JP3635932B2 - オーガ式製氷機の運転制御方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーガ式製氷機の制御装置、詳しくは貯氷スイッチの作動により製氷運転を行う際の運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オーガ式製氷機の製氷筒周りは、図6に示すごとき構造になっている。略円筒形状をなす製氷筒の下部に給水管2が接続されている。この給水管2は製氷筒1内に製氷用水を供給するためのもので、給水管2の他端は、貯水タンク3の底部に接続されている。そして、貯水タンク3は、フロートスイッチ4を備えており、このフロートスイッチ4により給水用電磁弁5が制御されて、貯水タンク3へ自動的に給水するようになっている。
【0003】
製氷筒1を冷却する冷凍装置は、圧縮機7、凝縮器8、受液器9、膨張弁10、蒸発器としての冷却管6が順次接続されて構成されている。冷却管6は製氷筒1の外周面に巻装され、冷凍装置の圧縮機7が駆動されると、この冷却管6により製氷筒1内が冷却され、製氷筒1の内壁面に薄氷層が形成されるように構成されている。
【0004】
一方、製氷筒1の内部にはオ−ガ11が回転可能に配設され、下端部の支軸において、スプライン継手13を介してギヤードモータ14に連結されている。このオーガ11は外周面に螺旋刃15を有しており、この螺旋刃15により製氷筒1の内壁面に形成された薄氷層を削り取り、この削り取った氷を製氷筒1上部の固定刃16の圧縮通路17に移送している。移送されてきた氷はこの圧縮通路17で圧縮固化され、貯氷庫18に押し出されて貯氷される。貯氷庫18には貯氷スイッチ19が配設されている。そして、貯氷庫18内の氷が一定量に低下すると貯氷スイッチ19が作動し、製氷運転が開始されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この場合の制御方法としては実公昭63−10453号公報に記載されたものがある。この方法によれば、図7のタイミングチャート図に示すように、貯氷庫18内の氷量が一定量に減少して貯氷スイッチ19がONすると同時にオーガ11を駆動するギヤードモータ14が駆動され、一定時間T11後に圧縮機7が駆動されて冷凍装置が駆動される。なお、貯氷庫18内の氷量が増加して貯氷スイッチ19がOFFすると、所定時間T12後に圧縮機7が停止され、更に圧縮機7停止後の一定時間T13後に圧縮機7が停止されるようになっている。
【0006】
従って、貯氷庫18内の氷量が減少して貯氷スイッチ19がONすると、ギヤードモータ14がまず回転されるため、製氷筒1の内壁面に氷結していた薄氷層が一旦削り取られてから圧縮機7が駆動される。このため、冷凍装置は安定した状態で起動されるが、オーガ11が継続して回転されているため、冷凍装置の駆動により製氷筒1の内壁面に形成される薄氷層は、十分な所定厚さに形成されないうちにオーガ11により削り取られてしまう。そして、削り取られた氷は、薄く、量的にも少ないので、圧縮通路17に移送されても圧縮固化されず屑氷となって貯氷庫18に排出される。この屑氷は、氷としての商品性が劣るばかりか、それまで貯氷庫18に貯蔵されていた正常な氷同士を結合させるブリッジの役目を果たすため、貯氷庫18に貯蔵された氷を外部に放出しようとした場合に、貯氷庫18の放出口(図示せず)に氷が引っかかり外部への放出が阻害される虞があった。
【0007】
なお、このような問題を解決するために、図8のように、貯氷スイッチがONしたときに圧縮機を先ず駆動し、所定時間T15が経過した後にギヤードモータを駆動してオーガを駆動することも考えられるが、このようにした場合は、圧縮機運転時の製氷筒内壁面に氷結している薄氷層の厚さが一定せず、場合によってはこの薄氷層が厚くなりすぎて、ギヤードモータがロックしたり、故障したりする危険性がある。
【0008】
そこで、本発明は上述した問題点に鑑み成されたもので、屑氷を発生することなく、かつ、製氷機を支障なく運転することのできるオーガ式製氷機の運転制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、貯氷庫内の氷が上位所定量に増量した場合にOFFし、貯氷庫内の氷が下位所定量に減量したときにONする貯氷スイッチを設け、該貯氷スイッチのONによりオーガ駆動用のギヤードモータを駆動し、該ギヤードモータの駆動時から所定時間経過後該ギヤードモータを一旦停止し、その後、製氷筒を冷却する冷凍装置を駆動し、該冷凍装置の駆動時から所定時間経過後に前記ギヤードモータを再駆動して定常の製氷運転を行うことを特徴とする。
【0010】
上記において、貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間は、製氷筒の内壁面に氷結している薄氷層が削り取られ、製氷筒の内壁面が、ほぼ薄氷層のない安定した表面状況を形成するまでの時間を予測したものをいう。
【0011】
また、冷凍装置の駆動からギヤードモータ再駆動までの所定時間は、ギヤードモータを回転していない状態で冷凍装置を駆動して、製氷筒の内壁面に所定厚さの薄氷層が形成されるまでの時間を予測したものをいう。
【0012】
上記オーガ式製氷機の運転制御方法によれば、貯氷庫内の氷量が減少して製氷運転を開始するとき、製氷筒の内壁面が冷凍装置の駆動前に一旦薄氷層のない安定した状態とされる。そして、この安定状態の下に冷凍装置が運転され製氷筒が冷却される。従って、製氷筒の内壁面に所望の厚みの氷が形成されるまでの時間は、ギヤードモータを駆動せずにいきなり冷凍装置を運転する場合は、運転開始時の製氷筒の内壁面に氷結する氷の状況によりまちまちとなるのに対し、本発明の場合はほぼ一定となる。従って、本発明においてはこの時間を予め設定しておき所定厚さの薄氷層が製氷筒の内壁面に形成された頃にギヤードモータを再駆動する。そして、ギヤードモータの駆動により削り取られた氷は、製氷筒上部の圧縮通路で適切に圧縮固化され、屑氷を発生することなく適切な氷として貯氷庫に貯氷される。また、ギヤードモータの再駆動時に製氷筒の内壁面に過剰に成長した薄氷層が形成されるようなこともないので、ギヤードモータや冷凍装置の運転に支障を来すことがない。
【0013】
なお、貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間の設定は、請求項2記載のようにタイマーで設定することができる。この場合は、微妙な時間設定が容易であり、かつ、取り付け条件に左右されることがないので簡易に設定することができる。
【0014】
また、該貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間の設定は、請求項3記載のように、蒸発器温度を検出するサーモスタットが所定の蒸発器温度を検出するまでの時間としても良く、また、請求項4記載のように、製氷筒の温度を検出するサーモスタットが所定の製氷筒の温度を検出するまでの時間としても良く、更には、請求項5記載のように、冷凍装置の低圧側圧力を検出する圧力センサーが所定の低圧側圧力を検出するまでの時間としても良い。なお、このように構成した場合は、該所定時間を環境条件により補正し、無駄にギヤードモータを運転することなく適正な時期にギヤードモータを停止することができる。
【0015】
また、製氷筒を冷却する冷凍装置の駆動からギヤードモータ再駆動までの所定時間は、請求項6記載のようにタイマーで設定することができる。この場合は、微妙な時間設定が容易であり、かつ、取り付け条件に左右されることなく簡易に設定することができる。
【0016】
また、この製氷筒を冷却する冷凍装置の駆動からギヤードモータ再駆動までの所定時間の設定は、請求項7記載のように、蒸発器温度を検出するサーモスタットが所定の蒸発器温度を検出するまでの時間としても良く、また、請求項8記載のように、製氷筒の温度を検出するサーモスタットが所定の製氷筒の温度を検出するまでの時間としても良く、更には、請求項9記載のように、冷凍装置の低圧側圧力を検出する圧力センサーが所定の低圧側圧力を検出するまでの時間としても良い。なお、このように構成した場合は、該所定時間を環境条件により補正して適正な時期にギヤードモータを駆動することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図5に基づき説明する。なお、本発明のオーガ式製氷機の構造は、図6に示した従来のものと同様のものでよく、この構成のオーガ式製氷機であるものとして以下説明する。また、本発明に係る説明においては、該図6に記載の符号をそのまま使用して以下説明する。
【0018】
そこで、まず第1実施の形態について図1乃至図3に基づいて説明する。図1は、本発明を具体化したオーガ式製氷機において、貯氷庫18の氷量が下位所定量まで減少し、貯氷スイッチ19がONされて製氷運転が開始されるときから、製氷運転により貯氷庫18の氷量が上位所定量まで増加し、貯氷スイッチ19がOFFして製氷運転が停止されるときまでのタイムチャートを示す図面である。
【0019】
この図面に示すように、貯氷庫18内の氷量が減少して貯氷スイッチ19がONした場合、この貯氷スイッチ19のONと同時にギヤードモータ14がONされて駆動される。尚、ギヤードモータ14は、貯氷スイッチ19のONにより駆動されるが、この駆動時期は、必ずしも貯氷スイッチ19のONと同時である必要はなく、貯氷スイッチ19の0N時から遅れて駆動されても支障はない。
また、ギヤードモータ14は駆動時から所定時間T1後に停止されるが、この所定時間T1の間に製氷筒1の内壁面に氷結していた薄氷層がギヤードモータ14により削り取られる。この所定時間T1の設定は、前記のように製氷筒1の内壁面に形成された薄氷層を削り取るのに必要とされる時間が経験的知見等に基づき予測され、タイマー装置の設定時間として設定されている。
【0020】
また、圧縮機7の駆動は、ギヤードモータ14の停止から所定時間T2後に行われるが、この所定時間T2は製氷筒1の内壁面の薄氷層が削り取られていることを担保するためのものであって、ギヤードモータ14の停止と同時に行っても良い。そして、この圧縮機7の駆動により製氷筒1の内壁面に薄氷層が形成され始める。
【0021】
次に、圧縮機7の駆動時から所定時間T3後にギヤードモータ14が再駆動されて定常の製氷運転に移行されるが、この所定時間T3は、冷凍装置の駆動により所定の厚さの薄氷層が形成されるまでの時間が経験的知見等に基づき予測され、タイマー装置の設定時間として設定されている。
【0022】
そして、定常の製氷運転により貯氷庫18内の氷量が増加して貯氷スイッチ19がOFFしたときは、同図に示されるように、貯氷スイッチ19のOFFから所定時間T4後に冷凍装置の圧縮機7を停止する。このように所定時間T4の遅延時間を設ける理由は、貯氷庫18内の氷の上面が凹凸に変動して貯氷スイッチ19が開閉動作を繰り返すことがあるが、この際に圧縮機7が停止、起動を繰り返すことのないように遅延させるものである。また、圧縮機7停止後更に所定時間T5遅れてギヤードモータ14を停止するように構成している。このように圧縮機7の停止後にギヤードモータ14を一定時間運転することにより、製氷筒1の内壁面に薄氷層として成長し続ける氷を削り取って貯氷庫18に放出するように構成している。
【0023】
図2及び図3は、上記のタイムチャートに基づく運転制御を行うためのフローチャート図であるが、次にこの図について説明する。なお、これら図面は本来一つの図面で示されるべきものであって、図3のフローチャート図は図2のフローチャート図に連続するが、紙面の大きさの都合上二つに分けて記載している。なお、これら図面相互間においては、L1,L1間,L2,L2間.L3,L3間がそれぞれ接続されている。
【0024】
電源スイッチをONすると(ステップS1)、flag1,2,3,4,5,6、7が「0」にリセットされ(ステップS2)、また圧縮機7(CM)及びギヤードモータ14(GM)がOFFにリセットされる(ステップS3)。そして、貯氷スイッチ19(SW)により貯氷庫18の氷量状態が判断される(ステップS4)。尚、この貯氷スイッチ19においては、そのOFF値(貯氷庫18内の氷量が増加してOFFするときの氷量)が貯氷庫18をほぼ満杯とする氷量(上位所定量)であり、また、そのON値(貯氷庫18内の容量が減少してONするときの氷量)が貯氷庫18をほぼ空に近い状態とする氷量(下位所定量)となるようにスイッチング機構が構成されている。
【0025】
ステップS4において、貯氷庫18内の氷量が所定量以下、即ち、貯氷庫18がほぼ空の状態であって貯氷スイッチ19がONとなっている場合は、ステップS21の方に進む。なお、氷量が下位所定量以上(満杯の場合を含む)であって貯氷スイッチ19がOFFの場合はステップS11に進むが、この場合は圧縮機7及びギヤードモータ14がOFFのままであるので製氷機は起動されない。
【0026】
ステップS21では,flag5,6,7が「0」にリセットされる。また、次のステップS22ではflag1の状態が判断される。flag1が「0」のときは、前記所定時間T1を設定時間とする第1タイマー回路TM1がスタートされ、flag1が「1」にセットされて(ステップS221)、ステップS23に進む。ステップ23ではflag2の状態が判断され、「0」のときはギヤードモータ14(GM)が起動される(ステップS231)。従って、電源を投入してオーガ式製氷機を運転するとき、ステップS4で氷量が下位所定量以下の場合、即ち、貯氷庫18が空に近い状態の場合は先ずギヤードモータ14が駆動される。
【0027】
そして、ステップS232では第1タイマー回路TM1がカウントアップしたか否かが判断され、カウントアップした場合に前記所定時間T2を設定時間とする第2タイマー回路TM2がスタートされ、同時にflag2が「1」とされ(ステップS233)、次のステップS24に進む。
【0028】
ステップS24では、flag3の状態が判断され,flag3が「0」の場合は、ギヤードモータ14が停止され(ステップS241)、そして、第2タイマー回路TM2がカウントアップしたか否かが判断され(ステップS242)、カウントアップした場合は、前記所定時間T3を設定時間とする第3タイマー回路TM3がスタートされるとともに,flag3が「1」にセットされ(ステップS243)、次のステップS25に進む。
【0029】
ステップS25では,flag4が「1」か否かが判断され、「0」の場合は圧縮機7(CM)が起動され(ステップS251)、そして、第3タイマー回路TM3がカウントアップしたか否かが判断される(ステップS252)。この第3タイマー回路TM3がカウントアップしている場合はflag4が「1」にセットされ(ステップS253)、ギヤードモータ14(GM)が駆動され(ステップS26)、定常の製氷運転に移行する。
【0030】
定常の製氷運転が継続されて貯氷庫18内の氷量が上位所定量以上(即ち、満杯)となって貯氷スイッチ19がOFFすると、S11側のフローに移行する。ステップS11ではflag1,2,3,4が「0」にリセットされる。また、次のステップS12では、flag5が「1」か否かが判断され、「0」の場合には、前記所定時間T4を設定した第4タイマー回路TM4がスタートされるとともに,flag5が「1」とセットされて(ステップS121)、次のステップS13に進む。
【0031】
ステップS13では、flag6が「1」か否かが判断され、「0」の場合には、第4タイマー回路TM4がタイムアップしているか否かが判断される(ステップS131)。タイムアップしている場合は、前記所定時間T5を設定時間とする第5タイマー回路TM5がスタートされると同時にflag6が「1」にセットされて(ステップS132)、次のステップS14に進む。
【0032】
ステップS14では,flag7が「1」か否かが判断され、「0」の場合は圧縮機7(CM)が停止され(ステップS141)、第5タイマー回路TM5がカウントアップしているか否かが判断される(ステップS142)。そして、第5タイマー回路TM5がカウントアップしている場合はflag7が「1」にセットされて(ステップS143)、ギヤードモータ14(GM)が停止される(ステップS15)。従って、貯氷スイッチ19が貯氷庫18の満杯を検知した場合は、ステップS121からステップS141により所定時間T4遅れて圧縮機7が停止する。また、ステップ132からステップ15により圧縮機7の停止後所定時間T5経過後にギヤードモータ14が停止されて、製氷運転が停止される。
【0033】
このように、貯氷スイッチ19の作動により製氷運転が停止されている間に貯氷庫18内の氷量が下位所定量まで減少して、貯氷スイッチ19がONとなった場合は、ステップS4によりステップS21側のフローに切換えられる。そして、ステップS4からステップS231までのステップにより、貯氷スイッチ19のONと同時にギヤードモータ14が起動される。また、このギヤードモータ14は、ステップS221からステップS241までのステップにより所定時間T1経過後に停止される。また、ステップS233からステップS251までのステップによりギヤードモータ14の停止から所定時間T2後に圧縮機7が起動される。更に、ステップS243からステップS26までのステップによりこの圧縮機7の起動時から所定時間T3経過後にギヤードモータ14が再起動される。
【0034】
このようにして図1記載のタイムチャートのようにオーガ式製氷機の運転が制御されることにより、貯氷庫18内の氷量が減少して製氷運転を開始する場合は、冷凍装置の駆動前に、製氷筒1の内壁面が一旦薄氷層のない安定した状態とされる。そして、製氷筒1の内壁面を薄氷層が殆ど無い安定した状態としてから冷凍装置が運転され、製氷筒1の冷却が行われる。従って、製氷筒1の内壁面に所望の厚みの氷が形成されるまでの時間はほぼ一定とされる。尚、ギヤードモータ14を駆動せずに冷凍装置を運転した場合はこの時間を予め設定することは困難であるが、本実施の形態の場合はその予測設定が容易となる。また、この予測設定に基づき所定厚さの薄氷層が製氷筒1の内壁面に形成された頃にギヤードモータ14が駆動されるので、削り取られた氷は製氷筒1上部の圧縮通路17で適切に圧縮固化され、適切な氷として貯氷庫18に貯氷され、屑氷の発生が防止される。また、ギヤードモータ14の駆動時に製氷筒1の内壁面に形成された薄氷層が過剰に成長するようなこともないので、ギヤードモータ14や冷凍装置の運転に支障を来すようなことがない。
【0035】
次に第2実施の形態について図4を参照しながら説明する。この第2の実施の形態は、蒸発器温度を検出するサーモスタットを冷却管6の上部に配設し(図示せず)、このサーモスタットにより検出される蒸発器温度(冷凍装置停止中は冷却管6の冷媒温度となるがこれをも含む)が所定の温度Th0を検出するまでの時間T1aを、上記第1の実施の形態における貯氷スイッチ19のONによるギヤードモータ14の駆動時から停止までの所定時間T1に代えたものである。
【0036】
図4は、この制御の方法を示すタイムチャート図であるが、この図において下段に蒸発器温度の変化を示している。この蒸発器温度は製氷機の停止中は周囲空気との熱の授受等により少しづづ温度上昇する。また、貯氷スイッチ19がONしてギヤードモータ14が駆動されると、このギヤードモータ14の熱発生によりそれ以前に比しより早く温度上昇するようになる。この図は、製氷運転の停止から比較的短時間に貯氷庫の氷量が下位所定量まで減少した場合を想定しており、製氷筒1の内壁に薄氷層が氷結している。このため貯氷スイッチ19のON時の蒸発器温度Th1は基準となる所定温度Th0より低い。なお、この基準となる所定温度Th0は、製氷筒1が低温から温度上昇する場合において製氷筒1の内壁面に氷結する薄氷層が殆どなくなるときの温度を示している。従って、ギヤードモータ14を駆動して蒸発器温度Th1が上昇して基準となる所定温度Th0に上昇した場合に、即ち、貯氷スイッチ19のONによるギヤードモータの駆動時から所要時間T1aを経過した場合に、製氷筒1の内壁面には薄氷層が殆どなくなったと判断できるので、ギヤードモータ14を停止させるようにしている。なお、圧縮機7の駆動タイミング及びギヤードモータ14の再駆動のタイミングは前記第1実施の形態の場合と同様にタイマー回路によりそれぞれ所定時間T2,T3後に行うように構成している。
【0037】
この第2実施の形態のように構成すると、ギヤードモータ14は無駄に運転することがなく、エネルギーの損失を低減することができる。例えば、製氷運転が停止されてから長時間が経過して貯氷庫18の氷量が下位所定量に減少し、貯氷スイッチ19がONとなった場合は、このときに既に製氷筒1の温度が高く、蒸発器温度Th1が基準となる所定温度Th0より高くなっていることがあり得る。また、この場合の前記所定時間T1aは0時間となる。従って、貯氷スイッチ19のON時にギヤードモータ14の運転は省略され、また、貯氷スイッチ19のON時から所定時間T2経過後に圧縮機7がONされ、更に、その後所定時間T3経過後にギヤードモータ14が駆動され定常の製氷運転に入り、ギヤードモータ14の最初の運転が省略され効率化される。このようにギヤードモータ14の最初の運転は貯氷スイッチ19のON時の蒸発器温度により短縮化され効率化される。
【0038】
また、この第2実施の形態に対する変形例として、蒸発器温度を検出するサーミスタに代えて、製氷筒1の温度を検出するサーミスタを設け、上記と同様に制御することも可能であり、同様の効果を奏することができる。尚、製氷筒1の温度としては下部の温度を検出してもよいが、製氷筒1の上部の温度を検出する方が的確な判断をする上でより好ましい。
また、蒸発器温度に代えてこれを冷媒圧力で、即ち、冷凍装置の低圧側圧力で検出しても良い。
【0039】
次に、第3に実施の形態について図5を参照しながら説明する。この第3の実施の形態は、蒸発器温度(冷凍装置停止中は冷却管6の冷媒温度となるがこれをも含む)を検出するサーモスタットを冷却管6の上部位置に設け(図示せず)、このサーモスタットが所定の蒸発器温度Th10を検出するまでの時間T3aを、上記第1の実施の形態における製氷筒1を冷却する冷凍装置の駆動時からギヤードモータ14の再駆動までの所定時間T3に代えたものである。
【0040】
即ち、図5は、この制御の方法を示すタイムチャート図であるが、この図において下段に蒸発器温度の変化を示している。この蒸発器温度は製氷機の停止中は周囲空気との熱の授受等により少しづづ温度上昇する。また、貯氷スイッチ19がONしてギヤードモータ14が駆動されると、このギヤードモータ14の熱発生も加えられより早く温度上昇するようになる。
【0041】
この図においてギヤードモータ14の起動から停止までの所定時間T1、及びギヤードモータ14の停止時から圧縮機7駆動までの所定時間T2は上記第1実施の形態のタイマー回路TM1、TM2と同様にタイマー回路を用いて行われる。なお、蒸発器温度は圧縮機7が駆動されると、製氷筒1内の温度とともに低下して、製氷筒1の内壁面に薄氷層の氷結を始める。また、この図における基準となる所定温度Th10は、製氷筒1の内壁面に所定厚みの氷が形成されるときの温度を示している。従って、圧縮機7が駆動されて蒸発器温度が基準となる所定温度Th10に低下した場合に、即ち、圧縮機7の駆動時から所定時間T3aを経過した場合に、製氷筒1の内壁面には所定の薄氷層が形成されたと判断されるので、ギヤードモータ14を再駆動するようにしたものである。
【0042】
このように構成しても上記第1実施の形態の場合と同様に、オーガ11により削り取られた氷は製氷筒1上部の圧縮通路17で適切に圧縮固化され、適切な氷として貯氷庫18に貯氷され、屑氷の発生を防止することができる。また、ギヤードモータ14の駆動時に製氷筒1の内壁面に過剰に成長した薄氷層が形成されるようなこともないので、ギヤードモータ14や冷凍装置の運転に支障を来すことがない。
【0043】
また、この第3実施の形態に対する変形例として、蒸発器温度を検出するサーミスタに代えて、製氷筒1の温度を検出するサーミスタを設け、上記と同様に制御することも可能であり、同様の効果を奏することができる。尚、製氷筒1の温度としては下部の温度を検出してもよいが、製氷筒1の上部の温度を検出する方が的確な判断をする上でより好ましい。
更には、蒸発器温度に代えてこれを冷媒圧力で、即ち、冷凍装置の低圧側圧力で検出しても良い。
【0044】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているため次のような効果を奏する。請求項1〜9記載の発明によれば、常に製氷筒の内壁面に薄氷層が殆ど無い安定した状態から冷凍装置が運転されるので、屑氷を発生することが無く適切な氷が生成され貯氷される。また、ギヤードモータの駆動時に製氷筒の内壁面に過剰に成長した薄氷層が形成されるようなこともないので、ギヤードモータや冷凍装置の運転に支障を来すようなこともない。
【0045】
また、請求項2記載の発明によれば、貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間の設定を簡易に行うことができる。
【0046】
また、請求項3〜5記載の発明によれば、貯氷スイッチのON時、オーガ式製氷機の設置環境条件に対応し、適正な時間ギヤ−ドモータを運転することになり経済的となる。
【0047】
また、請求項6記載の発明によれば、製氷筒を冷却する冷凍装置の駆動からギヤードモータの再駆動までの時間を簡易に設定することができる。
【0048】
また、請求項7〜9記載の発明によれば、製氷筒を冷却する冷凍装置の駆動時からギヤードモータ再駆動時までの所定時間を、オーガ式製氷機の設置環境条件に対応して合理的に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態に係るタイムチャート図である。
【図2】 図1のタイムチャートを実行するためのフローチャートの一部を示す図面である。
【図3】 図2のフローチャートの残りのフローチャートを示す図面であり,両者を合わせて一連のフローチャートなる。
【図4】 本発明の第2実施の形態に係るタイムチャート図である。
【図5】 本発明の第3実施の形態に係るタイムチャート図である。
【図6】 従来一般のオーガ式製氷機の構造を説明する図面である。
【図7】 従来のオーガ式製氷機における運転制御方法の一例を示すタイムチャート図である。
【図8】 従来のオーガ式製氷機における運転制御方法の他の例を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
1…製氷筒、6…冷却管、7…圧縮機(CM)、11…オーガ、14…ギヤードモータ(GM)、17…圧縮通路、18…貯氷庫、19…貯氷スイッチ(SW)、Th0、Th10…蒸発器温度の基準となる所定温度、T1…貯氷スイッチONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間、T3…冷凍装置の駆動からギヤードモータ再起動までの所定時間。
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーガ式製氷機の制御装置、詳しくは貯氷スイッチの作動により製氷運転を行う際の運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オーガ式製氷機の製氷筒周りは、図6に示すごとき構造になっている。略円筒形状をなす製氷筒の下部に給水管2が接続されている。この給水管2は製氷筒1内に製氷用水を供給するためのもので、給水管2の他端は、貯水タンク3の底部に接続されている。そして、貯水タンク3は、フロートスイッチ4を備えており、このフロートスイッチ4により給水用電磁弁5が制御されて、貯水タンク3へ自動的に給水するようになっている。
【0003】
製氷筒1を冷却する冷凍装置は、圧縮機7、凝縮器8、受液器9、膨張弁10、蒸発器としての冷却管6が順次接続されて構成されている。冷却管6は製氷筒1の外周面に巻装され、冷凍装置の圧縮機7が駆動されると、この冷却管6により製氷筒1内が冷却され、製氷筒1の内壁面に薄氷層が形成されるように構成されている。
【0004】
一方、製氷筒1の内部にはオ−ガ11が回転可能に配設され、下端部の支軸において、スプライン継手13を介してギヤードモータ14に連結されている。このオーガ11は外周面に螺旋刃15を有しており、この螺旋刃15により製氷筒1の内壁面に形成された薄氷層を削り取り、この削り取った氷を製氷筒1上部の固定刃16の圧縮通路17に移送している。移送されてきた氷はこの圧縮通路17で圧縮固化され、貯氷庫18に押し出されて貯氷される。貯氷庫18には貯氷スイッチ19が配設されている。そして、貯氷庫18内の氷が一定量に低下すると貯氷スイッチ19が作動し、製氷運転が開始されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この場合の制御方法としては実公昭63−10453号公報に記載されたものがある。この方法によれば、図7のタイミングチャート図に示すように、貯氷庫18内の氷量が一定量に減少して貯氷スイッチ19がONすると同時にオーガ11を駆動するギヤードモータ14が駆動され、一定時間T11後に圧縮機7が駆動されて冷凍装置が駆動される。なお、貯氷庫18内の氷量が増加して貯氷スイッチ19がOFFすると、所定時間T12後に圧縮機7が停止され、更に圧縮機7停止後の一定時間T13後に圧縮機7が停止されるようになっている。
【0006】
従って、貯氷庫18内の氷量が減少して貯氷スイッチ19がONすると、ギヤードモータ14がまず回転されるため、製氷筒1の内壁面に氷結していた薄氷層が一旦削り取られてから圧縮機7が駆動される。このため、冷凍装置は安定した状態で起動されるが、オーガ11が継続して回転されているため、冷凍装置の駆動により製氷筒1の内壁面に形成される薄氷層は、十分な所定厚さに形成されないうちにオーガ11により削り取られてしまう。そして、削り取られた氷は、薄く、量的にも少ないので、圧縮通路17に移送されても圧縮固化されず屑氷となって貯氷庫18に排出される。この屑氷は、氷としての商品性が劣るばかりか、それまで貯氷庫18に貯蔵されていた正常な氷同士を結合させるブリッジの役目を果たすため、貯氷庫18に貯蔵された氷を外部に放出しようとした場合に、貯氷庫18の放出口(図示せず)に氷が引っかかり外部への放出が阻害される虞があった。
【0007】
なお、このような問題を解決するために、図8のように、貯氷スイッチがONしたときに圧縮機を先ず駆動し、所定時間T15が経過した後にギヤードモータを駆動してオーガを駆動することも考えられるが、このようにした場合は、圧縮機運転時の製氷筒内壁面に氷結している薄氷層の厚さが一定せず、場合によってはこの薄氷層が厚くなりすぎて、ギヤードモータがロックしたり、故障したりする危険性がある。
【0008】
そこで、本発明は上述した問題点に鑑み成されたもので、屑氷を発生することなく、かつ、製氷機を支障なく運転することのできるオーガ式製氷機の運転制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、貯氷庫内の氷が上位所定量に増量した場合にOFFし、貯氷庫内の氷が下位所定量に減量したときにONする貯氷スイッチを設け、該貯氷スイッチのONによりオーガ駆動用のギヤードモータを駆動し、該ギヤードモータの駆動時から所定時間経過後該ギヤードモータを一旦停止し、その後、製氷筒を冷却する冷凍装置を駆動し、該冷凍装置の駆動時から所定時間経過後に前記ギヤードモータを再駆動して定常の製氷運転を行うことを特徴とする。
【0010】
上記において、貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間は、製氷筒の内壁面に氷結している薄氷層が削り取られ、製氷筒の内壁面が、ほぼ薄氷層のない安定した表面状況を形成するまでの時間を予測したものをいう。
【0011】
また、冷凍装置の駆動からギヤードモータ再駆動までの所定時間は、ギヤードモータを回転していない状態で冷凍装置を駆動して、製氷筒の内壁面に所定厚さの薄氷層が形成されるまでの時間を予測したものをいう。
【0012】
上記オーガ式製氷機の運転制御方法によれば、貯氷庫内の氷量が減少して製氷運転を開始するとき、製氷筒の内壁面が冷凍装置の駆動前に一旦薄氷層のない安定した状態とされる。そして、この安定状態の下に冷凍装置が運転され製氷筒が冷却される。従って、製氷筒の内壁面に所望の厚みの氷が形成されるまでの時間は、ギヤードモータを駆動せずにいきなり冷凍装置を運転する場合は、運転開始時の製氷筒の内壁面に氷結する氷の状況によりまちまちとなるのに対し、本発明の場合はほぼ一定となる。従って、本発明においてはこの時間を予め設定しておき所定厚さの薄氷層が製氷筒の内壁面に形成された頃にギヤードモータを再駆動する。そして、ギヤードモータの駆動により削り取られた氷は、製氷筒上部の圧縮通路で適切に圧縮固化され、屑氷を発生することなく適切な氷として貯氷庫に貯氷される。また、ギヤードモータの再駆動時に製氷筒の内壁面に過剰に成長した薄氷層が形成されるようなこともないので、ギヤードモータや冷凍装置の運転に支障を来すことがない。
【0013】
なお、貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間の設定は、請求項2記載のようにタイマーで設定することができる。この場合は、微妙な時間設定が容易であり、かつ、取り付け条件に左右されることがないので簡易に設定することができる。
【0014】
また、該貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間の設定は、請求項3記載のように、蒸発器温度を検出するサーモスタットが所定の蒸発器温度を検出するまでの時間としても良く、また、請求項4記載のように、製氷筒の温度を検出するサーモスタットが所定の製氷筒の温度を検出するまでの時間としても良く、更には、請求項5記載のように、冷凍装置の低圧側圧力を検出する圧力センサーが所定の低圧側圧力を検出するまでの時間としても良い。なお、このように構成した場合は、該所定時間を環境条件により補正し、無駄にギヤードモータを運転することなく適正な時期にギヤードモータを停止することができる。
【0015】
また、製氷筒を冷却する冷凍装置の駆動からギヤードモータ再駆動までの所定時間は、請求項6記載のようにタイマーで設定することができる。この場合は、微妙な時間設定が容易であり、かつ、取り付け条件に左右されることなく簡易に設定することができる。
【0016】
また、この製氷筒を冷却する冷凍装置の駆動からギヤードモータ再駆動までの所定時間の設定は、請求項7記載のように、蒸発器温度を検出するサーモスタットが所定の蒸発器温度を検出するまでの時間としても良く、また、請求項8記載のように、製氷筒の温度を検出するサーモスタットが所定の製氷筒の温度を検出するまでの時間としても良く、更には、請求項9記載のように、冷凍装置の低圧側圧力を検出する圧力センサーが所定の低圧側圧力を検出するまでの時間としても良い。なお、このように構成した場合は、該所定時間を環境条件により補正して適正な時期にギヤードモータを駆動することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図5に基づき説明する。なお、本発明のオーガ式製氷機の構造は、図6に示した従来のものと同様のものでよく、この構成のオーガ式製氷機であるものとして以下説明する。また、本発明に係る説明においては、該図6に記載の符号をそのまま使用して以下説明する。
【0018】
そこで、まず第1実施の形態について図1乃至図3に基づいて説明する。図1は、本発明を具体化したオーガ式製氷機において、貯氷庫18の氷量が下位所定量まで減少し、貯氷スイッチ19がONされて製氷運転が開始されるときから、製氷運転により貯氷庫18の氷量が上位所定量まで増加し、貯氷スイッチ19がOFFして製氷運転が停止されるときまでのタイムチャートを示す図面である。
【0019】
この図面に示すように、貯氷庫18内の氷量が減少して貯氷スイッチ19がONした場合、この貯氷スイッチ19のONと同時にギヤードモータ14がONされて駆動される。尚、ギヤードモータ14は、貯氷スイッチ19のONにより駆動されるが、この駆動時期は、必ずしも貯氷スイッチ19のONと同時である必要はなく、貯氷スイッチ19の0N時から遅れて駆動されても支障はない。
また、ギヤードモータ14は駆動時から所定時間T1後に停止されるが、この所定時間T1の間に製氷筒1の内壁面に氷結していた薄氷層がギヤードモータ14により削り取られる。この所定時間T1の設定は、前記のように製氷筒1の内壁面に形成された薄氷層を削り取るのに必要とされる時間が経験的知見等に基づき予測され、タイマー装置の設定時間として設定されている。
【0020】
また、圧縮機7の駆動は、ギヤードモータ14の停止から所定時間T2後に行われるが、この所定時間T2は製氷筒1の内壁面の薄氷層が削り取られていることを担保するためのものであって、ギヤードモータ14の停止と同時に行っても良い。そして、この圧縮機7の駆動により製氷筒1の内壁面に薄氷層が形成され始める。
【0021】
次に、圧縮機7の駆動時から所定時間T3後にギヤードモータ14が再駆動されて定常の製氷運転に移行されるが、この所定時間T3は、冷凍装置の駆動により所定の厚さの薄氷層が形成されるまでの時間が経験的知見等に基づき予測され、タイマー装置の設定時間として設定されている。
【0022】
そして、定常の製氷運転により貯氷庫18内の氷量が増加して貯氷スイッチ19がOFFしたときは、同図に示されるように、貯氷スイッチ19のOFFから所定時間T4後に冷凍装置の圧縮機7を停止する。このように所定時間T4の遅延時間を設ける理由は、貯氷庫18内の氷の上面が凹凸に変動して貯氷スイッチ19が開閉動作を繰り返すことがあるが、この際に圧縮機7が停止、起動を繰り返すことのないように遅延させるものである。また、圧縮機7停止後更に所定時間T5遅れてギヤードモータ14を停止するように構成している。このように圧縮機7の停止後にギヤードモータ14を一定時間運転することにより、製氷筒1の内壁面に薄氷層として成長し続ける氷を削り取って貯氷庫18に放出するように構成している。
【0023】
図2及び図3は、上記のタイムチャートに基づく運転制御を行うためのフローチャート図であるが、次にこの図について説明する。なお、これら図面は本来一つの図面で示されるべきものであって、図3のフローチャート図は図2のフローチャート図に連続するが、紙面の大きさの都合上二つに分けて記載している。なお、これら図面相互間においては、L1,L1間,L2,L2間.L3,L3間がそれぞれ接続されている。
【0024】
電源スイッチをONすると(ステップS1)、flag1,2,3,4,5,6、7が「0」にリセットされ(ステップS2)、また圧縮機7(CM)及びギヤードモータ14(GM)がOFFにリセットされる(ステップS3)。そして、貯氷スイッチ19(SW)により貯氷庫18の氷量状態が判断される(ステップS4)。尚、この貯氷スイッチ19においては、そのOFF値(貯氷庫18内の氷量が増加してOFFするときの氷量)が貯氷庫18をほぼ満杯とする氷量(上位所定量)であり、また、そのON値(貯氷庫18内の容量が減少してONするときの氷量)が貯氷庫18をほぼ空に近い状態とする氷量(下位所定量)となるようにスイッチング機構が構成されている。
【0025】
ステップS4において、貯氷庫18内の氷量が所定量以下、即ち、貯氷庫18がほぼ空の状態であって貯氷スイッチ19がONとなっている場合は、ステップS21の方に進む。なお、氷量が下位所定量以上(満杯の場合を含む)であって貯氷スイッチ19がOFFの場合はステップS11に進むが、この場合は圧縮機7及びギヤードモータ14がOFFのままであるので製氷機は起動されない。
【0026】
ステップS21では,flag5,6,7が「0」にリセットされる。また、次のステップS22ではflag1の状態が判断される。flag1が「0」のときは、前記所定時間T1を設定時間とする第1タイマー回路TM1がスタートされ、flag1が「1」にセットされて(ステップS221)、ステップS23に進む。ステップ23ではflag2の状態が判断され、「0」のときはギヤードモータ14(GM)が起動される(ステップS231)。従って、電源を投入してオーガ式製氷機を運転するとき、ステップS4で氷量が下位所定量以下の場合、即ち、貯氷庫18が空に近い状態の場合は先ずギヤードモータ14が駆動される。
【0027】
そして、ステップS232では第1タイマー回路TM1がカウントアップしたか否かが判断され、カウントアップした場合に前記所定時間T2を設定時間とする第2タイマー回路TM2がスタートされ、同時にflag2が「1」とされ(ステップS233)、次のステップS24に進む。
【0028】
ステップS24では、flag3の状態が判断され,flag3が「0」の場合は、ギヤードモータ14が停止され(ステップS241)、そして、第2タイマー回路TM2がカウントアップしたか否かが判断され(ステップS242)、カウントアップした場合は、前記所定時間T3を設定時間とする第3タイマー回路TM3がスタートされるとともに,flag3が「1」にセットされ(ステップS243)、次のステップS25に進む。
【0029】
ステップS25では,flag4が「1」か否かが判断され、「0」の場合は圧縮機7(CM)が起動され(ステップS251)、そして、第3タイマー回路TM3がカウントアップしたか否かが判断される(ステップS252)。この第3タイマー回路TM3がカウントアップしている場合はflag4が「1」にセットされ(ステップS253)、ギヤードモータ14(GM)が駆動され(ステップS26)、定常の製氷運転に移行する。
【0030】
定常の製氷運転が継続されて貯氷庫18内の氷量が上位所定量以上(即ち、満杯)となって貯氷スイッチ19がOFFすると、S11側のフローに移行する。ステップS11ではflag1,2,3,4が「0」にリセットされる。また、次のステップS12では、flag5が「1」か否かが判断され、「0」の場合には、前記所定時間T4を設定した第4タイマー回路TM4がスタートされるとともに,flag5が「1」とセットされて(ステップS121)、次のステップS13に進む。
【0031】
ステップS13では、flag6が「1」か否かが判断され、「0」の場合には、第4タイマー回路TM4がタイムアップしているか否かが判断される(ステップS131)。タイムアップしている場合は、前記所定時間T5を設定時間とする第5タイマー回路TM5がスタートされると同時にflag6が「1」にセットされて(ステップS132)、次のステップS14に進む。
【0032】
ステップS14では,flag7が「1」か否かが判断され、「0」の場合は圧縮機7(CM)が停止され(ステップS141)、第5タイマー回路TM5がカウントアップしているか否かが判断される(ステップS142)。そして、第5タイマー回路TM5がカウントアップしている場合はflag7が「1」にセットされて(ステップS143)、ギヤードモータ14(GM)が停止される(ステップS15)。従って、貯氷スイッチ19が貯氷庫18の満杯を検知した場合は、ステップS121からステップS141により所定時間T4遅れて圧縮機7が停止する。また、ステップ132からステップ15により圧縮機7の停止後所定時間T5経過後にギヤードモータ14が停止されて、製氷運転が停止される。
【0033】
このように、貯氷スイッチ19の作動により製氷運転が停止されている間に貯氷庫18内の氷量が下位所定量まで減少して、貯氷スイッチ19がONとなった場合は、ステップS4によりステップS21側のフローに切換えられる。そして、ステップS4からステップS231までのステップにより、貯氷スイッチ19のONと同時にギヤードモータ14が起動される。また、このギヤードモータ14は、ステップS221からステップS241までのステップにより所定時間T1経過後に停止される。また、ステップS233からステップS251までのステップによりギヤードモータ14の停止から所定時間T2後に圧縮機7が起動される。更に、ステップS243からステップS26までのステップによりこの圧縮機7の起動時から所定時間T3経過後にギヤードモータ14が再起動される。
【0034】
このようにして図1記載のタイムチャートのようにオーガ式製氷機の運転が制御されることにより、貯氷庫18内の氷量が減少して製氷運転を開始する場合は、冷凍装置の駆動前に、製氷筒1の内壁面が一旦薄氷層のない安定した状態とされる。そして、製氷筒1の内壁面を薄氷層が殆ど無い安定した状態としてから冷凍装置が運転され、製氷筒1の冷却が行われる。従って、製氷筒1の内壁面に所望の厚みの氷が形成されるまでの時間はほぼ一定とされる。尚、ギヤードモータ14を駆動せずに冷凍装置を運転した場合はこの時間を予め設定することは困難であるが、本実施の形態の場合はその予測設定が容易となる。また、この予測設定に基づき所定厚さの薄氷層が製氷筒1の内壁面に形成された頃にギヤードモータ14が駆動されるので、削り取られた氷は製氷筒1上部の圧縮通路17で適切に圧縮固化され、適切な氷として貯氷庫18に貯氷され、屑氷の発生が防止される。また、ギヤードモータ14の駆動時に製氷筒1の内壁面に形成された薄氷層が過剰に成長するようなこともないので、ギヤードモータ14や冷凍装置の運転に支障を来すようなことがない。
【0035】
次に第2実施の形態について図4を参照しながら説明する。この第2の実施の形態は、蒸発器温度を検出するサーモスタットを冷却管6の上部に配設し(図示せず)、このサーモスタットにより検出される蒸発器温度(冷凍装置停止中は冷却管6の冷媒温度となるがこれをも含む)が所定の温度Th0を検出するまでの時間T1aを、上記第1の実施の形態における貯氷スイッチ19のONによるギヤードモータ14の駆動時から停止までの所定時間T1に代えたものである。
【0036】
図4は、この制御の方法を示すタイムチャート図であるが、この図において下段に蒸発器温度の変化を示している。この蒸発器温度は製氷機の停止中は周囲空気との熱の授受等により少しづづ温度上昇する。また、貯氷スイッチ19がONしてギヤードモータ14が駆動されると、このギヤードモータ14の熱発生によりそれ以前に比しより早く温度上昇するようになる。この図は、製氷運転の停止から比較的短時間に貯氷庫の氷量が下位所定量まで減少した場合を想定しており、製氷筒1の内壁に薄氷層が氷結している。このため貯氷スイッチ19のON時の蒸発器温度Th1は基準となる所定温度Th0より低い。なお、この基準となる所定温度Th0は、製氷筒1が低温から温度上昇する場合において製氷筒1の内壁面に氷結する薄氷層が殆どなくなるときの温度を示している。従って、ギヤードモータ14を駆動して蒸発器温度Th1が上昇して基準となる所定温度Th0に上昇した場合に、即ち、貯氷スイッチ19のONによるギヤードモータの駆動時から所要時間T1aを経過した場合に、製氷筒1の内壁面には薄氷層が殆どなくなったと判断できるので、ギヤードモータ14を停止させるようにしている。なお、圧縮機7の駆動タイミング及びギヤードモータ14の再駆動のタイミングは前記第1実施の形態の場合と同様にタイマー回路によりそれぞれ所定時間T2,T3後に行うように構成している。
【0037】
この第2実施の形態のように構成すると、ギヤードモータ14は無駄に運転することがなく、エネルギーの損失を低減することができる。例えば、製氷運転が停止されてから長時間が経過して貯氷庫18の氷量が下位所定量に減少し、貯氷スイッチ19がONとなった場合は、このときに既に製氷筒1の温度が高く、蒸発器温度Th1が基準となる所定温度Th0より高くなっていることがあり得る。また、この場合の前記所定時間T1aは0時間となる。従って、貯氷スイッチ19のON時にギヤードモータ14の運転は省略され、また、貯氷スイッチ19のON時から所定時間T2経過後に圧縮機7がONされ、更に、その後所定時間T3経過後にギヤードモータ14が駆動され定常の製氷運転に入り、ギヤードモータ14の最初の運転が省略され効率化される。このようにギヤードモータ14の最初の運転は貯氷スイッチ19のON時の蒸発器温度により短縮化され効率化される。
【0038】
また、この第2実施の形態に対する変形例として、蒸発器温度を検出するサーミスタに代えて、製氷筒1の温度を検出するサーミスタを設け、上記と同様に制御することも可能であり、同様の効果を奏することができる。尚、製氷筒1の温度としては下部の温度を検出してもよいが、製氷筒1の上部の温度を検出する方が的確な判断をする上でより好ましい。
また、蒸発器温度に代えてこれを冷媒圧力で、即ち、冷凍装置の低圧側圧力で検出しても良い。
【0039】
次に、第3に実施の形態について図5を参照しながら説明する。この第3の実施の形態は、蒸発器温度(冷凍装置停止中は冷却管6の冷媒温度となるがこれをも含む)を検出するサーモスタットを冷却管6の上部位置に設け(図示せず)、このサーモスタットが所定の蒸発器温度Th10を検出するまでの時間T3aを、上記第1の実施の形態における製氷筒1を冷却する冷凍装置の駆動時からギヤードモータ14の再駆動までの所定時間T3に代えたものである。
【0040】
即ち、図5は、この制御の方法を示すタイムチャート図であるが、この図において下段に蒸発器温度の変化を示している。この蒸発器温度は製氷機の停止中は周囲空気との熱の授受等により少しづづ温度上昇する。また、貯氷スイッチ19がONしてギヤードモータ14が駆動されると、このギヤードモータ14の熱発生も加えられより早く温度上昇するようになる。
【0041】
この図においてギヤードモータ14の起動から停止までの所定時間T1、及びギヤードモータ14の停止時から圧縮機7駆動までの所定時間T2は上記第1実施の形態のタイマー回路TM1、TM2と同様にタイマー回路を用いて行われる。なお、蒸発器温度は圧縮機7が駆動されると、製氷筒1内の温度とともに低下して、製氷筒1の内壁面に薄氷層の氷結を始める。また、この図における基準となる所定温度Th10は、製氷筒1の内壁面に所定厚みの氷が形成されるときの温度を示している。従って、圧縮機7が駆動されて蒸発器温度が基準となる所定温度Th10に低下した場合に、即ち、圧縮機7の駆動時から所定時間T3aを経過した場合に、製氷筒1の内壁面には所定の薄氷層が形成されたと判断されるので、ギヤードモータ14を再駆動するようにしたものである。
【0042】
このように構成しても上記第1実施の形態の場合と同様に、オーガ11により削り取られた氷は製氷筒1上部の圧縮通路17で適切に圧縮固化され、適切な氷として貯氷庫18に貯氷され、屑氷の発生を防止することができる。また、ギヤードモータ14の駆動時に製氷筒1の内壁面に過剰に成長した薄氷層が形成されるようなこともないので、ギヤードモータ14や冷凍装置の運転に支障を来すことがない。
【0043】
また、この第3実施の形態に対する変形例として、蒸発器温度を検出するサーミスタに代えて、製氷筒1の温度を検出するサーミスタを設け、上記と同様に制御することも可能であり、同様の効果を奏することができる。尚、製氷筒1の温度としては下部の温度を検出してもよいが、製氷筒1の上部の温度を検出する方が的確な判断をする上でより好ましい。
更には、蒸発器温度に代えてこれを冷媒圧力で、即ち、冷凍装置の低圧側圧力で検出しても良い。
【0044】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているため次のような効果を奏する。請求項1〜9記載の発明によれば、常に製氷筒の内壁面に薄氷層が殆ど無い安定した状態から冷凍装置が運転されるので、屑氷を発生することが無く適切な氷が生成され貯氷される。また、ギヤードモータの駆動時に製氷筒の内壁面に過剰に成長した薄氷層が形成されるようなこともないので、ギヤードモータや冷凍装置の運転に支障を来すようなこともない。
【0045】
また、請求項2記載の発明によれば、貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間の設定を簡易に行うことができる。
【0046】
また、請求項3〜5記載の発明によれば、貯氷スイッチのON時、オーガ式製氷機の設置環境条件に対応し、適正な時間ギヤ−ドモータを運転することになり経済的となる。
【0047】
また、請求項6記載の発明によれば、製氷筒を冷却する冷凍装置の駆動からギヤードモータの再駆動までの時間を簡易に設定することができる。
【0048】
また、請求項7〜9記載の発明によれば、製氷筒を冷却する冷凍装置の駆動時からギヤードモータ再駆動時までの所定時間を、オーガ式製氷機の設置環境条件に対応して合理的に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態に係るタイムチャート図である。
【図2】 図1のタイムチャートを実行するためのフローチャートの一部を示す図面である。
【図3】 図2のフローチャートの残りのフローチャートを示す図面であり,両者を合わせて一連のフローチャートなる。
【図4】 本発明の第2実施の形態に係るタイムチャート図である。
【図5】 本発明の第3実施の形態に係るタイムチャート図である。
【図6】 従来一般のオーガ式製氷機の構造を説明する図面である。
【図7】 従来のオーガ式製氷機における運転制御方法の一例を示すタイムチャート図である。
【図8】 従来のオーガ式製氷機における運転制御方法の他の例を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
1…製氷筒、6…冷却管、7…圧縮機(CM)、11…オーガ、14…ギヤードモータ(GM)、17…圧縮通路、18…貯氷庫、19…貯氷スイッチ(SW)、Th0、Th10…蒸発器温度の基準となる所定温度、T1…貯氷スイッチONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間、T3…冷凍装置の駆動からギヤードモータ再起動までの所定時間。
Claims (9)
- 貯氷庫内の氷が上位所定量に増量した場合にOFFし、貯氷庫内の氷が下位所定量に減量したときにONする貯氷スイッチを設け、該貯氷スイッチのONによりオーガ駆動用のギヤードモータを駆動し、該ギヤードモータの駆動時から所定時間経過後該ギヤードモータを一旦停止し、その後、製氷筒を冷却する冷凍装置を駆動し、該冷凍装置の駆動時から所定時間経過後に前記ギヤードモータを再駆動して定常の製氷運転を行うことを特徴とするオーガ式製氷機の運転制御方法。
- 貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止するまでの前記所定時間をタイマーにより設定したことを特徴とする請求項1記載のオーガ式製氷機の運転制御方法。
- 蒸発器温度を検出するサーモスタットを設け、前記貯氷スイッチのON時から蒸発器温度の上昇により該サーモスタットが所定温度を検出するまでの時間を、前記貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間としたことを特徴とする請求項1記載のオーガ式製氷機の運転制御方法。
- 製氷筒の温度を検出するサーモスタットを設け、前記貯氷スイッチのON時から製氷筒の温度の上昇により該サーモスタットが所定温度を検出するまでの時間を、前記貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間としたことを特徴とする請求項1記載のオーガ式製氷機の運転制御方法。
- 製氷筒を冷却する冷凍装置の低圧側圧力を検出する圧力センサーを設け、前記貯氷スイッチのON時から前記低圧側圧力の上昇により該圧力センサーが所定圧力を検出するまでの時間を、前記貯氷スイッチのONによるギヤードモータの駆動から停止までの所定時間としたことを特徴とする請求項1記載のオーガ式製氷機の運転制御方法。
- 前記冷凍装置の駆動からギヤードモータ再駆動までの所定時間をタイマーにより設定したことを特徴とする請求項1記載のオーガ式製氷機の運転制御方法。
- 蒸発器温度を検出するサーモスタットを設け、前記冷凍装置の駆動後蒸発器温度の低下により該サーモスタットが所定温度を検出するまでの時間を、前記冷凍装置の駆動からギヤードモータ再駆動までの所定時間としたことを特徴とする請求項1記載のオーガ式製氷機の運転制御方法。
- 製氷筒の温度を検出するサーモスタットを設け、前記冷凍装置の駆動後製氷筒の温度の低下により該サーモスタットが所定温度を検出するまでの時間を、前記冷凍装置の駆動からギヤードモータ再駆動までの所定時間としたことを特徴とする請求項1記載のオーガ式製氷機の運転制御方法。
- 前記冷凍装置の低圧側圧力を検出する圧力センサーを設け、前記冷凍装置の駆動後低圧側圧力の低下により該圧力センサーが所定圧力を検出するまでの時間を、前記冷凍装置の駆動からギヤードモータ再駆動までの所定時間としたことを特徴とする請求項1記載のオーガ式製氷機の運転制御方法。
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