JP3630183B2 - ZrまたはTiリン酸塩錯塩でコーティングされた有機顔料 - Google Patents

ZrまたはTiリン酸塩錯塩でコーティングされた有機顔料 Download PDF

Info

Publication number
JP3630183B2
JP3630183B2 JP31895394A JP31895394A JP3630183B2 JP 3630183 B2 JP3630183 B2 JP 3630183B2 JP 31895394 A JP31895394 A JP 31895394A JP 31895394 A JP31895394 A JP 31895394A JP 3630183 B2 JP3630183 B2 JP 3630183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
metal
zirconium
salt
complex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31895394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07216251A (ja
Inventor
チャソット ロウレント
ブグノン フィリッペ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF Schweiz AG
Original Assignee
Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG filed Critical Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Publication of JPH07216251A publication Critical patent/JPH07216251A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3630183B2 publication Critical patent/JP3630183B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/62Metallic pigments or fillers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/02Ingredients treated with inorganic substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0001Post-treatment of organic pigments or dyes
    • C09B67/0004Coated particulate pigments or dyes
    • C09B67/0007Coated particulate pigments or dyes with inorganic coatings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

【0001】
本発明は、その粒子表面にZrまたはTiのリン酸塩錯塩の粘り強い(tenacious)コーティングを有する有機顔料、その製造方法ならびその使用に関する。本顔料は優れた特性、特にその顔料を使用して得られる着色物の高い光沢、その顔料の卓越した分散安定性、ならびにその顔料を使用して製造されたミルベースまたは印刷インクの非常に良好レオロジー特性によって特徴づけられる。
【0002】
AlまたはMgのリン酸塩錯塩を用いて顔料粒子をコーティングすることが、米国特許第3946134号明細書に開示されている。この特許明細書には、かかるコーティングを有する無機および有機顔料が、薬品および熱に対して向上された抵抗性を有し、かつ優れた耐光堅牢性を示すと主張されている。
【0003】
今回、Zrおよび/またはTiリン酸塩錯塩を用いて顔料粒子をコーティングすると、驚くべきほど顕著に顔料の特性が向上されること、特に光沢、分散安定性、耐熱性およびレオロジー特性に関して顔料特性が改善されることが見いだされた。
従って、本発明は、その粒子表面に保護コーティングを有する有機顔料を含有する顔料組成物に関し、そして該コーティングが金属リン酸塩錯塩からなり、その金属がジルコニウム、チタンおよびそれらの混合物からなる群より選択され、そして該コーティングの量が、顔料を基準にして、0.5乃至100重量%、好ましくは40重量%まで、最も好ましくは5乃至40重量%であることを特徴とする。最も有利なコーティングの量は、コーティングされるべき顔料の比表面積に特に依存する。
ジルコニウムおよび/またはチタンの対リンのモル比は、好ましくは0.25:0.75、より好ましくは0.45:0.55である。
フッ化物またはBF イオンを、米国特許第3946134号明細書に開示されているように、本保護コーティングに配合することもできる。
【0004】
すべての常用の有機顔料、たとえばキノフタロン、インダントロン、フラバントロン、ピラントロン、ジオキサジン、ペリノン、チオインジゴ、金属錯塩、および特にジケトピロロピロール、キナクリドン、ペリレン、アントラキノン、フタロシアニン、アゾ顔料、イソインドリンおよびイソインドリノンが本新規顔料組成物の製造に適する。好ましいのはキナクリドンであり、特にジケトピロロピロールが好ましい。
【0005】
さらに、本発明は金属がジルコニウムおよび/またはチタンである金属リン酸塩錯塩の粘り強いコーティングを、有機顔料の粒子表面に付与する方法にも関し、本発明の方法は、
(a) 顔料を、Zrおよび/またはTi塩またはキレート錯塩と一緒に、水または低級アルキルアルコールまたはそれらの混合物の中へ常用方法によって分散し、そして
(b)撹拌しながら、リン酸塩イオン供与化合物の水溶液を、顔料を基準にして0.5乃至100重量%の金属リン酸塩錯塩が、好ましく0.25:0.75の金属対リンのモル比において生成されるような量で、添加するか、または
最初に顔料をリン酸塩イオン供与化合物と一緒に分散し、次に金属錯塩または金属キレート錯塩の水溶液を、現場で顔料の粒子表面にZrおよび/またはTiリン酸塩錯塩が形成され、そして保護層として沈殿するように、添加することを特徴とする。
最初に顔料を金属塩または金属キレート錯塩と一緒に分散し、次にリン酸塩イオンを供与する化合物の溶液を添加するのが好ましい。
【0006】
適当なZrおよび/またはTi塩または錯塩の例は、硫酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウムアンモニウム、酢酸ジルコニウム、プロピオン酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化チタン(IV)、硫酸チタンであり、そして好ましくは、下記式のキレートまたはそれらの混合物である。
【化3】
Figure 0003630183
(式中、
nは1乃至3の整数であり、
はメチル、エチル、メトキシまたはエトキシであり、
はメチルまたはエチルであり、
はハロゲンまたはC−C アルコキシである)。
置換分のハロゲンは臭素、ヨウ素、塩素が適当であり、塩素が好ましい。
−C アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブトキシである。
式中において
がメチルまたはエトキシであり、
がメチルであり、
nが2であり、
がC−C アルコキシ、最も好ましくはイソプロポキシ
である式I、IIまたはIII のキレートのいずれかを使用するのが好ましい。
特に好ましいキレートは、ジルコニウムおよびチタンのアセチルアセトネートおよびチタン(IV)トリエタノールアミン塩である。
【0007】
適当な低級アルキルアルコールの例は、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコールまたはアミルアルコールである。しかし、アルコールを加えない水の中で分散を行なうのが好ましい。リン酸塩イオンは、好ましくは典型的にはオルトリン酸、メタリン酸またはピロリン酸またはそれらの塩の形で添加される。たとえば、MH PO 、M HPO またはM PO 、メタリン酸、クノル(Knorre)塩[(NaPO・6H O)、グラハム塩(Graham’s salt) [(NaPO ],カルゴン[(NaPO12−13 ・Na O],M およびM (ここにおいて、MはNa,KまたはNH である)である。オルトリン酸塩が好ましく、Na HPO およびNa PO が特に好ましい。
混合物は、20乃至80℃の温度範囲、好ましくは室温において15分間乃至2時間撹拌するのが適当である。
【0008】
フッ化物またはフルオロホウ酸塩イオンを水溶液または懸濁物の形で添加するのが好ましい。この目的のためには、二フッ化アンモニウム(NH HF )、フッ化水素酸、フッ化ナトリウムが特に適当であることが判明した。フッ化物イオンは、金属錯塩形成体の添加と一緒に、またはその後に、懸濁物に添加することができる。フッ化物イオンの代わりにBF イオンが使用される場合には、そのアンモニウム塩の形で添加するのが好ましい。
【0009】
本発明の顔料には、保護層をさらに付加的に付与することができる。この付加的層は、たとえば米国特許第4880472号明細書に開示されているようなシリカおよび/またはアルミナの金属酸化物保護層、あるいは通常シランと呼ばれている、たとえばDynamit Nobel 社から販売されているDYNASILAN (商標)のごときケイ酸のアルキルエステルの層、あるいはアクリル樹脂の層でありうる。好ましいコーティング層は、米国特許第4734137号明細書に記載されているアミノアルキルアクリレート樹脂を用いるコーティングである。
【0010】
従って、本発明は、式
【化4】
Figure 0003630183
(式中、
は水素またはメチルであり、
とRとは互いに独立的に水素、メチルまたはエチルであり、
mは1乃至6の整数である)のモノマーの単独重合によって、または該モノマーと共重合可能なモノマーと該モノマーとの共重合によって得られるアミノアルキルアクリレート樹脂層によってさらに付加的にコーティングされている上記の顔料組成物にも関する。
この付加的コーティングは、常用方法によって、たとえば本新規な顔料組成物を水中でスラリーにし、そして撹拌しながら、上記特許明細書に記載されているような所望のコーティング剤を所望の通常量で添加することによって付与することができる。
【0011】
本発明の新規顔料組成物は、高分子有機材料、特に塗料系または印刷インクの形態の高分子有機材料を顔料着色するのに特に好適である。本発明の顔料組成物によって(顔料)着色されうる高分子有機材料の例には、次のものがあげられる。セルロースエーテルおよびエステル類、たとえばエチルセルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテート、セルロースブチラート、天然樹脂または合成樹脂類、たとえばアミノプラスト、好ましくは尿素/ホルムアルデヒドおよびメラミン/ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂類、フェノール樹脂、ポリカーボネート類、ポリウレタン類、ポリエステル類、シリコーンおよびシリコーン樹脂のごとき重合樹脂または縮合樹脂。これらは単独または混合して使用しうる。
フィルム形成剤として、溶解された形態の高分子有機材料、たとえば煮あまに油、ニトロセルロース、アルキド樹脂類、フェノール樹脂類、メラミン樹脂類、アクリル樹脂類および尿素および/またはホルムアルデヒド樹脂などもまた適当である。
最終用途によっては、本新規顔料組成物をトナーとして、または調合物の形態で使用するのが好都合である。本顔料組成物は、被着色高分子有機材料を基準にして、0.01乃至30重量%の量、好ましくは0.1乃至10重量%の量で使用することができる。
【0012】
本新規組成物による高分子有機材料顔料着色は、組成物をそのまま、またはマスターバッチの形態で、ロールミル、混合装置または摩砕装置を使用して基質に配合することによって都合よく実施される。顔料着色された材料は、そのあとそれ自体公知の方法によって、たとえばカレンダ加工、モールディング、押し出し、コーティング、キャスティングまたは射出成形によって所望の最終形状に加工される。多くの場合、非脆性成形品を製造するため、または脆性を低減するために、高分子有機材料に、 加工の前に、可塑剤を添加するのが好ましい。適当な可塑剤の例は、リン酸、フタル酸またはセバシン酸のエステルである。これらの可塑剤は、本発明の組成物をポリマーに配合する前または後で添加することができる。種々異なる色を得るために、本新規組成物のほかに、フィラーまたはその他の発色成分、たとえば白色顔料、彩色顔料、黒色顔料を任意の量で高分子有機材料に添加することもできる。
塗料系、コーティング材料または印刷インクを顔料着色するためには、高分子有機材料と本新規組成物とを、場合によってはフィラー、その他の顔料、乾燥剤または可塑剤などを添加して、共通の有機溶剤または溶剤混合物中に一緒に微分散または溶解させる。この場合に、個々の成分を別々に、あるいはいくつかの成分を一緒にして、溶剤中に分散または溶解し、そしてそのあと全部の成分を混合するようにしてもよい。
【0013】
本発明の顔料組成物を使用して得られる着色物は、良好な全般的堅牢性を示す。たとえば、優れた透明性ならびに良好な上塗り堅牢性、マイグレーション堅牢性、耐熱、耐光および耐候堅牢性を有する。
最も注目すべき特徴は、本発明の顔料組成物の卓越したレオロジカル特性と塗料系および印刷インク系内における優秀な分散安定性であり、さらに、本発明の顔料組成物を使用して得られる上塗りは優れた光沢および卓越したDOI(像鮮明度:istinctness mage)を示す。工業用塗料において、本新規製品は優れた耐熱性を示す。
本顔料組成物は、良好なレオロジカル特性を有しているので、顔料濃度の高い(high loading)塗料を製造することも可能である。
プラスチックに配合された場合にも、本新規製品は優れた耐熱性を示し、そして本顔料組成物を用いて顔料着色されたプラスチック部品には、実質的にそり(ワープ)が生じない。
本新規顔料組成物は、水性および/または溶剤性塗料系の着色に非常に好適であり、なかんずく自動車用塗料の着色のために好適である。最も好ましい用途はメタリック仕上げ塗料の着色である。
【0014】
以下、本発明を実施例によってさらに説明する。別途記載のない限り、パーセントは重量パーセントである。
実施例1
下記式
【化5】
Figure 0003630183
のジケトピロロピロールの31.5%水性濾過ケーキの63.5g(たとえば米国特許第4579949号明細書に従って製造)を、ジルコニウム(IV)アセチルアセトネートの4.8gと一緒に132mlの水中に分散する。撹拌しながら、この懸濁物に、2時間半かけて、NaHPO・12HO の7.05gの水70ml中の溶液を導入する。このあと、懸濁物を濾過し、残留物を水洗し、80℃において乾燥し、粉末化する。
【0015】
実施例2
実施例1をくりかえした。ただし、式Vのジケトピロロピロールの代わりに等量の下記式のジケトピロロピロールを使用した。
【化6】
Figure 0003630183
(たとえば、米国特許第4579949号明細書に従って製造)。
【0016】
実施例3
式VI(実施例2参照)のジケトピロロピロールの36.8%水性濾過ケーキの27.2gを、下記式のチタン(IV)トリエタノールアミン塩2.57gと一緒に水70ml中に分散する。
【化7】
Figure 0003630183
(Dynamit Nobel 社、 イソプロパノール中80%の溶液)。
撹拌しながら、この懸濁物に、約1時間かけて、NaHPO・12HO の3gの水40ml中の溶液をゆっくりと添加する。このあと、懸濁物を濾過し、残留物を水洗し、80℃において乾燥し、粉末化する。
【0017】
実施例4
実施例3を繰り返した。ただし、チタントリエタノールアミン塩の代わりにZr(SO・4HO の1.26g使用し、そしてNaHPO・12HO の量を3gから2.53gに減らした。
【0018】
実施例5
実施例1により得られた生成物2gと下記組成の焼付けラッカー塗料48gとを常用方法で混合した。
アルキド樹脂ALKYDAL(商標)F310(Bayer社製品、キシレン中60%) 56g
メラミン樹脂CYMEL(商標)327(Cyanamid社製品、ブタノール中90%)13g
キシレン 25g
ブタノール 25g
1−メトキシ−2−プロパノール 2.5g
シリコーン油(キシレン中1%) 1g
得られた着色レーキを、ガラス板上においてフィルムとした。このフィルムをガラス板を25°傾斜して約30分間放置することによって自然乾燥した後、空気循環炉中において焼付けた(120℃で30分間)。
このフィルムの光沢値を、ドイツ工業規格DIN67 530の規定にしたがって20°の傾斜角度で光沢計〔Zehntner ZGM 1020 (商標)〕 を使用して測定した。
この上塗り塗膜の光沢値は、コーティングしてない顔料を使用して得られた上塗り塗膜の光沢値をはるかに上回っていた。
実施例1の生成物の代わりに、上記実施例2乃至4による各生成物を使用した場合にも同様な結果が得られ、コーティングされていない顔料を使用して得られた塗膜に比較して光沢がはるかに改善されていた。
【0019】
実施例6
下記式
【化8】
Figure 0003630183
の2、9−ジメチルキナクリドンの15.56%濾過ケーキの128.5gとジルコニウム(IV)アセチルアセトネートの4.8gとを、水366.7g中に分散する。撹拌しながら、これに、50分かけて、NaHPO・12HO の7.08gの水50ml中の溶液を添加する。この懸濁物を希酢酸を用いてpH=5に調整し、さらに1時間撹拌してから濾過する。濾過残留物を水で洗い、80℃において乾燥し、粉末化する。
【0020】
実施例7
ジケトピロロピロール顔料、C.I.ピグメントレッド255の36.8%の湿潤濾過ケーキの27.2gとジルコニウム(IV)アセチルアセトネートの1.02gとを水72g中に4時間分散させる。撹拌しながら、これに、40分間かけて、NaHPO・2HOの1.3gの水20ml中の溶液を添加する。この懸濁物をさらに1時間撹拌してから濾過する。濾過残留物を水で洗い、80℃において乾燥し、粉末化する。
【0021】
実施例8
イソインドリノン、C.I.ピグメントイエロー110の36.96%濾過ケーキの27.06gとジルコニウム(IV)アセチルアセトネートの2.24gとを、水71g中に4時間分散する。撹拌しながら、これに、40分かけて、NaHPO・12HO の3.3gの水40ml中の溶液を添加する。この懸濁物を希酢酸を用いてpH=5に調整し、さらに1時間撹拌してから濾過する。濾過残留物を水で洗い、乾燥し、粉末化する。
【0022】
実施例9
下記式の1、4−ジケト−3、6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロールから出発した点を除き、実施例1と同様に操作を実施した。
【化9】
Figure 0003630183
【0023】
実施例10−13
下記の金属塩または金属キレート錯塩から出発して実施例9の操作を繰り返した。
実施例 金属塩または金属キレート錯塩
10 チタン(IV)トリエタノールアミン塩
11 Zr(SO
12 Ti(O)SO
13 ジルコニウム(IV)アセテート
【0024】
実施例14−21
実施例1の生成物の代わりに、実施例6乃至13の生成物から出発して実施例5の操作を繰り返した。得られた上塗りの光沢は、コーティングされていない顔料を使用して得られた上塗りよりも驚くべきほどに優れていた。
【0025】
Ca4B濾過ケーキ
2−アミノ−5−メチルベンゼンスルホン酸74.8gを水580ml中に分散する。このあと、水酸化ナトリウムの47%水溶液34.9gを添加し、そしてこの混合物を、完全な溶液が得られるまで、撹拌しながら40℃に加熱する。得られた溶液を、氷を添加して、0℃に冷却する。これに、水50ml中の亜硝酸ナトリウムの27.6gの溶液を添加し、続いて36%塩酸90.0gを添加する。このジアゾ化スラリーを、温度を0℃に保持しながら、28分間撹拌する。
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸75.2gを、水1300mlと水酸化ナトリウムの47%水溶液42.6gとの混合物に40℃の温度において溶解する。このカップリング成分の溶液を、氷を添加して、5℃に冷却する。
このカップリング成分の溶液に、上記のジアゾ化スラリーを、撹拌しながら、30分間で添加する。最初にpHは10.6乃至10.8に低下する。このあと、希水酸化ナトリウム溶液を添加してpH値を保持する。得られた懸濁物に、固体塩化カルシウムの126.8gを添加し、そして温度を5乃至8℃に保持しながら撹拌を75分間続ける。次に、この懸濁物を15分間で70℃まで加熱し、その後、濾過する。得られたCa4B濾過ケーキを、塩がなくなるまで、水洗する。
【0026】
実施例22
20.9%の湿潤Ca4B濾過ケーキの119.8gを、水258.2g中に2時間高速分散する。ジルコニウム(IV)アセチルアセトネートの6.88gを添加し、この混合物を7時間高速撹拌する。次に、水19ml中NaHPO・12HO の10.1gの水19ml中の溶液を、室温において、2時間15分かけて添加する。この懸濁物を濾過し、残留物を水洗し、70℃において一晩乾燥し、そのあと90℃において4時間焼きあげる。
【0027】
実施例23
実施例22において得られた生成物6.21gと未着色のトルエン−フェノール樹脂グラビアインク(樹脂2.05g含有)50.0gとを、ボールミルを使用して16時間分散した。得られたインクで常法によりグラビア印刷した。
インク分散物の品質、ならびにそれによって得られた印刷物の透明度および光沢は、コーティングされていない顔料を使用して得られた対応するものに比較して驚くべきほどに優れていた。

Claims (5)

  1. その粒子表面に保護コーティングを有する有機顔料を含有する顔料組成物において、該コーティングが金属リン酸塩錯塩からなり、その金属がジルコニウム、チタンおよびそれらの混合物からなる群より選択され、そして該コーティングの量が顔料を基準にして0.5乃至100重量%であることを特徴とする顔料組成物。
  2. さらに付加的に、式
    Figure 0003630183
    (式中、
    は水素またはメチルであり、
    とRとは互いに独立的に水素、メチルまたはエチルであり、
    nは1乃至6の整数である)のモノマーの単独重合によって、または該モノマーと共重合可能なモノマーと該モノマーとの共重合によって得られるアミノアルキルアクリレートのコーティングを有する請求項1記載の顔料組成物。
  3. 金属がジルコニウムおよび/またはチタンである金属リン酸塩錯塩の粘り強いコーティングを有機顔料の粒子表面に付与する方法において、(a) 顔料を、Zrおよび/またはTi塩またはキレート錯塩と一緒に、水または低級アルキルアルコールまたはそれらの混合物の中へ常用方法によって分散し、そして
    (b)攪拌しながら、リン酸塩イオン供与化合物の水溶液を、顔料を基準にして0.5乃至100重量%の金属リン酸塩錯塩が、好ましく0.25:0.75の金属対リンのモル比において生成されるような量で、添加するか、または最初に顔料をリン酸塩イオン供与化合物と一緒に分散し、次に金属錯塩または金属キレート錯塩の水溶液を、現場で顔料の粒子表面にZrおよび/またはTiリン酸塩錯塩が形成され、そして保護層として沈殿するように、添加することを特徴とする方法。
  4. Zr塩またはTi塩、または硫酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウムアンモニウム、酢酸ジルコニウム、プロピオン酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化チタン(IV)、硫酸チタンおよび下記式のキレート、あるいはそれらの混合物からなる群より選択された錯塩を使用する請求項3記載の方法
    Figure 0003630183
    (式中、
    nは1乃至3の整数であり、
    Rはメチル、エチル、メトキシまたはエトキシであり、
    Rはメチルまたはエチルであり、
    RはハロゲンまたはC-C アルコキシである)。
  5. 請求項1記載の顔料組成物を含有する高分子有機材料。
JP31895394A 1993-12-22 1994-12-22 ZrまたはTiリン酸塩錯塩でコーティングされた有機顔料 Expired - Fee Related JP3630183B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH03819/93-8 1993-12-22
CH381993 1993-12-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07216251A JPH07216251A (ja) 1995-08-15
JP3630183B2 true JP3630183B2 (ja) 2005-03-16

Family

ID=4264154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31895394A Expired - Fee Related JP3630183B2 (ja) 1993-12-22 1994-12-22 ZrまたはTiリン酸塩錯塩でコーティングされた有機顔料

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5522925A (ja)
EP (1) EP0659840B1 (ja)
JP (1) JP3630183B2 (ja)
KR (1) KR100364950B1 (ja)
CN (1) CN1068362C (ja)
CA (1) CA2138606A1 (ja)
DE (1) DE59409309D1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0717086B1 (de) * 1994-12-15 2000-04-26 Ciba SC Holding AG Mit Metallphosphatkomplexen und Aminen beschichtete organische Pigmente
DE60003508T2 (de) 1999-11-17 2004-04-29 Ciba Speciality Chemicals Holding Inc. Diketopyrrolopyrrol
US20010015154A1 (en) 2000-01-27 2001-08-23 Roman Lenz Ternary pigment compositions
DE10235573A1 (de) 2002-08-03 2004-02-12 Clariant Gmbh Pigmentzubereitungen auf Basis von Diketopyrrolopyrrolpigmenten zum verzugsfreien Pigmentieren von teilkristallinen Kunststoffen
EP1675916B1 (en) 2003-10-23 2013-12-11 Basf Se Heat-stable diketopyrrolopyrrole pigment mixtures
US8092909B2 (en) * 2006-09-07 2012-01-10 Columbia Insurance Company Color foundation coat and color top coat paint system
CN101429053B (zh) * 2008-12-31 2011-12-21 广东万兴无机颜料股份有限公司 铁锆红色料的制备方法
JP4737725B2 (ja) * 2009-03-26 2011-08-03 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置
CN103569990B (zh) * 2013-11-20 2015-06-24 苏州大学 一种无机基质的磷酸盐颜料、制备方法及应用
CN108239421A (zh) 2017-12-25 2018-07-03 先尼科化工(上海)有限公司 一种具有高耐候性橙色二酮吡咯并吡咯颜料及其制备方法
CN116037935B (zh) * 2023-02-16 2024-04-19 华中科技大学 一种金属汽车漆用近片状钛合金粉末、其制备方法和应用
CN118165585B (zh) * 2024-05-09 2024-07-16 陕西帆阳建筑科技有限公司 一种耐高温的建筑防腐涂料及其制备方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1226652A (fr) * 1959-02-26 1960-07-15 Cfmc Pigments améliorés par incorporation d'un résinate de zirconium
US3946134A (en) * 1973-07-23 1976-03-23 The Harshaw Chemical Company Method of encapsulating particles and the resultant product
GB1506578A (en) * 1974-09-30 1978-04-05 Ici Ltd Pigments
US4110492A (en) * 1976-11-11 1978-08-29 The Harshaw Chemical Company Method for encapsulating water-insoluble particles
US4880472A (en) * 1987-06-16 1989-11-14 Ciba-Geigy Corporation Organic pigments coated with metal oxides
JPS61255964A (ja) * 1985-05-10 1986-11-13 Toyo Soda Mfg Co Ltd 有機顔料の製造法
US5123965A (en) * 1989-11-30 1992-06-23 Ciba-Geigy Corporation Process for stabilizing bismuth vanadate pigments against attack by hydrochloric acid
ES2091314T3 (es) * 1990-07-11 1996-11-01 Ciba Geigy Ag Procedimiento para la pigmentacion, exenta de alabeo, de poliolefinas.
GB9117766D0 (en) * 1991-08-16 1991-10-02 Ciba Geigy Ag Process for improving storage stability

Also Published As

Publication number Publication date
US5522925A (en) 1996-06-04
JPH07216251A (ja) 1995-08-15
EP0659840A3 (de) 1996-01-03
EP0659840A2 (de) 1995-06-28
CA2138606A1 (en) 1995-06-23
EP0659840B1 (de) 2000-04-26
KR950018319A (ko) 1995-07-22
CN1068362C (zh) 2001-07-11
CN1124260A (zh) 1996-06-12
DE59409309D1 (de) 2000-05-31
KR100364950B1 (ko) 2003-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3630183B2 (ja) ZrまたはTiリン酸塩錯塩でコーティングされた有機顔料
JPH06287464A (ja) シランでコーティングされた有機顔料
KR960002231B1 (ko) 교차 결합된 에틸 셀룰로오즈 피복 유기 안료
US7824488B2 (en) Pigment composition based on C.I. pigment yellow 191
EP0643109B1 (en) Preparation of pigmentary 2,9-dichloroquinacridone
JP3672645B2 (ja) 金属リン酸塩錯塩とアミンとでコーティングされた有機顔料
JP3853860B2 (ja) ジアリールジケトピロロピロール顔料の製造方法
JPH06100788A (ja) 改質β−キナクリドン顔料の製造方法
KR960002230B1 (ko) 에틸 셀룰로오즈로 고착시킨 금속 산화물 피복 유기안료
JP3289960B2 (ja) 改良型ガンマ−キナクリドン顔料
JPH04253979A (ja) 小板形状の2,9−ジクロロキナクリドン
JP4511672B2 (ja) 減じられた粒径を有する直鎖状キナクリドン類を製造するための水性方法
EP1387870A2 (en) New crystal modification of diketopyrrolpyrrole solid solution pigment
JPH07196884A (ja) 変性ジケトピロロピロールとアミノアルキルアクリレート樹脂との顔料組成物
EP3197955B1 (en) Stabilization of c.i. pigment yellow 139
EP1354007B1 (en) Single-phase mixed crystals of laked monoazo dyes
EP1558683B1 (en) Pigment formulations and processes for their preparation
US4970248A (en) Gamma modification of an azine pigment
US9938419B2 (en) Pigment composition
EP1073660A1 (en) Yellow pteridine having a hue-angle of at least 98
AU2002235840A1 (en) Single-phase mixed crystals of laked monoazo dyes

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees