JP3635587B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、画像表示装置に関し、詳しくは、例えば強誘電性液晶を表示更新のための動作媒体として用い、電界の印加等によって更新された表示状態を保持可能な表示素子を備えた画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン映像の信号方式は、現行のNTSCやPALに加え、HDTVといった走査線数やアスペクト比等の方式の異なる信号形式が普及し、また現行のNTSCにおいても、HDTVと同じアスペクト比のワイド放送があり、CRTに代表される画像表示器においても、アスペクト比が現行放送に合わせた4:3のものと、HDTVやワイド放送に対応した16:9のものがある。
【0003】
しかしながら、同じ画像表示器を用いて、表示器のアスペクト比にあった映像信号も、アスペクト比の異なる信号形式の映像信号も表示したいという要求が高まっている。
【0004】
そこで、アスペクト比の異なる信号形式の映像信号を表示する際には、画像表示器の画像表示領域の左右端もしくは上下端に無信号領域を形成し、例えば黒表示を行うことで対応している。
【0005】
また、パーソナルコンピュータ等の情報端末機器の情報表示装置においても、同時にテレビジョン映像信号等のアナログ信号表示をしたいという要求が高まっている。
【0006】
また、画像表示装置の小型化、消費電力低減の要求から、CRTに変わるものの一つとして液晶表示装置がある。液晶表示装置としては従来よりTFT方式やSTN方式が知られているが、このような液晶表示装置においても前述の如き表示器とはアスペクト比の異なる信号形式の映像信号も表示したいという要求がある。その方法については、例えばHDTV方式のテレビジョン映像信号を表示するためのアスペクト比、走査線数を持った表示器に、現行のNTSC方式のテレビジョン映像信号を表示する方法が、特開平5−83658号公報等に記載されている。
【0007】
液晶表示装置として、前述のTFT方式やSTN方式とは異なる駆動法を用いる強誘電性液晶(以下、FLC(Ferroelectric LiquidCrystal)という)の液晶セルを用いた画像表示器(以下、FLCD(FLCディスプレイ)という)があり、その特徴の一つは、その液晶セルが電界の印加に対して表示状態の保存性を有することにある。すなわち、FLCDは、その液晶セルが充分に薄いものであり、その中の細長いFLCの分子は、電界の印加方向に応じて第一の安定状態または第二の安定状態に配向し、電界を除いてもそれぞれの配向状態を維持する。このようなFLC分子の双安定性により、FLCDは記憶性を有する。このようなFLCおよびFLCDの詳細は、例えば特願昭62−76357号公報に記載されている。
【0008】
この結果、FLCDを駆動する場合には、CRTや他の液晶表示器と異なり、表示画面の連続的なリフレッシュ駆動の周期に時間的な余裕ができ、また、その連続的なリフレッシュ駆動とは別に、表示画面上の変更に当たる部分のみの表示状態を更新する、部分書換駆動が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように画像表示器と異なるアスペクト比の信号形式の映像信号を表示する際には、画像表示器の画像表示領域の左右端もしくは上下端に無信号領域を形成し、例えば黒表示を行うことで対応する方法があるが、CRTやTFT、STNといった従来の液晶画像表示においては、この無信号領域を形成するために、信号処理によって映像信号に無信号領域を挿入したり、液晶画像表示装置の走査電極、信号電極の走査クロック周波数を変化させたりといった煩雑な処理が必要であり、また無信号領域も、画像信号表示領域と同様に走査し、画素を駆動しなければならず、駆動周波数が高速になり、回路の高速化によるコストの上昇、不要輻射ノイズを発生するなどの問題が生じている。また、パーソナルコンピュータ等の情報端末機器の情報表示装置において、同時にテレビジョン映像信号等のアナログ信号表示をする場合には、テレビジョン映像信号等のアナログ信号を一旦情報端末機器内でディジタル信号に変換し、情報端末機器内のメモリに蓄え、加工をして情報信号とテレビジョン映像信号を合成した形で出力しなければならず、回路の大規模化、コストの上昇等の問題が生じている。
【0010】
本発明の目的は、このような従来技術の問題点に鑑み、画像表示装置において、装置と異なるアスペクト比の信号形式の映像信号をより容易に表示できるようにすることにある。また、アナログ形式とディジタル形式の双方の映像信号の同時表示に対応できるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明では、入力映像信号に基づき画像表示器上に順次リフレッシュしつつ画像を表示する画像表示装置において、前記入力映像信号は、アスペクト比を含む方式が異なる複数のアナログ形式の入力映像信号、およびディジタル形式の入力映像信号であり、複数の前記入力映像信号のうちから2以上を選択し、選択した信号を所定のタイミングで切り替えながら出力する選択切替手段と、前記選択切替手段により選択されるアナログ形式の映像信号から同期信号を分離する同期分離回路と、そのアナログ形式の映像信号をディジタル形式の映像信号に変換するA/Dコンバータと、選択されまたは変換されたディジタル形式の映像信号を1水平期間記憶するラインメモリと、このラインメモリに前記同期信号に基づいてリフレッシュタイミングの情報を送ってその映像信号を前記画像表示器に送出させるリフレッシュ制御回路と、選択される各映像信号に対してそれに基づく表示が行なわれるべき前記画像表示器上の画像表示領域を割り当てる割当手段とを備え、画像表示器は記憶性を有するものであることを特徴とする。
【0015】
記画像表示器は例えば、走査電極群と信号電極群、およびこの走査電極群と信号電極群との間に配置した強誘電性液晶を有し、この走査電極群と信号電極群との交差部にマトリクス状に画素が形成された液晶表示器であり、前記強誘電性液晶の一方の閾値電圧を越えた電圧の印加によって形成される第一の配向状態の画素と、他方の閾値を越えた電圧の印加によって形成される第二の配向状態の画素とによって画像を表示するものであることを特徴とする。
【0016】
この場合、例えば、前記信号電極群を駆動するための、それぞれが複数の前記信号電極に接続された複数の信号電極駆動回路であってその複数の信号電極駆動回路によりすべての信号電極を駆動するものと、前記走査電極群を駆動するための、それぞれが複数の前記走査電極に接続された複数の走査電極駆動回路であってその複数の走査電極駆動回路によりすべての前記走査電極を駆動するものとを備え、前記複数の信号電極駆動回路および複数の走査電極駆動回路のうち所定のものを選択して順次駆動させることにより、前記表示枠制御回路または前記画像表示領域の割当てを行なうものである。
【0017】
前記リフレッシュ手段は、前記画像表示領域以外の表示領域の画素には、例えば前記映像信号の垂直同期期間よりも長い周期で、あるいは前記映像信号の垂直ブランキング期間に、前記第一の配向状態もしくは第二の配向状態を形成し、リフレッシュするものである。
【0018】
【作用】
この構成において、画像表示器は記憶性を有するため、画像表示領域外の画素は映像信号選択時に1度もしくは映像信号の垂直同期期間よりも十分に長い周期でリフレッシュ動作すれば良く、したがって、映像信号に無信号状態を挿入する等の信号処理の必要なしに、表示器とアスペクト比の異なる映像信号の表示が行なわれる。また、複数のアナログ形式の映像信号と、情報端末からのディジタル形式の情報信号の入力を、時分割で選択することにより、複数の画像/情報信号が、画面上に割り当てられ、同時に表示される。したがって、ディスプレイ単体によってマルチメディアデバイスとしての役割を果たす作用がある。
【0019】
すなわち、画像表示器として、記憶性を有する、FLCD等を用いるようにしたため、画像表示器とアスペクト比の異なる映像信号を表示する際には、信号処理によって映像信号に無信号領域を挿入したり、液晶画像表示装置の走査電極、信号電極の走査クロック周波数を変化させたりといった煩雑な処理を必要とせず、簡易に無信号領域を形成し、かつ無信号領域においては、映像信号の垂直同期期間よりも長い周期で、リフレッシュ動作をすることにより画像表示領域の駆動周波数を変更することなく表示が行なわれる。
【0020】
また、パーソナルコンピュータ等の情報端末機器の情報表示装置において、情報端末機器内での信号処理を一切必要とせず、アスペクト比の異なる複数のアナログ形式の映像信号と、情報端末からのディジタル形式の情報信号の入力を、時分割で選択することにより、複数の画像/情報信号を、画面を分割し、同時に表示することが可能となる。
【0021】
【実施例】
以下、図面に従い本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例に係る液晶表示装置のブロック図であり、1は強誘電性液晶表示器、2は信号電極ドライバ、3は走査電極ドライバ、4は信号電極、5は走査電極、6は信号電極4と走査電極5の交差部に設けられた画素、7は映像信号を選択する選択信号、8(8a、8b、8c)はそれぞれ異なる形式のアナログ形式の映像信号の入力端子、9はディジタル形式の映像信号の入力端子、10はこれらの映像信号を時分割にスイッチングする選択手段、11は選択されたアナログ形式の映像信号から同期信号を分離する同期分離回路、12は同期分離回路11から分離された同期信号、13は同期分離回路11によって同期信号が分離されたアナログ形式の映像信号をディジタル形式の信号に変換するA/Dコンバータ、14はA/Dコンバータ13の出力信号を1水平期間記憶するラインメモリ、15は選択信号7、同期信号12に従って強誘電性液晶表示器1の画像表示領域を決定し、それに従って信号電極ドライバ2、走査電極ドライバ3およびラインメモリ14を制御する表示枠制御回路、16は表示枠制御回路15によって決定される画像表示領域の位置や大きさを調節する調節手段、17はラインメモリ14への書込み、読出し信号、およびリフレッシュ制御回路21へのクロック信号、18は表示枠制御回路15に従って信号電極ドライバ2を駆動する駆動パルス、19は表示枠制御回路15に従って走査電極ドライバ3を駆動する駆動パルス、20はラインメモリ14の出力信号、21は画像表示領域外の画素をリフレッシュするリフレッシュ制御回路、22は表示枠制御回路15に送られるリフレッシュ制御信号、23はラインメモリ14に送られるリフレッシュ画像情報信号である。
【0022】
なお、本実施例では表示器として強誘電性液晶を用いた表示器を用いた場合について詳しく説明するが、本発明はこれに限られず、すべての記憶性を有する表示器において有効であることは言うまでもない。
【0023】
強誘電性液晶表示器1の走査線数および信号線数は、表示する映像信号に合わせるのがふさわしい。例えばアナログ形式映像信号入力端子8から入力する映像信号の1つとしてNTSC方式、PAL方式といった現行のアスペクト比4:3のテレビジョン信号がある場合、液晶表示器の走査線数は約400行、もしくはその半分の200行の画素で構成され、またその信号帯域から800〜400列の画素で構成されるが、同時に入力端子8から入力する映像信号の1つとしてHDTV方式のテレビジョン信号の場合は走査線数が1125本、信号帯域が30MHz、アスペクト比が16:9であり、表示器としては1000行×1600列以上のマトリクスが望ましい。またパーソナルコンピュータ等の情報端末機器に接続する際には、例えばSVGA規格に適合した1024行×1280列のマトリクスが望ましい。本発明においては複数の形式の異なる映像情報を表示するため、表示器の走査線数および信号線数はもっとも頻繁に使われる用途に合わせるのが適する。以下、例として、SVGA規格に合わせた表示器を用いる場合について説明する。
【0024】
入力端子8a、8b、8cもしくは入力端子9から入力される映像信号は、選択信号7に従って、選択手段10により1つが選択される。選択された映像信号は、ディジタル形式の映像信号である場合は、直接ラインメモリ14に入力される。選択された映像信号がアナログ形式の映像信号である場合には、同期分離回路11に入力され、同期信号12と映像情報とに分離される。分離された同期信号は表示枠制御回路15に入力され、他方、映像情報はA/Dコンバータ13に入力される。A/Dコンバータ13において、ディジタル形式に変換された映像信号はラインメモリ14に入力される。
【0025】
図2は表示枠制御回路15の内部ブロック図である。24a、24b、24c、24dはそれぞれ形式の異なる映像信号、例えば入力端子8a、8b、8c、9からの映像信号の画像表示領域を記憶する記憶手段(SRAM)である。25a、25b、25c、25dおよび26a、26b、26c、26dは、それぞれ対をなして選択信号7によってオン状態、オフ状態を制御されるスイッチである。27はクロック信号および表示器駆動パルスの発生回路である。
【0026】
選択信号7により、スイッチ25aと26a、25bと26b、25cと26c、25dと26dのそれぞれの組のスイッチのいづれか一組が、オン状態となる。記憶手段24a、24b、24c、24dのうち、スイッチがオン状態となったものには、調節手段16からの調節信号が入力され、表示枠の位置および大きさが修正される。修正された表示枠の情報はクロック信号および表示器駆動パルス発生回路27に入力される。クロック信号および表示器駆動パルス発生回路27は、同期信号12を基準として、ラインメモリ14の書込みおよび読出しならびにリフレッシュ制御回路21へのクロック信号17、信号電極ドライバ駆動パルス18、走査電極駆動パルス19を発生する。
【0027】
ラインメモリ14の書込みおよび読出しクロック信号17のタイミングチャートを図3に示す。
【0028】
図3(a)は、強誘電性表示器1と走査線数およびアスペクト比がほぼ同じ映像信号を表示する際のタイミングチャートである。17aはラインメモリ14の書込みクロック、28はA/Dコンバータ13の出力信号もしくは選択手段10によりディジタル形式の映像信号が選択された場合の出力信号、17bはラインメモリ14の読出しクロック、20aは強誘電性液晶表示器1の信号電極ドライバ2へ送られるラインメモリ14の出力信号である。
【0029】
書込みクロック17aのパルス周期および位相は同期信号12と同じであり、周期は1水平期間1Hである。書込みクロック17aによりディジタル形式の映像信号28がラインメモリ14に読み込まれ、1水平期間分の信号が記憶される。記憶された信号は、読出しクロック17bにより1水平期間遅れた位相で信号20aとして出力され、強誘電性液晶表示器1の信号電極ドライバ2に入力される。
【0030】
図3(b)は、強誘電性表示器1よりも走査線数が1/2以下の映像信号を表示する際のタイミングチャートである。17cはラインメモリ14の読出しクロック、20bはラインメモリ14の出力信号である。
【0031】
書込みクロック17aによりディジタル形式の映像信号28がラインメモリ14に読み込まれ、1水平期間分の信号が記憶される。記憶された信号は、読出しクロック17cにより、1/2H遅れた位相で2回ずつ信号20bとして出力され、強誘電性液晶表示器1の信号電極ドライバ2に入力される。従って、強誘電性液晶表示器1では2走査線毎に同じ映像信号を表示し、映像信号の走査線数の2倍の走査線の画素を駆動する。
【0032】
図3(c)は、強誘電性表示器1よりも走査線数が多い映像信号もしくはアスペクト比が横長であり、走査線の間引きを必要とする映像信号を表示する際のタイミングチャートである。図では4水平走査期間に1回の間引きを行う場合の例を示す。17dはラインメモリ14の読出しクロック、20cはラインメモリ14の出力信号である。
【0033】
書込みクロック17aによりディジタル形式の映像信号28がラインメモリ14に読み込まれ、1水平期間分の信号が記憶される。記憶された信号は、4水平走査期間に1回の周期でパルスが欠落する読出しクロック17dにより、1水平走査期間遅れた位相で、4水平走査期間に一回映像信号が間引かれて、信号20cとして出力され、強誘電性液晶表示器1の信号電極ドライバ2に入力される。強誘電性液晶表示器1では読出しクロック17dに同期して走査電極5を駆動することにより、縦方向に3/4に間引かれた映像を表示する。
【0034】
図4は強誘電性液晶表示器1の内部ブロック図である。18aは信号電極側チップセレクト信号、18bは信号電極側スタートパルス、18cは映像信号クロックパルス、18dは信号電極側クロックパルスである。19aは走査電極側チップセレクト信号、19bは走査電極側スタートパルス、19cは走査電極側クロックパルスである。29a〜29eは信号電極ドライバIC、30a〜30fは走査電極ドライバICである。
【0035】
信号電極ドライバ2は、チップセレクト信号18aによって、信号電極ドライバIC29a〜29eのうち、どの範囲で走査を行うか決定される。ディジタル映像信号20に同期して、スタートパルス18bにより走査が開始され、クロックパルス18cにより順次信号電極を選択し、信号電極ドライバIC29a〜29eにより、液晶を駆動するために昇圧された映像信号を信号電極に供給する。映像信号20の1水平期間周期で、チップセレクト信号18aで決定された範囲の信号電極を一巡する。
【0036】
走査電極ドライバ3は、チップセレクト信号19aによって、走査電極ドライバIC30a〜30fのうち、どの範囲で走査を行うか決定される。ディジタル映像信号20に同期して、スタートパルス19bにより走査が開始され、クロックパルス19cにより順次走査電極を選択する。クロックパルス19cは、ラインメモリ14の読出しクロック(図3の17b、17c、17d)に同期している。映像信号20の1垂直期間周期で、チップセレクト信号19aで決定された範囲の走査電極を一巡する。
【0037】
強誘電性液晶表示器1とアスペクト比および走査線数がほぼ等しい映像信号を表示する際には、チップセレクト信号18aは信号電極ドライバIC29a〜29e全てを選択し、チップセレクト信号19aは走査電極ドライバIC30a〜30f全てを選択する。
【0038】
この時の強誘電性液晶表示器1内の信号電極ドライバ2のタイミングチャートを図11(a)に示す。図中38a〜38eはそれぞれ信号電極ドライバIC29a〜29eの内部のデータラッチパルスである。信号電極ドライバIC29a〜29eは、信号電極ドライバスタートパルス18bにより信号電極ドライバIC29aの先頭からデータラッチを開始するようリセットされ、映像信号クロックパルス18cに同期して、ディジタル映像信号20からデータをラッチし、信号電極ドライバIC29aのデータラッチが終了すると、順次信号電極ドライバIC29b、29c、29d、29eが順にデータをラッチし、選択された全ての信号電極のデータがラッチされたのち、信号電極クロックパルス18dに同期して信号電極の駆動を開始する。
【0039】
また、この時の強誘電性液晶表示器1内の走査電極ドライバ3のタイミングチャートを図13(a)に示す。図中39a〜39fはそれぞれ信号電極ドライバIC30a〜30fが接続された走査電極を駆動している状態を表す。走査電極ドライバIC30a〜30fは、走査電極ドライバスタートパルス19bにより走査電極ドライバIC30aの先頭から走査が開始されるようリセットされ、走査電極ドライバクロック19cに同期して、走査電極を走査し、走査電極ドライバIC30aの走査が終了すると、順次走査電極ドライバIC30b、30c、30d、30e、30fを選択することで、全ての走査電極を駆動する。ここで、走査電極クロックパルス19cは信号電極クロックパルス18dに同期した信号である。
したがって、強誘電性液晶表示器1には、図5(a)に示す如く映像が表示される。
【0040】
また、強誘電性液晶表示器1とアスペクト比が等しく、走査線数がほぼ1/2である映像信号を表示する際には、ラインメモリ14を前述の図3(b)の如く制御し、2走査線毎に同じ映像信号を表示することによって、図5(a)の如く映像を表示することができる。この時の強誘電性液晶表示器1内の信号電極ドライバ2および走査電極ドライバ3のタイミングチャートはそれぞれ前述の図11(a)および図13(a)と同様である。
【0041】
強誘電性液晶表示器1よりもアスペクト比が横長である映像信号を表示する際には、チップセレクト信号18aは信号電極ドライバIC29a〜29e全てを選択し、チップセレクト信号19aは走査電極ドライバICのうち30b〜30eを選択し、ラインメモリ14を前述の図3(c)の如く制御する。この時の強誘電性液晶表示器1内の信号電極ドライバ2のタイミングチャートは前述の図11(a)に示すとおりである。また、この時の強誘電性液晶表示器1内の走査電極ドライバ3のタイミングチャートを図13(b)に示す。走査電極ドライバIC30a〜30fは、走査電極ドライバスタートパルス19bにより、チップセレクト信号19aにより選択された走査電極ドライバIC30bの先頭から走査が開始されるようリセットされ、走査電極ドライバクロック19cに同期して、走査電極を走査し、走査電極ドライバIC30bの走査が終了すると、順次走査電極ドライバIC30c、30d、30eを選択することで、チップセレクト信号19aにより選択された走査電極ドライバICに接続された走査電極を駆動する。従って強誘電性液晶表示器1には、図5(b)の如く映像が表示される。
【0042】
また、調節手段16により、表示枠制御回路15の画像表示領域位置を変更し、チップセレクト信号19aが走査電極ドライバIC30a〜30d、もしくは30c〜30fを選択した際の強誘電性液晶表示器1内の走査電極ドライバ3のタイミングチャートを図14(a)および図14(b)に示す。これにより強誘電性液晶表示器1には、図5(c)、(d)の如く映像が表示される。
【0043】
強誘電性液晶表示器1よりもアスペクト比が縦長である映像信号を表示する際には、チップセレクト信号18aは信号電極ドライバICのうち29b〜29dを選択し、チップセレクト信号19aは走査電極ドライバIC30a〜30fを選択する。
【0044】
この時の強誘電性液晶表示器1内の信号電極ドライバ2のタイミングチャートを図11(b)に示す。信号電極ドライバIC29a〜eは、信号電極ドライバスタートパルス18bにより、チップセレクト信号18aにより選択された信号電極ドライバIC29bの先頭からデータラッチが開始されるようリセットされ、信号電極ドライバIC29bのデータラッチが終了すると、29b、29c、29dの順にデータをラッチし、信号電極ドライバクロック18dに同期して、接続された信号電極を駆動する。従って強誘電性液晶表示器1には、図6(a)の如く映像が表示される。
【0045】
また、調節手段16により、表示枠制御回路15の画像表示領域位置を変更し、チップセレクト信号18aを信号電極ドライバIC29a〜29c、もしくは29c〜29eを選択した際の強誘電性液晶表示器1内の信号電極ドライバ2のタイミングチャートを図12(a)および図12(b)に示す。これにより強誘電性液晶表示器1には、図6(b)、(c)の如く映像が表示される。
【0046】
図5および図6における31は画像表示領域外の画素であり、リフレッシュ回路21により制御される。リフレッシュ回路21は、選択信号7により映像信号選択時、もしくは表示枠制御回路15からの映像信号の垂直期間に同期したクロックをカウントすることにより、映像信号よりも十分長い周期、具体的には600〜6000倍の周期で画素を書き換えるよう、ラインメモリ14にリフレッシュ映像信号を送り、表示枠制御回路15にリフレッシュ信号22を送る。表示枠制御回路15は画像表示領域外の画素もしくはすべての画素を書き換えるよう、信号電極駆動パルス18および走査電極駆動パルス19により信号電極4および走査電極5を選択する。ラインメモリ14から強誘電性液晶表示器1の信号電極ドライバ2に入力されたリフレッシュ映像信号は、信号電極ドライバICにより、液晶を駆動するために昇圧されて信号電極に供給され、画素に書き込まれる。
【0047】
強誘電性液晶表示器1はその特徴として、前述のように、その液晶セルが電界の印加に対して表示状態の保存性を有するので、画像表示領域の画素は、一度書き込めば良い。リフレッシュ駆動する際にも、映像信号の垂直周期より十分遅い周期で良く、映像信号の垂直同期期間を使って順次書き換えることが可能であり、映像信号そのものには信号処理を加えることなく強誘電性液晶表示器1とはアスペクト比の異なる映像信号を表示することができるという効果がある。
【0048】
図7は本発明の他の実施例に係る液晶画像表示装置のブロック図である。この装置は、選択信号カウンタ回路32により選択信号7を時分割に切り替えることにより、同時に複数の映像を表示するようにしたものである。入力端子8a、8b、8cもしくは入力端子9から入力される映像信号のうち少なくとも2つの映像信号は、時分割に切り替わる選択信号7に従って、選択手段10により時分割に選択される。選択信号7は、選択される映像信号の垂直同期信号に同期して切り替えられる。図9は本実施例における表示枠制御回路33の内部ブロック図である。本実施例においては調節手段16から表示枠制御回路33内の、画像表示領域を記憶する記憶手段(SRAM)24a、24b、24c、24dのそれぞれに独立に調節信号が送られる。
【0049】
選択信号7により、時分割にスイッチ26a、26b、26c、26dのいづれかがオン状態となる。記憶手段24a、24b、24c、24dのうち、スイッチがオン状態となった記憶手段から、画像表示領域の情報がクロック信号および表示器駆動パルス発生回路27に入力される。クロック信号および表示器駆動パルス発生回路27は、同期信号12を基準として、ラインメモリ14への書込みおよび読出しおよびリフレッシュ制御回路21へのクロック信号17、信号電極ドライバ駆動パルス18、走査電極駆動パルス19を発生する。
【0050】
これにより、図8(a)に示すように、強誘電性液晶表示器1に、同時に複数の異なる形式の映像信号を表示することができる。選択信号7がそれぞれの信号の1フレームもしくは数フレームごとに交互に切り替わる場合、それぞれの映像信号のフレーム周波数は、実質的に遅くなるが、(例えば同じフレーム周波数の映像信号2つを同時に表示する場合、それぞれの映像信号のフレーム周波数は1/2になる)同時に2つの映像信号を視聴することができる。また、図8(b)の如く、一方の映像信号が静止画もしくは動きの非常に少ない映像である場合には、選択信号7の切り替えを他方の1/10〜1/1000、もしくは1秒〜数十秒に1回切り替わるように調節することにより、動画の品質を殆ど損なうことなく同時に静止画もしくは動きの非常に少ない映像を表示することができる。
【0051】
図10は選択信号カウンタ回路32の一例を示す図である。同図において、34は垂直同期信号をクロック入力するバイナリカウンタ、35はAND回路、36はDフリップフロップ、37は選択信号発生回路である。また、この選択信号カウンタ回路32において、映像信号入力端子8aに動画を入力し、映像信号入力端子8bに静止画もしくは動きの非常に少ない映像を表示する際のタイミングチャートを図15に示す。40はDフリップフロップ36の出力信号、41は同期信号分離回路11の出力信号である。
【0052】
本例では一方の映像信号が、他方の1/100の割合で選択され、選択手段10は、Dフリップフロップ36の出力信号40がLow(ロー)である時、映像信号入力端子8aから入力される映像信号を選択し、Dフリップフロップ36の出力信号40がHigh(ハイ)である時、映像信号入力端子8bから入力される映像信号を選択する場合について説明する。バイナリカウンタ34はクロック入力の垂直同期信号12によりカウント動作する。バイナリカウンタ34の出力が十進数“100”以下の時は、Dフリップフロップ36の出力信号40はLowであるから、選択手段10は映像信号入力端子8aの映像信号を選択し、同期信号分離回路11により、映像信号8aから分離された垂直同期信号12が選択信号カウンタ回路32に入力される。バイナリカウンタ34の出力が“100”、すなわちQ2、Q5、Q6の出力が初めて全てHigh状態になると、AND回路35の出力がHighになる。AND回路35の出力は、バイナリカウンタ34のリセット端子RSTに入力され、バイナリカウンタ34をリセットすると同時に、Dフリップフロップ36に入力される。Dフリップフロップ36は、クロック入力される垂直同期信号12に同期して、入力された信号を選択信号発生回路37に送る。選択信号発生回路37は、Dフリップフロップの出力信号40がLowもしくはHighとなるのに従って、映像信号入力端子8a、8bのいづれかに入力されている映像信号に合わせて、選択手段10をスイッチングするよう、選択信号7を出力する。従って、同期信号分離回路11の出力信号は図15の12の如くなり、前述の表示枠制御回路33内の画像表示領域を記憶する記憶手段24a〜24dによりそれぞれ設定される強誘電性液晶表示器1の表示領域に対し、例えば図8()の如く映像信号が表示される。
【0053】
また、図8()の如く、テレビジョン信号を表示する際に、同時に裏番組を確認する際には、前述と同様に選択信号7の切り替えを、主表示画面の1/10〜1/1000、もしくは1秒〜数十秒に1回切り替わるように調節することにより、主表示画面の品質を殆ど損なうことなく同時に裏番組の映像を表示することができる。
【0054】
以上のように、本実施例によれば、表示装置単体で、映像信号に複雑な信号処理を施すことなく、簡易な回路構成で、複数の形式の異なる映像信号を同時に表示することが可能となる効果がある。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、強誘電性液晶を用いた液晶表示器に代表される、記憶性を有する画像表示器を使用する画像表示装置において、映像信号に無信号状態を挿入する等の信号処理を必要とせず、画像表示器とアスペクト比の異なる映像信号の表示を実現する効果がある。また、画像表示領域外の画素は映像信号選択時に1度もしくは映像信号の垂直同期期間よりも十分に長い周期でリフレッシュ動作することが可能となる。また、複数のアナログ形式の映像信号と、ディジタル形式の情報信号の入力を、時分割で選択することにより、複数の画像/情報信号を、画面を分割し、同時に表示することを可能とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る液晶表示装置のブロック図である。
【図2】 図1の装置における表示枠制御回路のブロック図である。
【図3】 図1の装置におけるラインメモリのタイミングチャートである。
【図4】 図1の装置における強誘電性液晶表示器のブロック図である。
【図5】 図1の装置における画像表示器の表示画面例を示す図である。
【図6】 図1の装置における画像表示器の他の表示画面例を示す図である。
【図7】 本発明の他の実施例に係る液晶表示装置のブロック図である。
【図8】 図7の装置における画像表示器の表示画面例を示す図である。
【図9】 図7の装置における表示枠制御回路のブロック図である。
【図10】 図7の装置における選択信号カウンタ回路の等価回路図例を示す図である。
【図11】 図1の装置における信号電極ドライバのタイミングチャートである。
【図12】 図1の装置における信号電極ドライバの他のタイミングチャートである。
【図13】 図1の装置における走査電極ドライバのタイミングチャートである。
【図14】 図1の装置における走査電極ドライバの他のタイミングチャートである。
【図15】 図7の装置における静止画もしくは動きの非常に少ない映像を表示する際のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1:強誘電性液晶表示器、2:強誘電性液晶表示器1の信号電極ドライバ、3:強誘電性液晶表示器1の走査電極ドライバ、4:強誘電性液晶表示器1の信号電極、5:強誘電性液晶表示器1の走査電極、6:強誘電性液晶表示器1の画素、7:選択信号、8a,8b,8c:アナログ形式映像信号入力端子、9:ディジタル形式映像信号入力端子、10:選択手段、11:同期分離回路、12:同期信号、13:A/Dコンバータ、14:ラインメモリ、15:表示枠制御回路(第1の実施例に係わる)、16:調節手段、17:ラインメモリ14およびリフレッシュ制御回路21のクロック信号、17a:ラインメモリ14の書込みクロック、17b,17d,17c:ラインメモリ14の読出しクロック、18:信号電極ドライバ駆動パルス、18a:信号電極ドライバチップセレクト信号、18b:信号電極ドライバスタートパルス、18c:映像信号クロックパルス、18d:信号電極ドライバクロックパルス、19:走査電極ドライバ駆動パルス、19:走査電極ドライバチップセレクト信号、19:走査電極ドライバスタートパルス、19:走査電極ドライバクロックパルス、20,20a,20b,20c:ラインメモリ14の出力映像信号、21:リフレッシュ制御回路、22:リフレッシュ制御信号、23:リフレッシュ画像情報信号、24a,24b,24c,24d:画像表示領域記憶手段、25a,25b,25c,25d:スイッチ、26a,26b,26c,26d:スイッチ、27:クロック信号および画像表示器駆動パルス発生回路、28:ラインメモリ14の入力映像信号、29a〜e:信号電極ドライバIC、30a〜f:走査電極ドライバIC、31:画像表示領域画素、32:選択信号カウンタ回路、33:表示枠制御回路(第2の実施例に係わる)、34:バイナリカウンタ、35:AND回路、36:Dフリップフロップ、37:選択信号発生回路。

Claims (1)

  1. 入力映像信号に基づき画像表示器上に順次リフレッシュしつつ画像を表示する画像表示装置において、
    前記入力映像信号は、アスペクト比を含む方式が異なる複数のアナログ形式の入力映像信号、およびディジタル形式の入力映像信号であり、
    複数の前記入力映像信号のうちから2以上を選択し、選択した信号を所定のタイミングで切り替えながら出力する選択切替手段と
    前記選択切替手段により選択されるアナログ形式の映像信号から同期信号を分離する同期分離回路と、
    そのアナログ形式の映像信号をディジタル形式の映像信号に変換するA/Dコンバータと、
    選択されまたは変換されたディジタル形式の映像信号を1水平期間記憶するラインメモリと、
    このラインメモリに前記同期信号に基づいてリフレッシュタイミングの情報を送ってその映像信号を前記画像表示器に送出させるリフレッシュ制御回路と、
    選択される各映像信号に対してそれに基づく表示が行なわれるべき前記画像表示器上の画像表示領域を割り当てる割当手段と
    を備え、画像表示器は記憶性を有するものであることを特徴とする像表示装置。
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