JP3637571B2 - 電気錠における作動切換え装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、電気錠における作動切換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
非常口の扉に装着される電気錠として通電時施錠型のもの(ソレノイドに通電させている間施錠状態にするタイプの錠)を採用すると、非常時に断線その他により停電してもその際電気錠は自動的に解錠するので、避難する時に扉の開放に手間を取らず安全であるという利点がある。
【0003】
しかしながら、通電時施錠型の電気錠は、建物の建設期間中(工事中)で電源が未使用の時は、取付け後必要に応じて施錠したい場合に扉をロープ等でくくり付けたりしなくてはならず不便なことがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の電気錠における作動切換え装置は、電源が未使用の工事中であっても、施錠できるようにその使い勝手を改善する一方で、最終的な使用態様が前記のような通電時施錠型のもの又は非通電時施錠型のもののいずれであっても、切換え可能な2つのレバー列によってそれぞれに対応できるようにしたものである。
【0005】
なお、後者の非通電時施錠型の電気錠とは、ソレノイドに対する通電が断たれた間施錠状態とするタイプの錠で、研究室又は重要物貯蔵室等の扉に対し用いるに適したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を解決するため、この発明の請求項1記載の発明は、錠箱内で水平方向に摺動案内され、フロント板から突出する方向に付勢させたラッチボルトを兼ねるデッドボルトを備えること;突出する位置に存するデッドボルトに選択的に係合して施錠する揺動可能なロッキングバーをデッドボルトに対し係合させる方向に付勢させること;錠箱内に非通電時に突出するプランジャを有するソレノイドを設けること;プランジャの先端部に該プランジャの中心軸線に沿って摺動可能であってその中心軸線の回りには回動不能な操作片を設けること;操作片は工具係着部又はつまみを有し、錠箱に対し回動可能に装着されていること;ソレノイドのプランジャの両側部に互にほぼ閉口で構成レバーの数が互に異なる第1レバー列及び第2レバー列を備えること;操作片の回動変位により、第1レバー列の基端又は第2レバー列の基端をプランジャに選択的に係合させて連係させるため、少くも1つの突片を該プランジャに設けること;及び、第1レバー列の先端又は第2レバー列の先端をロッキングバーに対し選択的かつ各別に連係させることを構成条件とする。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、請求項1の発明において、第1レバー列を不使用状態にしたとき、そのレバー列をロッキングバーに対し干渉させない位置に拘束させるため、操作片にカム部を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
図1〜図3において、第1レバー列6はソレノイド4のプランジャ41に係合した作動状態にあり、また、第2レバー列7はソレノイド4のプランジャ41とは係合しておらず非作動状態にある。
【0009】
そして、図1の状態では、ソレノイド4には通電されておらず、プランジャ41は例えばソレノイド4内に内装されたバネの付勢により突出位置にあるので、第1レバー列6の先端はロッキングバー3を図1で左回りの付勢に抗して非係合位置に拘束させている。
【0010】
従って、突出位置にラッチボルトを兼ねるデッドボルト2が突出していても、工事中でソレノイド4に対し通電が不能の場合は、プランジャ41を引き込ませることはできず、ロッキングバー3の係合端部31をデッドボルト2の首部等に係合させることができないから、施錠は不能である。
【0011】
図3のように、ソレノイド4が通電されてプランジャ41が引込み位置に至ると、第1レバー列6の先端によるロッキングバー3の拘束が解かれ、デッドボルト2はロッキングバー3の係合端部31により突出状態に拘束されることになり、施錠が達成される。
【0012】
第1レバー列6が作動状態にある時は、図示の電気錠は、前述のとおり通電時施錠型として機能する。
【0013】
この電気錠を非通電時施錠型として機能させるときは、図1でフロント板11を取り外し、操作片5の工具係着部51にドライバ等を差し込み、例えば図6の矢印Aで示すように左回りに90°回動させる。
【0014】
ここに、プランジャ41の突片42は図7に示すように第1レバー列6の基端から外れ、プランジャ41の他の突片42は第2レバー列7の基端に係合する。
【0015】
この状態は第2レバー列7の作動状態であって、図示の電気錠は、非通電時施錠型として機能するので、ソレノイド4に通電されていない時でもプランジャ41は突出位置にあってデッドボルト2による施錠が達成される(図4参照)。
【0016】
第1レバー列6が非作動状態にされたとき、所定角度変位した操作片5上のカム部54は、自動的に第1レバー列6の基端側に衝接して揺動させ、第1レバー列6の先端をロッキングバー3に対し干渉しないようにすることができる。
【0017】
第1レバー列6の作動状態から第2レバー列7の作動状態に切換えが終了したら、フロント板11を再び取り付けることは言うまでもない。また、元の状態に戻すためには、前記とは逆に操作すればよい。
【0018】
工事中で電源が未使用の際は、この発明の電気錠では、第1レバー列6の作動状態では施錠が不能であるから、第2レバー列7の作動状態に切換えて、シリンダ錠又はサムターンで作動させる純機械的な非常用施解錠機構(図示しない)でロッキングバー3とデッドボルト2との係脱を行って施解錠する。
【0019】
非常用施解錠機構は、電気的施解錠機構であるソレノイド4、操作片5、第1レバー列6及び第2レバー列7に併設されたもので、両機構はそれぞれ独立してロッキングバー31を作動させる。
【0020】
なお、通常の使用状態におけるこの発明の電気錠は、ソレノイド4に対する通電を鍵、磁石カード、テンキー又はスイッチ等で断続させて施解錠することは従来の電気錠と変わらない。
【0021】
【実施例】
以下図面に示す実施例に基いてこの発明について説明する。
図1〜図5において、符号1は非常口又は研究室用の扉に固定される錠箱、11はフロント板、12は裏板、2は錠箱1内で水平方向に摺動案内され、フロント板11から突出する方向にばね(図示しない)で付勢させたラッチボルトを兼ねるデッドボルトである。
【0022】
前記のデッドボルト2には、周知のハンドル等の外部操作部材(図示しない)が連係させてあって、解錠時にデッドボルト2の引込み操作ができるようにしてある。
【0023】
錠箱1の側板におけるデッドボルト2の近傍には、突出位置に存する該デッドボルト2の首部等に選択的に係合して施錠するロッキングバー3が揺動可能に枢支してあり、そのロッキングバー3は、その係合端部31がデッドボルト2に対し係合する方向にねじりばね32等で付勢させてある。
【0024】
錠箱1内の上部には、非通電時に突出位置を占めるように付勢されたプランジャ41を有するソレノイド4が設けてある。図示例のソレノイド4はその内側にプランジャ突出用のばねを設けた形式のものであるが、そのばねはプランジャ41の露出部に設けることもできる。
【0025】
前記のプランジャ41の先端部には、該プランジャ41の中心軸線に沿って摺動可能であってその中心軸線の回りに回動不能な例えば有底円筒状の操作片5が嵌装等により付設してある。
【0026】
そして、その操作片5は、ドライバ等の工具が係脱される工具係着部51又は手で回すことができるつまみ(図示しない)を有し、錠箱1の裏板12に対し回動可能に装着されている。
【0027】
符号42はプランジャ41に固設した後述の少くも1つの突片で、その突片42はピンで作るとよい。52はその突片42をプランジャ41の長さ方向に逃がすために操作片5に形成した逃げ溝、53は裏板12の貫通孔13部分に嵌め込まれた操作片5の長さ方向への移動を阻止するために該操作片5の工具係着部51に係止された止めリングである。
【0028】
そして、ソレノイド4のプランジャ41の両側部には、互にほぼ平行で構成レバー数が互に異なる第1レバー列6及び第2レバー列7を設ける。図示例では、第1レバー列6は1本の構成レバーで成り、第2レバー列7は2本の構成レバー71、72で成るが、各レバー列6、7の構成レバー数は任意に定めることができる。第2レバー列7の構成レバー71、72間は、例えばピンと長孔の組で成る連係手段75で連係させてある。
【0029】
図1及び図2の状態では、プランジャ41の一方の突片42が第1レバー列6の基端(上端)に係脱可能に係合させてあり、工具等により操作片5を例えば左回りに90°回すと、プランジャ41が共に回って、一方の突片42が第1レバー6から外れ、他方の突片42が第2レバー列7の基端(上端)に係脱可能に係合する。
【0030】
プランジャ41に突設させたピンその他の突片42は、操作片5及びプランジャ41を例えば180°回動させるようにすると、その1つを共通に用いて第1レバー列6と第2レバー列7との間で掛け外しするようにすることもできる。
【0031】
第1レバー列6の先端(下端)並びに、第2レバー列7の先端(下端)は、ロッキングバー3に対しそれに突設したピンその他受け片33を介し選択的かつ各別に連係させるようにしてある。
【0032】
第1レバー列6及び第2レバー列7において、互に構成レバーの数を変えた理由は、ソレノイド4のプランジャ41の突出又は引込みにより揺動する第1レバー列6及び第2レバー列7の先端の向く方向を互に変えるためである。
【0033】
なお、図中、符号54は、第1レバー列6の不使用時それをロッキングバー3対し干渉しない位置に拘束させるために、操作片5に設けたカム部、73は第2レバー列7の一方の構成レバー71を図1で左回りに付勢させるために設けたねじりばね、74は前記の構成レバー71のストッパをそれぞれ示す。
【0034】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明の作動切換え装置を採用した電気錠は、2つのレバー列間の切換えにより、通電時施錠型又は非通電時施錠型のいずれであっても、使用することができるので、扉に対する組付け作業の作業性を向上させるのみならず、建物の建設期間中で電源が未使用の場合でも、作業者の施解錠についての使い勝手を楽にする効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の要部を第1レバー列作動状態の解錠時において示す縦断側面図。
【図2】その縦断正面図。
【図3】第1レバー列作動状態の施錠時において示すその縦断側面図(同図において非作動状態の第2レバー列はその記載を省略してある)。
【図4】第2レバー列作動状態の施錠時において示すその縦断側面図(同図において非作動状態の第1レバー列はその記載を省略してある)。
【図5】第2レバー列作動状態の解錠時において示すその縦断側面図(同図において非作動状態の第1レバー列はその記載を省略してある)。
【図6】作動状態における第1レバー列と円筒状操作片との連係状態を示す部分斜視図。
【図7】作動状態における第1レバー列が操作片のカム部により拘束された状態を示す部分斜視図。
【符号の説明】
1 錠箱
11 フロント板
2 ラッチボルトを兼ねるデッドボルト
3 ロッキングバー
4 ソレノイド
41 プランジャ
42 突片
5 操作片
51 工具係着部
54 カム部
6 第1レバー列
7 第2レバー列

Claims (2)

  1. 錠箱内で水平方向に摺動案内されフロント板から突出する方向に付勢させたラッチボルトを兼ねるデッドボルトを備えること;突出する位置に存するデッドボルトに選択的に係合して施錠する揺動可能なロッキングバーをデッドボルトに対し係合させる方向に付勢させること;錠箱内に非通電時に突出するプランジャを有するソレノイドを設けること;プランジャの先端部に該プランジャの中心軸線に沿って摺動可能であってその中心軸線の回りには回動不能な操作片を設けること;操作片は工具係着部又はつまみを有し、錠箱に対し回動可能に装着されていること;ソレノイドのプランジャの両側部に互にほぼ平行で構成レバーの数が互に異なる第1レバー列及び第2レバー列を備えること;操作片の回動変位により、第1レバー列の基端又は第2レバー列の基端をプランジャに選択的に係合させて連係させるため、少くも1つの突片を該プランジャに設けること;及び、第1レバー列の先端又は第2レバー列の先端をロッキングバーに対し選択的かつ各別に連係させることを構成条件とする電気錠における作動切換え装置。
  2. 第1レバー列を不使用状態にしたとき、そのレバー列をロッキングバーに対し干渉させない位置に拘束させるため、操作片にカム部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電気錠における作動切換え装置。
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