JP4522313B2 - 合成皮革用の積層体 - Google Patents
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Description
前記合成皮革様のシート状物は、従来、熱可塑性ポリウレタンを溶解した溶液を繊維質基体に塗布した後に熱可塑性ポリウレタンの非溶媒や水などで熱可塑性ポリウレタンを析出させて繊維質基体の表面に熱可塑性ポリウレタン層を形成する方法や、熱可塑性ポリウレタンを溶剤に溶解した溶液を繊維質基体上に塗布した後に溶剤を熱風乾燥などによって除去して熱可塑性ポリウレタン層を表面に形成させる方法などによって製造されてきた。
さらに、本発明の目的は、数平均分子量が10万以上の(メタ)アクリル酸エステル系重合体を使用せずに、柔軟性で良好な風合を保ち、耐摩擦溶融性、耐摩耗性、耐ブリード白化性、成形性に優れ、しかも引張強度などの力学的性能、耐熱性などの諸特性においても優れる、熱可塑性ポリウレタン組成物層と繊維質基体層を有する合成皮革用の積層体を提供することである。
さらに、本発明者らは、それにより得られた合成皮革用の積層体は、柔軟性、風合、耐摩擦溶融性、耐摩耗性、耐ブリード白化性、成形性、引張強度などの力学的性能、耐熱性などの諸特性に優れていて、従来の合成皮革用の積層体と比べて何ら遜色のない、高い品質を有することを見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
(1) 熱可塑性重合体組成物層(A)及び繊維質基体層(B)を有する合成皮革用の積層体であって、熱可塑性重合体組成物層(A)が、熱可塑性ポリウレタン(I)と共に下記の共重合体(II)の少なくとも1種を含有し且つ25℃での引張破断強度が10MPa以上である熱可塑性重合体組成物から形成した層であることを特徴とする合成皮革用の積層体である。
・共重合体(II):
芳香族ビニル化合物系重合体ブロック(a−1)と水素添加又は非水素添加の共役ジエン化合物系重合体ブロック(b−1)を有する付加重合系部分(イ)、及び熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)がブロック状及び/又はグラフト状に結合した共重合体。
(2) 熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物が、熱可塑性ポリウレタン(I)100質量部に対して、共重合体(II)を5〜200質量部の割合で含有する前記(1)の合成皮革用の積層体;
(3) 熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物が、芳香族ビニル化合物系重合体ブロック(a−2)と水素添加又は非水素添加の共役ジエン化合物系重合体ブロック(b−2)を有するブロック共重合体(III)をさらに含有する前記(1)又は(2)の合成皮革用の積層体;および、
(4) 熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物におけるブロック共重合体(III)の含有割合が、熱可塑性ポリウレタン(I)100質量部に対して200質量部以下である前記(3)の合成皮革用の積層体;
である。
(5) 熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物が、パラフィン系オイル(IV)を更に含有する前記(1)〜(4)のいずれかの合成皮革用の積層体;および、
(6) 熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物におけるパラフィン系オイル(IV)の含有割合が、熱可塑性ポリウレタン(I)100質量部に対して200質量部以下である前記(5)の合成皮革用の積層体;
である。
(7) 繊維質基体層(B)が、極細繊維又は極細繊維束からなる絡合不織布シート、或いは前記絡合不織布シートに高分子材料を含浸付着した繊維質シートよりなる層である前記(1)〜(6)のいずれかの合成皮革用の積層体;
(8) 熱可塑性重合体組成物層(A)と繊維質基体層(B)との間に多孔質層(C)を更に有する前記(1)〜(7)のいずれかの合成皮革用の積層体;
(9) 熱可塑性重合体組成物層(A)が、合成皮革用の積層体の一方又は両方の最外層を形成し、且つ熱可塑性重合体組成物層(A)の表面に凹凸加工及び/又は鏡面加工が施されている前記(1)〜(8)のいずれかの合成皮革用の積層体;
(10) 合成皮革用の積層体の一方又は両方の表面に、熱可塑性エラストマーからなる無孔質層(D)を最外層として更に有する前記(1)〜(8)のいずれかの合成皮革用の積層体;および、
(11) 無孔質最外層(D)の表面に、凸凹加工及び/又は鏡面加工が施されている前記(10)の合成皮革用の積層体;
である。
本発明の合成皮革用の積層体に熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物が有する優れた溶融成形性により、本発明の合成皮革用の積層体は、良好な工程性で生産性良く製造することができる。
本発明の合成皮革用の積層体は、柔軟性、風合、耐摩擦溶融性、耐摩耗性、耐ブリード白化性、成形性、引張強度などの力学的性能、耐熱性などの諸特性に優れており、それらの特性を活かして、靴、鞄、袋物、ベルト、手袋、衣料、家具、自動車等の車両用シートなどの広範な用途に有効に使用することができる
これらのうちでも、高分子ポリオールとしては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリオレフィン系ポリオールのうちの1種又は2種以上が、層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物の柔軟性、引張強度などの力学的性能および溶融成形性などの点から好ましく用いられ、ポリエステルポリオール及び/又はポリエーテルポリオールがより好ましく用いられる。
ポリカーボネートポリオールを構成するポリオール成分としては、ポリエステルポリオールの構成成分として例示したポリオール成分を使用することができる。また、ジアルキルカーボネートとしては、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどを挙げることができ、アルキレンカーボネートとしては、例えば、エチレンカーボネートなどを挙げることができ、ジアリールカーボネートとしては、例えば、ジフェニルカーボネートなどを挙げることができる。
なお、本明細書でいう高分子ポリオールの数平均分子量は、JIS K−1557に準拠して測定した水酸基価に基づいて算出した数平均分子量である。
なお、本明細書でいう熱可塑性ポリウレタンの数平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)により標準ポリスチレン換算で測定した数平均分子量をいう。
なお、本明細書における熱可塑性ポリウレタンの硬度はJIS A硬度を意味する。
そのうちでも、共重合体(II)としては、付加重合系部分(イ)と熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)とが直鎖状に結合した共重合体が、層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物の柔軟性、引張強度などの力学的性能および溶融成形性などの点から好ましく用いられる。
他の共重合性単量体に由来する構造単位としては、例えば、1−ブテン、ペンテン、ヘキセン、ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、メチルビニルエーテルなどに由来する構造単位を挙げることができる。また、これらの他にも、上記芳香族ビニル化合物に由来する構造単位が部分的又は完全に水素添加された構造単位を有していてもよい。
そのうちでも、ポリエステルポリオールの製造をするためのポリオール成分として、2−メチル−1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、2,7−ジメチル−1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,9−ノナンジオール、2,8−ジメチル−1,9−ノナンジオールなどのメチル基を側鎖として有する炭素数5〜12の脂肪族ジオールが好ましく用いられる。特に、メチル基を側鎖として有する炭素数5〜12の脂肪族ジオールの含有割合が、全ポリオール成分の30モル%以上、特に50モル%以上で有るポリオール成分を用いて製造したポリエステルポリオールを使用すると、層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物がより一層柔軟になるという優れた効果が得られる。
そのうちでも、ポリエステルポリオールを製造するためのポリカルボン酸成分として、炭素数6〜12の脂肪族ジカルボン酸、特にアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸の1種又は2種以上が、層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物の柔軟性、引張強度などの力学的性能および溶融成形性などの点から好ましく用いられる。
具体的には、熱可塑性ポリウレタン(I)に係る上記説明箇所で熱可塑性ポリウレタン(I)を製造するための鎖伸長剤として具体的に例示したのと同様の種々の化合物の1種又は2種以上を、熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)を製造するための鎖伸長剤として使用することができ、そのうちでも、炭素数2〜12の脂肪族ジオールが好ましく、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオールが好ましく用いられる。
そのうちでも、共重合体(II)は、下記の(i)又は(ii)の方法で簡便に製造することができる。
(i) 熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)を形成する成分(有機ジイソシアネート化合物、鎖伸長剤及び高分子ポリオール等)と反応し得る官能基を有する付加重合系ブロック共重合体[付加重合系部分(イ)に相当する官能基含有付加重合系ブロック共重合体(以下「官能基含有付加重合系ブロック共重合体」ということがある)]の存在下に、ポリウレタン形成用成分(有機ジイソシアネート化合物、鎖伸長剤及び高分子ポリオールなど)を反応させて、付加重合系部分(イ)に熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)がブロック状及び/又はグラフト状に結合した共重合体(II)を製造する方法(以下「製法(i)」という)。
(ii) 熱可塑性ポリウレタンと反応し得る官能基を有する付加重合系ブロック共重合体[付加重合系部分(イ)に相当する官能基含有付加重合系ブロック共重合体]と、予め製造された熱可塑性ポリウレタン又は熱可塑性ポリウレタンを含有する反応物を反応させて、付加重合系部分(イ)に熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)がブロック状及び/又はグラフト状に結合した共重合体(II)を製造する方法(以下「製法(ii)」という)。
そのうちでも、付加重合系部分(イ)を形成するための付加重合系ブロック共重合体(官能基含有付加重合系ブロック共重合体)は、官能基として有機ジイソシアネート化合物と反応し得る基、特に水酸基を有することが、共重合体(II)の製造に際して均一なポリウレタン形成反応が行えることから好ましい。
(1)前記の重合反応で得られた反応生成物から、芳香族ビニル重合体ブロック(a−1)と(水添)共役ジエン重合体ブロック(b−1)からなる官能基を有するブロック共重合体(官能基含有付加重合系ブロック共重合体)を単離し、それを熱可塑性ポリウレタン形成用成分又は予め製造した熱可塑性ポリウレタンと反応させて共重合体(II)を製造してもよいし;又は、
(2)前記の重合反応で得られた、芳香族ビニル重合体ブロック(a−1)と(水添)共役ジエン重合体ブロック(b−1)からなる官能基を有するブロック共重合体(官能基含有付加重合系ブロック共重合体)と、芳香族ビニル重合体ブロック(a−1)と(水添)共役ジエン重合体ブロック(b−1)からなる官能基を持たないブロック共重合体の両方を含む反応生成物をそのまま熱可塑性ポリウレタン形成用成分又は予め製造した熱可塑性ポリウレタンと反応させて共重合体(II)を製造してもよい。
上記(2)で得られた共重合体(II)[共重合体(II)を含む反応生成物]用いて層(A)用の熱可塑性重合体組成物を調製した場合には、該熱可塑性重合体組成物中には、付加重合系部分(イ)と熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)がブロック状及び/又はグラフト状に結合した共重合体(II)と共に、熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)が結合していない付加重合系部分(イ)に相当するブロック共重合体が含まれることになる。
また、共重合体(II)を製造するための官能基含有付加重合系ブロック共重合体としては、市販されているものを使用してもよい。
なお、官能基含有付加重合系ブロック共重合体のメルトフローレート(MFR)は、ASTM D−1238に準拠して測定した値である。
(i−1)官能基含有付加重合系ブロック共重合体、高分子ポリオール及び鎖伸長剤を混合し、例えば40〜100℃に加熱して得られた混合物に、活性水素原子:イソシアネート基のモル比が好ましくは1:0.9〜1.3となる量で有機ジイソシアネート化合物を添加して短時間撹拌した後、例えば80〜200℃に加熱する方法。
(i−2)押出機やその他の溶融混練装置を使用して、官能基含有付加重合系ブロック共重合体、高分子ポリオール、鎖伸長剤及び有機ジイソシアネート化合物を、活性水素原子:イソシアネート基のモル比が好ましくは1:0.9〜1.3となる量で混合し、例えば180〜260℃の高温で反応させつつ混練して溶融重合する方法。
(i−3)官能基含有付加重合系ブロック共重合体、高分子ポリオール、鎖伸長剤及び有機ジイソシアネート化合物を、活性水素原子:イソシアネート基のモル比が好ましくは1:0.9〜1.3となる量で、有機溶媒中に加えて有機溶媒中でウレタン化反応を行う方法。
(ii−1)押出機に、高分子ポリオール、鎖伸長剤及び有機ジイソシアネート化合物を連続的に供給して、例えば90〜260℃に加熱し、反応系における活性水素原子とイソシアネート基のモル比が好ましくは1:0.9〜1.3となる量で官能基含有付加重合系ブロック共重合体を連続的に供給して、例えば180〜260℃の高温で連続溶融重合する方法。
(ii−2)押出機やその他の装置に、高分子ポリオール、鎖伸長剤及び有機ジイソシアネート化合物を供給して、例えば90〜260℃に加熱してポリウレタンを形成した後に、官能基含有付加重合系ブロック共重合体を混合して、例えば180〜260℃の高温で連続溶融重合する方法。
(ii−3)押出機に、官能基含有付加重合系ブロック共重合体及びポリウレタン(市販品等)を連続的に供給して、例えば180〜260℃の高温で反応させる方法。
なお、本明細書でいう、層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物の25℃における引張破断強度は、JIS K−7311に基づいて測定されるものであり、具体的には、後述する実施例に記載する方法で測定した値を意味する。
ここで、本明細書でいう熱可塑性ポリウレタン(I)の質量とは、熱可塑性ポリウレタン(I)の製造に用いた未反応の反応原料などを実質的に含まない、熱可塑性ポリウレタン(I)自体の質量をいう。また、共重合体(II)の質量とは、共重合体(II)の製造に用いた未反応の官能基含有付加重合系ブロック共重合体や未反応の熱可塑性ポリウレタン、他の付加重合系ブロック共重合体や反応原料などを実質的に含まない共重合体(II)自体[付加重合系部分(イ)と熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)とがブロック状及び/又はグラフト状に結合した共重合体自体]の質量をいう。
ブロック共重合体(III)の全体の数平均分子量は、水素添加前の状態で、15,000〜500,000、特に20,000〜300,000の範囲内であることが好ましい。
なお、ブロック共重合体(III)に係る前記の数平均分子量は、いずれも、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)により標準ポリスチレン換算で測定した値である。
なお、前記メルトフローレート(MFR)は、ASTM D−1238に準拠して測定した値をいう。
なお、前記JIS A硬度は、JIS K−6253に準拠して測定した値をいう。
本発明ではパラフィン系オイル(IV)として、パラフィン成分(鎖状炭化水素)を60質量%以上、特に80質量%以上含むものが好ましく使用される。パラフィン系オイル(IV)は、その他の成分としては、ベンゼン環やナフテン環などの芳香族環を有する成分を含有していてもよい。
なお、本明細書でいうパラフィン系オイル(IV)の動粘度は、JIS K−2283に準拠して測定した値である。
なお、本明細書でいうパラフィン系オイル(IV)の流動点は、JIS K−2269に準拠して測定した値である。
なお、本明細書でいうパラフィン系オイル(IV)の引火点は、JIS K−2265に準拠して測定した値である。
また、熱可塑性ポリウレタン(I)の存在下に共重合体(II)を溶融混練以外の方法で製造することもできる。
熱可塑性ポリウレタン(I)及び共重合体(II)を必須成分として含有する上記した熱可塑性重合体組成物は、非粘着性で、取扱い性、溶融成形性(溶融吐出安定性)及び溶融接着性に優れているために、例えば押出成形機などを使用して溶融成形(溶融積層)することにより、円滑に且つ高い生産速度で繊維質基体層(B)上に層(A)を形成することができ、また繊維質基体層(B)上に多孔質層(C)を有する場合は該多孔質層(C)に層(A)を形成することができる。その際に押出成形機の種類や能力(吐出量)、生産条件、運転時間(連続運転性)などをより広い範囲で選択採用することができる。
繊維質基材としては、例えば、極細繊維又はその束状繊維、特殊多孔質繊維、通常の合成繊維、半合成繊維、天然繊維、無機繊維などを用いて形成された絡合不織布シートや編織物シートなどの繊維質シート;前記した繊維質シートに高分子材料を含浸付着させた繊維質シート;前記したいずれかの繊維質シートの表面にさらに弾性高分子材料の多孔質被覆層を形成した繊維質シートなどを使用することができる。
繊維質基材を構成する極細繊維は、ポリエステル系繊維及び/又はナイロン系繊維から形成されていることが、得られる積層体の強度、感触、コストなどの点から好ましい。
その際に、高分子材料を含浸付着させた絡合不織布よりなる繊維質シートにおける高分子材料の含有量は、高分子材料を含浸付着させる前の繊維質シートの質量に基づいて、約10〜70質量%、特に20〜60質量%程度であることが好ましい。
多孔質層(C)の形成に用い得る熱可塑性エラストマーとしては、例えば、熱可塑性ポリウレタン;ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの結晶性の芳香族ポリエステルをハードセグメントとし、ガラス転移温度の低い脂肪族ポリエーテル、脂肪族ポリエステル、脂肪族ポリカーボネート、脂肪族ポリエステルポリカーボネートなどをソフトセグメントとするポリエステルエラストマー;6−ナイロン、6,6−ナイロン、12−ナイロンなどのポリアミドをハードセグメントとし、脂肪族ポリエーテル、脂肪族ポリエステル、脂肪族ポリエステルエーテルなどをソフトセグメントとするポリアミドエラストマー;スチレン系重合体をハードセグメントとし、ポリイソプレン、ポリブタジエン、水素添加ポリイソプレン、水素添加ポリブタジエンなどをソフトセグメントとするスチレン系エラストマー;シリコーン系エラストマー;塩素化ポリマー系エラストマー;ポリプロピレンをハードセグメントとしエチレンプロピレンゴムや部分架橋エチレンプロピレンゴムなどをソフトセグメントとするポリオレフィン系エラストマー;フッ素系樹脂をハードセグメントとしフッ素系ゴムをソフトセグメントとするフッ素系重合体エラストマー;1,2−ブタジエン系重合体エラストマー;ウレタン/塩ビ系エラストマー;エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸−アクリル酸ナトリウム三元共重合体などのエチレン系共重合体などを挙げることができ、これらの1種又は2種以上を用いて多孔質層(C)を形成することができる。
しかし、それに限定されず、多孔質層(C)は、層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物から形成してもよいし、又は該熱可塑性重合体組成物と任意の熱可塑性エラストマーとの混合物から形成してもよい。
多孔質層(C)が薄すぎると積層体の表面の耐摩耗性が低下し易くなり、一方多孔質層(C)が厚すぎると積層体の屈曲性が低下し、ゴム様の劣った風合となり、皮革様の風合が失われる傾向がある。
また、多孔質層(C)では気泡が均一に分散していることが好ましい。気泡が不均一に分散していると、積層体表面の耐摩耗性、強度、平滑性が低下し、色斑などを発生し易くなる。
多孔質層(C)の発泡の程度は、多孔質層(C)の20〜80体積%、特に30〜70体積%が気泡であるのが好ましく、それによって積層体の層間の剥離強力を低下させることなく、引っ張った際に表面に好ましくない凹凸などの生じにくい、高級感ある銀面層付きの合成皮革用の積層体を得ることができる。
無孔質層(D)を形成する熱可塑性エラストマーとしては、多孔質層(C)を形成し得る熱可塑性エラストマーとして上記で例示した種々の熱可塑性エラストマーの1種又は2種以上を使用することができ、そのうちでも熱可塑性ポリウレタンが好ましく用いられる。
(1)層(A)を形成するための熱可塑性重合体組成物を溶融押出成形して繊維質基材の表面に直接積層して熱可塑性重合体組成物層(A)及び繊維質基体層(B)を有する積層体を製造する工程;
(2)繊維質基体層(B)及び多孔質層(C)からなる積層体を製造した後に、多孔質層(C)の上に層(A)を形成するための熱可塑性重合体組成物を溶融押出成形により膜状に押し出し積層して熱可塑性重合体組成物層(A)/多孔質層(C)/繊維質基体層(B)からなる積層体を製造する工程;
などを採用すると、それぞれの層の特性を充分に備え且つ層間剥離のない高品質の積層体を、有機溶剤やフロンガスなどのような有害成分を使用することなく、生産性よく、円滑に製造することができる。
(i)多孔質層(C)上に層(A)を形成するための熱可塑性重合体組成物を直接溶融押出して形成した積層物を1対のロール(ロールと対向するバックロール)の間を通して押圧する方法;
(ii)層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物をロール上に溶融押出した後、そのロールとそれと対向するバックロールとの間に、繊維質基体層(B)と多孔質層(C)とからなる積層体を供給し、該積層体の多孔質層(C)の上に前記熱可塑性重合体組成物を転写積層して押圧する方法;
(iii)繊維質基体層(B)と多孔質層(C)とからなる積層体における多孔質層(C)側にロールを配置しておき、その多孔質層(C)とロールとの間隙に層(A)を形成するための熱可塑性重合体組成物を直接溶融押出し、さらに繊維質基体層(B)と多孔質層(C)とからなる積層体の背面側[繊維質基体層(B)側]にバックロールを配置しておいて、押圧しながら積層させる方法;
などを採用することができる。
そして、層(A)を形成するための熱可塑性重合体組成物が流動性を有している限り、前記(i)〜(iii)のいずれの方法を採用しても、目的とする積層体を円滑に得ることができる。
(a)上記した(i)〜(iii)の熱可塑性重合体組成物の積層工程のいずれかを行うに当たり、繊維質基体層(B)と多孔質層(C)からなる積層体の多孔質層(C)側に配置する上記のロール表面に、凹凸加工及び/又は鏡面加工を施しておいて、溶融状態にある熱可塑性重合体組成物を多孔質層(C)上に押圧積層すると同時に熱可塑性重合体組成物層(A)の表面に凹凸加工及び/又は鏡面加工を行う方法;
(b)熱可塑性重合体組成物層(A)を多孔質層(C)上に形成した後に、熱可塑性重合体組成物層(A)が未だ賦型が可能な可塑化状態にある間に凹凸加工及び/又は鏡面加工用の上記ロールを用いて層(A)表面に凹凸加工及び/又は鏡面加工を施す方法;
などにより行うことができる。
そのうちでも、上記(a)の方法が、工程数が少なくてすみ、生産性が高い点から好ましい。上記(a)の方法を採用する場合には、上記したロール及びバックロールによってもたらされる押圧力を、0.3〜1.5MPa(3〜15kg/cm2)のゲージ圧としておくと、熱可塑性重合体組成物層(A)表面への凹凸加工及び/又は鏡面加工を円滑に行うことができる。
本発明の合成皮革用の積層体では、熱可塑性重合体組成物層(A)が弾力性および柔軟性に優れることにより、接触したときに柔らかい良好な感触を有する。
なお、以下の実施例及び比較例において、各種物性の測定及び評価は次のようにして行った。
80℃で1時間減圧乾燥(10Torr以下)した熱可塑性ポリウレタン(I)、共重合体(II)又は熱可塑性重合体組成物の溶融粘度を、高化式フローテスター(島津製作所製「キャピラリーレオメーターCFT−500D」)を使用して、200℃で5分間予熱処理した後に、荷重=490.3N(50kgf)、ノズル寸法=直径1mm×長さ10mm、温度=200℃の条件下で測定した。次いで、予熱処理時間を変更してその溶融粘度を数点測定し、予熱処理時間に対して溶融粘度をプロットしたグラフを作成し、そのグラフから予熱処理時間に対して溶融粘度の変化がほぼ無くなったときの溶融粘度を求め、熱可塑性ポリウレタン(I)、共重合体(II)又は熱可塑性重合体組成物の溶融粘度とした。
N,N−ジメチルホルムアミド溶液に、熱可塑性ポリウレタンを濃度0.5g/dlになるように溶解し、ウベローデ型粘度計を用いてそのポリウレタン溶液の30℃における流下時間を測定し、下式により対数粘度を求めた。
対数粘度=[ln(t/t0)]/c
[式中、tはポリウレタン溶液の流下時間(秒)、t0は溶媒の流下時間(秒)、cはポリウレタン溶液の濃度(g/dl)を表す。]
熱可塑性重合体組成物を射出成形(シリンダー温度=180〜210℃、金型温度=30℃)して直径120mm、厚さ2mmの円板状試験片を成形し、それを2枚重ね合わせたものを用いて、JIS K−6301に準拠してショアーA硬度を測定した。
上記の硬度の測定と同様の操作を行って円板状試験品(直径120mm、厚さ2mm)を製造し、得られた成形品を25℃で2日間放置した後、ダンベル3号形に打ち抜いて試験片を作成し、JIS K−7311に準じて、島津製作所「オートグラフ測定装置IS−D500D」を使用して、その引張破断強度を測定し、引張強度とした。
熱可塑性重合体組成物をT−ダイ型単軸押出成形機(25mmφ、シリンダー温度=220℃、ダイス温度=220℃)から30℃の冷却ロール上に押し出し、約4m/分の巻き取り速度で巻き取ってシートを作製した。
約4m/分の巻き取り速度に追随して平滑なシートが得られたものを良好(○)、シートに破れは認められなかったが凹凸や荒れなどが生じていたものをやや不良(△)、シートに破れ、凹凸、荒れなどが生じていたものを不良(×)と評価した。
上記の「溶融成形性」の評価のために熱可塑性重合体組成物から作製したシートを一旦ロールに巻き取り、室温で24時間放置した後、手で巻き返し、その時の抵抗の大小に基づいて以下の基準により評価した。
◎:引張力を何ら要せずに極めて簡単に巻き返しが可能。
○:引張力をあまり要せずに円滑に巻き返しが可能。
△:かなりの引張力を要したが、巻き返しが可能。
×:膠着性が大きく、巻き返しが不可能。
積層体の表面状態を目視により観察し、表面に破れや厚みムラなどに伴う凹凸や荒れなどが生じておらず、表面が薄いスキン層で覆われていて平滑なものを良好(○)、表面に破れや厚みムラなどに伴う凹凸や荒れなどが生じているものを不良(×)として評価した。
・熱可塑性ポリウレタンC: ポリエステル系熱可塑性ポリウレタン[(株)クラレ製「クラミロンU8165」]。
(1)F−HVSIS:
以下のHVSIS−OHを80モル%およびHVSISを20モル%の割合で含有する水添トリブロック共重合体混合物。
・HVSIS−OH:
分子の片末端に水酸基を有するポリスチレンブロック−ポリイソプレンブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体[数平均分子量=63,000、スチレン含有量=30質量%、ポリイソプレンブロックにおける水素添加率=90モル%、1分子当たりの平均水酸基数=0.8個、ポリイソプレンブロックにおける1,4−結合量=45モル%、1,2−結合及び3,4−結合量の合計量=55モル%(特開平10−139963号公報の参考例3に記載された方法に準じてスチレン及びイソプレンを原料として製造)。]
・HVSIS:
分子内に水酸基を持たないポリスチレンブロック−ポリイソプレンブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体の水素添加物[数平均分子量=63,000、スチレン含有量=30質量%、ポリイソプレンブロックにおける水素添加率=90モル%、ポリイソプレンブロックにおける1,4−結合量=45モル%、1,2−結合及び3,4−結合量の合計量=55モル%].
以下のSEEPS−OHを90モル%およびSEEPS−1を10モル%の割合で含有する水添トリブロック共重合体混合物。
・SEEPS−OH:
分子の片末端に水酸基を有するポリスチレンブロック−ポリ(イソプレン/ブタジエン)ブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体の水素添加物[数平均分子量=50,000、スチレン含有量=30質量%、ポリ(イソプレン/ブタジエン)ブロックにおける水素添加率=98モル%、イソプレンとブタジエンのモル比=50/50、1分子当たりの平均水酸基数=0.9個、ポリ(イソプレン/ブタジエン)ブロックにおける1,2−結合及び3,4−結合量の合計量=8モル%(特開平10−139963号公報の参考例1に記載された方法に準じてスチレン、イソプレン及びブタジエンを原料として製造)。]
・SEEPS−1:
分子内に水酸基を持たないポリスチレンブロック−ポリ(イソプレン/ブタジエン)ブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体の水素添加物[数平均分子量=50,000、スチレン含有量=30質量%、ポリ(イソプレン/ブタジエン)ブロックにおける水素添加率=98モル%、イソプレンとブタジエンのモル比=50/50、ポリ(イソプレン/ブタジエン)ブロックにおける1,2−結合及び3,4−結合量の合計量=8モル%。]
ポリスチレンブロック−ポリブタジエンブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体の水素添加物の無水マレイン酸変性物[旭化成(株)製「タフテックM1943」、スチレン含有量=20質量%、酸価=10mgCH3ONa/g]。
(1)POH−1:
3−メチル−1,5−ペンタンジオールとアジピン酸を反応させて製造した、1分子当たりの水酸基数=2.00、数平均分子量=1,500のポリエステルジオール[(株)クラレ製「クラレポリオールP−1500」]。
(2)POH−2:
3−メチル−1,5−ペンタンジオールとアジピン酸を反応させて製造した、1分子当たりの水酸基数=2.00、数平均分子量=3,500のポリエステルジオール[(株)クラレ製「クラレポリオールP−3500」]。
(3)POH−3:
1分子当たりの水酸基数=2.00、数平均分子量=2,000のポリヘキサメチレンカーボネートグリコール[日本ポリウレタン工業(株)社製「ニッポラン980N」]。
(4)POH−4:
1分子当たりの水酸基数=2.00、数平均分子量=2,000のポリテトラメチレングリコール[三菱化学(株)社製「PTMG2000」]。
(5)POH−5:
3−メチル−1,5−ペンタンジオール、トリメチロールプロパン及びアジピン酸を反応させて製造した、1分子当たりの水酸基数=3.00のポリエステルポリオール(数平均分子量=2,000)。
・BD: 1,4−ブタンジオール。
・MPD: 3−メチル−1,5−ペンタンジオール。
《有機ジイソシアネート化合物》
・MDI: 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート。
《ウレタン化反応触媒》
・ジブチルスズジアセテート。
(1)SEBS:
ポリスチレンブロック−ポリブタジエンブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体の水素添加物[(株)クラレ製「セプトン8006」]。
(2)SEEPS−2:
ポリスチレンブロック−ポリ(イソプレン/ブタジエン)ブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体の水素添加物[(株)クラレ製「セプトン4055」]。
・パラフィン系オイル: 出光興産(株)製「ダイアナプロセス PW−380」。
・PM: メタクリル酸メチル75質量%及びアクリル酸ブチル25質量%からなる共重合体[数平均分子量=300,000、三菱レイヨン(株)製「メタブレンP530A]。
・アゾジカルボンアミド系発泡剤: 永和化成工業(株)製「ポリスレンEB−106」。
(1) ジブチルスズジアセテートを15ppm含有する高分子ポリオール(POH−1)、3−メチル−1,5−ペンタンジオール(鎖伸長剤;MPD)及び4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を、POH−1/MPD/MDI=1.0/3.5/4.5のモル比(窒素原子含有率は4.3質量%)で、且つこれらの合計供給量=90g/分で同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機[30mmφ、L/D=36;加熱ゾーンは前部、中央部、後部の3つの帯域に分けた)の加熱ゾーンの前部に連続供給して、260℃の連続溶融重合でポリウレタン形成反応を実施した。それと同時に、官能基含有付加重合系ブロック共重合体混合物(F−HVSIS)を110g/分の供給量で前記の二軸スクリュー型押出機の加熱ゾーンの中央部に連続供給し、上記のポリウレタン形成反応による反応混合物と反応させ、得られた溶融物をストランド状で水中に連続的に押し出し、ペレタイザーで切断して、ペレットを得た。得られたペレットを80℃で4時間除湿乾燥することによりコンパウンドAを得た。このコンパウンドAの溶融粘度は11,500ポイズであった。
(3) 上記(2)で得られたブロック共重合体(IIa)を1H−NMRで分析した結果、ブロック共重合体(IIa−1)は、ポリスチレンブロック−水素添加ポリイソプレンブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体ブロック[付加重合系部分(イ)に相当]と、ポリ(3−メチル−1,5−ペンタンジオールアジペート)単位、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート単位及び3−メチル−1,5−ペンタンジオール単位から構成される熱可塑性ポリウレタンブロック[熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)に相当]が結合したジブロック共重合体であることが分かった。
(4) また、上記(2)におけるシクロヘキサンによる抽出物をGPC分析した結果、ポリスチレンブロック−水素添加ポリイソプレンブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体ブロック[付加重合系部分(イ)に相当]を2個、ポリ(3−メチル−1,5−ペンタンジオールアジペート)単位、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート単位及び3−メチル−1,5−ペンタンジオール単位から構成される熱可塑性ポリウレタンブロック[熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)に相当]を1個有するトリブロック共重合体[以下「ブロック共重合体(IIa−2)」という]を含有していることが分かった。
前記各成分の含有量に基づいて、コンパウンドAにおける各成分の含有率を求めると次のとおりであった。
ブロック共重合体(IIa−1)=23.0質量%
ブロック共重合体(IIa−2)=28.5質量%
熱可塑性ポリウレタン=37.5質量%
HVSIS−OH=0質量%
HVSIS=11.0質量%
(6) また、ブロック共重合体(IIa−1)及びブロック共重合体(IIa−2)における付加重合系部分(イ)はいずれもHVSISと同じ構造及び数平均分子量を有していた。
(1) ジブチルスズジアセテートを15ppm含有する高分子ポリオール(POH−2)、1,4−ブタンジオール(鎖伸長剤;BD)及び4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を、POH−2/BD/MDI=1.0/2.0/3.0のモル比(窒素原子含有率は1.9質量%)で、且つこれらの合計供給量=100g/分で同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機(30mmφ、L/D=36;加熱ゾーンは前部、中央部、後部の3つの帯域に分けた)の加熱ゾーンの前部に連続供給して、260℃の連続溶融重合でポリウレタン形成反応を実施した。それと同時に、官能基含有付加重合系ブロック共重合体混合物(F−SEEPS)を100g/分の供給量で上記の二軸スクリュー型押出機の加熱ゾーンの中央部に連続供給し、上記のポリウレタン形成反応による反応混合物と反応させ、得られた溶融物をストランド状で水中に連続的に押し出し、ペレタイザーで切断してペレットを得た。得られたペレットを80℃で4時間除湿乾燥することによりコンパウンドBを得た。コンパウンドBの溶融粘度は、37,000ポイズであった。
(3) ブロック共重合体(IIb−1)を1H−NMRで分析した結果、ブロック共重合体(IIb−1)は、ポリスチレンブロック−水素添加ポリ(イソプレン/ブタジエン)ブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体ブロック[付加重合系部分(イ)に相当]とポリ(3−メチル−1,5−ペンタンジオールアジペート)単位、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート単位及び1,4−ブタンジオール単位から構成される熱可塑性ポリウレタンブロック[熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)に相当]からなるジブロック共重合体であることが分かった。
(4) また、上記(2)におけるシクロヘキサンによる抽出物をGPC分析した結果、ポリスチレンブロック−水素添加ポリ(イソプレン/ブタジエン)ブロック−ポリスチレンブロック型のトリブロック共重合体ブロック[付加重合系部分(イ)に相当]を2個、ポリ(3−メチル−1,5−ペンタンジオールアジペート)単位、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート単位及び1,4−ブタンジオール単位から構成される熱可塑性ポリウレタンブロック[熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)に相当]を1個有するトリブロック共重合体[以下「ブロック共重合体(IIb−2)」という]を含有していることが分かった。
前記各成分の含有量に基づいて、コンパウンドBにおける各成分の含有率を求めると次のとおりであった。
ブロック共重合体(IIb−1)=23.0質量%
ブロック共重合体(IIb−2)=29.9質量%
熱可塑性ポリウレタン=42.1質量%
SEEPS−OH=0質量%
SEEPS−1=5.0質量%
(6) また、ブロック共重合体(IIb−1)及びブロック共重合体(IIb−2)における付加重合系部分(イ)はSEEPS−1と同じ構造及び数平均分子量を有していた。
さらに、ブロック共重合体(IIb−1)の数平均分子量は85,000、ブロック共重合体(IIb−2)の数平均分子量は102,000であった。
ジブチルスズジアセテートを15ppm含有する高分子ポリオール(POH−2)、1,4−ブタンジオール(鎖伸長剤;BD)及び4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を、POH−2/BD/MDI=1.0/2.0/3.0のモル比(窒素原子含有率は1.9質量%)で、且つこれらの合計供給量=150g/分で同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機(30mmφ、L/D=36;加熱ゾーンは前部、中央部、後部の3つの帯域に分けた)の加熱ゾーンの前部に連続供給して、260℃の連続溶融重合でポリウレタン形成反応を実施した。同時に、官能基含有付加重合系ブロック共重合体(無水マレイン酸変性SEBS)を50g/分の供給量で、上記の二軸スクリュー型押出機の加熱ゾーンの中央部に連続供給し、上記のポリウレタン形成反応による反応混合物と反応させ、得られた溶融物をストランド状で水中に連続的に押し出し、ペレタイザーで切断してペレットを得た。得られたペレットを70℃で4時間除湿乾燥することによりコンパウンドC(グラフト共重合体組成物)を得た。コンパウンドCの溶融粘度は18,900ポイズであった。
ジブチルスズジアセテートを15ppm含有する高分子ポリオール(POH−3)、1,4−ブタンジオール(鎖伸長剤;BD)及び4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を、POH−3/BD/MDI=1.0/1.4/2.4のモル比(窒素原子含有率は2.5質量%)で、且つこれらの合計供給量=200g/分で同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機(30mmφ、L/D=36)に連続供給して、260℃の連続溶融重合でポリウレタン形成反応を実施した。得られた溶融物をストランド状で水中に連続的に押し出し、ペレタイザーで切断してペレットを得た。得られたペレットを80℃で4時間除湿乾燥することにより熱可塑性ポリウレタンAを得た。熱可塑性ポリウレタンAの溶融粘度は33,000ポイズ及び対数粘度(ηinh)は1.35dl/gであった。
ジブチルスズジアセテートを20ppm含有する高分子ポリオール[POH−4とPOH−5の混合物(POH−4/POH−5=99.0/1.0のモル比);1分子当たりの平均水酸基数f=2.01]、1,4−ブタンジオール(鎖伸長剤;BD)及び4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を、(POH−4とPOH−5の混合物)/BD/MDI=1.0/0.7/1.7のモル比(窒素原子含有率は1.9質量%)で、且つこれらの合計供給量=200g/分で同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機(30mmφ、L/D=36)に連続供給して、260℃の連続溶融重合でポリウレタン形成反応を実施した。得られた溶融物をストランド状で水中に連続的に押し出し、ペレタイザーで切断してペレットを得た。得られたペレットを80℃で4時間除湿乾燥することにより熱可塑性ポリウレタンBを得た。熱可塑性ポリウレタンBの溶融粘度は17,500ポイズ及び対数粘度(ηinh)は1.38dl/gであった。
(1) 参考例1で製造したコンパウンドAの100質量部に対して参考例4で製造した熱可塑性ポリウレタンAを400質量部の割合で混合した混合物を同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機(30mmφ、シリンダー温度=190〜220℃、ダイス温度=220℃)で溶融混練りして熱可塑性重合体組成物をつくり、その熱可塑性重合体組成物を用いて押出成形機のT−ダイより温度30℃の冷却ロール上に押し出した後、約4m/分の巻き取り速度で巻き取って厚さ100μmのシートを製造した。その際の溶融成形性及び得られたシートの耐ブロッキング性を上記した方法で評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、前記で得られた熱可塑性重合体組成物を使用して、上記した方法で硬度及び引張強度を測定したところ、表1に示すとおりであった。
(1) 参考例1で製造したコンパウンドAの100質量部に対して参考例4で製造した熱可塑性ポリウレタンAを650質量部、SEBSを125質量部及びパラフィン系オイルを125質量部の割合で混合した混合物を二軸スクリュー型押出機(30mmφ、シリンダー温度=190〜220℃、ダイス温度=220℃)で溶融混練りして熱可塑性重合体組成物をつくり、それを押出成形機のT−ダイより温度30℃の冷却ロール上に押し出した後、約4m/分の巻き取り速度で巻き取って厚さ100μmのシートを製造した。その際の溶融成形性及び得られたシートの耐ブロッキング性を上記した方法で評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、前記で得られた熱可塑性重合体組成物を使用して、上記した方法で硬度及び引張強度を測定したところ、表1に示すとおりであった。
(2) 上記(1)で得られた熱可塑性重合体組成物を用いて、実施例1の(2)と同様にして、繊維質基体層の一方の表面に厚さ100μmの熱可塑性重合体組成物層が形成された積層体を製造した。得られた積層体の外観を上記した方法で評価したところ、表1に示すとおりであった。
(1) 参考例2で製造したコンパウンドB100質量部に対して参考例5で製造した熱可塑性ポリウレタンBを700質量部、SEEPS−2を100質量部及びパラフィン系オイルを100質量部の割合で混合した混合物を同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機(30mmφ、シリンダー温度=190〜220℃、ダイス温度=220℃)で溶融混練りして熱可塑性重合体組成物をつくり、それを押出成形機のT−ダイより温度30℃の冷却ロール上に押し出した後、約4m/分の巻き取り速度で巻き取って厚さ100μmのシートを製造した。その際の溶融成形性及び得られたシートの耐ブロッキング性を上記した方法で評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、前記で得られた熱可塑性重合体組成物を使用して、上記した方法で硬度及び引張強度を測定したところ、表1に示すとおりであった。
(2) 上記(1)で得られた熱可塑性重合体組成物を用いて、実施例1の(2)と同様にして、繊維質基体層の一方の表面に厚さ100μmの熱可塑性重合体組成物層が形成された積層体を製造した。得られた積層体の外観を上記した方法で評価したところ、表1に示すとおりであった。
(1) 参考例3で製造したコンパウンドCの100質量部に対して参考例4で製造した熱可塑性ポリウレタンAを400質量部、SEEPS−2を100質量部及びパラフィン系オイルを100質量部の割合で混合した混合物を同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機(30mmφ、シリンダー温度=190〜220℃、ダイス温度=220℃)で溶融混練りして熱可塑性重合体組成物をつくり、押出成形機のT−ダイより温度30℃の冷却ロール上に押し出した後、約4m/分の巻き取り速度で巻き取って厚さ100μmのシートを製造した。その際の溶融成形性及び得られたシートの耐ブロッキング性を上記した方法で評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、前記で得られた熱可塑性重合体組成物を使用して、上記した方法で硬度及び引張強度を測定したところ、表1に示すとおりであった。
(2) 上記(1)で得られた熱可塑性重合体組成物を用いて、実施例1の(2)と同様にして、繊維質基体層の一方の表面に厚さ100μmの熱可塑性重合体組成物層が形成された積層体を製造した。得られた積層体の外観を上記した方法で評価したところ、表1に示すとおりであった。
(1) 参考例2で製造したコンパウンドBの100質量部に対して熱可塑性ポリウレタンCを100質量部の割合で混合した混合物を同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機(30mmφ、シリンダー温度=190〜220℃、ダイス温度=220℃)で溶融混練りして熱可塑性重合体組成物をつくり、押出成形機のT−ダイより温度30℃の冷却ロール上に押し出した後、約4m/分の巻き取り速度で巻き取ろうとしたところ、正常に巻き取れなかったので約2m/分の巻き取り速度で巻き取って、厚さ300μmのシートを製造した。その際の溶融成形性及び得られたシートの耐ブロッキング性を上記した方法で評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、前記で得られた熱可塑性重合体組成物を使用して、上記した方法で硬度及び引張強度を測定したところ、表1に示すとおりであった。
(2) 上記(1)で得られた熱可塑性重合体組成物を用いて、実施例1の(2)と同様にして、繊維質基体層の一方の表面に厚さ300μmの熱可塑性重合体組成物層が形成された積層体を製造した。得られた積層体の外観を上記した方法で評価したところ、表1に示すとおりであった。
(1) 参考例2で製造したコンパウンドBの100質量部に対して熱可塑性ポリウレタンCを200質量部、SEEPS−2を100質量部及びパラフィン系オイルを100質量部の割合で混合した混合物を同軸方向に回転する二軸スクリュー型押出機(30mmφ、シリンダー温度=190〜220℃、ダイス温度=220℃)で溶融混練りして熱可塑性重合体組成物をつくり、押出成形機のT−ダイより温度30℃の冷却ロール上に押し出した後、約4m/分の巻き取り速度で巻き取ろうとしたところ、正常に巻き取れなかったので約2m/分の巻き取り速度で巻き取って厚さ200μmのシートを製造した。その際の溶融成形性及び得られたシートの耐ブロッキング性を上記した方法で評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、前記で得られた熱可塑性重合体組成物を使用して、上記した方法で硬度及び引張強度を測定したところ、表1に示すとおりであった。
(2) 上記(1)で得られた熱可塑性重合体組成物を用いて、実施例1の(2)と同様にして、繊維質基体層の一方の表面に厚さ100μmの熱可塑性重合体組成物層が形成された積層体を製造した。得られた積層体の外観を上記した方法で評価したところ、表1に示すとおりであった。
一方、比較例1および2では、層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物の引張破断強度が10MPaよりも小さいために、層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物の溶融成形性および耐ブロッキング性に劣り、しかも積層体の外観が不良である。
実施例3で得られた、繊維質基体層と熱可塑性重合体組成物層とからなる積層体を、毛穴シボ状の凹凸加工を施してある金属製エンボスロールと弾性体バックロールとの間に通して供給するとともに、金属製エンボスロールと積層体の熱可塑性重合体組成物層表面との間に、無孔質層形成用の熱可塑性ポリウレタン組成物[参考例4で製造した熱可塑性ポリウレタンAの100質量部に対して黒色顔料ペレット(顔料濃度20質量%のポリエチレンペレット)5質量部を配合したもの]を、単軸押出機[25mmφ;シリンダー温度=170〜220℃、ダイ部温度=220℃]から、T−ダイ(リップ幅=0.5mm、ダイ幅=350mm)を通して膜状に溶融押出ししたものを流動状態で供給し、ゲージ圧4kg/cm2でコールドプレスして、熱可塑性重合体組成物層の表面に厚さ35μmの無孔質層を有する繊維質基材層/熱可塑性重合体組成物層(軟質の無孔質層)/無孔質層よりなる3層構造の積層体を製造した。この3層構造の積層体は3m/分のライン速度で安定して製造することができた。
この3層構造の積層体は、柔軟性に優れ、引っ張ったり、折れ曲げたときに表面に低品位の凹凸シワなどが生じず、外観、風合、触感などに極めて優れ、合成皮革用として好適なものであった。
(1) 実施例1の(1)で準備したのと同じ繊維質基体シートを、鏡面加工を施した金属製ロールと弾性体バックロールとの間に通して連続的に供給すると共に、参考例2で製造したコンパウンドBの100質量部に対してPM[(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体]を10質量部及びアゾジカルボン酸アミド系発泡剤を10質量部の割合で混合した混合物を単軸押出成形機(25mmφ、シリンダー温度=170〜220℃、ダイス温度=176〜184℃、ギアポンプ回転数=15.0rpm)で溶融混練し、ダイ部温度180℃で、T−ダイ(リップ幅=0.2mm、ダイ幅=350mm)より膜状に溶融押出発泡させたものを流動状態で前記した金属製ロールと繊維質基体シートとの間に供給し、ゲージ圧8kg/cm2でコールドプレスして、繊維質基体層の表面に厚さ330μmの多孔質層が形成された積層体を製造した。この積層体における多孔質層の発泡倍率は2.0倍であった。
この3層構造の積層体は、柔軟性に優れ、引っ張ったり、折れ曲げたときに表面に低品位の凹凸シワなどが生じず、外観、風合、触感などにおいて極めて優れ、合成皮革用として好適なものであった。
Claims (11)
- 熱可塑性重合体組成物層(A)及び繊維質基体層(B)を有する合成皮革用の積層体であって、熱可塑性重合体組成物層(A)が、熱可塑性ポリウレタン(I)と共に下記の共重合体(II)の少なくとも1種を含有し且つ25℃での引張破断強度が10MPa以上である熱可塑性重合体組成物から形成した層であることを特徴とする合成皮革用の積層体。
・共重合体(II):
芳香族ビニル化合物系重合体ブロック(a−1)と水素添加又は非水素添加の共役ジエン化合物系重合体ブロック(b−1)を有する付加重合系部分(イ)、及び熱可塑性ポリウレタン部分(ロ)がブロック状及び/又はグラフト状に結合した共重合体。 - 熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物が、熱可塑性ポリウレタン(I)100質量部に対して、共重合体(II)を5〜200質量部の割合で含有する請求項1に記載の合成皮革用の積層体。
- 熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物が、芳香族ビニル化合物系重合体ブロック(a−2)と水素添加又は非水素添加の共役ジエン化合物系重合体ブロック(b−2)を有するブロック共重合体(III)を更に含有する請求項1又は2に記載の合成皮革用の積層体。
- 熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物におけるブロック共重合体(III)の含有割合が、熱可塑性ポリウレタン(I)100質量部に対して200質量部以下である請求項3に記載の合成皮革用の積層体。
- 熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物が、パラフィン系オイル(IV)を更に含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の合成皮革用の積層体。
- 熱可塑性重合体組成物層(A)を形成する熱可塑性重合体組成物におけるパラフィン系オイル(IV)の含有割合が、熱可塑性ポリウレタン(I)100質量部に対して200質量部以下である請求項5に記載の合成皮革用の積層体。
- 繊維質基体層(B)が、極細繊維又は極細繊維束からなる絡合不織布シート、或いは前記絡合不織布シートに高分子材料を含浸付着した繊維質シートよりなる層である請求項1〜6のいずれか1項に記載の合成皮革用の積層体。
- 熱可塑性重合体組成物層(A)と繊維質基体層(B)との間に多孔質層(C)を更に有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の合成皮革用の積層体。
- 熱可塑性重合体組成物層(A)が、合成皮革用の積層体の一方又は両方の最外層を形成し、且つ熱可塑性重合体組成物層(A)の表面に凹凸加工及び/又は鏡面加工が施されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の合成皮革用の積層体。
- 合成皮革用の積層体の一方又は両方の表面に、熱可塑性エラストマーからなる無孔質層(D)を最外層として更に有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の合成皮革用の積層体。
- 無孔質最外層(D)の表面に凸凹加工及び/又は鏡面加工が施されている請求項10に記載の合成皮革用の積層体。
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