JP3637548B2 - カーペットバッキング用樹脂組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーペットのバッキング剤用ベースラテックスに関するものであり、さらに詳細には、バッキング剤が含有する炭カル等の充填剤が比較的少ない場合の床との粘着によるトラブルがなく、カーペットの反発弾性を維持し、良好なパイル引き抜き強度を有するカーペットバッキング用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からカーペット用バッキング剤は、安価策のため、炭カルを多量添加していた。
【0003】
しかしそれによるカーペットの反発弾性低下、即ち巻き取り後の長期間貯蔵による巻き癖(非平滑性による床との密着不良)、風合いの硬仕上がりが必然的に避けられなかった。
【0004】
現在まで、上記問題点の解決法としては、風合いの柔らかい、即ちブタジエン含有量の多いラテックスに適当量の炭カルを配合し、風合いと反発弾性が妥協できる配合によりバッキングを行っていた。
【0005】
しかしながら、非常にソフトな風合いを有するカーペットを得ようとすると、炭カル量を少量添加せざるをえなく、ジュートやフェルトの様な裏貼りの無いカーペットにおいては新たに床との粘着という問題が発生した。この点を解決するべく、硫黄または架橋剤による架橋やマイクロカプセルによる熱発泡を行っていた。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のラテックスコンパウンドでは、硫黄による臭気及び毒性問題、架橋剤使用による二液化、熱発泡による圧縮回復性、強度、反発弾性等の低下が必ず起こり、カーペット用バッキング剤として前記要求物性全てを満たすことができなかった。
【0007】
従って添加剤に依存した解決は不可能であり、ラテックス組成そのものを改良する必要がある。
このため、NBR系ラテックスをブレンドし、亜鉛華の添加で皮膜強度をアップするなどの手段を採ることができるが、NBRは、耐熱性(床暖房用に必須)、耐候性(ウオッシャブル用に必須)が非常に劣るので、カーペットのバッキング剤用樹脂組成物としては不適当である。
【0008】
以上のように、従来は、カーペットバッキング用樹脂組成物として上記問題点を全て改善するラテックスコンパウンドは知られていない。
本発明は、前記従来の技術的課題を解決するべく、即ち優れた反発弾性と非床粘着性を両立するカーペットバッキング用樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意研究した結果、ベースレジンのMBR系ラテックス(A)が、その高分子量及びブタジエンの三次元架橋構造故に高ゲル分率を有し、添加剤に頼らなくとも皮膜強度、反発弾性、床剤との非粘着性、ドライタッチ感等を非常に向上させることができること見い出し、また大粒子径MBR系ラテックス(B)造膜時のミクロクラックと保水剤作用である乾燥遅延効果が、急激な高温乾燥で生じる内部応力を緩和し、脆化によるパイル引き抜き強度の低下及び反発弾性低下を防止すること、更に水性ポリウレタン樹脂のブレンドで更なるパイル引き抜き強度、反発弾性を向上させること見い出し、を上記物性全てを満足するカーペットバッキング用樹脂組成物が得られることを発見し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち本発明は、ゲル分率が90%以上で平均粒子径が0.05μm以上0.2μm未満であるMBR系合成樹脂ラテックス(A)とゲル分率が90%以上で平均粒子径が0.2μm以上0.4μm未満であるMBR系合成樹脂ラテックス(B)と水性ポリウレタン樹脂(C)とを含有してなるバッキング剤用樹脂組成物であり、好ましくはMBR系合成樹脂ラテックス(A)とMBR系合成樹脂ラテックス(B)と水性ウレタン樹脂(C)との割合が、固形分重量比で5〜94:5〜94:1〜30であり、好ましくは更に保水剤(D)を含有してなり、水性ポリウレタン樹脂(C)のゲル分率が70%以上であるバッキング剤用樹脂組成物を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のカーペットバッキングのためのラテックス組成物は、ゲル分率が90%以上であるMBR系合成樹脂ラテックス(A)とゲル分率が90%以上であるMBR系合成樹脂ラテックス(B)と水性ポリウレタン樹脂(C)とを含有してなることを特徴とする。
【0012】
本発明のMBR系合成樹脂ラテックスにおけるゲル分率とは、2cm(縦)×2cm(横)×0.5cm(厚み)のラテックスフィルムを、トルエン/メチルエチルケトン:55/45の混合溶媒中に25℃で24時間浸漬し、フィルムの不溶分を完全乾燥させたときの重量を不溶分重量とすると、(不溶分重量)/(元のフィルム重量)×100の(%)値をいう。
【0013】
同様に水性ポリウレタン樹脂のゲル分率とは、2cm(縦)×2cm(横)×0.5cm(厚み)のウレタンフィルムをメチルエチルケトン溶媒中に、25℃で24時間浸漬し、フィルムの不溶分を完全乾燥させたときの重量を不溶分重量とすると、(不溶分重量)/(元のフィルム重量)×100の(%)値をいう。
【0014】
本発明のカーペットバッキングのためのラテックス組成物において、合成ゴムラテックスとしては、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、脂肪族共役ジエン系単量体及びエチレン性不飽和カルボン酸系単量体を主要成分として用いた、(メタ)アクリル酸メチル−脂肪族共役ジエン系単量体のMBR系合成樹脂ラテックスが好ましい。これらのうち、特に(メタ)アクリル酸メチルーブタジエン系ラテックスがより好ましい。
その他スチレン−ブタジエン系ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン系ラテックス、エチレン−酢酸ビニルエマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、クロロプレン、イソプレン、ポリブタジエンエマルジョン、アクリルエマルジョン、ポリエチレンエマルジョン、ポリエステルエマルジョン等をブレンドしても構わないが、各種物性のバランス面から、好ましくはMBRと水性ウレタンのみを使用した方が好ましい。
【0015】
(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、例えば、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸プロピル、ヒドロキシエチルメタアクリレートメタアクリル酸−2−エチルヘキシル、メタアクリル酸ラウリル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アミノエチルメタアクリレート、ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ジエチルアミノエチルメタアクリレート、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルヒドロキシエチルアクリレート、アミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート等が挙げられる。これらのうちメタアクリル酸メチルが最も好ましい。ラテックス固形分中のメタアクリル酸メチルの含有量は、ブタジエンと同様何等限定するものではないが、5〜75重量%が好ましい。
【0016】
脂肪族共役ジエン系単量体としては、例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン、2−クロル−1,3−ブタジエンなどが挙げられるが、これらの内、1,3−ブタジエンが好ましい。ラテックス固形分中のブタジエンの含有量は何等限定しないが、好ましくは25〜90重量%が好ましい。ブタジエンが25重量%以下では、風合いが硬すぎカーペット巻きとり時に割れが生じ易く、また90重量%以上ではパイルの引き抜き強度が劣るためである。
【0017】
エチレン性不飽和ジカルボン酸系単量体としては、例えば、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等が挙げられる。各ジカルボン酸のハーフエステルやメタアクリル酸、アクリル酸、クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸を併用しても良いが、好ましくは不飽和ジカルボン酸のみ使用した方が耐熱性の点で好ましい。これらジカルボン酸の使用量は0.5〜3重量%の範囲が好ましい。0.5重量%以下ではコンパウンド安定性及び機会的安定性が著しく悪化し、3重量%以上では、耐酸化性の点においてマイナス要因となるからである。
【0018】
本発明のMBR系合成樹脂ラテックスは、上記単量体の他に、これらの単量体と共重合可能な単量体を共重合成分として使用することができる。共重合可能な単量体としては、たとえばアクリルアミド、メタアクリルアミド、スチレン、α−メチルスチレン、クロルスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、メタアクリロニトリル、アクリロニトリル、アクリル酸エステル等を挙げることができる。これらの共重合可能な単量体の1種又は2種以上を用いることができる。
【0019】
またパイル引き抜き強度を改善するために、ラテックス粒子の内部架橋剤を使用することができる。内部架橋剤としては、たとえばN−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタアクリルアミド、グリシジルメタアクリレート、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジアセトンアクリルアミド等が挙げられる。これらの内部架橋剤を共重合しても何等問題ないが、風合いの変化に注意が必要である。
【0020】
本発明のMBR系合成樹脂ラテックスに使用する重合開始剤としては、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩系開始剤、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化物、過酸化水素等を挙げることができる。重合開始剤の使用量は、単量体混合物の0.03〜2.5重量%で、好ましくは0.05〜1.0重量%である。
【0021】
また、乳化重合を促進させるために、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄、グルコース、ホルムアルデヒド、L−アスコルビン酸、ナトリウムスルホキシレート等の還元剤、グリシン、アラニン、エチレンジアミン四酢酸アンモニウム塩等のキレート剤を併用することもできる。
【0022】
乳化重合に使用する乳化剤としては、たとえば脂肪酸石鹸、ロジン酸石鹸、アルキルスルホン酸塩、ジアルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩等のアニオン性重合乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニオン重合乳化剤が挙げられる。アニオン系またはノニオン系重合乳化剤のいずれか単独または両者を組み合わせて使用することができ、またノニオン系、又はアニオンの複数併用系のいずれで重合を行っても、安定なラテックス粒子が得られれば、その使用法は何等限定されるものではない。また乳化剤の使用量は、通常、単量体混合物の0.2〜5重量%であり、特に0.5〜3重量%の範囲が好ましい。乳化剤の使用量が0.2重量%未満では共重合体の製造時に凝集物が発生するなど、重合安定性が悪くなり、一方5重量%を越えると得られる共重合体ラテックスの平均粒子径が小さくなり、カーペットバッキング剤調製時の充填剤の分散性及び調製後の粘度に経時変化を生じさせる。
【0023】
本発明で使用するMBR系合成樹脂ラテックスは、前記の単量体組成をベースとするが、特定のゲル分率にするために、重合時に連鎖移動剤及び重合停止剤等の分子量調製剤または重合率調製剤を適宜使用することができる。
【0024】
また本発明は、加工後のバッキング剤に良好な反発弾性、皮膜強度、床剤との非粘着性、パイル引き抜き強度を保持させるため、必要に応じてラテックス重合時に連鎖移動剤及び重合停止剤を使用することができる。
【0025】
本発明は、上記物性のトータルバランスを考慮するが故に、分子量調整剤または重合率調整剤を用いて分子量及び架橋密度を調整した高ゲル分率MBR系ラテックス(A)と低−中ゲル分率MBR系ラテックス(B)を、重量比で5〜94重量%、5〜94重量%の範囲が好ましく、30〜80重量%、20〜70重量%の範囲でブレンドしたものがより好ましい。
【0026】
連鎖移動剤としては、例えば、通常の重合で使用されるものを使用することができる、たとえばt−ドデシルメルカプタン、n−トデシルメルカプタン、オクチルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、n−ヘキシルメルカプタン等のメルカプタン類、ターピノーレン、t−テルピネン、α−メチルスチレンダイマー、エチルキサントゲンジスルフィド、ジイソプロピルキサントゲンスルフィド、アミノフェニルスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。連鎖移動剤の使用量は、各連鎖移動剤の移動定数により異なる。例えば、t−ドデシルメルカプタンを例に挙げると、MBR系合成樹脂ラテックス単量体混合物の単量体混合物の0〜1.0重量%、好ましくは0〜0.3重量%である。
【0027】
また重合停止剤としては、例えばハイドロキノン(フェノール)系、アミン系、硫黄系、硫酸ヒドロキシルアミン、アンモニア、苛性ソーダ、苛性カリ等が挙げられ、またその他重合停止効果のあるものが使用でき、更にこれらを複数併用しても良い。その使用量は重合禁止剤の種類及び単量体との反応性比により異なるが、例えば硫酸ヒドロキシルアミンを例に挙げると、MBR系合成樹脂ラテックス単量体混合物の0〜5.0重量%、好ましくは0〜3重量%であり、重合率98%以上を確認した後に添加し、重合を停止させるのが好ましい。
【0028】
理由は、MBR系合成樹脂ラテックス(A)では、重合率98%以上でないと、ブタジエンの三次元架橋及び高分子量化による高ゲル分率(90%以上)が得られにくく、非粘着性、反発弾性、皮膜強度に寄与しにくいからである。
【0029】
また連鎖移動剤と重合禁止剤は併用してもそれぞれ単独で添加してもよく、連鎖移動剤単独で使用する場合は、結果的にゲル分率がものをいうので、重合率は任意の(%)値でよい。
【0030】
本発明における乳化重合方法については、特殊な方法は用いておらず、上記重合乳化剤、連鎖移動剤、重合開始剤、重合禁止剤等の他、必要に応じて各種電解質、pH調製剤等を併用して従来公知の方法で行えば良い。
【0031】
本発明のMBR系ラテックスは、ゲル分率が90%以上で平均粒子径が0.05μm以上0.2μm未満であるMBR系ラテックスとゲル分率が90%以上で平均粒子径が0.2μm以上0.4μm未満であるMBR系ラテックスとからなるものである。
【0032】
このラテックスの粒子径についても、同様に公知の方法で、重合乳化剤、シードラテックス、苛性ソーダ、アンモニア、苛性カリ等を用いて重合速度または粒子径を調整すれば良い。例えば、単量体混合物100重量部に対して、水100〜300重量部と乳化剤、連鎖移動剤、シードラテックス、苛性ソーダ、重合開始剤等を上記した範囲内の量で使用し、5〜90℃の温度で5〜30時間乳化重合すれば良い。また、後述する水性ポリウレタン樹脂をシードとして、一方のMBR系合成樹脂ラテックス単量体混合物をコアーシェル重合し、得られた2層粒子を他方のMBR系合成樹脂ラテックスをブレンドしても良い。
【0033】
本発明で用いることができる水性ポリウレタン樹脂は、床剤との非粘着性及び反発弾性を考慮して、高分子量のものが好ましく、重量平均分子量が約1万以上が好ましく、より好ましくは5万以上である。メチルエチルケトンを溶媒としたゲル分率が70%以上であることが望ましい。
【0034】
本発明で使用する水性ポリウレタン樹脂は、下記の様な方法により得ることができ、末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーのエマルジョンを使用することもできる。
【0035】
即ち、▲1▼活性水素含有化合物、及び親水基含有化合物と、ポリイソシアネートを反応させて得られた親水性基含有ポリウレタン樹脂の有機溶剤溶液叉は有機溶剤分散液に、必要に応じて中和剤を含む水溶液を混合してエマルジョンを得る方法、▲2▼活性水素含有化合物、及び親水基含有化合物と、ポリイソシアネートを反応させて得られた親水性基含有末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーに、中和剤を含む水溶液と混合するか、または予めプレポリマー中に中和剤を加えた後水を混合して水に分散させた後、ポリアミンと反応させてエマルジョンを得る方法、▲3▼活性水素含有化合物、及び親水基含有化合物と、ポリイソシアネートを反応させて得られた親水性基含有末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーに、中和剤及びポリアミンを含む水溶液と混合するか、または予めプレポリマー中に中和剤を加えた後ポリアミンを含む水溶液と混合してエマルジョンを得る方法である。
【0036】
本発明の水性ウレタン樹脂に用いられるポリイソシアネートとしては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2´−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3´−ジメチル−4,4´−ビフェニレンジイソシアネート、3,3´−ジメトキシ−4,4´−ビフェニレンジイソシアネート、3,3´−ジクロロ−4,4´−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3´−ジメチル−4,4´ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等が挙げられる。
【0037】
活性水素含有化合物とは、平均分子量が300〜10000、好ましくは500〜5000の分子内に2個以上の活性水素を有する化合物をいい、例えばポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリアセタールポリオール、ポリアクリレートポリオール、ポリエステルアミドポリオール、ポリチオエーテルポリオール等が挙げられる。また分子量が300以下のものでは例えば、ポリエステルポリオールの原料として用いたグリコール成分;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ソルビトール、ペンタエリスリトール等のポリヒドロキシ化合物、エチレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、イソホロンジアミン、4,4´−ジシクロヘキシルメタンジアミン、3,3´−ジメチル−4,4´−ジシクロヘキシルメタンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミン、1,2−プロパンジアミン、ヒドラジン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等のアミン化合物が挙げられる。
【0038】
ポリエステルポリオールとしては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、(分子量300〜6000)、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ハイドロキノン、及びそれらのアルキレノキシド付加体等のグリコール成分とコハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、無水マレイン酸、フマル酸、1,3´−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ナフタル酸、ビフェニルジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−p,p´−ジカルボン酸及びこれらのジカルボン酸の無水物あるいはエステル形成誘導体、;p−ヒドロキシ安息香酸、p−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸及びこれらのヒドロキシカルボン酸のエステル形成性誘導体等の酸成分とから脱水縮合反応によって得られるポリエステル、この他にもε−カプロラクトン等の環状エステル化合物の開環重合反応によって得られるポリエステル及びこれらの共重合ポリエステルが挙げられる。
【0039】
ポリエーテルポリオールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ソルビトール、蔗糖、アコニット糖、トリメリット酸、ヘミメリット酸、燐酸、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリイソプロパノールアミン、ピロガロール、ジヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシフタール酸、1,2,3−プロパントリシオール等の活性水素原子を少なくとも2個有する化合物の1種または2種以上を開始剤としてエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシド、エピクロルヒドリン、テトラヒドロフラン、シクロヘキシレン等の単量体の1種または2種以上を常法により付加重合したものが挙げられる。
【0040】
ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール等のグリコールとジフェニルカーボネート、ホスゲンとの反応によって得られる化合物等が挙げられる。
【0041】
本発明の水性ウレタン樹脂は、分子中に親水基を有するポリウレタン樹脂のエマルジョンであり、親水基含有化合物を上記活性水素含有化合物及びポリイソシアネートと反応させて得ることができる。
【0042】
親水基含有化合物としては、分子内に少なくとも1個以上の活性水素を有し、カルボン酸の塩、スルホン酸の塩、カルボン酸基、スルホン酸基等の官能基を含有するイオン性を有する化合物、あるいは分子内に少なくとも1個以上の活性水素原子を有し、且つエチレンオキシドの繰り返し単位からなる基、エチレンオキシドの繰り返し単位とその他のアルキレンオキシドの繰り返し単位からなる基を含有するノニオン性の化合物が挙げられる。
【0043】
かかる親水基含有化合物としては、具体的に例えば、2−オキシエタンスルホン酸、フェノールスルホン酸、スルホ安息香酸、スルホコハク酸、5−スルホコハク酸、5−スルホイソフタル酸、スルファニル酸、1,3−フェニレンジアミン−4,6−ジスルホン酸、2,4−ジアミノトルエン−5−スルホン酸のスルホン酸含有化合物及びこれらの誘導体またはこれらを共重合して得られるポリエステルポリオール;2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロール吉草酸、ジオキシマレイン酸、2,6−ジオキシ安息香酸、3,4−ジアミノ安息香酸等のカルボン酸含有化合物及びこれらの誘導体またはこれらを共重合して得られるポリエステルポリオール;エチレンオキシドの繰り返し単位を少なくとも30%以上含有し、ポリマー中に少なくとも1個以上の活性水素を含有する分子量300〜20000のポリオキシエチレングリコールまたはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体グリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシブチレン共重合体グリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレン共重合体グリコール叉はそのモノアルキルエーテル等のノニオン基含有化合物叉は共重合して得られるポリエステルポリエーテルポリオール等が挙げられ、これら単独もしくは2種以上を組み合わせて使用される。
【0044】
本発明で用いられる水性ウレタン樹脂を製造するに際して、分子内に結合した親水基の含有量は、親水性基がカルボキシル基、スルホン酸基等のイオン性基の場合は、最終的に得られるウレタン樹脂固形分100重量部当たり少なくとも0.005〜0.2当量有することが好ましい。
【0045】
またノニオン性の化合物を使用する場合は、最終的に得られるウレタン樹脂固形分100重量部当たり少なくとも20重量部以下、特に10重量部以下が好ましい。
【0046】
本発明に係わるポリウレタン樹脂エマルジョン及び末端ポリイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーは、従来公知の方法で製造される。
即ち、例えば前記ポリイソシアネートと活性水素含有化合物(親水性基含有化合物も含む)を20〜120℃、好ましくは30〜100℃の条件下にて反応させることにより製造される。この場合、イソシアネート基と活性水素基の当量比は、ポリウレタン樹脂の場合は、0.8:1〜1.2:1の比率で、また末端ポリイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーの場合は、1.1:1〜3:1、好ましくは1.2:1〜2:1の比率で用いる。
【0047】
本発明の水性ウレタン樹脂に使用する中和剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア等が挙げられる。中和剤の添加時期は、親水基含有不飽和単量体の重合前、中、後、あるいは、ウレタン化反応中、後のいずれでも良い。
【0048】
本発明の水性ウレタン樹脂に使用するポリアミンとしては例えば、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、イソホロンジアミン、4,4´−ジシクロヘキシルメタンジアミン、3,3´−ジメチル−ジシクロヘキシルメタンジアミン、1,2−シクロヘキサンジアミン、アミノエチルエタノールアミン、アミノプロピルエタノールアミン、アミノヘキシルエタノールアミン、アミノエチルプロパノールアミン、アミノプロピルプロパノールアミン、アミノヘキシルプロパノールアミン等のポリアミン類;ピペラジン類;酸ヒドラジド類等が挙げられ、これらを単独または併用しても良い。
【0049】
本発明のベース樹脂は、上記組成の分子量1万以上、好ましくは5万以上の、また更に好ましくはゲル分率が70%以上の水性ポリウレタン樹脂と粒径の異なる2種類の高ゲル分率MBR系ラテックスが、それぞれ固形分比で、1〜30重量%、5〜94重量%、5〜94重量%の範囲からなるもので、その形態は3成分ブレンド系、またはMBRとMBR−ウレタン2層構造粒子の2成分ブレンド系のどちらでも良い。
【0050】
本発明に使用する保水剤としては、例えば、セルロース、スターチ等の天然多糖類系、アルカリ可溶型の合成樹脂エマルジョン系等が挙げられるが、エマルジョン系は腐敗しにくく、目的に応じてポリマー組成、分子量、官能基の種類、導入量を調整でき、また会合型保水剤も簡単に得ることができるので、好ましくは、アルカリ可溶型の合成樹脂エマルジョン系保水剤、更に好ましくは、アルカリ可溶の合成樹脂エマルジョン系会合型保水剤である。
【0051】
本発明に使用する合成樹脂エマルジョン系会合型保水剤は、主にエチレン系不飽和カルボン酸、(メタ)アクリル酸エステル系単量体からなる。
エチレン系不飽和カルボン酸単量体としては、例えば、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、ジカルボン酸のハーフエステルやメタアクリル酸、アクリル酸、クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸等で、単量体の30〜90重量%の範囲での使用が好ましい。
【0052】
(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、例えば、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸プロピル、ヒドロキシエチルメタアクリレートメタアクリル酸−2−エチルヘキシル、メタアクリル酸ラウリル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アミノエチルメタアクリレート、ジメチルアミノエチルメタアクリレート、ジエチルアミノエチルメタアクリレート、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルヒドロキシエチルアクリレートアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート等が挙げられる。
【0053】
この他、共重合可能な単量体を挙げると、アクリルアミド、メタアクリルアミド、スチレン、α−メチルスチレン、クロルスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、メタアクリロニトリル、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、1,3−ブタジエン、イソプレン、2−クロル−1,3−ブタジエン等であり、その他適当な共重合可能な単量体の1種又は2種以上共重合体成分として含有しても良い。また内部架橋剤として、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタアクリルアミド、グリシジルメタアクリレート、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジアセトンアクリルアミド等を共重合しても何等問題ない。
【0054】
本発明に使用する保水剤は上記単量体を組成とし、会合型且つ高分子量で高保水性であることが望ましい。
本発明に使用するアルカリ可溶型アクリルエマルジョン系保水剤の使用量の範囲は、好ましくはMBR系合成樹脂ラテックスと水性ウレタン樹脂の合計固形分の0.05〜5重量%、更に好ましくは0.2〜2重量%である。0.2以下では保水効果が少ないため、内部応力が残存し、反発弾性、パイル引き抜き強度が経時的に低下し易い。逆に2重量%以上では、乾燥性が悪くなることとコンパウンドの粘度が高くなりすぎ、バッキング加工に適さなくなる。
【0055】
本発明により合成した上記ラテックス組成物に、下記の充填剤、増粘剤、その他各種添加剤を加え、カーペット用バッキング剤を調製し加工を行うことで、前期物性を満足するカーペットを得ることができる。
【0056】
充填剤としては、例えば、重質炭酸カルシュウム、タルク、クレー、シリカ、カーボンブラック、酸化チタン等が挙げられ、その他の無機添加剤を添加しても良く、更にこれらを併用しても構わないが、最も好ましくは重質炭酸カルシュウムであり、任意の量を配合すれば良く、また充填剤を全く添加せず、発泡バッキングを行っても良い。
【0057】
増粘剤としては、例えば、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸アンモニウム、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシルプロポキシルメチルセルロース、ポバール、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、澱粉等が挙げられ、これらの内単独または複数種を併用して、任意の粘度に調製する。
【0058】
また、前述した保水剤を増粘剤として使用しても一向に構わない。
本発明のMBR系合成樹脂ラテックスを用いてカーペットバッキング剤を調製する場合、カーペットの種類、製造工程、外観、用途等の異なる要求に応じて、以下の配合資材を加えても良い。
【0059】
本発明のMBR系樹脂組成物に加えることができる上記添加剤としては、例えば、無機顔料、有機顔料等の着色剤、キレート剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、圧縮回復剤、消泡剤、殺菌剤、防腐剤、湿潤剤、エポキシ系を除く架橋剤、酸化亜鉛・硫黄・加硫促進剤等の加硫剤、タック防止剤、感熱ゲル化剤、起泡剤、整泡剤、浸透剤、撥水・撥油剤・ブロッキング防止剤、難燃剤等を挙げることができ、かかる添加剤の選択、添加量、添加順序等は、ラテックス組成物の製造条件、作業性、安定性、更に加工適性、塗布量等を考慮して、適宜に決定されれば良い。
【0060】
架橋剤としては、例えば、メラミン系、ブロックイソシアネート系、硫黄系、ヒドラジン系、酸化亜鉛等が挙げられる。
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸アンモニウム塩、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩、エチレンジアミンジオルトヒドロキシフェニル酢酸塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム塩、オキザリニド、ジカルボン酸ジヒドラジド、ジカルボン−ビス−フェニルヒドラジド、サリチル酸ヒドラジド、ビス−サリチロイル−ジカルボン酸ジヒドラジド、サリチロイル−ヒドラジノトリアジン、グリシン、アラニン、ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0061】
分散剤としては、例えば、ヘキサメタリン酸ソーダ、トリポリリン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ、ピロリン酸カリウム、ポリカルボン酸系、ビスナフタレンスルホン酸ソーダ等が挙げられ、複数併用しても良い。
【0062】
界面活性剤としては、例えば、アルキルアリルエーテル系、アルキルエーテル系、アルキルエステル系、アルキルアミン系、ソルビタン誘導体系等のノニオン活性剤、及び脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、脂肪族アミン・脂肪族アミドの硫酸塩、脂肪アルコールの燐酸エステル、二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩ホルマリン縮合ナフタリンスルホン酸塩等のアニオン系活性剤、カチオン系活性剤、またベタイン、アラニン、イミダゾリン系両性活性剤等が挙げられアニオン、カチオンの併用以外は、複数併用しても良い。
【0063】
起泡剤及び整泡剤としては、例えば、ステアリン酸アンモニウムの様な単独では重質炭酸カルシュウム等のカルシュウムイオンと反応するものを除いて、上述した界面活性剤から、任意に選択すれば良い。
【0064】
浸透剤としては、例えば、上述した界面活性剤が挙げられるが、最も好ましくは、サクシネート系活性剤を使用するのがよい。
圧縮回復剤としては、例えば、ポリジメチルシロキサン等、シリコンオイル系のものが挙げられ、特にフロスバッキング時に使用した方がよい。
【0065】
感熱ゲル化剤としては、例えば、澱粉、酸化澱粉、メチルセルロース、金属塩、ポリオルガノシロキサン、アルコール変性シリコーンオイル、ポリプロピレングリコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリエーテルポリホルマール、低曇点有するノニオン系活性剤、更に酸化亜鉛と併用した場合の無機・有機アンモニウム塩、無機・有機のアンモニウム錯塩、トリプシン、トリアセチン、ニトロメタン、ニトロプロパン、有機エステル類が挙げられ、乾燥条件、バッキング剤液温及び気温、バッキング剤組成が要因となって、ブリスターが発生し易い場合に使用すべきである。
【0066】
消泡剤としては、例えば、シリコーン系、鉱油系、アルコール系、エチレンオキシド−プロピレノキシド系が挙げられ、ストレートバッキング時には、持続性のあるものを使用し、フロスバッキング時には持続性のないものを使用する。
本発明のMBR系樹脂組成物に配合しても良い難燃剤としては例えば、臭素系、塩素系、リン酸塩、リン化合物、アンチモン系、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
【0067】
防腐剤・殺菌剤としては、例えば、フェノール系、有機スズ系、四級アンモニウム系、ジチオカルバメート系、チアジアジン系、トリアジン系、ヨードプロパジル系、N−ハロメチルチオ系、チアゾリン系、イミダゾール系等が挙げられる。
【0068】
ブロッキング防止剤、撥水・撥油剤としては、例えば、カルナバワックス、シリコン系ワックス、フッ素系ワックス、ロジン系ワックス、ポリエチレン系ワックス、パラフィン系ワックス、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸アンモニウム、ステアリン酸亜鉛、フッ素系活性剤等が挙げられる。
【0069】
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系、アミン系、ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系、硫黄系、リン系、アクリレート系等が挙げられ、複数併用しても良い。
【0070】
紫外線吸収剤としては、例えば、アミン系、ヒンダードアミン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、シアノアクリレート系、ベンゾエート系、オギザリニド系、フォルムアミジン系、トリアジン系、カルバジド系等が挙げられ、複数併用しても良い。
【0071】
また本発明のカーペットバッキング用組成物の固形分、粘度については、何等限定するものではない。
また基材へのバッキング方法についても、ストレートまたはフロスバッキング(発泡倍率2〜4倍のフォームバッキングを含む)のどちらでも良いが、好ましくはストレートバッキングである。
【0072】
このようにして得られたカーペットは、優れた反発弾性を有し、パイル引き抜き強度、床への非粘着性が良好である。
更に本発明のカーペットバッキング用樹脂組成物は、裏貼り材が無い場合、裏貼り材がある場合、いずれの場合においても効果を発揮するが、裏貼り材がない場合に、特に効果を発揮する。また裏貼り材がある場合にも、上記MBR系合成樹脂ラテックス、水性ウレタン樹脂及び保水剤を使用することで、カーペットの反発弾性の維持及び床材との粘着を防止できるので、バッキング加工時塗布量が多すぎ、裏貼りした後、ジュート、フェルト類からバッキング剤が滲み出すことがないという効果がある。
【0073】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。なお、実施例中における部及び%は特に断らない限り、重量基準である。
【0074】
実施例1〜6
実施例1〜6における各種の試験方法は、下記の通りである。
(1)バッキング剤の調製及びカーペットのバッキング方法
ゲル分率90%以上のMBR(A)とゲル分率90%以上のMBR(B)及び水性ウレタン樹脂(C)のトータル固形分100重量部に対して、消泡剤[サンノプコ(株)8034]を0.1部、トリポリリン酸ナトリウム0.5部及び表1及び表2に示す重質炭酸カルシュウム量を加え、アルカリ可溶タイプ会合型保水剤[大日本インキ化学工業(株)製 ボンコートTA−96]、増粘剤[東亜合成化学工業(株)製 アロンA20P]を所定の粘度になる様に必要量加えバッキング用組成物を調製した。バッキング剤を1/8ゲージアクリルループパイルを有する原反(20cm×30cm)上に、乾燥後の塗布量が750g/m2になる様に、バッキング用組成物を均一に塗布し、熱風乾燥機内で150℃で10分間加熱乾燥させ、裏打ちカーペットを得た。
(2)塩化ビニルクッションフロア、フローリングとの耐湿熱粘着性
得られた裏貼りの無い裏打ちカーペットを水に浸漬し、充分に水をバッキング層内にしみ込ませ、バッキング面と畳、塩ビ及びフローリングの面を合わせ、50g/cm2の荷重をかけ、60℃の雰囲気下、72時間放置する。冷却後、バッキング面を剥離し、粘着または材破するか否かで判断した。
(3)反発弾性保持性及びパイル引き抜き強度
(1)で得られたカーペットを直径5cm×長さ20cmの紙管に巻き、室温で1ヶ月間放置し、紙管を除いた後、ガラス板上で5分以内に元の平滑さに戻るか否かを判定した。なお、抜糸強度は常法により測定した。
実施例1〜6の結果を表1及び表2に示す。
【0075】
【表1】
Figure 0003637548
【0076】
【表2】
Figure 0003637548
表1、2よりMBR(A)とMBR(B)を請求項2に示した範囲内で使用すると、2kg/本以上の抜糸強度を維持したまま、反発弾性及び床との非粘着性を両立できることがわかる。
【0077】
実施例7〜9
実施例7〜9における各種の試験方法は、下記の通りである。
(1)バッキング剤の調製及びカーペットのバッキング方法
ゲル分率90%以上のMBR(A)とゲル分率90%以上のMBR(B)と水性ウレタン樹脂(C)のトータル固形分100重量部に対して、発泡剤[サンノプコ(株)製 DC100A]を3部及び表3に示す乾燥水酸化アルミニウム量、表3に示すアルカリ可溶タイプ会合型保水剤量[大日本インキ化学工業(株)製ボンコートTA−96]、増粘剤[東亜合成化学工業(株)製 アロンA20P]を必要量加え、バッキング用組成物を調製した。バッキング剤をハンドミキサーにて2倍及び3倍まで発泡させ、1/8ゲージアクリルループパイルを有する原反(20cm×30cm)上に、乾燥後の塗布量が700g/m2になる様に、バッキング用組成物を均一に塗布し、熱風乾燥機内で150℃で10分間加熱乾燥させ、フォーム裏打ちカーペットを得た。
【0078】
(2)塩化ビニルクッションフロア、フローリングとの耐湿熱粘着性
得られた裏貼りの無い裏打ちカーペットを水に浸漬し、充分に水をバッキング層内にしみ込ませ、バッキング面と畳、塩ビ及びフローリングの面を合わせ、50g/cm2の荷重をかけ、60℃の雰囲気下、72時間放置する。冷却後、バッキング面を剥離し、粘着または材破するか否かで判断した。
(3)反発弾性保持性及びパイル引き抜き強度
(1)で得られたカーペットを直径5cm×長さ20cmの紙管に巻き、室温で1ヶ月間放置し、紙管を除いた後、ガラス板上で5分以内に元の平滑さに戻るか否かを判定した。なお、抜糸強度は常法により測定した。実施例7〜9の結果を表3に示す。
【0079】
表3より2倍、3倍発泡した場合、床剤と若干粘着性(特に塩ビクッションフロア)を示すが、材破する程度ではなく、2kg/本以上のパイル強度と良好な反発弾性を示すことがわかる。
【0080】
【表3】
Figure 0003637548
実施例10〜12
実施例10〜12における各種の試験方法は、下記の通りである。
(1)バッキング剤の調製及びカーペットのバッキング方法
水性ウレタン樹脂(C)をシードエマルジョンとし、MBRラテックス(A)、(B)の内の一方の単量体混合物がコアラテックスになる様にコアシェル乳化重合し、ゲル分率が90%以上である他方のMBRラテックスをブレンドし、その固形分100重量部に対して、表4に示すアルカリ可溶タイプ会合型保水剤量[大日本インキ化学工業(株)製 ボンコートTA−96]、発泡剤[サンノプコ(株)製 DC100A]を3部を加え、増粘剤[東亜合成化学工業(株)製アロンA20P]を必要量加えバッキング用組成物を調製した。バッキング剤をハンドミキサーにて2倍まで発泡させ、1/8ゲージアクリルループパイルを有する原反(20cm×30cm上に、乾燥後の塗布量が700g/m2になる様に、バッキング用組成物を均一に塗布し、熱風乾燥機内で150℃で10分間加熱乾燥させ、フォーム裏打ちカーペットを得た。
(2)塩化ビニルクッションフロア、フローリングとの耐湿熱粘着性
得られた裏貼りの無い裏打ちカーペットを水に浸漬し、充分に水をバッキング層内にしみ込ませ、バッキング面と畳、塩ビ及びフローリングの面を合わせ、50g/cm2の荷重をかけ、60℃の雰囲気下、72時間放置する。冷却後、バッング面を剥離し、粘着または材破するか否かで判断した。
(3)反発弾性保持性及びパイル引き抜き強度
(1)で得られたカーペットを直径5cm×長さ20cmの紙管に巻き、室温で1ヶ月間放置し、紙管を除いた後、ガラス板上で5分以内に元の平滑さに戻るか否かを判定した。なお、抜糸強度は常法により測定した。実施例10〜12の結果を表4に示す。
【0081】
表4より、ウレタン−MBRの2層ラテックスを使用した場合でも、ゲル分率90%以上であれば、発泡しても、床材と粘着性がなく、2kg/本以上のパイル強度と良好な反発弾性を示すことがわかる。
【0082】
【表4】
Figure 0003637548
比較例1〜3
比較例1〜3における各種の試験方法は、下記の通りである。
(1)バッキング剤の調製及びカーペットのバッキング方法
MBR(A)、MBR(B)のどちらか一方または両方のゲル分率が90%未満になる様に調製し、水性ポリウレタン樹脂(C)とのトータル固形分100重量部に対して、消泡剤[サンノプコ(株)製 8034]を0.1部、トリポリリン酸ナトリウム0.5部及び表5に示す重質炭酸カルシュウム量、アルカリ可溶タイプ会合型保水剤量[大日本インキ化学工業(株)製 ボンコートTA−96]、増粘剤[東亜合成化学工業(株)製 アロンA20P]を所定の粘度になる様に必要量加えバッキング用組成物を調製した。バッキング剤を1/8ゲージアクリルループパイルを有する原反(20cm×30cm)上に、乾燥後の塗布量が750g/m2になる様に、バッキング用組成物を均一に塗布し、熱風乾燥機内で150℃で10分間加熱乾燥させ、裏打ちカーペットを得た。
(2)塩化ビニルクッションフロア、フローリングとの耐湿熱粘着性
得られた裏貼りの無い裏打ちカーペットを水に浸漬し、充分に水をバッキング層内にしみ込ませ、バッキング面と畳、塩ビ及びフローリングの面を合わせ、50g/cm2の荷重をかけ、60℃の雰囲気下、72時間放置する。冷却後、バッキング面を剥離し、粘着または材破するか否かで判断した。
(3)反発弾性保持性及びパイル引き抜き強度
(1)で得られたカーペットを直径5cm×長さ20cmの紙管に巻き、室温で1ヶ月間放置し、紙管を除いた後、ガラス板上で5分以内に元の平滑さに戻るか否かを判定した。なお、抜糸強度は常法により測定した。
【0083】
比較例1〜3の結果を表5に示す。
表5の結果より、ゲル分率90%未満のMBRを使用した場合、パイル強度は良好であるが、床材(塩ビクッションフロア、フローリング)との粘着性、反発弾性は不良となることがわかる。
【0084】
【表5】
Figure 0003637548
比較例4〜6
比較例4〜6における各種の試験方法は、下記の通りである。
(1)バッキング剤の調製及びカーペットのバッキング方法
MBR(A)、MBR(B)の両方の粒子径が0.05以上0.2μm未満、または両方の粒子径が0.2μm以上になる様に粒子径を調製し、水性ポリウレタン樹脂(C)とのトータル固形分100重量部に対して、消泡剤[サンノプコ(株)製 8034]を0.1部、トリポリリン酸ナトリウム0.5部及び第6表に示す重質炭酸カルシュウム量、アルカリ可溶タイプ会合型保水剤量[大日本インキ化学工業(株)製 ボンコートTA−96]、増粘剤[東亜合成化学工業(株)製 アロンA20P]を所定の粘度になる様に必要量加えバッキング用組成物を調製した。バッキング剤を1/8ゲージアクリルループパイルを有する原反(20cm×30cm)上に、乾燥後の塗布量が750g/m2になる様に、バッキング用組成物を均一に塗布し、熱風乾燥機内で150℃で10分間加熱乾燥させ、裏打ちカーペットを得た。
(2)塩化ビニルクッションフロア、フローリングとの耐湿熱粘着性
得られた裏貼りの無い裏打ちカーペットを水に浸漬し、充分に水をバッキング層内にしみ込ませ、バッキング面と畳、塩ビ及びフローリングの面を合わせ、50g/cm2の荷重をかけ、60℃の雰囲気下、72時間放置する。冷却後、バッング面を剥離し、粘着または材破するか否かで判断した。
(3)反発弾性保持性及びパイル引き抜き強度
(1)で得られたカーペットを直径5cm×長さ20cmの紙管に巻き、室温で1ヶ月間放置し、紙管を除いた後、ガラス板上で5分以内に元の平滑さに戻るか否かを判定した。なお、抜糸強度は常法により測定した。
【0085】
比較例4〜6の結果を表6に示す。
表6の結果より、MBR(A)、(B)両方の粒子径が0.05〜0.2μmの場合、パイル引き抜き強度が弱く、0.2μm以上では床材、特に塩化ビニルのクッションフロアとは強い粘着性を示し、無理に剥離しようとすると、バッキング層が凝集破壊する。フローリングでも水溶性成分が皮膜形成するため、粘着性を示す。更に0.2μm以上では、反発弾性も減少するという結果になった。
【0086】
【表6】
Figure 0003637548
比較例7〜9
比較例7〜9における各種の試験方法は、下記の通りである。
(1)バッキング剤の調製及びカーペットのバッキング方法
水性ポリウレタン樹脂を含まない、MBRラテックス(A)、(B)のトータル固形分100重量部に対して、消泡剤[サンノプコ(株)製 8034]を0.1部、トリポリリン酸ナトリウム0.5部及び表6に示す重質炭酸カルシュウム量、アルカリ可溶タイプ会合型保水剤量[大日本インキ化学工業(株)製 ボンコートTA−96]、増粘剤[東亜合成化学工業(株)製 アロンA20P]を所定の粘度になる様に必要量加えバッキング用組成物を調製した。バッキング剤を1/8ゲージアクリルループパイルを有する原反(20cm×30cm)上に、乾燥後の塗布量が750g/m2になる様に、バッキング用組成物を均一に塗布し、熱風乾燥機内で150℃で10分間加熱乾燥させ、裏打ちカーペットを得た。
(2)塩化ビニルクッションフロア、フローリングとの耐湿熱粘着性
得られた裏貼りの無い裏打ちカーペットを水に浸漬し、充分に水をバッキング層内にしみ込ませ、バッキング面と畳、塩ビ及びフローリングの面を合わせ、50g/cm2の荷重をかけ、60℃の雰囲気下、72時間放置する。冷却後、バッング面を剥離し、粘着または材破するか否かで判断した。
(3)反発弾性保持性及びパイル引き抜き強度
(1)で得られたカーペットを直径5cm×長さ20cmの紙管に巻き、室温で1ヶ月間放置し、紙管を除いた後、ガラス板上で5分以内に元の平滑さに戻るか否かを判定した。なお、抜糸強度は常法により測定した。
【0087】
比較例4〜6の結果を表7に示す。
表7の結果より、水性ポリウレタン樹脂をブレンドしない場合では、床材、特に塩化ビニルのクッションフロアとは粘着性を示し、またパイル強度が低めであることがわかる。ことがわかる。
【0088】
【表7】
Figure 0003637548
【0089】
【発明の効果】
本発明によるカーペットバッキング用樹脂組成物は、バッキング後のカーペットの性能において、非常に優れた反発弾性を有することから、巻き取り長期貯蔵後でも、床面に非常に平滑に敷設でき、なお且つ、重質炭酸カルシュウムの配合量が少なくともまたは皆無であっても、更にはフロスバッキング(フォームバッキングを含む)でも床と粘着せず、パイル引き抜き強度が良好なカーペットが得られる。

Claims (4)

  1. ゲル分率が90%以上で平均粒子径が0.05μm以上0.2μm未満であるMBR系合成樹脂ラテックス(A)とゲル分率が90%以上で平均粒子径が0.2μm以上0.4μm未満であるMBR系合成樹脂ラテックス(B)と水性ポリウレタン樹脂(C)とを含有してなるバッキング剤用樹脂組成物。
  2. MBR系合成樹脂ラテックス(A)とMBR系合成樹脂ラテックス(B)と水性ウレタン樹脂(C)との割合が、固形分重量比で5〜94:5〜94:1〜30である請求項1記載の組成物。
  3. 更に保水剤(D)を含有してなることを特徴とする請求項1又は2記載の組成物。
  4. 水性ポリウレタン樹脂(C)のゲル分率が70%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
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