JPH0628136U - 電気錠 - Google Patents

電気錠

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JPH0628136U
JPH0628136U JP615793U JP615793U JPH0628136U JP H0628136 U JPH0628136 U JP H0628136U JP 615793 U JP615793 U JP 615793U JP 615793 U JP615793 U JP 615793U JP H0628136 U JPH0628136 U JP H0628136U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 デッドボルトによる施、解錠動作に連動して
ラッチボルト側の施、解錠が自動的に行えるようにした
電気錠を提供すること。 【構成】 室内側ラッチハブ3の回転途中においてロッ
キングピ−ス6をソレノイド8とは無関係にラッチボル
ト2との係合位置から離脱させる係止解除機構を設ける
と共に、扉内側に取り付けられたサムタ−ンの回動によ
り回転してデッドボルト103を施錠または解錠方向に
出没させるデッドハブ10を設け、同デッドハブの施錠
または解錠方向への回転に連動して前記ロッキングピ−
スをそれぞれ係合または係合解除位置に作動させる連結
機構20を設けたことを特徴とする構成。 【効果】 サムタ−ンによってデッドボルトを解錠した
ときは必ずラッチボルト側も解錠となり、カ−ドを室内
に置き忘れて室外に出ても入室できなくなるという事態
は生じず、施錠時室内側の操作部材を誤って途中迄回動
しても施錠状態が保持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主としてカ−ドロックシステムに使用される非自動施錠で二重施錠 可能な電気錠に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
従来のこの種非自動施錠で二重施錠可能な電気錠として実開平1−79759 号に記載される電気錠が公知である。
【0003】 然しながら、この電気錠にあっては自動施錠タイプの場合、閉扉すると自動的 に施錠となるため、カ−ドを室内に置き忘れた儘室外に出ると入室できなくなっ たり、複数の利用者が同一の部屋を使用するとき入室毎に一々解錠操作をしなく てはならず、不便であった。
【0004】 また、非自動施錠タイプの場合、デッドボルトで施錠したときでもソレノイド はデッドボルトに関係なく独立して施錠または解錠状態を保持した儘であるので 、必ずしも二重施錠(安全施錠)の状態になるとは限らず、防犯上不安であると いう欠点があった。
【0005】 更に、サムタ−ンの回動方向だけでは完全な施錠状態であるか、解錠状態であ るかを判断できないだけでなく、サムタ−ンでデッドボルトを解錠すると、連動 機構によって室外側の操作部材が自動的に施錠状態となる矛盾があった。
【0006】 そのため、サムターンでデッドボルトを施解錠動作させると自動的にソレノイ ドが機械的に作動し、主の施錠杆(ラッチボルト)がデッドボルトと同一の状態 となるようにした電気錠を先の出願(実願平4−61509号)により提案した が、この電気錠にあっては室内側ラッチハブとロッキングピースは連動しており 、ロッキングピースはソレノイドと連動していたため、室内側からデッドボルト を施錠しておいても誤って室内側の操作部材を僅かでも回動すると解錠動作をし ていなくてもソレノイドは自動的に解錠位置に作動し、ロッキングピースは係合 解除位置に回転するため、デッドボルトを施錠しておいても室外側操作部材を操 作することによりデッドボルトは解錠され、不法に侵入される危険性があった。
【0007】
【考案の目的】
本考案は、上記従来技術の問題点の全てを解決するために、デッドボルトによ る施、解錠動作に連動してラッチボルト側の施、解錠が自動的に行え、かつ室内 側の操作部材を誤って途中迄回動してもソレノイドの施、解錠位置が変わること のない極めて安全性の高い電気錠を提供することを目的とするものである。
【0008】
【考案の開示】
本考案に係る電気錠は、扉の内、外にそれぞれ取り付けられたノブやレバ−ハ ンドル等の操作部材の回動によりそれぞれ独立して回転し、常時錠ケ−ス外に突 出するように付勢されるラッチボルトを後退させる室内、室外側ラッチハブを設 け、ソレノイドの作動に連動して前記ラッチボルトの一部に係脱し、ラッチボル トの後退を規制するロッキングピ−スを設けて成る電気錠であって、前記室内側 ラッチハブの回転途中において前記ロッキングピ−スをソレノイドとは無関係に ラッチボルトとの係合位置から離脱させる係合解除機構を設けると共に、室内側 に取り付けられたサムタ−ンの回動により回転してデッドボルトを施錠または解 錠方向に出没させるデッドハブを設け、同デッドハブの施錠または解錠方向への 回転に連動して前記ロッキングピ−スをそれぞれ係合または係合解除位置に作動 させる連結機構を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【考案の作用】
室内側の操作部材を回動することによりラッチボルトが施錠状態になっていて も自動的に解錠し、かつ、デッドボルトとラッチボルトの両方が施錠状態になっ ていても室内側の操作部材と連結機構によって解錠し、デッドボルトの施、解錠 状態に応じてラッチボルトが自動的に施、解錠され、室内側の操作部材を誤って 途中迄回動しても解錠動作が完了する迄はソレノイドはデッドボルトの施、解錠 状態に応じた状態を保持する。
【0010】
【実施例】
図面は、本考案電気錠の内部透視図であって、錠ケ−ス1内に、ラッチボルト 2がそのラッチ柄21の軸部に巻回されたスプリング22に付勢されて錠ケ−ス 前板11から錠ケ−ス外に常時突出するように嵌装され、扉内、外に取り付けら れたノブやレバ−ハンドル等の操作部材(図示せず)の回動によりそれぞれ独立 して回転し、ラッチ柄21の後端折曲部を押してラッチボルト2を錠ケ−ス1内 に後退させる室内、室外側ラッチハブ3、4が同軸的に錠ケ−ス側板に枢支され ている。
【0011】 室内側ラッチハブ3は、その突起部31がラッチ柄21の後端折曲部に当接す る迄一定角度空転するように室内側の操作部材に内蔵されるスプリングで反時計 方向に回転するように付勢され、ストッパ−ピン5でその角度以上にならないよ うに止められている。 また、室外側ラッチハブ4も同じく室外側の操作部材に内蔵されるスプリング で反時計方向に回転するように付勢され、ストッパ−ピン5でそれ以上回転しな いように止められ、その突起部41はラッチ柄21の後端折曲部に当接した状態 で止められている。
【0012】 また、室内側ラッチハブ3は、図面番号6で示される後述のロッキングピ−ス をラッチボルト2との係合位置から離脱させる係合解除機構を構成する解除ピン 32が設けられている。
【0013】 ロッキングピ−ス6は、その先端部61がラッチボルト2の後端の一部に係合 して同ラッチボルトの後退を阻止し、室外側の操作部材を回動しても解錠できな いようにする部材で、先端部61がラッチボルト2との係合位置から係合解除位 置迄回転するように軸62にて枢支されている。
【0014】 このロッキングピ−ス6は、スプリング64によって常時時計方向に回転する ようにつまり先端部61がラッチボルト2の後端部に係合するように付勢され、 ラッチハブ3の空転時に、軸62を挟んで先端部61と反対側の後端部に形成さ れたテ−パ−部63に前記解除ピン32が当接し、ラッチハブ3の空転途中に反 時計方向に押され、係合解除位置迄回転させられるようになっており、係合解除 機構が構成されている。
【0015】 また、ロッキングピ−ス6の軸62と同軸的に別のロッキングプレート7が枢 支され、このロッキングプレート7の一部に形成された縦方向の長孔71にロッ キングピース6に固着のピン65が嵌挿され、ロッキングプレート7の反時計方 向の回転に従動してロッキングピース6が係合解除位置に回転し、室内側ラッチ ハブ3の空転途中にあってはロッキングピース6のみが係合解除位置に回転する ように構成されている。
【0016】 ロッキングプレート7の下部には、図面番号8で示される後述のソレノイドの プランジャ−81に一体固着された連結板9の板状部91が軸92にて枢支され 、連結板9の往復摺動によりロッキングプレート7が往復回転してロッキングピ ース6の先端部61がラッチボルト2に係脱するように構成されている。
【0017】 ソレノイド8は、そのプランジャ−81が突出しているときは励磁コイルへの 通電により没入し、没入しているときは励磁コイルへの通電により突出する形式 のもので、双安定型ソレノイドが使用される。
【0018】 図面番号10は、前記ラッチボルト2の上方の錠ケ−ス側板に回転可能に枢支 され、室内側に取り付けられたサムタ−ン(図示せず)の回動により回転するデ ッドボルト操作用のデッドハブを示すもので、その作動杆は二股状となっており 、一方の作動杆101は、デッドハブ10がクリックモ−ションをするようにス プリングaにより付勢され、回転途中において図面番号20で示される後述の連 結機構のリンク杆の第一カム板を押してリンク杆を時計方向に回転させる作用を し、他方の作動杆102は、デッドハブ10の回転軸に案内されて前後摺動する ように錠ケ−スに嵌装されたデッドボルト103の出、没動作を行うと共に、回 転途中において後述の連結機構のリンク杆の第二カム板を押してリンク杆を反時 計方向に回転させる作用をする。
【0019】 デッドボルト103の出、没動作に連動して前記ロッキングプレート7を往復 回転させる連結機構20は、前記ソレノイド8のプランジャ−81に一体固着さ れた連結板9の前後運動を上下運動に変換するリンク板201及び連結板202 と、中央部が軸203aにて枢支され、前記連結板202の上端部及び第一、第 二カム板203b、203cの中央部がそれぞれ枢着される三股状のリンク杆2 03とから成り、第一カム板203bはスプリングbの復元力に抗して反時計方 向にフリー回転、第二カム板203cはスプリングcの復元力に抗して時計方向 にフリー回転するように構成されている。
【0020】 図面番号30は、ラッチボルト2が後退したときこれに連動して前記デッドハ ブ10を解錠方向へ回転させてデッドボルト103を連動して後退させるリンク 機構を示すもので、一端がラッチボルト2のラッチ柄21の後端に軸30aにて 枢支される直線状の第一リンク板301、一端が錠ケ−ス側板に軸30bにて枢 支され、第一リンク板301に引かれて時計方向に回転するL型の第二リンク板 302及び一端が第二リンク板302の他端に軸30cにて枢支され、他端がデ ッドハブ10の作動杆102に軸30dにて枢支される第三リンク板303より 成るもので、第二リンク板302に固着されたピン302aが第一リンク板30 1に形成された長孔301aに嵌合しており、第一リンク板301の一方向のみ の運動を第二リンク板302に伝達するように構成してある。
【0021】 図面番号40は、扉が開いているとき、ラッチボルト2の突出量を小さくして 扉を閉めるときにラッチボルト2の突出量を大きくするようにしたトリガ−装置 を示すもので、スプリング401に付勢されて錠ケ−ス前板11から突出するト リガ−ボルト402、同トリガ−ボルトと一体のコ字状のトリガー柄403及び 常時スプリング(図示せず)で反時計方向に回転するように付勢されている梃板 404から成り、トリガーボルト402が突出しているとき、つまり扉が開いて いるときには梃板404はその先端のテーパー部がトリガー柄403の垂直片に 形成された段部に押されて時計方向に回転し、後端部がラッチ柄21に接近する ように構成されており、一方ラッチ柄21には梃板404の後端部が接近したと きこの後端部に係合する膨出部23が形成されている。 即ち、室内或いは室外側の操作部材を回動し、ラッチボルト2を後退させて 扉を開けたときトリガーボルト402はスプリング401に付勢されて突出する ため、梃板404は上述のように時計方向に回転し、その後端部はラッチ柄21 の膨出部23と係合する位置にきている。操作部材から手を離すと、ラッチボル ト2はスプリング22の復元力により突出するが、膨出部23の端部が上記梃板 404の後端部に係合してそれ以上の突出が阻止され、図1に示される小さな突 出量の状態で止められている。 この状態のときは施錠動作をさせようとしてもロッキングプレート7に設けら れた後述のストッパーがラッチボルト2の下面に当接してロッキングプレート7 が施錠方向に回転できないようになっているもので、開扉時誤って施錠操作をし ても施錠されないようにする安全装置の作用をするものである。 図1の開扉状態において扉を閉めると、ラッチボルト2並びにトリガーボルト 402はストライキの一部に当たって共に後退するため、梃板404はスプリン グの復元力によって反時計方向に回転し、ラッチ柄21の膨出部23との係合が 解かれ、梃板404による係止作用が解除されるので、ラッチボルト2は図2の 如く完全突出し、ロッキングプレート7の回転が可能となり、施錠可能状態とな るものである。
【0022】 図中、図面番号50は、在室者に異常が生じて緊急に入室しなければならない とき等に使用するホテル保管のエマ−キ−で施、解錠できるようにするシリンダ −錠を示すもので、同シリンダ−錠の操作により前記連結板9に一体固着のコの 字板501を左右に押して連結板9を左右摺動させるものである。また、図面番 号60は、コの字板501に押されてその接点が閉路するマイクロスイッチを示 し、施、解錠状態を表示する装置と直列に接続されている。図面番号70は、電 気錠を起動する乾電池等の電源を示し、図示しないが室外側に取り付けられたカ −ドリ−ダ−の制御部と接続されている。
【0023】 次に、本考案の実施例に基いて本案電気錠の具体的な作用をホテルの客室に使 用した場合について具体的に説明する。 図1は、解錠して扉を開いた状態を示すもので、ソレノイド8のプランジャー 81は後退しており、ロッキングプレート7は反時計方向に回転しているため、 ロッキングピース6は長孔71の上端縁でピン65が押されてロッキングプレー ト7と一体に回転し、係合解除位置に回転している。
【0024】 この状態で扉を閉めると、ラッチボルト2は扉枠側にあるストライキに一旦当 接し、嵌合孔と一致するところで開扉状態のときよりも大きく突出して施錠可能 状態となるが、ロッキングプレート7並びにロッキングピース6はその儘の位置 を保っているため、室内、外の操作部材を回動すれば室内、室外側のラッチハブ 3、4が自由に回転してラッチボルト2をスプリング22に抗して後退させるの で、室内、室外側から自由に開扉できる。
【0025】 室外に出た利用客がカ−ドリ−ダ−に磁気カ−ドまたはICカ−ドを挿入する と、カ−ドリ−ダ−に記憶の情報とカ−ド情報との一致によりソレノイド8の励 磁コイルが通電されるため、プランジャ−81が突出し、これと一体の連結板9 が左方向に摺動してロッキングプレート7を時計方向に反転させるので、ロッキ ングピース6はスプリング64の復元力により同じく時計方向に回転し、図2に 示す如くその先端部61がラッチボルト2の後端部に係合してラッチボルト2の 後退を阻止する。 つまり、室外側の操作部材を回動してラッチハブ4を回転させることができな い施錠状態となる。 入室したい場合はカ−ドリ−ダ−にカ−ドを挿入してソレノイドに通電するか あるいはエマ−キ−によりシリンダ−錠50を操作して、プランジャ−81を後 退させればロッキングピ−ス6が係合解除位置に回転して解錠するものである。
【0026】 カ−ドの使用により解錠した後入室して扉を閉めても解錠状態が保持されてい るので、入室した利用客が施錠をしたい場合、室内側に取り付けてあるサムタ− ンを施錠方向に回動し、デッドハブ10を時計方向に回転させると、デッドボル ト103が一方の作動杆102に押されて突出すると同時に、この回転途中にお いて連結機構20のリンク杆203の第二カム板203cを押して軸203aを 支点として同リンク杆を反時計方向に回転させるため、連結板202が引上げら れ、連結板9はリンク板201を介して左方向に押され、ソレノイド8のプラン ジャ−81が突出すると同時にロッキングプレート7つまりロッキングピ−ス6 がラッチボルト2との係合位置に回転して図3に示される二重施錠状態となる。
【0027】 解錠する場合、サムタ−ンを解錠方向に回動し、デッドハブ10を反時計方向 に回転させると、デッドボルト103は同じく作動杆102に押されて後退する と同時に、この回転途中において他方の作動杆101が第一カム板203bを押 して軸203aを支点としてリンク杆203を時計方向に回転させるため、連結 板202が押し下げられ、連結板9はリンク板201を介して右方向に引かれ、 ソレノイド8のプランジャ−81が後退すると同時にロッキングプレート7つま りロッキングピ−ス6がラッチボルト2との係合位置から離脱する係合解除位置 に回転して図1に示される解錠状態となる。
【0028】 つまり、連結機構20は、デッドボルト103を施錠または解錠方向に出没さ せるデッドハブ10の施錠または解錠方向への回転に連動してロッキングピ−ス 6をそれぞれ係合または係合解除位置に作動させるものである。
【0029】 図3の二重施錠状態においては室外側からは操作部材を操作して解錠すること はできないが、室内側の操作部材を回動すれば、室内側ラッチハブ3はその突起 部31がラッチ柄21の後端折曲部に当接する迄一定角度空転するので、その空 転途中にロッキングピ−ス6のテ−パ−部63を解除ピン32が押してロッキン グピ−ス6を図4のように係止解除位置に回転させる。従って、ラッチハブ3を その儘回転させれば、ラッチボルト2は突起部31に押されて後退する。このと きロッキングピース6のピン65はロッキングプレート7の長孔71内を移動す るだけでロッキングプレート7には影響を及ぼさないので、ソレノイド8のプラ ンジャー81は突出状態つまり施錠状態を保持している。
【0030】 ラッチボルト2が後退すると、リンク機構30の第一リンク板301が右方向 に移動し、第二リンク板302がこれに引かれて軸30bを支点として時計方向 に反転し、これに連結される第三リンク板303がデッドハブ10の作動杆10 2を右方向に押してデットハブ10を反時計方向に回転させるので、デッドボル ト103は後退して解錠され、扉を開く方向に押せば開扉する。
【0031】 図4の施錠状態において室外側から解錠したい場合は、カ−ドを使用してソレ ノイド8に通電するか、シリンダ−錠50を操作してロッキングピ−ス6を係止 解除位置に回転させてやれば、室外側の操作部材は回動可能となり、ラッチボル ト2の後退と同時に前記リンク機構30を介してデッドボルト103も解錠する ことができる。
【0032】 本案電気錠の場合、ラッチボルト2に係合するのはロッキングピース6のみで あり、ロッキングプレート7自体はラッチボルト2と直接係合する位置迄回転す ることはないので、ロッキングプレート7はロッキングピース6の状態に拘わら ずソレノイド8への通電あるいはサムターンの操作による施錠動作によって施錠 方向へ回転すると同時に施錠信号が出力されるようになっている。 従って、前述の開扉時或いは何らかの原因でラッチボルト2が完全に突出して いない状態つまりロッキングピース6がラッチボルト2に係合し得ない状態で施 錠動作を行った場合でもロッキングプレート7は施錠方向へ回転し、施錠信号が 出力されることになるので、施錠されたものと誤認され、不法侵入される危険性 がある。 そのため、本案電気錠ではラッチボルト2が完全に突出していないときにはロ ッキングプレート7が施錠方向に回転しないようにするストッパー72を設けて 対処している。 ストッパー72は、ロッキングプレート7の先端部に時計方向のみの回転が許 容されるように軸73にて枢支され、スプリング74で反時計方向に付勢される ように構成されており、ラッチボルト2が完全に突出していないときにはラッチ ボルト下面にその先端部が当接してロッキングプレート7が施錠方向に回転する のを防止し、施錠時室内側操作部材を回動して解錠するときにはラッチボルト2 の後退の支障とならないようにスプリング74の復元力に抗して時計方向に回転 するようにしたものである。
【0033】
【考案の効果】
本考案に係る電気錠によれば、ソレノイドへの通電によりロッキングピ−スを ラッチボルトに係合または係合解除させて施、解錠を反復して行えるようにし、 デッドボルトによる施、解錠動作に連動して、ラッチボルト側の施、解錠が自動 的に行えるようにしたものであるから、サムタ−ンによってデッドボルトを解錠 したときは必ずラッチボルト側も解錠となり、施錠操作をしない限りその状態は 保持されるので、カ−ドを室内に置き忘れて室外へ出ても入室できなくなるとい う事態は生じず、また施錠時室内側の操作部材を誤って途中迄回動しても施錠状 態を保持するようにしてあるので、外部からは絶対に不法解錠することはできず 、防犯性に優れる。
【0034】 また、複数の利用者が続いて部屋に入る場合、一旦解錠すれば、施錠操作する までは解錠状態が保持されているので、扉を閉めても入室時に一々解錠操作する 必要もなく、利用者全員がカ−ドを所持する必要がなく、便利である。
【0035】 更に、室内側からサムタ−ンでデッドボルトを施錠すれば、必ずラッチボルト 側も施錠即ち二重施錠(安全施錠)されるので、防犯上有効であり、サムタ−ン の回動方向によって施、解錠状態を一目で判断できて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案電気錠の開扉時における内部透視図であ
る。
【図2】同電気錠のラッチボルトによる施錠時における
内部透視図である。
【図3】同電気錠のラッチボルトとデッドボルトによる
二重施錠時における内部透視図である。
【図4】同電気錠の室内側操作部材による解錠途中にお
ける内部透視図である。
【符号の説明】
1 錠ケ−ス 2 ラッチボルト 3 室内側ラッチハブ 4 室外側ラッチハブ 6 ロッキングピ−ス 7 ロッキングプレート 8 ソレノイド 10 デッドハブ 20 連結機構 30 リンク機構

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉の内、外にそれぞれ取り付けられたノ
    ブやレバ−ハンドル等の操作部材の回動によりそれぞれ
    独立して回転し、常時錠ケ−ス外に突出するように付勢
    されるラッチボルトを後退させる室内、室外側ラッチハ
    ブを設け、ソレノイドの作動に連動して前記ラッチボル
    トの一部に係脱し、ラッチボルトの後退を規制するロッ
    キングピ−スを設けて成る電気錠であって、前記室内側
    ラッチハブの回転途中において前記ロッキングピ−スを
    ソレノイドとは無関係にラッチボルトとの係合位置から
    離脱させる係合解除機構を設けると共に、扉内側に取り
    付けられたサムタ−ンの回動により回転してデッドボル
    トを施錠または解錠方向に出没させるデッドハブを設
    け、同デッドハブの施錠または解錠方向への回転に連動
    して前記ロッキングピ−スをそれぞれ係合または係合解
    除位置に作動させる連結機構を設けたことを特徴とする
    電気錠。
  2. 【請求項2】 請求項1の係合解除機構のロッキングピ
    ースを扉内側の操作部材の回動によりソレノイドとは無
    関係に係合解除方向へ回転できるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の電気錠。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016068304A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 株式会社アルファ 錠装置

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WO2016068304A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 株式会社アルファ 錠装置

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