a)に示されているように、スラスト動圧軸受部を構成するスラスト板66を、2つのラジアル動圧軸受部62a,62bの軸方向間部分に配置したり、図9(b)に示されているように、上述した第1の実施形態とは反対側である図示下側のラジアル動圧軸受部62bに隣接して配置することも可能である。
【0081】
また、図10に示されているように、上述した第1の実施形態装置とは逆に、差圧を発生させる動圧発生用溝73bを上側に配置し、バランスした動圧を発生する動圧発生用溝73aを図示下側に配置することも可能である。すなわち、この実施形態では、図示下側のラジアル動圧軸受部72aにおける動圧発生用溝73a,73aでは、両溝が、ほぼ同一の溝長さLaにそれぞれ設定されているとともに、図示上側のラジアル動圧軸受部72bにおける動圧発生用溝73b,73bでは、軸方向内側(図示下側)の溝長さLb1が、軸方向外側(図示上側)の溝長さLb2より長く設定されており、このような軸方向に非対称な溝形状に形成されていることによって、軸方向一方側(図示上側)に向かって所定の差圧を潤滑剤に生じさせる構造になされている。
【0082】
また、本発明を適用する動圧発生用溝は、上述した実施形態におけるようなヘリングボーン形状のものに限定されることはなく、その他のあらゆる形状の動圧発生用溝に対しても本発明は同様に適用することができる。
【0083】
さらに、上述した実施形態は、いわゆる軸固定型のモータに対して本発明を適用したものであるが、軸回転型のモータに対しても本発明は同様に適用することができる。
【0084】
さらにまた、本発明にかかる差圧発生用の動圧発生用溝を、上述した実施形態のようにラジアル軸受部に設けることに限定されることはなく、スラスト動圧軸受部に設けたり、あるいは双方に設けることもできる。
【0085】
さらにまた本発明は、上述したHDDモータ以外に用いられる動圧軸受装置に対しても同様に適用することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上述べたように本発明は、固定部材と回転部材との間の狭い隙間からなる毛細管シール部を軸受空間の両端側に設けることによって、本来の毛細管力による引戻し力に加えて、大きな慣性力が負荷された場合に潤滑剤の流体粘性抵抗による動圧力によって潤滑剤の外部拡散を防止するとともに、動圧軸受部で潤滑剤に対して意図的に差圧を生じさせ、この潤滑剤の差圧を解消するように潤滑剤を僅かに移動させることによってバランス状態とし、これにより回転時における潤滑剤の外部拡散を防止し、加えて、毛細管シール部の隙間内容量を潤滑剤の移動による偏位分を許容する容量に設定することによって潤滑剤の漏れを防止し、かつこのような漏れ防止作用を有する毛細管シール部を、簡易な傾斜面により構成することによって製作の容易化を図るように構成したものであるから、簡易で低コストな構造で、潤滑剤漏れを良好に防止しつつ長寿命化を図ることができ、しかも動圧軸受装置の適用性を拡大することができ、動圧軸受装置の信頼性を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる動圧軸受装置を備えたHDDスピンドルモータの一例を表した横断面説明図である。
【図2】ラジアル動圧発生用溝の一例を表した展開説明図である。
【図3】上側の毛細管シール部の構造を表した部分拡大横断面説明図である。
【図4】スラスト動圧発生用溝の一例を表した平面説明図である。
【図5】下側の毛細管シール部の構造を表した部分拡大横断面説明図である。
【図6】2つのラジアル動圧軸受部を有する軸受装置に本発明を適用した実施形態を表した半横断面説明図である。
【図7】2つのスラスト動圧軸受部を有する軸受装置に本発明を適用した実施形態を表した半横断面説明図である。
【図8】図7におけるスラスト動圧軸受部に設けられた動圧溝形状の一例を表した平面説明図である。
【図9】動圧軸受部の配置関係を変更した場合を模式的に示した半横断面説明図である。
【図10】動圧軸受部の配置関係を変更した場合を模式的に示した半横断面説明図である。
【符号の説明】
12 固定軸
16a,16b スラスト動圧軸受部
21 ハブ
22a,22b,42a,42b,62a,62b,72a,72b ラジアル動圧軸受部
23a,23b,43a,43b,73a,73b ラジアル動圧発生用溝
24,44,54 潤滑剤
31a,31b,45a,45b,55a,55b,65a,65b 毛細管シール部

Claims (26)

  1. 固定部材に対して回転部材を回転可能に支承する少なくとも2つの動圧軸受部が、一連の軸受空間を画成するように軸方向に併設されているとともに、
    上記各動圧軸受部を構成する固定部材及び回転部材の少なくとも一方側に、前記軸受空間内に充填された潤滑剤に動圧を発生させる動圧発生手段が設けられた動圧軸受装置において、
    上記軸方向に併設された動圧軸受部を含む軸受空間の両端部分には、前記固定部材と回転部材との間の隙間を狭小にしてなる2箇所の毛細管シール部が、前記動圧軸受部を両側から挟むように設けられ
    それらの各毛細管シール部の隙間を形成している内周壁が、上記隙間の寸法を軸方向外方に向かって連続的に拡大する傾斜壁に形成されているとともに、
    前記潤滑剤は、上記動圧軸受部を含む2箇所の毛細管シール部どうしの間の軸受空間内に連続して充填され、かつ、
    上記動圧軸受部の動圧発生手段は、前記軸受空間の一方側に向かう所定の差圧を潤滑剤に生じさせ、当該潤滑剤を軸受空間の一方側に移動させるように非対称な形状に形成され、
    前記2箇所の毛細管シール部のうち、潤滑剤の移動方向下流側の毛細管シール部は、前記動圧発生手段による差圧で上記潤滑剤が軸方向の一方側に移動させられたときの偏位分を許容する隙間内容量を備えるように、当該下流側の毛細管シール部を形成している前記固定部材と回転部材との間の隙間寸法が設定されたものであって、
    前記回転部材が回転したときに動圧軸受部により生じさせられる差圧によって潤滑剤が軸方向に所定量移動され、前記動圧軸受部のいずれかの動圧発生手段の一部から潤滑剤が消失することによって上記差圧が解消されるとともに、潤滑剤の軸方向移動による偏位分が、潤滑剤の移動方向下流側の毛細管シール部によって受け入れられる構成になされていることを特徴とする動圧軸受装置。
  2. 請求項1記載の毛細管シール部を構成する固定部材と回転部材との隙間が、装置外方に向かって連続的に拡大されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  3. 請求項1記載の毛細管シール部は、固定部材と回転部材との隙間が20μmから300μmに形成されている部位であることを特徴とする動圧軸受装置。
  4. 請求項1記載の毛細管シール部は、当該毛細管シール部の長手方向が軸方向又は半径方向に沿って設けられて、一端部が軸方向又は半径方向の外方に向かって開口していることを特徴とする動圧軸受装置。
  5. 請求項1記載の毛細管シール部のうちの一体が、ラジアル動圧軸受部の軸方向外方端部分に設けられ、ラジアル動圧軸受部の軸受部を構成する隙間と、毛細管シール部を構成する隙間とが、直接的に連通されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  6. 請求項1記載の毛細管シール部のうちの一体が、スラスト動圧軸受部を構成する固定部材と回転部材との間の隙間により形成されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  7. 請求項1記載の2箇所の毛細管シール部のうち、潤滑剤の移動による当該潤滑剤の偏位分を許容する側の毛細管シール部の隙間内容量又は長さが、潤滑剤の移動により当該潤滑剤が減少する他方側の毛細管シール部の隙間内容量又は長さの3倍以上に設定されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  8. 請求項1記載の2箇所の毛細管シール部のうち、潤滑剤の移動による当該潤滑剤の偏位分を許容する側の毛細管シール部の隙間寸法が、潤滑剤の移動により当該潤滑剤が減少する側の動圧軸受部における動圧発生手段を含めた実質的な軸受隙間を形成している前記固定部材と回転部材との間の隙間寸法より大きく設定されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  9. 請求項1記載の2箇所の毛細管シール部のうち、潤滑剤の移動による当該潤滑剤の偏位分を許容する側の毛細管シール部の長さが、0.5mm以上に設定されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  10. 請求項1記載の毛細管シール部の外方側に、当該毛細管シール部に対して軸方向に連続するように拡大隙間を画成する傾斜壁を有する潤滑剤注入部が設けられているとともに、当該潤滑剤注入部の傾斜壁は、外方側に向かって70度以下の開角に形成されているとともに、当該潤滑剤注入部の最外端における隙間寸法が400μm以上に設定されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  11. 請求項10記載の潤滑剤注入部の隙間内容量が、2つの毛細管シール部どうしの間の軸受空間の内容量より大きく設定されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  12. 請求項1記載の動圧発生手段は、一対の傾斜溝が、当該動圧発生手段の軸方向両端側から中心側で合流するように略「く」の字状に延びるヘリングボーン構造に形成され、上記一対の傾斜溝は、差圧を発生するように片側の溝の長さが長く設定されていることを特徴とする動圧軸受装置。上記一対の溝のうち、外方側に配置された溝の長さが内方側の溝の長さより長く設定されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  13. 請求項12記載の動圧発生手段が、軸方向最外方部分に配置されたラジアル軸受部に設けられていることを特徴とする動圧軸受装置。
  14. 請求項1記載の動圧発生手段は、軸方向において最外方部分に配置されている動圧軸受部内の潤滑剤の一部が消失する程度の差圧を発生させるように、軸方向又は半径方向に非対称な形状に形成されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  15. 請求項14記載の軸方向最外方部分に配置されている動圧軸受部は、潤滑剤が軸方向に移動することにより消失する部位の隙間が他の部位より大きく形成されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  16. 請求項14記載の軸方向最外方部分に配置されている動圧軸受部が、ラジアル動圧軸受であることを特徴とする動圧軸受装置。
  17. 請求項1記載の潤滑剤は、停止時における両端の各液面位置が、各毛細管シール部内設定され、かつ回転時における一端側の液面位置が、一端側の毛細管シール部内に維持されつつ、回転時における他端側の液面位置が動圧軸受部内に引き込まれた位置に設定されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  18. 請求項1記載の潤滑剤は、蒸発率が10-7g/h・cm2(at40℃)以下、かつ粘度が30cP(at 40℃)以下のオイルからなることを特徴とする動圧軸受装置。
  19. 請求項1記載の潤滑剤が、トリメチロールプロパン(TMP)又はペンタエリスリトール(PE)と、炭素数5〜18の直鎖又は分岐脂肪酸とを、エステル化した構造のオイルからなることを特徴とする動圧軸受装置。
  20. 請求項1記載のスラスト動圧軸受部が、ラジアル動圧軸受部の軸方向一端側に隣接するように配置されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  21. 請求項1記載のスラスト動圧軸受部が、2つのラジアル動圧軸受部の軸方向間部分に配置されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  22. 請求項1記載の固定部材が軸部材又円筒状部材として設けられているとともに、回転部材が円筒状部材又は軸部材として設けられていることを特徴とする動圧軸受装置。
  23. 請求項1記載の動圧軸受部どうしの間部分に、固定部材と回転部材との隙間を拡大してなる潤滑剤溜り部が設けられ、当該潤滑剤溜り部の隙間寸法が、動圧軸受部における軸受隙間寸法の3倍以上又は40μm以上に設定されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  24. 請求項1記載の潤滑剤が連続して充填されている部位に対して、接合部が、最小の一個所だけ設けられていることを特徴とする動圧軸受装置。
  25. 請求項24記載の接合部は、潤滑剤の注入前に接着剤によって接合された完全密閉構造に構成されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  26. 請求項24記載の接合部には、毛細管力によって接合部の全周にわたって連続的に接着剤を導く環状案内溝が設けられていることを特徴とする動圧軸受装置。
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