JP2008127904A - 電気錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成で、通電時施錠タイプまたは通電時解錠タイプに切り替え可能な電気錠の提供。
【解決手段】 錠ケース5に進退可能に設けられるラッチボルト6と、錠ケース5に枢支されてラッチボルト6を後退不能に係止するよう付勢される第一ストッパー62および第二ストッパー63と、ソレノイド10により枢軸83まわりに回動し、その枢軸83が錠ケース5に対し上下動可能に保持されたテコ板77と、このテコ板77と第二ストッパー63とを連結する第一リンク材76と、枢軸83を上方位置または下方位置に位置決めする切替機構11とを備える。切替機構11は、錠ケース5に枢支されると共に、テコ板77に第二リンク材94を介して連結される切替部材95を備え、切替部材95の回動が規制されることで枢軸83の位置決めがなされる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電気的に施錠または解錠することが可能な電気錠に関するものである。
従来、ソレノイドを使用して自動的に施解錠する電気錠は、通電時に施錠状態とする型式(通電時施錠タイプ)、または、通電時に解錠状態とする型式(通電時解錠タイプ)のいずれか一方とされていた。
このような場合、たとえば電気錠を扉に取り付けた後に、型式を間違えていた場合には、扉から電気錠を取り外し、再び違う型式の電気錠を取り付け直す必要があった。
また、取付時に正しい型式の電気錠が設置されていた場合であっても、後に型式を変更したい場合がある。このような場合にも、電気錠を交換する必要があった。
このように、従来の電気錠は、通電時施錠タイプと通電時解錠タイプに完全に分けられていることで、必要に応じて交換しなければならず、手間や費用がかかっていた。
そこで、通電時施錠タイプ、または通電時解錠タイプの一方に切り替え可能な電気錠が下記特許文献1において開示されている。
この特許文献1に開示された発明によれば、操作片(5)を操作するだけで、電気錠を交換することなく、通電時施錠タイプまたは通電時解錠タイプのいずれかに切り替えることが可能とされる。
特許第3637571号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明では、タイプを切り替えるために、第1レバー列(6)と第2レバー列(7)の二つのレバー列が設けられている。
このため、部品数が多くなり、かつ、二つのレバー列を収容するためのスペースが錠ケースに必要となり、コンパクト化が困難となっている。
なお、上記括弧書きの数字は、特許文献1における符号を示す。
本発明が解決しようとする課題は、簡易な構成で、通電時施錠タイプまたは通電時解錠タイプに切り替え可能であり、コンパクト化が可能な電気錠を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、錠ケースに進退可能に設けられるラッチボルトを突出させた状態で後退規制可能なストッパーと、上方位置または下方位置において、ソレノイドの作動に基づき回動することで前記ストッパーによるラッチボルトの後退規制の有無を変更するテコ板と、ソレノイドの非通電時において、ストッパーによりラッチボルトを後退規制するか否かを切り替えるために、前記テコ板を上方位置または下方位置に位置決めする切替機構とを備えることを特徴とする電気錠である。
請求項2に記載の発明は、錠ケースに進退可能に設けられるラッチボルトと、錠ケースに枢支されてラッチボルトを後退不能に係止するよう付勢されるストッパーと、ソレノイドにより枢軸まわりに回動し、その枢軸が錠ケースに対し上下動可能に保持されたテコ板と、このテコ板と前記ストッパーとを連結する第一リンク材と、前記枢軸を上方位置または下方位置に位置決めする切替機構とを備え、前記切替機構により前記枢軸が上方位置に配置された状態では、ソレノイドの作動により前記テコ板が前記第一リンク材を介して前記ストッパーを付勢力に対抗して回動させてラッチボルトの後退を可能とする一方、前記切替機構により前記枢軸が下方位置に配置された状態では、前記テコ板が前記ストッパーを付勢力に対抗して回動させてラッチボルトの後退を可能とし、ソレノイドの作動により前記ストッパーが前記ラッチボルトの後退を規制することを特徴とする電気錠である。
請求項3に記載の発明は、前記切替機構は、錠ケースに枢支されると共に、前記テコ板に第二リンク材を介して連結される切替部材を備え、前記切替部材の回動が規制されることで前記枢軸の位置決めがなされることを特徴とする請求項2に記載の電気錠である。
請求項4に記載の発明は、前記切替部材は、錠ケースに取り付けられる二つの穴を有したカバーの各穴に差し込み可能な操作部を有し、この操作部が前記カバーのいずれかの穴に差し込まれることで回動が規制されることを特徴とする請求項3に記載の電気錠である。
さらに、請求項5に記載の発明は、シリンダーまたはサムターンにより回動させられるハブと、このハブに噛み合いハブの回動に伴って回動すると共に、前記ストッパーを付勢力に対抗する方向へ回動させる従動部材と、この従動部材がストッパーを付勢力に対抗する方向へ回動させた状態を維持するように、従動部材を係止する保持レバーとをさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の電気錠である。
本発明の電気錠によれば、簡易な構成で通電時解錠タイプまたは通電時施錠タイプへ切り替えが可能とされコンパクト化が可能であり、しかも簡単な操作で切り替えが可能とされる。
以下、本発明の電気錠について、図面に基づき更に詳細に説明する。
ここでは、本発明の電気錠が例えばビルの通用口に適用される場合について説明する。
なお、以下の説明においては、扉が閉鎖した状態において室内外方向を前後方向とし、扉の幅方向を左右方向とする。
図1および図2は、本発明の電気錠の一実施例を示す図であり、図1は本実施例の電気錠の扉への取付状態を室外側から見た斜視図であり、図2は本実施例の電気錠の縦断面図であり、通電時解錠タイプにセットされ施錠された状態を示す図である。
また、図3は、図2の主要部を示す図であり、施錠機構などを示している。
さらに、図4は、本実施例の電気錠を戸先側から見た図であり、(a)はフロント板が取り外され、フロント裏板が露出した状態を示しており、(b)はさらにカバーが取り外された状態を示している。
本実施例の電気錠は、後述するソレノイドに設けられたプランジャを進退させることで、施解錠を行うことができる。
そして、本実施例の電気錠は、通電時解錠タイプ(ソレノイドに通電している間は解錠状態)、または通電時施錠タイプ(ソレノイドに通電している間は施錠状態)のいずれかのタイプに切り替え可能な構成とされる。
以下においては、まず、本実施例の電気錠が、図2に示すように、通電時解錠タイプにセットされ、施錠された状態について説明する。
本実施例の電気錠1が取り付けられる扉2は、開き戸形式とされ、室外側へ開く外開き扉とされる。
具体的には、扉2は、扉枠(不図示)の一側端部に、ヒンジを介して回動可能に取り付けられている。そして、扉2に設けられた取手4を操作することで、ラッチボルト6が進退して扉2の開閉を行うことができる。この取手4は、扉2の室外側と室内側の双方に設けられており、本実施例ではノブ型の取手とされる。
本実施例の電気錠1は、扉2の戸先側端部に内蔵される錠ケース5と、この錠ケース5に設けられ、錠ケース5の戸先側端面13から出没可能なラッチボルト6と、このラッチボルト6を取手4の操作に応じて錠ケース5の戸先側端面13において出没させるラッチ後退操作機構7と、ラッチボルト6を所定の突出位置に規制する施錠機構8と、この施錠機構8にリンク機構9を介して接続されるソレノイド10とを主要部に備える。
また、本実施例の電気錠1は、通電時解錠タイプまたは通電時施錠タイプのいずれかに切り替えるための切替機構11も備える。
なお、本実施例の電気錠1には、扉2の室外側にシリンダー装置12が接続され、扉2の室内側にサムターン装置(不図示)が接続されている。
錠ケース5は、矩形箱状とされる。
本実施例の錠ケース5は、室外側(基端側)へ開口するケース本体5Aと、その開口を閉じるようケース本体5Aに重ね合わされてネジで固定される矩形板状の蓋5Bとを備える。
錠ケース5は、扉2の戸先側端部の上下方向略中央部に取り付けられる。
具体的には、図2に示すように、錠ケース5の左側壁面(戸先側端面)13には、矩形板状のフロント裏板14が重ね合わされる。そして、図2に示すように、錠ケース5が扉2に埋め込まれると共に、フロント裏板14を介して扉2の戸先側端部に取付ネジ15で錠ケース5が扉2に固定される。
そして、フロント板16が扉2の戸先側端面に重ね合わされてネジ17でフロント裏板14に固定される。
フロント裏板14およびフロント板16には、後述するラッチ頭部26が通される貫通穴14a,16aがそれぞれ形成されていると共に、トリガー頭部129が通される貫通穴14b,16bがそれぞれ形成されている。
また、図3および図4に示すように、錠ケース5の左側壁面13には、後述する切替部材95の操作部98が差し込まれる穴18が形成されている。
さらに、フロント裏板14には、錠ケース5の穴18に対応した位置に矩形状の開口部19が形成されており、この開口部19には、矩形板状のカバー20がはめ込まれてネジ21で錠ケース5に固定されている。
図4に示すように、カバー20には、矩形状の貫通穴22,23が上下に離間して形成されている。
カバー20の貫通穴22,23は、切替部材95の操作部98に対応した大きさとされる。また、このカバー20は、フロント裏板14にフロント板16が重ね合わされることで、外部から視認されることはない。
ラッチボルト6は、左右方向に移動可能に錠ケース5内に設けられる。
本実施例のラッチボルト6は、錠ケース5の戸先側端面13から突出して扉枠(不図示)の戸先側縦枠24に設けられた受25の受穴25aに突入するラッチ頭部26と、このラッチ頭部26に設けられる丸棒状のラッチ軸部27と、このラッチ軸部27が挿通されるラッチガイド板28とを有する。
ラッチ頭部26は、矩形状のブロック体とされ、その左端部は、室内側(先端側)へ行くに従って右側へ傾斜する傾斜面6aが形成され、中央部は室内側も直線部6bが形成されている。
また、ラッチ頭部26の右端部には、右側へ開口する筒状部29が一体に形成されており、この筒状部29にラッチ軸部27の左端部がはめ込まれてラッチ頭部26にラッチ軸部27が固定されている。
ラッチ軸部27は、その軸方向が左右方向に沿うように配置されて、錠ケース5の室内側壁面30に固定された支持部材31に挿通されている。
支持部材31は、板材を屈曲して形成された右側へ開口するコ字形材とされ、その中央片32には左右方向に沿って貫通穴が形成されている。
そして、この支持部材31の貫通穴にラッチ軸部27が挿通されて、ラッチ軸部27が支持部材31に左右方向に移動可能に保持されている。
ラッチガイド板28は、板材を屈曲して形成された上方へ開口する略コ字形材とされ、その左右端片33,34間を架け渡すようにラッチ軸部27が挿通されて、ラッチガイド板28はラッチ軸部27に固定されている。
ラッチガイド板28の左端片33は、ラッチ頭部26の筒状部29に当接すると共に、その上端部が筒状部29の周側面に沿って左側へ屈曲され、さらにラッチ頭部26の右端面に沿って上方へ屈曲されて、略L字形の段部35が形成されている。
また、ラッチガイド板28の右端片34には、先端側および基端側へ突出して矩形状の突部36が一体に形成されている。
さらに、ラッチガイド板28の中央片の左右方向略中央部には、下方へ突出して矩形状の係止部37が形成されている。
そして、ラッチ軸部27にラッチガイド板28が取り付けられた状態において、ラッチ軸部27の右端部38は、ラッチガイド板28の右端片34から右側へ延出している。
このような構成のラッチ頭部26、ラッチ軸部27およびラッチガイド板28は左右方向に一体に移動する。
また、ラッチ軸部27にラッチガイド板28が取り付けられた状態において、支持部材31は、ラッチガイド板28の左右端片33,34間に配置されている。
さらに、ラッチ軸部27には、コイルバネ39が挿通されており、バネ39の一端部がラッチガイド板28の左端片33に当接する一方、他端部が支持部材31の中央片32に当接している。
これによりラッチボルト6は、戸先側へ付勢されており、ラッチ頭部26はフロント裏板14およびフロント板16の穴14a,16aを介して戸先側へ突出可能とされている。
そして、図2に示すように、閉扉され施錠された状態においては、ラッチ頭部26は扉枠に設けられた受25に突入している。
ラッチボルト6は、取手4の操作により、ラッチ後退操作機構7を介して後退させられる。
なお、取手4の先端部には、断面矩形状の軸部(不図示)が一体に設けられている。
ラッチ後退操作機構7は、室外側の取手4の操作をラッチボルト6に伝達する室外側ラッチ後退操作機構7Aと、室内側の取手の操作をラッチボルト6に伝達する室内側ラッチ後退操作機構とを有し、前後方向に隣接して一対に設けられている。
室外側ラッチ後退操作機構7Aと室内側ラッチ後退操作機構は同様の構成であり、以下においては室外側ラッチ後退操作機構7Aについて説明する。
ラッチ後退操作機構7は、取手4の軸部がはめ込まれ、取手4の回転操作に伴い回動するラッチハブ40と、このラッチハブ40に回動可能に設けられるラッチハブ板41と、このラッチハブ板41に連結されるハブテコ42と、このハブテコ42に連結され、左右方向に移動可能に設けられるスライド部材43とを有する。
ラッチハブ40は、軸方向が前後方向に沿った円柱形状とされ、この先端部から左側へ行くに従って上下方向に拡幅する扇形板状の係合片44とが一体に形成されている。
また、ラッチハブ40には、その中央部に前後方向に沿って略矩形状の貫通穴45が形成されている。
ラッチハブ板41は、ラッチハブ40が回動可能にはめ込まれる円形の貫通穴46が形成された矩形板状の一片47と、この一片47から上方へ延出する矩形状の他片48とが一体に設けられた板状体とされる。
ラッチハブ板41の一片47には、略U字状に切り欠かれて外方へ開口する凹部49が形成されている。
また、ラッチハブ板41の一片47には、先端側へ突出して円柱状のピン50が一体に設けられている。
ラッチハブ40とラッチハブ板41は、ラッチハブ板41の貫通穴46にラッチハブ40が回動可能にはめ込まれて、ラッチハブ40の基端部が錠ケース5の室外側壁面(蓋5B)の穴(不図示)にはめ込まれて、錠ケース5に回動可能に保持されている。
図2に示すように、施錠され、取手4が回転操作されていない状態では、ラッチハブ板41の他片48は、支持部材31とラッチガイド板28の右端片34との間に配置されている。
なお、この施錠状態では、図2に示すように、ラッチハブ板41の他片48とラッチガイド板28の右端片34との間には隙間Sが生じている。
また、ラッチハブ40の係合片44は、その上端部がラッチハブ板41のピン50に時計方向側から当接している。
ハブテコ42は、板材を屈曲して形成されたコ字形材とされる。
ハブテコ42の開放両端片の各中央部には、前後方向に沿って貫通穴42aが形成されている。このハブテコ42の貫通穴42aに、錠ケース5に前後方向に沿って一体に設けられる枢軸51がはめ込まれて、ハブテコ42は枢軸51まわりに回動可能に錠ケース5に保持されている。
この枢軸51には、ねじりバネ52が挿通されており、バネ52の一端部が錠ケース5に前後方向に沿って固定された柱53に当接する一方、他端部がハブテコ42の中央片に当接している。これにより、ハブテコ42は、枢軸51まわりに時計方向に付勢されている。
ハブテコ42には、その開放両端片の端部同士を架け渡すように前後方向に沿ってピン54が一体に設けられている。ハブテコ42が錠ケース5に取り付けられた状態において、ピン54は、ラッチハブ板41の凹部49に差し込まれている。
また、ハブテコ42の開放両端片には、下方へ突出して板状の接続片55がそれぞれ形成されている。
スライド部材43は、板材を屈曲して形成された上方へ開口するコ字形材とされる。
スライド部材43は、錠ケース5の底壁に左右方向に移動可能に載せ置かれている。
スライド部材43の室内側端片56は、室外側端片57より右側へ延出している。
この室内側端片56の右端部には、上下方向に細長い貫通穴58が形成されている。
スライド部材43は、その室内側端片56の右端部が、ハブテコ42の接続片55,55間に差し込まれて、スライド部材43の長穴58を通るように、ハブテコ42の接続片55,55間にピン59が前後方向に沿って差し込まれ、スライド部材43がハブテコ42に連結されている。
また、スライド部材43の室外側端片57には、先端側へ突出してピン60が一体に設けられている。そして、図2に示す状態では、ラッチハブ40の係合片44の下端部が、スライド部材43のピン60に、反時計方向側から当接している。
施錠機構8は、錠ケース5に前後方向に沿って設けられる枢軸61を共用して回動可能に保持される第一ストッパー62と第二ストッパー63とを有する。
第一ストッパー62は、施錠状態においてラッチボルト6の段部35に当接する矩形状の一片64と、この一片64の右端部から上方へ延出する他片65とを有する略L字形の板状体とされる。第一ストッパー62の一片64には先端側へ突出してピン66が一体に設けられている。第一ストッパー62は、枢軸61がはめ込まれ、枢軸61まわりに回動可能に錠ケース5に保持されている。
第二ストッパー63は、略矩形状の板状体とされ、具体的には、施錠状態において、左端部が長方形状とされ、中央部が上方へ突出しており、右端部が右側へ行くに従って幅狭となるよう形成されている。
第二ストッパー63の中央部には、上方へ開口する略コ字形の凹部67が形成されている。また、凹部67の右側端縁67aは、上方へ行くに従って右側へ傾斜している。
第二ストッパー63の左端部には、基端側へ突出して第一ピン68が一体に設けられている。
また、第二ストッパー63の中央部には、先端側へ突出して第二ピン69および第三ピン70が一体に設けられている。
さらに、第二ストッパー63の右端部には、先端側へ突出して第四ピン71が一体に設けられている。
第二ストッパー63は、第一ストッパー62の基端側に配置されて、その左右方向中央部に枢軸61がはめ込まれて、枢軸61まわりに回動可能に錠ケース5に保持されている。
枢軸61には、2つのねじりバネ72,73が通されており、一方のねじりバネ72は、その一端部が第一ストッパー62のピン66に当接し、他端部が第二ストッパー63の第二ピン69に当接している。
これにより第一ストッパー62は、枢軸61まわりに反時計方向へ付勢されている。
また、他方のねじりバネ73は、その一端部が第二ストッパー63の第一ピン68に当接し、他端部が錠ケース5に前後方向に沿って固定された柱74に当接している。
これにより、第二ストッパー63は、枢軸61まわりに反時計方向へ付勢されている。
そして、図2に示す施錠状態において、第一ストッパー62は、ねじりバネ72の付勢力により一片64の左端部がラッチボルト6の段部35に当接してラッチボルト6の後退を阻止している。
この際、第一ストッパー62の他片65は第二ストッパー63の第二ピン69に反時計方向側から当接または近接している。
また、第二ストッパー63は、図2に示す施錠状態において、ねじりバネ73の付勢力により枢軸61まわりに反時計方向側へ回転してその左端部がラッチボルト6の段部35に当接または近接している。
そして、図2に示す状態では、第二ストッパー63の左端部は、第一ストッパー62の一片64の左端部より若干右側に配置されて段部35に近接している。
リンク機構9は、第二ストッパー63に連結される第一リンク材76と、この第一リンク材76に連結されると共に、ソレノイド10に設けられたプランジャ88に連結されるテコ板77とを有する。
第一リンク材76は、略長方形状の板状体とされる。
第一リンク材76は、その上端部に、長手方向に沿って長穴78が貫通して形成されていると共に、下端部に円形の貫通穴79が形成されている。
第一リンク材76は、その下端部の貫通穴79に第二ストッパー63の第一ピン68が回動可能にはめ込まれて、第二ストッパー63に連結されている。
テコ板77は、略長方形の板状の一片80と、この一片80の長手方向中途から延出する他片81とを有する略T字形の板状体とされる。
テコ板77の一片80の上端部には、長手方向に沿って細長い貫通穴82が形成されている。
また、テコ板77の一片80の中央部には、前後方向に突出してピン83が一体に設けられている。
つまり、テコ板77の一片80の中央部には、先端側および基端側へ同軸上に突出してピン83が設けられている。
さらに、テコ板77の一片80の下端部には、基端側へ突出して円柱状の係止ピン84が一体に設けられている。また、テコ板77の他片81には、基端側へ突出してピン85が一体に設けられている。
テコ板77は、その一片80の中央部のピン83の先端側(枢軸)が、図3に示すように、錠ケース5に設けられた取付部材86の長穴87に上下動可能に、かつ回転可能にはめ込まれている。
なお、取付部材86は、略矩形状の板状体とされ、錠ケース5の室内側壁面30と平行に離隔して配置されて錠ケース5に固定されており、上下方向に細長い貫通穴87が形成されている。
また、テコ板77は、その他片81のピン85が第一リンク材76の長穴78に回動可能に、かつ長穴78に沿って移動可能にはめ込まれて、第一リンク材76に連結されている。
さらに、テコ板77は、その一片80の上端部が、ソレノイド10に設けられたプランジャ88に連結されている。
プランジャ88は、ソレノイド10に対して左右方向に進退可能に連結されている。
ソレノイド10は、リード線89を介して遠隔の管理室などから通電制御できるようにされており、通電によりプランジャ88を吸引駆動する。つまり、ソレノイド10に通電された場合、プランジャ88はソレノイド10に引き込まれ、図2において、右側へ移動する。
プランジャ88は、円柱形状とされ、その左端部には、左側へ開口するコ字状の溝が上下方向に沿って形成されている。
テコ板77は、その一片80の上端部がプランジャ88の溝に差し込まれている。
そして、プランジャ88およびテコ板77を挟み込むように、ガイド部材90が設けられる。
ガイド部材90は、板材を屈曲して形成された右側へ開口するコ字形材とされ、その上端部が錠ケース5に前後方向に沿って設けられた枢軸91に回動可能に保持されている。
また、ガイド部材90の開放両端片は、中央片より下方へ延出しており、この開放両端片間にプランジャ88の左端部およびテコ板77の一片80の上端部が配置されている。
そして、ガイド部材90の開放両端片間に前後方向に沿ってピン92が差し込まれる。
このピン92は、プランジャ88の左端部に前後方向に沿って差し込まれると共に、テコ板77の長穴82にも挿通されている。
枢軸91には、ねじりバネ93が挿通されており、バネ93の一端部が錠ケース5の上壁に固定され、他端部がガイド部材90の中央片に当接している。
これにより、ガイド部材90は、枢軸91まわりに時計方向に付勢されている。
ガイド部材90が時計方向に付勢されていることで、図2に示すように、ソレノイド10が非通電の状態では、ガイド部材90はプランジャ88を左側へ引き出している。つまり、プランジャ88は、ソレノイド10から進出している。
なお、ガイド部材90に取り付けられたバネ93は、第二ストッパー63に取り付けられたバネ73より付勢力が強い。
切替機構11は、テコ板77に連結される第二リンク材94と、この第二リンク材94に連結される切替部材95とを備える。
第二リンク材94は、略L字形の板状体とされ、その上端部には、基端側へ突出してピン96が一体に設けられている。また、第二リンク材94の下端部には、前後方向に沿って貫通穴97が形成されている。
第二リンク材94は、その貫通穴97がテコ板77の一片80のピン83の基端側に回動可能にはめ込まれてテコ板77に連結されている。
切替部材95は、略矩形状の板状体とされ、その左端部は、左側へ行くに従って幅狭に形成されており、頂部には矩形状の操作部98が形成されている。
切替部材95の右端部には、前後方向に沿って貫通穴99が形成されている。
また、切替部材95の中央部には、前後方向に沿って貫通穴100が形成されている。
切替部材95は、その中央部の貫通穴100に、錠ケース5に前後方向に沿って設けられた枢軸101が回動可能にはめ込まれて錠ケース5に保持されている。
また、切替部材95の右端部の貫通穴99に、第二リンク材94のピン96が回動可能にはめ込まれて、第二リンク材94に連結されている。
切替部材95の操作部98は、錠ケース5の左側壁面13に形成された上下方向に細長い穴18に差し込まれている。
そして、フロント裏板14の開口部19にカバー20がはめ込まれて、錠ケース5の左側壁面13にネジ21で固定される。
この際、図2に示すように、切替部材95の操作部98がカバー20の下側の穴23に差し込まれて回動不能に位置決めされることで、本実施例の電気錠1は通電時解錠タイプにセットされる。
このように、切替部材95の操作部98がカバー20の下側の穴23に差し込まれ、通電時解錠タイプにセットされた場合、図2に示すように、切替部材95の右端部に接続された第二リンク材94は、上方位置に配置される。
これに伴い、第二リンク材94に連結されたテコ板77も、上方位置に配置される。
そして、ソレノイド10が通電されていない状態では、上述したように、プランジャ88は、ガイド部材90の付勢力により、ソレノイド10から左側へ進出した状態とされ、テコ板77の一片80の上端部は、ピン83まわりに左側(反時計方向側)へ配置されている。
また、この状態では、テコ板77のピン85は第一リンク材76の長穴78の上方位置に配置されている。
さらに、テコ板77の係止ピン84は、第二ストッパー63の凹部67の上方に配置されている。
そして、第一ストッパー62は、バネ72の付勢力により、その一片64の左端部がラッチボルト6の段部35に当接し、ラッチボルト6の後退を阻止して施錠状態としている。また、第二ストッパー63もバネ73の付勢力により揺動されて、その左端部は段部35に近接している。
ところで、本実施例の電気錠は、手動で解錠するための手動解錠手段102、開扉時における錠ケース5の戸先側端面13からのラッチ頭部26の突出量を制限するラッチ突出量制限部材103、および扉2の開閉に伴い錠ケース5の戸先側端面13から出没し、ラッチ突出量制限部材103のセット状態を切り替えるトリガー104をさらに有している。
手動解錠手段102は、シリンダー装置12のキーまたはサムターン装置のツマミの回転操作により回動するハブ105と、このハブ105の回動に連動して回動する従動部材106と、従動部材106を一時的に位置決めする保持レバー107とを備える。
ハブ105は、円筒形状とされ、その軸方向中央部には、径方向に突出してツバ部108が形成されている。
このツバ部108の一部には、歯109が形成されており、本実施例では、約半周部分に歯109が形成されている。
なお、ハブ105の内穴105aの径方向両端部は、径方向内側へ三角形状に突出している。
ハブ105は、錠ケース5に固定された取付座110に回動可能に保持されている。
取付座110は、板材を屈曲して形成された下方へ開口する略コ字形材とされ、その室内側端片にハブ105の外径に対応した円形の貫通穴が形成されており、ハブ105の先端部が回動可能に差し込まれている。
また、取付座110の室外側端片には、略半円形の切欠きが形成されており、ハブ105の基端部外周面に当接している。
このように、取付座110に回動可能に保持されたハブ105の内穴105aに室外側からシリンダー装置12の軸部(不図示)がはめ込まれ、室内側からサムターン装置の軸部(不図示)がはめ込まれ、キーまたはツマミの回転操作に伴ってハブ105が回動する。
従動部材106は、一部にハブ105の歯109と噛み合う歯111が形成された板状体とされる。
従動部材106は、ハブ105の下方に配置されて、錠ケース5に前後方向に沿って設けられた枢軸112に回動可能に保持されている。従動部材106が枢軸112に取り付けられた状態では、その歯111がハブ105の歯109と噛み合わされている。
枢軸112には、ねじりバネ113が挿通されており、その一端部が錠ケース5の室内側壁面30に前後方向に沿って立設された柱114に当接する一方、他端部が従動部材106に一体に設けられた先端側へ突出するピン115に当接している。
これにより、従動部材106は、枢軸112まわりに時計方向に付勢されていると共に、前記柱114に当接することで、一定以上の回動が阻止されている。
従動部材106が柱114に当接して位置決めされた状態において、従動部材106の下端部は、左右方向に沿う端縁116の左側が円弧状に形成されており、端縁116の右側には下方へ突出して矩形状の突部117が形成されており、この突部117に連続して円弧状部118が形成されている。
保持レバー107は、板材を屈曲して形成された略L字形材とされ、略矩形板状の一片119と、この一片119の左端部から基端側へ直角に屈曲された他片120とから構成される。
保持レバー107の他片120には、従動部材106の突部117が差し込み可能な貫通穴121が形成されている(図9)。
保持レバー107は、その一片119の上端部が、錠ケース5に前後方向に沿って設けられる枢軸122に回動可能に保持されている。
この枢軸122には、ねじりバネ123が通されており、その一端部が錠ケース5の右側壁面に当接する一方、他端部が保持レバー107の他片120に当接している。
これにより、保持レバー107は、枢軸122まわりに時計方向に付勢されている。
図2に示すように、施錠され、シリンダー装置12のキー操作またはサムターン装置のツマミによる操作がなされていない状態では、保持レバー107の他片120は、従動部材106の円弧状部118に当接している。
また、保持レバー107の他片120は、従動部材106の円弧状部118に当接する位置から右下方へ屈曲された後、さらに左下方へ屈曲されて延出しており、他片120の下端部は、ラッチ軸部27の右側へ配置されている。
ラッチ突出量制限部材103は、板材を屈曲して形成された下方へ開口するコ字形材とされる。
ラッチ突出量制限部材103の室内側端片124は、室外側端片より左側へ長方形状に延出しており、その左端部は、基端側へ直角に屈曲されている。
具体的には、この屈曲部125は、下方へ行くに従って右側へ傾斜するよう形成されている。
ラッチ突出量制限部材103は、その開放両端片が錠ケース5に前後方向に沿って設けられた枢軸126に回動可能に保持されている。
枢軸126には、ねじりバネ127が挿通されており、その一端部が、錠ケース5に前後方向に沿って立設された柱128に当接する一方、他端部がラッチ突出量制限部材103の中央片に当接している。
これにより、ラッチ突出量制限部材103は、枢軸126まわりに時計方向に付勢されている。
図2に示す施錠状態においては、ラッチ突出量制限部材103は、柱128に当接して一定以上の回動が規制されて位置決めされており、その上方にラッチガイド板28の係止部37が配置されている。
トリガー104は、錠ケース5の戸先側端面13から突出可能なトリガー頭部129と、このトリガー頭部129に取り付けられる丸棒状のトリガー軸部130と、トリガー頭部129およびトリガー軸部130と共に移動し、ラッチ突出量制限部材103を揺動させる案内部材131とを備える。
トリガー頭部129は、矩形状のブロック体とされ、その左側端部は、室内側へ行くに従って右側へ傾斜する傾斜面に形成されている。
トリガー頭部129の右端部には、右側へ開口する筒状部が一体に形成されており、この筒状部にトリガー軸部130の左端部がはめ込まれてトリガー頭部129に固定されている。
トリガー軸部130は、その軸方向が左右方向に沿うように配置されて、錠ケース5の室内側壁面30に固定された第二支持部材132に挿通されている。
第二支持部材132は、板材を屈曲して形成された右側へ開口するコ字形材とされ、その中央片には左右方向に沿って貫通穴が形成されている。
そして、この第二支持部材132の貫通穴にトリガー軸部130が挿通されて、トリガー軸部130が第二支持部材132に左右方向に移動可能に保持されている。
案内部材131は、板材を屈曲して形成された先端側へ開口する略コ字形材とされる。
案内部材131の中央片133は、上方へ矩形状に延出しており、その右端部が先端側へ直角に屈曲されて突出片134が一体に形成されている。
そして、トリガー軸部130が、案内部材131の開放両端片間を架け渡すように挿通される。
この際、案内部材131の左端片135がトリガー頭部129の右端部に当接されて、トリガー頭部129とトリガー軸部130に案内部材131が固定されており、トリガー頭部129、トリガー軸部130および案内部材131は、左右方向に一体に移動する。
なお、案内部材131の中央片133には、矩形状の開口部136が形成されており、この開口部136に第二支持部材132が配置されている。
また、トリガー軸部130には、コイルバネ137が挿通されており、バネ137の一端部が案内部材131の左端片135に当接し、他端部が第二支持部材132に当接している。
これによりトリガー104は左側へ付勢されている。
図2に示すように、閉扉された状態では、トリガー頭部129は、戸先側縦枠24に取り付けた受25に当接して後退した状態とされ、案内部材131の中央片133も右側位置に配置されている。
そして、この状態では、ラッチ突出量制限部材103は、バネ127の付勢力により時計方向に回動して柱128に当接し、略水平状態で位置決めされている。
次に、通電時解錠タイプにセットされ施錠された図2の状態から、解錠して開扉する動作について説明する。
本実施例の電気錠は、施錠状態から解錠する場合、ソレノイド10に通電して解錠する方法と、シリンダー装置12のキーまたはサムターン装置のツマミを回転操作して手動で解錠する方法とがあり、以下においては、まず、ソレノイド10に通電して解錠する場合について説明する。
図5は、図2の状態からソレノイドに通電され、解錠された状態を示す図である。
図2の状態において、ソレノイド10に通電して作動させると、プランジャ88が吸引され、ガイド部材90による付勢力に対抗してプランジャ88は右側へ移動する。
これにより、テコ板77は、ピン83まわりに時計方向に回動して、一片80の上端部が右側へ移動する。
テコ板77が時計方向に回動することで、テコ板77の他片81が上方へ移動し、他片81に連結された第一リンク材76が上方へ引き上げられる。
第一リンク材76が上方へ引き上げられることで、第一リンク材76の下端部に連結された第二ストッパー63がバネ73の付勢力に対抗して枢軸61まわりに時計方向に回動する。
そして、第二ストッパー63が時計方向に回動することで、第二ストッパー63の第二ピン69が第一ストッパー62の他片65を押圧し、第一ストッパー62は枢軸61まわりにバネ72の付勢力に対抗して時計方向に回動する。これにより、第一ストッパー62の一片64の左端部が上方へ移動し、第一ストッパー62の一片64によるラッチボルト6の段部35への係止が解除され、図5に示すように、解錠状態となる。
図6は、図5の状態から取手を回転操作した状態を示す図である。
図5に示す解錠状態から開扉する場合、図6に示すように、取手4を回転操作してラッチボルト6を後退させる。
取手4を時計方向に回転操作した場合、取手4の軸部がはめ込まれたラッチハブ40が時計方向に回動し、ラッチハブ40の係合片44の上端部がラッチハブ板41のピン50を時計方向に押し込む。
これにより、ラッチハブ板41も時計方向に回動し、ラッチハブ板41の他片48がラッチガイド板28の突部36に当接し、ラッチガイド板28を右側へ押し込む。
ラッチガイド板28が右側へ押し込まれることで、ラッチ軸部27およびラッチ頭部26もラッチガイド板28と一体に、バネ39の付勢力に対抗して右側へ移動する。
これにより、図6に示すように、ラッチ頭部26が後退して受25の受穴25aから抜け出し、錠ケース5内に収没される。この際、ラッチ頭部26は、案内部材131の中央片133に当接している。
そして、ラッチ頭部26を収没した図6の状態で取手4を介して扉2を開く方向に引くことで、開扉することができる。
なお、取手4を回転操作することで、ハブテコ42は、ピン54を介して反時計方向に回動し、これに伴いスライド部材43が右側へ移動している。また、ラッチ軸部27の右端部38は、保持レバー107の他片120に当接して、保持レバー107を枢軸122まわりに反時計方向に回動させている。
ところで、取手4を時計方向に回転操作する場合について説明したが、図5の状態から取手4を反時計方向に回転操作した場合もラッチボルト6を後退させることができる。取手4を反時計方向に回転操作した場合、ラッチハブ40が反時計方向に回動し、これにより、ラッチハブ40の係合片44の下端部がスライド部材43のピン60を押圧して、スライド部材43を右方向へ移動させる。
スライド部材43が右方向へ移動することで、スライド部材43とピン59で連結されたハブテコ42が枢軸51まわりに反時計方向に回動する。
そして、ハブテコ42のピン54によりラッチハブ板41が時計方向に押し込まれ、ラッチハブ板41の他片48がラッチガイド板28の突部36を押圧し、取手4を時計方向に回転操作した場合と同様にラッチボルト6を後退させる。
このように、本実施例では、取手4を時計方向または反時計方向のいずれに回転操作してもラッチボルト6を後退させることができる。
図7は、図6の状態から開扉した状態を示す図である。
図6の状態から開扉して取手4から手を放すと、ハブテコ42はバネ52の付勢力により時計方向に回動し、ハブテコ42とピン54で連結されたラッチハブ板41が反時計方向に回動する。また、ラッチハブ板41のピン50が係合片44に当接してラッチハブ40も反時計方向に回動する。そして、ハブテコ42の回動に伴ってスライド部材43も左側へ移動し、図7に示すように各部材40,41,42,43は元の状態へ戻る。
そして、ラッチボルト6は、ラッチハブ板41による押し込みが解除されることで、バネ39の付勢力により左側へ移動する。
この際、トリガー104もバネ137の付勢力により左側へ移動する。つまり、トリガー頭部129、トリガー軸部130および案内部材131が左側へ一体に移動する。
トリガー104が左側へ移動することで、トリガー頭部129が錠ケース5の戸先側端面13から突出すると共に、案内部材131の突出片134が、ラッチ突出量制限部材103の屈曲部125に当接する。
そして、案内部材131が、左側へ移動するのに伴って、その突出片134が屈曲部125を押圧し、屈曲部125が傾斜面とされていることでラッチ突出量制限部材103はバネ127の付勢力に対抗して枢軸126まわりに反時計方向に回動する。
これにより、ラッチ突出量制限部材103の右端部は上方へ移動し、ラッチガイド板28の中央片に当接する。この際、ラッチガイド板28の係止部37は、ラッチ突出量制限部材103の上方へ到達してない。
そして、さらにラッチボルト6が左側へ移動すると、ラッチガイド板28の係止部37がラッチ突出量制限部材103に当接し、ラッチボルト6は、図7に示す進出位置で止められる。
つまり、ラッチ頭部26は、錠ケース5の戸先側端面13から完全に突出せずに斜面部6aのみが突出した状態とされる。
次に、開扉された図7の状態から扉2を閉じると、図8に示すように、ラッチ頭部26およびトリガー頭部129の各傾斜面が戸先側縦枠24の受25に当接して、ラッチボルト6およびトリガー104は錠ケース5側へ押し込まれ、ラッチ頭部26およびトリガー頭部129は錠ケース5内に収容される。
そして、扉2が完全に閉じられると、再び図5の状態となる。つまり、ラッチ頭部26に対応した位置に受25の受穴25aが配置されていることで、ラッチボルト6はバネ39の付勢力により左側へ進出し、ラッチ頭部26が受穴25aに突入する。
また、扉2が完全に閉じられた状態では、トリガー頭部129が突出する位置には、受穴25aが形成されていないので、トリガー頭部129は受25に当接して、錠ケース5内に収容された状態とされる。
そして、閉扉された図5の状態からソレノイド10への通電を停止することで図2に示す施錠状態することができる。
つまり、ソレノイド10が非通電となると、プランジャ88がガイド部材90により左側へ押し出される。
これにより、テコ板77がピン83まわりに反時計方向に回動し、テコ板77の他片81が下方に移動する。これにより、テコ板77による第一リンク材76の引き上げが解除され、ひいては、第一ストッパー62および第二ストッパー63が、それぞれバネ72,73の付勢力により枢軸61まわりに反時計方向に回動し、第一ストッパー62の一片64の左端部がラッチボルト6の段部35に当接して、図2に示す施錠状態となる。
なお、第二ストッパー63の回動に伴い、第一リンク材76も下方へ移動する。
次に、図2に示す施錠状態から手動で解錠する場合について説明する。
図9は、図2の状態からシリンダー装置のキーを回転操作した状態を示す図である。
施錠された図2の状態から、シリンダー装置12にキーを差し込み回動させると、シリンダー装置12の軸部がはめ込まれたハブ105が時計方向に回動する。
これにより、ハブ105と噛み合った従動部材106がバネ113の付勢力に対抗して枢軸112まわりに反時計方向に回動し、その端縁116が第二ストッパー63の第四ピン71を押し込む一方、円弧状部118が保持レバー107の他片120を押圧する。
従動部材106の端縁116が第二ストッパー63の第四ピン71を押し込むことで、第二ストッパー63が枢軸61まわりに時計方向に回動すると共に、第二ストッパー63の第二ピン69により第一ストッパー62も時計方向に回動する。
そして、第一ストッパー62が時計方向に回動することで、ラッチボルト6の段部35への当接が解除されて、図9に示すように解錠状態となる。
なお、第一リンク材76もその長穴78がピン85に沿って移動し、上方へ移動している。
また、従動部材106の円弧状部118が保持レバー107の他片120を押し込むことで、保持レバー107は枢軸122まわりに反時計方向に回動する。
そして、従動部材106が反時計方向に回動していくと、図9に示すように、従動部材106の突部117が保持レバー107の他片120の貫通穴121に差し込まれる。
従動部材106の突部117が保持レバー107の貫通穴121に差し込まれ、保持レバー107が時計方向に付勢されていることで、キーの回転操作終了後においても、従動部材106はバネ113の付勢力により時計方向に回動することがなく、位置決めされている。
このように、従動部材106が位置決めされていることで、第一ストッパー62および第二ストッパー63も時計方向に回動した状態で位置決めされ、解錠状態が維持される。
次に、図9に示す解錠状態において、取手4を回転操作することで、前記と同様にラッチが後退させることができる。
図10は、図9の状態から取手を回転操作させた状態を示す図である。
図9の状態から取手4を回転操作することで、ラッチ軸部27が右側へ移動するが、この移動に伴い、ラッチ軸部27の右端部38は保持レバー107の他片120を右側へ押し込み、保持レバー107は反時計方向に回動する。
保持レバー107の回動に伴い従動部材106の突部117が保持レバー107の貫通穴121から抜け出て、従動部材106はバネ113の付勢力により時計方向に回動し、元の位置へ戻る。
従動部材106が元の位置へ戻ることで、第二ストッパー63への第四ピン71を介しての押し込みが解除される。
これにより、第一ストッパー62および第二ストッパー63がバネ72,73の付勢力により、反時計方向に回動するが、ラッチボルト6が錠ケース5内に収没していることで、図10に示すように、第一ストッパー62および第二ストッパー63の左端部はラッチ頭部26の上面に当接する。
そして、取手4を回転操作した図10の状態から、開扉して取手4から手を放すと、上記と同様に、ラッチ突出量制限部材103がラッチガイド板28の係止部37に当接して、ラッチボルト6は一定以上突出しない。この状態では、第一ストッパー62および第二ストッパー63の左端部はラッチ頭部26の上面に当接したままである。
そして、この状態から閉扉しようとすると、前記と同様に、ラッチボルト6およびトリガー104が戸先側縦枠24に取り付けた受25に当接して、錠ケース5内に収容され、完全に閉扉された状態においてラッチ頭部26が受25の受穴25aに突入する。これにより、第一ストッパー62および第二ストッパー63がバネ72,73の付勢力により反時計方向に回動して、第一ストッパー62の左端部がラッチボルト6の段部35に当接し、再び、図2に示す施錠状態となる。
なお、サムターン装置のツマミを操作しても、シリンダー装置のキー操作と同様に解錠することが可能である。
次に、本実施例の電気錠において、通電時解錠タイプにセットされた図2の状態から通電時施錠タイプへセットする場合について説明する。
図11は、本実施例の電気錠が、通電時施錠即ち、非通電時解錠タイプにセットされた状態を示す図であり、閉扉され、ソレノイド10へは通電されておらず解錠した状態を示している。
通電時解錠タイプにセットされた図2の状態から通電時施錠タイプに切り替える場合、フロント板16を取り外すと共にカバー20を取り外す。
そして、切替部材95を枢軸101まわりに回動させて、操作部98を上方位置に配置することにより通電時施錠タイプに切り替えられる。
次に、操作部98をカバー20の上側の穴22に差し込んだ状態でカバー20を再び取り付け、フロント板16も取り付ける。
このように、切替部材95の操作部98がカバー20の上側の穴22に差し込まれて、切替部材95が回動不能に位置決めされることで通電時施錠タイプに切り替えられた状態に保持される。
具体的には、切替部材95の操作部98がカバー20の上側の穴22に差し込まれ、通電時施錠タイプにセットされた場合、図11に示すように、切替部材95の右端部に接続された第二リンク材94は、下方位置に配置される。
これに伴い、第二リンク材94にピン83で連結されたテコ板77も下方位置に配置される。つまり、図2の状態からテコ板77は、そのピン83の先端側が長穴87に沿って下方へ移動して下方位置に配置される。
このように、テコ板77が下方位置に配置された状態では、テコ板77の係止ピン84は第二ストッパー63の凹部67内に進入している。そして、ソレノイド10が非通電状態でプランジャ88が左側へ進出し、テコ板77がピン83まわりに左側(反時計方向側)に回動した状態では、テコ板77の係止ピン84は、第二ストッパー63の凹部67の右側端縁67aに当接して第二ストッパー63を押圧している。
このテコ板77の押し込みにより、第二ストッパー63は、バネ73の付勢力に対抗して枢軸61まわりに時計方向に回動させられて位置決めされている。
また、第二ストッパー63の回動に伴い、第二ストッパー63の第二ピン69により第一ストッパー62もバネ72の付勢力に対抗して時計方向に回動し、その一片64の左端部がラッチボルト6の段部35から離脱して、図11に示すように解錠状態とされている。
このように、通電時施錠タイプにセットされた本実施例の電気錠は、ソレノイド10が非通電状態では、テコ板77の係止ピン84が第二ストッパー63の凹部67の右側端縁67aに当接し、押圧することで、解錠状態が維持される。
なお、第一リンク材76は、第二ストッパー63の回動に伴い上方位置に配置されている。
図12は、図11の状態から施錠された状態を示す図である。
通電時施錠タイプにセットされ解錠された図11の状態から、ソレノイド10に通電して作動させると施錠される。
具体的には、図11の状態において、ソレノイド10に通電されると、プランジャ88が吸引され右側へ後退し、これに伴い、テコ板77がピン83まわりに時計方向に回動する。
テコ板77が時計方向に回動することで、テコ板77の係止ピン84による第二ストッパー63への押し込みが解除され、図12に示すように、第二ストッパー63がバネ73の付勢力により枢軸61まわりに反時計方向に回動する。
これにより、第一ストッパー62もバネ72の付勢力により枢軸61まわりに反時計方向に回動し、その一片64の左端部がラッチボルト6の段部35に当接して、図12に示すように施錠される。
このように、図11の状態からソレノイド10に通電されることで、図12に示すように施錠される。
逆に、図12に示す施錠状態から解錠する場合、ソレノイド10への通電を停止すればよい。
具体的には、図12に示す状態からソレノイド10への通電を停止することでプランジャ88がガイド部材90により左側へ進出し、テコ板77がピン83まわりに反時計方向に回動する。
これにより、テコ板77の係止ピン84が、第二ストッパー63の凹部67の右側端縁67aに当接して、第二ストッパー63を押圧し、第二ストッパー63を枢軸61まわりに時計方向に回動させる。これに伴い、第二ストッパー63の第二ピン69により第一ストッパー62も枢軸61まわりに時計方向に回動して、その一片64の左端部とラッチボルト6の段部35との係合が解除され、図11に示す解錠状態となる。
図13は、図11の状態から取手を操作した状態を示す図である。
図11に示す解錠状態から開扉する場合、取手4を回転操作することで、図13に示すように、ラッチハブ板41がラッチガイド板28の突部36に当接してラッチボルト6を後退させる。そして、ラッチボルト6を後退させた図13の状態から、取手4を介して扉2を開く方向に引くことで開扉される。
さらに、図13の状態から開扉して取手4から手を放すと、通電時解錠タイプにセットした場合と同様に、トリガー104およびラッチ突出量制限部材103により、図14に示すように、ラッチボルト6が完全に突出しない状態とされる。
この図14に示す状態から、閉扉しようとすると、図15に示すように、ラッチボルト6およびトリガー104が扉枠に取り付けた受25に当接することで錠ケース5内に収没され、完全に扉2を閉鎖した状態では、図11に示すようにラッチ頭部26が受25の受穴25aに突入する。
そして、ソレノイド10に通電することで、図12に示すように施錠される。
本実施例の電気錠は、通電時施錠タイプにセットされた場合においても、通電時解錠タイプにセットした場合と同様に、手動で解錠することが可能である。
図16は、図12の状態からシリンダー装置のキーを回転操作した状態を示す図である。
図12の状態から、シリンダー装置12にキーを差し込み回転させると、シリンダー装置12の軸部がはめ込まれたハブ105が時計方向に回動し、ハブ105と噛み合った従動部材106が反時計方向に回動して、従動部材106の下端部が第二ストッパー63の第四ピン71を押し込む。
これにより、第二ストッパー63が時計方向に回動し、第一ストッパー62も第二ストッパー63の第二ピン69により時計方向に回動する。
このように、第一ストッパー62が時計方向に回動することで、ラッチボルト6の段部35への当接が解除され解錠状態となる。
また、図16に示すように、従動部材106の突部117が保持レバー107の他片120の貫通穴121に差し込まれて、従動部材106が位置決めされることで、第一ストッパー62および第二ストッパー63も時計方向に回動した状態で位置決めされ、キーの回転操作終了後においても解錠状態が維持される。
そして、図16の状態から取手4を回転操作することで、通電時解錠タイプと同様に、図17に示すようにラッチボルト6が後退し、開扉することができ、再び閉扉することで図12に示す施錠状態となる。
このように、本実施例の電気錠は、切替部材95を操作するだけで、通電時解錠タイプまたは通電時施錠タイプに切り替えることができる。
しかもこの切り替えは、切替部材95の操作部98を指で上下動させるだけでよく、操作が簡単である。
また、本実施例の電気錠では、切替部材95の操作部98をカバー20で位置決めして保持させるため、扉の開閉による振動などで切替状態が変化するおそれがない。つまり、カバー20を取り外して操作部98を操作しない限り、通電時解錠タイプまたは通電時施錠タイプにセットされた状態が維持される。
さらに、本実施例では、通電時解錠タイプまたは通電時施錠タイプにセットされた場合でも、共通のリンク機構を介して施解錠が行われる。
つまり、部品数が少なくて済み、ひいては錠ケース内に広い空間を必要とせずコンパクト化が可能となる。
なお、本実施例では、上述したように、施錠機構の第一ストッパー62と第二ストッパー63とは、常時は、ねじりバネ72,73の作用で一体的に反時計方向へ付勢される。
このような構成の本実施例の施錠機構では、たとえば、受25内に異物などがあり、閉扉時におけるラッチ頭部26の突出が十分でなく、ラッチボルト6の段部35が第一ストッパー62の左端部より左側へ進出せず、第一ストッパー62が段部35へ当接することがない事態が生じても、第一ストッパー62よりも右側へ配置された第二ストッパー63が第一ストッパー62に対して独立して反時計方向に回動して、その左端部がラッチボルト6の段部35に当接し、施錠される。
また、本実施例の電気錠1には、完全な閉扉状態においてのみ、ソレノイド10への通電が可能なように制御すると共に、遠隔の管理室などにおいて、扉2の開閉状態をも確認できるように、リードスイッチ140が設けられている(図5参照)。
リードスイッチ140は、錠ケース5の戸先側端面13に近接した位置に設けられている。また、戸先側縦枠24には、閉扉した状態で、リードスイッチ140と対向する位置にマグネット141が設けられている。本実施例では、戸先側縦枠24に設けられた受25の受カバー25b内にマグネット141が設けられている。
これにより、本実施例の電気錠1は、リードスイッチ140がマグネット141の作用によって動作し、リードスイッチ140とマグネット141が対向する状態、つまり完全に閉扉された状態でのみ、ソレノイド10への通電が可能なように制御されると共に、その信号を遠隔の管理室などにリード線を介して送信することで、離れた場所で扉2の開閉状態を確認することが可能とされている。
さらに、本実施例の電気錠1には、遠隔の管理室などにおいて、扉の施解錠状態を確認できるように、マイクロスイッチ143が設けられている(図5参照)。
本実施例では、第二ストッパー63の近傍にマイクロスイッチ143が設けられており、第二ストッパー63が枢軸61まわりに回動することで、マイクロスイッチのオン・オフ状態が切り替えられる。
具体的には、図2や図12に示すように施錠された状態では、上述したように第二ストッパー63が枢軸61まわりに反時計方向に回動した位置に配置されており、第二ストッパー63の第三ピン70がマイクロスイッチ143のアクチュエータ144を押し込んでいる。
また、図5や図11に示すように解錠された状態では、第二ストッパー63が枢軸61まわりに時計方向に回動した位置に配置されており、第三ピン70はマイクロスイッチ143のアクチュエータ144を押し込んでいない。
このように、施錠状態または解錠状態によって、マイクロスイッチ143のオン・オフ状態が切り替り、このオン・オフ信号はリード線を介して遠隔の管理室などに送信される。
なお、上記実施例においては、室外側の取手4を回転操作して開扉する場合について説明したが、室内側の取手を回転操作しても同様に開扉することが可能である。
つまり、解錠した状態において、室内側の取手4を回転操作することで、室内側ラッチ後退操作機構によりラッチボルト6が進退する。
また、図2や図12に示すように施錠された状態において、サムターン装置のツマミを回転操作することでも、手動で解錠することが可能である。
本発明の電気錠は、上記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。
たとえば、上記実施例では、施錠機構が第一ストッパーと第二ストッパーから構成されたが、一体となっていても構わない。
また、本発明の電気錠は、外開き扉だけでなく内開き扉でも使用可能である。
さらに、取手はノブに限定されることなくレバーハンドルなどでもよい。
本発明の電気錠の一実施例を示す図であり、扉への取付状態を室外側から見た斜視図である。 図1の電気錠の縦断面図であり、通電時解錠タイプにセットされ施錠された状態を示す図である。 図2の主要部を示す図である。 図1の電気錠を戸先側から見た図であり、(a)はフロント板が取り外され、フロント裏板が露出した状態を示しており、(b)はさらにカバーが取り外された状態を示している。 図2の状態からソレノイドに通電され、解錠された状態を示す図である。 図5の状態から取手が回転操作された状態を示す図である。 図6の状態から開扉した状態を示す図である。 図7の状態から閉扉しようとしている状態を示す図である。 図2の状態から手動で解錠した状態を示す図である。 図9の状態から取手を回転操作した状態を示す図である。 図1の電気錠の縦断面図であり、通電時施錠タイプにセットされ解錠された状態を示す図である。 図11の状態から施錠された状態を示す図である。 図11の状態から取手を回転操作した状態を示す図である。 図13の状態から開扉した状態を示す図である。 図14の状態から閉扉しようとしている状態を示す図である。 図12の状態から手動で解錠した状態を示す図である。 図16の状態から取手を回転操作した状態を示す図である。
符号の説明
1 電気錠
2 扉
4 取手
5 錠ケース
6 ラッチボルト
7 ラッチ後退操作機構
8 施錠機構
9 リンク機構
10 ソレノイド
11 切替機構
12 シリンダー装置
20 カバー
22,23 貫通穴
61 枢軸
62 第一ストッパー
63 第二ストッパー
76 第一リンク材
77 テコ板
83 ピン(枢軸)
88 プランジャ
94 第二リンク材
98 操作部
105 ハブ
106 従動部材
107 保持レバー

Claims (5)

  1. 錠ケースに進退可能に設けられるラッチボルトを突出させた状態で後退規制可能なストッパーと、
    上方位置または下方位置において、ソレノイドの作動に基づき回動することで前記ストッパーによるラッチボルトの後退規制の有無を変更するテコ板と、
    ソレノイドの非通電時において、ストッパーによりラッチボルトを後退規制するか否かを切り替えるために、前記テコ板を上方位置または下方位置に位置決めする切替機構と
    を備えることを特徴とする電気錠。
  2. 錠ケースに進退可能に設けられるラッチボルトと、
    錠ケースに枢支されてラッチボルトを後退不能に係止するよう付勢されるストッパーと、
    ソレノイドにより枢軸まわりに回動し、その枢軸が錠ケースに対し上下動可能に保持されたテコ板と、
    このテコ板と前記ストッパーとを連結する第一リンク材と、
    前記枢軸を上方位置または下方位置に位置決めする切替機構とを備え、
    前記切替機構により前記枢軸が上方位置に配置された状態では、ソレノイドの作動により前記テコ板が前記第一リンク材を介して前記ストッパーを付勢力に対抗して回動させてラッチボルトの後退を可能とする一方、
    前記切替機構により前記枢軸が下方位置に配置された状態では、前記テコ板が前記ストッパーを付勢力に対抗して回動させてラッチボルトの後退を可能とし、ソレノイドの作動により前記ストッパーが前記ラッチボルトの後退を規制する
    ことを特徴とする電気錠。
  3. 前記切替機構は、錠ケースに枢支されると共に、前記テコ板に第二リンク材を介して連結される切替部材を備え、
    前記切替部材の回動が規制されることで前記枢軸の位置決めがなされる
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気錠。
  4. 前記切替部材は、錠ケースに取り付けられる二つの穴を有したカバーの各穴に差し込み可能な操作部を有し、
    この操作部が前記カバーのいずれかの穴に差し込まれることで回動が規制される
    ことを特徴とする請求項3に記載の電気錠。
  5. シリンダーまたはサムターンにより回動させられるハブと、
    このハブに噛み合いハブの回動に伴って回動すると共に、前記ストッパーを付勢力に対抗する方向へ回動させる従動部材と、
    この従動部材がストッパーを付勢力に対抗する方向へ回動させた状態を維持するように、従動部材を係止する保持レバーと
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の電気錠。
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