JP3635615B2 - エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構成層が高精度パターンで形成された、フルカラー表示が可能なエレクトロルミネッセンス素子、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロルミネッセンス素子(以下、EL素子)にあっては、発光性有機化合物を含む薄膜層を陰極と陽極で挟持した構造を有し、両電極間に10V以下の低電圧を印加することにより、発光層にホールまたは電子を注入し、再結合させて励起させ、この励起が失活する際の光の放出(蛍光・燐光)を利用して100〜100,000cd/m2 程度の高輝度の面発光を可能とするものであり、発光物質の種類を選択することにより3原色の発光を可能とする素子である。
【0003】
このようなEL素子にあっては、発光層が薄膜状で強い蛍光を発するもので、また、ピンホール欠陥の少ないEL素子とできる。しかし、フルカラー表示を可能とするには3原色を発光する発光層を画素毎に配置する必要があるが、表示性能にとっては、発光層のパターン精度が極めて重要であり、電極上に発光層が正確に配置される必要がある。
【0004】
従来、発光層のパターニング方法としては、電極パターンのマスクを介して発光層を蒸着法により形成する方法、また、電極パターン上に発光層をインクジェト法により形成する方法等が知られているが、前者にあっては電極材の金属表面が不安定であり、発光層のパターニング精度としては不充分なものであり、また、後者にあっても、電極パターンに対応した量、範囲に正確に発光層を形成することはできなく、また、画素間の間隔も正確には制御できず、発光層のパターン精度としては不充分なものしか得られていないのが現状である。
【0005】
また、発光層の膜厚は通常100nm(0.1μm)程度であるのに対して、電極は500nmであり、発光層は電極に比して薄膜であり、電極表面の凹凸によっては電極間の導通現象が生じ、表示品質として問題となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、発光層、障壁層等の構成層の正確なパターン精度が得られると共に表示性能にすぐれ、電極間の導通といった問題のないEL素子、およびその製造方法の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のEL素子は、2つのパターン電極間に、該パターンに対応して発光層が挟持されたエレクトロルミネッセンス素子において、前記2つのパターン電極間に「光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層」(以下、単に「濡れ性変化成分層」、「パターニング層」、また、「光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する層」ともいう)が少なくとも一層配置され、光照射部位と光照射しない部位における表面濡れ性の相違を利用して、パターン露光された濡れ性変化成分層上に前記発光層が積層されたものであることを特徴とする。
【0008】
本発明の第2のEL素子は、2つのパターン電極間に、該パターンに対応して複数層の発光層が挟持されると共に、各発光層の境界部に位置して障壁層が挟持されるエレクトロルミネッセンス素子において、前記2つのパターン電極間に光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層が少なくとも一層積層され、光照射部位と光照射しない部位における表面濡れ性の相違を利用して、パターン露光された濡れ性変化成分層上に前記発光層および障壁層が積層されたものであることを特徴とする。
また、本発明の第2のEL素子における他の態様は、2つのパターン電極間に該パターンに対応して複数層の発光層が挟持されると共に各発光層の境界部に位置して障壁層が挟持され、また、該発光層および障壁層が挟持されるパターン電極の反対側の一面に光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層が配置されたエレクトロルミネッセンス素子において、前記複数層の発光層が、光照射されない状態での濡れ性変化成分層とパターン電極との積層材料に対する表面濡れ性の相違を利用してパターン電極上に積層され、また、パターン電極間の境界部における前記濡れ性変化成分層を光照射部とし、前記障壁層が積層されたものであることを特徴とする。
【0009】
上記の発光層が、電極上に、バッファー層、電荷輸送層の少なくとも1層を介して積層されたものであることを特徴とする。
【0010】
上記の光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層において、光照射した部位は高親水性であり、光照射しない部位は撥水性であることを特徴とする。
【0011】
上記の光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層が、少なくとも光触媒とバインダーとからなる光触媒含有層であることを特徴とする。
【0012】
上記の光触媒含有層における光触媒が、二酸化チタンであることを特徴とする。
【0013】
上記の光触媒含有層におけるバインダーが、クロロ、またはアルコキシシランを加水分解、重縮合して得られるオルガノポリシロキサンであることを特徴とする。
【0014】
上記の光触媒含有層におけるバインダーが、反応性シリコーンを架橋して得られるオルガノポリシロキサンであることを特徴とする。
【0015】
上記の光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層が、有機高分子樹脂からなることを特徴とする。
【0016】
本発明の第1のEL素子の製造方法は、パターン電極上に、光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層を積層した後、前記電極パターンに応じてパターン露光する工程、該濡れ性変化成分層の光照射部位と光照射しない部位におけるそれぞれの表面濡れ性の相違を利用して、前記電極パターン上部に発光層を積層する工程、該積層上に対向パターン電極を積層する工程とからなることを特徴とする。
【0017】
本発明の第2のEL素子の製造方法は、パターン電極上に、光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層を積層した後、前記電極パターン間の境界部を電極パターンのネガパターンを使用してパターン露光する工程、該濡れ性変化成分層の光照射部位と光照射しない部位におけるそれぞれの表面濡れ性の相違を利用して、前記電極パターン間の境界部に障壁層を積層する工程、次いで、全面に光照射した後、障壁層間に発光層を積層する工程、該発光層及び障壁層上に対向パターン電極を積層する工程、とからなることを特徴とする。
【0018】
本発明の第3のEL素子の製造方法は、基板上に、光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層を積層した後、該濡れ性変化成分層上にパターン電極を形成する工程、光照射されない状態での濡れ性変化成分層とパターン電極との積層材料に対する表面濡れ性の相違を利用して、前記パターン電極上に発光層を積層する工程、ついで、パターン電極間の境界部分である、前記濡れ性変化成分層を光照射部位とした後、障壁層を積層する工程、該発光層及び障壁層上に対向パターン電極を積層する工程、とからなることを特徴とする。
【0019】
上記のEL素子の製造方法における発光層が、バッファー層、電荷輸送層の少なくとも1層を介して積層されることを特徴とする。
【0020】
上記のEL素子の製造方法における発光層、または障壁層の積層工程が、インクジェット法により行なわれることを特徴とする。
【0021】
上記のEL素子の製造方法における発光層、または障壁層の積層工程が、均一塗布法により行なわれることを特徴とする。
【0022】
上記のEL素子の製造方法における発光層、または障壁層の積層工程が、パターン印刷法により行なわれることを特徴とする。
【0023】
上記のEL素子の製造方法における発光層、または障壁層の積層工程が蒸着法により行なわれ、パターニング層の光照射しない部位における蒸着層を剥離することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明する。図1は本発明の第1のEL素子を説明するための断面図である。図中1、4はパターン電極、2はパターニング層、3は発光層、6は基板である。
【0025】
図1に示すように、本発明の第1のEL素子は、2つのパターン状電極1、4間に、該パターンに対応して発光層3が挟持された構造を有し、また、パターン電極1と発光層3の間に、パターニング層2が形成されたものである。
【0026】
パターニング層2は、電極1を設けた基板6上に積層された後、その表面が電極1と同じパターンマスクを使用して光照射されてパターニングされたものであり、パターン電極1上に位置するパターニング層2の表面は光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上した光照射部位として、また、パターン電極1が設けられていない部位に位置するパターニング層2の表面は光照射されてない部位としてパターニングされたものである。そして、光照射部位と光照射しない部位における積層材料である発光層形成材料に対する表面濡れ性の相違を利用して、発光層3がパターン形成されたものである。
【0027】
濡れ性変化成分層としては、光触媒含有層や有機高分子層等が例示される。光触媒含有層における光触媒としては、光半導体として知られる酸化チタン(TiO2 )、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO2 )、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3 )、酸化タングステン(WO3 )、酸化ビスマス(Bi23)、酸化鉄(Fe23 )のような金属酸化物を挙げることができ、特に酸化チタンは、バンドギャップエネルギーが高く、化学的に安定で毒性もなく、入手も容易であることから好適に使用される。
【0028】
酸化チタンとしては、アナターゼ型とルチル型のいずれも使用することができるが、アナターゼ型の酸化チタンが好ましい。アナターゼ型酸化チタンは励起波長が380nm以下にあり、このようなアナターゼ型酸化チタンとしては、例えば、塩酸解膠型のアナターゼ型チタニアゾル(石原産業(株)製STS−02(平均粒径7nm)、石原産業(株)製ST−K01)、硝酸解膠型のアナターゼ型チタニアゾル(日産化学(株)製TA−15(平均粒径12nm))等を挙げることができる。
【0029】
光触媒の粒径は小さいほど光触媒反応が効果的に起こるので好ましく、平均粒径が50nm以下、好ましくは20nm以下の光触媒を使用するのが好ましい。また、光触媒の粒径が小さいほど、形成された光触媒含有層の表面粗さが小さくなるので好ましく、光触媒含有層の表面粗さが10nmを越えると、光触媒含有層の非光照射部の撥水性低下、光照射部の親水性発現が不十分となり好ましくない。
【0030】
本発明において光触媒含有層に使用するバインダーは、主骨格が上記の光触媒の光励起により分解されないような高い結合エネルギーを有するものが好ましく、例えば、(1)ゾルゲル反応等によりクロロまたはアルコキシシラン等を加水分解、重縮合して大きな強度を発揮するオルガノポリシロキサン、(2)撥水性や撥油性に優れた反応性シリコーンを架橋したオルガノポリシロキサン等を挙げることができる。
【0031】
上記の(1)の場合、一般式Yn SiX4-n (n=1〜3)で表される珪素化合物の1種または2種以上の加水分解縮合物、共加水分解縮合物が主体となる。上記一般式でYはアルキル基、フルオロアルキル基、ビニル基、アミノ基、または、エポキシ基を挙げることができ、Xはハロゲン、メトキシル基、エトキシル基、または、アセチル基を挙げることができる。
【0032】
具体的には、メチルトリクロルシラン、メチルトリブロムシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリt−ブトキシシラン;エチルトリクロルシラン、エチルトリブロムシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリt−ブトキシシラン;n−プロピルトリクロルシラン、n−ブロピルトリブロムシラン、n−ブロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルトリイソプロポキシシラン、n−プロピルトリt−ブトキシシラン;n−ヘキシルトリクロルシラン、n−ヘキシルトリブロムシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリイソプロポキシシラン、n−ヘキシルトリt−ブトキシシラン;n−デシルトリクロルシラン、n−デシルトリブロムシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−デシルトリエトキシシラン、n−デシルトリイソプロポキシシラン、n−デシルトリt−ブトキシシラン;n−オクタデシルトリクロルシラン、n−オクタデシルトリブロムシラン、n−オルタデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリエトキシシラン、n−オクタデシルトリイソプロポキシシラン、n−オクタデシルトリt−ブトキシシラン;フェニルトリクロルシラン、フェニルトリブロムシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリt−ブトキシシラン;テトラクロルシラン、テトラブロムシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン;ジメチルジクロルシラン、ジメチルジブロムシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン;ジフェニルジクロルシラン、ジフェニルジブロムシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン;フェニルメチルジクロルシラン、フェニルメチルジブロムシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン;トリクロルヒドロシラン、トリブロムヒドロシラン、トリメトキシヒドロシラン、トリエトキシヒドロシラン、トリイソプロポキシヒドロシラン、トリt−ブトキシヒトロシラン;ビニルトリクロルシラン、ビニルトリブロムシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビルニトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリt−ブトキシシラン;トリフルオロプロピルトリクロルシラン、トリフルオロプロピルトリブロムシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリイソプロポキシシラン、トリフルオロプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−メタアクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタアクロヤキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−アミノプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリt−ブトキシシラン;β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン;および、それらの部分加水分解物;および、それらの混合物を使用することができる。
【0033】
また、バインダーとして、特にフルオロアルキル基を含有するポリシロキサンが好ましく用いることができ、具体的には、下記のフルオロアルキルシランの1種または2種以上の加水分解縮合物、共加水分解縮合物が挙げられ、一般にフッ素系シランカップリング剤として知られたものを使用することができる。
【0034】
CF3 (CF23 CH2 CH2 Si(OCH33
CF3 (CF25 CH2 CH2 Si(OCH33
CF3 (CF27 CH2 CH2 Si(OCH33
CF3 (CF29 CH2 CH2 Si(OCH33
(CF32 CF(CF24 CH2 CH2 Si(OCH33
(CF32 CF(CF26 CH2 CH2 Si(OCH33
(CF32 CF(CF28 CH2 CH2 Si(OCH33
CF3 (C64 )C24 Si(OCH33
CF3 (CF23 (C64 )C24 Si(OCH33
CF3 (CF25 (C64 )C24 Si(OCH33
CF3 (CF27 (C64 )C24 Si(OCH33
CF3 (CF23 CH2 CH2 SiCH3 (OCH32
CF3 (CF25 CH2 CH2 SiCH3 (OCH32
CF3 (CF27 CH2 CH2 SiCH3 (OCH32
CF3 (CF29 CH2 CH2 SiCH3 (OCH32
(CF32 CF(CF24 CH2 CH2 SiCH3 (OCH32
(CF32 CF(CF26 CH2 CH2 SiCH3 (OCH32
(CF32 CF(CF28 CH2 CH2 SiCH3 (OCH32
CF3 (C64 )C24 SiOH3 (OCH32
CF3 (CF23 (C64 )C24 SiCH3 (OCH32
CF3 (CF25 (C64 )C24 SiCH3 (OCH32
CF3 (CF27 (C64 )C24 SiCH3 (OCH32
CF3 (CF23 CH2 CH2 Si(OCH2 CH33
CF3 (CF25 CH2 CH2 Si(OCH2 CH33
CF3 (CF27 CH2 CH2 Si(OCH2 CH33
CF3 (CF29 CH2 CH2 Si(OCH2 CH33
CF3 (CF27 SO2 N(C25 )C24 CH2 Si(OCH33
上記のようなフロオロアルキル基を含有するポリシロキサンをバインダーとして用いることにより、光触媒含有層の非光照射部の撥水性が大きく向上し、積層材料の付着を妨げる機能を発現する。
【0035】
また、上記の(2)の反応性シリコーンとしては、下記一般式1で表される骨格をもつ化合物を挙げることができる。
【0036】
【化1】
Figure 0003635615
【0037】
ただし、nは2以上の整数である。R1 ,R2 はそれぞれ炭素数1〜10の置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アリールあるいはシアノアルキル基である。モル比で全体の40%以下がビニル、フェニル、ハロゲン化フェニルである。また、R1 ,R2 がメチル基のものが表面エネルギーが最も小さくなるので好ましく、モル比でメチル基が60%以上であることが好ましい。また、鎖末端もしくは側鎖には、分子鎖中に少なくとも1個以上の水酸基等の反応性基を有する。
【0038】
また、上記のオルガノポリシロキサンとともに、ジメチルポリシロキサンのような架橋反応をしない安定なオルガノシリコン化合物をバインダーに混合してもよい。
【0039】
本発明において光触媒含有層には上記の光触媒、バインダーの他に、界面活性剤を含有させることができる。具体的には、日光ケミカルズ(株)製NIKKOL BL、BC、BO、BBの各シリーズ等の炭化水素系、デュポン社製ZONYL FSN、FSO、旭硝子(株)製サーフロンS−141、145、大日本インキ化学工業(株)製メガファックF−141、144、ネオス(株)製フタージェント F−200、F251、ダイキン工業(株)製ユニダインDS−401、402、スリーエム(株)製フロラードFC−170、176等のフッ素系あるいはシリコーン系の非イオン界面活性剤を挙げることができ、また、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤を用いることもできる。
【0040】
また、光触媒含有層には上記の界面活性剤の他にも、ポリビニルアルコール、不飽和ポリエステル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ジアリルフタレート、エチレンプロピレンジエンモノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリブタジエン、ポリベンズイミダソール、ポリアクリルニトリル、エピクロルヒドリン、ポリサルファイド、ポリイソプレン等のオリゴマー、ポリマー等を含有させることができる。
【0041】
光触媒含有層の形成は、光触媒とバインダーを必要に応じて他の添加剤とともに溶剤中に分散して塗布液を調製し、この塗布液を塗布することにより形成することができる。使用する溶剤としては、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系の有機溶剤が好ましい。塗布はスピンコート、スプレーコート、ディップコート、ロールコート、ビードコート等の公知の塗布方法により行うことができ、バインダーとして紫外線硬化型の成分を含有している場合、紫外線を照射して硬化処理を行うこにより光触媒含有層を形成することができる。光触媒含有層中の光触媒の含有量は、5〜60重量%、好ましくは20〜40重量%の範囲で設定することができる。
【0042】
光触媒含有層の厚みは、1nm〜10nmの範囲とすることができるが、図1に示す第1のEL素子においては、光触媒含有層2は発光層3のパターニング層として機能すると共に、その絶縁性を利用し、電極1、4間の導通を防止を防止する層としても機能する。一般に、EL素子においては、発光層の膜厚は電極層に比して極めて薄膜であり、例えば蒸着形成される電極層の凹凸により電極1、4間の導通が生じやすいという問題を有するが、濡れ性変化成分層を設けることによりそれを防止することができる。しかし、発光層3の発光効率を考慮すると、電圧印加時において電極1、4からの発光層3への電荷注入性を確保する必要があり、そのため、濡れ性変化成分層の膜厚は電荷注入を可能とする膜厚である50nm以下とすることが望ましく、5nm〜50nmとするとよい。また、発光層を後述するようにバッファー層や電荷輸送層を介して電極上にパターン形成する場合には、バッファー層、電荷輸送層をそれぞれ濡れ性変化成分層をパターニングし、発光層と同様に形成するとよいが、その場合には、それぞれの濡れ性変化成分層のトータルの膜厚と、電極からの発光層への電荷移動性を考慮し設定されるとよい。
【0043】
光触媒含有層における酸化チタンに代表される光触媒の作用機構は、必ずしも明確なものではないが、光の照射によって生成したキャリアが、近傍の化合物との直接反応、あるいは、酸化、水の存在下で生じた活性酸素種によって、有機物の化学構造に変化を及ぼすものと考えられる。このような光触媒の作用は、油性汚れを光照射によって分解し親水化して水により浄化可能なものとしたり、ガラス等の表面に親水性膜を形成して防曇性を付与したり、あるいは、タイル等の表面に光触媒の含有層を形成して空気中の浮遊菌の数の減少させるいわゆる抗菌タイル等に応用されている。本発明にあっては、濡れ性変化成分層として光触媒含有層を用いた場合、光触媒により、バインダーの一部である有機基や添加剤の酸化、分解等の作用を用いて、光照射部の濡れ性を変化させて高親水性とし、非光照射部との濡れ性に大きな差を生じさせ、積層材料との反撥性をそれ自体有する濡れ性変化成分層において、光照射部位において積層材料に対する親和性を高めることにより、積層材料である発光層や後述する障壁層等のパターニングを可能とする。
【0044】
濡れ性変化成分層としては、上記のような光触媒含有層の他に、有機高分子樹脂層を用いることができる。ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリスチレン等の有機高分子は、紫外線、特に250nm以下の低波長成分を多く含む紫外線を照射することにより、高分子鎖が切断されて低分子化し、その結果、表面粗化が生じて濡れ性を変化させて高親水性(積層材料との親和性)となる。これを利用し、光照射部と非光照射部との濡れ性に大きな差を生じさせ、積層材料との親和性を高めることができ、積層材料のパターニングを可能とできる。
【0045】
ここで、高親水性とは、水との接触角が20°以下となることを意味し、本発明ではマイクロシリンジから水滴を滴下して30秒後に接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用いて測定されるものである。
【0046】
次に、発光層3について説明する。図1における発光層3は、単色のパターニングされたものとでき、また、R、G、B各発光層を交互に順次配列し、それぞれパターニング層上に積層したフルカラー構造とできるが、それぞれの発光層毎に(1)カソード/パターニング層/ホール注入層(バッファー層)/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層(バッファー層)/アノード電極、(2)カソード/ホール注入層(バッファー層)/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層(バッファー層)/パターニング層/アノード電極の形態とすることができる。
【0047】
発光層における発光材料としては、色素系としては、シクロペンタジエン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体、トリフェニルアミン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ピラゾロキノリン誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、シロール誘導体、チオフェン環誘導体、ピリジン環誘導体、ペリレン誘導体、オリゴチオフェン誘導体、トリフマニルアミン誘導体、オキサジアゾールダイマー、ピラゾリンダイマー等が例示される。
【0048】
また、金属錯体系としては、アルミキノリール錯体、ベンゾキノリノールベリリウム錯体、ベンゾオキサゾール亜鉛錯体、ベンゾチアゾール亜鉛錯体、アゾメチル亜鉛錯体、ポルフィリン亜鉛錯体、ユーロピウム錯体等であり、中心金属としてはAl、Zn、Be等、またはTb、Eu、Dy等の希土類金属を有し、配位子にオキサジアゾール、チアジアゾール、フェニルピリジン、フェニルベンゾイミダゾール、キノリン構造等を有する金属錯体が例示される。
【0049】
また、高分子系にあっては、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、ポリシラン誘導体、ポリアセチレン誘導体、ポリビニルカルバゾール等、ポリフルオレノン誘導体等が例示される。
【0050】
また、ドーピング材料としては、ペリレン誘導体、クマリン誘導体、ルブレン誘導体、キナクリドン誘導体、スクアリウム誘導体、ポルフィリン誘導体、スチリル色素、テトラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、デカシクレン、フェノキサゾン等が例示される。
【0051】
また、ホール注入層(バッファー層)の形成材料としては、フェニルアミン系、スターバースト型アミン系、フタロシアニン系、酸化バナジウム、酸化モリブデン、酸化ルテニウム、酸化アルミニウム等の酸化物、アモルファスカーボン、ポリアニリン、ポリチオフェン誘導体等が例示される。
【0052】
また、電子注入層(バッファー層)の形成材料としては、アルミリチウム、フッ化リチウム、ストロンチウム、酸化マグネシウム、フッ化マグネシウム、フッ化ストロンチウム、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、酸化アルミニウム、酸化ストロンチウム、カルシウム、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等が例示される。
【0053】
これらの材料にあって、一般に、高分子材料系はインクジェット法、塗布法、パターン印刷法による塗布法、低分子材料は蒸着法により成膜されるが、低分子材料を樹脂等に分散させて高分子材料同様に塗布法によってもよいし、また、高分子材料系にあっても逆に蒸着法により積層してもよい。
【0054】
また、上記(1)、(2)の形態で、電荷注入層、電荷輸送層、発光層の各層をそれぞれ別の層として設ける代わりに各機能を合わせ有する材料であれば兼ねたものとしてもよいし、また、それぞれの機能を有する材料の混合形態として兼ねたものとしてもよい。
【0055】
パターニング層上への発光層の形成方法としては、上述したように、インクジエット方式、パターン印刷により発光材料をパターニング塗布する方法、蒸着法等が挙げられる。インクジエット方式、印刷方式による場合には、パターニング層として、単色やR、G、Bの各発光層の形成位置をパターン露光した後、そのパターンに応じて、各色のインクをインクジェット装置、印刷装置によりパターン塗布すると、パターニング層における、単色、またはR、G、B3色のパターンに応じて、光を照射しない部位にあってはインクを撥くために、パターン形状に正確に各色インキを付着させることができ、パターン精度の良好なEL素子とできる。
【0056】
また、単色、またはR、G、B3色を、パターニング層上に均一塗布することにより形成することもできる。R、G、B3色の場合には、パターニング層として、R、G、Bにおけるいずれか1色の形成位置をパターン露光した後、いずれか1色のインクをディップコーティングし、光を照射しない部位にあってはインクを撥くことを利用して1色目のパターニングを行ない、次に、その上に、濡れ性変化成分層を均一塗布した後、2色目の形成位置をパターン露光し、同様に2色目のパターニングを行ない、最後に、さらに、濡れ性変化成分層を均一塗布した後、3色目の形成位置をパターン露光し、同様に3色目のパターニングを行なう。これにより、R、G、B3色の発光層を交互に配列させることができ、パターン精度の良好なEL素子とできる。
【0057】
また、単色、またはR、G、B3色を均一蒸着することにより形成することもできる。この場合には、濡れ性変化成分層のパターニングにより、光が照射した部位にあっては、蒸着層との結合性が高く、また、光が照射しない部分にあっては、蒸着層との結合性が低いことを利用し、光が照射しない部分の蒸着層を粘着テープ等を利用して容易に剥離除去できることを利用する。R、G、B3色の形成方法の場合は、上述した均一塗布法での形成方法と同様にして形成でき、パターン精度の良好なEL素子とできる。
【0058】
発光層形成材料は、インクジェット方式、パターン印刷方式、均一塗布方式にあっては水溶性溶液、有機溶剤溶液等とされて形成される。また、蒸着に際しては、高分子材料も可能であるが低分子材料の殆どが例示され、発光層の膜厚としては1nm〜2μm、好ましくは10nm〜200nmである。
【0059】
本発明における電極1、4としては、陽極材料としては酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、金、ポリアニリン等が例示され、また、陰極材料としては、MgAg等のマグネシウム合金、AlLi、AlCa、AlMg等のアルミニウム合金等が例示され、電極1、4を透明電極とすると直視型EL素子とでき、また、いずれか一方を反射電極とすることにより反射型EL素子とすることができる。電極1、4は、電極パターンマスクを介して、相互に直交するパターンに電極材料を、通常10nm〜1μmの膜厚に蒸着することにより、単純マトリックス型のEL素子に形成され、また、薄膜トランジスタを有する基板上に電極を設けてアクティブマトリックス型EL素子とされる。
【0060】
基板6としては、ガラス板等が例示されるが、EL素子に支持性を付与することのできる材料であれば限定されない。
【0061】
次に、図2、図3により、本発明の第2のEL素子について説明する。図2に示すEL素子は、第1のEL素子における発光層3の境界部分に障壁層7を設けたものであり、これにより電極間の導通をより防止できる。障壁層形成材料は、107 Ω・cm以上の抵抗を有する有機高分子材料を使用するとよく、好ましくは紫外線硬化型樹脂が使用される。また、障壁層を黒色等の暗色に着色したものとすることにより、より鮮明な表示を可能とする。障壁層7の膜厚は、0.01μm〜10μm、好ましくは0.1μm〜1μmとされるとよい。
【0062】
図2に示すEL素子は、電極1をパターン形成した後、濡れ性変化成分層2を形成する。ついで、電極パターンが形成されていない部位をパターン露光し、光照射部位とし、障壁形成材料を均一塗布等により塗布すると、光照射部位にのみ障壁形成材料を積層することができる。その後、障壁形成材料として紫外線硬化型樹脂を使用した場合、均一露光して、障壁形成材料を硬化させると共に電極パターン上の濡れ性変化成分層を光照射部位にかえる。ついで、発光層を図1同様にインクジェット方式等により塗布することにより、発光層を形成でき、図1同様にEL素子とできる。なお、図2にあって、発光層3と電極4を離して模式的に図示しているが、電極4は、発光層3上にもパターン蒸着されるものであり、電極4からの電荷注入を可能とするものである。
【0063】
図3に示すEL素子は、基板6上に、濡れ性変化成分層2を均一に形成した後、電極材料をスパッタでパターン蒸着させる。ついで、発光層形成材料を均一塗布法により塗布すると、電極上にのみ発光層を形成することができる。その後、パターン露光して発光層間の境界部分を光照射部位にかえた後、インクジェット法等により障壁形成材料を塗布して障壁層を形成でき、図1同様にEL素子とできる。図3に示すEL素子にあっては、図1、図2に示すEL素子と同様に、パターン精度が良好であると共に電極1、4からの発光層への電荷注入に優れ、発光効率の高いものとできる。なお、図3にあって、発光層3と電極4を離して模式的に図示しているが、電極4は、発光層上にパターン蒸着されるものであり、電極4からの電荷注入を可能とするものである。
【0064】
なお、図1にあっては、パターニング層2は電極1上に設けたが、図3に示すように、パターニング層2を基板6上に設けてもよく、パターン精度に優れるものとできるが、電極間の導通の問題がある。また、パターニング層2を発光層3上に設けてもよく、パターニング層の配置に関しては、電荷注入性を阻害しない限り、その配置には限定されなく、また、1層でも多数層でもよい。
【0065】
次に、本発明の第1のEL素子の製造方法について、図4により説明する。第1のEL素子は、まず、(a)に示すように、パターン電極1上に、濡れ性変化成分層を均一に塗布法により積層した後、(b)に示すように、電極パターンと同一パターンのマスクを使用して紫外線照射し、電極上の濡れ性変化成分層表面を光照射部位とする。
【0066】
次いで、電極パターン上部にインクジェット方式等により発光層を積層する。塗布液を使用して積層した場合には、パターニング層の光照射しない部位に塗布された発光層形成材料ははじかれ、電極上の光照射部位にのみ正確に発光層は積層される。蒸着により形成した場合には、光照射しない部位における発光層を粘着テープ等を利用して剥離・除去するとよい。最後に、図示は省略するが、対向パターン電極4を電極1と直交させてパターン蒸着して、第1のEL素子は製造される。
【0067】
第2のインクジェットの製造方法について、図5により説明する。第2のEL素子は、(b)に示すように電極パターンのネガパターンマスクを使用して紫外線照射し、電極間の境界部分における濡れ性変化成分層を光照射部位とする。
【0068】
次いで、電極パターン間にインクジェット方式等を使用して障壁層を積層する。塗布方式により積層した場合には、パターニング層の光照射しない部位に塗布された障壁層形成材料ははじかれ、光照射部位にのみ正確にパターニングされる。なお、蒸着により形成した場合には、光照射しない部位における発光層を粘着テープ等を利用して剥離・除去するとよい。
【0069】
さらに、(c)に示すように、紫外線を照射し、電極上の濡れ性変化成分層を光照射部位とし、(d)に示すように、障壁間であって、かつ電極上にインクジェット方式等を使用して発光層を積層する。
【0070】
最後に、図示は省略するが、対向パターン電極4を電極1と直交させてパターン蒸着して、第2のEL素子は製造される。
【0071】
第3のEL素子の製造方法について、図6により説明する。第3のEL素子は、まず、(a)に示すように、基板6上に、濡れ性変化成分層2を塗布した後、パターン電極を形成する。ついで、(b)に示すように、パターン電極上部に発光層をインクジェット方式等を使用して積層した後、(c)に示すように、パターン電極間の境界部分である、濡れ性変化成分層をマスクを介して光照射部位とする。ついで、(d)に示すように障壁層をインクジェット方式等を使用して積層する。最後に、図示は省略するが、対向パターン電極4を電極1と直交させてパターン蒸着して、第3のEL素子は製造される。
【0072】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明する。
【0073】
Figure 0003635615
上記組成の光触媒含有層用の塗布液を、洗浄したガラス基板上にスピンコーター塗布し、150℃、10分間の乾燥処理して加水分解、重縮合反応を進行させ、光触媒がオルガノシロキサン中に強固に固定された、膜厚20nmの透明な光触媒含有層を形成した。
【0074】
得られた光触媒含有層に、マスクを介して、水銀灯(波長365nm)により70mW/cm2 の照度で50秒間パターン照射した。光照射部位と非照射部位との水に対する接触角を、接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用い、マイクロシリンジから水滴を滴下して30秒後に測定した結果、非照射部位における水の接触角は142°であるのに対して、照射部位における水の接触角は10°以下であり、照射部位と非照射部位との濡れ性の相違によるパターン形成が可能であることを確認した。
【0075】
(有機EL層用塗布液の調製)
・ ポリビニルカルバゾール ・・・ 70重量部
・ クマリン6 ・・・ 1重量部
・ オキサジアゾール化合物 ・・・ 30重量部
・ 1,1,2−トリクロロエタン ・・・ 663重量部
上記の各成分の構造式は下記の通りである。
【0076】
【化2】
Figure 0003635615
【0077】
(EL素子の作製)
200μmの間隔で、かつ200μmの線幅に膜厚0.15μmでパターニングされたITO基板を洗浄した後、上記の光触媒含有層を20nmの膜厚で全面に上記と同様の方法で成膜した。次いで、電極パターンと同一パターンのマスクを使用して、水銀灯(波長365nm)により70mW/cm2 の照度で50秒間、ITO線幅上の光触媒含有層部位のみパターン照射を行なった。
【0078】
次いで、上記で作製した有機EL層用塗布液をディップコーターを使用して、パターン照射した光触媒含有層上に全面塗布すると、ITO電極の線幅上の照射部位にのみ有機EL層が積層された。これを80℃で乾燥することにより、膜厚100nmの発光層が照射部位にのみ形成された。
【0079】
上記と同じマスクを用いて、ITO電極及び有機EL層のパターンと直交するように、上部電極として、AlLi合金を150nmの膜厚で蒸着し、EL素子を作製した。
【0080】
ITO電極と上部AlLi合金電極をアドレス電極として駆動させたところ、表示性能に優れた単純マトリックス型の単色EL素子が得られた。
【0081】
(実施例2)
200μmのライン&スペース、膜厚150nmでパターニングされたAlLi合金(陰極)を有する基板を洗浄した後、実施例1記載の光触媒含有層を20nmの膜厚で全面に実施例1と同様の方法で成膜した。次いで、電極パターンと同一パターンのマスクを使用して、水銀灯(波長365nm)により70mW/cm2 の照度で50秒間、AlLi合金線幅上の光触媒含有層部位のみパターン照射を行なった。
【0082】
次いで、光触媒含有層上に、下記構造式
【0083】
【化3】
Figure 0003635615
【0084】
の発光材料を、電極パターンと同一パターンのマスクを使用し、成膜条件(真空度1×10-6 torr 、成膜速度2 /sec )で真空蒸着により、陰極パターン上に膜厚50nmで積層した。
【0085】
次いで、発光層がパターニングされた全面に、下記構造式
【0086】
【化4】
Figure 0003635615
【0087】
の正孔輸送材料を、成膜条件(真空度1×10-6 torr 、成膜速度2 /sec)で真空蒸着し、膜厚50nmで正孔輸送層を積層した。
【0088】
次いで、正孔輸送層上に、陰極及び有機EL層のパターンと直交するように、同一マスクを使用し、上部電極としてAu(陽極)を半透明の50nmの膜厚でパターン蒸着し、EL素子を作製した。
【0089】
AlLi合金電極と上部Au電極をアドレス電極として駆動させたところ、Greenに発光する表示性能に優れた単純マトリックス型の単色EL素子が得られた。
【0090】
(実施例3)
実施例1において、その有機EL層用塗布液に代えて、下記の塗布液を調製した。
【0091】
・緑色発光層用塗布液 ・・(実施例1と同じ有機EL層用塗布液)
・赤色発光層用塗布液 ・・(実施例1のクマリン6に代えてナイルレッドを使用)
・青色発光層用塗布液 ・・(実施例1のクマリン6に代えてペリレン化合物を使用)
上記の各成分の構造式は下記の通りである。
【0092】
【化5】
Figure 0003635615
【0093】
上記の各色の塗布液を、インクジェット装置を使用して、R、G、B3色の対応箇所にパターン照射したITO電極の線幅上の光触媒含有層上に、交互に配列するように塗り分けたのち、80℃、30分間乾燥させ、それぞれ、膜厚100nmの3色の発光層を光照射部位にのみ交互に形成した。
【0094】
さらに、実施例1同様に、マスクを用いて、ITO電極及び有機EL層のパターンと直交するように、上部電極として、AlLi合金を150nmの膜厚で蒸着し、EL素子を作製した。
【0095】
ITO電極と上部AlLi合金電極をアドレス電極として駆動させたところ、表示性能に優れた単純マトリックス型の3色EL素子が得られた。
【0096】
(実施例4)
実施例3において、インクジェット装置にかえて、グラビア印刷を使用して、交互に塗り分けた以外は、実施例3同様にしてEL素子を作製した。
【0097】
ITO電極と上部AlLi合金電極をアドレス電極として駆動させたところ、表示性能に優れた単純マトリックス型の3色EL素子が得られた。
【0098】
(実施例5)
200μmの間隔で、かつ200μmの線幅に膜厚0.15μmでパターニングされたITO基板を洗浄した後、上記の光触媒含有層を20nmの膜厚で全面に実施例1と同様の方法で成膜した。次いで、マスクを使用して、水銀灯(波長365nm)により70mW/cm2 の照度で50秒間、ITO電極が成膜されていない線幅上の光触媒含有層部位のみパターン照射を行なった。
【0099】
次に、UV硬化型樹脂(日本化薬(株)製PEG400DA)に対して、開始剤(チバスペシャリティケミカルズ(株)製ダロキュア1173)を5重量%添加したUV硬化樹脂液をディップコーターで塗布したところ、光照射されたITO電極が成膜されていない線幅上の光触媒含有層部位にのみ、UV硬化樹脂液が塗布積層された。
【0100】
これに、水銀灯(波長365nm)により70mW/cm2 の照度で全面に50秒間照射することにより、UV硬化樹脂が硬化し、厚さ0.2μm、200μm間隔の障壁層が形成され、また、同時に、ITO電極が成膜された線幅上の光触媒含有層部位の濡れ性を向上させ、接触角を殆ど0°とした。
【0101】
この状態で、実施例3で使用した緑色、赤色、青色のそれぞれの有機EL層用塗布液を、インクジェット装置を使用して、ITO電極線幅上の光触媒含有層上に交互に塗り分けた。これを80℃で乾燥させ、膜厚100nmの有機EL層が障壁間に形成された。
【0102】
さらに、実施例1同様に、同一マスクを用いて、ITO電極及び有機EL層のパターンと直交するように、上部電極としてAlLi合金を200μm線幅、200μm間隔、150nmの膜厚で蒸着し、EL素子を作製した。
【0103】
ITO電極と上部AlLi合金電極をアドレス電極として駆動させたところ、表示性能に優れた単純マトリックス型の3色EL素子が得られた。
【0104】
(実施例6)
洗浄したガラス基板上に、実施例1で記載した光触媒含有層塗液をスピンコーターで塗布し、150℃、10分間の乾燥処理して加水分解、重縮合反応を進行させ、光触媒がオルガノシロキサン中に強固に固定された、膜厚20nmの透明な光触媒含有層を形成した。この光触媒含有層上に、ITOを200μm線幅、200μm間隔、0.15μmの膜厚でスパッタした。
【0105】
次いで、実施例1の有機EL層用塗布液をビードコーターにより塗布すると、ITO層上にのみ、有機EL層用塗布液が塗布積層された。これをオーブンで80℃、30分間乾燥させ、100nmの膜厚の有機ELパターニング層が得られた。
【0106】
次に、有機EL層を形成した面側から、200μm線幅のマスクパターンを介して、有機EL層が形成されていない部位の光触媒含有層に、水銀灯(波長365nm)により70mW/cm2 の照度で50秒間照射した後、インクジェット装置を使用して実施例5記載のUV硬化樹脂液を塗布し、さらに、水銀灯(波長365nm)により70mW/cm2 の照度で50秒間、マスクを介してUV硬化樹脂液塗布部のみ照射して0.2μmの膜厚の障壁層を設けた。
【0107】
さらに、実施例1同様に、同一マスクを用いて、ITO電極及び有機EL層のパターンと直交するように、上部電極としてAlLi合金を200μm線幅、200μm間隔、150nmの膜厚で蒸着し、EL素子を作製した。
【0108】
ITO電極と上部AlLi合金電極をアドレス電極として駆動させたところ、表示性能に優れた単純マトリックス型の単色EL素子が得られた。
【0109】
(実施例7)
実施例6において、単色の有機EL層用塗布液にかえて、実施例3記載の緑色、赤色、青色の有機EL層用塗布液をインクジェット装置を使用して塗り分けた以外は、実施例6と同様にしてEL素子を作製したところ、表示性能に優れた単純マトリックス型の3色EL素子が得られた。
【0110】
【発明の効果】
本発明のEL素子は、発光層の正確なパターン精度が得られると共に表示性能にすぐれ、電極間の導通といった問題のないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明のEL素子の断面模式図である。
【図2】 図2は、本発明の他のEL素子の断面模式図である。
【図3】 図3は、本発明の他のEL素子の断面模式図である。
【図4】 図4は、本発明のEL素子の製造方法を説明するための図である。
【図5】 図5は、本発明の他のEL素子の製造方法を説明するための図である。
【図6】 図6は、本発明の他のEL素子の製造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1…電極、2…濡れ性変化成分層、3…発光層、4…電極、6…基板、7…障壁層、8…マスク

Claims (18)

  1. 2つのパターン電極間に、該パターンに対応して発光層が挟持されたエレクトロルミネッセンス素子において、前記2つのパターン電極間に光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層が少なくとも一層配置され、光照射部位と光照射しない部位における表面濡れ性の相違を利用して、パターン露光された濡れ性変化成分層上に前記発光層が積層されたものであることを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子。
  2. 2つのパターン電極間に、該パターンに対応して複数層の発光層が挟持されると共に、各発光層の境界部に位置して障壁層が挟持されるエレクトロルミネッセンス素子において、前記2つのパターン電極間に光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層が少なくとも一層積層され、光照射部位と光照射しない部位における表面濡れ性の相違を利用して、パターン露光された濡れ性変化成分層上に前記発光層および障壁層が積層されたものであることを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子。
  3. 2つのパターン電極間に該パターンに対応して複数層の発光層が挟持されると共に各発光層の境界部に位置して障壁層が挟持され、また、該発光層および障壁層が挟持されるパターン電極の反対側の一面に光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層が配置されたエレクトロルミネッセンス素子において、前記複数層の発光層が、光照射されない状態での濡れ性変化成分層とパターン電極との積層材料に対する表面濡れ性の相違を利用してパターン電極上に積層され、また、パターン電極間の境界部における前記濡れ性変化成分層を光照射部とし、前記障壁層が積層されたものであることを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子。
  4. 発光層が、電極上に、バッファー層、電荷輸送層の少なくとも1層を介して積層されたものである請求項1〜請求項3記載のいずれかであるエレクトロルミネッセンス素子。
  5. 光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層において、光照射した部位は高親水性であり、光照射しない部位は撥水性であることを特徴とする請求項1〜請求項4記載のいずれかであるエレクトロルミネッセンス素子。
  6. 光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層が、少なくとも光触媒とバインダーとからなる光触媒含有層であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかであるエレクトロルミネッセンス素子。
  7. 光触媒含有層における光触媒が、二酸化チタンであることを特徴とする請求項6記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  8. 光触媒含有層におけるバインダーが、クロロ、またはアルコキシシランを加水分解、重縮合して得られるオルガノポリシロキサンであることを特徴とする請求項6記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  9. 光触媒含有層におけるバインダーが、反応性シリコーンを架橋して得られるオルガノポリシロキサンであることを特徴とする請求項6記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  10. 光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層が、有機高分子樹脂からなることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかであるエレクトロルミネッセンス素子。
  11. パターン電極上に、光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層を積層した後、前記電極パターンに応じてパターン露光する工程、
    濡れ性変化成分層の光照射部位と光照射しない部位におけるそれぞれの表面濡れ性の相違を利用して、前記電極パターン上部に発光層を積層する工程、
    該積層上に対向パターン電極を積層する工程、
    とからなることを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  12. パターン電極上に、光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層を積層した後、前記電極パターン間の境界部を電極パターンのネガパターンを使用してパターン露光する工程、
    濡れ性変化成分層の光照射部位と光照射しない部位におけるそれぞれの表面濡れ性の相違を利用して、前記電極パターン間の境界部に障壁層を積層する工程、
    次いで、全面に光照射した後、障壁層間に発光層を積層する工程、
    該発光層及び障壁層上に対向パターン電極を積層する工程、
    とからなることを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  13. 基板上に、光照射により積層材料に対する表面濡れ性が向上する濡れ性変化成分層を積層した後、該濡れ性変化成分層上にパターン電極を形成する工程
    光照射されない状態での濡れ性変化成分層とパターン電極との積層材料に対する表面濡れ性の相違を利用して、前記パターン電極上に発光層を積層する工程、
    ついで、パターン電極間の境界部分である、前記濡れ性変化成分層を光照射部位とした後、障壁層を積層する工程、
    該発光層及び障壁層上に対向パターン電極を積層する工程、
    とからなることを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  14. 発光層が、バッファー層、電荷輸送層の少なくとも1層を介して積層されることを特徴とする請求項11〜請求項13のいずれかであるエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  15. 発光層、または障壁層の積層工程が、インクジェット法により行なわれることを特徴とする請求項11〜請求項14のいずれかであるエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  16. 発光層、または障壁層の積層工程が、均一塗布法により行なわれることを特徴とする請求項11〜請求項14のいずれかであるエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  17. 発光層、または障壁層の積層工程が、パターン印刷法により行なわれることを特徴とする請求項11〜請求項14のいずれかであるエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  18. 発光層、または障壁層の積層工程が、蒸着法により行なわれ、パターニング層の光照射しない部位における蒸着層を剥離することを特徴とする請求項11〜請求項14のいずれかであるエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
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