JP3629172B2 - 圧接型半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IGBT等の絶縁ゲート型の半導体チップが同一パッケージに複数個組込まれた圧接型半導体装置に係わり、特に、スイッチング動作の安定性を向上し得る圧接型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、IGBT等の絶縁ゲート型半導体素子を大電流で動作させる際には、複数の半導体チップが並列接続されてパッケージ内に組込まれた圧接型半導体装置が広く用いられている。
【0003】
図12はこの種の圧接型半導体装置のエミッタ電極をパッケージ内側から見た平面図である。エミッタ電極1は、ゲート端子2を保持する絶縁性の外囲器3に囲まれ、内周部には、図示しない各半導体チップのゲートパッドに夫々加圧接触するように配置された複数の圧接ピン(=ばねピン)4を有している。各圧接ピン4とゲート端子2との間は、ゲート抵抗5を有する複数のリード線6により並列接続された構造となっている。
【0004】
一方、図13に別の構造を示すように、外囲器内周部、あるいは半導体チップ配列部に開口を有する樹脂あるいはセラミックなどからなる絶縁基板7がコレクタ電極板8上に設けられており、この絶縁基板7上に薄く蒸着形成されたゲート配線網7aと各半導体チップ9のゲートパッド9gとがワイヤ10を介してボンディング接続された構造のものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような圧接型半導体装置では、次のような問題がある。すなわち、ゲート端子2に各リード線6を並列接続する構造では、一般に発振防止用のゲート抵抗5又はサーミスタが各リード線6に接続される。しかし、長いリード線6のインダクタンス成分により、各チップ毎に主電流の振動や発振を生じさせ、各チップのスイッチング動作を不安定にする場合がある。
【0006】
一方、ゲート配線網7aと各半導体チップ9とをボンディング接続する構造では、ゲート配線網7aとボンディングワイヤ10との双方のインダクタンス成分を無視できず、電流振動し易い圧接型パッケージにおいて、同様に各チップ毎のスイッチング動作を不安定にする場合がある。
【0007】
なお、これらの不安定なスイッチング動作は、各チップ間での電流不均一を招き、最悪の場合、1つの半導体チップにパッケージの全電流を集中させて素子破壊の原因となる。また、不安定なスイッチング動作は、ゲート抵抗が小さくなると、顕著に現れる傾向にある。
【0008】
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、配線のインダクタンス成分を低減でき、スイッチング動作の安定性を向上し得る圧接型半導体装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に対応する発明は、格子状に配列された複数の凸部を有するエミッタ電極板と、前記エミッタ電極板とは絶縁しつつ前記各凸部近傍に立設された複数の圧接ピンと、前記各凸部及び各圧接ピンの間で前記エミッタ電極板に固定されたプリント基板と、前記プリント基板の一方の面に選択的に形成され、表面に絶縁膜を有し、前記各圧接ピンの近傍領域のみ前記絶縁膜から露出されて前記エミッタ電極板に接触するエミッタ検出配線層と、前記プリント基板の他方の面に選択的に形成され、前記エミッタ検出配線層と略同一形状を有し、前記各圧接ピンに電気的に接続されたゲート配線層と、前記エミッタ電極板に対向配置されたコレクタ電極板と、前記コレクタ電極板と前記エミッタ電極板の各凸部とに加圧接触されるように同一平面に配列され、前記各圧接ピンに個別に加圧接触されるゲート電極を有する複数の半導体チップとを備えた圧接型半導体装置である。
【0010】
また、請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する圧接型半導体装置において、前記ゲート配線層としては、制御信号の入力部と前記各圧接ピンとの間の電流経路の長さが互いに等しい圧接型半導体装置である。
【0011】
ここで、ゲート配線層は、全体が対称な平面形状として形成可能となっており、具体的には例えば、制御信号の入力部から複数の分岐部を介して各圧接ピンに至る樹枝状の平面形状として作成可能である。この場合、分岐部の個数が3つ以上であることが大容量化の観点から好ましい。なお、分岐部を持たない直線状の平面形状が全体として対称的に配置されてもよい。
【0012】
さらに、請求項3に対応する発明は、請求項1又は請求項2に対応する圧接型半導体装置において、前記ゲート配線層としては、少なくとも前記各半導体チップ毎に抵抗が挿入された圧接型半導体装置である。
【0013】
ここで、「少なくとも」の語は、各半導体チップ近傍以外にも、電流経路の途中に適宜抵抗を挿入可能なことを意味している。この場合、各圧接ピン側から制御信号の入力部に分岐部を通して近づくに従い、電流値の増加とは反対に、小さい値の抵抗が挿入される。
【0014】
また、請求項4に対応する発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応する圧接型半導体装置において、前記エミッタ検出配線層としては、前記エミッタ電極板に接触する部分から前記プリント基板の端部に至るまでの電流経路における抵抗値が、前記エミッタ電極板の凸部を除いた板厚方向における抵抗値よりも高い圧接型半導体装置である。
【0015】
ここで、エミッタ検出配線層の抵抗値は、抵抗の有無とは無関係に規定されるが、例えばゲート配線層と同様の位置に同程度の抵抗を挿入することが設計の容易性の観点から好ましい(但し、各半導体チップ毎の抵抗は除く)。
【0016】
(作用)
従って、請求項1に対応する発明は以上のような手段を講じたことにより、エミッタ電位を検出するためのエミッタ検出配線層をエミッタ電極板にチップ直近で直接接続したので、配線のインダクタンス成分を低減でき、スイッチング動作の安定性を向上させることができる。
【0017】
これに加え、エミッタ検出配線層とゲート配線層とを互いに平行に配置したので、互いに逆向きに流れる電流に対するインダクタンスの影響をも低減でき、前述した作用をより一層向上させることができる。
【0018】
また、請求項2に対応する発明は、ゲート配線層としては、制御信号の入力部と各圧接ピンとの間の電流経路の長さが互いに等しいので、請求項1に対応する作用に加え、より容易且つ確実に、各半導体チップを均一に制御することができる。
【0019】
さらに、請求項3に対応する発明は、ゲート配線層としては、少なくとも各半導体チップ毎に抵抗が挿入されたので、請求項1又は請求項2に対応する作用に加え、容易且つ確実に、各半導体チップに対する制御の安定性を向上させることができる。
【0020】
また、請求項4に対応する発明は、エミッタ検出配線層としては、エミッタ電極板に接触する部分からプリント基板の端部に至るまでの電流経路における抵抗値が、エミッタ電極板の凸部を除いた板厚方向における抵抗値よりも高いので、請求項1乃至請求項3のいずれかに対応する作用に加え、エミッタ検出配線層への主電流の流入を阻止でき、検出動作の安全性を確保することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態について図面を用いて説明するが、その前に本発明に係る圧接型半導体装置の適用されるゲート駆動方式について述べる。このゲート駆動方式は、最近、本発明者らにより考えられたものであり、従来問題となったゲート配線のインダクタンス成分Lg を低減することに加え、ゲート抵抗を小さくしてスイッチング損失の低下を図っている。また、半導体チップのエミッタ電極以降の配線(エミッタ電極板を含む)に起因する寄生インダクタンスLE の影響を低減させる観点から、コモン側が各半導体チップのエミッタへ直接接続される構造となっている。また、ゲート抵抗は、4チップ当り又はチップ有効面積1cm当り、10Ω以下となっている。
【0022】
図11はこのゲート駆動方式に適用されるゲート駆動回路と駆動される半導体装置とを示す回路図である。このゲート駆動回路GDは、正側及び負側直流電源21,22を後段の各増幅部23,24等から交流的に絶縁するインダクタンスLと、フォトカプラ23の負側直流電源24と、図示しないフォトカプラ駆動回路から受ける電流信号を電気的に絶縁しつつ駆動信号として後段の電圧増幅部25に伝送するフォトカプラ23と、この駆動信号を電圧増幅して電流増幅(エミッタフォロア)部26に与える電圧増幅部25と、電圧増幅された駆動信号を電流増幅して出力部27に与える電流増幅部26と、電流増幅された駆動信号に基づいてMOSFET1,2を駆動してゲート信号をIGBTのゲートに出力すると共に、コモン側のCo点がIGBTのエミッタに直接接続される出力部27とを備えている。
【0023】
以上の構成では、コモン側のCo点をIGBTのエミッタに直接接続してエミッタ配線の寄生インダクタンスLE を低減させることにより、エミッタ・ゲート間の実効的なゲート電位を変化させず、エミッタ・ゲート間に所定のゲート電位を印加可能となっている。
本発明はこのようなゲート駆動方式に好適な圧接型半導体装置(図11中、IGBTの部分)であり、より一層、インダクタンス成分の低減を図るものである。以下、順次説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る圧接型半導体装置の組立構成を示す斜視図であり、図2はこの圧接型半導体装置の内部構成を示す平面図である。また、図3はこの圧接型半導体装置に使用されるプリント基板の両面の構成を示す平面図であり、図4は図2の4−4線矢視断面図である。また、図5はこのプリント基板と圧接ピンとの接続構成を示す斜視図であり、図6は図2の6−6線矢視断面図(但し、コレクタ電極板等を含む)である。
【0024】
この圧接型半導体装置は、図1及び図2に示すように、格子状に配列された16個の凸部31並びに16個の圧接ピン32を有するエミッタ電極板30に対し、各凸部31並びに各圧接ピン32を通過させるように16個の開口部41が格子状に配列されたプリント基板40が各凸部31の間に位置するように固定される。なお、各凸部31並びに各圧接ピン32は、電流経路の対称性を確保する観点から、4個毎にブロック分けされ、各ブロックでは各圧接ピン32が中側に集中するように配置されている。
【0025】
ここで、プリント基板40は、0.5mmの厚さを有するガラスエポキシ等の両面に銅箔の配線パターンを有する両面基板であり、上述したゲート駆動方式において、ゲート駆動用の配線層と、エミッタ電位検出用の配線層とが平行導体として形成されている。
【0026】
具体的には、図3(a)に示すように、コレクタ電極板60と対向する面に、抵抗r1〜r4を含む斜線の塗りつぶしパターンで示すゲート配線層42が形成されている。ゲート配線層42は、外部のゲート電極端子側42tから4個のブロックへの配線長(電流経路の長さ)を等しくするように、H型等の対称な平面形状に形成されている。また、ゲート配線層42は、インダクタンスの影響を緩和させる観点から、例えば配線の分岐部分などに抵抗rが挿入可能となっている。
【0027】
各抵抗r1〜r4は、少なくとも圧接ピン毎(=半導体チップ毎)に設けられ、外部のゲート電極端子側42tに電流経路上で近づくに従い、抵抗値の小さいものが使用される(r1<r2<r3<r4)。これは、外部のゲート電極端子側42tに近づくに従い、分岐後よりは多く流れる分岐前の電流による電圧降下を下げる必要があるからである。
【0028】
例えば、圧接ピン32毎の抵抗r1は、1Ω程度であり、ゲート電極端子側42tから2本に分岐した後の箇所の抵抗r3は、0.5〜0.1Ω程度のように、1Ωよりも小さい値に設定され、分岐前の箇所の抵抗r4は、さらに小さい値に設定される。但し、圧接ピン32毎の抵抗r4が適当な値で設けられた場合、配線層32中の他の抵抗r1〜r3は適宜省略してもよい。
【0029】
また、プリント基板40は、図3(b)に示すように、エミッタ電極板30に接する面に、ゲート配線層42とは絶縁されつつ、ゲート配線層42と略同一形状をもつエミッタ検出配線層43が形成されている。エミッタ検出配線層43は、エミッタ電極板30内を流れる大電流による電位の変動の影響を緩和する観点から、ゲート配線層42と同様に抵抗re 2〜re 4が挿入されている(但し、圧接ピン毎の抵抗は除く)。抵抗re 2〜re 4は、それぞれ対向配置されたゲート配線層42中の抵抗r2〜r4と同程度の抵抗値を有している。また、エミッタ検出配線層43は、圧接ピン32近傍(及びネジ穴44近傍)に位置するハンダ等からなる接触部43aを除き、全領域が抵抗re 2〜re 4も含めて保護絶縁膜45に覆われている。
【0030】
すなわち、プリント基板40は、図4に4−4線矢視断面を示すように、ネジ46によりエミッタ電極板30に固定されたとき、エミッタ検出配線層43の接触部43aがエミッタ電極板30に接触する構成となっている。なお、接触部43aはネジ穴44を取り囲むように形成してもよい。この場合、ワッシャー等を接触部43aとエミッタ電極板30との間に入れてネジ止めすると、より確実に接触部43aとエミッタ電極板とのコンタクトを得ることができる。
【0031】
また、プリント基板40は、ネジ46で固定された後、図5に示すように、ゲート配線層42にて抵抗r2よりも先端に位置する配線領域42aと、各圧接ピン32とが配線47を介して電気的に接続される。なお、各圧接ピン32は、各絶縁体32aにより各凸部31及びエミッタ電極板30から絶縁されている。
【0032】
この状態で、図6に示すように、エミッタ電極板30の外周側に角筒状の外囲器50が固着され、各凸部31上にMo等からなる各エミッタ側熱緩衝板48が載置され、各エミッタ側熱緩衝板48上に各半導体チップ70がゲートパッドを圧接ピン32に接触させる向きに載置される。また、全ての半導体チップ70上にMo等からなるコレクタ側熱緩衝板61を載置し、コレクタ側熱緩衝板61を押圧するように外囲器50上部にコレクタ電極板60が固着される。
【0033】
以上のような構造によれば、図7(a)に示すように、ゲート配線層42とエミッタ検出配線層43からなる等価回路が形成される。図示するように、エミッタ電位を検出するためのエミッタ検出配線層43を接触部43aにてエミッタ電極板30に直接接続したことにより、全ての半導体チップ70のエミッタ電位を正確に取出すことができるので、図7(b)に示す従来技術と比べ、ゲート配線6やエミッタ配線等による寄生インダクタンスLg ,LE の影響を減少させて振動や発振を低減でき、安定したゲート駆動電圧を半導体チップ70に印加することができる。
【0034】
これにより、同一パッケージ内に配置された半導体チップ70が均一且つ安定にスイッチング動作するので、半導体素子の異常動作や故障、破壊を防止でき、信頼性を向上させることができる。
【0035】
これに加え、エミッタ検出配線層43とゲート配線層42とを互いに平行に配置したことにより、それぞれ向きを異にして流れる電流に対する(相互)インダクタンスの影響をも低減でき、より一層、信頼性を向上させることができる。
【0036】
また、エミッタ検出配線層43とゲート配線層42との双方に閉ループを存在させないので、両配線層43,42に、大きさが同じで逆向きの電流を流すことができる。これにより、ゲート電流が大きくとも、各半導体チップ70のゲート・エミッタ間電圧を均一化することができる。
【0037】
また、ゲート配線層42としては、少なくとも各半導体チップ70毎に抵抗r1が挿入されたので、容易且つ確実に、各半導体チップ70に対する制御の安定性を向上させることができる。
【0038】
また、エミッタ検出配線層43としては、エミッタ電極板30との接触部43aからプリント基板40の端部に至るまでの電流経路における抵抗値が、エミッタ電極板30の凸部31を除いた板厚方向における抵抗値よりも高いので、エミッタ検出配線層43への主電流の流入を阻止でき、検出動作の安全性と精度を確保することができる。
【0039】
さらに、ゲート配線はプリント基板40上に形成したので、配線が容易で断線や短絡の可能性が低くなり、配線面での信頼性をも向上させることができる。また、輸送時の配線位置ずれ等を阻止でき、安定したゲート駆動を行うことができる。
【0040】
さらに、プリント基板40は、エミッタ電極板30側に配置されるので、低電圧に対する絶縁が得られれば良く、容易に実現させることができる。
【0041】
また、配線パターンは、ゲート電極端子側42tから各圧接ピン32までの電流経路の長さがほぼ等しいという簡単な設計基準を守ることにより、任意の平面形状を使用できるので、半導体チップ70の個数の増大にも容易に対応することができる。
【0042】
本実施形態の場合、例えば、H型の4つの隅(2つの隅でも良い)に新たなH型(又はI型)の中央部を接続したパターンにすれば良い。この種の変形パターンは、例示したように始めから対称な形状を意識して作成(又は継ぎ足し)してもよく、また、任意の配線パターンを点対称(回転)や鏡面対称(折曲げ)などに基づいて拡張しながら作成してもよい。なお、設計基準が簡単なため、容易に多数の配線パターンに変形できる。但し、どのような配線パターンに変形しても、前述した設計基準に該当する限り、本願発明の範囲に包含されることは言うまでもない。
【0043】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る圧接型半導体装置について説明するが、前述した図面と同一要素には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について主に述べる。
【0044】
すなわち、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、プリント基板40の配線パターンを変えたものである。
【0045】
ここで、プリント基板40は、図8(a)にゲート配線層42を示し、図8(b)にエミッタ検出配線層43を示すように、ネジ穴44の位置がプリント基板40の略中央部に変更されており、これに伴い、エミッタ検出配線層43の接触部43aの位置もネジ穴44の近傍に変更されている。
【0046】
以上のような構成としても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、本実施形態は、次の図9及び図10に示すようにプリント基板40の配線パターンを変形してもよい。すなわち、図9(a),(b)に示すように、ゲート配線層42及びエミッタ検出配線層43を夫々2分割してT型の等長配線としてもよい。この場合、2個のゲート駆動回路GDを用いて8チップ毎に各半導体チップ70を駆動可能となっている。また、各ゲート駆動回路GDの端子側42tから各半導体チップ70までの電流経路は夫々等しい長さとなっている。また、抵抗r1,r3,r4の値は、適宜設定し直されている。
【0047】
また、図10(a),(b)に示すように、図9に示した配線パターンをさらに分散し、4個のゲート駆動回路GDを用いて各半導体チップ70を4チップ毎に駆動可能な構成にしてもよい。
【0048】
このように変形しても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0049】
なお、上記各実施形態及び各変形例は、絶縁ゲート型半導体素子としてIGBTチップを例に挙げて説明したが、これに限らず、例えばMOSFETチップやIEGTチップなど、他の絶縁ゲート型半導体素子に適用しても、本実施形態を同様に実施して同様の効果を得ることができる。
【0050】
また、上記各実施形態及び各変形例は、複数の半導体チップ70の内訳を全てスイッチング素子とした場合について説明したが、これに限らず、複数の半導体チップ70の内訳を、スイッチング素子及び逆並列のダイオードチップとした構成にしても、本発明を同様に実施して同様の効果を得られるインバータ回路を実現させることができる。
【0051】
この場合、各ダイオードチップは、各スイッチング素子チップのグループを電流経路的に対称に配置した後、余った凸部31上に配置すればよい(但し、圧接ピン32は除去されている)。また、インダクタンスLgとなるゲート配線層42の長さを短縮する観点から、各スイッチング素子チップのグループを外周側に配置し、各ダイオードチップを中央側に配置することが好ましい。また、1つのグループ内にダイオードチップを含める構成にも変形可能である(例、3つのスイッチング素子と、1つのダイオードチップという4チップからなるグループ等)。
【0052】
また、上記各実施形態及び各変形例は、半導体チップ70が16個の場合について説明したが、これに限らず、所望の個数の半導体チップ70を収容する構成としても、本発明を同様に実施して同様の効果を得ることができる。
【0053】
さらに、上記各実施形態及び各変形例は、接触部43aとネジ穴44との関係を、例えば図3では互いに離れた関係とし、図8の中央部では一体的な関係として示したが、これに限らず、図3において一体的な関係としてもよいし、図8の中央部において互いに離れた関係としてもよい。
【0054】
すなわち、プリント基板40がエミッタ電極板30に固定されたとき、エミッタ検出配線層43の接触部43aがエミッタ電極板30に接触する構成であれば、接触部43aの周辺構成をどのように変形しても、本発明の範囲に包含される。これは、接触部43aとネジ穴44とが大きく離れていても本願発明の範囲に包含されることを意味している。なぜなら、接触部43aを突起形状とすれば、ネジ穴44を接触部43aから離間して設けても、接触部43aがエミッタ電極板30に接触するからである。
【0055】
また、上記各実施形態及び各変形例は、プリント基板40をネジ止めによりエミッタ電極板に固定する場合について説明したが、これに限らず、ネジ止め以外の固定手段(はめ込み等)で固定しても、本発明を同様に実施して同様の効果を得ることができる。
【0056】
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、配線のインダクタンス成分を低減でき、スイッチング動作の安定性を向上できる圧接型半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る圧接型半導体装置の組立構成を示す斜視図
【図2】同実施形態における圧接型半導体装置の内部構成を示す平面図
【図3】同実施形態におけるプリント基板の両面の構成を示す平面図
【図4】同実施形態における図2の4−4線矢視断面図
【図5】同実施形態におけるプリント基板と圧接ピンとの接続構成を示す斜視図
【図6】同実施形態における図2の6−6線矢視断面図
【図7】同実施形態における効果を従来と比較して説明するための等価回路図
【図8】本発明の第2の実施形態に係る圧接型半導体装置に適用されるプリント基板の両面の構成を示す平面図
【図9】同実施形態におけるプリント基板の変形構成を示す平面図
【図10】同実施形態におけるプリント基板の変形構成を示す平面図
【図11】同実施形態に適用されるゲート駆動回路と駆動される半導体装置とを示す回路図
【図12】従来の圧接型半導体装置のエミッタ電極をパッケージ内側から見た平面図
【図13】従来の圧接型半導体装置の内部構成を示す平面図
【符号の説明】
30…エミッタ電極板
31…凸部
32…圧接ピン
32a…絶縁体
40…プリント基板
41…開口部
42…ゲート配線層
42a…配線領域
42t…ゲート電極端子側
r1〜r4,re 2〜re 4…抵抗
43…エミッタ検出配線層
43a…接触部
44…ネジ穴
45…保護絶縁膜
46…ネジ
47…配線
48…エミッタ側熱緩衝板
50…外囲器
60…コレクタ電極板
61…コレクタ側熱緩衝板
70…半導体チップ

Claims (4)

  1. 格子状に配列された複数の凸部を有するエミッタ電極板と、
    前記エミッタ電極板とは絶縁しつつ前記各凸部近傍に立設された複数の圧接ピンと、
    前記各凸部及び各圧接ピンの間で前記エミッタ電極板に固定されたプリント基板と、
    前記プリント基板の一方の面に選択的に形成され、表面に絶縁膜を有し、前記各圧接ピンの近傍領域のみ前記絶縁膜から露出されて前記エミッタ電極板に接触するエミッタ検出配線層と、
    前記プリント基板の他方の面に選択的に形成され、前記エミッタ検出配線層と略同一形状を有し、前記各圧接ピンに電気的に接続されたゲート配線層と、
    前記エミッタ電極板に対向配置されたコレクタ電極板と、
    前記コレクタ電極板と前記エミッタ電極板の各凸部とに加圧接触されるように同一平面に配列され、前記各圧接ピンに個別に加圧接触されるゲート電極を有する複数の半導体チップと
    を備えたことを特徴とする圧接型半導体装置。
  2. 請求項1に記載の圧接型半導体装置において、
    前記ゲート配線層は、制御信号の入力部と前記各圧接ピンとの間の電流経路の長さが互いに等しいことを特徴とする圧接型半導体装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の圧接型半導体装置において、
    前記ゲート配線層は、少なくとも前記各半導体チップ毎に抵抗が挿入されたことを特徴とする圧接型半導体装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の圧接型半導体装置において、
    前記エミッタ検出配線層は、前記エミッタ電極板に接触する部分から前記プリント基板の端部に至るまでの電流経路における抵抗値が、前記エミッタ電極板の凸部を除いた板厚方向における抵抗値よりも高いことを特徴とする圧接型半導体装置。
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