JP3633722B2 - 正帯電性荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー - Google Patents

正帯電性荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真等に用いられる静電荷像現像用トナー、及び、その静電荷像現像用トナー等に用いられる正帯電性荷電制御剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
電子写真法を利用した複写機やプリンター等においては、無機又は有機光導電材料を含有する感光層を備えた感光体上に形成された静電潜像を現像するために、着色剤及び定着用樹脂等からなる種々の乾式又は湿式トナーが用いられている。乾式トナーを用いる現像方法としては、トナーとキャリアとが混合されてなる二成分系現像剤を用いる方法と、キャリアと混合せずにトナー単独で用いられる一成分系現像剤を用いる方法がある。
【0003】
二成分系現像剤を用いる方法としては、トナーとキャリアとを、混合摩擦することにより互いに異なる極性に帯電させ、帯電したトナーにより、反対極性を有する静電潜像を可視化するもの等を挙げることができ、トナー及びキャリアの種類により、マグネットブラシ法、カスケード法、ファーブラシ法等が利用される。
【0004】
一成分系現像方法には、トナー粒子を噴霧状態にして用いるパウダークラウド法、トナー粒子を直接的に静電潜像面に接触させて現像する接触現像法、磁性の導電性トナーを静電潜像面に接触させる誘導現像法等がある。
【0005】
前述のように種々の現像方法に用いられるトナーの帯電性は、静電潜像を現像するこのシステムにおいては特に重要な因子である。そこでトナーの帯電性を適切に制御または安定化するため、トナー中に各種の正帯電性または負帯電性を示す荷電制御剤を添加される。
【0006】
近年、当業界においては、複写機やレーザープリンターなどの現像システムにおける静電荷潜像形成のための光導電材料として、低コスト且つフリーメンテナンスで而も高感度の有機光導電性感光体の使用量が急激に伸びている。この有機光導電性感光体上に形成される静電荷潜像の現像には、良好な正帯電性トナーを用いることが望まれている。また、従来のセレン感光体を用いた場合でも、反転現像する場合には正帯電性トナーの使用が必要である。
【0007】
従来実用化されている荷電制御剤のうち、正帯電性のものとしては、ニグロシン系染料やトリアリールメタン系染料のような塩基性染料等を挙げることができる。しかしながら、染料構造の荷電制御剤の多くは、一般に構造が複雑で安定性に乏しく、例えば、機械的な摩擦や衝撃、温度や湿度条件の変化、電気的衝撃、光照射等により、分解または変化して所期の荷電制御性が失われ易い。また、染料は有色であるため、最近要望の強いカラートナー用としての汎用性に欠ける。
【0008】
このような問題を解決し得る正帯電性荷電制御剤としては、例えば特開昭57−119364号、特開昭58−98742号、特開平3−1162号、特開平5−100491号、特開平6−11904号等に記載されている四級アンモニウム塩、イミニウム塩及びピリジニウム塩等の、分子内に窒素原子のカチオンを有する化合物、あるいは特開昭58−186752号に記載されているp−ハロフェニルカルボン酸等を挙げることができる。
【0009】
ここに挙げた正帯電性荷電制御剤は、淡色のものが多く、カラートナー用としても使用できる利点を有するが、熱安定性、環境安定性、樹脂に対する均一分散性、或は荷電制御特性に不十分なものもあり、更なる研究の余地があった。
【0010】
本発明は、従来技術に存した上記のような課題に鑑み行われたものであって、その目的とするところは、優れた正帯電性荷電制御特性を示す安定な新規化学構造の金属塩又は金属錯体を有効成分とし、熱時安定性及び耐久性(多数回繰返し使用された場合の荷電制御又は増強特性の安定性)に優れ、トナーに用いられた場合のトナーの定着性やオフセット特性に悪影響を与えず、カラートナー用として最適な正帯電性荷電制御剤;並びにその金属塩又は金属錯体を荷電制御剤として含有する静電荷像現像用トナーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の発明者は、少なくとも1つのペルフルオロアルキル基を核置換基として有する芳香族ジカルボン酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の金属塩又は金属錯体が、優れた正帯電性の荷電制御性を示し、而も、耐熱性及び耐久性に優れること、並びに、無色又は淡色であってカラートナー用荷電制御剤として最適であることを見出し、本発明の完成に至った。
【0012】
上記目的を達成する本発明の正帯電性荷電制御剤は、
少なくとも1つのペルフルオロアルキル基を核置換基として有する芳香族ジカルボン酸の金属塩又は金属錯体を有効成分とする荷電制御剤であって、
前記金属がアルカリ金属又はアルカリ土類金属であるものである。
【0013】
上記有効成分は、式[I]又は式[II]で表わされるフタル酸のアルカリ金属塩とすることができる。
【0014】
【化5】
Figure 0003633722
(式[I]及び式[II]中、R 、R 、R 及びR は、それぞれ独立して水素又は直鎖若しくは分岐鎖のペルフルオロアルキル基を示し、Mはアルカリ金属を示す。但しR 乃至R が全て水素である場合を除く。)
また上記有効成分は、式[III ]又は式[IV]で表わされるフタル酸のアルカリ土類金属錯体とすることもできる。
【0015】
【化6】
Figure 0003633722
(式[III ]及び式[IV]中、R 、R 、R 及びR は、それぞれ独立して水素又は直鎖若しくは分岐鎖のペルフルオロアルキル基を示し、Mはアルカリ土類金属を示す。但しR 乃至R が全て水素である場合を除く。)
更に、上記目的を達成する本発明の静電荷像現像用トナーは、
着色剤及びトナー用樹脂を備えると共に、少なくとも1つのペルフルオロアルキル基を核置換基として有する芳香族ジカルボン酸の金属塩又は金属錯体を荷電制御剤として含んでなり、
前記金属がアルカリ金属又はアルカリ土類金属であるものである。この荷電制御剤としての芳香族ジカルボン酸の金属塩又は金属錯体は、1種含むものであってもよく、複数種を含んでもよい。
【0016】
上記荷電制御剤は、上記式[I]又は式[II]で表わされるフタル酸のアルカリ金属塩とすることができる。
【0017】
また上記荷電制御剤は、上記式[III ]又は式[IV]で表わされるフタル酸のアルカリ土類金属錯体とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明における芳香族ジカルボン酸の金属塩又は金属錯体における金属Mは、人体に対する安全性の高い、アルカリ金属又はアルカリ土類金属である。その具体例としては、Li、Na、K、Ca、Mg及びBa等を挙げることができる。好ましくは、Ca、Mg及びBaである。
【0019】
本発明における芳香族ジカルボン酸が核置換基として有するペルフルオロアルキル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよい。その炭素数は、好ましくは1乃至8、更に好ましくは1乃至4である。
【0020】
本発明におけるペルフルオロアルキル基の具体例としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、n−ヘプタフルオロプロピル基、iso−ヘプタフルオロプロピル基、n−ノナフルオロブチル基、iso−ノナフルオロブチル基、sec−ノナフルオロブチル基、tert−ノナフルオロブチル基、n−トリデカフルオロヘキシル基、n−ヘプタデカフルオロオクチル基、及びtert−ヘプタデカフルオロオクチル基等を挙げることができる。
【0021】
本発明におけるペルフルオロアルキル芳香族ジカルボン酸の具体例としては、
3−トリフルオロメチルフタル酸、
4−トリフルオロメチルフタル酸、
3−ペンタフルオロエチルフタル酸、
4−ペンタフルオロエチルフタル酸、
3−iso−ヘプタフルオロプロピルフタル酸、
3−tert−ノナフルオロブチルフタル酸、
3−n−トリデカフルオロヘキシルフタル酸、
4−トリフルオロメチル−3−tert−ノナフルオロブチルフタル酸、
3,4−ジ−トリフルオロメチルフタル酸、
3−トリフルオロメチル−5−ペンタフルオロエチルフタル酸、
3,5−ジ−トリフルオロメチルフタル酸、
3,5−ジ−tert−ノナフルオロブチルフタル酸、
3−tert−ノナフルオロブチル−5−iso−ヘプタフルオロプロピルフタル酸、
3−iso−ヘプタデカフルオロオクチルフタル酸、及び
3−tert−ヘプタデカフルオロオクチルフタル酸
等のペルフルオロアルキル置換フタル酸;
並びに、
6−トリフルオロメチル−2,3−ナフタレンジカルボン酸、
6−ペンタフルオロエチル−2,3−ナフタレンジカルボン酸、
6−tert−ノナフルオロブチル−2,3−ナフタレンジカルボン酸、
6−n−ヘプタフルオロプロピル−2,3−ナフタレンジカルボン酸、
6−tert−ノナフルオロブチル−2,3−ナフタレンジカルボン酸、
6−tert−ヘプタデカフルオロオクチル−2,3−ナフタレンジカルボン酸、
5,7−ジ−トリフルオロメチル−2,3−ナフタレンジカルボン酸、
5,7−ジ−tert−ノナフルオロブチル−2,3−ナフタレンジカルボン酸、
5−トリフルオロメチル−7−n−ヘプタフルオロプロピル−2,3−ナフタレンジカルボン酸
6−トリフルオロメチル−1,2−ナフタレンジカルボン酸、
6−ペンタフルオロエチル−1,2−ナフタレンジカルボン酸、
7−ペンタフルオロエチル−1,2−ナフタレンジカルボン酸、
7−n−トリデカフルオロヘキシル−1,2−ナフタレンジカルボン酸、
7−iso−ヘプタフルオロプロピル−1,2−ナフタレンジカルボン酸、
5,7−ジ−トリフルオロメチル−1,2−ナフタレンジカルボン酸、及び
5−トリフルオロメチル−7−n−ヘプタフルオロプロピル−1,2−ナフタレンジカルボン酸
等のペルフルオロアルキル置換ナフタレンジカルボン酸等を挙げることができる。
【0022】
本発明に用いる芳香族ジカルボン酸の金属塩又は金属錯体は、例えば前記のようなペルフルオロアルキル芳香族オキシカルボン酸と金属付与剤(例えば、金属水酸化物)を従来の金属化の公知の方法(例えば芳香族オキシカルボン酸と金属水酸化物を水中で加熱し反応させる)で反応させ、反応生成物を瀘取して洗浄することによって得ることができる。
【0023】
本発明の金属化合物の製造に用いることができる金属付与剤としては、
水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウム等のナトリウム化合物;
水酸化カリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウム等のカリウム化合物;
水酸化カルシウム、炭酸カルシウム及び塩化カルシウム等のカルシウム化合物;
水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム及び塩化マグネシウム等のマグネシウム化合物;
水酸化バリウム、炭酸バリウム及び塩化バリウム等のバリウム化合物
等を例示することができる。
【0024】
本発明の正帯電性荷電制御剤の有効成分である芳香族ジカルボン酸の金属塩又は金属錯体としては、例えば下記の化合物を挙げることができる。
【0025】
化合物例1
【0026】
【化7】
Figure 0003633722
化合物例2
【0027】
【化8】
Figure 0003633722
化合物例3
【0028】
【化9】
Figure 0003633722
化合物例4
【0029】
【化10】
Figure 0003633722
化合物例5
【0030】
【化11】
Figure 0003633722
化合物例6
【0031】
【化12】
Figure 0003633722
化合物例7
【0032】
【化13】
Figure 0003633722
化合物例8
【0033】
【化14】
Figure 0003633722
化合物例9
【0034】
【化15】
Figure 0003633722
化合物例10
【0035】
【化16】
Figure 0003633722
化合物例11
【0036】
【化17】
Figure 0003633722
化合物例12
【0037】
【化18】
Figure 0003633722
化合物例13
【0038】
【化19】
Figure 0003633722
化合物例14
【0039】
【化20】
Figure 0003633722
化合物例15
【0040】
【化21】
Figure 0003633722
化合物例16
【0041】
【化22】
Figure 0003633722
化合物例17
【0042】
【化23】
Figure 0003633722
化合物例18
【0043】
【化24】
Figure 0003633722
化合物例19
【0044】
【化25】
Figure 0003633722
化合物例20
【0045】
【化26】
Figure 0003633722
化合物例21
【0046】
【化27】
Figure 0003633722
化合物例22
【0047】
【化28】
Figure 0003633722
化合物例23
【0048】
【化29】
Figure 0003633722
化合物例24
【0049】
【化30】
Figure 0003633722
化合物例25
【0050】
【化31】
Figure 0003633722
化合物例26
【0051】
【化32】
Figure 0003633722
化合物例27
【0052】
【化33】
Figure 0003633722
化合物例28
【0053】
【化34】
Figure 0003633722
化合物例29
【0054】
【化35】
Figure 0003633722
化合物例30
【0055】
【化36】
Figure 0003633722
化合物例31
【0056】
【化37】
Figure 0003633722
化合物例32
【0057】
【化38】
Figure 0003633722
化合物例33
【0058】
【化39】
Figure 0003633722
化合物例34
【0059】
【化40】
Figure 0003633722
化合物例35
【0060】
【化41】
Figure 0003633722
化合物例36
【0061】
【化42】
Figure 0003633722
本発明の荷電制御剤の有効成分は、トナー用樹脂に対する分散性の良好な、式[I]乃至式[IV]で表わされるフタル酸の金属塩又は金属錯体が好ましい。また、本発明の荷電制御剤は所期の目的の範囲内で、従来から使用されている淡色の四級アンモニウム塩等の他の正帯電性荷電制御剤を同時に含んでいてもよい。
【0062】
次に、本発明の静電荷像現像用トナーは、本発明の荷電制御剤を、トナーの荷電制御が可能な量の含むものであればよい。荷電制御剤の好ましい配合量は、樹脂100重量部に対し、0.1乃至10重量部、より好ましくは、樹脂100重量部に対し0.5乃至5重量部である。
【0063】
本発明のトナーに使用し得る樹脂としては、トナー用樹脂あるいは結着樹脂として知られる次のような樹脂を例示することができる。すなわち、スチレン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−ビニルメチルエーテル樹脂、スチレン−メタアクリル酸エステル共重合体、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びパラフィンワックス等である。これらの樹脂は、単独で、又は数種をブレンドして用いることができる。
【0064】
本発明のトナーには、着色剤として種々の染料や顔料を用いることができる。用い得るものの具体例は次のとおりである。すなわち、キノフタロンイエロー、イソインドリノンイエロー、ペリノンオレンジ、ペリレンマルーン、ローダミン6Gレーキ、キナクリドンレッド、ローズベンガル、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン及びジケトピロロピロール系顔料等の有機顔料;カーボンブラック、チタンホワイト、チタンイエロー、群青、コバルトブルー及びべんがら等の無機顔料;アゾ染料、キノフタロン系染料、アントラキノン系染料、フタロシアニン系染料、インドフェノール系染料、及びインドアニリン系染料等の各種の油溶性染料や分散染料のほか、ロジン、ロジン変性フェノール、ロジン変性マレイン酸等の樹脂により変性されたトリアリールメタン系染料及びキサンテン系染料等が挙げられる。
【0065】
本発明の静電荷像現像用トナーには、上記のような着色剤を、単独で又は2種以上配合して使用することができる。有彩色のモノカラートナーには、着色剤として、同系色の染料と顔料、例えばキノフタロン系の染料と顔料、キサンテン系又はローダミン系の染料と顔料、フタロシアニン系の染料と顔料を、適宜配合して用いることができる。
【0066】
また、トナーの品質を向上させる上で、例えば導電性粒子、流動性改良剤及び画像剥離防止剤等の添加剤をトナーに内添又は外添させることもできる。
【0067】
本発明の静電荷像現像用トナーは、例えば次のように製造することができる。すなわち、上記のようなトナー用樹脂、着色剤及び本発明の荷電制御剤、並びに必要に応じて磁性材料、流動化剤等を、ボールミルその他の混合機により充分混合した後、加熱ロール、ニーダー、エクストルーダー等の熱混練機を用いて溶融混練する。それを冷却固化させた後、粉砕及び分級することにより、例えば平均粒径1乃至15μmのトナーを得ることができる。
【0068】
また、結着樹脂溶液中に他の材料を分散した後、噴霧乾燥することによりトナーを製造する方法や、結着樹脂を構成すべき単量体に、所定材料を混合して乳化懸濁液とし、その後重合させてトナーを得る重合トナーの製造方等を応用することができる。
【0069】
本発明の静電荷像現像用トナーを2成分現像剤として用いる場合には、本発明のトナーをキャリヤー粉と混合して用い、2成分磁気ブラシ現像法等により現像することができる。
【0070】
キャリヤーとしては、公知のものが全て使用可能である。例示するならば、粒径50乃至200μm程度の鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉及びガラスビーズ等、並びに、これらの表面をアクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂及びフッ化エチレン系樹脂等でコーティングしたもの等を挙げることができる。
【0071】
本発明の静電荷像現像用トナーを1成分現像剤として用いる場合には、上記のようにしてトナーを製造する際に、例えば鉄粉、ニッケル粉及びフェライト粉等の強磁性材料製の微粉体を適量添加分散させて用いることができる。
【0072】
次に、本発明の正帯電性荷電制御剤を、正帯電性の静電塗装用樹脂粉体塗料に添加することにより、その粉体塗料の電荷を制御又は増強することができる。本発明の正帯電性荷電制御剤を含有する静電塗装用樹脂粉体塗料は、耐熱性に優れ、正電荷増強特性が良好なので、粉体塗料の回収・再使用を行わなくても高い塗着効率を示す。なお、この粉体塗料を用いる塗装は、コロナ印荷方式、摩擦帯電方式、又はハイブリッド方式等の、一般の静電粉体塗装法を用いて塗装することができる。
【0073】
また、本発明におけるペルフルオロアルキル基を有する芳香族ジカルボン酸の金属塩又は金属錯体を、例えばキヤリア、トナー搬送部材の円筒状スリーブ、又はドクターブレード等部材の表面に、ディッピング、スプレー法、刷毛塗り法などによりコーティングすることによって、静電荷像現像用トナーに電荷を付与することのできる摩擦帯電付与部材を得ることができる。
【0074】
この摩擦帯電付与部材は、用いる芳香族ジカルボン酸の金属塩又は金属錯体が無色又は淡色であるため、カラートナー用に適しており、而も、トナーに対し安定的に負電荷を付与し、連続複写後にも初期画像と同等の高品質のトナー画像を提供することができる。また、この摩擦帯電付与部材は少量の補助的な負電荷付与剤(例えば四級アンモニウム塩タイプ等)を同時に含んでもよい。
【0075】
【発明の効果】
本発明の正帯電性荷電制御剤、特に式[I]乃至[IV]で表わされるフタル酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属錯体を有効成分とする正帯電性荷電制御剤は、樹脂に対する分散性が良好で、優れた荷電制御特性を有すると共に、熱時安定性及び耐久性に優れ、トナーに用いられた場合のトナーの定着性やオフセット特性に悪影響を及ぼさない。本発明の正帯電性荷電制御剤を、例えばポリエステル樹脂などの弱負帯電性樹脂と共にトナーに用いても、そのトナーは安定で良好な正帯電性荷電特性を示す。また、本発明の正帯電性荷電制御剤は無色又は淡色であるため、種々のトナーや静電樹脂粉体に用いられた場合に、色調障害を起こし難い。更に、本発明の正帯電性荷電制御剤は、負電荷を付与する摩擦帯電付与部材にも好適に用いることができる。
【0076】
本発明の静電荷像現像用トナーは、帯電安定性、並びに耐環境性、保存安定性、熱時安定性及び耐久性に優れると共に、定着性及びオフセット特性が良好である。また、荷電制御剤として含有する金属塩又は金属錯体が無色又は淡色であるため、トナー画像の色調障害が生じ難い。
【0077】
【実施例】
次に、本発明の正帯電性荷電制御剤を有効成分として含有する静電荷像現像用トナーに関する実施例を挙げるが、勿論本発明はこれらのみに限定されるものではない。なお以下の記述において、重量部を部と略す。
【0078】
実施例1
スチレン−アクリル共重合樹脂(三洋化成社製 商品名:ハイマー SMB600)・・・・100部
カーボンブラック(コロンビアカーボン社製 商品名:RAVEN1250)・・・・8部
荷電制御剤(化合物例7)・・・・1部
上記配合物をボールミルで均一に予備混合してプレミックスを調製した後、加熱ロールを用いて溶融混練し、冷却後、振動ミルで粗粉砕し、得られた粗砕物を分級機付のエアージェットミルを用いて微粉砕することにより、5乃至15μmの粒径範囲の正帯電性黒色トナーを調製した。
【0079】
得られたトナー3部に対して鉄粉キヤリア(パウダーテック社製 商品名:TEFV200/300)97部を混合して現像剤を調製した。本現像剤の初期ブローオフ帯電量は+19.2μC/gであった。トナーリサイクル装置の組み込まれた複写機を用いて10000枚複写後のブローオフ帯電量を測定したところ、+18.8μC/gと非常に安定であった。
【0080】
また本トナーを用い、市販の複写機にてトナー画像を形成したところ、カブリのない細線再現性の良好な良質の黒色の画像が得られた。また連続複写20000枚後においても、良好な黒色の画像が得られ、画像濃度の低下及び高温オフセット現象は観察されなかった。
【0081】
実施例2
実施例1で荷電制御剤として用いた化合物例7を化合物例13に替える以外は実施例1と同様に処理してトナー及び現像剤を調製し、評価したところ、この現象剤の初期ブローオフ荷電量は+21.5μC/gであった。また、実施例1の場合と同様に繰返し実写したところ、帯電安定性及び持続性が良好で、高温オフセット現象も認められず、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な画像が得られた。
【0082】
実施例3
実施例1で荷電制御剤として用いた化合物例7を、化合物例18と化合物例32の混合物に替える以外は実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を調製し、評価したところ、この現象剤の初期ブローオフ荷電量は+18.0μC/gであった。また、実施例1の場合と同様に繰返し実写したところ、帯電安定性及び持続性が良好で、高温オフセット現象も認められず、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な画像が得られた。
【0083】
比較例1
実施例1における荷電制御剤としての化合物例7を、下記式[V]で表わされるのフタル酸のナトリウム塩に替える以外は、実施例1と同様に処理して正帯電性黒色トナーを調製した。
【0084】
実施例1と同様に現像剤を調製し、本現像剤の初期ブローオフ帯電量を測定したところ、ほとんど帯電せず、またトナー画像を形成したところ、かぶりが大きかった。
【0085】
【化43】
Figure 0003633722
比較例2
実施例2における荷電制御剤としての化合物例13を、下記式[VI]で表わされる3−フルオロフタル酸のカルシウム塩(又はカルシウム錯体)に替える以外は、実施例2と同様に処理して正帯電性黒色トナーを調製した。
【0086】
実施例2と同様に現像剤を調整し、本現像剤の初期ブローオフ帯電量を測定したところ、ほとんど帯電せず、またトナー画像を形成したところ、かぶりも大きかった。
【0087】
【化44】
Figure 0003633722
実施例4
スチレン−アクリル共重合樹脂(三洋化成社製 商品名:ハイマー SMB600)・・・・100部
銅フタロシアニン顔料・・・・6部
荷電制御剤(化合物例14)・・・・2部
上記配合物を実施例1と同様に処理して青色トナーを調製した。
【0088】
実施例1と同様に現像剤を調整し、初期ブローオフ帯電量を測定したところ、本現像剤の初期ブローオフ帯電量は+20.1μC/gであった。トナーリサイクル装置の組み込まれた複写機を用いて10000枚複写後のブローオフ帯電量を測定したところ、+19.6μC/gと非常に安定であった。
【0089】
また本トナーを用いて実施例1と同様に市販の複写機にてトナー画像を形成したところ、カブリのない細線再現性の良好な良質の青色の画像が得られた。また連続複写20000枚後においても良好な青色の画像が得られ、画像濃度の低下及び高温オフセット現象は観察されなかった。
【0090】
実施例5
実施例4で荷電制御剤として用いた化合物例14を化合物例25に替える以外は実施例4と同様にして本発明のトナー及び現像剤を調製し、評価したところ、本現象剤の初期ブローオフ荷電量は+22.3μC/gであった。また、実施例4の場合と同様に繰返し実写したところ、帯電安定性及び持続性が良好で、高温オフセット現象も認められず、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な画像が得られた。
【0091】
実施例6
実施例4で荷電制御剤として用いた化合物例14を、化合物例2と化合物例8の混合物に替える以外は実施例4と同様にして本発明のトナー及び現像剤を調製して評価したところ、本現象剤の初期ブローオフ荷電量は+17.1μC/gであった。また、実施例4の場合と同様に繰返し実写したところ、帯電安定性及び持続性が良好で、高温オフセット現象も認められず、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な画像が得られた。
【0092】
比較例3
実施例4の荷電制御剤としての化合物例14を、下記式[VII ]で表わされる3−メチルフタル酸のカルシウム塩(又はカルシウム錯体)に替える以外は、実施例4と同様に処理して正帯電性青色トナーを調製した。
【0093】
実施例4と同様に現像剤を調製し、本現像剤の初期ブローオフ帯電量を測定したところ、ほとんど帯電せず、またトナー画像を形成したところ、かぶりも大きかった
【0094】
【化45】
Figure 0003633722
実施例7
スチレン系樹脂(エッソ石油化学社製 商品名:ビコラスチック D−125)・・・・100部
低重合ポリプロピレン(三洋化成社製 商品名:ビスコール 550P)・・・・10部
フタロシアニングリーン顔料・・・・7部
荷電制御剤(化合物例21)・・・・3部
上記配合物を実施例1と同様に処理して緑色トナーを調製した。
【0095】
実施例1と同様に現像剤を調製し、初期ブローオフ帯電量を測定したところ、本現像剤の初期ブローオフ帯電量は+25.5μC/gであった。またトナーリサイクル装置の組み込まれた複写機を用いて10000枚複写後のブローオフ帯電量を測定したところ、+25.0μC/gと非常に安定であった。
【0096】
また本トナーを用いて実施例1と同様に市販の複写機にてトナー画像を形成したところ、カブリのない細線再現性の良好な良質の緑色の画像が得られた。また連続複写20000枚後においても、画像濃度の低下及び高温オフセット現象もなく、良好な緑色の画像が得られた
実施例8
実施例7で荷電制御剤として用いた化合物例21を、化合物例13と化合物29の混合物に替える以外は実施例7と同様に処理して本発明のトナー及び現像剤を調製し、評価したところ、本現象剤の初期ブローオフ荷電量は+20.0μC/gであった。また、実施例7の場合と同様に繰返し実写したところ、帯電安定性及び持続性が良好で、高温オフセット現象も認められず、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な画像が得られた。
【0097】
実施例9
実施例7で荷電制御剤として用いた化合物例21を化合物例34に替える以外は実施例7と同様に処理して本発明のトナー及び現像剤を調製し、評価したところ、本現象剤の初期ブローオフ荷電量は+18.7μC/gであった。また、実施例7の場合と同様に繰返し実写したところ、帯電安定性及び持続性が良好で、高温オフセット現象も認められず、画像の濃度低下やカブリ等のない良質な画像が得られた。

Claims (10)

  1. 少なくとも1つのペルフルオロアルキル基を有する芳香族ジカルボン酸の金属塩又は金属錯体を有効成分とする荷電制御剤であって、
    前記ペルフルオロアルキル基の炭素数が1乃至8であり、前記金属がアルカリ金属又はアルカリ土類金属である正帯電性荷電制御剤。
  2. 上記有効成分が、式[I]又は式[II]で表わされるフタル酸のアルカリ金属塩である請求項1記載の正帯電性荷電制御剤。
    Figure 0003633722
    (式[I]及び式[II]中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して水素又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至8のペルフルオロアルキル基を示し、Mはアルカリ金属を示す。但しR乃至Rが全て水素である場合を除く。)
  3. 上記有効成分が、式[III]又は式[IV]で表わされるフタル酸のアルカリ土類金属錯体である請求項1記載の正帯電性荷電制御剤。
    Figure 0003633722
    (式[III]及び式[IV]中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して水素又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至8のペルフルオロアルキル基を示し、Mはアルカリ土類金属を示す。但しR乃至Rが全て水素である場合を除く。)
  4. 上記アルカリ土類金属が、Ca、Mg及びBaからなる群から選ばれたものである請求項1又は3記載の正帯電性荷電制御剤。
  5. 上記ペルフルオロアルキル基の炭素数が1乃至である請求項1、2、3又は4記載の正帯電性荷電制御剤。
  6. 着色剤及びトナー用樹脂を備えると共に、少なくとも1つのペルフルオロアルキル基を有する芳香族ジカルボン酸の金属塩又は金属錯体を荷電制御剤として含んでなり、
    前記ペルフルオロアルキル基の炭素数が1乃至8であり、前記金属がアルカリ金属又はアルカリ土類金属である静電荷像現像用トナー。
  7. 上記荷電制御剤が、式[I]又は式[II]で表わされるフタル酸のアルカリ金属塩である請求項6記載の静電荷像現像用トナー。
    Figure 0003633722
    (式[I]及び式[II]中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して水素又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至8のペルフルオロアルキル基を示し、Mはアルカリ金属を示す。但しR乃至Rが全て水素である場合を除く。)
  8. 上記荷電制御剤が、式[III]又は式[IV]で表わされるフタル酸のアルカリ土類金属錯体である請求項6記載の静電荷像現像用トナー。
    Figure 0003633722
    (式[III]及び式[IV]中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して水素又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1乃至8のペルフルオロアルキル基を示し、Mはアルカリ土類金属を示す。但しR乃至Rが全て水素である場合を除く。)
  9. 上記アルカリ土類金属が、Ca、Mg及びBaからなる群から選ばれたものである請求項6又は8記載の静電荷像現像用トナー。
  10. 上記ペルフルオロアルキル基の炭素数が1乃至である請求項6、7、8又は9記載の静電荷像現像用トナー。
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