JP3453713B2 - 電気錠 - Google Patents

電気錠

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JP3453713B2
JP3453713B2 JP29067092A JP29067092A JP3453713B2 JP 3453713 B2 JP3453713 B2 JP 3453713B2 JP 29067092 A JP29067092 A JP 29067092A JP 29067092 A JP29067092 A JP 29067092A JP 3453713 B2 JP3453713 B2 JP 3453713B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、施解錠を電気的に行う
電気錠、詳しく言えば、電気的に施解錠機能を制御する
制御回路を設けた電気錠に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の電気錠としては、本願出
願人の出願に係わる実開平1ー79759号公報に示す
ものが知られている。 【0003】上記実開平1ー79759号公報に示すも
のは、室内側のノブやレバーハンドル等の内側操作部材
により回動され、テールピースの係合部に係脱自在に係
合される上下フック部を有した内側回転体と、外側操作
部材により回動されかつ内側回転体と同軸的に且つ各々
独立して回転するように設けるとともに常時は内側回転
体に対して空転するように設けた外側回転体と、内側回
転体及び外側回転体に係脱し得るように進退自在に設け
た可動係合体と、可動係合体を外側回転体の係合凹部に
係脱自在に係合させる摺動部材と、摺動部材を摺動させ
るソレノイド等の作動部材とを有し、前記作動部材の作
動により摺動部材の当接部を介して、可動係合体を内側
回転体と外側回転体に跨がって係合させることにより、
外側操作部材の作動によってもラッチボルトを後退させ
て解錠可能とするとともに、前記内側回転体は、操作部
材による解錠時において、摺動部材の当接部に当接して
摺動部材を前進させる被当接部を有する第1内側回転体
と、上記被当接部を有しない第2内側回転体とを設け、
これら第1、第2の内側回転体を選択可能に構成してな
るものである。 【0004】上記従来例によれば、前記第1、第2の内
側回転体を選択可能に構成してあることから、解錠して
からすぐに施錠状態に戻したいいわゆる自動施錠タイプ
のシティーホテル型の電気錠として採用する場合には、
第1内側回転体を使用すればよく、また解錠した後は次
に施錠する迄解錠状態を保持しておきたいいわゆる施・
解錠タイプのリゾートホテル型の電気錠として採用する
場合には第2内側回転体を使用すればよいので、1個の
電気錠で両方に選択使用できる顕著な効果を有する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のものによれば、(イ) 前記シティーホテル型の
電気錠の場合、室外側から施錠状態の錠杆を外側操作部
材で解錠するとき、可動係合体を介して内外両側の回転
体を一体的に回動して錠杆を後退して解錠とするととも
に、内側回転体の被当接部により摺動部材を前進させて
外側回転体を空転、即ち自動施錠させる。また、前記リ
ゾートホテル型の電気錠の場合、同様に室外側から外側
操作部材で解錠するとき、前記と同様にして錠杆を後退
して解錠し、一旦解錠してしまうと上記内側回転体に被
当接部がないため、この解錠状態が保持されたままとな
る。つまり、内・外側操作部材による解錠時には、前者
では機械的に自動施錠され、後者では解錠状態が機械的
に保持されたままとなり、例えばメイドカードにより電
気的に解錠保持されるようにするとか、電気的に自動施
錠されないようにするとかの選択を電気的に行うことが
できなかった。(ロ) シティーホテル型とリゾートホ
テル型の電気錠として選択する場合には、第1、第2の
内側回転体を取り変える必要があり、面倒であった。
(ハ) さらに、従来例では、ソレノイドを作動させる
電池の寿命の延命化は工夫されていなかった。本発明
は、上記問題点を解消しようとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、錠杆と、カードを抜き差しするカードリ
ーダと、ソレノイドと、内外操作部材と、内外操作部材
の回動による内側回転体又は外側回転体の回動又は扉の
開閉によりON又はOFFする検出スイッチと、この検
出スイッチの信号を受けて前記ソレノイドが施錠方向又
は解錠方向に作動され、錠杆が電気的に施錠又は解錠さ
れるようにした制御回路と、室内側のノブやレバーハン
ドル等の内側操作部材により回動され、テールピースの
係合部に係合される上下フック部を有した内側回転体
と、外側操作部材により回動されかつ内側回転体と同軸
的に且つ各々独立して回転するように設けるとともに常
時は内側回転体に対して空転するように設けた外側回転
体と、内側回転体及び外側回転体に係脱し得るように進
退自在に設けた可動係合体と、可動係合体を外側回転体
の係合凹部に係脱自在に作動させる摺動部材と、摺動部
材を摺動させるソレノイド等の作動部材とを有し、前記
作動部材の作動により摺動部材の当接部を介して、可動
係合体を内側回転体と外側回転体に跨がって係合させる
ことにより、外側操作部材の作動によってもラッチボル
トを後退させて解錠可能とし、前記内側回転体は、内外
操作部材による解錠時において摺動部材を前進させない
ように構成し、錠ケース内には、テールピースと連結し
たラッチボルトと、デッドハブの回動により出没作動さ
れるデッドボルトとを内装するとともに、一端側をデッ
ドハブに他端側をラッチボルトに連結したリンク機構を
備え、作動部材としては双安定型ソレノイドを採用し、
該ソレノイドのプランジャーを摺動部材と連結するとと
もに、該ソレノイドの施錠状態又は解錠状態を検出する
ソレノイドスイッチと、デッドボルトの施錠状態又は解
錠状態を検出するデッドボルトスイッチとを備え、デッ
ドボルトの出没によってON・OFFするデッドボルト
スイッチによりソレノイドを作動するようにし、カード
リーダにカードを差し込む都度、施錠・解錠を繰り返す
ようにした電気錠において、前記錠ケースには、デッド
ボルトの解錠時及び施錠時にOFF、該デッドボルトの
移動時のみONとなるCPU起動スイッチを設け、この
CPU起動スイッチのONによりソレノイドを作動させ
るようにしてあることを特徴とする。 【0007】なお、本発明では、前記カードリーダに特
定のカードを差し込むことにより、ソレノイドの施錠方
向又は解錠方向への作動を阻止する削除回路を設けてあ
るのが好ましい。 【0008】 【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図10に基づ
いて以下に説明する。Aは扉であって、この扉Aには本
願発明に係わる電気錠本体1がねじ止め等により取付け
てあるとともに、前記電気錠本体1を挟んで室内側に内
側取付座3を、室外側に外側取付座4をそれぞれ固着し
てある。さらに、図7〜図9に示すように、前記扉Aの
室内側側面には錠杆操作用の内側のノブやレバーハンド
ル等の回転軸5aを有する内側操作部材5が、また室外
側側面には錠杆操作用の外側のノブやレバーハンドル等
の回転軸6aを有する外側操作部材6が取り付けられて
いる。 【0009】図8及び図9に示すように、前記内側操作
部材5の回転軸5aは、内側取付座3を介して錠ケース
2の中央付近まで突設されており、この回転軸5aはさ
らに錠ケース2に内装されかつ回転自在に支承された内
側回転体30に穿設した軸孔31に、該内側回転体30
と一体的に回転可能に嵌合してある。 【0010】一方、前記外側操作部材6の回転軸6a
は、外側取付座4を介して回転軸5aと同様に錠ケース
2の中央付近まで突設されており、さらにこの回転軸6
aは前記内側回転体30に内嵌めされかつ錠ケース2に
回転自在に支承された外側回転体20に穿設した軸孔2
1に、該外側回転体20と一体的に回転可能に嵌合して
ある。前記回転軸5a、6aの断面と、前記軸孔21、
31の開孔の断面はいずれも四角形に形成してあるが、
前記回転軸5a、6aと軸孔21、31とが互いに嵌合
したときに、空回りせず一体回転できればどの様な形状
でもよい。 【0011】内側回転体30は錠ケース2および外側回
転体20と係脱自在に支承ないし嵌合してある。この内
側回転体30は、ボス状部と円弧状羽根部からなる盤状
体であって、その羽根部32の中央付近には前記軸孔3
1と垂直に連通する段付案内孔33を形成し、その段付
案内孔33には、その開口から鍔部34a付の可動係合
体34を嵌め入れたのち、前記可動係合体34の基端側
を蓋体35で被嵌するとともに、該可動係合体34の後
端側に巻装したバネ36により可動係合体34を内側回
転体30と外側回転体20との係合を解錠する方向に付
勢しており、しかも蓋体35と鍔部34aとの係合によ
り可動係合体34の内側回転体30からのそれ以上の突
出を規制している。つまり、可動係合体34は蓋体35
の前板部35aから段付案内孔33の小径段部33aま
でのストローク長さだけ前進後退するものであり、常態
時においては図1及び図3の如く可動係合体34は前進
(突出)して外側回転体20は空転状態、即ち施錠状態
となし得るが、後述のソレノイド等の作動部材50の作
動により摺動部材40を後退させて該可動係合体34を
後退させると、図4及び図9の如く、可動係合体34の
後端部は外側回転体20の係合凹部22に係入し、外側
操作部材6により外側回転体20と内側回転体30とが
一体的に回動されてテールピース8を後退摺動して解錠
することができる。また、内側回転体30の羽根部32
の両端側には、テールピース8の係合部8aに係合し
て、該テールピース8を後退するために、上下に振りわ
けたフック部32a、32aが形成されている。さら
に、内側回転体30は、内側操作部材5、外側操作部材
6による解錠時において、摺動部材40を前進させない
ように構成し、例えば摺動部材40に羽根部32を回動
自在に枢支すると共に羽根部32にはバネ付勢し、解錠
時に内側回転体30が羽根部32に当接しても、羽根部
32のみがバネに抗して回動されるだけで、摺動部材4
0は摺動されない構成としている。従って解錠作動時に
内側回転体30が回転されても、摺動部材40は施錠方
向に作動されず自動施錠とはならない。 【0012】外側回転体20には、その外周側面から軸
孔21に連通する複数の係合凹部22・・・22が形成
されており、この外側回転体20と内側回転体30とが
回動していない常態で、1つの係合凹部22と内側回転
体30の段付案内孔33とが一致しており、前述したよ
うに摺動部材40を介して当接部41により可動係合体
34を後退摺動させると、該可動係合体34の後端部が
前記外側回転体20の係合凹部22に係入して、外側回
転体20と内側回転体30とが一体的に回動可能とな
り、室外側からも外側操作部材6によって解錠可能とな
る。 【0013】一方、錠ケース2内には、ラッチボルト7
のラッチ柄7aに接続したテールピース8が、テールピ
ースバネ9により常時は前方に付勢した状態で内装され
ており、このテールピース8の後端部には折り曲げなど
により形成した係合部8a、8aが形成してある。そし
て、内側回転体30が、図1の如く回転していない状態
では、前記内側回転体30の羽根部32のフック部32
a、32aがテールピース8の係合部8a、8aに係合
しており、また内側回転体30を図5の如く回動した状
態では、上下どちらか一方のフック部32aが係合部8
aに係合して同テールピース8をテールピースバネ9に
抗して後退摺動するようにしてある。尚、前述の如く、
室外側からも解錠可能な状態では、外側操作部材6も内
側操作部材5と同様、正逆どちらの方向に回転しても解
錠できる。10はテールピース8がラッチ柄7aより抜
けないようにした抜け止め部材である。また、テールピ
ース8とラッチボルト7の形状及びその結合構造は図示
のものに限らず種々設計変更できるものである。 【0014】前記摺動部材40は、前述したように可動
係合体34を外側回転体20の係合凹部22に係脱自在
に制御させるものであるが、この摺動部材40の前記可
動係合体34と対向する位置には当接部41を形成する
とともに、前方下部には連結部42を形成しており、こ
の連結部42は、錠ケース2に内装された作動部材であ
る双安定型ソレノイド50のプランジャ51と連結して
ある。従って、ソレノイド50のプランジャ51を吸着
方向(図3矢印イ方向)に作動させると図4の如く、摺
動部材40の当接部41が可動係合体34の基端部を後
退方向に押動し、該可動係合体34を内側回転体30と
外側回転体20に跨がって係合させノブやレバーハンド
ル等の外側操作部材6の作動によっても解錠できるよう
にしてある。なお、当接部41は、摺動部材40にバネ
付勢されて枢支されており、羽根部32に押されても当
接部41が回動するのみで摺動部材40は施錠方向に摺
動しない。 【0015】双安定型ソレノイド50は、外側取付座4
側からカードを挿入できるように取り付けたカードリー
ダ11と電気的に接続してあり、錠の施解錠情報が磁気
的に記録されたカードを前記カードリーダ11に挿入す
ると、該カードリーダ11が上記施解錠情報を読み取
り、予め記憶された情報と照合し一致すれば、このカー
ドリーダ11から所定の出力を得るとともに、電気的な
解錠信号に基づき前記双安定型ソレノイド50の電磁コ
イルに通電が行われ、前記摺動部材40を前進または後
退摺動させて、可動係合体34の基端部を外側回転体2
0の係合凹部22に離脱(施錠)または係合(解錠)さ
せるように構成してある(図3、図4参照)。 【0016】なお、摺動部材40を作動させる手段とし
ては、前記ソレノイド50だけでもよいが、この実施例
ではソレノイドのほかに、室外側からキーにより機械的
に施解錠できるようにシリンダー52が錠ケース2に内
装されている。つまり、電気系統の故障などでソレノイ
ド50を作動できない場合の対策として、室外側からキ
ー53をシリンダー52に差し込んでカム55を図3に
おいて時計方向に回動すると、摺動部材40の後部下側
に形成したコ字状の係合板43の後部43aに係合し
て、前記ソレノイド50による場合と同様に摺動部材4
0を後退摺動し、図4、図9の如く、可動係合体34の
後端部が外側回転体20の係合凹部22に係合して外側
操作部材6によっても解錠可能となる。また、図4の状
態でカム55を反時計方向に回動して、係合板43の前
部43bを前方に摺動すると、摺動部材40は図3の如
く前進し、可動係合体34の後端部が外側回転体20の
係合凹部22より離脱されて外側操作部材6は空転状態
となりラッチボルト7を後退できない施錠状態となる。 【0017】図4の如く、摺動部材40が双安定型ソレ
ノイド50またはシリンダー52によって後退摺動し
て、外側操作部材6によっても解錠可能な状態の時に、
前記摺動部材40の係合板43の後部43aが、錠ケー
ス2に設けたソレノイドスイッチS2に当接してON状
態にするように構成してある。このソレノイドスイッチ
S2の開閉信号によって施錠あるいは解錠状態を確認で
きる。また制御回路内にタイマーを組み込み、解錠状態
がいつまでも続いている時には、例えば、ある設定した
時間後に双安定型ソレノイド50に通電するように設け
ることにより自動的に施錠状態に復帰させることができ
る。これは、例えば室外側からカードで解錠した後、何
らかの都合が生じて外側操作部材6を操作しないまま、
そこを離れた場合、錠は解錠状態に保持されており、カ
ードを所持しない人でも、解錠される不都合があるの
で、それを防止する為のものである。 【0018】また、前記双安定型ソレノイド50に、施
解錠情報を読み取って通電させるものとしてカードリー
ダ11を採用しているが、これに替えてテンキー装置あ
るいはその他の信号読取装置など任意の電気的制御装置
を用いて行うようにしてもよい。内側操作部材5及び外
側操作部材6はノブまたはレバーハンドルなど任意であ
る。 【0019】錠杆としては、前述のラッチボルト7のみ
で充分であるが、この実施例ではさらにデッドボルト1
2を錠ケース2に内装している。デッドボルト12はラ
ッチボルト7とは独立して設けることもできるが、この
実施例では一端側をデッドハブ13に他端をラッチボル
ト7に連結したリンク機構60により、デッドボルト1
2とラッチボルト7とを連係している。 【0020】前記リンク機構60の具体的構成は任意で
あるが、この実施例では4個のリンク61、62、6
3、64で構成している。すなわち、第1のリンク61
は一端をテールピース8に枢支61aするとともに、他
端に長手方向の長孔61bを形成している。第2のリン
ク62は一端を錠ケース2に枢支62aするとともに、
他端を第3のリンク63の一端と軸支62bし、中央付
近にはピン62cを突設してこれを第1のリンク61の
長孔61bに遊嵌している。第3のリンク63の他端
と、一端をデッドハブ13に連結した第4のリンク64
の他端と、一端を錠ケース2に枢着65aされたアーム
65の他端とは、デッドボルト12の適所に形成された
ガイド孔66内で枢軸67で枢着してある。前記アーム
65にはクリックモーションバネ65bが巻装してあ
り、これでリンク機構60は、デッドボルト12による
本施錠状態または解錠状態の位置に保持される。しかも
本施錠状態におけるデッドハブ13の回動によりスイッ
チがONとなり、デッドボルトの施解錠状態を示せるよ
うにデッドボルトスイッチS3が錠ケース2に設けてあ
る。 【0021】このデッドボルトスイッチS3は、例えば
前記カードリーダ11と接続させて、デッドボルトスイ
ッチS3がON状態になったときに、カードリーダ11
に信号を発し、それ以後、特殊な施解錠情報を記録した
カードでないと受付けないようにすれば、外からの解錠
を困難としてプライバシーを保護できるばかりか、入室
していることを相手に確認させることもできて便利であ
るし、その他種々な装置と接続して幅広く利用すること
ができる。 【0022】図7に示した14は操作軸15によりデッ
ドハブ13と接続したサムターン、18は閉扉時にラッ
チボルト7をロックするトリガーである。このトリガー
18には図1の如くトリガーばね18aと、連結板18
bにより該トリガー18と連動させたトリガーテコ18
cとが設けられている。扉を閉めた時に、ラッチボルト
7とトリガー18は同時に後退し、完全に閉扉した時ラ
ッチボルト7は後述の受体70の受孔71に嵌合する
が、トリガー18は図3の如く受体70のフロント70
aに当たって後退したままとなり、図3の如く、連結板
18bが後退し、トリガーテコ18cの当接部18dか
ら連結板18bが解除されるので、トリガーテコ18c
はバネ18eにより時計方向に回動し、ラッチボルト7
の係合部7bに係合し、ラッチボルト7の後退を阻止
し、ラッチボルト7がデッドボルトとしても機能してい
る。即ち、ラッチボルト7は自動的に施錠されるように
なっている。70は相手方の枠や縦框Bに取着した受体
で、この受体70の受孔71に錠杆であるラッチボルト
7またはデッドボルト12を係入して施錠するものであ
る。19aは錠ケース2の前面に取り付けたフロント板
で、19bは電池Dの収納ケース部2aの前面に取り付
けたフロント板である。ラッチボルト7がトリガーテコ
18cで施錠されている状態(図3)で、内側回転体3
0を回動してテールピース8を摺動後退させると、テー
ルピースに植設したピン8bによりトリガーテコ18c
の後部傾斜面が押動されトリガーテコ18cは反時計方
向に回動し、ラッチボルト7との係合が解錠されるの
で、ラッチボルト7は後退できる。 【0023】以上のように構成された電気錠、約言すれ
ば、カードをカードリーダに差し込むことによりソレノ
イド50を介し、ラッチボルト7を後退作動させる操作
部材の回動を制御するようにしてなる電気錠において、
次のような制御回路が組み込まれている。 【0024】すなわち、カードによりソレノイド50を
介してラッチボルト7を後退作動させる操作部材の回動
を制御するようにしてなる電気錠において、電気錠本体
1には操作部材5又は6の回動により又は扉Aの開閉に
よりON又はOFFする検出スイッチS1を設けるとと
もに、この検出スイッチS1の信号を受けて前記ソレノ
イド50が施錠方向または解錠方向に作動されて、ラッ
チボルト7が電気的に施錠又は解錠されるようにしてあ
る。扉Aの開閉によりON又はOFFする検出スイッチ
S1としては、図3に仮想線で示すように、錠ケース2
側に固定したリードスイッチ90と、枠や縦框等Bに固
定した永久磁石91とからなる近接スイッチ等を用いる
こともできる。 【0025】上記制御回路において、カードリーダにメ
イドカード等の特定のカードを差し込むことにより、ソ
レノイド50の施錠方向又は解錠方向への作動を阻止す
る削除回路を設ける。 【0026】 【作用】図1は開扉時におけるラッチボルト7、デッド
ボルト12及び作動部材(ソレノイド50)の常態で解
錠状態を示しており、この図1の状態で扉を閉めると図
3の如くラッチボルト7がトリガーテコ18cによって
施錠される。 【0027】A. 施錠状態から解錠するとき。 (イ) 室内側から解錠する場合 図3の施錠状態において図5の如く、内側の内側操作部
材5を回動し、内側回転体30を回し、テールピース8
を下げる。テールピース8に固定したトリガーピン8b
がトリガーテコ18cを反時計方向に回転させ、ラッチ
ボルト7の係止を解除し、ラッチボルト7は後退可能と
なり、そのまま後退解錠できる。内側操作部材5では常
に解錠することができる。 【0028】(ロ) 室外側から解錠する場合 図3の施錠状態では、図8の如く可動係合体34は外側
回転体20の係合凹部22に係合されていないので外側
回転体20は空転状態にあり、外側操作部材6をいくら
回動しても外側回転体20のみが回転するだけで、内側
回転体30は回転せず解錠することができない。従っ
て、室外側から解錠するには所定のカード又はキー53
によるしかない。すなわち、所定のカードをカードリー
ダ11に挿入することにより双安定型ソレノイド50の
プランジャ51を後退し、又はキー53をシリンダー5
2のキー孔に差し込んで図3で時計方向に回動してカム
55を同方向に回動することにより、図4及び図9に示
すように摺動部材40の当接部41で可動係合体34の
後端部を外側回転体20の係合凹部22へ係合して、外
側操作部材6により内側回転体30と外側回転体20と
を一体的に回動できるようにしてある。 【0029】この状態で図5に示す如く、外側操作部材
6を時計方向に回動すると、内側回転体30の羽根部3
2の一方側のフック部32aが、テールピース8の係合
部8aを係合してテールピース8およびラッチボルト7
を後退作動させ、トリガーテコ18cとラッチボルト7
の係合を外し、ラッチボルト7を後退させ受体70の受
孔71との係合を解除して解錠する。この時内側回転体
30の回動に伴いその後部が検出スイッチS1をON状
態にしてソレノイド50が施錠通電される。この施錠通
電により摺動部材40を前方へ摺動して双安定型ソレノ
イド50のプランジャ51を前進位置に保持するととも
に、可動係合体34は図3、図8の如くバネ36の付勢
力により係合凹部22との係合が解除され元の施錠状態
となる。従って、この場合は自動施錠されるので、1回
しか解錠することができない。なお、検出スイッチS1
は、図3に示したリードスイッチ90と永久磁石91等
からなる検出スイッチS1’を用い、扉が閉じたときに
上記ソレノイド50が施錠通電されるようにすることも
できる。 【0030】B. 解錠状態から施錠するとき。 なお、図5の如く解錠して開扉した後、扉を閉めると図
3の如く、トリガー18の前面が、枠や縦框等Bに取り
付けた受体70前面に当り、該トリガー18を図3に示
す如く後退させて、トリガーテコ18Cがラッチボルト
7の係合部7bに係合され、同ラッチボルト7の施錠が
なされる。 【0031】C. デッドボルトで本施錠するとき。 図3の施錠状態から図6の如くラッチボルト7のみなら
ずデッドボルト12によっても本施錠状態にするには、
次の方法による。 (イ) 室外側から本施錠する場合 室外側から外側操作部材6を回動しても空転するだけ
で、デッドボルト12を本施錠状態にすることはできな
い。また、室外側にはシリンダーを取付けていないので
キーで本施錠することもできないが、室外側にデッドハ
ブ13を回動するシリンダー装置を設ければキーにより
本施錠状態にすることができる。 【0032】(ロ) 室内側から本施錠する場合 室内側からは、操作軸15がデッドハブ13に係合され
るサムターン14を施錠方向(図3で時計方向)に回動
すると、デッドハブ13が同方向に回動するとともに、
第3のリンク64の他端の枢軸67がデッドボルト12
に形成したガイド孔66を介して図面上左方向に移動さ
れることにより、該デッドボルト12はフロント板19
から突出し受体70の受孔71に係入して本施錠状態と
なり、デッドボルトスイッチS3はON状態となる(図
6参照)。このとき、室外側から外側操作部材6を回動
しても、可動係合体34が外側回転体20の係合凹部2
2に係合していないため空転するだけで本施錠を解錠す
ることはできない。 【0033】D. 本施錠状態から解錠するとき。 図6の本施錠状態から解錠するには次の方法による。 (イ) 室外側から本施錠を解錠する場合 室外側から解錠するには、先ず所定のカードまたはキー
53によって外側回転体20と内側回転体30とを一体
的に回動可能にし、次に外側操作部材6を回動すると、
ラッチボルト7が後退されると共に、テールピース8に
連結したリンク機構60によってデッドハブ13が解錠
方向(図6で反時計方向)に回動され、デッドボルト1
2の枢軸67がガイド孔66を介して図面上右方向に移
動されることにより、該デッドボルト12も後退し、受
体70の受孔71から係合を解いて解錠することができ
る。 【0034】(ロ) 室内側から本施錠を解錠する場合 室内側から解錠するには、内側操作部材5を回動するだ
けで、上記(イ)の場合と同様にデッドボルト12とラ
ッチボルト7とが一緒に解錠できる。また、サムターン
14を解錠方向(図6で反時計方向)に回動して図3の
施錠状態にした後、内側操作部材5をテールピース8が
後退する方向に回して解錠することもできる。 【0035】なお、デッドボルトスイッチS3の作用を
重ねて説明すると、自動施錠型の電気錠の場合には、こ
のデッドボルトスイッチS3はデッドボルト12の施解
錠を検知して、デッドボルト12が施錠時にはメイドカ
ード等の他のカードでも解錠できず施錠のままであり、
施解錠交互型の電気錠の場合には、該デッドボルト12
が施錠時にはソレノイド50が施錠方向に作動されて施
錠され(つまり外側操作部材6ではラッチボルトの後退
作動が不可能となり)、解錠時にはソレノイド50が解
錠方向に付勢されて解錠される。(つまり外側操作部材
6でラッチボルト7を後退作動できる。)(図13参
照)。 【0036】なお、内外両側の操作部材5、6を回動し
て本施錠状態から解錠する際の前記リンク機構60の作
用をもう少し詳しく述べると、例えば内側操作部材5の
回動に従ってテールピース8が後退すると、テールピー
ス8と連結した第1のリンク61の長孔61bの下部に
第2のリンク62のピン62cが移動して、該第2のリ
ンク62を反時計方向回りに回動するとともに、第3の
リンク63、第4のリンク64及びデッドハブ13も反
時計回りに回動して図5の如くデッドボルト12を後退
摺動し解錠可能とする。 【0037】上記ラッチボルト7が施錠されているとと
もに、デッドボルト12も本施錠されているとき、本発
明では前記サムターン14を室内外両側のいずれかから
も電気的に作動させて、同ラッチボルト7とデッドボル
ト12を同時に解錠できるようにすることもできる。例
えば、室外側からはカードにより電気的に通電させるこ
とにより、室内側からは押しボタン式スイッチ等により
通電させることにより行うことができる。 【0038】本発明には、操作部材(5または6)の回
動による外側回転体20又は内側回転体30の回動又は
扉Aの開閉によりON又はOFFする検出スイッチS1
と、ソレノイド50の施錠状態又は解錠状態を検出する
ソレノイドスイッチS2と、デッドボルト12の施錠状
態又は解錠状態を検出するデッドボルトスイッチS3と
を備えているため、これらS1、S2及びS3の作用に
より、図11及び図12に示すようなフロー構成ができ
るし、その他任意のフローを採択することができる。 【0039】図11、12に示すフローチャート及び図
13の作動系統図に基づいて、本発明の請求項1記載の
電気錠の作動を説明する。図11の如く、デッドボルト
12が後退している時はデッドボルトスイッチS3はO
FFとなり、制御回路のソレノイド50へ解錠信号を送
る。この時、ソレノイドスイッチS2によりソレノイド
の状態を検知し、ソレノイド50が解錠状態の時はその
まま解錠が継続され、ソレノイド50が施錠状態の時は
解錠される(図13の状態1)。次に、デッドボルト1
2が突出作動するとデッドボルトスイッチS3がONと
なり、制御回路にソレノイド50へ施錠信号を送る。こ
の時、上記と同様にソレノイドスイッチS2によりソレ
ノイド50の状態を検知し、解錠状態であれば施錠さ
れ、施錠状態であれば施錠状態が継続される(図13の
状態1V)。又、図12の如く、内又は外側操作部材5
又は6により内側回転体30を回動してラッチボルト7
を後退作動させた時、内側回転体30の回転により検出
スイッチS1がONとなり、ソレノイド50へ施・解錠
の制御信号を送る。この時、ソレノイドスイッチS2に
よりソレノイド50の状態を検知し、解錠状態であれば
解錠状態が継続され(図13の状態1)、ソレノイド5
0が施錠状態の時はデッドボルトスイッチS3によりデ
ッドボルト12の状態を検知し、デッドボルト12が後
退し、デッドボルトスイッチS3がOFFの時はソレノ
イド50へ解錠信号を送り、ソレノイド50は解錠され
る(図13の状態11)。又、デッドボルト12が突出
しデッドボルトスイッチS3がONの時はソレノイド5
0は施錠状態が継続される(図13の状態1V)。 【0040】次に、図13の作動系統図に基づいて請求
項1の電気錠の作動を説明する。図13に於いて、
(1)はデッドボルト12は解錠で、ソレノイド50も
解錠状態、(11)は、デッドボルト12は解錠で、ソ
レノイド50は施錠状態、(111)はデッドボルト1
2は施錠でソレノイド50も施錠状態、(1V)はデッ
ドボルト12は施錠で、ソレノイド50が解錠状態を示
す。 (1)の状態から所定のカードaを差し込むことによ
り、制御回路からソレノイド50へ施錠信号を発し、ソ
レノイド50は施錠状態となる。(外出の場合の室外か
らの施錠操作で、図13の11の状態)。 (11)の状態から所定のカードaを差し込めば、ソレ
ノイド50は解錠され、(1)の状態となる。(1)の
状態では、外側操作部材6によってもラッチボルト7を
後退作動できるので、開扉可能となる。尚、(11)の
状態で室内側から内側操作部材5を回動してラッチボル
ト7を後退作動させると、内側回転体30の回転により
検出スイッチS1がONとなり、ソレノイド50へ解錠
信号を送り、ソレノイド50は解錠状態(1)となる。 (1)の状態で、室内側からサムターン14によりデッ
ドボルト12を突出作動させて施錠すると、前記のとお
りデッドボルトスイッチS3がONとなり、この信号に
よってソレノイド50が作動され施錠状態(111)と
なる。 (111)の状態で、室外側からカードaによりソレノ
イド50を解錠することができ(1Vの状態となる)、
外側操作部材6によりラッチボルト7を後退作動させる
と、リンク機構60によってデッドボルト12も後退作
動し、開扉できる(図13の1の状態)。 (111)の状態で、室内側から内側操作部材5によっ
てラッチボルト7を後退作動させると、上記の如くデッ
ドボルト12も同時に後退し(1)の状態となる。又、
(111)の状態で室内側からサムターン14によって
デッドボルト12を後退作動すると、デッドボルトスイ
ッチS3がOFFとなり、ソレノイド50には解錠信号
が送られ(1)の解錠状態となる。 (1V)の状態で、外側操作部材6(又は内側操作部材
5)によってラッチボルト7を後退作動させることによ
ってデッドボルト12も同時に後退作動し、(1)の状
態となる。勿論、サムターン14によってデッドボルト
12を後退作動させることによって(1)の状態とする
こともできる。なお、(1V)の状態で、カードを差し
込めばソレノイド50は施錠状態となり、(111)の
状態となる。(11)の状態で室内側からサムターン1
4によってデッドボルト12を突出して(111)の状
態とすることもできる。 【0041】本実施例の錠ケース2内には、図1ないし
図6に示すように、制御回路のCPU起動スイッチS4
が設けられている。このCPU起動スイッチS4は、デ
ッドボルト12の解錠時及び施錠時にOFF状態であ
り、該デッドボルト12の移動中のみON状態となるよ
うにしてある。このCPU起動スイッチS4のONによ
りCPUをONにして前述のソレノイド50が作動する
ようにしてある。 【0042】CPU起動スイッチS4の具体例として
は、例えば図1ないし図6及び図10に示しているよう
に、錠ケース2内に固定したスイッチ本体100に可動
杆101を設け、この可動杆101の一端に可動接点1
02と接触部103とを形成するとともに、スイッチ本
体100には前記可動接点102と電気的に接続したり
離脱したりする固定接点104を形成してある。一方、
デッドボルト12の柄の上部には、デッドボルト12が
錠ケース2より出没しているとき、つまり施錠時または
解錠時には、前記接触部103がデッドボルト12と接
触しないようにした切欠き凹部12a、12bを形成し
てあり、この施錠時または解錠時にはCPU起動スイッ
チS4はOFFである。デッドボルト12を施解錠状態
より移動して可動杆101の接触部103が、切欠き凹
部12aと12bとの間の平坦部12cに来た場合に
は、可動接点102が上動され固定接点104と接触し
てCPUをONにしてソレノイド50を作動させる。 【0043】このCPU起動スイッチS4を用いること
により、従来の如く常時監視電流を流す必要がなくデッ
ドボルト12が移動し始めた時にのみ起動すればよいの
で、電池Dの消費電力量を少なくでき、電池寿命の延命
化ができるほか、IC素子も少なくてよいため制御回路
の低コスト化に寄与し得る。従ってリゾートホテル用の
施解錠を繰り返す電気錠には、特に効果的である。デッ
ドボルトスイッチS3だけで制御する場合には、常時に
監視用の電流を流さなければならず、電池の消費電力量
が大きく、かつ回路も複雑であったが、上記CPU起動
スイッチS4を用いればこのような欠点が解消できる。 【0044】なお、図13でもわかるように、デッドボ
ルト解錠・ソレノイド(ラッチボルト)施錠又は解錠時
において室内側からサムターン14を作動させることに
よりデッドボルト及びラッチボルトの両方を施錠するこ
とができ、この両ボルトが施錠時において両ボルトを内
側操作部材5の作動により解錠することができる。ま
た、デッドボルト施錠・ラッチボルト(ソレノイド)解
錠時において、内側操作部材5又は外側操作部材6を作
動することにより、両ボルトを解錠することができる。 【0045】なお、本発明の実施例の電気錠によれば、
錠杆、カードリーダ、ソレノイド、内外操作部材、内外
操作部材の回動による内側回転体又は外側回転体の回動
又は扉の開閉によりON又はOFFする検出スイッチ、
この検出スイッチの信号を受けて前記ソレノイドが施錠
方向又は解錠方向に作動され、錠杆が電気的に施錠又は
解錠されるようにした制御回路とを設けているため、前
記従来例に比べて、施錠、解錠、施錠状態の保持、解錠
状態の保持等のすべての作動を電気的に行うことができ
るので、例えばカードの種類に応じて解錠状態または施
錠状態を保持させたり、またカードを差し込む毎に施錠
・解錠を繰り返すようにすることができる。 【0046】また、内側回転体と、外側回転体と、可動
係合体と、摺動部材と、作動部材とを有し、前記作動部
材の作動により摺動部材の当接部を介して、可動係合体
を内側回転体と外側回転体に跨がって係合させることに
より、外側操作部材の作動によってもラッチボルトを後
退させて解錠可能とするとともに、前記内側回転体は、
内外操作部材による解錠時において摺動部材を前進させ
ないように構成し、1つの構造からなる内側回転体だけ
でよいから、解錠してからすぐに施錠状態に戻したい、
いわゆるシティーホテル型と、解錠した後にはその解錠
状態を必要な間保持しておきたい、いわゆるリゾートホ
テル型の電気錠として選択する場合には、電気制御回路
のみを変更すればよく、従来例の如く錠ケース内の第
1、第2の内側回転体を取り変える煩わしい作業が必要
でなく、構成部品が省略できるととも組立作業や管理の
簡略化が図られる。また、従来例では、外側操作部材に
よる解錠時には、錠杆がシティーホテル型の電気錠では
機械的に自動施錠され、リゾートホテル型の電気錠では
解錠状態が機械的に保持されたままとなり、例えばメイ
ドカードにより電気的に解錠保持されるようにすると
か、電気的に自動施錠されないようにするとかの選択を
電気的に行うことができなかったが、本発明ではこれら
の欠点が解消される。すなわち、例えば、メイドカード
等の特定のカードによって、シティーホテル用の自動施
錠型の電気錠とリゾートホテル用の施解錠交互型の電気
錠のいずれを問わず、解錠あるいは施錠保持するとか、
自動施錠しないようにするとか、施解錠を交互に繰り返
すようにするとか、任意の方式を一つの電気錠に対して
電気的に選択することができる。 【0047】さらに、錠ケース内には、テールピースと
連結したラッチボルトと、デッドハブの回動により出没
作動されるデッドボルトとを内装するとともに、一端側
をデッドハブに他端側をラッチボルトに連結したリンク
機構を備えているため、機械的にも電気的にも、ラッチ
ボルトとデッドボルトとを一緒に解錠して室内から室外
へ迅速に脱出できるため、火災等の緊急時に優れた利点
がある。 【0048】また、作動部材としての双安定型ソレノイ
ドのプランジャーを摺動部材と連結するとともに、該ソ
レノイドの施錠状態又は解錠状態を検出するソレノイド
スイッチと、デッドボルトの施錠状態又は解錠状態を検
出するデッドボルトスイッチとを備えているため、上記
検出スイッチとの組み合わせにより、より便利な電気錠
が提供できる。 【0049】さらに、デッドボルトの出没によってON
・OFFするデッドボルトスイッチによりソレノイドを
作動するようにし、カードリーダにカードを差し込む都
度、施錠・解錠を繰り返すようにしているため、自動施
錠型の電気錠の場合には、デッドボルトスイッチはデッ
ドボルトの施解錠を検知して、デッドボルトが施錠時に
はメイドカード等の他のカードでも解錠できす施錠のま
まであり、施解錠交互型の電気錠の場合には、該デッド
ボルトが施錠時はソレノイドが施錠方向に作動されて施
錠され(外側操作部材ではデッドボルトの後退は不可能
となる)、解錠時にはソレノイドが解錠方向に付勢され
て解錠される(外側操作部材でラッチボルトを後退でき
る)。 【0050】加えて、カードリーダに特定のカードを差
し込むことにより、ソレノイドの施錠方向又は解錠方向
への作動を阻止する削除回路を設けているため、自動施
錠したり、自動解錠したりするのを禁止するなど、必要
に応じて電気錠の作動を種々制御できる回路構成をとる
ことができる。 【0051】 【発明の効果】本発明の請求項1の発明によれば、錠ケ
ースには、デッドボルトの解錠時及び施錠時にOFF、
該デッドボルトの移動時のみONとなるCPU起動スイ
ッチを設け、このCPU起動スイッチのONによりソレ
ノイドを作動させるようにしてあるから、従来の如く常
時監視電流を流す必要がなくデッドボルトが移動し始め
た時にのみ起動すればよいので、電池の消費電力量を少
なくでき、電池寿命の延命化ができるほか、IC素子も
少なくてよいため制御回路の低コスト化に寄与し得る。
従ってリゾートホテル用の施解錠を繰り返す電気錠に
は、特に効果的である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示し、開扉常態時における
解錠状態の開蓋側面図である。 【図2】図1の一部を拡大した開蓋側面図である。 【図3】閉扉時における施錠状態の開蓋側面図である。 【図4】可動係合体を外側回転体に係合した状態の開蓋
側面図である。 【図5】図4の状態より内側回転体によりテールピース
を後退して解錠する場合の開蓋側面図である。 【図6】本施錠状態の開蓋側面図である。 【図7】図1の正面図である。 【図8】図1の内外両側回転体近傍の横断面図で、可動
係合体が外側回転体の係合凹部に係入していない場合を
示している。 【図9】図1の内外両側回転体近傍の横断面図で、可動
係合体が外側回転体の係合凹部に係入している場合を示
している。 【図10】CPU起動スイッチの一例を示す側面図であ
る。 【図11】本発明の一例のフローチャートである。 【図12】図11と同様のフローチャートである。 【図13】本実施例の作動系統図である。 【符号の説明】 5 内側操作部材 6 外側操作部材 7 ラッチボルト 8 テールピース 11 カードリーダ 12 デッドボルト 13 デッドハブ 14 サムターン 20 外側回転体 22 係合凹部 30 内側回転体 32a フック部 34 可動係合体 40 摺動部材 41 当接部 50 作動部材(ソレノイド) 51 プランジャ 52 シリンダー 53 キー 60 リンク機構 70 受体 71 受孔 S1 検出スイッチ S2 ソレノイドスイッチ S3 デッドボルトスイッチ S4 CPU起動スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−130600(JP,A) 特開 平1−299974(JP,A) 特開 昭52−96200(JP,A) 特開 昭61−113975(JP,A) 実開 昭53−100389(JP,U) 実開 昭62−203376(JP,U) 実開 昭63−23454(JP,U) 実開 昭63−190471(JP,U) 実開 平1−79759(JP,U) 実開 平3−120763(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 47/00 - 47/06 E05B 63/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 錠杆と、カードを抜き差しするカードリ
    ーダと、ソレノイドと、内外操作部材と、内外操作部材
    の回動による内側回転体又は外側回転体の回動又は扉の
    開閉によりON又はOFFする検出スイッチと、この検
    出スイッチの信号を受けて前記ソレノイドが施錠方向又
    は解錠方向に作動され、錠杆が電気的に施錠又は解錠さ
    れるようにした制御回路と、室内側のノブやレバーハン
    ドル等の内側操作部材5により回動され、テールピース
    8の係合部8aに係合される上下フック部32aを有し
    た内側回転体30と、外側操作部材6により回動されか
    つ内側回転体30と同軸的に且つ各々独立して回転する
    ように設けるとともに常時は内側回転体30に対して空
    転するように設けた外側回転体20と、内側回転体30
    及び外側回転体20に係脱し得るように進退自在に設け
    た可動係合体34と、可動係合体34を外側回転体20
    の係合凹部22に係脱自在に作動させる摺動部材40
    と、摺動部材40を摺動させるソレノイド等の作動部材
    50とを有し、前記作動部材50の作動により摺動部材
    40の当接部41を介して、可動係合体34を内側回転
    体30と外側回転体20に跨がって係合させることによ
    り、外側操作部材6の作動によってもラッチボルト7を
    後退させて解錠可能とし、前記内側回転体30は、内外
    操作部材5、6による解錠時において摺動部材40を前
    進させないように構成し、錠ケース2内には、テールピ
    ース8と連結したラッチボルト7と、デッドハブ13の
    回動により出没作動されるデッドボルト12とを内装す
    るとともに、一端側をデッドハブ13に他端側をラッチ
    ボルト7に連結したリンク機構60を備え、作動部材5
    0としては双安定型ソレノイドを採用し、該ソレノイド
    のプランジャー51を摺動部材40と連結するととも
    に、該ソレノイドの施錠状態又は解錠状態を検出するソ
    レノイドスイッチS2と、デッドボルト12の施錠状態
    又は解錠状態を検出するデッドボルトスイッチS3とを
    備え、デッドボルト12の出没によってON・OFFす
    るデッドボルトスイッチS3によりソレノイド50を作
    動するようにし、カードリーダ11にカードを差し込む
    都度、施錠・解錠を繰り返すようにした電気錠におい
    て、 前記錠ケース2には、デッドボルト12の解錠時及び施
    錠時にOFF、該デッドボルト12の移動時のみONと
    なるCPU起動スイッチS4を設け、このCPU起動ス
    イッチS4のONによりソレノイド50を作動させるよ
    うにしてあることを特徴とする電気錠。
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